JP5445278B2 - 光通信モジュール、及びその製造方法 - Google Patents

光通信モジュール、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5445278B2
JP5445278B2 JP2010083610A JP2010083610A JP5445278B2 JP 5445278 B2 JP5445278 B2 JP 5445278B2 JP 2010083610 A JP2010083610 A JP 2010083610A JP 2010083610 A JP2010083610 A JP 2010083610A JP 5445278 B2 JP5445278 B2 JP 5445278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
connector
groove
region
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010083610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011118337A (ja
Inventor
和重 沖
広一 小町
隆寿 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010083610A priority Critical patent/JP5445278B2/ja
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to CN201210313551.4A priority patent/CN102830470B/zh
Priority to CN201210313557.1A priority patent/CN102830472B/zh
Priority to CN201210313554.8A priority patent/CN102830471B/zh
Priority to CN201080045196.6A priority patent/CN102687049B/zh
Priority to CN201210313877.7A priority patent/CN102798947B/zh
Priority to CN201210313886.6A priority patent/CN102830473B/zh
Priority to US12/916,080 priority patent/US8376634B2/en
Priority to PCT/JP2010/069765 priority patent/WO2011052802A2/en
Priority to CN201410216234.XA priority patent/CN104062721B/zh
Priority to US13/118,068 priority patent/US8821038B2/en
Priority to US13/118,096 priority patent/US8550724B2/en
Priority to US13/118,078 priority patent/US8579521B2/en
Priority to US13/118,053 priority patent/US8821037B2/en
Priority to US13/118,101 priority patent/US8550725B2/en
Publication of JP2011118337A publication Critical patent/JP2011118337A/ja
Priority to US13/432,556 priority patent/US8821039B2/en
Priority to US13/486,723 priority patent/US9052477B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5445278B2 publication Critical patent/JP5445278B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4256Details of housings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4256Details of housings
    • G02B6/426Details of housings mounting, engaging or coupling of the package to a board, a frame or a panel
    • G02B6/4261Packages with mounting structures to be pluggable or detachable, e.g. having latches or rails
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4274Electrical aspects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4274Electrical aspects
    • G02B6/428Electrical aspects containing printed circuit boards [PCB]
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4274Electrical aspects
    • G02B6/4284Electrical aspects of optical modules with disconnectable electrical connectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4219Mechanical fixtures for holding or positioning the elements relative to each other in the couplings; Alignment methods for the elements, e.g. measuring or observing methods especially used therefor
    • G02B6/4236Fixing or mounting methods of the aligned elements
    • G02B6/424Mounting of the optical light guide
    • G02B6/4243Mounting of the optical light guide into a groove

Description

本発明は、光送信及び光受信機能の少なくとも一方を有する光通信モジュールに関するものであり、特に、複数の電気信号を互いに異なる波長を有する複数の光信号として送信し、互いに異なる波長を有する複数の光信号を受信する光トランシーバに好適なものである。
米国特許第5,943,461号明細書には、一形式の光トランシーバが開示されている。この光トランシーバは光コネクタを備えており、この光コネクタは光信号を伝送する外部からの光ファイバの先端に付属する光プラグと係合する。光コネクタからは光ファイバが延び出しており、この光ファイバはレーザダイオード、フォトダイオード等を搭載する光サブアセンブリ(Optical Sub-Assembly:OSA)の光レセプタクルに光結合している。
近年、光通信における通信速度が加速度的に高められている。現在では、10Gbpsを超えて40Gbpsや100Gbpsの伝送速度が現実化されている。かかる高速伝送の光通信では、もはや単独の半導体デバイス(光デバイス、電子デバイスの双方)では追随できず、波長分割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)通信が常用手段となっている。例えば、伝送速度が40Gbpsの光通信では、速度10Gbpsの互いに波長が異なる4本の光信号(4チャンネル)を多重化することによって多重化光信号が一本の光ファイバで伝送されている。また、伝送速度が100Gbpsの光通信では、25Gbpsの4本の光信号を多重化して、あるいは10Gbpsの10本の信号を多重化して、等価的に100Gbpsの伝送速度が実現されている。例えば、CFP-MSA-Draft-rev.1-0では、この100Gbpsの仕様が規格化されている。
米国特許第5,943,461号明細書
WDM規格に準拠する光トランシーバには、その内部に複数の光送信サブアセンブリ(TOSA:Transmitter Optical Sub-Assembly)、光受信サブアセンブリ(ROSA:Receiver OpticalSub-Assembly)、光マルチプレクサ(MUX)、光デマルチプレクサ(De−Mux)を搭載し、これら光部品を当該光トランシーバ内で光結合した形態がある。或いは、MUXと複数のTOSAを一体化し、また、De−Muxと複数のROSAを一体化して、部品数を減じた上で、ハウジング内で部品間を接続するファイバを省いた形態がある。
しかしながら、MUXとTOSAを一体化しDe−MUXとROSAを一体化した後者の形態では、例えば、一個のTOSA又はROSAの不良であるにも係わらず、他の良好なTOSA及びROSAの全てをMUX及びDe−MUXと共に交換する必要がある。したがって、後者の形態には、コスト的に難がある。特に、40Gbps、100Gbpsもの高速通信では、速度性能面で仕様を満足しないOSAが頻出することもあり得る。
また、前者の形態では、内部の光ファイバで、MUXとTOSA、また、De−MUXとROSAが結合される。しかしながら、光ファイバはこれを曲げることにより伝播損失が増えるという本質的な特性を有している。例えば、従来の光ファイバでは、最小の曲げ半径が15mmに制限されている。近年開発された曲げに強い光ファイバでも、この半径は5mmに制限されている。即ち、光ファイバは、物理的寸法を制約してしまう。したがって、長めに準備された光ファイバをトランシーバ内に収納しなければならず、光ファイバの余長処理を行う必要がある。その結果、筐体内を長い光ファイバが雑然と走り回る状況が生じ、光トランシーバの生産性(組立性)が阻害される。
本発明は、生産性を高めた光通信モジュール、及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の一側面に係る光通信モジュールは、複数の光サブアセンブリ、光学ユニット、複数の光ファイバ、及びハウジングを備えている。複数の光サブアセンブリは、電気信号を光信号に変換する複数の光送信サブアセンブリ、及び、光信号を電気信号に変換する複数の光受信サブアセンブリのうち少なくとも一方を含む。光学ユニットは、複数の光送信サブアセンブリからの光信号を多重化光信号に変換して出力する光マルチプレクサ、及び、入力された多重化光信号を分配して複数の光受信サブアセンブリに出力する光デマルチプレクサのうち少なくとも一方を含む。複数の光ファイバは、複数の光サブアセンブリと光学ユニットとを接続する。ハウジングは、複数の光サブアセンブリ、光学ユニット、及び複数の光ファイバを搭載する空間を画成している。ハウジングの内面には、複数の光ファイバを収納する収納溝が形成されている。本光通信モジュールによれば、収納溝に光ファイバが収納されるので、その生産性が高くなっている。
一実施形態においては、光通信モジュールは、複数の光サブアセンブリとの間で電気信号を伝達する回路を搭載した回路基板を更に備え得る。ハウジングは、第1の領域と第2の領域とを有し得る。第1の領域におけるハウジングの内面には、外部からの光コネクタプラグを受け多重化光信号を当該光コネクタプラグとの間で伝達する光レセプタクルと、光学ユニットと、が搭載され得る。一実施形態においては、収納溝は第2の領域に形成されており、第2の領域におけるハウジングの内面(ハウジング内)には回路基板が搭載され得る。別の一実施形態においては、光通信モジュールは、ファイバ案内部材を備え得る。ファイバ案内部材は、複数の光ファイバを第2の領域において案内する部材であって、第2の領域におけるハウジングの内面に搭載され得る。ファイバ案内部材は、複数の光ファイバの移動を規制する規制部を含み得る。この構成の光通信モジュールによれば、回路基板を搭載する前に、第2の領域において光ファイバの余長処理を行うことができるので、その生産性が高い。
一実施形態においては、光通信モジュールは、コネクタ、及びホルダを更に備え得る。コネクタは、複数の光ファイバの複数の光サブアセンブリ側の端部を保持する部品である。ホルダは複数の光サブアセンブリを保持する部品である。この形態では、ハウジングは、第1の領域と第2の領域との間に第3の領域を更に含んでおり、コネクタとホルダは、第3の領域に搭載され、互いに係合して複数の光ファイバと複数の光サブアセンブリ内の光ファイバとを物理的に接触させ得る。この形態の光通信モジュールによれば、光ファイバを融着することなく、物理的な接触により、複数の光ファイバと複数の光サブアセンブリ内の光ファイバとを光学的に結合することができる。
一実施形態においては、複数の光ファイバの複数の光サブアセンブリ側の端部がそれぞれフェルールを含み、このフェルールがフランジを含み、当該フェルールにはフランジの一方側の面と該一方側の面に対面するコネクタの面との間にバネ(例えば、コイルスプリング)が装着され得る。この一実施形態の光通信モジュールはフェルールストッパを更に備えることができ、当該フェルールストッパは、フランジの他方側の面と当接する部分を有し、コネクタに係合され得る。かかる構成によれば、コネクタによって光ファイバの端部が確実に保持される。その結果、コネクタを用いた光ファイバのハンドリングの作業性がより高められる。
一実施形態においては、光通信モジュールは、複数の光ファイバを案内するトレイを更に備え得る。ハウジングは、第1の領域と第3の領域との間に第4の領域を更に含み得る。この形態では、トレイは、第4の領域におけるハウジングの内面(ハウジング内)に搭載されており、トレイとコネクタとが係合し得る。この形態によれば、トレイとハウジングの内面との間に光ファイバを通して当該光ファイバをトレイにより押えることができる。また、トレイにより光ファイバを案内することができる。したがって、光通信モジュールの生産性が更に高まる。
一実施形態の光通信モジュールでは、トレイは、コネクタ側に延びるフィンガを有し得る。コネクタは、フィンガが挿入される溝を有しており、当該フィンガに沿ってトレイとコネクタとの間の距離を変更するよう移動可能である。
一実施形態においては、トレイの上記溝には、上記移動の方向に順に設けられた第1の突起及び第2の突起であって、フィンガが係合可能な第1の突起及び第2の突起が設けられていてもよい。この形態では、第1の突起にフィンガが係合している状態においてコネクタはホルダから離間し、第2の突起にフィンガが係合している状態においてコネクタがホルダと係合する。この形態の光通信モジュールによれば、トレイ側にコネクタを引き寄せてコネクタを仮留めしつつ、ホルダを所定の位置に搭載することができる。また、コネクタを摺動させて当該コネクタをホルダに係合させることにより、光ファイバ(光学ユニットとOSAとの結合用)と光サブアセンブリ内の光ファイバとを接触させることができる。したがって、この形態の光通信モジュールの生産性は更に高い。
一実施形態においては、コネクタの上記溝を画成する当該コネクタの面には、上記移動の方向に順に設けられた第1の溝及び第2の溝であって、フィンガが係合可能な第1の溝及び第2の溝が設けられていてもよい。この形態の光通信モジュールでは、第1の溝にフィンガを係合することによりコネクタがホルダが搭載される位置から離間し、第2の溝にフィンガを係合することにより、コネクタがホルダと係合し得る位置に移動し得る。かかる形態の光通信モジュールによれば、フィンガを第2の溝に係合させることにより、光ファイバの端部を、当該光ファイバと光サブアセンブリとが光結合されるべき位置へと移動させることができる。この位置に光ファイバの端部を移動させた状態で、第2の領域において光ファイバの位置決め(余長処理)を行うことができる。そして、この位置決めの後、フィンガを第1の溝に係合させることにより、光ファイバの端部を、光サブアセンブリ及びホルダに干渉しない位置まで移動させることができる。即ち、第2の領域における光ファイバの位置決めを行った後に、光サブアセンブリ及びホルダをハウジング上に搭載することができる。
一実施形態の光通信モジュールでは、第2の領域が、当該第2の領域における他の部分より肉厚の隆起部を含んでおり、隆起部は、回路基板に搭載された回路に熱的に接触し得る。この形態の光通信モジュールによれば、収納溝を設けるために設けた隆起部を利用して、回路基板からの放熱効率を高めることができる。なお、上述した一実施形態のように、収納溝が、隆起部に形成されていてもよい。
本発明の別の側面は、光通信モジュールの製造方法である。この光通信モジュールは、複数の光サブアセンブリ、光学ユニット、回路基板、及びハウジングを備えるものである。複数の光サブアセンブリは、電気信号を光信号に変換する複数の光送信サブアセンブリ、及び、光信号を電気信号に変換する複数の光受信サブアセンブリの少なくとも一方を含む複数の光サブアセンブリを有する。光学ユニットは、光マルチプレクサ及び光デマルチプレクサの少なくとも一方を含み、複数の光サブアセンブリと複数の光ファイバを介して接続される。回路基板は、複数の光サブアセンブリと電気的に接続される。ハウジングは、複数の光サブアセンブリ、光学ユニット、及び回路基板を搭載する空間を画成する。本製造方法は、(a)ハウジング内の所定位置に光学ユニットを搭載する工程と、(b)ハウジングの内面に形成された収納溝に、光学ユニットから延び出した複数の光ファイバを収納する工程と、(c)ハウジングの内面上の所定位置に複数の光サブアセンブリと回路基板との組立体を搭載する工程と、(d)複数の光ファイバと複数の光サブアセンブリとを光学的に接続する工程と、を含んでいる。本製造方法によれば、収納溝に複数の光ファイバを収納することができるので、ファイバの余長処理が容易であり、また、光通信モジュールの生産性が高くなる。
一実施形態においては、回路基板が収納溝を覆うように、上記組立体をハウジングの内面上の所定位置に搭載することができる。別の一実施形態においては、光通信モジュールが上述したファイバ案内部材を備え得る。この形態の光通信モジュールの製造方法は、規制部によって複数の光ファイバの移動を規制するよう、当該複数の光ファイバを案内する工程を更に含み得る。
一実施形態においては、光通信モジュールは、複数の光ファイバを案内するトレイを更に備え得る。一実施形態における製造方法は、組立体を搭載する工程の前に、(e)複数の光ファイバの一部をハウジングの内面とトレイとの間において押えるよう、該トレイをハウジングの内面上の所定位置に搭載する工程と、(f)複数の光ファイバをトレイの複数のスロットに収納する工程と、を更に含み得る。この形態では、トレイにより光ファイバを押えつつ、トレイ上において光ファイバを案内することができる。したがって、光通信モジュールの生産性が更に高まる。
一実施形態の光通信モジュールでは、複数の光サブアセンブリは、ホルダによって保持されており、トレイの各スロットは、フィンガを有し得る。この一実施形態の光通信モジュールの製造方法は、(g)複数の光ファイバを複数のスロットに収納した後、複数の光ファイバの複数の光サブアセンブリ側の端部を保持するコネクタとフィンガとを係合させて、コネクタをトレイに対して第1の位置で仮留めする工程と、(h)複数の光ファイバの端部と複数の光サブアセンブリとを光学的に結合するよう、コネクタを第1の位置から複数の光サブアセンブリ側へと第2の位置に移動させて、コネクタとホルダとを係合する工程と、を更に含み得る。この製造方法によれば、コネクタを第1の位置に移動させることによりホルダを搭載するためのスペースを大きくとることができる。そして、ホルダを搭載した後にコネクタを第2の位置へ移動させることにより、コネクタとホルダを係合させて、複数の光ファイバの端部と複数の光サブアセンブリとを光学的に結合することができる。したがって、光通信モジュールの生産性が更に高まる。
一実施形態においては、光通信モジュールは、複数の光ファイバの複数の光サブアセンブリ側の端部を保持するコネクタを更に備えており、トレイの各スロットは、コネクタ側に延びるフィンガを有しており、コネクタは、フィンガが挿入される溝を有しており、当該フィンガに沿ってトレイとコネクタとの間の距離を変更するよう移動可能であり、上記溝を画成するコネクタの面には、上記移動の方向に順に設けられた第1の溝及び第2の溝であって、フィンガが係合可能な第1の溝及び第2の溝が設けられており、複数の光サブアセンブリは、ホルダによって保持されていてもよい。この形態の光通信モジュールの製造方法は、複数の光ファイバを複数のスロットに収納した後、第2の溝に前記フィンガを係合させて、コネクタをホルダと係合し得る位置に移動させる工程と、第2の溝にフィンガを係合させた後に、回路基板が搭載される領域において光ファイバの位置決めを行う工程と、光ファイバの位置決めを行った後に、第1の溝にフィンガを係合させて、コネクタをホルダが搭載される位置から離間させる工程と、を更に備え得る。かかる形態の製造方法によれば、フィンガを第2の溝に係合させることにより、光ファイバの端部を、当該光ファイバと光サブアセンブリとが光結合されるべき位置へと移動させることができる。この位置に光ファイバの端部を移動させた状態で、回路基板が搭載される領域において光ファイバの位置決め(余長処理)を行うことができる。そして、この位置決めの後、フィンガを第1の溝に係合させることにより、光ファイバの端部を、光サブアセンブリ及びホルダに干渉しない位置まで移動させることができる。即ち、回路基板が搭載される領域において光ファイバの位置決めを行った後に、光サブアセンブリ及びホルダをハウジング上に搭載することができる。
コネクタとホルダとを係合する工程において、コネクタに保持された複数の光ファイバの端部を、サブアセンブリに保持されているスタブ内の光ファイバと接触させてもよい。この製造方法では、光学ユニットから延び出した複数の光ファイバと、複数の光サブアセンブリとを、光ファイバ同士の接触により光学的に結合させている。したがって、光サブアセンブリに故障がかっても、光学ユニット、即ち、光マルチプレクサや光デマルチプレクサを交換する必要がない。
以上説明したように、本発明によれば、生産性を高めた光通信モジュール、及びその製造方法が提供される。
一実施形態に係る光通信モジュールの斜視図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの斜視図である。 一実施形態の光通信モジュールの分解斜視図である。 一実施形態の光通信モジュールの斜視図であり、下部ハウジングを省いた状態を示す図である。 一実施形態の上部ハウジングを示す斜視図である。 一実施形態の光ファイバの配置を示す平面図である。 一実施形態の光ファイバの配置を示す平面図である。 一実施形態の光ファイバの配置を示す平面図である。 一実施形態の光ファイバの配置を示す平面図である。 光マルチプレクサ及び光デマルチプレクサから延び出ている光ファイバを示す斜視図である。 一実施形態に係るトレイの斜視図である。 コネクタ、ホルダ、及び光サブアセンブリが互いに組み立てられた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係るホルダの斜視図である。 一実施形態に係る光サブアセンブリの側面図である。 一実施形態に係るホルダの一部を後方側から見た平面図である。 一実施形態に係るコネクタの斜視図である。 一実施形態に係るコネクタの斜視図である。 一実施形態の回路基板を示す斜視図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの分解斜視図である。 別の一実施形態に係る上部ハウジング及びリアトレイを示す斜視図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールを、下部ハウジングを取り除いて示す斜視図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールを、下部ハウジングを取り除いて示す斜視図である。 別の一実施形態に係るフロントトレイを示す斜視図である。 別の一実施形態に係る光トランシーバの一部を拡大して示す平面図である。 別の一実施形態に係るホルダを示す図である。 別の一実施形態に係るコネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールを示す斜視図である。 別の一実施形態に係るコネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールが組み合わされた状態を示す斜視図である。 別の一実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 コネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールが組み合わされた状態を示す断面図である。 更に別の実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 別の一実施形態に係る上部ハウジングの前方側の部分を拡大して示す斜視図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールに用いることができる光レセプタクルを示す斜視図である。 図42に示す光レセプタクルを上部ハウジングに取り付けた状態を拡大して示す平面図である。 更に別の実施形態に係る光レセプタクルを上部ハウジングに取り付けた状態を拡大して示す平面図である。 一実施形態のプラグホルダを示す斜視図である。 一実施形態に係る下部ハウジングの斜視図である。 一実施形態に係る上部ハウジングの斜視図である。 一実施形態に係る光トランシーバの一部を拡大して示す断面図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。 別の一実施形態に係る光通信モジュールの製造方法の一工程を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、一実施形態に係る光通信モジュールの斜視図である。図1は、一実施形態に係る光通信モジュールを前方上から見た状態を示しており、図2は、当該光通信モジュールを後方下から見た状態を示している。なお、本説明では、方向を示す用語として、「前」を、光通信モジュールの電気プラグに対して当該光通信モジュールの光レセプタクルが設けられている方向を示す語として用いる。また、「後」を、光レセプタクルに対して電気プラグが設けられている方向を示す語として用いる。また、「上」を、後述する下部ハウジングに対して上部ハウジングが位置する方向を示す語として用いる。また、「下」を上部ハウジングに対して下部ハウジングが位置する方向を示す語として用いる。また、上下方向及び前後方向に交差する方向を幅方向ということがある。
図1及び図2に示す光通信モジュールは、送受信機能を有する光トランシーバ10である。光トランシーバ10は、ハウジング12を備えている。本例のハウジング12は、128×72×14mmのサイズを有し、金属製である。
また、光トランシーバ10は、フロントカバー14を有し得る。このフロントカバー14は、ハウジング12の前面に取り付けられている。フロントカバー14の幅方向(前後方向及び上限方向に直交する方向)の略中央には、光レセプタクル16がねじにより取り付けられている。また、フロントカバーの両側部には、ねじ18のノブ18aが突き出ている。ねじ18は、フロントカバー14から、ハウジング12の内部を貫通して、当該ハウジングの後端から突き出している。ねじ18の後端部18bには、ねじが切られている。この後端部18bがホストシステム(図示せず)上に設けられた電気コネクタの両側部にある雌ねじに螺合されることにより、光トランシーバ10がホストシステムに対して固定される。
さらに、ハウジング12の両側部は、前後方向に延びるリブ12cを含んでいる。リブ12cは、ねじ18を収納する空間をその内部に画成している。リブ12cは、ホストシステムの一対のレールに沿うように構成されており、これにより、ホストシステムへの光トランシーバ10の挿入、また、光トランシーバ10後端の電気プラグ20とホストシステム内の電気コネクタとの係合を容易にしている。なお、本例の光トランシーバ10の電気プラグ20は、140本を越える電極パッドを有しており、これら多数の電極パッドを幅72mmの幅の内に納めている。したがって、電極パッドの間隔が1mmに満たないたので、リブ12cとレールとの整合機能は、電気プラグ20と電気コネクタとの係合に望ましい構造である。
図3は、一実施形態の光通信モジュールの分解斜視図である。図3は、前方下から見た分解状態の光トランシーバ10を示している。図3に示すように、ハウジング12は、上部ハウジング12a及び下部ハウジング12bを含んでいる。光トランシーバ10では、上部ハウジング12a及び下部ハウジング12bによって画成される内部空間に種々の部品が収納されている。以下、これら部品について、具体的に説明する。
本例の光トランシーバ10は、光レセプタクル16、光マルチプレクサ22、光デマルチプレクサ24、トレイ26、2セットのコネクタ28及び30、2セットのホルダ32及び34、四つの光受信サブアセンブリ(ROSA)36、四つの光送信サブアセンブリ(TOSA)38、並びに、回路基板40を備えている。
光レセプタクル16は、外部からの光コネクタプラグを受容し、当該光コネクタプラグとの間で多重化光信号を送受するための部品である。光レセプタクル16は、レセプタクルハウジング16a、スリーブホルダ16b、導電性シート16c、及び、二つのスリーブ16dを含んでいる。光レセプタクル16は、これら部品16a〜16dを組立てることによって組立てられている。光レセプタクル16は、上部ハウジング12aの前端部における幅方向の中央に形成された区画12d(図5参照)に搭載されている。
図3に示すように、フロントカバー14の幅方向の中央にはポート(開口)が形成されている。このフロントカバー14をねじによりハウジング12の前端壁12eに組み付けることにより、区画12dに搭載された光レセプタクル16は、その二つの開口をポートから露出させる。また、区画12dを画成する上部ハウジング12aの壁とフロントカバー14とに光レセプタクル16が挟まれることにより、レセプタクルハウジング16aの後壁と区画12dの後壁との間に、スリーブホルダ16b、導電性シート16c、及びスリーブ16dのフランジとが狭持される。
レセプタクルハウジング16aは、前後方向に延びる二つの空間を提供している。これら空間のそれぞれの中には、筒状のスリーブ16dの先端部が収容される。また、これら空間のそれぞれの中には、スリーブホルダ16bの一対のフィンガがSCコネクタの規格を満たすように収容されている。
スリーブ16dには、内部配線用の光ファイバが所謂ピグテールの形態で装着されている。当該ピグテールファイバは、区画12dの後壁に形成されたU字状の空間(即ち、半開口又は切り欠き)を通して引き出されている。このU字状の空間とスリーブ16dのフランジとの間のギャップから漏洩する電磁波をシールドするために、導電性シート16cが、スリーブ16dのフランジと区画12dの後壁との間に挟まれている。
ハウジング12の内部空間であって、光レセプタクル16が設けられている区画12dの両側には、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24が搭載されている。光マルチプレクサ22は、複数(本実施形態では四つ)のTOSA 38からの互いに異なる波長を有する光信号を多重化光信号に変換する部品である。光デマルチプレクサ24は、多重化光信号を複数(本実施形態では四つ)の互いに異なる波長を有する光信号に変換して、当該複数の光信号を複数(本実施形態では四つ)のROSA 36に出力する部品である。
スリーブ16dから延びる上述した光ファイバは、ハウジング12の内部を通って、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24にそれらの後方側から入線している。当該光ファイバと光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24との接続も、ピグテールファイバの形態で行われる。
後述するように、本例の光トランシーバ10は、四つのTOSA 38からの4チャンネルの光信号を光マルチプレクサ22に伝送する4本の内部光ファイバ、及び、光デマルチプレクサ24から四つのROSA 36に向かう4チャンネルの光信号を伝送する4本の内部光ファイバを有している。これら8本の光ファイバも、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24のうち対応の光学ユニットからピグテールファイバの形態で引き出されている。また、これら8本の光ファイバは、ハウジング12の内部空間を通り、トレイ26により案内されて、TOSA及びROSAのうち対応の光サブアセンブリに向かう。
トレイ26は、光マルチプレクサ22とTOSA 38とを接続する上述の4本の光ファイバ、及び、光デマルチプレクサ24から延びる上述の4本の光ファイバを案内するための部品である。光トランシーバ10のような光通信モジュールは、ハウジング12の内部において光部品間を光ファイバで結合する形態を有する。したがって、ハウジング12の内部空間において、光ファイバの余長処理を適切に行い、光通信モジュールの生産性を確保する必要がある。
光トランシーバ10は、トレイ26をハウジング12内に備え、このトレイ26の溝に光ファイバを整然と配列することができる。また、光トランシーバ10は、上部ハウジング12aを肉厚のアルミダイキャスト製としており、その内面に複数の溝を形成している。そして、上部ハウジング12aの内面の溝内に光ファイバを整列することで、余長処理を容易なものとしている。したがって、組立てに要する作業時間、不良のTOSA又はROSAの交換に要する作業時間を短縮でき、更に、これら作業の際に他の部品を損傷する可能性を低減することができる。
トレイ26の後段には、コネクタ28及び30が設けられている。コネクタ28は、光デマルチプレクサ24からROSA 36へと延びる光ファイバの当該ROSA 36側の端部に付属している。コネクタ30は、光マルチプレクサ22からTOSA 38へと延びる光ファイバの当該TOSA 38側の端部に付属している。コネクタ28及び30は、TOSA及びROSAの数に対応しており、個別の部品となっている。したがって、コネクタ28及び30は個別にハンドリングすることができる。
後述するように、光トランシーバ10の組立ての際には、内部の光ファイバの余長部分が、トレイ26の溝や上部ハウジング12aの溝内に配置される。この際、コネクタ28及び30は、トレイ26のフィンガに暫定的に係合される。そして、ホルダ32に取り付けられたROSA 36及びホルダ34に取り付けられたTOSA 38が、上部ハウジング12aの所定位置に配置される。この状態において、ホルダ32がコネクタ28と対向し、ホルダ34がコネクタ30と対向する。その後、コネクタ28をスライドさせてホルダ32に係合し、コネクタ30をスライドさせてホルダ34に係合すると、光マルチプレクサ22から延び出した光ファイバとTOSA 38とが光結合し、光デマルチプレクサ24から延び出した光ファイバとROSA 36が光結合する。このように、光トランシーバ10では、TOSA及びROSAと光ファイバとの光結合は、係合機構によって達成される。したがって、TOSA及びROSAの一つに不良が発生したとしても、コネクタとホルダとの係合を解除することにより、不良の光サブアセンブリを個別に且つ容易に交換することが可能となる。
上述したROSA 36は、フォトダイオードといった光電変換素子を有している。即ち、ROSA 36は、外部からの光信号を電気信号に変換することができる。また、TOSA 38は、半導体レーザといった電光変換素子を有している。即ち、TOSA 38は、電気信号を光信号に変換することができる。
ハウジング12の内部空間においては、これらROSA 36及びTOSA 38の後段に、回路基板40が搭載されている。回路基板40は、ROSA 36及びTOSA 38との間で電気信号を伝達する回路を有している。本例にといては、回路基板40は、その両面にIC等の電子部品を搭載している。
これら電子部品には、大きな消費電力を伴うICが含まれている。そのようなICとしては、例えば、送信系(TOSA 38用)の発光素子駆動回路、受信系(ROSA 36用)のクロック抽出回路等が存在する。このようなICからの放熱経路を確保するために、上部ハウジング12aには、当該ICに熱的に接触する肉厚の隆起部が形成されている。このように、ハウジング12は、その構成部材を金属ダイキャスト製で且つ肉厚に形成することにより、大きな熱容量を有しており、また、放熱用の隆起部を設けることが可能となっている。さらに、ハウジング12には、当該隆起部を設けたことにより、光ファイバを収納する収納溝を形成することが可能となっている。
回路基板40の後段には、プラグ基板42が搭載されている。本例の光トランシーバ10では、ホストシステムとの間で送信用に4チャンネル、受信用に4チャンネルを利用することにより、40Gbps又は100Gbpsといった高速の通信を実現する。このような高速の電気信号は、一般に、LVDS規格(Low Voltage Differential Signal)に準じた方法で伝送される場合が多い。即ち、各チャンネルについて2本の信号ピン、即ち、全16本の信号ピンが必要となり得る。さらに、このような高速の電気信号を伝送するためには、各信号ピンの両側をグランド(GND)等の低インピーダンスの信号ピンで囲むことにより、伝送品質を維持することが必要となり得る。また、光トランシーバ10では、その内部に、各4チャンネルの送信回路及び受信回路を搭載するので、大きな消費電力を供給するための電源ピンも多ピン化する必要が生じ得る。
その結果、本例の光トランシーバ10では、140ピンを超える数のピン数を有するコネクタプラグを採用している。また、このような数のピン電極を72mmの全幅内に納めるには、ピン間隔が1mmに満たず、非常に高い寸法精度が必要となり得る。かかる高精度のプラグを面積の大きな回路基板40に設けることは、回路基板40のコストを高めることとなる。そこで、光トランシーバ10が準拠する規格では、回路基板40と電気プラグ20を搭載するプラグ基板42とを物理的に分離し、プラグ基板42にのみを高精度なものとしている。
図4は、一実施形態の光通信モジュールの斜視図であり、下部ハウジングを省いた状態を示す図である。図5は、一実施形態の上部ハウジングを示す斜視図である。図5に示すように、ハウジング12(上部ハウジング12a)は、第1の領域R1、第2の領域R2、
第3の領域R3、第4の領域R4、及び第5の領域R5に区分けされている。
第1の領域R1は、ハウジング12の前端部に位置している。この第1の領域R1は区画12dを含んでおり、したがって、当該第1の領域R1に光レセプタクル16が搭載されている。また、図4及び図5に示すように、第1の領域R1において区画12dの両側には、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24を搭載する空間が設けられている。
第2の領域R2は、第1の領域R1より後方に位置している。この第2の領域R2は、回路基板40を搭載するための領域である。第1の領域R1と第2の領域R2との間には、後方から順に第3の領域R3及び第4の領域R4が位置している。
第4の領域R4には、内部光ファイバを収納するためのトレイ26が搭載される。トレイ26の詳細については後述する。第3の領域R3には、コネクタ28及び30、ホルダ32及び34が設けられている。コネクタ28とホルダ32は、第3の領域R3の中央から幅方向における一方側において設けられている。なお、以下の説明では、光トランシーバ10の幅方向における一方側を受信側、他方側を送信側ということがある。
また、コネクタ28に対してホルダ32は後方に設けられている。コネクタ30とホルダ34は、第3の領域R3の中央から幅方向における他方側において設けられている。また、コネクタ30に対してホルダ34は後方に設けられている。コネクタ28及び30は、トレイ26と結合している。コネクタ28及び30の軸は、トレイ26における対応の光ファイバ収納用の溝に連続している。また、後述するように、トレイ26とコネクタ28及び30は、当該コネクタが軸方向(又は、前後方向)にスライド可能なように互いに組み付けられている。
第3の領域R3においてコネクタ28及び30の後方に設けられたホルダ32、34にはそれぞれ、ROSA 36、TOSA 38が保持されている。第2の領域R2の前方の領域、即ち、第1の領域R1、第4の領域R4、及び第3の領域R3には、光部品のみが配置されている。即ち、これら領域には、電子部品は配置されていない。そして、上述したように、これら領域の後方の第2の領域R2に電子部品を搭載した回路基板40が搭載されている。最後端の第5の領域R5には、上述した電気プラグ20が設けられている。この電気プラグ20は、上部ハウジング12aの一部を形成する天板部12fによって保護されている。このように、光トランシーバ10では、光部品を搭載する領域と電子部品を搭載する領域が完全に分離されている。また、光サブアセンブリ36及び38と光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24との間の光結合を、光ファイバ同士の融着によることなく、係合機構により実現している。
引き続き図5を参照する。図5に示すように、上部ハウジング12aは、各領域に、特にその天井面に複数の構造を有している。第1の領域R1の幅方向の中央には、上述したように、光レセプタクル16を収容する空間12dが設けられている。空間12dの幅方向における両脇には、光マルチプレクサ22を収容するための空間12g、光デマルチプレクサ24を収容するための空間12hが形成されている。光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24は、これら空間にそれぞれ収容され、ねじにより上部ハウジング12aに固定される。
第4の領域R4は、トレイ26を搭載するための領域である。第4の領域R4における上部ハウジング12aは、第1の領域R1における上部ハウジング12aよりも肉厚になっている。したがって、第4の領域R4は、隆起部12iを有している。即ち、第4の領域R4における上部ハウジング12aの内面(底面)は、第1の領域R1における上部ハウジング12aの内面よりも隆起している。
隆起部12iには、複数の(本例では6本の)溝G2が形成されている。これら溝G2中には、光レセプタクル16と光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24を接続する光ファイバ、光マルチプレクサ22とTOSA 38を接続する光ファイバ、光デマルチプレクサ24とROSA 36を接続する光ファイバが収納される。光ファイバの収納形態の詳細については後述する。
トレイ26は、隆起部12iの中央のねじ穴12rにねじを螺合することにより、この隆起部12iに固定される。なお、ねじ穴12rの両側には、上部ハウジング12aと下部ハウジング12bとを互いに固定するためのねじ穴が設けられている。
第3の領域R3内の前方側にはコネクタ28及び30が搭載される。この前方側の領域にも、隆起部12kが形成されている。この隆起部12kにも、溝G2に連続しての6本の溝G4が形成されている。トレイ26並びにコネクタ28及び30を所定の位置に搭載すると、溝G2及びG4内に収納された光ファイバは、当該トレイ26並びにコネクタ28及び30の下方(即ち、上部ハウジングの内面とトレイ及びコネクタとの間)に隠される。即ち、トレイ26並びにコネクタ28及び30が、溝G2及びG4内の光ファイバの浮き上がりを防止する。
第3の領域R3内の後方側の領域には、ホルダ32及び34が搭載される。この後方側の領域にも、前方側からの領域に連続して隆起部12jが形成されている。この隆起部12jにも、溝G4に連続して、複数の溝G6が形成されている。ただし、この後方側の領域においては、幅方向の両側それぞれの2本の溝が1本の溝へと結合している。したがって、この領域には、4本の溝G6が設けられている。
また、この後方側の領域においては、隆起部12jの後方に、ROSA 36及びTOSA 38のステムを設置するための鞍部12mが設けられている。鞍部12mは、当該鞍部に搭載される部分のステムの形状に適合する形状を有している。鞍部12mは、光サブアセンブリの個数分設けられている。光サブアセンブリは、そのステムと鞍部12mとの間に放熱シートが介在するように鞍部12m上に配置され、且つ、そのフランジをホルダ32及び34にセットされ、ホルダ32及び34がねじにより上部ハウジング12aに固定されることで、ハウジング12に対して位置決めされる。
第2の領域R2も、隆起部12nを有している。また、第2の領域R2には、溝G6に連続するG8が形成されている。溝G8に収納された光ファイバは、領域R2において逆方向へ向きを変えて対応の光部品へと向かう。そのため、溝G8は、ファイバの曲率を規定する曲線に沿って設けられている。
隆起部12nの厚みは、その幾つかの部分で異なっている。特に、回路基板40においてTOSA 38を駆動するICと対面する部分、及び、ROSA 36のクロック再生用ICに対面する部分の厚みが、その他の部分の厚みに比較して厚くなっている(部分12pを参照)。このような部分12pにより、回路基板40のICからの熱が上部ハウジング12aへと効率的に放熱される。
以下、ハウジング12内での光ファイバの配置について説明する。図6〜図9は、光ファイバの配置を示す平面図である。これら図では、光ファイバが、太い実践及び点線によって示されている。
図6は、光マルチプレクサ22と光レセプタクル16との間の光ファイバF2の配線を示している。図6に示すように、光マルチプレクサ22を出た光ファイバF2は、トレイ26の下部の溝G2、コネクタ30の下部の溝G4、ホルダ34の下部の溝G6を通って、第2の領域R2に向かう。領域R2において、光ファイバF2は、溝G8を通り隆起部12nの縁の形状に沿うことにより方向を変えて、光レセプタクル16の送信側の光軸に一致する位置まで延びる。光ファイバF2は、当該位置からホルダ34の下部の溝G6、コネクタ30の下部の溝G4、トレイ26の下部の溝G2を通り、これら部品によりその浮き上がりを抑えられつつ、光レセプタクル16へと向かう。
図7は、光レセプタクル16と光デマルチプレクサ24との間の光ファイバF4の配線を示している。光レセプタクル16の受信側から引き出された光ファイバF4は、トレイ26の下部の溝G2、コネクタ28の下部の溝G4、ホルダ32の下部の溝G6を、これら部品により浮き上がりを抑えられつつ通り、第2の領域R2へと向かう。領域R2において、光ファイバF4は、溝G8を通り、隆起部12nの縁に形状に沿うことにより方向を変える。そして、光ファイバF4は、ホルダ32の下部の溝G6、コネクタ28の下部の溝G4、トレイ26の下部の溝G2を通り、これら部品によって浮き上がりを抑えられつつ、光デマルチプレクサ24に向かう。
図8は、光マルチプレクサ22とコネクタ30との間の四つの光ファイバF6の配線を示している。四つのTOSA 38によって発生される光信号は、コネクタ30に一端部を保持された光ファイバF6により光マルチプレクサ22まで伝送される。光ファイバF6は、コネクタ30からトレイ26へと延びて、トレイ26上の所定の溝内に個別に配線される。その後、全ての光ファイバF6が、光レセプタクル16とトレイ26の間の同一のスペースを横切って、受信側へと配線される。そして、全ての光ファイバF6は、受信側の縁の空間を通って、第2の領域R2へと配線される。第2の領域R2において、全ての光ファイバF6は、溝G8を通り、隆起部12nの縁の形状に沿うことにより、方向を変える。そして、全ての光ファイバF6が溝G6を通り、2本づつ2ペアの光ファイバF6が異なる溝G4及びG2を通り、光マルチプレクサ22に到達する。これら溝G2、G4及びG6内を通る光ファイバF6の浮き上がりは、ホルダ34、コネクタ30、及びトレイ26により、防止される。
図9は、光デマルチプレクサ24とコネクタ28との間の四つの光ファイバF8の配線を示している。光デマルチプレクサ24から延びだした四つの光ファイバF8は、2本ずつ2ペアとなって、溝G2及びG4を通る。その後、全ての光ファイバF8は、同一の溝G6を通り、第2の領域R2へと配線される。溝G2、G4、及びG6を通る光ファイバF8の浮き上がりは、トレイ26、コネクタ28、及びホルダ32によって抑えられる。第2の領域R2において、光ファイバF8は、溝G8を通り、隆起部12nの縁に沿って方向を変え、送信側へと向かう。そして、全ての光ファイバF8は、送信側の縁にある同一の空間を通ってトレイ26へと向かう。その後、全ての光ファイバF8は、トレイ26と光レセプタクル16の間の同一の空間を通って、受信側へと向かう。そして、光ファイバF8は、個別にトレイ26上の対応の溝を通って、対応のコネクタ28へと配線される。
以下、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24から延び出しているファイバについて説明する。図10は、光マルチプレクサ及び光デマルチプレクサから延び出している光ファイバの形態を示す斜視図である。なお、光マルチプレクサ及び光デマルチプレクサからのファイバの数、形態は、同様であるので、以下、光マルチプレクサについてのみ説明する。
光マルチプレクサ22の後方側の面においては、その一方側から光サブアセンブリへと向かう2本の光ファイバF6が引き出されている。また、その他方側からは、光サブアセンブリへと向かう2本の光ファイバF6と光レセプタクル16へと向かう光ファイバF2が引き出されている。これら光ファイバの先端はピグテールの形態で引き出されている。
光トランシーバ10の製造時には、上述した5本の光ファイバを一体化した光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24が、上部ハウジング12aに取り付けられる。これら光ファイバの長さは、ハウジング12の内部で引き回される量が規定されているので、予め調整されている。本光トランシーバ10では、光ファイバF6及びF8の先端を融着することなく、光サブアセンブリと光学的に結合することができる。融着により光サブアセンブリから延び出す光ファイバに対して、光マルチプレクサ又は光デマルチプレクサからの光ファイバを結合する場合には、光ファイバに余分な長さが必要である。また、融着後にも、余分な長さの光ファイバをハウジング内に収納する必要がある。一方、本光トランシーバ10では、光ファイバの長さを予め決定することができるので、徒に余分な長さの光ファイバが生じない。
以下、トレイ、コネクタ、及び、ホルダについて、より詳細に説明する。図11は、一実施形態に係るトレイの斜視図である。上述したように、トレイ26は、光マルチプレクサ22とTOSA 38とを光学的に結合する4本の光ファイバF6、及び、光デマルチプレクサ24とROSA 36とを光学的に結合する4本の光ファイバF8を案内するための溝(スロット)26a〜26hを有する。これら溝26a〜26hの配置は、光サブアセンブリに近い側(後方側)では、複数の光サブアセンブリの配置(ピッチ)に実質的に一致している。一方、溝26a〜26hは、光レセプタクル16に近づくにつれて、即ち、前方側に向かうにつれて、幅方向の中央に向かう方向へ緩やかに曲げられている。
トレイ26の後方側であって当該トレイ26の各溝の両側には、一対のフィンガ26iが設けられている。本光トランシーバ10では、フィンガ26iにより、コネクタ28及び30をトレイ26に係合することができる。溝26a〜26hそれぞれの幅は、後方側から前方側に向かうにつれて狭くなっている。また、溝26a〜26hは、その一部を規制壁26k及び規制庇26mによって画成されている。規制壁26k及び規制庇26mは、各溝からの光ファイバの浮き上がりを防止している。
更に、トレイ26の幅方向における一方の縁部には、コネクタ28からの4本の光ファイバF8が共に通過して第2の領域R2に向かうように当該光ファイバF8に曲率を与えるスペース26pが設けられている。また、トレイ26の他方の縁部には、コネクタ30からの4本の光ファイバF6が共に通過して第2の領域R2に向かうように当該光ファイバF6に曲率を与えるスペース26qが設けられている。このトレイ26は、中央のねじ穴26rにねじを通し、当該ねじを上述したねじ穴12rに螺合することにより、上部ハウジング12aに固定される。
以下、トレイ、コネクタ、ホルダ、及び光サブアセンブリが互いに組み付けられる態様について説明する。図12は、コネクタ、ホルダ、及び光サブアセンブリが互いに組み立てられた状態を示す斜視図である。図13は、一実施形態に係るホルダの斜視図である。図14は、一実施形態に係る光サブアセンブリの側面図である。図15は、一実施形態に係るホルダの一部を後方側から見た平面図である。図16及び図17は、一実施形態に係るコネクタの斜視図である。図16は、コネクタを後方側から見た斜視図であり、図17は、コネクタを前方側から見た斜視図である。ROSA 36及びTOSA 38の両者について、トレイ、コネクタ、ホルダ、及び光サブアセンブリを互いに組み付ける形態は同様であるので、以下、ROSA 36についてのみ説明する。なお、以下の説明において、括弧内の参照符号は、送信側のコネクタ、ホルダ、及び光サブアセンブリの参照符号を表している。
図12及び図13に示すように、ホルダ32(34)は、光サブアセンブリ36(38)の個数に対応して、四つのスロット32a〜32d(34a〜34d)を有している。各スロットの両側には、一対のフィンガ32fが設けられている。各フィンガの外側には、コネクタ28(30)と係合するための突起32g(34g)が設けられている。突起32g(34g)がコネクタ28(30)の開口28d(30d)に係合されることで、コネクタ28(30)とホルダ32(34)とが結合する。
次に、図13〜図15を参照する。ホルダ32(34)の後方側の部分には、スリット32e(34e)が形成されている。図14に示すように、光サブアセンブリ36(38)は、その光軸方向に沿って二つのフランジ36a及び36b(38a及び38b)を有しており、また、当該二つのフランジの間に小径部36c(38c)を有している。図15に示すように、ホルダ32(34)の後方壁32h(34h)には、馬蹄形の切り欠き32i(34i)が形成されている。光サブアセンブリ36(38)の小径部36c(38c)の径L2は、切り欠き32i(34i)の最狭部の間隔L1よりも僅かに大きく設定されている。ホルダ32(34)は樹脂により形成されているので、光サブアセンブリ36(38)の小径部36c(38c)は、切り欠き32i(34i)内に、当該切り欠きの両側の壁を押し広げつつ、容易にセットされる。小径部がセットされると、光サブアセンブリ36(38)は、ホルダ32(34)から抜け落ちることがなくなる。したがって、光トランシーバ10の組み立て時においては、光サブアセンブリを組み付けたホルダの取り扱いが容易になる。図12に示すように、光サブアセンブリがホルダにセットされると、前方側のフランジ36a(38a)が、スリット32e(34e)に収まり、スリーブ36d(38d)がスロット32a〜32d(34a〜34d)のうち対応のスロット内に収納される。
図16及び図17に示すように、コネクタ28(30)は、二つのスペース28a及び28b(30a及び30b)を有している。スペース28a及び28b(30a及び30b)は、二つの前後方向における中央に存在する中央壁28c(30c)によって区画されている。前方スペース28a(30a)内には、光ファイバF8(F6)の先端のフェルール44に取り付けられたコイルスプリング46が収納される。また、前方スペース28a(30a)を画成する壁には、ホルダ32(34)のフィンガ32f(34f)に設けられた突起32g(34g)が係合する、開口28d(30d)が形成されている。
上述したように、開口28d(30d)と突起32g(34g)が係合することにより、ホルダ32(34)とコネクタ28(30)とが結合する。このようにコネクタとホルダが結合すると、光ファイバF8(F6)の先端のフェルール44が、光サブアセンブリ36(38)の筒状のスリーブ36d(38d)の内孔に挿入される。
また、上述したように、フェルール44には、前方スペース28a(30a)に収納されるコイルスプリング46が付属している(図10参照)。コネクタとホルダが結合すると、このスプリング46の一端が中央壁28c(30c)に突き当たり、フェルール44を光サブアセンブリ36(38)側へと付勢する。これにより、スリーブ36d(38d)内のスタブに保持された光ファイバ(図示せず)の先端と、フェルール44に保持された光ファイバF8(F6)の先端とが物理的に接触する。
このように、光トランシーバ10では、光サブアセンブリ36及び38と、光ファイバF8及びF6との光結合が物理的接触によって実現されている。したがって、光サブアセンブリに不良があっても、不良の光サブアセンブリのみを交換することができる。
また、図16及び図17に示すように、後方スペース28b(30b)を画成する両側壁には前後方向に延びる溝28e(30e)が形成されている。この溝に28e(30e)には、二つの突起28f及び28g(30f及び30g)が存在している。溝28e(30e)は、トレイ26のフィンガ26iを受容する。コネクタ28(30)は、フィンガ26iに沿って、前後方向に移動することが可能である。フィンガ26iの先端に形成されたフックが第1の突起28g(30g)に係合されているときには、コネクタ28(30)は、トレイ側、即ち、前方側へと引き寄せられて仮留めされる。一方、光ファイバF8(F6)と光サブアセンブリ36(38)との光結合を行う際には、コネクタ28(30)は、フィンガ26iに沿って後方側へと移動される。この際、フィンガ26iの先端に形成されたフックは、第2の突起28f(30f)に係合される。
以下、回路基板40について説明する。図18は、一実施形態の回路基板を示す斜視図である。図11に示すように、回路基板40は、IC群を搭載している。ROSA 36、及びTOSA 38は、フレキシブルプリント(FPC)により回路基板40の前方側の端部に接続されている。ROSA 36からのFPC基板48は、回路基板40の一方の面に接続されており、TOSA 38からのFPC基板48は、回路基板40の他方の面に接続されている。これにより、送信側と受信側との間のクロストーク(信号の漏れ)が軽減されている。また、ROSA 36に近い位置にCDR(Clock Data Recovery)40r等が配置されており、TOSA 38に近い位置にLDドライバ(図示せず)等が配置されている。これにより、等価的な動作速度40Gbps又は100Gbpsに対応している。
回路基板40の両主面の幅方向の両側には、前後方向に延びるフレームグランドパターン40aが設けられている。このフレームグランドパターン40aは、回路基板40の各側の二つのフレームグランドパターン40aは、回路基板40のヴィアホール電極によって互いに接続されている。
光トランシーバ10は、また、ガスケット50、並びに、一対のガスケット52を備え得る(図3参照)。ガスケット50及び52は、弾性を有する棒状の部材であり、導電性を有している。例えば、ガスケット50及び52は、金属膜を表面に有するゴムチューブであってもよい。
ガスケット50は、第1の領域R1においては、上部ハウジング12aの一対の側壁12s、前端壁12e、区画12dを画成する壁12uに沿い、第3の領域R3及び第4の領域R4においては、側壁12sに沿い、第2の領域R2においては、回路基板40の一方の主面側のフレームグランドパターン40aに沿うように設けられている。また、ガスケット52は、回路基板40の他方の主面のフレームグランドパターン40aに沿うように一対の側壁12s上に設けられている。
上部ハウジング12aと下部ハウジング12bとが互いに組み合わされると、ガスケット50は、第1の領域R1、第3の領域R3、及び第4の領域においては、上部ハウジング12aと下部ハウジング12bとによって狭持され、第2の領域R2においては、下部ハウジング12bと回路基板40のフレームグランドパターン40aとの間に狭持される。また、ガスケット52は、回路基板40のフレームグランドパターン40aと上部ハウジング12aとの間に狭持される。これにより、回路基板40の幅方向の両縁にフレームグランドが提供され、電磁シールド効果が高められる。また、光レセプタクル16を配置する区画12dに対して、ハウジング12の内部空間の電磁シールド効果が高められる。
また、図18に示すように、電気プラグ20は、プラグ基板42及びコネクタ部20bを含み得る。プラグ基板42は、上述した電極パッドを提供する回路基板である。コネクタ部20bは、回路基板40の後端部とプラグ基板42とを連結する部分であり、この連結により、回路基板40の配線とプラグ基板42の電極パッドとを電気的に接続する。
電気プラグ20のコネクタ部20bは、更に、一対の突起20c及び一対の凸状部20dを含み得る。一対の突起20cは、コネクタ部20bの幅方向の両側に設けられており、幅方向において外側に突き出している。また、一対の凸状部20dは、コネクタ部20bの上側の面と下側の面において幅方向に延びており、コネクタ部20bの他の部分より上方向又は下方向に突出している。
光トランシーバ10は、また、一対の凸状部20dに沿うように設けられる一対のプラグホルダ54を備え得る(図3参照)。プラグホルダ54は、板金加工により製造される部材である。また、上部ハウジング12aはプラグホルダ54及び凸状部20dが嵌め込まれる凹部12wを有している(図5参照)。同様に、下部ハウジング12bも、プラグホルダ54及び凸状部20dが嵌め込まれる凹部を有している。プラグホルダ54は、更に、上部ハウジング12aの凹部12wを画成する面及び下部ハウジング12bの凹部を画成する面に当接するバネ構造を含んでいる。
かかる構造によれば、光トランシーバ10の電気プラグ20をホストシステムの電気コネクタの挿入する際に、突起20cがハウジングが備えるリブの面12xに当接し、当該挿入動作による電気プラグ20及び回路基板40のハウジング12に対する運動を規制する。また、プラグホルダ54を介して電気プラグ20がハウジング12に対して固定されることにより、光トランシーバ10の電気プラグ20をホストシステムの電気コネクタから抜き取る際に、ハウジング12に対する電気プラグ20及び回路基板40の運動を規制する。これにより、光トランシーバ10の各部にストレスが加わることが防止される。
以下、図19〜図28を参照しつつ、光トランシーバ10の製造方法について説明する。
まず、本製造方法では、図19に示すように、上部ハウジング12aの第1の領域R1の所定位置、即ち、区画12dの側方に光マルチプレクサ22を固定する。次いで、図20に示すように、上部ハウジング12aの第1の領域R1の所定位置、即ち、光レセプタクル16を配置する区画12dの別の側方に光デマルチプレクサ24を固定する。
次に、図21に示すように、光マルチプレクサ22から光レセプタクル16に向かう光ファイバF2を所定の溝中にセットする。具体的には、光マルチプレクサ22からの光ファイバF2を、送信側の中央の溝G2及びG4、送信側の溝G6、送信側の溝G8に収容し第2の領域R2まで配線し、次いで、当該第2の領域R2において光ファイバF2の方向を変えて受信側の縁を通し、次いで、第2の領域R2と第3の領域R3との境界の溝を通して送信側へと配線し、送信側の光レセプタクル16の軸と一致する溝G6,G4,G2を通して、区画12dまで配線する。
図22に示すように、光デマルチプレクサ24から光レセプタクル16に向かう光ファイバF4についても、受信側の中央の溝G2及びG4、受信側の溝G6、受信側の溝G8に収容して第2の領域R2まで配線し、次いで、当該第2の領域R2において光ファイバF4の方向を変えて送信側の縁を通し、次いで、第2の領域R2と第3の領域R3との境界の溝を通して、受信側へと配線し、受信側の光レセプタクル16の軸と一致する溝G6,G4,G2を通して、区画12dまで配線する。
これら光ファイバの配線に際しては、溝内にグリースを提供して、当該光ファイバの溝からの浮き上がりを防ぐといった方法や、光ファイバF2及びF4上の数カ所を補助テープにより仮固定してもよい。
次に、本製造方法では、図23に示すように、光レセプタクル16を組み立てる。具体的には、光ファイバF2及びF4の先端に付属するスリーブ16dを、導電性シート16cの孔及びスリーブホルダ16bの孔へ挿入し、スリーブホルダ16b、導電性シート16c、及びスリーブ16dを、レセプタクルハウジング16aに組み付ける。次いで、組み立てた光レセプタクル16を、上部ハウジング12aの第1の領域R1における区画12d内にセットする。
図24に示すように、トレイ26とコネクタ28及び30を互いに組み付けておく。コネクタ28については、溝28eにトレイ26のフィンガ26iを嵌め合わせ、フィンガ26iを溝28eの奥まで案内し、フィンガ26iの先端のフックを突起28gに係合させて、トレイ26に対してコネクタ28を仮固定する。同様に、コネクタ30については、溝30eにトレイ26のフィンガ26iを嵌め合わせ、フィンガ26iを溝30eの奥まで案内し、フィンガ26iの先端のフックを突起30gに係合させて、トレイ26に対してコネクタ30を仮留めする。
このように作成したコネクタ28及び30とトレイ26との組立体を、上部ハウジング12aの第4の領域R4から第3の領域R3にわたって搭載し、トレイ26を上部ハウジング12aに対してねじにより固定する。この工程により、コネクタは、対応のホルダと対向するよう位置決めされる。また、この工程によって、第4の領域R4及び第3の領域R3において、コネクタ28及び30とトレイ26とにより、光ファイバF2、F4、F6、及びF8の溝からの浮き上がりが防止される。なお、コネクタ28及び30とトレイ26との組立体を上部ハウジング12a上に搭載する前に、光ファイバF6及びF8については、第4の領域R4から第3の領域R3の溝内においてグリース等により、それらの浮き上がりを防止するよう、仮固定しておく。
次に、図25に示すように、光ファイバF6をコネクタ30に、光ファイバF8をコネクタ28に組み付ける。具体的には、まず、ファイバF8(F6)の先端を引き出し、当該先端部のスプリング46をコネクタ28(30)の前方スペース28a(30a)内にセットし、フェルール44をホルダ32(34)の内部空間にセットする。そして、スプリング46を中央壁28c(30c)まで引き戻す。これにより、光ファイバF6をコネクタ30に、光ファイバF8をコネクタ28に組み付けることができる。なお、この工程に先だって、又は、この工程の後に、図8及び図9に示すように、光ファイバF6及びF8を、トレイ26の対応の溝、及び上部ハウジング12aの溝及び空間等に配線しておく。
次に、ROSA 36をホルダ32に、TOSA 38をホルダ34に組み付ける。そのために、まず、図26に示すように、コネクタ28をトレイ26に最も近い位置まで前方へ移動させる。コネクタ30についても同様に、トレイ26に最も近い位置まで前方へ移動させる。このとき、トレイ26のフィンガ26iの先端のフックは、コネクタ28の突起28g、又はコネクタ30の突起30gに係合する。したがって、コネクタ28は、トレイ26に対して第1の位置で仮留めされる。
このように、コネクタ28及び30を前方に移動させると、光ファイバF6及びF8の先端のフェルール44は光サブアセンブリと干渉しない位置まで移動することとなる。この状態で、図27に示すように、第3の領域R3の所定位置にホルダ32及び34を固定する。なお、図27には、トレイ、コネクタ、及び光ファイバ等は描かれていない。この工程によって、第3の領域R3において、ホルダ32及び34により、光ファイバF2、F4、F6、及びF8の溝からの浮き上がりが、防止される。なお、ホルダ32及び34の固定に先立って、光ファイバF6及びF8については、第3の領域R3の溝G6内においてグリース等で仮固定しておく。ここで、光ファイバF6及びF8は、第3の領域R3以外では、溝内に敢えて固定しないでおく。さらに、ROSA 36の小径部36cをホルダ32の切り欠き32i内に、また、フランジ36aをスリット32e内に挿入する。また、TOSA 38の小径部38cをホルダ34の切り欠き34i内に、また、フランジ38aをスリット34e内に挿入する。これにより、ROSA 36はホルダ32にセットされ、TOSA 38はホルダ34にセットされる。
光サブアセンブリがホルダにセットされた後、図28に示すように、コネクタ28を後方へと移動させる。同様に、コネクタ30を後方へと移動させる。即ち、コネクタ28及び30を、第2の位置に向けて移動する。なお、図28にも、ホルダは描かれていない。そして、コネクタ28の開口28dにホルダ32の突起32gを係合させることで、コネクタ28とホルダ32とが結合し、スリーブ36d内のスタブと光ファイバF8が物理的に接触する。これにより、ROSA 36と光ファイバF8が光学的に結合される。また、コネクタ30の開口30dにホルダ34の突起34gを係合させることで、コネクタ30とホルダ34とが結合し、スリーブ38d内のスタブと光ファイバF6が物理的に接触する。これにより、TOSA 38と光ファイバF6が光学的に結合される。
なお、光サブアセンブリをホルダに組み付ける工程に先立って、各光サブアセンブリと回路基板40とを、FPC基板48により接続しておく。
次いで、上部ハウジング12aに対して、フロントカバー14を取り付ける。そして、上部ハウジング12a及び/又は下部ハウジング12bの所定位置に、ガスケット50及び52、並びにプラグホルダ54を配置し、上部ハウジング12aと下部ハウジング12bとを組み合わせる。以上の工程を経て光トランシーバ10が完成する。
以下、別の一実施形態に係る光通信モジュールについて説明する。図29は、別の一実施形態に係る光通信モジュールを示す分解斜視図である。図29に示す光通信モジュールは、光トランシーバ10Aである。以下の説明では、光トランシーバ10の部品と共通又は対応する光トランシーバ10Aの部品には、同一の参照符号を用いる。
光トランシーバ10Aは、ハウジング12、フロントカバー14、光レセプタクル16、一対のねじ18、電気プラグ20、光マルチプレクサ22、光デマルチプレクサ24、トレイ26、コネクタ28及び30、ホルダ32及び34、ROSA 36、TOSA 38、回路基板40、ガスケット50、一対のガスケット52、一対のプラグホルダ54、リアトレイ(ファイバ案内部材)56、及びフェルールストッパ58を備え得る。以下、光トランシーバ10Aと光トランシーバ10との相違点を主として、光トランシーバ10Aについて説明する。
図30は、別の一実施形態に係る上部ハウジング及びリアトレイを示す斜視図である。また、図31及び図32は、別の一実施形態に係る光通信モジュールを、下部ハウジングを取り除いて示す斜視図である。
図30に示すように、本実施形態の上部ハウジング12aの第2の領域R2には、溝G8が設けられていない。この第2の領域R2には、二つの隆起部12p1及び12p2が設けられている。隆起部12p1は、領域R2の送信側(他方側)において鞍部12mに隣接するように設けられている。また、隆起部12p2は、領域R2において隆起部12p1より後方且つ受信側(一方側)に設けられている。隆起部12p1及び隆起部12p2は、放熱部材(例えば、放熱シート)を配置するための領域12r1を提供している。この領域12r1は、回路基板40のLDドライバに対応する位置に存在している。また、隆起部12p2は、放熱部材(例えば、放熱シート)を配置するための領域12r2を提供している。この領域12r2は、回路基板40のCDR(クロックデータリカバリ)に対応する位置に存在している。ここで、LDドライバとTOSA 38との間の前後方向における距離は、CDRとROSA 38との間の前後方向における距離より小さい。したがって、隆起部12p1は隆起部12p2より前方に位置しており、また、領域12r1は、領域12r2より前方に位置している。
この第2の領域R2において隆起部12p1及び12p2の周囲には略平面状の領域が存在している。この平面状の領域には、隆起部12p1及び12p2を取り囲むようにリアトレイ56が搭載される。
リアトレイ56は、第2の領域R2において、光ファイバF2、F4、F6、及びF8を案内するための部品である。このリアトレイ56は、本体部56a、固定部56b、及び、複数の規制庇56cを含んでいる。本体部56aは、第2の領域R2の上述の平面状の領域に沿う部分である。固定部56bは、隆起部12p2に設けられたねじ穴の位置に対応する孔を提供している。当該孔を通して隆起部12p2のねじ穴にねじを螺合することにより、リアトレイ56は、上部ハウジング12aに固定される。
複数の規制庇56cは、光ファイバF2、F4、F6、及びF8の動きを規制するための部分であり、これら光ファイバの浮き上がりを防止する。複数の規制庇56cは、本体部56aの周縁から当該本体部56aに交差する方向に延びた後、当該本体部56aに対向するように設けられている。複数の規制庇56cは、本体部56aの外周縁及び内周縁に沿って設けられている。これにより、図31及び図32に示すように、リアトレイ56は、第2の領域R2において、製造誤差に起因する光ファイバの長さのバラツキを吸収しつつ、当該光ファイバを案内し、且つ、固定することができる。なお、複数の規制庇56c上に放熱部材を搭載することにより、回路基板40から当該規制庇56cを介して上部ハウジング12aに至る放熱経路を形成してもよい。
次に、光トランシーバ10Aのトレイ26について説明する。図33は別の一実施形態に係るフロントトレイを示す斜視図である。図34は、別の一実施形態に係る光トランシーバの一部を拡大して示す平面図であり、フロントトレイ及び光ファイバを拡大して示している。なお、以下では、トレイ26をフロントトレイということがある。フロントトレイ26は、前方部261及び後方部262を含んでいる。
後方部262には、光トランシーバ10に関して上述した溝(スロット)26a〜26h、フィンガ26i、規制庇26m、及び、ねじ穴26rを含んでいる。また、後方部262は、その幅方向の両側に天井部26s、並びに、規制部26t及び26uを含んでいる。天井部26s、並びに、規制部26t及び26uは、上部ハウジング12aの幅方向の周縁(即ち、側壁)に沿って案内された光ファイバF6及びF8の向きを前方部261において幅方向へと変更するための経路26wを画成している。具体的に、天井部26sは、上部ハウジング12aの第4の領域R4の内面に対向している。また、規制部26t及び26uは、天井部26sに直交しており、互いに経路26wを挟んで対向している。これら天井部26s、並びに、規制部26t及び26uは、経路26wに案内された光ファイバF6及びF8の動きを規制する、即ち、跳ね上がりを防止している。
前方部261は、後方部262の前方を幅方向に通る光ファイバF6及びF8を案内する部分である。前方部261は、規制壁26v、及び規制庇26xを含んでいる。規制壁26vは、前後方向に交差する面に沿っている。規制壁26vは、前方部261を通る光ファイバF6及びF8の動きを前側から規制する。規制庇26xは、上部ハウジング12aの第4の領域R4の内面に対向するよう、規制壁26vの頂部から後方へ延びている。規制庇26xは、前方部261によって案内される光ファイバF6及びF8の浮き上がりを防止する。
次に、光トランシーバ10Aのホルダ32及び34について説明する。図35は、別の一実施形態に係るホルダを示す図である。ホルダ32,34はそれぞれ、光トランシーバ10のホルダ32及び34に関して上述した要素に加えて、凸部32k、34kを含んでいる。凸部32k、34kは、ホルダ32、34の幅方向の両側において外側へ突出するように設けられている。凸部32k及び34kは、これらと上部ハウジング12aとの間を通過する光ファイバF6及びF8の浮き上がりを規制している。
次に、フェルールストッパ58、並びに、コネクタ28及び30について説明する。図36は、別の一実施形態に係るコネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールを示す斜視図である。図37は、別の一実施形態に係るコネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールが組み合わされた状態を示す斜視図である。図38は、別の一実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。図39は、コネクタ、フェルールストッパ、及び光ファイバ先端のフェルールが組み合わされた状態を示す断面図である。
光ファイバF6(F8)の先端に付属するフェルール44は、その長手方向の中間に他の部分より大径のフランジ44aを含んでいる。スプリング46は、フェルール44に装着されており、コネクタ28(30)の中央壁28c(30c)と当該中央壁に対向するフランジ44aの一方側の面との間に挟まれている。
コネクタ28(30)は、スペース28a(30a)を画成する第1の部分28s(30s)、及び、スペース28b(30b)を画成する第2の部分28t(30t)を含んでいる。
フェルールストッパ58は、第1の部分58a及び一対の第2の部分58bを含んでいる。第1の部分58aは、第1の部分28sの開口端に対向する部分である。即ち、第1の部分58aは、中央壁28cに対向している。第1の部分58aには、フェルール44の先端が通過し得る孔58dが形成されている。この孔58dの径は、フランジ44aの径より小さい。第2の部分58bは、第1の部分28sの一対の周縁からコネクタに向けて延びる部分である。第2の部分58bの先端には爪58cが設けられている。コネクタ28(30)の第2の部分28t(30t)の一対の面には、フェルールストッパ58の爪が係合する係合部28q(30q)が形成されている。
光トランシーバ10Aでは、コネクタ28(30)に装着されたフェルール44の先端が、フェルールストッパ58の孔58dに通され、フェルールストッパ58がコネクタ28(30)に係合される。これにより、フェルール44のフランジ44aの他方側の面がフェルールストッパ58の第1の部分58aに当接し、フェルール44がコネクタ28(30)から抜け落ちることが防止される。
光トランシーバ10Aのコネクタ28(30)では、溝28e(30e)を画成する壁面に溝28m(30m)及び溝28n(30n)が形成されている。本例においては、第2の溝28m(30m)は、第1の溝28n(30n)より第1の部分28s(30s)に近い位置に形成されている。また、第2の溝28m(30m)は第2の突起28f(30f)と第3の突起28p(30p)により画成されている。この第3の突起28p(30p)は、第2の突起28f(30f)と第1の突起28g(30g)との間に設けられている。第1の溝28n(30n)は、溝28eを第1の部分28s側において終端する壁面と第1の突起28g(30g)とにより画成されている。第2の溝28m(30m)及び第1の溝28n(30n)には、フロントトレイ26のフィンガ26iの先端に形成されたフックが係合される。
図39に示すように、コネクタ28(30)が後方へ移動され、第2の溝28m(30m)にフィンガ26iの先端のフックが係合すると、フェルール44の先端面の位置は、光サブアセンブリとの係合時の位置へと移動する。一方、コネクタ28(30)が前方へ移動され、第1の溝28n(30n)にフィンガ26iの先端のフックが係合すると、フェルール44の先端面の位置は、光サブアセンブリ及びホルダ32(34)に干渉しない位置へと移動する。
したがって、光サブアセンブリ及びホルダ32(34)を上部ハウジング12aに搭載する前に、第2の溝28m(30m)にフィンガ26iの先端のフックが係合する位置までコネクタ28(30)を移動させることにより、光トランシーバ10Aの完成状態と略同様の位置にフェルール44を位置させることができる。そして、この仮想の完成状態において、光ファイバF6及びF8の第2の領域R2における位置決めを行うことができる。また、光ファイバF6及びF8の位置決めを完了した後、第1の溝28n(30n)にフィンガ26iの先端のフックが係合する位置までコネクタ28(30)を移動させることにより、光サブアセンブリ及びホルダ32(34)の上部ハウジング12aへの搭載時に、フェルール44と光サブアセンブリ及びホルダ32(34)との干渉を回避することができる。
なお、図40に示すように、突起28g(30g)及び突起28p(30p)を用いずに、第1の溝及び第2の溝が画成されていてもよい。即ち、溝28eを画成する壁面に第1の溝及び第2の溝が形成されていてもよい。
以下、光トランシーバ10Aのハウジング12と光レセプタクル16に関連する変更点について説明する。図29に示すように、光トランシーバ10Aにおいては、スリーブホルダ16bを一体化したレセプタクルハウジング16aが採用されている。
図41は、別の一実施形態に係る上部ハウジングの前方側の部分を拡大して示す斜視図である。図41に示すように、上部ハウジング12aは、区画12dを画成する壁面12uとして、後方壁12d1及び一対の側壁12d2を含んでいる。
後方壁12d1には、二つのスリーブ16dを通すための二つの切り欠きS1が形成されている。また、後方壁12d1には、別の二つの切り欠きS2が形成されている。二つの切り欠きS1間の幅方向におけるピッチは、SC型の光レセプタクル16の二つのスリーブ16d間の幅方向におけるピッチに対応している。また、二つの切り欠きS2間の幅方向におけるピッチは、二つの切り欠きS1間の幅方向におけるピッチより狭くなっている。
図42は、別の一実施形態に係る光通信モジュールに用いることができる光レセプタクルを示す斜視図である。図43は、図42に示す光レセプタクルを上部ハウジングに取り付けた状態を拡大して示す平面図である。図42の(a)及び図43の(a)に示すように、SC型の光レセプタクル16のレセプタクルハウジング16aは、二つのスリーブ16dを収容するための前後方向に延びる二つの空間を画成している。レセプタクルハウジング16aは、これら空間に通じる二つの開口16eを提供している。これら開口16e間の幅方向におけるピッチは、SC型の光レセプタクルにおけるスリーブ間の幅方向におけるピッチに対応している。
光トランシーバ10Aには、SC型の光レセプタクルに代えて、LC型の光レセプタクル16(図42の(b)及び図43の(b)参照)を用いることができる。LC型の光レセプタクル16も、SC型の光レセプタクルと同様に二つの開口16eを有している。LC型の光レセプタクル16における開口16e間の幅方向におけるピッチは、LC型のスリーブ16d間の幅方向におけるピッチに対応している。したがって、LC型の光レセプタクルにおける開口16e間の幅方向におけるピッチは、SC型の光レセプタクルにおける開口16e間の幅方向におけるピッチより小さい。
本光トランシーバ10Aでは、LC型の光レセプタクル及びSC型の光レセプタクル16を選択して搭載することが可能である。SC型の光レセプタクルが搭載される場合には、スリーブ16dは、切り欠きS1によって提供される空間を通る。一方、LC型の光レセプタクルが搭載される場合には、スリーブ16dは切り欠きS2によって提供される空間を通る。図41に示すように、ハウジング12は、LC型の光レセプタクルの光ファイバ間ピッチに合わせて設けられたガイド溝grSと、SC型の光レセプタクルの光ファイバ間ピッチに合わせて設けられたガイド溝grLを備える。SC型の光レセプタクルを光トランシーバ10Aに搭載する場合には、SC型の光レセプタクルへと配線される光ファイバF2及びF4が、ガイド溝grSに収容される。一方、LC型の光レセプタクルを光トランシーバ10Aに搭載する場合には、LC型の光レセプタクルへと配線される光ファイバF2及びF4が、ガイド溝grLに収容される。したがって、LC型の光レセプタクルとSC型の光レセプタクルのいずれを選択した場合でも、光ファイバに無理な曲げを生じることなくガイド溝内に光ファイバを収容することができる。
また、図41に示すように、一対の側壁12d2はそれぞれ、溝gr1を画成している。そして、図42に示すように、光レセプタクル16は、二つのバネ部16fを含んでいる。二つのバネ部16fは、幅方向に延びる軸線中心に枢動可能又は揺動可能に設けられている。これら二つのバネ部これらバネ部16fは、溝gr1内に挿入される。光レセプタクル16を区画12d内に搭載すると、バネ部16fは溝gr1を画成する面に当接する。ここで、光レセプタクル16の前後方向における距離、即ち、スリーブ16dのフランジの後面と自由状態におけるバネ部16fの前端との前後方向における距離は、区画12dの後方壁12d1の前方側の面と溝gr1を画成する面であって後方に向いた面との間の前後方向における距離より若干長くなっている。したがって、溝gr1にバネ部16fを挿入すると、バネ部16fが後方へと付勢され、レセプタクル16fを後方壁12d1に押しつける力が発生する。その結果、光レセプタクル16を上部ハウジング12aの区画12d内に搭載すると、光レセプタクル16は上部ハウジング12aに対して固定される。
また、本光トランシーバ10Aでは、光レセプタクルをハウジング12とは別部品として構成している。したがって、区画12dとハウジング12の領域R1〜R4等の内部空間との間には隙間が生じ得る。しかしながら、光トランシーバ10Aでは、ガスケット50が区画12dを取り囲むように上部ハウジング12aと下部ハウジング12bとの間に狭持され、また、導電性シート16cが後方壁12d1に当接するので、このような間隙が導電性部材によって閉じられる。したがって、本光トランシーバ10Aは、光レセプタクルをハウジング12とは別部品としつつも、電磁シールド機能を確保することができる。
なお、図44に示すように、二つの溝gr1及び二つのバネ部16fの前後方向における位置は、幅方向において非対称になっていてもよい。この構成によれば、上部ハウジング12aに対して光レセプタクル16を誤った向きで搭載することを防止することができる。
以下、光トランシーバ10及び10Aの両者に採用し得るガスケット50及び52、並びにプラグホルダ54に関連する構造についてより詳細に説明する。図45は、一実施形態のプラグホルダを示す斜視図である。図45の(a)及び(b)には異なる方向から見たプラグホルダが示されている。図46は、一実施形態に係る下部ハウジングの斜視図である。図47は、一実施形態に係る上部ハウジングの斜視図である。図48は、一実施形態に係る光トランシーバの一部を拡大して示す断面図である。
図45に示すように、プラグホルダ54は、電気プラグ20の断面矩形の凸状部20dに沿う形状を有している。即ち、プラグホルダ54は、天板部54aと複数の側板部54bとを含んでいる。側板部54bは、天板部54aの長手方向に延びる両縁から当該天板部54aに交差する方向に延びている。また、プラグホルダ54は、複数の板バネ部54c及び複数の板バネ部54dを含んでいる。板バネ部54cは、天板部54aに設けられている。また、板バネ部54dは、天板部54aの長手方向の一縁から天板部54aに交差する方向に延びている。板バネ部54dは、側板部54bより外側へ突出している。
図46に示すように、下部ハウジング12bには、溝gr2が設けられている。この溝gr2は、下部ハウジング12bの幅方向における両縁部、前方縁部、及び区画12dの周囲に沿って設けられている。溝gr2内には、ガスケット50が搭載される。また、下部ハウジング12bには、その後方縁部に沿って、プラグホルダ54を収容するための凹部gr3が設けられている。
図47に示すように、上部ハウジング12aには、溝gr4及び凹部12wが設けられている。溝gr4は、第2の領域R2における上部ハウジング12aの幅方向の両縁部に沿って設けられている。溝gr4内には、ガスケット52が搭載される。また、凹部12wはプラグホルダ54が収容される。
図48に示すように、電気プラグ20の凸状部20dは、プラグホルダ54によって覆われた状態で、上部ハウジング12aの凹部12w及び下部ハウジング12bの凹部gr3内に収容される。凹部12w内では、当該凹部12wを画成する面にプラグホルダ54の板バネ部54c及び54dが当接する。また、凹部gr3内では、当該凹部gr3を画成する面にプラグホルダ54の板バネ部54c及び54dが当接する。これにより、光トランシーバ10及び10Aをホストシステムから抜き取る際に、電気プラグ20を介して回路基板40等にストレスが加わることを防止することができる。
以下、光トランシーバ10Aの製造方法について説明する。まず、本製造方法では、図30に示すように、上部ハウジング12aの第2の領域R2上にリアトレイ56を搭載し、ねじを用いてリアトレイ56を上部ハウジング12aに固定する。
次いで、光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24を、上部ハウジング12aの第1の領域R1の所定位置、即ち、区画12dの側方に搭載して、当該光マルチプレクサ22及び光デマルチプレクサ24を、上部ハウジング12aに固定する。
次いで、図49に示すように、光マルチプレクサ22から延びる光ファイバF6を、送信側の溝G2、G4、及びG6内にセットし、第2の領域R2まで配線する。そして、第2の領域R2において、リアトレイ56を用いて光ファイバF6を案内し、当該光ファイバF6の向きを送信側から受信側へと変更し、更に、上部ハウジング12aの受信側の側壁に沿って、光ファイバF6を上部ハウジング12aの前方まで配線する。図49に示す工程においては、リアトレイ56の規制庇56cによって光ファイバF6を固定することができる。即ち、光ファイバF6の動き(浮き上がり)が規制される。また、光ファイバF6の長さに応じて、当該光ファイバF6の経路に存在し得る任意の規制庇56cを利用することができる。
また、図50に示すように、光デマルチプレクサ24から延びる光ファイバF8を、受信側の溝G2、G4、及びG6内にセットし、第2の領域R2まで配線する。そして、第2の領域R2において、リアトレイ56を用いて光ファイバF8を案内し、当該光ファイバF8の向きを受信側から送信側へと変更し、更に、上部ハウジング12aの送信側の側壁に沿って、光ファイバF8を上部ハウジング12aの前方まで配線する。図50に示す工程においても、リアトレイ56の規制庇56cによって光ファイバF8を固定することができる。即ち、光ファイバF8の動き(浮き上がり)が規制される。また、光ファイバF8の長さに応じて、当該光ファイバF8の経路に存在し得る任意の規制庇56cを利用することができる。
なお、図49に示す工程に先立って、光ファイバF6の先端、即ちフェルール44に対して、スプリング46、コネクタ30、及びフェルールストッパ58を装着することができる。また、図50に示す工程に先立って、光ファイバF8の先端、即ちフェルール44に対して、スプリング46、コネクタ28、及びフェルールストッパ58を装着することができる。
次に、図51に示すように、光マルチプレクサ22から延びる光ファイバF2を、所定の溝内にセットする。具体的には、光ファイバF2を、送信側の溝G2、G4、溝G6にセットし、第2の領域R2まで配線する。次いで、第2の領域R2において、リアトレイ56を用いて、光ファイバF2を案内し、光ファイバF2の向きを送信側から受信側へと変更し、そして、光ファイバF2の向きを受信側から送信側へと変更し、更に、光ファイバF2を、送信側の光レセプタクル16の軸と一致する溝G6,G4,G2を通して、区画12dまで配線する。図51に示す工程においては、リアトレイ56の規制庇56cによって光ファイバF2を固定することができる。即ち、光ファイバF2の動き(浮き上がり)が規制される。また、光ファイバF2の長さに応じて、当該光ファイバF2の経路に存在し得る任意の規制庇56cを利用することができる。
次に、図52に示すように、光デマルチプレクサ24から延びる光ファイバF4を、所定の溝内にセットする。具体的には、光ファイバF4を、受信側の溝G2、G4、溝G6にセットし、第2の領域R2まで配線する。次いで、第2の領域R2において、リアトレイ56を用いて、光ファイバF4を案内し、光ファイバF4の向きを受信側から送信側へと変更し、そして、光ファイバF2の向きを送信側から受信側へと変更し、更に、光ファイバF4を、受信側の光レセプタクル16の軸と一致する溝G6,G4,G2を通して、区画12dまで配線する。図52に示す工程においては、リアトレイ56の規制庇56cによって光ファイバF4を固定することができる。即ち、光ファイバF4の動き(跳ね上がり)が規制される。また、光ファイバF4の長さに応じて、当該光ファイバF4の経路に存在し得る任意の規制庇56cを利用することができる。
なお、図51及び図52に示す工程に先立って、レセプタクルハウジング16aに導電性シート16cを取り付けることによって、レセプタクルハウジング16aと導電性シート16cを含む組立体を作成しておくことができる。
次いで、二つのスリーブ16dを、レセプタクルハウジング16aと導電性シート16cを含む組立体に取り付けることによって光レセプタクル16を作成し、当該光レセプタクル16を、区画12d内に搭載する。この工程では、二つのバネ部16fを、区画12d周囲の壁に形成された溝gr1内に挿入しつつ、光レセプタクル16を区画12d内に搭載する。これにより、光レセプタクル16が、上部ハウジング12aに対して固定される。
次に、フロントトレイ26を上部ハウジング12aの第1の領域R1に搭載して固定する。これにより、第1の領域R1の溝内に配線された光ファイバがフロントトレイ26と上部ハウジング12aとの間において固定される。
次に、図49に示す工程で上部ハウジング12aの受信側における前方へ配線された光ファイバF6を、受信側の経路26w及び前方部261を通して、送信側へと配線し、更に、送信側の溝26a〜26d内を通して、TOSA 38が搭載されるべき位置に向けて案内する。この工程においては、光ファイバF2は、規制部26t及び26u、規制壁26v、規制庇26x、並びに、規制庇26mによって固定される。即ち、光ファイバF6の動き(跳ね上がり)が規制される。また、図50に示す工程で上部ハウジング12aの送信側における前方へ配線された光ファイバF8を、送信側の経路26w及び前方部262を通して、受信側へと配線し、更に、受信側の溝26e〜26h内を通して、ROSA 36が搭載されるべき位置に向けて案内する。この工程においても、光ファイバF8は、規制部26t及び26u、規制壁26v、規制庇26x、並びに、規制庇26mによって固定される。即ち、光ファイバF8の動き(跳ね上がり)が規制される。これら工程によって、図34に示すように光ファイバF6及びF8が配線される。
次に、図53に示すように、コネクタ28及び30をトレイ26に組み付ける。具体的には、コネクタ28の溝28m内にフィンガ26iの先端のフックを嵌め込む。また、コネクタ30の溝30m内にフィンガ26iの先端のフックを嵌め込む。これにより、フェルール44の先端を、ROSA 36及びTOSA 38との光結合時の位置に配置する。そして、この状態において、光ファイバF6及びF8の最終的な位置決めを行う。
光ファイバF6及びF8の位置決めを行った後、コネクタ28の溝28n内にフィンガ26iの先端のフックが嵌まるよう、コネクタ28を前方へ移動させる。また、コネクタ30の溝30n内にフィンガ26iの先端のフックが嵌るよう、コネクタ30を前方へ移動させる。これら工程によって、フェルール44は、当該フェルール44がROSA 36及びTOSA 38に干渉しない位置まで移動される。
次に、ホルダ32及び34を、上部ハウジング12aの所定位置に取り付ける。そして、図54に示すように、回路基板40に取り付けられたROSA 36、TOSA 38を、ホルダ32、34に取り付ける。また、電気プラグ20の凸状部20dを上部ハウジング12aの凹部12w内に嵌め込む。なお、この工程に先立って、上部ハウジング12aの凹部12w内にプラグホルダ54を嵌め込んでおくことができる。また、ガスケット52を事前に上部ハウジング12aの溝gr4内にセットしておくことができる。
次いで、コネクタ28及び30をホルダ32及び34側へと移動させて、コネクタ28の開口28d内にホルダ32の突起32gを係合させ、また、コネクタ30の開口30d内にホルダ34の突起34gを係合させる。これにより、コネクタ28とホルダ32が結合し、コネクタ30とホルダ34が結合し、スリーブ36d内のスタブと光ファイバF8のフェルール44とが物理的に接触し、スリーブ38d内のスタブと光ファイバF6のフェルール44とが物理的に接触する。その結果、光ファイバF6とTOSA 38とが光学的に結合され、光ファイバF8とROSA 36とが光学的に結合する。
次いで、上部ハウジング12aにねじ18及びフロントカバー14を取り付ける。フロントカバー14を取り付けた後に、ねじを螺合することによって、光レセプタクル16をフロントカバー14と区画12dを画成する壁との間に狭持して、固定することができる。そして、下部ハウジング12bを上部ハウジング12aに取り付けることにより、光トランシーバ10Aが完成する。なお、下部ハウジング12bを上部ハウジング12aに取り付ける前に、下部ハウジング12bの溝gr2内にガスケット50を嵌め込み、凹部gr3内にプラグホルダ54を嵌め込んでおくことができる。下部ハウジング12bを上部ハウジング12aに取り付けることにより、電気プラグ20の凸状部20dは、プラグホルダ54によって覆われるように、凹部gr3内に収容される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態は、送信機能及び受信機能の両者を備える光通信モジュールとしての光トランシーバであったが、本発明は、送信機能及び受信機能の一方を備える光通信モジュールにも適用される。
10…光トランシーバ(光通信モジュール)、12…ハウジング、12a…上部ハウジング、12b…下部ハウジング、14…フロントカバー、16…光レセプタクル、18…ねじ、20…電気プラグ、22…光マルチプレクサ、24…光デマルチプレクサ、26…トレイ、28…コネクタ(ROSA用)、30…コネクタ(TOSA用)、32…ホルダ(ROSA用)、34…ホルダ(TOSA用)、36…光受信サブアセンブリ(ROSA)、38…光送信サブアセンブリ(TOSA)、40…回路基板、42…プラグ基板、44…フェルール、46…スプリング、48…FPC基板。

Claims (11)

  1. 電気信号を光信号に変換する複数の光送信サブアセンブリ、及び、光信号を電気信号に変換する複数の光受信サブアセンブリの少なくとも一方を含む複数の光サブアセンブリと、
    前記複数の光送信サブアセンブリからの光信号を多重化光信号に変換して出力する光マルチプレクサ、及び、入力された多重化光信号を分配して前記複数の光受信サブアセンブリに出力する光デマルチプレクサのうち少なくとも一方を含む光学ユニットと、
    前記複数の光サブアセンブリと前記光学ユニットとを接続する複数の光ファイバと、
    前記複数の光ファイバの前記複数の光サブアセンブリ側の端部を保持するためのコネクタと、
    前記複数の光サブアセンブリを保持するホルダと、
    前記複数の光サブアセンブリとの間で電気信号を伝達する回路を搭載した回路基板と、
    外部からの光コネクタプラグを受け前記多重化光信号を該光コネクタプラグとの間で伝達する光レセプタクルと前記光学ユニットを搭載する第1領域と前記回路基板を搭載する第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間で前記複数の光サブアセンブリ、前記ホルダ、及び前記コネクタを搭載する第3の領域を有し、前記複数の光ファイバを搭載する空間を画成するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングの前記第2の領域の内面に前記複数の光ファイバを収納する収納溝が形成されており
    前記コネクタと前記ホルダが互いに係合して前記複数の光ファイバと前記複数の光サブアセンブリ内の光ファイバとを物理的に接触させる、
    光通信モジュール。
  2. 前記複数の光ファイバを前記第2の領域において案内するファイバ案内部材であって、前記第2の領域における前記ハウジングの内面に搭載された該ファイバ案内部材を更に備え、
    前記ファイバ案内部材は、前記複数の光ファイバの移動を規制する規制部を含む、
    請求項1に記載の光通信モジュール。
  3. 前記複数の光ファイバの前記複数の光サブアセンブリ側の前記端部はそれぞれ、フェルールを含んでおり、
    前記フェルールは、フランジを含んでおり、
    前記フェルールには、前記フランジの一方側の面と該一方側の面に対面する前記コネクタの面との間に、バネが装着されており、
    前記フランジの他方側の面と当接する部分を有し、前記コネクタに係合されるフェルールストッパを更に備える、
    請求項1又は2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記複数の光ファイバを案内するトレイを更に備えており、
    前記ハウジングは、前記第1の領域と前記第3の領域との間に第4の領域を更に含んでおり、
    前記トレイは、前記第4の領域における前記ハウジングの内面に搭載されており、
    前記トレイと前記コネクタとが係合する、
    請求項に記載の光通信モジュール。
  5. 前記トレイは、前記コネクタ側に延びるフィンガを有しており、
    前記コネクタは、前記フィンガが挿入される溝を有しており、該フィンガに沿って前記トレイと該コネクタとの間の距離を変更するよう移動可能であり、
    前記溝には、前記移動の方向に順に設けられた第1の突起及び第2の突起であって、前記フィンガが係合可能な該第1の突起及び第2の突起が設けられており、
    前記第1の突起に前記フィンガが係合している状態において前記コネクタは前記ホルダから離間し、
    前記第2の突起に前記フィンガが係合している状態において前記コネクタが前記ホルダと係合する、
    請求項に記載の光通信モジュール。
  6. 前記トレイは、前記コネクタ側に延びるフィンガを有しており、
    前記コネクタは、前記フィンガが挿入される溝を有しており、該フィンガに沿って前記トレイと該コネクタとの間の距離を変更するよう移動可能であり、
    前記溝を画成する前記コネクタの面には、前記移動の方向に順に設けられた第1の溝及び第2の溝であって、前記フィンガが係合可能な該第1の溝及び第2の溝が設けられており、
    前記第1の溝に前記フィンガを係合することにより前記コネクタは前記ホルダが搭載される位置から離間し、
    前記第2の溝に前記フィンガを係合することにより、前記コネクタが前記ホルダと係合し得る位置に移動する、
    請求項に記載の光通信モジュール。
  7. 前記第2の領域は、該第2の領域における他の部分より肉厚の隆起部を含んでおり、
    該隆起部は、前記回路基板に搭載された回路に熱的に接触する、
    請求項2〜6の何れか一項記載の光通信モジュール。
  8. 電気信号を光信号に変換しホルダに保持された複数の光送信サブアセンブリ、及び、光信号を電気信号に変換する複数の光受信サブアセンブリの少なくとも一方を含む複数の光サブアセンブリと、光マルチプレクサ及び光デマルチプレクサの少なくとも一方を含み前記複数の光サブアセンブリと複数の光ファイバを介して接続された光学ユニットと、前記複数の光サブアセンブリと電気的に接続された回路基板と、各々がフィンガを有し前記複数の光ファイバを案内する複数のスロットを備えるトレイと、前記複数の光サブアセンブリ、前記ホルダ、前記光学ユニット、前記トレイ、及び前記回路基板を搭載する空間を画成するハウジングと、を備える光通信モジュールの製造方法であって、
    前記ハウジング内の所定位置に前記光学ユニットを搭載する工程と、
    前記ハウジングの内面に形成された収納溝に、前記光学ユニットから延び出した前記複数の光ファイバを収納する工程と、
    前記複数の光ファイバの一部を前記ハウジングの内面と前記トレイとの間において押えるよう、該トレイを前記ハウジングの内面上の所定位置に搭載する工程と、
    前記複数の光ファイバを前記トレイの複数のスロットに収納する工程と、
    前記回路基板が前記収納溝を覆うよう、前記ハウジングの内面上の所定位置に前記複数の光サブアセンブリと前記回路基板との組立体を搭載する工程と、
    前記複数の光ファイバを前記複数のスロットに収納した後、前記複数の光ファイバの前記複数の光サブアセンブリ側の端部を保持するコネクタと前記フィンガとを係合させて、前記コネクタを前記トレイに対して第1の位置で仮留めする工程と、
    前記複数の光ファイバの前記端部と前記複数の光サブアセンブリとを光学的に結合するよう、前記コネクタを前記第1の位置から前記複数の光サブアセンブリ側へと第2の位置に移動させて、前記コネクタと前記ホルダとを係合する工程と、
    を含む製造方法。
  9. 前記光通信モジュールは、前記複数の光ファイバを案内するファイバ案内部材であって、前記回路基板が搭載される前記ハウジングの領域に搭載された該ファイバ案内部材を更に備え、
    前記ファイバ案内部材は、前記複数の光ファイバの移動を規制する規制部を含み、
    前記規制部によって前記複数の光ファイバの移動を規制するよう、前記複数の光ファイバを案内する工程を更に含む、
    請求項に記載の製造方法。
  10. 前記コネクタは、前記フィンガが挿入される溝を有しており、該フィンガに沿って前記トレイと該コネクタとの間の距離を変更するよう移動可能であり、
    前記溝を画成する前記コネクタの面には、前記移動の方向に順に設けられた第1の溝及び第2の溝であって、前記フィンガが係合可能な該第1の溝及び第2の溝が設けられており、
    前記複数の光ファイバを前記複数のスロットに収納した後、前記第2の溝に前記フィンガを係合させて、前記コネクタを前記ホルダと係合し得る位置に移動させる工程と、
    前記第2の溝に前記フィンガを係合させた後に、前記回路基板が搭載される領域において前記光ファイバの位置決めを行う工程と、
    前記光ファイバの位置決めを行った後に、前記第1の溝に前記フィンガを係合させて、前記コネクタを前記ホルダが搭載される位置から離間させる工程と、
    を更に含む請求項に記載の方法。
  11. 前記コネクタと前記ホルダとを係合する工程において、前記コネクタに保持された前記複数の光ファイバの端部が、前記複数の光サブアセンブリに保持されているスタブ内の光ファイバと接触する、請求項8〜10の何れか一項に記載の製造方法。
JP2010083610A 2009-10-29 2010-03-31 光通信モジュール、及びその製造方法 Active JP5445278B2 (ja)

Priority Applications (17)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010083610A JP5445278B2 (ja) 2009-10-29 2010-03-31 光通信モジュール、及びその製造方法
CN201410216234.XA CN104062721B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
CN201210313554.8A CN102830471B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
CN201080045196.6A CN102687049B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
CN201210313877.7A CN102798947B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
CN201210313886.6A CN102830473B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
US12/916,080 US8376634B2 (en) 2009-10-29 2010-10-29 Pluggable optical transceiver and method for manufacturing the same
PCT/JP2010/069765 WO2011052802A2 (en) 2009-10-29 2010-10-29 Pluggable optical transceiver and method for manufacturing the same
CN201210313551.4A CN102830470B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
CN201210313557.1A CN102830472B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 可插式光收发器及其制造方法
US13/118,096 US8550724B2 (en) 2009-10-29 2011-05-27 Pluggable optical transceiver with electrical plug board separated from circuit board
US13/118,068 US8821038B2 (en) 2009-10-29 2011-05-27 Pluggable optical transceiver having inner optical connection and optical connector installed therein
US13/118,078 US8579521B2 (en) 2009-10-29 2011-05-27 Pluggable optical transceiver having electrically shielded receptacle, and optical connector installed therein
US13/118,053 US8821037B2 (en) 2009-10-29 2011-05-27 Method for manufacturing pluggable optical transceiver
US13/118,101 US8550725B2 (en) 2009-10-29 2011-05-27 Pluggable optical transceiver having functional latch screw
US13/432,556 US8821039B2 (en) 2009-10-29 2012-03-28 Optical transceiver having optical receptacle arranged diagonally to longitudinal axis
US13/486,723 US9052477B2 (en) 2009-10-29 2012-06-01 Optical transceiver with inner fiber set within tray securing thermal path from electronic device to housing

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009248592 2009-10-29
JP2009248592 2009-10-29
JP2010083610A JP5445278B2 (ja) 2009-10-29 2010-03-31 光通信モジュール、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011118337A JP2011118337A (ja) 2011-06-16
JP5445278B2 true JP5445278B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44283704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010083610A Active JP5445278B2 (ja) 2009-10-29 2010-03-31 光通信モジュール、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5445278B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9052477B2 (en) 2009-10-29 2015-06-09 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical transceiver with inner fiber set within tray securing thermal path from electronic device to housing
US8821039B2 (en) 2009-10-29 2014-09-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical transceiver having optical receptacle arranged diagonally to longitudinal axis
JP5471813B2 (ja) * 2010-05-18 2014-04-16 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
JP5471788B2 (ja) * 2010-04-30 2014-04-16 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
JP5471787B2 (ja) * 2010-04-30 2014-04-16 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
WO2011052802A2 (en) 2009-10-29 2011-05-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Pluggable optical transceiver and method for manufacturing the same
JP2012252135A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信装置
JP5471801B2 (ja) * 2010-05-13 2014-04-16 住友電気工業株式会社 光データリンク
US9575777B2 (en) 2011-03-08 2017-02-21 Sony Corporation Information processing device for performing contactless communication with an external device using multiple communication standards
JP5967757B2 (ja) * 2012-06-13 2016-08-10 日本オクラロ株式会社 光モジュール
JP6690378B2 (ja) * 2016-04-14 2020-04-28 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
JP6344777B2 (ja) * 2016-07-27 2018-06-20 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 光コネクタの組立治具、組立方法
JP2018072396A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 日本オクラロ株式会社 光モジュール
JP2018132700A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
CN108445591A (zh) * 2017-02-16 2018-08-24 住友电气工业株式会社 光收发器
JP6859754B2 (ja) * 2017-03-01 2021-04-14 住友電気工業株式会社 光トランシーバの製造方法
CN108540230B (zh) * 2017-03-01 2023-03-10 住友电气工业株式会社 光收发器及光收发器的制造方法
JP6926530B2 (ja) * 2017-03-01 2021-08-25 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
JP7081278B2 (ja) * 2018-04-05 2022-06-07 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
JP2021120704A (ja) 2020-01-30 2021-08-19 住友電気工業株式会社 光トランシーバ
CN113805285A (zh) * 2020-06-16 2021-12-17 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 一种光模块

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4861134A (en) * 1988-06-29 1989-08-29 American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories Opto-electronic and optical fiber interface arrangement
JP4067466B2 (ja) * 2003-07-01 2008-03-26 マスプロ電工株式会社 光受信機
US7359641B2 (en) * 2003-07-28 2008-04-15 Emcore Corporation Modular optical transceiver
JP5330140B2 (ja) * 2009-07-29 2013-10-30 日本オクラロ株式会社 光モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011118337A (ja) 2011-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5445278B2 (ja) 光通信モジュール、及びその製造方法
US8376634B2 (en) Pluggable optical transceiver and method for manufacturing the same
EP2919050B1 (en) Replaceable transmitting module and optical transceiver having a replaceable transmitting module
US7578624B2 (en) Flexible substrate for routing fibers in an optical transceiver
CN110582712B (zh) 具有集成透镜的光纤模块
US10976506B2 (en) Optical transceiver
US10809474B2 (en) Small footprint parallel optics transceivers
WO2018226693A1 (en) Techniques for indirect optical coupling between an optical input/output port of a subassembly housing and an arrayed waveguide grating (awg) device disposed within the same
US20210055487A1 (en) Optical module
JP5471801B2 (ja) 光データリンク
CN114341690A (zh) 一次成型多光传输片组件、连接构造体、光模块、有源光缆以及其制造方法
US9146365B1 (en) Optical transceiver installing MT ferrule to mate with MPO connector
JP2018146639A (ja) 光トランシーバ
JP2015210362A (ja) 光トランシーバ
EP4328979A1 (en) Optical transceiver
JP2012068462A (ja) 光コネクタアセンブリ
WO2023116249A1 (zh) 光模块
JP2018146640A (ja) 光トランシーバの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5445278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250