JP5448144B2 - マグクロれんが - Google Patents

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Description

本発明は、鉄鋼産業における溶融金属容器、RHやAODなどの2次精錬炉、セメントロータリーキルンなどで使用されるマグクロれんが(マグネシアクロムれんが)に関する。
マグクロれんがは高温・真空下における安定性が高いこと、熱間での機械的強度が高く、耐摩耗性に優れているといった長所を有するため、各種製鋼炉、とくにAOD、VOD炉やRH真空脱ガス炉などの2次精錬炉に幅広く使用されている。
一般的なれんがの結合組織は、原料に含まれる不純物が原料と反応して生じた液相を介した結合であるのに対して、マグクロれんがではマグネシアやクロム鉱、酸化クロムが直接結合することからダイレクトボンド質と呼ばれている。このダイレクトボンド質マグクロれんがでは焼成工程において、原料であるマグネシアとクロム鉱あるいは酸化クロムとが反応し、(Mg、Fe)O・(Al、Fe、Cr)組成の複合スピネルが生じる。この複合スピネルの中でもMgO・Crスピネルは融点が高く、スラグに対する耐食性も高いことから、マグクロれんがの熱間強度、耐食性の向上のためにはこのスピネルの生成が重要となる。このためマグクロれんがの製造ではSiO、Al、Feの含有量が少ない原料を選択し、1700℃以上の高温で焼成を行うことでMgO・Crスピネルの生成を促進させている。
また、アーク炉にてマグネシアとクロム鉱、あるいは酸化クロム等を電解溶融させて目標組成に調整した粒(以下「電融マグクロ粒」という。)を作製し、これを原料としたれんがの製造も行われている。
この場合、一度スピネル結合が生じた電融マグクロ粒を原料に用いてれんが形状に成形し、焼成することで再度結合を生じさせてれんがとすることから、リボンド質マグクロれんがと呼ばれている。電融マグクロ粒は複合スピネルが発達した組織を持っており、比較的、焼結しやすいことから、リボンド質マグクロれんがは緻密な組織を持つれんがとなる。
リボンド質マグクロれんがとダイレクトボンド質マグクロれんがを比較した場合、リボンド質マグクロれんがは緻密な組織を持つため耐食性に優れるが、熱衝撃を受けたときに破壊しやすく、ダイレクトボンド質マグクロれんがは耐食性に劣るが、耐熱衝撃性に優れているため、これらのマグクロれんがを使用するときには使用条件を考えて、使用部分毎に材質を分けて使用している。
また、電融マグクロ粒を用いたリボンド質マグクロれんがに対して、電融マグクロ粒の一部をマグネシア、クロム鉱、酸化クロム等の原料に置き換えたれんがは、セミリボンド質マグクロれんがと呼ばれており、耐熱衝撃性と耐食性の両立が求められる箇所にはセミリボンド質マグクロれんがが使用されている。
近年、鋼の高純度化の要望の高まりに伴い、RH、DH、CASなど円筒状の精錬容器を溶鋼中に浸漬し、溶鋼の脱ガス、脱炭、脱硫などを行う、いわゆる二次精錬処理が重要となっている。これらの精錬容器は高温下で容器内を環流する溶鋼により侵食されるため、内張り耐火物の損傷が大きくなる。そのため、高温での耐摩耗性に優れたマグクロれんがが内張り耐火物として広く使用されている。
この内張り用のマグクロれんがの特性としては、とくに熱間強度が重要である。この観点から、特許文献1には、れんが中のCaOやSiO等のフラックス成分をできるだけ少なくすることにより熱間強度を高めたマグクロれんが、具体的にはSiOの含有量が2質量%以下であり、かつCaOとSiOのモル比が0.7〜0.9であるダイレクトボンド質マグクロれんがが開示されている。
また、特許文献2では、高マグネシア質れんがにおいて、原料として使用されるマグネシア中のBは熱間強度を低下させる成分であり、その含有量を0.015質量%以下に制限する必要があるとされている。
一方、RHなどの用途においてマグクロれんがは、キャスタブル等の含水系の不定形耐火物と一緒に施工される。このような施工条件の場合、乾燥中にマグクロれんが中のマグネシアが水分と反応して水和する問題が発生することがある。この乾燥中の水和対策としては、Bを含有するマグネシアの使用が有効とされている。
例えば、特許文献3には、電融又は焼結マグクロクリンカ10〜60質量%、MgO含有量が95質量%以上でBを0.1〜0.8質量%含有したマグネシアクリンカ20〜70質量%、残部が低Bマグネシアクリンカ、クロム鉱石、酸化クロム粉末、れんが屑の1種以上からなり、1700℃以上で焼成してなるマグクロれんがが開示されている。
特公昭58−13511号公報 特開平8−133749号公報 特許第3753396号公報
特許文献1に開示されているように、ダイレクトボンド質マグクロれんがにおいて、れんが中のCaOやSiO等のフラックス成分を少なくすることにより熱間強度は向上するが、近年では、さらなる熱間強度の向上が望まれている。
ただし、熱間強度を向上させるため、特許文献2に開示されているようにB含有量を少なくすると、耐消化性が低下するという問題が生じる。
一方、特許文献3に開示されているようにBを含有するマグネシアクリンカを使用することにより耐消化性は向上するが、Bをほとんど含有しないマグネシアクリンカを使用した場合と比較して熱間強度が低下する。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、マグネシアクリンカを使用したマグクロれんがにおいて、耐消化性及び熱間強度を向上させることにある。
マグクロれんがの焼成過程において、クロム鉱起源のR成分(RはCr、Al、Fe)がマグネシア結晶(ペリクレース)に固溶した後、冷却時の離溶析出反応によって粒界に密着して析出するスピネル相は、ペリクレース相からエピタキシャルに析出することが期待されるため、この相の生成がマグクロれんがの熱間強度を支配する大きな要素である。
成分を含有しないマグネシアクリンカを出発原料の一つとするマグクロれんがにとって、焼成過程でクロム鉱成分、とりわけその主成分であるCrのマグネシアクリンカへの拡散は、上記スピネル相の生成を支配する大きな要素である。
本発明者は、Crのマグネシア原料粒子中への拡散は、マグネシアクリンカの組成によって大きく異なることを実験で確認した。すなわち、Bを0.2質量%以上含有するマグネシアクリンカは、Crの拡散係数が非常に大きくなることが分かった。そして、このBを含有するマグネシアクリンカ中のCaO量を少なくし、かつかさ密度を高くすることで、マグネシアクリンカを使用したマグクロれんがの熱間強度が向上することを知見した。
すなわち、本発明の一態様は、耐火原料配合物を混練し、成形後、1700℃以上の温度で焼成して得られるマグクロれんがであって、前記耐火原料配合物が、B含有量が0.2〜1.0質量%、CaO含有量が0.8質量%以下、及びかさ密度が3.20g/cm以上であるマグネシアクリンカ20〜80質量%と、クロム鉱20〜60質量%との2種のみからなり、かつ前記耐火原料配合物中のCaO含有量が0.8質量%以下でSiO含有量が2.5質量%以下であるマグクロれんがである。
本発明の他の態様は、耐火原料配合物を混練し、成形後、1700℃以上の温度で焼成して得られるマグクロれんがであって、前記耐火原料配合物が、B含有量が0.2〜1.0質量%、CaO含有量が0.8質量%以下、及びかさ密度が3.20g/cm以上であるマグネシアクリンカ20〜60質量%と、クロム鉱20〜60質量%と、マグクロクリンカ10〜60質量%との3種のみからなり、かつ前記耐火原料配合物中のCaO含有量が0.8質量%以下でSiO含有量が2.5質量%以下であるマグクロれんがである。
マグネシアクリンカ中のB含有量が1質量%を超えると、Mgなどの低融点化合物の生成によりマグクロれんがの熱間強度が低下し、B含有量が0.2質量%未満ではマグクロれんがの熱間強度の向上効果が不十分となるとともに、耐消化性が低下する。
マグクロれんがのようなMgO過剰な系では、シリケート相はMgO−CaO−SiOの3元系で近似でき、CaOを含有しなければシリケート相はフォルステライト(MgSiO、融点約1890℃)となって高融点であるが、CaO含有量の増加に伴い、より低融点のモンチセリ(CaMgSiO、融点約1485℃)が増加し、熱間強度低下の原因となる。よってマグネシアクリンカ中のCaO含有量は0.8質量%を上限とした。
また、かさ密度の低いマグネシアクリンカを使用すると、マグネシア結晶粒界に大きな隙間が生じ、熱間ではこれが外力で破断して強度が低下することから、マグネシアクリンカのかさ密度は3.20g/cm以上とした。
耐火原料配合物中のマグネシアクリンカの配合量は、20質量%未満では高塩基度スラグに対して耐食性が低下する。一方、マグネシアクリンカの配合量の上限は、マグクロクリンカ(マグネシアクロムクリンカ)を併用しない場合は80質量%、マグクロクリンカを併用する場合は60質量%である。この上限を超えると耐熱衝撃性が低下し、また2次スピネルによる耐スラグ性向上の効果が発揮されなくなる。
マグクロクリンカを使用する場合、その耐火原料配合物中の配合量は10質量%未満では耐食性が低下し、60質量%を超えると耐熱衝撃性が低下する。
また、クロム鉱の配合量は、20質量%未満では低塩基度スラグに対する耐食性が低下し、60質量%を超えると原料由来の低融点物による熱間強度の低下や耐食性の低下が生じる。
本発明のマグクロれんがはマグネシアクリンカ及びクロム鉱を主原料として作られるが、一般的なマグクロれんがの場合と同様に、酸化クロム、アルミナ、及び酸化鉄のうち1種以上を焼結助剤として添加することもできる。ただし、これらが10質量%を超えると、焼結過多に伴う耐熱衝撃性の低下や、低融点物生成に伴う耐食性低下が大きくなり好ましくない。
本発明においては、Bを含有するマグネシアクリンカの使用による熱間強度の向上効果を引き出すために、耐火原料配合物全体のCaO含有量を0.8質量%以下、SiO含有量を2.5質量%以下にする。CaO含有量が0.8質量%を超えると熱間強度が低下する。SiO含有量が2.5質量%を超える場合にも同様に熱間強度が低下する。
本発明のマグクロれんがは、耐消化性と熱間強度に優れるため、これを内張り材として適用した炉の寿命を延ばすことができる。
本発明で使用するマグネシアクリンカは、B含有量が0.2〜1.0質量%、CaO含有量が0.8質量%以下、及びかさ密度が3.20g/cm以上のものである。このような化学成分のマグネシアクリンカは、例えば水酸化マグネシウムを出発原料とするマグネシアの一般的な製造工程において、ホウ酸などのB源を添加することで得ることができる。また、かさ密度を3.20g/cm以上とするためには、マグネシアの焼成時の粒成長を抑えて緻密な組織とする。このためには例えばマグネシアの焼成過程において、1500℃以上での昇温速度を10℃/min以上とする。また、本発明で使用するマグネシアクリンカのマグネシア純度は98質量%以上が好ましい。98質量%未満では焼成時に低融点物が生成し、熱間強度が低下する場合がある。
本発明で使用するマグクロクリンカは、マグネシアとクロム鉱とを焼成もしくは溶融して得られる合成原料であり、耐火物の原料として一般的に使用されているものを使用できる。
本発明で使用するクロム鉱としては、天然に産出するクロム鉱を使用することができるが、SiOが少ないものを使用することがより好ましい。
本発明で使用する酸化クロム、アルミナ、及び酸化鉄としては、耐火物の原料として一般的に使用されているものを使用することができるが、いずれも純度が95質量%以上のものを使用することが好ましい。なお、酸化鉄としては、通常Feを使用する。
以上の原料を所定の配合割合になるように調合し、バインダーを添加して混練し、加圧成形後、1700℃以上、より好ましくは1800〜1900℃の温度で焼成する公知のマグクロれんが製造方法によって本発明のマグクロれんがを得ることができる。
このとき、耐火原料配合物中のCaO含有量を0.8質量%、SiO量を2.5質量%以下とするためには、あらかじめ使用する原料の化学成分を測定し、この測定値と各原料の配合割合とから算出される計算値に基づき、耐火原料配合物中のCaO含有量が0.8質量%以下、SiO含有量が2.5質量%以下となるように原料を選定して使用する。
以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
表1は、本発明の実施例及び比較例で使用した、クロム鉱、酸化クロム、及びマグクロクリンカの特性を示す。表2〜表4は、実施例及び比較例で使用したマグネシアクリンカの特性、耐火原料配合物の組成、及び試作したマグクロれんがの特性試験結果を示す。
使用したマグネシアクリンカは水酸化マグネシウムに必要に応じてCaO源、SiO源、B源などを添加し、焼成することによって得た。表2にはそれぞれのマグネシアクリンカのCrの拡散速度の測定結果も示している。拡散速度の測定は「耐火物 54 84−85(2002)」に準拠した。また、マグネシアクリンカのかさ密度の測定は、学振法2に準拠した。
表2〜表4に示す耐火原料配合物にバインダーを添加して混練し、フリクションプレスで並形形状に成形後、1850℃で焼成することでマグクロれんがを試作した。
得られたれんがのかさ比重及び見掛け気孔率は、JIS R2205に準拠して測定し、熱間曲げ強さは、JIS R2656に準拠し、1480℃にて測定した。耐食性は、ASTM C874−77に記載の試験方法に沿って、回転スラグ試験法で測定した。具体的には、塩基度(CaO/SiO)が3の合成スラグ(市販の試薬混合物)を使用して1750℃で試験を実施し、実施例2の溶損量を100として溶損指数で表示した。この溶損指数が小さいほど耐食性が良好であることを示す。耐消化性は、JIS R2211に記載の試験方法に沿って、オートクレーブによる消化性試験を行い、圧力0.29MPa、3時間後の試験片の目視外観にて評価した。試験片の外観は崩壊:×、亀裂入り:△、亀裂無し(原形):○の3段階評価とした。
表2において、比較例1、実施例1〜4、比較例2及び比較例3は、B含有量がそれぞれ異なるマグネシアクリンカを使用した例であり、Bを本発明の範囲内で含有するマグネシアクリンカを使用した実施例1〜4は、Bを含有しないマグネシアクリンカを使用した比較例1と比較して、いずれも熱間曲げ強さが高くなっており、耐消化性も向上している。すなわち、Bを本発明の範囲内で含有するマグネシアクリンカを使用することで、マグクロれんがの熱間強度及び耐消化性が向上することが確認された。
実施例1〜4において、熱間曲げ強さは、Bを0.3質量%及び0.5質量%含有するマグネシアクリンカを使用した実施例2及び実施例3が比較的高く、これらよりもB含有量の多いマグネシアクリンカを使用すると熱間強度は低下する傾向になることがわかる。そして、Bを1.1質量%含有するマグネシアクリンカを使用した比較例2はBを含有しないマグネシアクリンカを使用した比較例1と熱間曲げ強さが同レベルまで低下することがわかる。マグネシアクリンカ中のB含有量が多すぎる場合には、Mgなどの低融点化合物の影響によりマグクロれんがの熱間強度が低下すると考えられる。
表2において、実施例5、実施例6、比較例4及び比較例5は、CaO含有量がそれぞれ異なるマグネシアクリンカを使用した例であり、マグネシアクリンカ中のCaO含有量が多いほど熱間曲げ強さが低下する傾向にある。とくにCaOが0.9質量%の比較例4は、Bを含有しないマグネシアクリンカを使用した比較例1と同レベルとなり、CaOが1.3質量%の比較例4は、Bを含有しないクリンカを使用した比較例1よりも低くなっている。このことから、CaO含有量が多いマグネシアクリンカを使用すると、Bによる熱間強度向上効果が失われ、CaO含有量は0.8質量%以下にする必要があることがわかる。
表3において、実施例7、実施例2、比較例6及び比較例7は、かさ密度がそれぞれ異なるマグネシアクリンカを使用した例である。マグネシアクリンカのかさ密度を3.20以上とすることで、かさ密度が3.20未満の場合に比べ、熱間曲げ強さを約10%向上できることがわかる。また、耐食性の面からも、マグネシアクリンカのかさ密度は3.20以上とすることが好ましいと言える。
表4は、マグネシアクリンカの配合量が異なる場合、あるいは他の原料を使用した場合を示すが、本発明の要件を充足する実施例は、いずれも同条件の比較例と比べて熱間強度が向上していることがわかる。
すなわち、実施例8と比較例8はBを同レベルで含有するマグネシアクリンカを使用しその使用量は75質量%と同じであるが、マグネシアクリンカ中のCaO含有量の低い実施例8の方が熱間曲げが高い結果となっている。同様に実施例9と比較例9、及び実施例10と比較例10を対比してもマグネシアクリンカ中のCaO含有量の低い実施例の方が熱間曲げが高い結果となっている。このように、マグネシアクリンカの使用量が異なっても本発明の範囲内であれば、Bを含有し、かつCaO含有量が少ないマグネシアクリンカを使用することで、マグクロれんがの熱間強度が向上する効果が得られることがわかる。
一方、比較例11は、SiO含有量の高いクロム鉱を使用したため、耐火原料配合物中のSiO含有量が2.8質量%と本発明の範囲外となり、熱間曲げ強さが4.3MPaと低いレベルとなった。比較例12は、CaO含有量の高いクロム鉱を使用したため、耐火原料配合物中のCaO量が0.9質量%と本発明の範囲外となり、熱間曲げ強さが低いレベルとなった。
実施例11は、マグクロクリンカを使用したセミリボンド質マグクロれんがの例であるが、マグネシアクリンカとしては本発明の範囲内のマグネシアクリンカを使用したものである。マグネシアクリンカ中のCaO含有量が本発明の範囲外の比較例13と比べると、熱間曲げ強さが優れていることがわかる。
Figure 0005448144
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Claims (3)

  1. 耐火原料配合物を混練し、成形後、1700℃以上の温度で焼成して得られるマグクロれんがであって、前記耐火原料配合物が、B含有量が0.2〜1.0質量%、CaO含有量が0.8質量%以下、及びかさ密度が3.20g/cm以上であるマグネシアクリンカ20〜80質量%と、クロム鉱20〜60質量%との2種のみからなり、かつ前記耐火原料配合物中のCaO含有量が0.8質量%以下でSiO含有量が2.5質量%以下であるマグクロれんが。
  2. 耐火原料配合物を混練し、成形後、1700℃以上の温度で焼成して得られるマグクロれんがであって、前記耐火原料配合物が、B含有量が0.2〜1.0質量%、CaO含有量が0.8質量%以下、及びかさ密度が3.20g/cm以上であるマグネシアクリンカ20〜60質量%と、クロム鉱20〜60質量%と、マグクロクリンカ10〜60質量%との3種のみからなり、かつ前記耐火原料配合物中のCaO含有量が0.8質量%以下でSiO含有量が2.5質量%以下であるマグクロれんが。
  3. 前記耐火原料配合物が、酸化クロム、アルミナ、及び酸化鉄のうち1種以上を10質量
    %以下含む請求項1又は2に記載のマグクロれんが。
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