JP5447881B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、収納ケースに収納された制御基板を備えた遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ機等の遊技機には、遊技の進行や役の抽選を制御する制御基板(主制御基板)が設けられており、この主制御基板には、役の抽選に関する制御プログラムを記憶するROMや、ROMに記憶された制御プログラムを実行するCPUが設けられている。役の当選確率はこの制御プログラムに左右されることから、制御プログラムを改変した不正なROMに交換する不正行為が行われることがあった。
また、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機には、演出を制御する制御基板(副制御基板)が設けられており、この副制御基板には、役の入賞を支援するアシスト演出に関する制御プログラムを記憶するROMや、ROMに記憶された制御プログラムを実行するCPUが設けられている。出玉はアシスト演出の有無に左右されることから、制御プログラムを改変した不正なROMに交換する不正行為が行われることがあった。
この不正なROM交換から制御基板を守るために、制御基板を収納ケースに収納するとともに、収納ケースに封印シールを貼り付けていた。これにより、不正なROM交換を行う際に収納ケースが開かれた場合に、封印シールが破れて開封の痕跡が残るようにしていた。
しかし、封印シールが破れないように剥がされ、不正なROM交換の後に再び貼り付けられることがあった。また、不正に複製された偽物の封印シールや、盗難された本物の封印シールが貼り付けられることもあった。そのため、不正なROM交換が行われても、遊技場がそれに気付かず、大きな被害を被ることがあった。
そこで、収納ケースの接合部分をかしめピンで固定し、このかしめピンを破壊することにより収納ケースの開放が可能となるものの、かしめピンの破片が収納ケースに残留する技術が公開されている(特許文献1参照)。これにより、収納ケースを開放して正規なROMを不正なROMに交換した場合に、かしめピンの破片が収納ケース開放の痕跡として残るため、点検の際に不正なROM交換を発見できる。
特開2011−189003号公報
ところが、点検によってかしめピンの破片を発見するまでは、制御基板に不正なROMが装着されたままとなる。その間に遊技機で遊技が行われると、遊技場が大きな損害を受けるおそれがあった。
また、収納ケースに穴を開け、その穴から正規なROMを不正なROMに取り替えることがあった。このように不正なROM交換が行われた場合には、カバー用かしめピンが破壊されないため、遊技場が不正に気付くのに遅れ、大きな損害を受けるおそれがあった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不正なROM交換を検知できる遊技機を提供することである。
(1)第1の発明
前記課題を解決するために、本発明のうち第1の発明は、
複数の電気部品が取り付けられるとともに、前記複数の電気部品を電気的に接続するプリント配線が施された制御基板と、
前記制御基板に電力を供給する第一電力供給手段と、
前記制御基板に着脱可能に取り付けられた記憶媒体とを備え、
前記記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき遊技に関する処理を実行する遊技機であって、
前記制御基板における前記記憶媒体に対応する位置には、前記プリント配線の一部が螺旋状の導体パターンに形成された螺旋部が備えられ、
前記制御基板は、前記螺旋部に所定の周波数の電流を供給する発振回路部と、前記螺旋部における所定時間当たりの振動数をカウントするカウンタ部とを備え、
前記カウンタ部のカウントしたカウント値に基づいて前記記憶媒体が前記制御基板から取り外されたか否かを判断する記憶媒体取外し判断手段と、
前記第一電力供給手段による前記制御基板への電力供給が無い場合に、少なくとも前記発振回路部、前記カウンタ部及び前記記憶媒体取外し判断手段に電力を供給する第二電力供給手段とを備えたことを特徴とする。
「記憶媒体」とは、具体的には、ROM・RAM等や、これらを実装したIC等が挙げられる。
「螺旋部」は、制御基板における記憶媒体に対応する位置に備えられる。具体的には、制御基板における記憶媒体に対向する対向位置や、この対向位置の裏側に相当する裏側位置に螺旋部を施してもよい。または、制御基板に多層基板を採用した場合に、内層における対向位置と裏側位置との間の位置に螺旋部を施してもよい。
(2)第2の発明
前記課題を解決するために、本発明のうち第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、
前記発振回路部は、前記第一電力供給手段による前記制御基板への電力供給の有無にかかわらず、前記螺旋部に所定の周波数の電流を所定時間供給することを周期的に行うことを特徴とする。
(第1の発明)
本発明のうち第1の発明によると、以下に記す効果を相する。
すなわち、螺旋部における所定時間当たりの振動数をカウントするとともに、このカウント値に基づいてROM等の記憶媒体が基板から取り外されたか否かを判断するようになっている。これにより、記憶媒体が基板から取り外された際に、遊技機がこれを検知して報知することにより、遊技が行われる前に不正なROM交換を発見することができる。
(第2の発明)
本発明のうち第2の発明によると、上記第1の発明の効果に加え、以下に記す効果を奏する。
すなわち、発振回路部が周期的に発振するとともに、カウント部が螺旋部における所定時間当たりの振動数をカウントし、このカウント値に基づいてROM等の記憶媒体の取り外しを検知するようになっている。これにより、第二電力供給手段の電力消費を抑制することができる。
スロットマシンの外観構造を示す正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す正面図である。 副制御基板ユニットを示す斜視図である。 副制御基板ユニットを示す分解斜視図である。 ROM、ICソケット及び螺旋部を示す分解斜視図である。 (A)ROMがICソケットに装着された状態を示す斜視図、(B)ROMがICソケットから取り外された状態を示す斜視図である。 スロットマシンの制御システムの概略を示すブロック図である。 第2実施形態に係る副制御基板ユニットを示す分解斜視図である。 (A)ベース部に蓋部を被せた状態における収納ケース被検知部及び螺旋部を示す断面図、(B)蓋部を開いた状態における収納ケース被検知部及び螺旋部を示す断面図である。 第3実施形態に係る副制御基板ユニットを示す分解斜視図である。 (A)取付ベースに収納ケースを取り付けた状態における取付ベース被検知部及び螺旋部を示す断面図、(B)取付ベースから収納ケースを取り外した状態における取付ベース被検知部及び螺旋部を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組み合わせとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄(図示略)が記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が逆台形状に形成された照明装置4Bが設けられている。この照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置されている。照明装置4Bの両端部は、上部パネル部4の角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の照明装置4Cが設けられている。これらの照明装置4Cの各々は、その上端部が照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、照明装置4Cの下端に接続された別の照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの照明装置4Dの各々は、照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
表示窓4Aと照明装置4Bとの間には、遊技の演出用画像を表示する液晶表示装置4Eが設けられている。この液晶表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行に応じて表示するものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、ベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
(筐体2に収納されている内部装置)
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の背板には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技の進行や役の抽選などを制御する制御基板(以下「主制御基板100」という。)を内蔵する主制御基板ユニット2Dが取り付けられている。また、筐体1における高さ方向略中央の位置には、中板が略水平に設けられており、この中板にはリールユニット10が設けられている。リールユニット10は、三個の回転リール11を回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動するモータ(図示せず)を備えている。各回転リール11は、円筒状に形成されるとともに、その外周面に複数種類の図柄が記されている。また、筐体2の底板には、内部に多数のメダルを貯留させる容器部12Aを備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパユニット12、及び、これらを含むスロットマシン1の備える各装置に電力を供給する電源装置13等が設けられている。
前扉3の裏側の面には、表側の面に配置された液晶表示装置4Eに対応して、液晶表示装置4E、照明装置4B〜4D及び音声出力部4F, 6Cの動作を制御する制御基板(以下「副制御基板16」という。)を内蔵する副制御基板ユニット20が設けられている。この副制御基板16は、電源装置13からの電力供給により作動する。つまり、電源装置13は、副制御基板16に電力を供給する第一電力供給手段として機能する。
また、前扉3の裏側の面には、表側の面に開口されたメダル投入口7Bに対応して、投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ14が設けられている。
(主制御基板ユニット2D)
次に、主制御基板ユニット2Dについて説明する。本実施の形態に係る主制御基板ユニットは、従来の遊技機と略同等の構造や機能を備えているので、ここでは主制御基板ユニット2Dの概略を説明する。
主制御基板ユニット2Dは、CPU、ROM、RAM、I/O(入出力IC)等の電気部品を備えた主制御基板100(図7参照)と、この主制御基板100を収納する透明な合成樹脂製の収納ケース110とを主体に構成されている。
主制御基板100は、前述の通り、役の抽選処理などの遊技結果に関する処理を中心的に行うものであり、主制御基板100により決定された役の抽選結果、入賞結果、遊技状態等の遊技情報を適宜副制御基板ユニット20に送信する機能を有する。
主制御基板100用の収納ケース110は、収納した主制御基板100の機能を不正から保護している。また、主制御基板100用の収納ケース110は、その接合部分がカシメ部材120によってかしめられている。このカシメ部材120を破壊することにより、主制御基板100用の収納ケース110を開放できるように形成されている。つまり、収納ケース110を開放する際にカシメ部材120が破壊されるので、収納ケース110開放の痕跡が残るようになっている。
(副制御基板ユニット20)
次に、前述の副制御基板ユニット20について説明する。
すなわち、副制御基板ユニット20は、図3及び図4に示すように、複数の電気部品が実装された副制御基板16と、副制御基板16を内部に収納可能な箱状に形成された収納ケース21とを有するものとなっている。また、副制御基板ユニット20は、取付ベース22により前扉3に取り付けられる。
収納ケース21は、図4の如く、副制御基板16が取り付けられるベース部23と、ベース部23に取り付けられた副制御基板16を覆う蓋部24とを有するものである。ベース部23及び蓋部24は、透明な合成樹脂にて形成されている。
これらのベース部23及び蓋部24は、内部に収納した副制御基板16の全体を覆って保護するものであり、ネジ(図示せず)で相互に接合されるようになっている。
ベース部23は、長方形状の平面形状を有するものである。ベース部23の四つの角部23A 〜23D、及び、ベース部23における図4中上部の端縁中央部23E には、それぞれから蓋部24へ向かって突出するボス23F が設けられている。
また、ベース部23における図4中左右の側縁部23G の各々には、その下端から側方へ突出する耳部23H と、その上端から側方へ突出する係止鉤部23J とが設けられている。なお、図4には、右方の側縁部23G に設けられた係止鉤部23J のみが記され、左方の係止鉤部23J については記載が省略されている。
耳部23H には、取付ベース22に螺合させるネジ(図示せず)が挿通されるネジ挿通孔23K が形成されている。
係止鉤部23J は、取付ベース22側の後述する係止輪部22A と係合する、L字形に折れ曲がった部位である。なお、図4には、右方の耳部23H のネジ挿通孔23K のみが記され、左方の耳部23Hのネジ挿通孔23K については記載が省略されている。
蓋部24は、図4中、ベース部23に対向するとともにベース部23に応じた大きさの天井部24A を有している。この天井部24A は、図4中、右上の角部が欠けた長方形状のものとなっている。
天井部24A における残った三つの角部24B 〜24D 、及び、天井部24Aにおける図4中上部の端縁中央部24E には、円筒状に凹んだ凹部24F が設けられている。この凹部24F の底には、ベース部23側のボス23F と螺合するネジ(図示せず)が挿通されるネジ挿通孔(図示せず)が設けられている。
ここで、蓋部24における右上の角部が欠けた部分は、二つの側面が交差する入隅部24G となっている。入隅部24G の二つの側面には、当該側面から突出するとともに、当該側面におけるベース部23側の端縁に沿った段付部24H が形成されている。
このような入隅部24G には、当該入隅部24Gに応じた形状に形成された結合部材25が嵌め込まれるようになっている。
結合部材25は、蓋部24に設けられているのと同じ凹部24F が形成されているとともに、段付部24H を係止する係止部(図示せず)が設けられている。
さらに、図4中、蓋部24における右下の部位には、手前側の表面では凹んでいるとともに、その裏側では、副制御基板16側へ向かって膨出するように形成された押さえ部24K が設けられている。この押さえ部24K は、副制御ROM17を副制御基板16に押さえるためのものである。
そして、蓋部24の図3中左右の側縁部分には、副制御基板16に設けられた後述するコネクタ16A, 16Bを外部に露出させるためのコネクタ用開口部24L, 24Mが形成されている。
このうち、図4中左方の側縁部分に形成されているコネクタ用開口部24L は、図4中上下方向に細長く形成されたコネクタカバー部材27によって塞がれるようになっている。なお、コネクタカバー部材27には、当該コネクタ16A に接続されるケーブル(図示せず)を外部へ取り出すためのケーブル挿通孔27A が形成されている。
以上のようなベース部23及び蓋部24は、蓋部24の入隅部に結合部材25が嵌め込まれた状態で、蓋部24及び結合部材25に形成された凹部24F のネジ挿通孔にネジが挿通され、ネジ挿通孔に挿通されたネジがベース部23に設けられたボス23B に螺合されることで、互いに接合され、閉じられるようになっている。
この際、副制御基板16には、ベース部23に設けられたボス23B に対応して、ネジが挿通されるネジ挿通孔16C が形成され、ベース部23及び蓋部24を相互に接合するにあたり、ベース部23及び蓋部24の間に配置され、ベース部23及び蓋部24を相互に接合するネジがネジ挿通孔16C され、ベース部23及び蓋部24をネジの接合と同時に、ベース部23に接合され、その内部に固定されるようになっている。
そして、ベース部23及び蓋部24を相互に接合するネジが内部に入った凹部24F は、筒状のカシメ部材28で塞がれるようになっている。これにより、ベース部23及び蓋部24を相互に接合するネジは、蓋部24における凹部24F の周辺部分、及び、カシメ部材28の少なくとも一方を破壊しないと、ボス23B への螺合を解除できないようになっている。
取付ベース22は、図3中裏側を向いた面が開口された箱状に合成樹脂にて形成されたものである。取付ベース22は、裏側の開口から液晶表示装置4Eの液晶パネルがその内部に嵌め込まれ、当該液晶表示装置4Eの液晶パネルを収納するようになっている。
この取付ベース22には、図4中、左方の側縁及び右方の側縁のそれぞれから左方及び右方へ突出する耳部22C が設けられている。これらの耳部22C には、前扉3の裏側に螺合させるネジ(図示せず)が挿通されるネジ挿通孔22D が設けられている。
また、取付ベース22には、ベース部23側の耳部23H に形成されたネジ挿通孔23K に挿通されたネジ(図示せず)を螺合させるネジ孔22B と、ベース部23側の係止鉤部23J と係合する前述の係止輪部22Aとが設けられている。
収納ケース22は、ベース部23の係止鉤部23J が係止輪部22A に形成された状態で、耳部23H のネジ挿通孔23K に挿通されたネジ(図示せず)をネジ孔22Bに螺合させることで、取付ベース22に取り付けられるようになっている。
取付ベース22は、液晶表示装置4Eの液晶パネルを内部に収納した状態で、耳部22C に形成されたネジ挿通孔22D に挿通されたネジを前扉3の裏側に螺合させることで、前扉3に取り付けられるようになっている。
そして、耳部22C のネジ挿通孔22D は、前扉3に取付ベース22を接合するネジが内部に入った状態で、筒状に形成されたカシメ部材29で塞がれるようになっている。これにより、前扉3に取付ベース22を接合するネジは、耳部22C 及びカシメ部材29の少なくとも一方を破壊しないと、前扉3への螺合を解除できないようになっている。
(副制御基板16)
副制御基板16には、プログラムを読み込んで実行するCPU(サブメインCPU16F 、サブサブCPU16G )、プログラムを記憶するROM(副制御ROM17、画像制御ROM16H 、キャラクタROM16J )、データを一時的に記憶するRAM、後述の不正監視ユニット40等の電気部品が実装されている。また、特に図示しないが、副制御基板16には、これらの電気部品を電気的に接続するプリント配線が施されている。
具体的には、図4に示すように、スロットマシン1の演出に関するプログラムを記憶する副制御ROM17、副制御ROM17のプログラムに基づきスロットマシン1の演出を制御するサブメインCPU、液晶表示装置4Eに画像表示に関するプログラムを記憶する画像制御ROM16H 、液晶表示装置4Eに表示する画像データを記憶するキャラクタROM16J 、画像制御ROM16H のプログラムやキャラクタROM16J の画像データに基づき液晶表示装置4Eの画像表示を制御するサブサブCPUなどが副制御基板16に設けられている。
ここで、本実施例に密接に関連するサブメインCPU16F について詳述する。
サブメインCPU16F は、副制御ROM17に記憶されたプログラムに基づいて副制御基板16全体を統括的に制御するためのものである。
より具体的には、前述した主制御基板100からの遊技情報(遊技コマンドともいう)に基づいてどのような演出を実行するかを判断し、下位のサブサブCPU16G に実行する演出内容を指示するコマンド(命令)を送信する送信処理、直接制御する照明装置4B〜4D及び音声出力部4F,6Cの各種演出を実行する演出実行処理、液晶表示装置4E、照明装置4B〜4D及び音声出力部4F,6C等を用いた所謂アシストタイム等の遊技者に有利な遊技(以下「報知遊技」という。)を実行するか否かを決定する報知遊技実行判定処理、並びに、報知遊技の実行期間を制御する報知遊技制御処理など実行している。特に報知遊技実行判定処理や報知遊技制御処理などは、遊技結果に影響を与える処理である。換言すると、副制御ROM17には、書き換えられると遊技結果に影響を与えうる重要なプログラムやパラメータが記憶されている。
副制御ROM17は、プログラムの検査等が容易にできるように、副制御基板16に着脱可能に取り付けられている。具体的には、図5及び図6(A)に示すように、副制御基板16にはICソケット18が実装されており、このICソケット18に副制御ROM17が着脱可能に装着されている。
また、副制御基板16における副制御ROM17に対向する位置には、プリント配線の一部が螺旋状の導体パターンに形成された螺旋部50(以下「記憶媒体用螺旋部51」という。)が備えられている。換言すると、副制御基板16における副制御ROM17の実装された面には、副制御基板16のプリント配線の一部としての記憶媒体用螺旋部51が、副制御ROM17と対向する位置に形成されている。また、副制御基板16には、記憶媒体用螺旋部51と不正監視ユニット40とを電気的に接続するプリント配線が施されている。
本実施形態では、図6(B)に示すように、副制御基板16におけるICソケット18に囲まれた範囲、つまり、2列に並んだICソケット18用のランド19の間に、記憶媒体用螺旋部51が形成されている。そして、図6(A)に示すように、副制御基板16のICソケット18に副制御ROM17が搭載されると、記憶媒体用螺旋部51が副制御ROM17に覆われるようになっている。なお、本実施形態では副制御基板16に4層基板を用いているが、後述する不正監視ユニット40の精度を向上させるため、内層を含む他の3層には、記憶媒体用螺旋部51に対応する位置やその近傍に導体パターンを設けないことが望ましい。
また、副制御基板16には、電源装置13のスイッチがオフである場合に、副制御基板16に電力を供給する電池61が設けられている。この電池61は、少なくとも不正監視ユニット40、サブサブCPU16G 及び画像制御ROM16H に電力を供給する。つまり、電池61は、電源装置13(第一電力供給手段)による副制御基板16への電力供給が無い場合に、少なくとも発振回路部41、カウンタ部42及び記憶媒体取外し判断手段に電力を供給する第二電力供給手段60として機能する。
図4に示すように、副制御基板16には、螺旋部50を監視する不正監視ユニット40が実装されている。不正監視ユニット40は、記憶媒体用螺旋部51に所定の周波数の電流を供給する発振回路部41、及び記憶媒体用螺旋部51における所定時間当たりの振動数をカウントするカウンタ部42を備えたICとして構成されている(図7参照)。
発振回路部41は、記憶媒体用螺旋部51に所定の周波数の電流(信号)を供給するものであり、一般的な水晶発振器等から構成されている。そして、本実施の形態では、サブサブCPU16G から所定時間おき(例えば1秒おき)に送信される発振実行信号を不正監視ユニット40が受信すると、その都度、発振回路部41が所定の周波数(本実施例ではメガオーダーの周波数として140MHz)で所定時間(記憶媒体取外し判断手段の判断に必要なデータのサンプリング時間)発振する。
また、発振回路部41は、電源装置13による副制御基板16への電力供給の有無にかかわらず、記憶媒体用螺旋部51に所定の周波数の電流(信号)を供給できるようになっている。つまり、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオンである場合には、電源装置13から電力供給されて、サブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき記憶媒体用螺旋部51へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。また、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオフである場合には、電池61から電力供給されて、サブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき記憶媒体用螺旋部51へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。
カウンタ部42は、発振回路部41の所定時間の発振開始を契機に、発振回路部41から出力されて記憶媒体用螺旋部51に供給される信号の振動数のカウントを開始する。そして、発振回路部41の所定時間の発振終了を契機に振動数のカウントを終了してカウント値を記憶し、サブサブCPUに送信する。
(記憶媒体取外し判断手段)
副制御基板16は、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて副制御ROM17が副制御基板16から取り外されたか否かを判断する記憶媒体取外し判断手段を備えている。
具体的には、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて副制御ROM17が取り外されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPU16G がこのプログラムを読み込んで実行することにより、記憶媒体取外し判断手段として機能するようになっている。
サブサブCPUは、カウンタ部42から送信されたカウント値が所定の範囲から外れるか否かを判断する。カウント値が所定の範囲から外れていると判断した場合には、副制御ROM17が副制御基板16から取り外されたと判断することができる。
詳述すると、発振回路部41から記憶媒体用螺旋部51に140MHzの信号が供給されると、記憶媒体用螺旋部51と副制御ROM17との間で渦電流が発生し、記憶媒体用螺旋部51と副制御ROM17内の金属(ウエハーや導体パターン)との距離に応じて信号の周波数が変化する。
図6(A)に示すように、副制御ROM17をICソケット18に装着した状態では、副制御ROM17と記憶媒体用螺旋部51との間隔が所定の距離(約5mm)となっている。この状態で発振回路部41から記憶媒体用螺旋部51に140MHzの信号が供給された場合、記憶媒体用螺旋部51の信号が一定範囲の周波数帯(本実施例では145〜155MHz)になるので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲に収まる。発振回路部41が所定の周波数で発振した場合、記憶媒体用螺旋部51の電流はほぼ一定の周波数となるので、所定時間当たりの振動数は所定の範囲に収まる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲に収まる場合には、副制御ROM17がICソケット18に装着されていると判断できる。
一方、図6(B)に示すように、副制御ROM17がICソケット18から取り外されると、副制御ROM17が記憶媒体用螺旋部51から遠ざかることとなる。この状態で発振回路部41から記憶媒体用螺旋部51に140MHzの信号が供給された場合、記憶媒体用螺旋部51の信号(電流)が副制御ROM17のICソケット18装着時よりも周波数が低くなる(本実施例では140MHz〜142MHz)ので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲から外れる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れる場合には、副制御ROM17が副制御基板16のICソケット18から取り外されたと判断できる。
なお、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れていると判断した場合には、その旨をRAMに記憶させる。そして、副制御ROM17の取り外し検知時に電源装置13のスイッチがオンであるとき、又は、副制御ROM17の取り外し検知時に電源装置13のスイッチがオフであったが、その後オンに切り替わったとき、副制御ROM17が副制御基板16から取り外された旨を報知する。例えば、液晶表示装置4Eに所定の警告画面を表示させたり、スピーカから所定の警告音を発生させたり、遊技場のホールコンピューターに不正検知信号をネットワークを介して送信させてもよい。
以上のように、第1実施形態によれば、記憶媒体用螺旋部51における所定時間当たりの振動数をカウントするとともに、このカウント値に基づいて副制御ROM17が副制御基板16から取り外されたか否かを判断するようになっている。これにより、副制御ROM17が副制御基板16から取り外された際に、スロットマシン1がこれを検知して報知することにより、遊技が行われる前に不正なROM交換を発見することができる。
また、発振回路部41が周期的に発振するとともに、カウント部42が記憶媒体用螺旋部51における所定時間当たりの振動数をカウントし、このカウント値に基づいて副制御ROM17の副制御基板16から取り外しを検知するようになっている。これにより、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制することができる。
また、収納ケース21を開放して副制御ROM17を交換した場合も、収納ケース21を開放せずに穴を開けて副制御ROM17を交換した場合も、どちらも副制御ROM17の取り外しを検知することができる。
また、第1実施形態において、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて副制御ROM17が取り外されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPU16G がこのプログラムを読み込んで実行することにより、記憶媒体取外し判断手段として機能するようになっている。このように形成することにより、記憶媒体取外し判断手段に関する専用部品の数を抑制することができる。本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不正監視ユニット40のICにCPUやROMを設け、この不正監視ユニット40のROMに、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて副制御ROM17が取り外されたか否かを判断するプログラムを記憶させ、不正監視ユニット40のCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、記憶媒体取外し判断手段として機能するように形成してもよい。このように形成することで、より強固な不正対策となるばかりでなく、電源装置13のスイッチがオフである場合には、サブサブCPU16Gや画像制御ROM16H への電力供給を省くことができるので、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制できるという副次的効果も期待できる。
なお、第1実施形態では、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制するために、発振回路部41、カウンタ部42及び記憶媒体取外し判断手段を周期的に駆動させて不正を検知するようになっているが、これらを常時駆動させて常に不正を監視するように形成してもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、螺旋部50(記憶媒体用螺旋部51)は副制御基板16における副制御ROM17に対向する位置に設けられている。これに対し、第2実施形態では、収納ケース21に導体製の収納ケース被検知部26が設けられるとともに、螺旋部50は副制御基板16における収納ケース被検知部26に対向する位置に設けられている。
また、第1実施形態の副制御基板16は、記憶媒体取外し判断手段を備えているが、第2実施形態の副制御基板16は、記憶媒体取外し判断手段の代わりに収納ケース開放判断手段を備えている。
その他の構成については、第1実施形態と第2実施形態とは共通である。そこで、第2実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(収納ケース被検知部26、収納ケース用螺旋部52)
図8に示すように、蓋部24における図8中入隅部24G 左側には、副制御基板16の方向へ円柱状に凹んだ窪み部24Jが形成されている。また、蓋部24における窪み部24J の裏側の位置には、副制御基板16に向かって円筒状に突出した円筒部24N(図9参照)が形成されている。この円筒部24Nには、金属等の導体で円板状に形成された収納ケース被検知部26が圧入されている。
副制御基板16における収納ケース被検知部26に対向する位置には、プリント配線の一部が螺旋状の導体パターンに形成された螺旋部50(以下「収納ケース用螺旋部52」という。)が備えられている。換言すると、副制御基板16における天井部24Aに対向する面には、副制御基板16のプリント配線の一部としての収納ケース用螺旋部52が、収納ケース被検知部26と対向する位置に形成されている。また、副制御基板16には、収納ケース用螺旋部52と不正監視ユニット40とを電気的に接続するプリント配線が施されている。
本実施形態では、収納ケース用螺旋部52は、収納ケース被検知部26の円周に収まる大きさに形成されている。なお、本実施形態では副制御基板16に4層基板を用いているが、不正監視ユニット40の精度を向上させるため、内層を含む他の3層には、収納ケース用螺旋部52に対応する位置やその近傍に導体パターンを設けないことが望ましい。
発振回路部41は、サブサブCPU16G から所定時間おき(例えば1秒おき)に送信される発振実行信号を不正監視ユニット40が受信すると、その都度所定の周波数(本実施例ではメガオーダーの周波数として140MHz)で所定時間(収納ケース開放判断手段の判断に必要なデータのサンプリング時間)発振する。
また、発振回路部41は、電源装置13による副制御基板16への電力供給の有無にかかわらず、収納ケース用螺旋部52に所定の周波数の電流(信号)を供給できるようになっている。つまり、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオンである場合には、電源装置13から電力供給されて、サブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき収納ケース用螺旋部52へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。また、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオフである場合には、電池61から電力供給されて、サブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき収納ケース用螺旋部52へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。
カウンタ部42は、発振回路部41の所定時間の発振開始を契機に、発振回路部41から出力されて収納ケース用螺旋部52に供給される信号の振動数のカウントを開始する。そして、発振回路部41の所定時間の発振終了を契機に振動数のカウントを終了してカウント値を記憶し、サブサブCPUに送信する。
(収納ケース開放判断手段)
副制御基板16は、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が開放されたか否かを判断する収納ケース開放判断手段を備えている。
具体的には、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が開放されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース開放判断手段として機能するようになっている。
サブサブCPUは、カウンタ部42から送信されたカウント値が所定の範囲から外れるか否かを判断する。カウント値が所定の範囲から外れると判断した場合には、収納ケース21が開放されたと判断することができる。
詳述すると、発振回路部41から収納ケース用螺旋部52に140MHzの信号が供給されると、収納ケース用螺旋部52と収納ケース被検知部26との間で渦電流が発生し、収納ケース用螺旋部52と収納ケース被検知部26との距離に応じて信号の周波数が変化する。
図9(A)に示すように、収納ケース21を閉じた状態、つまり蓋部24をベース部23に被せた状態では、収納ケース被検知部26と収納ケース用螺旋部52との間隔は所定の距離(約2mm)となっている。この状態で発振回路部41から収納ケース用螺旋部52に140MHzの信号が供給された場合、収納ケース用螺旋部52の信号が一定範囲の周波数帯(本実施例では145〜155MHz)になるので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲に収まる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲に収まる場合には、収納ケース21が閉じられていると判断できる。
一方、図9(B)に示すように、収納ケース21が開かれる、つまり蓋部24がベース部23から外されると、収納ケース被検知部26が収納ケース用螺旋部52から遠ざかることとなる。この状態で発振回路部41から収納ケース用螺旋部52に140MHzの信号が供給された場合、収納ケース用螺旋部52の信号(電流)が蓋部24のベース部23装着時よりも周波数が低くなる(本実施例では140MHz〜142MHz)ので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲から外れる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れる場合には、収納ケース21が開放されたと判断できる。
なお、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れていると判断した場合には、その旨をRAMに記憶させる。そして、電源装置13のスイッチがオンであるときに、副制御ROM17が副制御基板16から取り外された旨を液晶表示装置4E等によって報知する。
以上のように、第2実施形態によれば、収納ケース用螺旋部52における所定時間当たりの振動数をカウントするとともに、このカウント値に基づいて収納ケース21が開放されたか否かを判断するようになっている。これにより、収納ケース21が開放された際に、スロットマシン1がこれを検知して報知することにより、遊技が行われる前に不正なROM交換を発見することができる。
また、発振回路部41が周期的に発振するとともに、カウント部42が収納ケース用螺旋部52における所定時間当たりの振動数をカウントし、このカウント値に基づいて収納ケース21の開放を検知するようになっている。これにより、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制することができる。
また、第2実施形態において、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が開放されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース開放判断手段として機能するようになっている。このように形成することにより、収納ケース開放判断手段に関する専用部品の数を抑制することができる。本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不正監視ユニット40のICにCPUやROMを設け、この不正監視ユニット40のROMに、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が開放されたか否かを判断するプログラムを記憶させ、不正監視ユニット40のCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース開放判断手段として機能するように形成してもよい。このように形成することで、より強固な不正対策となるばかりでなく、電源装置13のスイッチがオフである場合には、サブサブCPU16Gや画像制御ROM16H への電力供給を省くことができるので、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制できるという副次的効果も期待できる。
なお、第2実施形態では、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制するために、発振回路部41、カウンタ部42及び収納ケース開放判断手段を周期的に駆動させて不正を検知するようになっているが、これらを常時駆動させて常に不正を監視するように形成してもよい。
(第3実施形態)
第1実施形態では、螺旋部50(記憶媒体用螺旋部51)は副制御基板16における副制御ROM17に対向する位置に設けられている。これに対し、第3実施形態では、取付ベース22に導体製の取付ベース被検知部22Eが設けられるとともに、螺旋部50は副制御基板16における取付ベース被検知部22Eに対向する位置に設けられている。
また、第1実施形態の副制御基板16は、記憶媒体取外し判断手段を備えているが、第2実施形態の副制御基板16は、記憶媒体取外し判断手段の代わりに収納ケース取外し判断手段を備えている。
その他の構成については、第1実施形態と第3実施形態とは共通である。そこで、第3実施形態では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(取付ベース被検知部22E、取付ベース用螺旋部53)
図10に示すように、取付ベース22における図10中右側の係止輪部22A の左方の位置には、副制御基板16の反対方向へ四角柱状に凹んだ窪み部22Fが形成されている。この窪み部22Fには、金属等の導体で矩形平板状に形成された取付ベース被検知部22Eが圧入されている。
副制御基板16における取付ベース被検知部22Eに対向する位置には、プリント配線の一部が螺旋状の導体パターンに形成された螺旋部50(以下「取付ベース用螺旋部53」という。)が備えられている。換言すると、副制御基板16における取付ベース22に対向する面には、副制御基板16のプリント配線の一部としての取付ベース用螺旋部53が、取付ベース被検知部22Eと対向する位置に形成されている。また、副制御基板16には、取付ベース用螺旋部53と不正監視ユニット40とを電気的に接続するプリント配線が施されている。
本実施形態では、取付ベース用螺旋部53は、取付ベース被検知部22Eの矩形に収まる大きさに形成されている。なお、本実施形態では副制御基板16に4層基板を用いているが、不正監視ユニット40の精度を向上させるため、内層を含む他の3層には、取付ベース用螺旋部53に対応する位置やその近傍に導体パターンを設けないことが望ましい。
発振回路部41は、サブサブCPU16G から所定時間おき(例えば1秒おき)に送信される発振実行信号を不正監視ユニット40が受信すると、その都度所定の周波数(本実施例ではメガオーダーの周波数として140MHz)で所定時間(収納ケース取外し判断手段の判断に必要なデータのサンプリング時間)発振する。
また、発振回路部41は、電源装置13による副制御基板16への電力供給の有無にかかわらず、取付ベース用螺旋部53に所定の周波数の電流(信号)を供給する。つまり、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオンである場合には、電源装置13から電力供給されて、サブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき発振回路部41から取付ベース用螺旋部53へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。また、発振回路部41は、電源装置13のスイッチがオフである場合には、電池61から電力供給されてサブサブCPU16G からの発振実行信号の受信に基づき発振回路部41から取付ベース用螺旋部53へ所定の周波数の電流(信号)を供給する。
カウンタ部42は、発振回路部41の所定時間の発振開始を契機に、発振回路部41から出力されて取付ベース用螺旋部53に供給される信号の振動数のカウントを開始する。そして、発振回路部41の所定時間の発振終了を契機に振動数のカウントを終了してカウント値を記憶し、サブサブCPUに送信する。
(収納ケース取外し判断手段)
副制御基板16は、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が取付ベース22から取り外されたか否かを判断する収納ケース取外し判断手段を備えている。
具体的には、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が取付ベース22から取り外されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース取外し判断手段として機能するようになっている。
サブサブCPUは、カウンタ部42から送信されたカウント値が所定の範囲から外れるか否かを判断する。カウント値が所定の範囲から外れていると判断した場合には、収納ケース21が取付ベース22から取り外されたと判断することができる。
詳述すると、発振回路部41から取付ベース用螺旋部53に140MHzの信号が供給されると、取付ベース用螺旋部53と取付ベース被検知部22Eとの間で渦電流が発生し、取付ベース用螺旋部53と取付ベース被検知部22Eとの距離に応じて信号の周波数が変化する。
図11(A)に示すように、収納ケース21を取付ベース22に取り付けた状態では、取付ベース被検知部22Eと取付ベース用螺旋部53との間隔は所定の距離(約3mm)となっている。この状態で発振回路部41から取付ベース用螺旋部53に140MHzの信号が供給された場合、取付ベース用螺旋部53の信号が一定範囲の周波数帯(本実施例では145〜155MHz)になるので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲に収まる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲に収まる場合には、収納ケース21が取付ベース22に取り付けられていると判断できる。
一方、図11(B)に示すように、収納ケース21が取付ベース22から取り外されると、取付ベース被検知部22Eが取付ベース用螺旋部53から遠ざかることとなる。この状態で発振回路部41から取付ベース用螺旋部53に140MHzの信号が供給された場合、取付ベース用螺旋部53の信号(電流)が収納ケース21の取付ベース22装着時よりも周波数が低くなる(本実施例では140MHz〜142MHz)ので、所定時間当たりの振動数も所定の範囲から外れる。したがって、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れる場合には、収納ケース21が取付ベース22から取り外されたと判断できる。
なお、カウンタ部42の所定時間当たりのカウント値が所定の範囲から外れていると判断した場合には、その旨をRAMに記憶させる。そして、電源装置13のスイッチがオンであるときに、副制御ROM17が副制御基板16から取り外された旨を液晶表示装置4E等によって報知する。
以上のように、第3実施形態によれば、取付ベース用螺旋部53における所定時間当たりの振動数をカウントするとともに、このカウント値に基づいて収納ケース21が取付ベース22から取り外されたか否かを判断するようになっている。これにより、収納ケース21が取付ベース22から取り外された際に、スロットマシン1がこれを検知して報知することにより、遊技が行われる前に不正なROM交換を発見することができる。
すなわち、発振回路部41が周期的に発振するとともに、カウント部42が取付ベース用螺旋部53における所定時間当たりの振動数をカウントし、このカウント値に基づいて収納ケース21の取付ベース22からの取り外しを検知するようになっている。これにより、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制することができる。
また、第3実施形態において、画像制御ROM16H には、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が取付ベース22から取り外されたか否かを判断するプログラムが記憶されており、サブサブCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース取外し判断手段として機能するようになっている。このように形成することにより、収納ケース取外し判断手段に関する専用部品の数を抑制することができる。本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不正監視ユニット40のICにCPUやROMを設け、この不正監視ユニット40のROMに、カウンタ部42のカウントしたカウント値に基づいて収納ケース21が取付ベース22から取り外されたか否かを判断するプログラムを記憶させ、不正監視ユニットのCPUがこのプログラムを読み込んで実行することにより、収納ケース取外し判断手段として機能するように形成してもよい。このように形成することで、より強固な不正対策となるばかりでなく、電源装置13のスイッチがオフである場合には、サブサブCPU16Gや画像制御ROM16H への電力供給を省くことができるので、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制できるという副次的効果も期待できる。
また、第3実施形態では、合成樹脂製の取付ベース22に導体製の取付ベース被検知部22Eを取り付けたが、例えば、取付ベース22を金属等の導体にて形成し、この取付ベース22における取付ベース用螺旋部53に対応する部分を取付ベース被検知部22Eとしてもよい。
また、第3実施形態では、電池61(第二電力供給手段60)の電力消費を抑制するために、発振回路部41、カウンタ部42及び収納ケース取外し判断手段を周期的に駆動させて不正を検知するようになっているが、これらを常時駆動させて常に不正を監視するように形成してもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
また、本発明を実施するための形態として第1ないし第3の実施形態を挙げたが、これらを適宜組み合わせることもできる。
また、上述の実施形態では、本発明を副制御基板ユニット20に適用したが、主制御基板ユニット2Dにも適用可能である。
また、上述した実施形態では、遊技機としてスロットマシンに適用したが、本発明はこれに限定されるものでなく、ぱちんこ機、アレンジボール、雀球遊技機、アーケードゲーム、カジノマシン等にも適用できる。
また、上述の実施の形態では、螺旋部50における所定時間当たりの振動数をカウントするとともに、このカウント値に基づいて不正の有無を判断しているが、螺旋部50における交流電流を整流するとともに、直流電圧の変化に応じて不正の有無を判断してもよい。
また、螺旋部50の信号の周波数より螺旋部50と検知対象との距離を明確に判断できる場合には、螺旋部50における所定時間当たりの振動数をカウントするカウンタ部42に代えてローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドバスフィルタ等を設け、螺旋部50の信号が基準周波数から外れたか否かで不正の有無を判断することも可能である。
16 副制御基板 17 副制御ROM
18 ICソケット
20 副制御基板ユニット 21 収納ケース
22 取付ベース 22E 取付ベース被検知部
24 ベース部 24 蓋部
26 収納ケース被検知部
40 不正監視ユニット 41 発振回路部
42 カウンタ部
50 螺旋部 51 記憶媒体用螺旋部
52 収納ケース用螺旋部 53 取付ベース用螺旋部
60 第二電力供給手段 61 電池

Claims (2)

  1. 複数の電気部品が取り付けられるとともに、前記複数の電気部品を電気的に接続するプリント配線が施された制御基板と、
    前記制御基板に電力を供給する第一電力供給手段と、
    前記制御基板に着脱可能に取り付けられた記憶媒体とを備え、
    前記記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき遊技に関する処理を実行する遊技機であって、
    前記制御基板における前記記憶媒体に対応する位置には、前記プリント配線の一部が螺旋状の導体パターンに形成された螺旋部が備えられ、
    前記制御基板は、前記螺旋部に所定の周波数の電流を供給する発振回路部と、前記螺旋部における所定時間当たりの振動数をカウントするカウンタ部とを備え、
    前記カウンタ部のカウントしたカウント値に基づいて前記記憶媒体が前記制御基板から取り外されたか否かを判断する記憶媒体取外し判断手段と、
    前記第一電力供給手段による前記制御基板への電力供給が無い場合に、少なくとも前記発振回路部、前記カウンタ部及び前記記憶媒体取外し判断手段に電力を供給する第二電力供給手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発振回路部は、前記第一電力供給手段による前記制御基板への電力供給の有無にかかわらず、前記螺旋部に所定の周波数の電流を所定時間供給することを周期的に行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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