JP5441490B2 - 高粘度溶液の塗布方法 - Google Patents
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Description
この一方、従来のスプレーによる塗布では、溶液の粘度が高いと、高粘度溶液がスプレーの噴射口をスムーズに通過しないため、安定して高粘度溶液を噴射することができず、やはり塗布ムラが生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、高粘度の溶液を湿紙又は紙に対して安定して塗布可能とされた高粘度溶液の塗布方法を提供することにある。
〔請求項1に係る発明〕
湿紙又は紙と距離L1[mm]だけ離間してライン幅方向に間隔L2[mm]で並設され、オリフィス径を0.5〜1.1mmとされた噴射口から、搬送されている湿紙又は紙に対して、30℃での粘度が1000〜2500mPa・sの高粘度溶液を、噴射圧力を3.0〜20.0kPaとし、角度θ1[度]の扇形で噴射する高粘度溶液の塗布方法であって、
各噴射口から噴射された高粘度溶液による扇形の面が、相互に平行となり、且つ、ライン幅方向に対して角度θ2[度]をなして交わるよう高粘度溶液を噴射し、
その角度θ 2 [度]が、5〜30度であり、
湿紙の高粘度溶液到達部における、相互に隣り合う噴射口から噴射された高粘度溶液がラップする部分の長さL3[mm]が、50≦L1≦250、50≦L2≦120、50≦θ1≦110の条件で、式(1)を満たす、
ことを特徴とする高粘度溶液の塗布方法。
L3=2X−L2 ・・・(1)
ここでXとは、式(2)及び式(3)を同時に満たす値である。
X=L1tan(θ1/2)cos(θ2) ・・・(2)
X≧3L2/4 ・・・(3)」
一般的に、紙力増強剤や界面活性剤などの溶液を湿紙又は紙に対してスプレー噴射によって塗布する場合、30℃での粘度が1000mPa・s以上の高粘度溶液は、溶液の粘度が高すぎて均一に噴射できなかった。これに対して、本請求項に係る発明では、オリフィス径を0.5〜1.1mmである噴射口から、噴射圧力を3.0〜20.0kPaとして高粘度溶液を噴射することによって、噴射口から噴射される粒子の径が適度に粗くなるため、湿紙又は紙に対して高粘度溶液が好適に定着する。
調成装置(図示しない)から供給された完成紙料はワイヤーパート(図示しない)で抄造されて湿紙Wとされる。調成装置は、パルプ繊維等の原料を離叩解する装置と、離叩解された原料にサイズ剤、ドライヤー剥離剤、ドライヤー接着剤、染料、乾燥紙力剤、湿潤紙力剤、分散剤等の添加剤を添加する添加装置とを備え、得られる乾燥後のウェブW'の特性に応じた所定濃度の原料からなる紙料を完成紙料として調整するように構成されている。
ここでXとは、式(2)及び式(3)を同時に満たす値である。
X=L1tan(θ1/2) ・・・(2)
X≧3L2/4 ・・・(3)
θ=2arctan(X/L1)・180/π ・・・(4)
そして、拭き取り操作後、トイレに流す際など多量の水に触れたときには、かかる架橋効果が減退して効果的な水解性を発現する。
この多価金属用イオンは、薬液中に含有される成分中のカルボキシル基1モルに対して1/2モル以上、特に1/1モル以上の量となるように含有されるのがよい。十分な架橋反応が生じて十分な湿潤時の強度が発揮される。
本発明に係る高粘度溶液の塗布方法は、上述した水解性シートの製造の他、高粘度柔軟剤、高粘度ローション剤などの塗布にも適用することが可能である。上記に適用される溶液の成分として、界面活性剤、天然重合体、合成重合体、天然重合体の塩、合成重合体の塩、天然重合体を架橋させた物質、及び合成重合体を架橋させた物質郡より洗濯される少なくとも1種を用いることが望ましい。
表1に示す上記実施形態に係る水解性シートの製造方法で製造された実施例と、表2に示すその他の水解性シートの製造方法で製造された比較例とを、図1に示されるダブルフェルト抄紙機によって製造し、諸条件を変化させて、紙力、水解性、CMCの定着量、CMCの定着率の測定をそれぞれ行った。なお、測定方法は、次に示すとおりである。
表1及び2中の水解性(秒)については、JIS P 4501のほぐれやすさの試験に準じて測定した。
表1及び2中の定着率は、シャワー塗布により塗布したCMC量に対する、ウエブに付着したCMCの付着推定量である。このCMC付着推定量は、事前にCMC付着による湿潤紙力増(%)の検量線を作成し、塗布前の原紙の湿潤紙力に対する、塗布後の湿潤紙力の比率(%)から推定したものである。
表1及び2中の「Xの値」の行については、Xの値が式(2)及び(3)を同時に満たしているものについては○を、満たしていないものには×を付した。
実施例、比較例共に、JIS P 8124に基づいて測定される米坪が30g/m2のものを用いた。
実施例、比較例共に、添加剤としてダイセル化学工業株式会社製のCMCダイセル1330の水溶液を使用した。
11・・・ボトムフェルト
12・・・トップロール
13・・・ボトムロール
15・・・ヤンキードライヤー
16・・・タッチロール
19・・・フード
20・・・ノズル及びシャワーパイプ
W・・・湿紙
W'・・・乾燥後のウェブ
Claims (1)
- 湿紙又は紙と距離L1[mm]だけ離間してライン幅方向に間隔L2[mm]で並設され、オリフィス径を0.5〜1.1mmとされた噴射口から、搬送されている湿紙又は紙に対して、30℃での粘度が1000〜2500mPa・sの高粘度溶液を、噴射圧力を3.0〜20.0kPaとし、角度θ1[度]の扇形で噴射する高粘度溶液の塗布方法であって、
各噴射口から噴射された高粘度溶液による扇形の面が、相互に平行となり、且つ、ライン幅方向に対して角度θ2[度]をなして交わるよう高粘度溶液を噴射し、
その角度θ 2 [度]が、5〜30度であり、
湿紙の高粘度溶液到達部における、相互に隣り合う噴射口から噴射された高粘度溶液がラップする部分の長さL3[mm]が、50≦L1≦250、50≦L2≦120、50≦θ1≦110の条件で、式(1)を満たす、
ことを特徴とする高粘度溶液の塗布方法。
L3=2X−L2 ・・・(1)
ここでXとは、式(2)及び式(3)を同時に満たす値である。
X=L1tan(θ1/2)cos(θ2) ・・・(2)
X≧3L2/4 ・・・(3)
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JP2009111612A JP5441490B2 (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 高粘度溶液の塗布方法 |
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JP2010259982A JP2010259982A (ja) | 2010-11-18 |
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US8545574B2 (en) * | 2003-06-17 | 2013-10-01 | The Procter & Gamble Company | Methods for treating fibrous structures |
JP4301996B2 (ja) * | 2004-05-06 | 2009-07-22 | 花王株式会社 | 水解紙の製造方法 |
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- 2009-04-30 JP JP2009111612A patent/JP5441490B2/ja active Active
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