JP2011148252A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

後処理装置及び画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011148252A
JP2011148252A JP2010012923A JP2010012923A JP2011148252A JP 2011148252 A JP2011148252 A JP 2011148252A JP 2010012923 A JP2010012923 A JP 2010012923A JP 2010012923 A JP2010012923 A JP 2010012923A JP 2011148252 A JP2011148252 A JP 2011148252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
application roller
glue
unit
sheet
sheet bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010012923A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tsuchiya
毅 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2010012923A priority Critical patent/JP2011148252A/ja
Publication of JP2011148252A publication Critical patent/JP2011148252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】機械構成を複雑化することなく、用紙束の背部とともに用紙束の側面部分にも糊を付与して表紙の破れやはがれを防止するとともに、用紙束の背部と側面部分おける糊の塗布領域を一致させること。
【解決手段】塗布ローラ61は第1糊成型板62A、第2糊成型板62Bとともに用紙束Saの背部Sbに沿って往復動作し、用紙束Saの背部Sbに製本用の糊Pを塗布する。塗布ローラ61がホームポジションから切替位置に移動する際に、一定距離の間、塗布ローラ61の回転を停止し、その後で塗布ローラ61の回転方向を変更する。これにより、糊Pの溜まりを発生させることができ、用紙束Saの背部Sbとともに用紙束Saの側面部分にも糊Pが付与され、表紙の破れやはがれを防止することが出来る。また、用紙束Saの背部Sbと側面部分おける糊の塗布領域を一致させることが出来る。
【選択図】図9

Description

本発明は、後処理装置及び画像形成システムに関する。
画像が形成された用紙を複数枚束ねて用紙束とし、その用紙束と表紙を糊により接着させて冊子を作製(製本)する後処理装置が各種提案されている。例えば、複写機やプリンタ等の画像形成装置に後処理装置を接続し、画像形成装置により画像が形成された用紙を後処理装置において自動的に複数枚束ねて用紙束とし、その用紙束と表紙を糊により接着して冊子を作製するもの等である。
後処理装置において冊子を作製する一般的な手順を説明すると、まず画像が形成された複数枚の用紙を集積・整合して用紙束とする。次に集積・整合した用紙束の背部に糊を塗布する。そして表紙を搬送させて所定位置に停止させ、表紙を用紙束の背部に接着する。このような手順で複数枚の用紙と表紙が一体となり冊子が作製される。
図12に用紙束と表紙により構成される冊子の一例を示す。
図12(a)は表紙Kが折られていない状態を示し、図12(b)は表紙Kが折られた状態を示す。図12(a)に示すように、背部Sbに糊Pを塗布した用紙束Saに対して表紙Kを矢印方向に移動させて接着し、用紙束Saを表紙Kでコの字状に覆う。冊子BKの最終形態では、図12(b)に示すように用紙束Saの側端部Seと表紙Kの側端部Keが揃っている。
図12(b)に示す冊子BKの最終形態において、折られた表紙Kの表表紙K1と裏表紙K2は用紙束Saと接着されていないため、表表紙K1等をユーザーがめくった際や冊子BKに何らかの外力が加わった際に、表表紙K1等が破れやすく、また表紙Kが用紙束Saの背部Sbからはがれやすい。そこで、図12(b)における用紙束Saの側面部分Xにも糊を付与して、表表紙K1や裏表紙K2と用紙束Saを接着することが好ましい。
この点を考慮し、用紙束Saの背部Sbとともに側面部分Xに糊を付与して製本する技術が提案されている。例えば特許文献1に記載の技術であり、特許文献1に記載された技術では、用紙束の背部に対しては塗工ローラにより糊を塗布し、用紙束の側面部分に対しては塗工アームにより糊を塗布している。
特開2004−188863号公報
しかし、特許文献1では用紙束の側面部分に対して糊を塗布するために、塗工ローラとは別個の塗工アームを使用しているため、機械構成が複雑となり、また場合によっては糊を塗布するための装置全体が大型化する可能性もある。
また、図13(a)に示すように、用紙束Saの背部Sbと側面部分Xに糊Pを塗布したとしても、図13(b)(図13(b)は図13(a)の矢印方向からみた用紙束Saと糊Pとの関係のみを示す側面図である)で示すように、用紙束Saの端部Y付近で背部Sbと側面部分Xにおける糊Pの塗布領域にズレが生じると、用紙束Saの端部Y付近で接着されていない背表紙K3(図13(a)参照)が背部Sbに対して浮く可能性があり、冊子BKの出来映えがよくない。また、例えば、冊子BKが作製された後で、図13(b)の一点鎖線で示す断裁線CUにおいて冊子BKを断裁しようとした場合、断裁線CU上の側面部分Xは糊Pが塗布されているが背部Sbには糊Pが塗布されていないため、接着されていない背表紙K3において断裁時に皺が発生する可能性がある。
そこで、本発明の目的は、機械構成を複雑化することなく、用紙束の背部とともに用紙束の側面部分にも糊を付与して表紙の破れやはがれを防止するとともに、用紙束の背部と側面部分おける糊の塗布領域を一致させる後処理装置及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る後処理装置は、
複数の用紙から構成される用紙束の背部に表紙を接着させて冊子を作製する後処理装置であって、
用紙束の背部に糊を塗布する塗布ローラと、
ホームポジションと切替位置との間において、用紙束の背部に沿って前記塗布ローラを往復動作させる移動部と、
前記塗布ローラとともに移動し、用紙束の背部に塗布された糊の一部を掻き取って糊の塗布量を調整する調整部と、
前記移動部により前記塗布ローラが往復動作する際に前記塗布ローラを回転させる駆動部と、
少なくとも前記移動部と前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記ホームポジションから前記切替位置に向けて前記塗布ローラを移動させる際に、第1の回転方向で前記塗布ローラを回転させ、
前記切替位置の手前において前記塗布ローラの回転を停止させ、前記塗布ローラの回転を停止したまま、前記塗布ローラを前記切替位置に向けて移動させ、
その後、前記切替位置の手前又は前記切替位置において前記第1の回転方向と逆方向の第2の回転方向で前記塗布ローラを回転させるよう、
前記移動部と前記駆動部を制御することを特徴とするものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、
用紙の画像を形成する画像形成装置と、
当該画像形成装置によって画像が形成された用紙を受け取り、当該用紙を利用して冊子を形成する前記後処理装置と、
を有することを特徴とするものである。
本発明に係る後処理装置及び画像形成システムによれば、機械構成を複雑化することなく、用紙束の背部とともに用紙束の側面部分にも糊を付与して表紙の破れやはがれを防止するとともに、用紙束の背部と側面部分おける糊の塗布領域を一致させることが出来る。
画像形成システムの全体構成図である。 用紙束挟持部を示す説明図である。 糊塗布部を示す説明図である。 表紙貼付部の概略斜視図である。 製本処理の工程を説明するための概略工程図である。 塗布ローラによりを回転させながら用紙束の背部に沿って移動させて糊を塗布する動作を示す説明図である。 塗布ローラを用紙束の背部に沿って移動させて糊を塗布する動作を示す説明図である。 塗布ローラを用紙束の背部に沿って移動させて糊を塗布する動作を示す説明図である。 塗布ローラを用紙束の背部に沿って移動させて糊を塗布する動作を示す説明図である。 塗布ローラを用紙束の背部に沿って移動させて糊を塗布する動作を示す説明図である。 用紙束と表紙との接着状態を示す断面図である。 用紙束と表紙により構成される冊子の一例を示す説明図である。 用紙束と表紙との接着状態を示す断面図である。
図1は、本発明に係る画像形成システムの全体構成図である。
図1に示すように、画像形成システムAは、画像形成装置Bと後処理装置Cから構成されている。画像形成装置Bにより画像が形成された用紙Sは、画像形成装置Bから後処理装置Cへ搬送され、後処理装置Cにおいて製本処理がなされる。以下、画像形成装置Bと後処理装置Cの構造を個々に説明する。
<画像形成装置B>
画像形成装置Bは、回転する像担持体1の周囲に、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写部5A、除電部5B、及びクリーニング部6を配置した画像形成部を有する。画像形成部は、帯電部2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光部3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データ、又はコンピュータからの印字データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、潜像を現像部4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは転写位置へ搬送され、転写位置において転写部5Aによりトナー像が用紙S上に転写される。その後、用紙Sは除電部5Bにより裏面の電荷が消去されて像担持体1から分離され、搬送部7Bにより搬送される。そして、定着部8によりトナー像は用紙S上に加熱定着され、トナー像が加熱定着された用紙Sは、排紙ローラ7Cにより画像形成装置Bの外へ排出される。
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着部8により加熱定着された用紙Sを搬送路切り替え板7Dにより通常の排紙通路から分岐する。反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した用紙Sは、再び画像形成部を通過して裏面に画像が形成され、定着部8を経た後、排紙ローラ7Cにより画像形成装置Bの外へ排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは後処理装置Cに送り込まれる。
<後処理装置C>
後処理装置Cは、用紙搬送部10、排紙部20、表紙供給部30、用紙束収容部40、用紙束搬送部50、糊塗布部60、表紙貼付部70、表紙折り曲げ部80、冊子搬送部90、用紙束挟持部100、冊子排出ガイド部110から構成されている。
〈用紙搬送部10〉
用紙搬送部10に導入された用紙Sは、入口ローラ11、12に挟持されて搬送され、搬送路切換部G1によって排紙部20と用紙束収容部40の何れかに分岐される。
〈排紙部20〉
用紙搬送部10が糊付け製本不要の一般排紙に設定されると、搬送路切換部G1は用紙束収容部40への搬送路を遮断し、排紙部20への搬送路を開放する。
排紙部20の搬送路を通過する用紙Sは、搬送ローラ21、22に挟持されて上方に搬送され、排紙ローラ23によって装置最上部の固定排紙台24上に排出、収容される。固定排紙台24上には、画像形成装置Bから排出された用紙Sを直接受容して、最大約200枚を積載することが出来る。
〈表紙供給部30〉
表紙供給部30の給紙皿31内に収容された表紙Kは、給紙部32により分離、給送され、搬送ローラ33、34、35、36に挟持されて、表紙貼付位置301に搬送される。表紙Kのサイズは用紙幅寸法、表表紙寸法、及び裏表紙寸法を加算した寸法であり、表紙Kの寸法を算出後、表紙Kは表紙カット部HDにて所定の寸法に裁断される。
〈用紙束収容部40〉
搬送路切換部G1によって分岐された用紙Sは、搬送ローラ37、38、39、41に挟持されて用紙束収容部40の所定位置に順次整合されながら積載され、所定枚数の用紙Sから成る用紙束Saが形成される。用紙束収容部40は、一枚ずつ搬送される用紙Sを用紙束Saとして整合するために、傾斜配置された用紙載置台42、揺動可能な用紙後端位置決め部材43、用紙幅方向を位置決めする用紙幅整合部材44等から構成されている。
〈用紙束搬送部50〉
用紙束収容部40の用紙載置台42上に整合されながら積載された用紙束Saは、用紙束搬送部50により用紙載置台42と共に、斜め下方に搬送される。用紙束Saが所定位置で停止した後旋回し、第1の基準面BPに対して垂直に位置決めされる。その後、用紙束Saは用紙束挟持部100によって挟持され、用紙後端位置決め部材43が退避できる位置まで上昇して停止する。その後、用紙載置台42は用紙束搬送部50に収納され、用紙束収容部40上を用紙束搬送部50により上昇して、画像形成装置Bからプリントされた用紙Sを積載する位置に戻る。
〈用紙束挟持部100〉
用紙束挟持部100について図2を用いて説明する。図2は、用紙束挟持部100を示す説明図である。図2(a)は用紙束挟持部100を正面から見た概略図であり、図2(b)は用紙束挟持部100の概略斜視図である。
用紙束挟持部100は、用紙Sを挟持する挟持板101a、101bを有する。挟持板101aは、ねじ102とナット103からなる移動部材にアームを介して取り付けられ、挟持板101bは挟持板101aに対向した位置に固定されている。ねじ102はトルクリミッタ104を組み込んだモータM2によって回転するようになっている。ここでモータM2はサーボモータ、又はパルスモータ等の回転数を検知する機能を有したモータである。
挟持板101bは基準位置で待機しており、用紙束Saを挟持する際はモータM2を回転させ、挟持板101aを用紙束Saに接触させ、用紙束Saを挟持板101b方向に移動させて挟持する。用紙束Saが挟持され、トルクリミッタ104が設定トルクに達したときは、モータM2が回転しても、その回転がねじ102に伝達されないようになっている。
用紙束Saの厚み寸法は、用紙束Saの挟持動作時の、挟持板101aの初期位置からの移動量から算出でき、サーボモータ又はパルスモータのエンコーダパルス数から算出できる。また、挟持板101aの移動量を光学センサーで読み取り算出してもよい。さらに用紙束Saの厚み寸法は用紙枚数と用紙1枚当たりの厚さから算出することも可能である。これら用紙束Saの厚み寸法は、制御部C1(図1参照)内の記憶部に記憶され、厚さ情報Iとして表紙カット部HDでの表紙寸法カット時や、後述する糊塗布時や糊冷却時に用いられる。
〈糊塗布部60〉
糊塗布部60について図3を用いて説明する。図3は、糊塗布部60を示す説明図である。図3(a)は糊塗布部60の斜視図であり、図3(b)は糊塗布部60による糊塗布の概念図である。
糊塗布部60は、図2で示した用紙束挟持部100の下方に設置されており、用紙束挟持部100により挟持された用紙束Saの背部Sbに糊Pを塗布する。糊塗布部60は、用紙束Saの背部Sbに糊Pを塗布する塗布ローラ61と、用紙束Saの背部Sbに塗布された糊Pの一部を掻き取る第1糊成型板(第1の調整部)62A、第2糊成型板(第2の調整部)62Bと、糊Pを収容する糊容器63を有する。
塗布ローラ61、第1糊成型板62A、第2糊成型板62B、糊容器63は移動台64の上に設置されており、塗布ローラ61等は移動台64とモータM4(移動部)により後処理装置Cの背面側であるホームポジションHPと後処理装置Cの前面側である切替位置KIとの間において往復動作可能となっている(ホームポジションHPから切替位置KIまでの移動方向をFで示し、切替位置KIからホームポジションHPまでの移動方向をGで示す)。塗布ローラ60による糊塗布動作は、ホームポジションHPから切替位置KIまで移動する間と、切替位置KIからホームポジションHPまで移動する間において実行される。
塗布ローラ61、第1糊成型板62A、第2糊成型板62B、糊容器63は上下昇降機構(不図示)により上下に昇降可能となっている。塗布ローラ61により糊Pを塗布する場合、ホームポジションHPにおいて塗布ローラ61等が上昇し、往復動作が終わった後、ホームポジションHPにおいて塗布ローラ61等が下降する。
塗布ローラ61はモータM3(駆動部)により回転し、糊容器63内の熱溶融した糊Pを用紙束Saの背部Sbに塗布する。また、塗布ローラ61はモータM3により正転・逆転可能であり、モータM3が制御部C1(図1参照)により制御される。
第1糊成型板62A、第2糊成型板62Bは塗布ローラ61に追従して用紙束Saの背部Sbに沿って移動し、用紙束Saの背部Sbに塗布された糊Pの一部を掻き取って糊Pの塗布量を調整する(第1糊成型板62Aと第2糊成型板62Bにより本発明における調整部が構成される)。
図3(b)で示すように、第1糊成型板62Aと背部Sbとの間隔t1と、第2糊成型板62Bと背部Sbとの間隔t2とは異なっており、間隔t1より間隔t2の方が広くなっている。詳しくは後述するが、塗布ローラ61等がF方向に移動する際に用紙束Saの背部Sbに塗布される糊Pの量と、塗布ローラ61等がG方向に移動する際に用紙束Saの背部Sbに塗布される糊Pの量は、異なるようになっている。
糊容器63内に収納されている糊Pは、熱溶融させるための熱源(不図示)により糊塗布に最適な状態で液化されて蓄えられている。一例として、熱溶融させるための熱源の設定温度は180℃であり、糊容器63内の糊Pの温度は約170℃である。熱溶融性の糊Pは常温で固化し所定の高温で液化する性状を有するため、流通保管が容易であり、用紙束Saに塗布する際に液化させることで、用紙束Saに均等に塗布可能である。
〈表紙貼付部70〉
表紙貼付部70について図4を用いて説明する。図4は表紙貼付部70の概略斜視図である。
表紙貼付部70は、表紙供給部30から供給された表紙Kを、用紙束Saの厚さ情報Iにもとづき表紙カット部HD(図1参照)で所定寸法に裁断する。裁断された表紙Kは、搬送ベルト71、72により用紙束Saと糊付け製本するための所定位置に搬送される。
表紙貼付部70は、表紙Kを用紙束Saの糊塗布面に圧接させる加圧部材73と、表紙折り曲げ部80と、加圧部材73と表紙折り曲げ部80とを支持する移動筐体74と、移動筐体74を垂直上下方向に移動可能にする駆動部(不図示)から構成されている。
表紙Kが搬送ベルト71、72により搬送され所定位置に停止すると、移動筐体74は第1の基準面BP(図2参照)に移動する。第1の基準面BPにおいて、搬送された表紙Kの中央部と、表紙貼り付けに最適に冷却された用紙束Saの糊塗布面とが、加圧部材73により圧接されて、確実に接着される。
〈表紙折り曲げ部80〉
表紙折り曲げ部80について図5を用いて説明する。図5は製本処理の工程を説明するための概略工程図である。
図5(a)、(b)、(c)に示すように、表紙折り曲げ部80が上昇し、表紙Kが用紙束Saの糊塗布面に接着される。さらに表紙折り曲げ部80の左右対称な一対の折り曲げ部材81が用紙束Saの厚さ方向にモータM1の回転により移動し、用紙束Saの糊塗布面の側縁に沿って表紙Kを折り曲げる。図5(d)は製本完成図である。
〈冊子搬送部90〉
冊子搬送部90について図1を用いて説明する。糊塗布された用紙束Saの背部Sbに表紙Kが貼付されて、表表紙と、裏表紙とを形成した冊子BKは、第1の基準面BPから移動筐体74(図4参照)とともに垂直下方向に移動して第2の基準面BP2に移動した後、冊子BKは図1において反時計方向に倒される。
冊子BKは冊子搬送部90により搬送されて冊子排出ガイド部110から装置外に排出され、冊子収納部120の昇降排紙台121上に載置され、順次積載される。昇降排紙台121上に冊子BKが排出、積載されると、昇降排紙台121は順次下降する。
以上、図1〜図5を用いて説明したように、後処理装置Cの各部の動作により、画像形成装置Aから搬送された用紙Sを用いて自動的に冊子BKが作製される。
<塗布ローラによる糊塗布動作>
前述したように、本実施形態に係る後処理装置Cでは、糊塗布部60における塗布ローラ61等が用紙束Saの背部Sbに沿って移動し糊を塗布するわけであるが、糊を塗布する際に塗布ローラ61の回転方向を適切に制御して糊Pの溜まりを発生させることにより用紙束Saの背部Sbに適切な量の糊Pを塗布し、用紙束Saの側面部分(図12におけるX)にも糊Pを介在させて、用紙束Saと表紙Kを接着する。
また、塗布ローラ61をホームポジションHPから切替位置KIに向けて移動させる際に、塗布ローラ61の回転を停止した状態で塗布ローラ61を一定距離移動させることにより、塗布する糊Pの過多を抑制し、用紙束Saの背部Sbと側面部分(図12におけるX)の塗布領域を一致させるようにする。この点について図6〜図10を用いて詳しく説明する。
図6〜図10は、塗布ローラ61を用紙束Saの背部Sbに沿って移動させて糊Pを塗布する動作を示す説明図である。
用紙束Saの背部Sbに糊Pを塗布する場合、まず、移動台64はホームポジションHP(図3参照)から移動を開始し、切替位置KIに向けて図6に示すF方向に移動する。F方向への移動の際に塗布ローラ61はモータM3(図3参照)により図6に示す矢印方向(第1の回転方向)に回転し(移動方向に対して順転)、糊容器63内の糊Pを用紙束Saの背部Sbに塗布する。移動台64のF方向への移動速度は200mm/secであり、塗布ローラ61の周速は200mm/secである。
塗布ローラ61により塗布された糊Pの一部は、移動方向(F方向)に対して塗布ローラ61の後方に位置する第1糊成型板62Aにより掻き取られ、背部Sbへの糊Pの塗布量は調整される。第1糊成型板62Aと背部Sbとの間隔は狭く設定されているため、塗布ローラ61等がホームポジションHPから切替位置KIまで移動する際は、用紙束Saの背部Sbに糊Pが薄く塗布される。
塗布ローラ61が図6に示す矢印方向に回転しつつ移動台64がF方向に移動し、図7に示すように移動台64の端と切替位置KIとの距離がaとなる位置(切替位置KIの手間の位置)に移動台64が到達すると、制御部C1(図1参照)によりモータM3が制御されて塗布ローラ61の回転が停止する。塗布ローラ61の停止開始は、制御部C1がモータM4(図3)のステップ数を管理して制御部C1が所定ステップ数に達したと判断した際に実行される。そして、移動台64の端と切替位置KIとの距離がbとなる位置(図8参照)に移動台64が到達するまで、塗布ローラ61の回転が停止したまま移動台64がF方向に移動する。
塗布ローラ61が回転すると用紙束Saの背部Sbに糊Pが供給されるため、移動台64が切替位置KIに近づくまで塗布ローラ61が回転しつづけると、移動台64が切替位置KIに到達して一時停止した時に、用紙束Saの端部Yの側面部分に糊Pが供給されすぎてしまう。その結果、図13(b)を用いて前述したように、用紙束Saの端部Y付近で背部Sbと側面部分Xにおける糊Pの塗布領域にズレが生じる。この塗布領域のズレを抑制するため、当該実施形態のように移動台64が一定距離移動する間、塗布ローラ61の回転を停止したままとする。
移動台64の端と切替位置KIとの距離がbとなる位置に移動台64が到達すると、制御部C1(図1参照)によりモータM3が制御されて図8で示す矢印方向(図6に示す回転方向と逆方向である第2の回転方向)に塗布ローラ61の回転が開始する。移動台64が切替位置KIに到達する直前の位置で図8に示す矢印方向に塗布ローラ61を回転させることは、移動台64が切替位置KIに到達して一時停止した時に用紙束Saの端部Yの側面部分に糊Pが供給されすぎることを防止しつつ、移動台64が切替位置KIからホームポジションHPに戻る際の糊塗布動作において糊Pを供給する領域である領域Zに糊Pを溜め始めるためである。なお、移動台64の端が切替位置KIに到達した時点で塗布ローラ61の回転を開始してもよい。
そして、塗布ローラ61が図8に示す矢印方向に回転しつつ移動台64がF方向に移動し、図9に示すように切替位置KIに到達して移動台64が一時的に停止する。移動台64が一時的に停止した際も塗布ローラ61は回転している。
移動台64が切替位置KIに一時的に停止した後、移動台64は切替位置KIからホームポジションHPに戻るために図10に示すG方向に移動する。移動台64がG方向に移動する際に塗布ローラ61は図10に示す矢印方向に回転し(移動方向に対して順転)、用紙束Saの背部Sbに塗布する。移動台64のG方向への移動速度は250mm/secであり、塗布ローラ61の周速は250mm/secである。
移動台64がホームポジションHPに戻る際に、領域Zには適量の糊Pが溜まっている(糊Pの溜まりが発生している)ため、塗布ローラ61の回転により用紙束Saの背部Sbに適量の糊Pが塗布される。そして第2糊成型板62Aと背部Sbとの間隔は広く設定されているため、糊Pの一部を第2糊成型板62Aが掻き取っても用紙束Saの背部Sbに厚く糊Pが塗布される。このような状態で塗布ローラ61はホームポジションHPに戻り、移動台64の戻り動作において用紙束Saの背部Sbに適量の糊Pが塗布される。
図11は用紙束と表紙との接着状態を示す断面図である。
図6〜図10で説明した手順により用紙束Saの背部Sbに適量の糊Pが塗布され、糊塗布後に表紙貼付部70により用紙束Saと表紙Kが圧接・接着されて表紙折り曲げ部80により用紙束Saの糊塗布面の側縁に沿って表紙Kを折り曲げられる。
用紙束Saの背部Sbに適量の糊Pが塗布されているため、図11(a)で示すように、用紙束Saと表紙Kが圧接して表紙Kが折り曲がる際に背部Sbの糊Pが用紙束Saの側面部分Xに回り込み、表表紙K1や裏表紙K2と用紙束Saが接着されることになる。その結果、表表紙K1等をユーザーがめくった際や冊子BKに何らかの外力が加わった際に、表表紙K1等が破れにくく、また表紙Kが用紙束Saの背部Sbからはがれにくい。
また、図11(b)(図11(b)は図11(a)の矢印方向からみた用紙束Saと糊Pとの関係のみを示す側面図である)に示すように、用紙束Saの端部Y付近で背部Sbと側面部分Xにおける糊Pの塗布領域は一致しているため、背表紙K3が背部Sbに対して浮くようなことはなく冊子BKの出来映えが良い。また、例えば冊子BKが作製された後で、図11(b)の一点鎖線で示す断裁線CUにおいて冊子BKを断裁しても、断裁線CU上で背部Sbと側面部分Xに糊Pが塗布されているため、断裁時に背表紙K3等で皺が発生することはない。
以上、図1〜図11に示す実施形態により本発明を説明したが、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本実施形態において移動台64の往復動作の切替位置KIは、用紙束Saの端部付近であったが、往復動作の切替位置KIを用紙束Saの背部Sbの途中に設けて、用紙束Saの背部Sbの一部分にのみ糊Pを塗布する形態であってもよい。
また、本実施形態においてモータM3、M4の動作を制御する制御部C1は後処理装置Bに設けているが、画像形成装置Bに設けた制御部によりモータM3、M4の動作を制御してもよい。
A 画像形成システム
B 画像形成装置
BK 冊子
C 後処理装置
C1 制御部
HP ホームポジション
K 表紙
K1 表表紙
K2 裏表紙
KI 切替位置
M1、M2、M3、M4 モータ
P 糊
Sa 用紙束
Sb 背部
10 用紙搬送部
20 排紙部
30 表紙供給部
40 用紙束収容部
50 用紙束搬送部
60 糊塗布部
61 塗布ローラ
62A 第1糊成型板
62A 第2糊成型板
63 糊容器
64 移動台
70 表紙貼付部
80 表紙折り曲げ部
90 冊子搬送部
100 用紙束挟持部
110 冊子排出ガイド部
120 冊子収納部

Claims (3)

  1. 複数の用紙から構成される用紙束の背部に表紙を接着させて冊子を作製する後処理装置であって、
    用紙束の背部に糊を塗布する塗布ローラと、
    ホームポジションと切替位置との間において、用紙束の背部に沿って前記塗布ローラを往復動作させる移動部と、
    前記塗布ローラとともに移動し、用紙束の背部に塗布された糊の一部を掻き取って糊の塗布量を調整する調整部と、
    前記移動部により前記塗布ローラが往復動作する際に前記塗布ローラを回転させる駆動部と、
    少なくとも前記移動部と前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記ホームポジションから前記切替位置に向けて前記塗布ローラを移動させる際に、第1の回転方向で前記塗布ローラを回転させ、
    前記切替位置の手前において前記塗布ローラの回転を停止させ、前記塗布ローラの回転を停止したまま、前記塗布ローラを前記切替位置に向けて移動させ、
    その後、前記切替位置の手前又は前記切替位置において前記第1の回転方向と逆方向の第2の回転方向で前記塗布ローラを回転させるよう、
    前記移動部と前記駆動部を制御することを特徴とする後処理装置。
  2. 前記調整部は、
    前記ホームポジションから前記切替位置に向けて前記塗布ローラを移動させる際に、移動方向に対して前記塗布ローラの後方に位置する第1の調整部と、
    前記切替位置から前記ホームポジションに向けて前記塗布ローラを移動させる際に、移動方向に対して前記塗布ローラの後方に位置する第2の調整部と、
    を有する請求項1に記載の後処理装置。
  3. 用紙の画像を形成する画像形成装置と、
    当該画像形成装置によって画像が形成された用紙を受け取り、当該用紙を利用して冊子を形成する請求項1又は2に記載の後処理装置と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
JP2010012923A 2010-01-25 2010-01-25 後処理装置及び画像形成システム Pending JP2011148252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012923A JP2011148252A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 後処理装置及び画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012923A JP2011148252A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 後処理装置及び画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011148252A true JP2011148252A (ja) 2011-08-04

Family

ID=44535703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010012923A Pending JP2011148252A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 後処理装置及び画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011148252A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051528A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 ブラザー工業株式会社 製本装置、用紙搬送装置、及び裁断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051528A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 ブラザー工業株式会社 製本装置、用紙搬送装置、及び裁断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4591273B2 (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP2004209869A (ja) 糊付け製本装置及び画像形成システム
JP2004209870A (ja) 糊付け製本装置
JP2007069599A (ja) 製本装置
JP4849600B2 (ja) 製本装置、製本システムおよび製本方法
JP5387454B2 (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP4442697B2 (ja) 製本装置及び製本システム
JP2008049484A (ja) 製本装置及び画像形成装置
JP4706341B2 (ja) 糊付け製本装置
JP2011219231A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP2011148252A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP2007144925A (ja) 製本装置、製本方法及び画像形成装置
JP2008055677A (ja) 製本システム、製本方法、及び画像形成システム
JP2011148621A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP4349404B2 (ja) 製本システム、製本方法、及び画像形成装置
JP2011093142A (ja) 糊付け製本装置、後処理装置、及び、画像形成システム
JP2008302576A (ja) 製本装置及び製本システム
JP4631614B2 (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP4089174B2 (ja) 糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置
JP2007062290A (ja) シート綴じ装置およびこれを用いた製本装置
JP4752390B2 (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP4591274B2 (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP5929433B2 (ja) 製本装置、及び製本システム
JP2007062140A (ja) 製本装置及び画像形成システム
JP2008030298A (ja) 製本装置、製本システムおよび製本方法