JP5441540B2 - バウンダリーマイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、主に卓上に設置して使用されるバウンダリーマイクロホン、より詳しくは、電磁波に対するシールド効果を強化するための形状を備えたバウンダリーマイクロホンに関するものである。
主に卓上に設置して使用されるバウンダリーマイクロホンがある。図11は従来のバウンダリーマイクロホンの一例を示す。図11において、符号17はバウンダリーマイクロホンのベースを示している。ベース17は扁平な金属からなり、机上あるいは床面などに固定可能になっている。ベース17の上面には、回路基板18などを装着するための凹陥部(窪み)が形成されている。ベース17の上面からは、ベース17を平面方向から見たほぼ中央部に、後述のカバー20を連結するための柱11が一体成形により立ち上がっている。この柱11には上端側からねじ穴12が形成されている。ベース17は、図11における左側が前側、右側が後ろ側となっていて、ベース17の後端には壁が一体に形成され、この壁を貫通して形成された孔にブッシュ14が嵌められている。会議場に設置されるバウンダリーマイクロホンの場合、前側を出席者の方に向けて机上などに設置される。ブッシュ14の中心孔にはマイクロホンコード15の一端部が通されている。マイクロホンコード15は、一般的には2芯の平衡出力コードであって、これらのコードをシールド線が包み込んだ構成のコードが用いられる。マイクロホンコード15を構成する上記2芯の信号線とシールド線の端部は、以下に説明する回路基板18の所定の半田付けランドなどに接続される。
ベース17の上面には、上記凹陥部のほぼ前半部分に、凹陥部を塞ぐようにして回路基板18が固定されている。回路基板18の上面にはマイクロホンユニット16が、音波の導入口を前方に向けて取付けられている。マイクロホンユニット16は一般的にはコンデンサー方式のマイクロホンユニットが用いられている。ベース17にはマイクロホンユニット16および回路基板18を含むベース17の上面全面を覆うカバー20が被せられている。カバー20は、ベース17と同様に金属部品からなり、音波をマイクロホンユニット16に導くために無数の開口が形成されている。カバー20は、例えば無数の孔を打ち抜きによって形成したパンチングメタルが用いられることが多い。カバー20は扁平な皿型にプレス成形され、これを伏せた形でベース17の上面に被せられている。カバー20を平面方向から見てほぼ中央部にはベース20の柱11に対応する位置に窪みが形成されるとともにこの窪みの底に孔が形成されている。この孔には締結部材としてのねじ13が挿入され、ねじ13は上記柱11に形成されているねじ穴12にねじ込まれることにより、ベース17にカバー20が締結されている。ねじ13の頭部は、カバー20の上記窪み内に落ち込んでいる。ベース17の上面側の周縁にはカバー20の周縁部の受け部が形成され、上記のようにねじ13でカバー20がベース17に締結された状態で、カバー20の周縁部がベース17に接するべく設計されている。
以上説明したように、バウンダリーマイクロホンは、外観上、主としてベース17とカバー20の二つの部品で構成され、その内部空間に内蔵部品が組み込まれる。ベース12とカバー20は、カバー20の孔に挿入したねじ13がベース17のねじ穴12にねじ込まれることにより互いに締結されている。カバー12のほぼ中央部において1本のねじ13でベース17とカバー20を締結し、ねじ13の頭部はカバー20の窪みに嵌まる構成になっている。
ベース17とカバー20で囲まれた内部空間には、マイクロホンユニット16と回路基板7のほかに、インピーダンス変換器、音質調整回路、出力回路などの電気回路が内蔵される。これらの電気回路に外部から電磁波が進入すると、この電磁波がインピーダンス変換器などに用いられている半導体素子で検波され、音声信号にノイズ信号として混入し、マイクロホン出力の信号対雑音比(S/N)を劣化させる。したがって、ベース17とカバー20の周縁部における接合部分は、隙間なく接合していて、内蔵部品をシールドしていることすなわち外部からの電磁波の侵入を阻止する構造になっていることが望ましい。上記接合部が良好に接合せず、ベース17とカバー20が点接触して、相互間に隙間があると、この隙間から高周波ノイズが進入するからである。
しかるに、上に述べたような従来のバウンダリーマイクロホンは、以下に述べる理由によって、ベース17とカバー20が点接触になりやすい構造になっている。ベース17は一般に亜鉛ダイカスト法などによって製作されるが、鋳肌は平坦ではない。一方、カバー20は素材として一般にパンチングメタルが用いられ、これをプレス成形することにより目的の形状に加工されるが、ベース17と電気的にかつ機械的に接する周縁部は平坦ではなく、凹凸が生じている。したがって、そのままカバー20をベース17に被せ、ねじ13で締結しても、ベース17とカバー20が点接触になる。
高周波がマイクロホンユニットに侵入することを遮断する構造を備えたバウンダリーマイクロホンの例として特許文献1記載のものが知られている。特許文献1に記載の発明によると、ベースとカバーで囲まれている空間に内蔵部品が配置されるとともに、内蔵部品はさらに、周縁部が交互に重なり合ったベース、カバー、第1の金属部品および第2の金属部品で囲まれているため、外部から内蔵部品に向かって進入しようとする電磁波をより効果的に遮断することができる。例えば、携帯電話がマイクロホンの極近傍で使用されたとしても、上記電磁波が内蔵部品に侵入することを防止することができ、上記電磁波によるノイズの発生を防止することができる。第1の金属部品と第2の金属部品の周縁部を内外で重なり合わせ、第1の金属部品と第2の金属部品で囲まれている空間に内蔵部品を配置することにより、シールド効果をよりいっそう高めることができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明におけるバウンダリーマイクロホンは、第1の金属メッシュと第2の金属メッシュを重ねて使用しているため、第1、第2の金属メッシュの接合部分に隙間が出来ることもあり、そのシールド効果には改良の余地があった。また、上記金属メッシュをネジなどで部分的にバウンダリープレートと電気的に接続しても、その接続は不連続なものとなり、電磁波の侵入を確実に防止するためには改良の余地があった。また、金属メッシュを使用しなければならないため、その分コストがかかる問題もあった。
一方、従来型のバウンダリーマイクロホンには、図12、図13に示すような円形のものがある。図12、図13において、円形のバウンダリーマイクロホンは、主な構成要素として、平面形状が円形のベース117と、平面形状が円形で蓋の形状をしているカバー120と、カバー120に覆われ、ベース117に備えられるマイクロホンユニット116と、ベース117の平面形状の中心位置に、カバー120で覆われる内部空間と外部を連通させるコード挿入孔125と、コード挿入孔125から導入された外部接続コード123と、ベース117の下部に備えられたゴム板122と、コード挿入孔125に嵌められた管軸124から構成されている。
ベース117は、カバー120で覆われる内部空間と外部を連通させるコード挿入孔125を有し、このコード挿入孔125は、放射状に配置されている3個のマイクロホンユニット116の中心軸線の交点に形成されている。ベース117は扁平な金属からなり、その下面にそなえられたゴム板122を支持台としている。カバー120は、押さえ部材121によってその内径方向に押圧されている。さらにカバー120の平面形状の中心には、ネジ113のための挿入孔が設けられており、ネジ113が上記ネジ穴から管軸124に設けられた適宜のネジ穴にねじ込まれることにより、カバー120がベース117に固定されている。また、ベース117の上面には、図示しない回路基板が存在する。
以上説明したように、バウンダリーマイクロホンは、外観上、主としてベース117とカバー120と、押さえ部材121の三つの部品で構成され、その内部空間に内蔵部品が組み込まれる。しかしながら、従来の円形のバウンダリーマイクロホンにおいて、カバー120は、パンチングプレートによって孔が開けられているため、実際にはカバー117と、ベース120は点接触的となり、隙間が出来るためそのシールド効果に問題があった。また、ネジ113が緩むと、カバー120と、ベース117が浮いた状態となり、両者の導通を確保することができずシールド効果が不安定になる問題があった。
特開2009−100157号公報
本発明は、カバーとベースとの境界に隙間が生じない構造にすることで、電磁波に対するシールド漏れが生じないようにして、電磁波の侵入を確実に防止し、金属メッシュなどの電磁波シールド用の部材を使用しないことによってコストを低減することができるバウンダリーマイクロホンの提供を目的とする。
本発明に係るバウンダリーマイクロホンは、金属からなるベースと、金属からなり音波を導き入れる複数の孔を有するカバーと、上記ベースに配置され音声を電気信号に変換するマイクロホンユニットと、上記カバーを上記ベースに押圧する押さえ部材と、を備え、上記カバーは周囲に鍔部を有し、上記押さえ部材は、上記カバーの鍔部との対向面に上記カバーの鍔部を押圧する凸部を有し、上記押さえ部材は、上記カバーの鍔部を上記ベースに向かって押圧することにより上記カバーの鍔部を上記ベースに面接触させていることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、金属からなるベースと、カバーとの接合を隙間のないものにすることができ、外部から内蔵部品に向かって進入しようとする電磁波をより効果的に遮断することができる。また、上記電磁波によるノイズの発生を防止し、シールド効果をよりいっそう高めることができる。シールド部材を内部に設ける必要がないため、コスト低減効果もある。
本発明にかかるバウンダリーマイクロホンの実施例を示す分解断面図である。 上記実施例の断面図である。 上記実施例を、カバーを除去した状態で示す上面図である。 上記実施例の下面図である。 上記実施例の異なった動作態様を示す下面図である。 上記実施例の図5に示す動作態様を図3に準じて示す上面図である。 上記実施例におけるカバーを示す上面図である。 上記実施例の使用態様を模式的に示す上面図である。 上記実施例の別の使用態様を模式的に示す上面図である。 上記実施例のさらに別の使用態様を模式的に示す上面図である。 バウンダリーマイクロホンの従来例を示す断面図である。 円形のバウンダリーマイクロホンの従来例を示す分解断面図である。 上記従来のバウンダリーマイクロホンの断面図である。
以下、本発明に係るバウンダリーマイクロホンの実施例について図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3において、本実施例に係るバウンダリーマイクロホンは、扁平な円形の皿形に形成され、その開放端部の外周縁部に平坦な鍔部1aを有しているカバー1と、平面形状が円形のベース2と、リング状の形状をした押さえ部材5と、3個のマイクロホンユニット3と、そのうち2個のマイクロホンユニット3を保持しベース2にスライド可能に組み込まれたマイクロホンユニットホルダー6と、各マイクロホンユニットホルダー6の下面に備えられたノブ14と、図3に示される回路基板9と、マイクロホンユニットホルダー8のノブ14がベース2を貫通するためにベース2に設けられた2つの孔10と、ベース2の平面形状の中心位置に、カバー1で覆われる内部空間と外部を連通させるコード挿入孔11と、ベース2の下部に備えられた台座7と、コード挿入孔11に嵌められた管軸6と、管軸6に挿入された外部との接続コード4と、配線12で主に構成されている。
図2において、リング状をしている押さえ部材5は、カバー1の鍔部1aを全周にわたり押圧している。押さえ部材5は、カバー1の鍔部1aとの対向面である下面に上記鍔部1aを押圧するための凸部5aを有し、この凸部5aでカバー1の鍔部1aを、ベース2に向かって押圧している。凸部5aは押さえ部材5の全周にわたり連続して形成されている。ベース2とカバー1と押さえ部材5は、ねじなどからなる締結部材13によって一体に締結されている。
このようにバウンダリーマイクロホンを構成することで、金属からなるベース2と、カバー1との接合は、面接触となり、周囲に隙間のないものにすることができる。さらに、押さえ部材5がカバー1を押圧し、カバー1の鍔部1aとベース2の外周部上面を強力に固定することができる。さらに、押さえ部材5による押圧力が凸部5aによりカバー1の鍔部1aに集中してかかるため、カバー1の鍔部1aをベース2の外周部上面により強力にかつ隙間なく面接触させることができる。こうして、外部から内蔵部品に向かって進入しようとする電磁波をより効果的に遮断することができ、シールド効果をよりいっそう高めて、電磁波によるノイズの発生を防止することができる。これに加えて、シールド部材を内部に設ける必要がないため、その分のコストを下げることができる。
図2において、ベース2のコード挿入孔11には円筒状をした管軸6が嵌められ、この管軸6に外部との接続コード4が挿入されている。図3に示すように、管軸6の周りに3個のマイクロホンユニット3が収音面をベース2の半径方向外側に向けて配置されている。3個のマイクロホンユニット3のうちの2個は、マイクロホンユニットホルダー8によって保持されている。これらのマイクロホンユニットホルダー8は、上記コード挿入孔11を中心として管軸6に形成された円弧面6aに沿い、かつ、ベース2の面上において円弧を描きながらスライド可能に組み込まれている。したがって、マイクロホンユニットホルダー8で保持された2個のマイクロホンユニット3も、マイクロホンユニットホルダー8とともにコード挿入孔11を中心として一定の角度範囲で円弧を描きながら移動することができる。残りの1個のマイクロホンユニット3はベース2に固定されている。上記2個のマイクロホンユニット3のケースはマイクロホンユニットホルダー8を介してベース2に導通し、他の1個のマイクロホンユニット3のケースはマイクロホンユニットホルダー8を介することなく直接ベース2に導通している。また、各マイクロホンユニットホルダー8は、上記管軸6の円弧面6aに接触しながら回転するため、マイクロホンユニット3を移動させても、常にマイクロホンユニット3のケースと、ベース2との導通を確保できる。
上記実施例のように、管軸6から、ベース2の下方に向かってコード4を通すことにより、各マイクロホンユニット3の収音範囲からコード4が退避し、周囲からの音声を効率的に拾うことができる。上記マイクロホンユニット3のスライド方式としては、図示の構成のものに限定されるものではなく、適宜のものを選択でき、例えば、スライドを補助するための部材を用いても良い。
3個のマイクロホンユニット3は、それらの中心軸線がベース2の面に平行になるように配置されている。また、移動可能な2個のマイクロホンユニット3のある移動態様において、上記コード挿入孔11を中心にして120度間隔で放射状になるように配置されている。2つのマイクロホンユニットホルダー6は、上記角度を維持するように、マイクロホンユニット3を保持している。図1、図2に示すように、マイクロホンユニットホルダー6の下面にはノブ14が一体に備えられている。ノブ14はマイクロホンユニットホルダー6とともに一体成形する、あるいは接着するなど、適宜の手段でマイクロホンユニットホルダー6と一体に設けられている。ベース2は、マイクロホンユニットホルダー8のノブ14が貫通する2つの孔10を有している。これらの孔10は、コード挿入孔11を中心とするマイクロホンユニットホルダー8の移動をガイドするためのもので、コード挿入孔11を中心とする円弧状に、また、マイクロホンユニットホルダー8の移動範囲を規制するために一定の範囲で形成されている。
図4に示すように、上記孔10は、コード挿入孔を中心とした円弧を描くようにスリット状に形成されていて、この孔10の範囲内でノブ14をベース2の下面から移動させることにより、マイクロホンユニットホルダー8をマイクロホンユニット3とともに移動させることができる。このように、上記孔10と、マイクロホンユニットホルダー8と、ノブ14は、マイクロホンユニット配置変更手段を構成している。
なお、本発明に係るバウンダリーマイクロホンに備えられるマイクロホンユニット3の数と、マイクロホンユニットホルダー6の数、したがって、マイクロホンユニット配置変更手段の数も任意である。例えば、3個のマイクロホンユニット3がそれぞれマイクロホンユニットホルダー6に保持されてベース2に放射状に配置され、1個のマイクロホンユニットのみが、または3個のマイクロホンユニットのすべてが配置変更手段を備えていてもよい。孔10の数は、マイクロホンユニット配置変更手段の数に合わせて設けられる。ノブ14は、マイクロホンユニットホルダーと一体で形成されてもよく、接着剤などで固定されたものでもよい。
図4に示すように、前記二つのノブ14がベース2に形成されている各孔10の一端に位置する場合、より具体的には、図4において右側のノブ14がコード挿入孔11を中心として反時計回りの限界位置に、左側のノブ14がコード挿入孔11を中心として時計回りの限界位置にあるときは、図3のように3個のマイクロホンユニット3の周方向の配置関係が120度間隔になる。また、図5のように、ノブ14がベース2の孔10の他端に位置する場合には、図6に示すように、2個のマイクロホンユニットホルダー8でそれぞれ保持されている2個のマイクロホンユニット3が、周方向に180度間隔になるように、したがって、この2個のマイクロホンユニット3の中心軸線が一直線になるように上記マイクロホンユニット配置変更手段が設計されている。また、マイクロホンユニット配置変更手段でそれぞれ保持されている2個のマイクロホンユニット3が、周方向に180度間隔になるときは、図6に示すように、他の一つのマイクロホンユニット3は、その中心軸線が、上記2個のマイクロホンユニット3の中心を結ぶ線に対して90度となるように配置されている。
マイクロホンユニット3の数と同じ回路基板9が、ベース2上に、かつ、マイクロホンユニット3相互間に固定されている。マイクロホンユニット3と、回路基板9、コード4は、適宜の配線12によって導通され、外部出力との導通及び電源の供給が可能となっている。上記のように構成されたバウンダリーマイクロホンは、マイクロホンユニット配置変更手段を構成するノブ14を操作することにより、収音可能な範囲を容易に調節することができる。回路基板9および配線12の配置は任意であるが、マイクロホンユニットホルダー6の移動の妨げにならないように配置する。例えば図示の実施例のようにマイクロホンユニット3が3つある場合、図3のように、コード挿入孔11を中心にして放射状に3つの回路基板9を配置すると好ましい。
カバー1は、上述のように、マイクロホンユニット6および回路基板9を含むベース2の上面を覆っている。カバー1は、ベース2と同様に金属部品からなり、音波をマイクロホンユニット3に導くために無数の開口が形成されている。また、カバー1は、無数の孔を打ち抜きによって形成したパンチングメタルが用いられ、これを伏せた形でベース7の上面に被せられている。図7のように、カバー1の鍔部1aには、前記締結部材13を通すために切り欠き1bが複数個所に形成されている。図3に示すように、平面形状が円形であるベース2の上面側の周縁には、カバー1の鍔部1aの受け部2aが形成され、カバー1の周縁部がベース2に接しやすく設計されている。カバー2の形状および材質は上記の形状および材質に限らず、音波をマイクロホンユニットに導く無数の開口が形成されていれば、適宜の形状および材質を選択できる。
上述のようにカバー1の鍔部1aは、カバー1の外周全域に形成されている。カバー1は表面を塗装されている。ただし、カバー1のベース2との接触面すなわちカバー1の底面は非塗装面となっていて、カバー1とベース2が電気的に導通している。上記被塗装面は塗装工程において塗装対象面としないことによって形成してもよいし、全面を塗装した後塗装を除去することによって形成してもよい。カバー1およびベース2の平面形状は、円形に限らず、適宜のものを選択でき、四角形状や三角形状であってもよい。
リング状をしている押さえ部材5は、カバー1の鍔部1aを全周にわたって押圧している。図1に示すように、押さえ部材5は、カバー1の鍔部1aとの対向面にこの鍔部1aを押圧する凸部5aを有する。この凸部5aは、横断面が半円状で、押さえ部材5の全周にわたって形成されている。上記凸部5aの横断面形状としては、適宜のものを選択することができる。また、凸部5aは、上述のように押さえ部材5の全周にわたっていてもよく、断続的に形成されていてもよい。押圧の効果を考慮すると、全周にわたって形成されている方が、圧力が全周囲に行きわたるため好ましい。ベース2とカバー1と押さえ部材5は、適宜の締結部材13によって一体に締結されている。通常バウンダリーマイクロホンの場合、マイクロホンユニット6にはインピーダンス変換器を有するコンデンサマイクロホンユニットが用いられる。図示しないが、回路基板9には、音質調整回路や音声出力回路、上記インピーダンス変換器などが組み込まれている。
図6で示したように、2個のマイクロホンユニットホルダー8でそれぞれ保持されている2個のマイクロホンユニット3が周方向に180度間隔になるときに、他の一つのマイクロホンユニット3の方向は、上記2個のマイクロホンユニット3の中心を結ぶ線に対して90度となる。そこで、このマイクロホンユニットホルダー8を持たない他の一つのマイクロホンユニット3をオフの状態にしたバウンダリーマイクロホン16を、図8に示すようにテーブルに設置したとする。180度間隔で背中合わせ状に配置された上記2個のマイクロホンユニット2のみが電気音響変換動作をするので、それらの収音角度範囲がα度とすると、バウンダリーマイクロホン16の前後α度の音波を拾うことができる。したがって、テーブル15を挟みその前後に出席者が着席して会議を行う場合などにおいて、テーブル15の前後方向中央に、上記のように設定したバウンダリーマイクロホン16を配置するとよい。
図9は、上記のようにマイクロホンユニットホルダー8でそれぞれ保持されている2個のマイクロホンユニット3が周方向に180度間隔になるように設定され、かつ、もう一つのマイクロホンユニット3も含めて3個のマイクロホンユニットがオンの状態になっている場合の使用例を示す。互いに180度間隔の上記2個のマイクロホンユニット3と、これらのマイクロホンユニット3の中心軸線に直交する方向のもう一つのマイクロホンユニット3がそれぞれ収音範囲を持つ。したがって、例えば、図9に示すようにテーブル15を囲んで会議を行う場合、上記のように設定したバウンダリーマイクロホン16をテーブル15の端部に設置すると、テーブル15の前後に位置する出席者とテーブル15の側面に位置する出席者の発言を拾うことができる。
図3で示すように、3つのマイクロホンユニット3が、コード挿入孔11を中心にして120度間隔で放射状に配置されている場合、図10で示すように、平面方向に全周囲360度にわたって収音することができる。したがって、テーブル15を囲んで着席した全員の音声を拾うことができる。
上記収音範囲の調整は、マイクロホンユニット配置変更手段によって、バウンダリーマイクロホン16の外側から簡単にかつ誰にでも調節できる。仮に、カバー1を取り外さなければ収音範囲を調整することができないとすれば、内蔵部品に触るなどして故障を起こす原因になりかねない。その点、図示の実施例によれば、外部から調整することができるため、バウンダリーマイクロホン内部の故障などの原因を避けながら、ユーザー側において最適な収音方向を容易に調整することができる。よって、専門技術者でなければ調整することができないといった煩雑さを省いて、メンテナンスコストを低減することができる。
本発明に係るバウンダリーマイクロホンは、以上説明した実施例の構成に限定されるものでない。バウンダリーマイクロホンのカバー1とベース2の内部にあるマイクロホンユニット3を金属メッシュのようなシールド部材で覆ってもよい。また、内部構成に適宜のスピーカーユニットを付加することで、一台で収音機能とスピーカー機能を同時に備えるスピーカー付きバウンダリーマイクロホンとすることもでき、例えば会議室などのテーブルに置いて使用することができる。
1 カバー
2 ベース
3 マイクロホンユニット
4 外部コード
5 抑え部材
6 管軸
7 台座
8 マイクロホンユニットホルダー
9 回路基板
10 孔
11 コード挿入孔
12 配線
13 締結部材
14 ノブ

Claims (9)

  1. 金属からなるベースと、
    金属からなり音波を導き入れる複数の孔を有するカバーと、
    上記ベースに配置され音声を電気信号に変換するマイクロホンユニットと、
    上記カバーを上記ベースに押圧する押さえ部材と、
    を備え、
    上記カバーは周囲に鍔部を有し、
    上記押さえ部材は、上記カバーの鍔部との対向面に上記カバーの鍔部を押圧する凸部を有し、
    上記押さえ部材は、上記カバーの鍔部を上記ベースに向かって押圧することにより上記カバーの鍔部を上記ベースに面接触させている
    ことを特徴とするバウンダリーマイクロホン。
  2. 上記カバーの鍔部は上記カバーの外周全域に形成され、上記押さえ部材は、上記カバーの鍔部を全周にわたり押圧する請求項1記載のバウンダリーマイクロホン。
  3. 上記押さえ部材の凸部は、上記押さえ部材の全周にわたって形成されている請求項記載のバウンダリーマイクロホン。
  4. 上記カバーと上記ベースの平面形状は円形であり、上記押さえ部材はリング状である請求項1乃至のいずれかに記載のバウンダリーマイクロホン。
  5. 上記ベースと上記カバーと上記押さえ部材は、締結部材によって一体に締結されている請求項1乃至のいずれかに記載のバウンダリーマイクロホン。
  6. 上記ベースは、平面形状の中心位置に、上記カバーで覆われる内部空間と外部を連通させるコード挿入孔を有する請求項1乃至のいずれかに記載のバウンダリーマイクロホン。
  7. 上記マイクロホンユニットは3個備えられていて、上記3個のマイクロホンユニットはそれらの中心軸線が上記ベースの面に平行になるように、かつ、上記コード挿入孔を中心にして120度間隔で放射状に配置されている請求項記載のバウンダリーマイクロホン。
  8. 上記カバーはパンチングプレートからなる請求項1乃至のいずれかに記載のバウンダリーマイクロホン。
  9. 上記カバーは表面を塗装したパンチングプレートからなり、上記ベースと接触する面は非塗装面である請求項1乃至のいずれかに記載のバウンダリーマイクロホン。
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