JP5444922B2 - 製本装置及び製本システム - Google Patents

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Description

本発明は、糊の接着で用紙を束ね製本を行う製本装置における糊塗布の技術に関する。
画像形成装置において、用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙を積み重ねて用紙束を形成し、この用紙束の背に熱溶融タイプ(ホットメルトタイプ)の糊を塗布して綴じ処理を行い、冊子を作成する製本装置は、広く一般に使用されている装置である。
特許文献1では、冊子を形成する用紙束の背に沿って、糊塗布ヘッドを移動させ、塗布ローラを用いて糊を塗布する製本装置が開示されている。特許文献1の製本装置では、塗布ローラとともに糊の塗布量を規制する規制部材を用いて均一な糊層を用紙束の背に形成している。
特許文献2では、糊塗布ドラムに対して、クランパにより保持された用紙束を移動させることにより糊塗布を行い、糊塗布ドラムの回転速度と、クランパの移動速度とを制御することにより、糊の塗布量を制御することが行われている。
特開2007−62146号公報 特開2002−127635号公報
特許文献1に開示された製本装置における糊塗布により、用紙の背に均一な糊層が形成され、所望の接着強度を有する冊子を安定して作成することが可能となった。
しかしながら、更に高い品質の冊子を作成するには、特許文献1に開示された糊塗布技術には次の問題があることが判明した。
糊が用紙束の背に付与される塗布域においては、規制部材による糊量の規制により、一旦形成された糊層から糊が掻き取られて糊溜まりが形成される。糊を塗布する塗布ヘッドと用紙束とを相対的に移動させる塗布過程の終端部近傍においては、掻き取られた糊が蓄積する結果、糊溜まりから糊が塗布域の外にはみ出るという現象が起こる。そして、はみ出た糊が用紙束の側面に回り込みサイドグルーが形成される。
このようにして形成されたサイドグルーは、用紙束に接合される表紙の不要な部分を用紙束に接着する場合がある。また、このようにして形成されたサイドグルーは不規則な形状で用紙束の側面に形成されるために、冊子では、サイドグルーが表紙により覆われるものの冊子表面に不規則な凹凸が形成される。
このように、望ましくないサイドグルーが形成されて冊子の品質が低下する。
特許文献2では、糊塗布ドラムの回転速度と、クランパの移動速度とを制御することにより、塗布量を制御しているが、特許文献2の塗布量制御によっては、前記のサイドグルーの原因を除去する様な塗布量の制御を行うことは極めて困難であり、望ましくないサイドグルーが形成されるという問題を解決することはできない。
本発明は、用紙束と塗布ヘッッドとを相対的に移動させて、後塗布を行う後塗布における前記の問題を解決し、高品質の冊子を安定して作成する製本装置及び製本システムを提供することを目的とする。
本発明の前記目的は下記の発明により達成される。
1.用紙束と塗布ヘッドとを相対的に移動させて、用紙束の背に糊を塗布する糊塗布部であって、用紙束の背に接近した塗布位置にて用紙束の背への糊の塗布を行い、用紙束の背から離間した位置にて用紙束の背への糊の塗布を終了する塗布部材と、塗布された糊の一部を掻き取る規制部材と、前記塗布部材が塗布を行う塗布域に糊を供給する糊供給機構と、該糊供給機構を制御する制御部とを有する糊塗布部を備えた製本装置において、
前記制御部は、塗布工程の終端部において、前記塗布部材が前記塗布位置にて用紙束の背に糊の塗布を行っている状態で、前記塗布域への糊の供給量を減少させるか又は供給を停止するように前記糊供給機構を制御し、
前記制御部は、前記塗布域への糊の供給量を減少させる場合の減少の程度を制御し、
前記制御部は、糊の供給量を減少させる又は糊供給を停止させる制御の開始時点を制御することを特徴とする製本装置。
2.前記塗布部材は塗布ローラにより構成され、前記塗布ローラはその回転により糊槽内の糊を前記塗布域に供給する糊供給機構をも構成し、前記制御部は、前記塗布ローラの回転を制御することにより、前記糊供給機構を制御することを特徴とする前記1に記載の製本装置。
.前記制御部は、冊子情報に基づいて、前記開始点を制御することを特徴とする前記1または2に記載の製本装置。
.前記冊子情報は、用紙束の厚さの情報を含むことを特徴とする前記に記載の製本装置。
.前記冊子情報は、用紙サイズ情報、用紙の厚さの情報、用紙の厚さの情報及び用紙の種類の情報の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする前記に記載の製本装置。
.前記制御部は、前記塗布域への糊の供給を停止するか又は供給量を減少させるかの
選択と、減少させる場合の減少の程度の制御とを冊子情報に基づいて行うことを特徴とす
る前記1又は2に記載の製本装置。
.前記用紙束の厚さを測定し、前記冊子情報を発生する冊子情報発生部を有することを特徴とする前記又は前記に記載の製本装置。
.用紙に画像を形成する画像形成装置と前記1〜のいずれか1項に記載の製本装置とを有し、前記画像形成装置において画像が形成された用紙を前記製本装置において束ね、冊子を作成することを特徴とする製本システム。
.用紙に画像を形成する画像形成装置と前記又は前記に記載の製本装置とを有
し、前記画像形成装置は、前記冊子情報を発生する冊子情報発生部を有することを特徴と
する製本システム。
本発明においては、用紙束と塗布ヘッドとを相対的に移動させる糊塗布工程の終端部において、塗布域への糊の供給を減少させるか又は停止している。これにより、望ましくないサイドグルーの形成が防止され、このようなサイドグルーによる冊子品質の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る製本システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る製本装置の構成を示す図である。 用紙束搬送部と表紙支持部の位置を示す概念図である。 表紙用紙の接合工程を示す図である。 糊塗布部の構成を示す図である。 移動体の移動を示す図である。 糊の塗布工程を示す図である。 糊の塗布工程のタイムチャートである。 制御系のブロック図である。 望ましくないサイドグルーを示す図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
<製本システム>
図1は、本発明の実施の形態に係る製本システムの全体構成を示す図である。
例示する製本システムは、画像形成装置Aと製本装置Bとから構成される。なお、本実施の形態においては、製本された冊子を収容する冊子収容装置Cが前記製本装置Bに接続されている。
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写除電部5、及びクリーニング部6を配置した画像形成部を有する。
画像形成部は、帯電部2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光部3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像部4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは転写位置へと送られる。転写位置において転写除電部5によりトナー像が用紙S上に転写された後に、用紙Sの電荷が消去されて像担持体1から分離され、搬送部7Bにより搬送され、引き続き定着部8により加熱定着処理され、排紙ローラ7Cから排出される。
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着部8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切替部7Dにより通常の排紙通路から分岐させ、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、再び画像形成部へ搬送し、用紙Sの裏面に画像を形成する。
定着部8で定着処理された用紙Sは排紙ローラ7Cから装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、製本装置Bに送り込まれる。
像担持体1の画像処理後の表面は、クリーニング部6により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
画像形成装置Aの上部には、入力部及び表示部を備えた操作表示部9が配置されている。
製本装置Bは、用紙搬送部10、排紙部20、用紙束収容部30、用紙束搬送部40、糊塗布部50、表紙供給部60、表紙断裁部70、表紙支持部80、操作表示部90を備えている。
画像形成装置Aで画像形成がされた用紙Sは、用紙搬送部10により搬送され、用紙束収納部30で複数枚の用紙Sが集積され、用紙束S1を形成する。
用紙束S1は用紙束搬送部40により所定位置に搬送され、糊塗布部50により用紙束S1の背に糊が塗布される。
糊が塗布された用紙束S1の背には、表紙支持部80に支持された表紙用紙S2が接着され、用紙束S1の背の両縁に沿って折り曲げられ、冊子S3が完成する。
次に、製本の各工程を詳細に説明する。
用紙搬送部10に導入された用紙Sは、複数の搬送ローラ、及び搬送路切替ゲートにより、排紙部20、用紙束収納部30、あるいは、表紙支持部80の何れかに搬送される。
製本処理の指定がない場合には、搬送路切替ゲートの設定により排紙部20の排紙トレイに画像形成装置Aから排出された用紙Sを直接排出する。
図2は本発明の実施の形態に係る製本装置の構成を示す図である。
用紙束収容部30は、傾斜配置された用紙載置台35、移動可能な用紙後端位置決め部材36、用紙の幅方向の整合を行う整合部材37、等を有する。
画像形成装置Aから排出され前記用紙搬送部10によって送られた用紙は、前記用紙載置台35に順次載置され、所定枚数の用紙からなる用紙束S1を形成する。
用紙束収容部30の用紙載置台35上に積載された用紙束S1は、整合が終わると、把持部41によって把持される。把持部41による用紙束S1の把持がなされると、用紙後端位置決め部材36は図示しない駆動部により移動されて用紙載置台35の下方に待避する。
用紙束S1を把持した把持部41は、図示の破線で示す斜め下方に移動したのち旋回して、用紙束S1に糊塗布処理をする背Saが下側になるように用紙束S1を直立状態に保持して、所定位置に停止する。
把持部41により用紙束S1が直立に保持された状態で、糊塗布部50の移動体54が紙面に直角な方向に往復移動して塗布ローラ51により用紙束S1の背Saに糊が塗布される。
一方、表紙供給部60の表紙積載部61内に収容された表紙用紙S2は、給紙部62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持され、表紙支持部80の搬送ローラ81,82によって搬送され、所定位置に停止される。
表紙用紙S2が、用紙束S1に対してくるみ製本処理を行う際に必要な長さよりも長い場合には、搬送ローラ65の図示右方に配置された表紙断裁部70によって表紙用紙S2の断裁を行い、あらかじめ余分な部分を取り除く。
図3及び図4は糊が塗布された用紙束S1に表紙用紙S2を接合し冊子S3を作成する工程を示す。図3は、用紙束S1と表紙用紙S2の接着処理実行時の用紙束搬送部40と表紙支持部80の位置を示す概念図であり、図4は、表紙用紙S2の折り曲げ工程を示す。なお、図4(a)は表紙折り曲げ開始時、図4(b)は表紙折り曲げ中間時、図4(c)は表紙折り曲げ終了時、図4(d)は表紙折り曲げ加圧解除時をそれぞれ示す。
用紙束S1への糊塗布工程終了後、図示しない駆動部により昇降部86が移動筐体84を所定位置としての上昇位置に移動させる。この上昇位置において、加圧部材83上に載置された表紙用紙S2の中央部は、用紙束S1の糊塗布面に圧接され接着される。
糊Nが塗布された用紙束S1の背Saに表紙用紙S2を接着したのち、図3に示す表紙支持部80の上昇状態において、一対の折曲部材88が図示しない駆動部によって駆動される。用紙束S1を把持した把持部41が下降する。用紙束S1が下降することにより、表紙用紙S2は一対の折曲部材88に挟持されて下降し、用紙束S1の糊塗布面の側縁部から湾曲される。
その後、一対の折曲部材88は、用紙束S1の糊塗布面側へ向かって水平方向に移動して用紙束S1の両側面を圧迫して整形し、冊子S3を形成する。
冊子S3は図1に示す冊子収容装置Cの昇降可能な搬送ベルト91上に載置され、搬送ベルト91の回動によって順次排出され、排紙台92上に積載収容される。
<糊塗布>
図5以下を参照して、用紙束に対する糊塗布を説明する。
図5は糊塗布部50の構成を示す図、図6は糊塗布部50、及び把持部41に把持された用紙束S1を示す斜視図、図7は糊塗布部50の動きを説明する図である。なお、図7(a)は、側面図、図7(b)は上面図である。
糊塗布部50は溶融し塗布される糊Nを収容する糊槽としての溶融タンク53、塗布ローラ51及び規制部材503、規制部材504、糊を加熱し溶融させるヒータH1、H2、糊温度センサTN、及び糊量センサ506を有する。溶融タンク53、塗布ローラ51等、溶融タンク53と溶融タンク53内に設けられた部品とで構成されるユニット、即ち、用紙束S1に対して相対的に移動して糊塗布を行い、ソレノイドSOLの駆動で図5における実線で示す位置と点線で示す位置とに移動するユニットは、用紙束S1に糊を塗布する塗布ヘッドを構成する。また、塗布ローラ51はその回転により溶融タンク53内の糊Nを塗布域に供給する糊供給機構を構成するとともに、用紙束S1の背Saに糊を塗布する塗布部材を構成する。
59は固形糊PTを補給する補給装置であり、溶融タンク53の糊量を検知する糊量センサ506の信号に基づいて塊状の固形糊PTを補給する。なお、溶融タンク53の外周部と塗布ローラ51の内部には、ヒータH1、H2が備えられており、溶融タンク53に補給された固形糊PTは、所定温度に加熱され溶融状態となり、塗布に供される糊Nとなる。
糊Nの量は、糊量センサ506の検知信号に応じて固形糊PTが補給装置59から補給され、糊の液面が一定になるように維持される。
503は断面がほぼ円形の棒状の規制部材、504は規制部材であり、板状の支持部材507に、塗布領域外の両端部をネジ留めすることにより固定されている。溶融タンク53は点線で示す待機状態から実線で示す塗布状態に軸501Aを中心に回転可能に製本装置に支持されている。
規制部材504は、最も上方のエッジ部の主掻取部504A、主掻取部504Aよりもわずか下方に位置する補助掻取部504Cにより、塗布ローラ51により用紙束S1の背に塗布された糊が所定の厚みになるように掻き取る。
504Dは、塗布ローラ51上の糊層厚を規制する規制部材である。
規制部材503は、塗布ローラ51を挟んで前記規制部材504の反対側に配置された、糊の塗布厚を規制する部材である。
56は背Saに形成される糊層の表面を整形する整形ローラである。
54は溶融タンク53を支持する移動体である。移動体54は、糊槽移動モータM1の駆動で製本装置Bの背面側の初期位置(図7(a)左端)からW2方向に移動を開始して、ガイド55に案内されて移動し、製本装置Bの前面側の所定位置で停止した後、W3方向に反転駆動され初期位置に復帰する。
直立状態に保持された用紙束S1の背Saへの糊の塗布は、移動体54の往動時及び復動時に行われ、往動時(W2方向)には主に規制部材503により規制されて糊層が形成され、復動時(W3方向)には規制部材504により規制されて糊層が形成される。復動時には、整形ローラ56により糊層が整形される。
ソレノイドSOLは溶融タンク53を図の実線位置と点線位置とに回転させる。ソレ
ノイドSOLのオンにより、塗布ローラ51が糊Nを背Saに接近して糊を塗布する位置
まで上昇し糊塗布が開始され、オフにより糊塗布が終了する。
図8は糊塗布工程における各部の作動のタイムチャート、図9は図8に示す糊塗布工程を実行する制御系のブロック図である。
糊塗布指令に基づいて、溶融タンク53を移動させる糊槽移動モータM1が作動して、FONで示すように溶融タンク53を往動させる。糊槽ホームポジションセンサHPSは溶融タンク53がホームポジションにあるときにオンであり、溶融タンク53がホームポジションを離れ塗布ローラ51が冊子端部に達するとオフに切り替わる。
なお、塗布ローラモータM2は溶融タンク53の移動の前にオンし塗布ローラ51を回転駆動しており、塗布ローラ51の表面には糊層が形成されている。塗布ローラ51が冊子端部に達し糊槽ホームポジションセンサHPSのオフ直後にソレノイドSOLがオンして、塗布ローラ51が用紙束S1の背に接近し糊塗布が開始する。
ソレノイドSOLのオンの期間において、糊塗布が行われる。
溶融タンク53がホームポジションと反対の端位置に達した段階で、糊槽移動モータM1が停止し、停止後にRONで示すように反転起動し、溶融タンク53をホームポジションに向けて移動させる。
糊槽移動モータM1の停止/反転時にソレノイドSOLがオフして、往動時の糊塗布が終了する。糊槽移動モータM1の反転起動直後にソレノイドSOLがオンして、溶融タンク53の復動時の塗布が開始する。なお、塗布ローラ51は往動塗布及び復動塗布を通じて矢印W1で示すように回転する。
復動時の塗布の途中、即ち、溶融タンク53がホームポジションと、反対側端部との中間位置にある時点t4において、塗布ローラモータM2が停止する。時点t4から復動塗布の終了までは、塗布ローラ51の回転が停止した状態で塗布が行われる。
塗布ローラ51は溶融タンク53から糊N汲み上げて塗布部に供給するものであるが、時点t4以降の塗布において、塗布ローラ51により糊Nの汲み上げがない状態で塗布が行われる。
溶融タンク53はホームポジションに達した段階でソレノイドSOLがオフして、塗布ローラ51が用紙束S1の背Saから離間し、復動塗布が終了する。
時点t4において、塗布部への糊の供給を停止することにより、均一でしかも、望ましくないサイドグルーを形成しない塗布が行われる。時点t4における糊供給の停止又は抑制を行わないで塗布を行った場合に、望ましくないサイドグルーが形成されて冊子の品質が損なわれるが、この問題について図10を用いて説明する。
溶融タンク53及び塗布ローラ51を用紙束S1に対して矢印W3で示す方向に移動させて塗布を行い、規制部材504により背Sa上の糊の量を規制すると、塗布の終端部に近づくにつれて規制部材504により掻き取られた糊が糊塗域、即ち、塗布ローラ51が用紙束S1に対向する領域に蓄積する。その結果、蓄積した糊は、規制部材504により規制される結果として、用紙束S1の側面に回り込みサイドグルーSGRが形成される。
適度な量のサイドイグルーは接着強度を高めるなど、サイドグルーは必ずしも冊子の品質を低下させるものではないが、図示のように部分的な回り込みにより形成され、意図されたものでないサイドグルーは、冊子を形成する用紙の不要な部分を接着し、また、冊子表面に凹凸を形成するなど、冊子の品質を低下させる。
図8では時点t4において、塗布ローラ51の回転を停止し、時点t4以降が、塗布ローラ51の回転が停止した状態で塗布が行われる。
図8に示すように、塗布の終端部近傍において、塗布部への糊の供給を止めることにより望ましくないサイドグルーの形成が防止される。即ち、塗布工程の終端部において蓄積された糊が塗布により使われる結果、糊溜まりの成長が止められて望ましくないサイドグルーの形成が阻止される。
図示の例では、塗布ローラ51の回転を停止することにより塗布部への糊の供給を止めているが、塗布ローラ51の回転速度を下げて糊の供給量を減少させることによっても同等の効果を得ることが可能であり、糊の供給を止めるか又は供給量を減少させるか、また減少量をどの程度にするかは次に説明する冊子情報による。更に、糊の供給を止めるタイミング或いは糊の供給量減少させるタイミングが冊子情報により調整される。
図8に示す例では、往動塗布及び復動塗布を行う2回塗布方式において、復動塗布時の塗布終端部において、塗布部への糊の供給を停止している。2回塗布方式においては、2回目の塗布、即ち、復動塗布において、塗布部における糊の蓄積が起きやすい。したがって、復動時において、塗布部への糊の供給を止めるか又は供給量を減少させることが望ましい。
また、往動時又は復動時に塗布を行う1回塗布においても、塗布工程の終端部において、塗布部への糊の供給を止めるか又供給量を減少させることにより、望ましくないサイドグルーの形成を防止することができる。
更に、塗布域への糊の供給量は、図8における時点t4のタイミングを調整することによっても調整される。
時点t4は次のように設定される。
前記に説明したように、糊の塗布はソレノイドSOLがオンしている期間において行われるが、溶融タンク53の移動距離は図8においてAで示す期間に対応した距離である。図8において、Aで示す期間は、往動においては、溶融タンク53がホームポジションを離れる時点t1で開始し、溶融タンクモータMIが停止する時点t2で終了する。またAで示す期間Aは復動においては、糊槽移動モータM1が反転起動する時点t3で開始し、溶融タンク53がホームポジションに戻る時点t5で終了する。
この期間Aに対応する溶融タンク53の移動距離をALとすると、移動距離ALはAL=X+L+Yで表される。Xはホームポジションから用紙束S1の端までの距離、Lは用紙束S1の背Saの長さ、Yは溶融タンク53のオーバーラン量である。なお、AとALは比例関係にある。
期間Aに対して、塗布部への糊の供給を停止するまでの溶融タンク53の移動距離に対応する期間αは、式 α=A−β×Tにより決定される。βは正の係数、Tは用紙束S1の厚さである。この式から分かるように、αは用紙束S1の厚さが厚い程小さな値となる。即ち、厚い用紙束ほど、塗布ローラ51が停止し、塗布域への糊の供給を止めて塗布を行う距離が長く設定され、塗布域への糊の供給量の減少割合が大きくなる。このようにして復動時における溶融タンク53の糊供給停止までの期間αが決定される。
用紙束が厚い場合、背に塗布される糊の量が多くなるために、規制部材504により規制されて塗布部に蓄積する糊の量が多くなる。従って、塗布部への糊の供給を抑制する割合を大きくすることにより、望ましくないサイドグルーの形成が有効に防止される。
図9における制御部CRは、糊槽移動モータM1、塗布ローラモータM2及びソレノイドSOLを制御して、図8に示す制御を行うが、この制御において、冊子情報発生部からの冊子情報に基づいて、図8における期間αを設定する。図8に示す制御において、制御部CRは糊槽ホームポジションセンサHPSのオフ時点t1を基準として、糊槽移動モータM1、塗布ローラモータM2及びソレノイドSOLの制御を行い、糊槽ホームポジションセンサHPSのオン時点t5において、1個の用紙束に対する糊塗布工程を終了する。
冊子情報発生部BGは画像形成装置A又は製本装置Bに設けられる。
冊子情報は前記のように主として用紙束の厚さの情報であるが、用紙サイズ、紙厚、紙種等を冊子情報として取り込むことが可能である。即ち、用紙サイズにより、用紙束の背の長さが変わるので、規制部材により規制されて塗布部に蓄積する糊の量が変化するとともに、用紙の厚さである紙厚や紙種に対応して糊の塗布量が変わるために、塗布部に蓄積する糊の量も変わる。したがって、用紙サイズ、紙厚、紙種に応じて塗布部への糊の供給量の抑制度合いを調整することが好ましい。また、用紙束の厚さに関しては、用紙束の厚さを測定し、測定から得られた情報を冊子情報とすることが可能であるとともに、用紙の厚さの情報と、用紙束を形成する用紙の枚数とから用紙束の厚さを計算し、冊子情報とすることが可能である。
冊子情報発生部BGとしては、画像形成装置Aにおいて、用紙サイズ、紙厚、紙種、冊子を形成する用紙の枚数等の設定を受け付ける操作部(図1における操作表示部9)又はこれらの情報を画像形成指令とともに外部機器から受信する通信部がある。また、冊子情報発生部BGとしては、図1における用紙束収納部30に収納されている用紙束の厚さを測定する厚さ測定部がある。 このような厚さ測定部は図2における把持部41に設けられる。
50 糊塗布部
53 溶融タンク
A 画像形成装置
B 製本装置
CR 制御部
SG 冊子情報生成部
SOL ソレノイド
70 カッター
H1、H2 ヒータ
M1 糊槽移動モータ
M2 塗布ローラモータ
N 糊
PT 固形糊
S 用紙
用紙束S1
S3 冊子

Claims (9)

  1. 用紙束と塗布ヘッドとを相対的に移動させて、用紙束の背に糊を塗布する糊塗布部であって、用紙束の背に接近した塗布位置にて用紙束の背への糊の塗布を行い、用紙束の背から離間した位置にて用紙束の背への糊の塗布を終了する塗布部材と、塗布された糊の一部を掻き取る規制部材と、前記塗布部材が塗布を行う塗布域に糊を供給する糊供給機構と、該糊供給機構を制御する制御部とを有する糊塗布部を備えた製本装置において、
    前記制御部は、塗布工程の終端部において、前記塗布部材が前記塗布位置にて用紙束の背に糊の塗布を行っている状態で、前記塗布域への糊の供給量を減少させるか又は供給を停止するように前記糊供給機構を制御し、
    前記制御部は、前記塗布域への糊の供給量を減少させる場合の減少の程度を制御し、
    前記制御部は、糊の供給量を減少させる又は糊供給を停止させる制御の開始時点を制御することを特徴とする製本装置。
  2. 前記塗布部材は塗布ローラにより構成され、前記塗布ローラはその回転により糊槽内の糊を前記塗布域に供給する糊供給機構をも構成し、前記制御部は、前記塗布ローラの回転を制御することにより、前記糊供給機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記制御部は、冊子情報に基づいて、前記開始点を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の製本装置。
  4. 前記冊子情報は、用紙束の厚さの情報を含むことを特徴とする請求項に記載の製本装置。
  5. 前記冊子情報は、用紙サイズ情報、用紙の厚さの情報、用紙束の厚さの情報及び用紙の種類の情報の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項に記載の製本装置。
  6. 前記制御部は、前記塗布域への糊の供給を停止するか又は供給量を減少させるかの選択と、減少させる場合の減少の程度の制御とを冊子情報に基づいて行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置。
  7. 前記用紙束の厚さを測定し、前記冊子情報を発生する冊子情報発生部を有することを特徴とする請求項又は請求項に記載の製本装置。
  8. 用紙に画像を形成する画像形成装置と請求項1〜のいずれか1項に記載の製本装置とを有し、前記画像形成装置において画像が形成された用紙を前記製本装置において束ね、冊子を作成することを特徴とする製本システム。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成装置と請求項又は請求項に記載の製本装置とを有し、前記画像形成装置は、前記冊子情報を発生する冊子情報発生部を有することを特徴とする製本システム。
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