JP5440607B2 - プログラム、制御器及びボイラシステム - Google Patents

プログラム、制御器及びボイラシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5440607B2
JP5440607B2 JP2011532806A JP2011532806A JP5440607B2 JP 5440607 B2 JP5440607 B2 JP 5440607B2 JP 2011532806 A JP2011532806 A JP 2011532806A JP 2011532806 A JP2011532806 A JP 2011532806A JP 5440607 B2 JP5440607 B2 JP 5440607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
group
boiler
control
combustion position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011532806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011036724A1 (ja
Inventor
浩二 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Publication of JPWO2011036724A1 publication Critical patent/JPWO2011036724A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5440607B2 publication Critical patent/JP5440607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B35/00Control systems for steam boilers
    • F22B35/008Control systems for two or more steam generators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B33/00Steam-generation plants, e.g. comprising steam boilers of different types in mutual association

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

この発明は、複数のボイラからなるボイラ群を制御するプログラム、制御器及びボイラシステムに関する。
周知のように、要求負荷に応じて蒸気を生成する際に、ムダな燃焼を抑制するとともに発停時のロスを削減するために、燃焼量を段階的に増減可能な複数のボイラからなるボイラ群において燃焼させるボイラ及びその燃焼位置を制御する技術が広く用いられている。
このように、複数のボイラを用いてボイラ群を構成する場合、各ボイラは燃焼位置の数が同一とされ、制御手段から各ボイラには燃焼位置の数に応じた制御信号を出力することが一般的であり、かかるボイラ群を制御するための技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−227402号公報
しかしながら、複数のボイラ(例えば、四位置ボイラ)を用いてボイラ群を構成する場合、いずれかのボイラの燃焼位置数、燃焼効率、応答性が異なる等、特性が一定でない場合があり、燃焼位置ごとに制御することが、燃焼効率の高効率化や応答性を向上するうえで必ずしも好適でない場合があり、燃焼効率の高効率化や応答性の向上を効率的に行なうことが可能な技術が求められている。
また、例えば、燃焼位置数、燃焼効率、蒸発量等が異なる複数の異種ボイラを用いてボイラ群を構成する場合などでは、制御手段(例えば、制御装置)が制御可能な数よりも多くの燃焼位置を備えたボイラが含まれる可能性があり、そのような場合、制御手段は各燃焼位置を個別に制御できないためボイラ群の運転が困難となる。また、燃焼位置数が多くなると制御が複雑となり、各燃焼位置を個別に制御すると制御手段の負荷が高くなるために、多くの燃焼位置を制御負荷を軽減しながら効率的に制御するための技術が求められている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、簡単な構成の制御手段を用いて、ボイラ群を構成するボイラの蒸発量の増減を効率的に制御することが可能なボイラ群を制御するプログラム、制御器及びボイラシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、N(Nは、2以上の整数)の燃焼位置を有するボイラを制御する制御器によって(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラを1台以上備えたボイラ群を制御するプログラムであって、制御対象がN以下となるように前記燃焼位置をグループ化した燃焼群を備え、前記燃焼群ごとに制御するように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、制御器であって、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプログラムを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、ボイラシステムであって、請求項に記載の制御器を備えることを特徴とする。
この発明に係るプログラム、制御器、ボイラシステムによれば、ボイラ群を構成するボイラのうち(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラについて、複数の燃焼位置をグループ化して少なくとも1の燃焼群を設定し、この燃焼群を設定する際に、制御対象をN以下とし、このボイラにおける燃焼量の増減を、燃焼群及びグループ化されていない燃焼位置ごとに制御する。その結果、Nの燃焼位置に対応する信号を出力する制御器を用いてボイラ群を容易かつ効率的に制御することができる。
この明細書において、燃焼群ごとに制御するとは、燃焼群を構成しているグループ化された燃焼位置を燃焼群ごとに括って制御することであり、蒸発量を増加する際には燃焼群の最下位の燃焼位置が燃焼して最上位の燃焼位置に移行して最上位の燃焼位置でも蒸発量が不足するまでは燃焼群内で燃焼位置を移行し、蒸発量を減少する際にはこの燃焼群の最上位の燃焼位置まで優先順位が繰り下がって最下位の燃焼位置に移行して最下位の燃焼位置でも蒸発量も過剰となるまでは燃焼群の中で燃焼位置を移行することを意味しており、燃焼群内の最下位と最上位の燃焼位置間を移行している間は他の燃焼群又は他の燃焼位置に移行することはない。
また、燃焼群ごとの制御に関しては、
(1)燃焼群の中のそれぞれの燃焼位置を上位又は下位に移行させる際に、燃焼位置を個別に制御すること。(この場合、制御対象は、燃焼群を構成する燃焼位置の数である。)
(2)燃焼群への移行を1つの指示(例えば、制御器としては1つの制御信号を出力することとなり、制御対象は1つである)で制御すること。
の場合があり、
1つの指示で燃焼群を制御する場合、以下の1)、2)に分類される。
1)下位の燃焼位置から上位の燃焼位置に順次燃焼
(例えば、四位置ボイラで低燃焼位置、中燃焼位置をグループ化して1つの燃焼群とした場合に、低燃焼位置から中燃焼位置に順次自動的に移行するための条件(例えば、蒸発量を供給するまでのタイムラグ、圧力、温度、その他)を予め設定し、その条件を満足した場合に、制御手段(例えば、制御器)からの指示によらずに上位の燃焼位置に自動的に移行)
2)燃焼群を構成する燃焼位置を実質的に同時に燃焼
(例えば、四位置ボイラで低燃焼位置、中燃焼位置を燃焼群にグループ化した場合、低燃焼位置と中燃焼位置をほぼ同時に燃焼開始)
ボイラ群の制御においては、1)すべての燃焼群の中を燃焼位置ごとに制御するとともにグループ化していない燃焼位置を燃焼位置ごとに制御する場合、2)いずれか(1つ又は複数)の燃焼群の中を燃焼位置ごとに制御するとともに残りの燃焼群を1つの指示で制御し、グループ化していない燃焼位置を燃焼位置ごとに制御する場合、3)すべての燃焼群を1つの指示で制御し、グループ化していない燃焼位置を燃焼位置ごとに制御する場合、がある。また、すべての燃焼位置がいずれかの燃焼群にグループ化される場合がある。
その結果、燃焼群における燃焼を上位又は下位の燃焼位置に移行する際に、例えば、各ボイラを特性上の優位な燃焼位置までを燃焼群とし、燃焼群を構成する燃焼位置を個別に制御し、優位な燃焼位置に移行された後、その状態を維持して次のボイラの燃焼に容易に移行することができる。
また、燃焼群の中の燃焼位置を1つの指示で上位又は下位に移行させる場合には、燃焼位置よりも少ない数の指示によって容易、かつ効率的にボイラ群を制御することができる。また、制御器の負担を軽減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のプログラムであって、前記燃焼群の少なくとも1つを、該燃焼群を構成する燃焼位置ごとに制御するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るプログラムによれば、複数の燃焼位置から構成される燃焼群の少なくとも1つを、この燃焼群を構成する燃焼位置ごとに制御するので、それぞれの燃焼位置に応じた燃焼量を増減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のプログラムであって、前記燃焼群の少なくとも1つを、1つの指示で制御するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るプログラムによれば、複数の燃焼位置から構成される燃焼群の少なくとも1つを、1つの指示で制御するので、容易かつ効率的に燃焼群を制御することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプログラムであって、複数の燃焼位置をグループ化して前記燃焼群にする場合に、燃焼効率と応答性の少なくともいずれか一方が向上するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るプログラムによれば、燃焼効率と応答性の少なくともいずれか一方が向上するようにグループ化するので、燃焼効率と応答性の少なくとも1つの向上を容易かつ効率的に行なうことができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のプログラムであって、前記燃焼効率を向上させるために複数の燃焼位置をグループ化して前記燃焼群を構成したボイラのうち、該ボイラにおける燃焼群のうち最下位の低燃焼群の前記燃焼効率が最も高いボイラのなかから低燃焼優先ボイラの対象台数を設定し、前記低燃焼優先ボイラの前記低燃焼群における燃焼を優先的に制御するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るプログラムによれば、複数の燃焼位置をグループ化して燃焼群を構成し、低燃焼群の燃焼効率が最も高いボイラのなかから、ボイラ群の燃焼量を増加する際に低燃焼群がそのなかで最も上位の燃焼位置まで移行したらその状態を維持して燃焼制御の対象を他のボイラに移行するように構成された低燃焼優先ボイラにつき、その対象台数を設定してこの低燃焼優先ボイラを低燃焼群において優先的に燃焼させることで、ボイラ群の燃焼効率を向上させることができる。
この発明に係るプログラム、制御器、ボイラシステムによれば、簡単な構成の制御手段を用いて、ボイラ群を構成するボイラの蒸発量の増減を効率的に制御することができる。
本発明の第1の実施形態に係るボイラシステムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係るボイラ群の概略構成を説明する図である。 第1の実施形態に係るボイラ群を構成する各ボイラの特性の一例を説明する図である。 第1の実施形態のボイラ群に係る燃焼位置及び燃焼群の燃焼の優先順位の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るプログラムの動作手順の一例を示すフロー図である。 第1の実施形態に係るプログラムを説明する図であり、(A)は動作手順を示すフロー図の一例を、(B)は燃焼位置の移行を示す概略図である。 第1の実施形態に係るプログラムを説明する図であり、(A)は動作手順を示すフロー図の一例を、(B)は燃焼位置の移行を示す概略図である。 第1の実施形態に係るプログラムを説明する図であり、(A)は動作手順を示すフロー図の一例を、(B)は燃焼位置の移行を示す概略図である。 第1の実施形態に係るボイラシステムの動作を説明する図である。
以下、図1から図9を参照し、この発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るボイラシステムの第1の実施形態を示す図であり、符号1はボイラシステムを示している。
ボイラシステム1は、図1に示すように、複数のボイラから構成されるボイラ群2と、制御部(制御器)4と、スチームヘッダ6と、スチームヘッダ6内の蒸気の圧力(蒸発量と対応する物理量)を検出する圧力センサ7とを備え、ボイラ群2で発生させた蒸気を蒸気使用設備18に供給するようになっている。
この実施形態において、要求負荷は、蒸気使用設備18における消費蒸気量と対応する蒸発量であり、前述の圧力センサ7により検出したスチームヘッダ6内の蒸気の圧力に基づいてボイラ群2の蒸発量を制御するようになっている。
この実施形態において、差分蒸発量とは、ボイラを一段階上位の燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量、すなわち、移行した後の燃焼位置の蒸発量と移行前の燃焼停止位置(又は燃焼位置)の蒸発量との差をいう。
また、一段階上位に移行して第N燃焼位置(Nは、1以上の整数)となることで増加する蒸発量を、「第N燃焼位置の差分蒸発量」、又は「第N差分蒸発量」といい、例えば、第j−1番目(jは、自然数)の燃焼位置から第j番目の燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第j燃焼位置の差分蒸発量」又は第j差分蒸発量というものとする。
また、燃焼停止位置から第1燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第1差分蒸発量」と、第1燃焼位置から第2燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第2差分蒸発量」、第2燃焼位置から第3燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第3差分蒸発量」という。
また、各ボイラが最高位燃焼位置で燃焼しているときの蒸発量を「定格蒸発量」と記載する場合がある。
ボイラ群2は、例えば、4台の蒸気ボイラから構成され、第1ボイラ21と、第2ボイラ22と、第3ボイラ23と、第4ボイラ24とを備えている。
各ボイラ21、・・・、24の燃焼位置及び燃焼群の構成は、図2に示すとおりであり、四角枠は各ボイラ21、・・・、24の燃焼位置を、第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23において二つの燃焼位置を括弧で括った部分は、二つの燃焼位置をグループ化して設定した燃焼群を示している。また、枠内の数字は各燃焼位置の差分蒸発量を示しており、< >内は定格蒸発量を示している。
第1ボイラ21は、燃焼停止状態(燃焼停止位置)、低燃焼状態(第1燃焼位置)、中燃焼状態(第2燃焼位置)、高燃焼状態(第3燃焼位置)の4つの段階的な燃焼状態に制御可能な四位置ボイラとされており、第1差分蒸発量は600(kg/h)、第2差分蒸発量は600(kg/h)、第3差分蒸発量は1800(kg/h)とされ、定格蒸発量は3000(kg/h)とされている。
第2ボイラ22は、燃焼停止状態(燃焼停止位置)、低燃焼状態(第1燃焼位置)、中燃焼状態(第2燃焼位置)、高燃焼状態(第3燃焼位置)の4つの段階的な燃焼状態に制御可能な四位置ボイラとされており、第1差分蒸発量は600(kg/h)、第2差分蒸発量は600(kg/h)、第3差分蒸発量は1800(kg/h)とされ、定格蒸発量は3000(kg/h)とされている。
第3ボイラ23は、燃焼停止状態(燃焼停止位置)、低燃焼状態(第1燃焼位置)、中燃焼状態(第2燃焼位置)、高燃焼状態(第3燃焼位置)の4つの段階的な燃焼状態に制御可能な四位置ボイラとされており、第1差分蒸発量は750(kg/h)、第2差分蒸発量は750(kg/h)、第3差分蒸発量は1500(kg/h)とされ、定格蒸発量は3000(kg/h)とされている。
第4ボイラ24は、燃焼停止状態(燃焼停止位置)、低燃焼状態(第1燃焼位置)、高燃焼状態(第2燃焼位置)の3つの段階的な燃焼状態に制御可能な三位置ボイラとされており、第1差分蒸発量は1500(kg/h)、第2差分蒸発量は1500(kg/h)とされ、定格蒸発量は3000(kg/h)とされている。
また、各ボイラ21、・・・、24は、例えば、図3に示すような特性を有している。図3において、「i」、「j」は、第i(=1、・・・、4)番目のボイラの第j燃焼位置(j=1、・・・、4)に対応しており、「J」、「η」、「t」は、各ボイラの「第j燃焼位置の差分蒸発量」、「第j燃焼位置で燃焼する場合の燃焼効率」、「第j燃焼位置を目標として移行する場合の移行時間(第j燃焼位置に移行する信号が出力されてから目標とする燃焼位置又は燃焼停止位置への移行が完了するまでの時間)t」を示している。
また、ボイラ群2は、複数の燃焼位置をグループ化することにより構成された3つの燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)、G3(1、2)を備えている。
この実施形態において、第i番目のボイラの燃焼群を、便宜上、燃焼群Gi(j1、j2)(ここで、「j1」はグループ化した燃焼群内の最下位の燃焼位置であり、「j2」は最上位の燃焼位置である)で示している。
燃焼群G1(1、2)は、第1ボイラ21の第1燃焼位置と第2燃焼位置をグループ化することにより構成された燃焼群であり、第1ボイラ21において蒸発量が最下位の低燃焼群であるとともに、ボイラ群2における燃焼の優先順位が1位とされている。
以下、燃焼位置をグループ化して燃焼群を設定する場合に考慮する事項の一例を示す。この実施形態において、燃焼位置をグループ化して燃焼群を構成する場合、例えば、図3に示す各ボイラの特性に基づいて対象とする燃焼位置を検討し、燃焼群を手動で設定している。
燃焼群G1(1、2)を構成している(第1ボイラ21の)第1燃焼位置は、蒸発量が600(kg/h)、燃焼効率ηが96%、移行時間tが18(sec)とされ、第2燃焼位置は、蒸発量が600(kg/h)、燃焼効率ηが97%、移行時間tが8(sec)とされていて、蒸発量が小さく、ボイラ群2を構成する他のボイラ22、23、24の対応する燃焼位置よりも燃焼効率η、移行時間tが優位である。
一方、第3燃焼位置は、蒸発量が1800(kg/h)、燃焼効率ηが93%、移行時間tが12(sec)と、第1燃焼位置、第2燃焼位置に比較して蒸発量が大きく、燃焼効率η、移行時間tが第2燃焼位置よりも劣位である。また、この第3燃焼位置における燃焼効率η、移行時間tは、低燃焼群を有する他のボイラ22、23の第2燃焼位置に比較しても劣位である。
すなわち、蒸発量に関して蒸発量が600(kg/h)と小さい第1燃焼位置と第2燃焼位置をグループ化して蒸発量の細かな制御を可能とし、かつ燃焼効率η、移行時間tに関して優位な第1燃焼位置及び第2燃焼位置をグループ化することが、優位な燃焼群の設定となるといえる。
また、燃焼群G1(1、2)は、第1燃焼位置、第2燃焼位置を個別に制御することにより細かな蒸発量の制御が可能とされ、燃焼効率η、移行時間tの双方がボイラ群2で最も優位であるため、ボイラ群2における燃焼の優先順位は1位とされている。
なお、上記の考慮事項は、ボイラ群2の運転状況等において、例えば、燃焼効率η、移行時間tのいずれを優位にするか又は双方を優位にするか等によって任意に変更可能な事項である。
また、燃焼群G2(1、2)は、第2ボイラ22の第1燃焼位置と第2燃焼位置をグループ化することにより構成された燃焼群であり、第2ボイラ22において蒸発量が最下位の低燃焼群であるとともに、ボイラ群2における燃焼の優先順位は2位とされている。
燃焼群G2(1、2)を設定する際に考慮される事項は、燃焼群G1(1、2)の場合に準じている。
また、燃焼群G2(1、2)は、制御部4からの1つの信号(指示)によって、燃焼群G2(1、2)を構成する第2ボイラ22の第1の燃焼位置から第2の燃焼位置に移行する際に、例えば、圧力センサ7により検出される圧力が所定の圧力となり第1差分蒸発量が給蒸されたことを受けて第2の燃焼位置に自動的に(順次)移行するようになっている。
これは、例えば、燃焼群G2(1、2)による給蒸が、燃焼群G1(1、2)の場合のように細かな調整が必要とされず、第1燃焼位置から第2燃焼位置に条件を満足しつつ安定した燃焼位置の移行における制御部4の負荷を軽減するような場合に好適である。
また、燃焼群G3(1、2)は、第3ボイラ23の第1燃焼位置と第2燃焼位置をグループ化することにより構成された燃焼群であり、第3ボイラ23において蒸発量が最下位の低燃焼群であるとともに、ボイラ群2における燃焼の優先順位が3位とされている。
燃焼群G3(1、2)を設定する際に考慮される事項は、燃焼群G1(1、2)、燃焼群G2(1、2)の場合に準じている。
また、燃焼群G3(1、2)は、制御部4からの1つの信号によって、第1の燃焼位置から第2の燃焼位置に燃焼位置を移行する場合に、例えば、パージが完了して燃焼が可能になったことを受けて、第1の燃焼位置への移行と第2の燃焼位置への移行に係る、例えば、送風量の増加、バーナの燃焼開始等をほぼ同時に行うようになっている。
これは、燃焼群G3(1、2)による給蒸は、例えば、2400(kg/h)の蒸発量が第1ボイラ21及び第2ボイラ22によって確保されていて、燃焼群G3(1、2)によって1500(kg/h)の蒸発量を増加しても大きな影響が発生しにくく、制御を簡単にして制御部4の負荷を軽減するとともに、短時間で大きな蒸発量を増加させるような場合に好適である。
なお、この実施形態において、第4ボイラ24は、第1燃焼位置、第2燃焼位置のいずれも燃焼群にグループ化されていない燃焼群を有さないボイラであり、それぞれの燃焼位置が個別に制御されるようになっている。
ボイラ群2の各ボイラ21、・・・、24の燃焼位置及び燃焼群の優先順位は、図4に示すとおりであり、< >内の数字はボイラ群2を構成する燃焼位置及び燃焼群を制御する際の優先順位を、又は各燃焼位置を表す枠内の数字は、グループ化されていない燃焼位置と燃焼群にグループ化された燃焼位置の優先順位を示している。
第1ボイラ21、・・・、24は、低燃焼位置又は低燃焼群における燃焼が、他の燃焼位置又は燃焼群における燃焼よりも高効率とされており、これら4台のボイラのうち、第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23は低燃焼群の燃焼効率が高く、第4ボイラ24は低燃焼位置の燃焼効率が高く設定されている。
また、これらボイラ21、・・・、24のうち、第1ボイラ21、第2ボイラ22は低燃焼群を優先して燃焼させる低燃焼優先ボイラ(この実施形態においては、低燃焼優先ボイラの対象台数2台)として制御部4に設定されている。
この実施形態において、低燃焼優先ボイラの対象台数は、燃焼効率η及び移行時間t(応答性)が優位になるように設定され、また、燃焼させる燃焼群及び燃焼位置の優先順位は、それに対応するように設定されている。
すなわち、ボイラ群2における燃焼位置及び燃焼群の燃焼は、低燃焼優先ボイラの対象である2台の第1ボイラ21、第2ボイラ22の低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)を燃焼させ、低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)の燃焼を維持し、低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)を超えた蒸発量が必要とされた場合に、次の第3ボイラ23の低燃焼群G3(1、2)に移行して、その後、第1ボイラ21及び第2ボイラ22の高燃焼位置に移行するようになっている。
かかる構成によりにより、要求負荷が第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23の低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)、G3(1、2)の蒸発量の近傍であるときには、ボイラ群2は高効率燃焼が可能となる。
制御部4は、入力部41と、メモリ42と、演算部43と、ハードディスク44と、出力部46と、通信線47とを備え、入力部41、メモリ42、演算部43、ハードディスク44、出力部46は通信線47により相互にデータ等を通信可能に接続され、ハードディスク44にはデータベース45が格納されている。
入力部41は、例えば、図示しないキーボード等のデータ入力機器を有していて設定等を演算部43に出力可能とされるとともに、圧力センサ7、第1ボイラ21、・・・、24と信号線13、信号線16により接続され、圧力センサ7から入力された圧力信号及び第1ボイラ21、・・・、24から入力された信号(例えば、燃焼位置等の情報)を演算部43に出力するようになっている。
出力部46は、第1ボイラ21、・・・、24と信号線14により接続され、演算部43から出力された制御信号を第1ボイラ21、・・・、24に出力するようになっている。
この実施形態において、制御部4は、例えば、3台の四位置ボイラと1台の三位置ボイラに対する制御信号を出力可能に構成されている。
演算部43は、メモリ42の記憶媒体(例えば、ROM)に格納されたプログラムを読み込んで実行し、要求負荷に対応する蒸発量の算出、ボイラ群2において燃焼させるボイラ及びその燃焼位置の組み合わせの選択を行い、その結果に基づき出力部46を介して第1ボイラ21、・・・、24に制御信号を出力するようになっている。
データベース45は、第1のデータベース45Aと、第2のデータベース45Bとを備えている。
第1のデータベース45Aは、圧力信号(mV)と圧力P(t)(Pa)との関係を示すデータテーブルが数値データとして格納されており、圧力センサ7からの圧力信号(mV)に基づいてスチームヘッダ6内の圧力P(t)が算出されるようになっている。
また、第2のデータベース45Bは、例えば、各ボイラの燃焼位置の構成、各燃焼位置の差分蒸発量、定格蒸発量、各燃焼群と燃焼位置との対応(図2における燃焼群の括り)、各燃焼位置の優先順位(図3における枠内の数字)、ボイラ群2における燃焼位置及び燃焼群の優先順位(図4における< >内の数字)、各燃焼群を制御する場合の制御形態、燃焼位置を移行する際の制御圧力帯の設定圧力、燃焼群を移行する場合の最下位燃焼位置等の設定圧力Pが格納されている。
また、燃焼群ごとに制御する場合の制御形態は、
1)燃焼位置ごとに個別制御(第1の制御形態)
2)下位の燃焼位置から上位の燃焼位置に順次自動的に移行する制御(第2の制御形態)
3)燃焼群内の燃焼位置を実質的に同時に移行する制御(第3の制御形態)
のいずれに分類して格納されている。
第1の実施形態に係るプログラムは、メインルーチンと、第1サブルーチンと、第2サブルーチンと、第3サブルーチンとを備えており、第1サブルーチンは第1の制御形態に係る燃焼位置ごとの個別制御に、第2サブルーチンは第2の制御形態に係る順次自動的に移行する制御に、第3サブルーチンは第3の制御形態に係る燃焼群内の燃焼位置を実質的に同時に移行する制御に対応している。
メインルーチンは、スチームヘッダ6内の圧力P(t)を取得し、圧力P(t)と蒸発量(要求負荷)と対応する設定圧力とを比較して、圧力P(t)が所定の制御圧力帯の範囲となるように燃焼位置又は燃焼群を制御するように構成されている。
ボイラ群2の制御において、メインルーチンの実行は、スチームヘッダ6内の圧力P(t)を所定範囲とすることを含んでいるが、便宜のため、ここでは圧力P(t)を考慮せずに優先順位K(この実施形態においてKは、1から11)の燃焼位置を目標として蒸発量を増加しながら移行する場合のメインルーチンの動作について説明する。
なお、燃焼群を制御する場合、第2の制御形態に係る燃焼群を順次移行する燃焼群、及び第3の制御形態に係る燃焼位置を同時移行するに燃焼群については、燃焼群の最上位の燃焼位置以外の優先順位Kの燃焼位置の目標として設定できないようになっている。
1)まず、ボイラ群のグループ化されていない燃焼位置及び燃焼群を構成する燃焼位置に、優先順位と対応する変数k(kは、自然数)を付して初期値(=1)を設定するとともに、変数kの目標(目標とする燃焼位置の優先順位)Kを設定する(S101)。
2)ボイラ群2が運転中かどうかを判断する(S102)。
ボイラ群2が運転中の場合にはS103に移行し、運転が停止している場合にはプログラムを終了する。
3)圧力センサ7の圧力信号を、第1のデータベース45Aを参照してスチームヘッダ6内の圧力P(t)を取得する(S103)。
4)kをKと比較する(S104)。
k<Kの場合にはS105に移行し、k<Kでない場合にはS102に移行する。
5)1段階上位に移行する対象がグループ化されていない燃焼位置であるかどうかを判断する(S105)。対象がグループ化されていない燃焼位置である場合にはS106に移行し、対象が燃焼群である場合にはS108に移行する。
6)燃焼位置を1段階上位に移行する信号を出力する(S106)。
信号を出力したらS107に移行する。
7)kに1を加算する(S107)。
kに1加算したら、S102に移行する。
8)燃焼群の制御形態が第1の制御形態かどうかを判断する(S108)。
制御形態が第1の制御形態の場合にはS110に移行し、制御形態が第1の制御形態以外の場合にはS111に移行する。
9)第1サブルーチンを実行して、制御対象である燃焼群の最上位の燃焼位置に移行する(S110)。第1サブルーチンが終了したらS107に移行する。
10)燃焼群の制御形態が第2の制御形態かどうかを判断する(S111)。
制御形態が第2の制御形態の場合にはS120に移行し、制御形態が第2の制御形態以外の場合にはS130に移行する。
11)第2サブルーチンを実行して、制御対象の燃焼群の最上位の燃焼位置に移行する(S120)。第2サブルーチンが終了したらS107に移行する。
12)第3サブルーチンを実行して、制御対象の燃焼群の最上位の燃焼位置に移行する(S130)。第3サブルーチンが終了したらS107に移行する。
上記2)から12)を繰り返して実行する。
第1サブルーチンは、燃焼群を制御する場合に、燃焼位置を上位又は下位に移行させる制御信号をそれぞれの燃焼位置に対応して個別に出力するようになっており、例えば、図6(A)に示すようなフロー図に基づいて構成されている。
以下、図6(A)を参照して、第1サブルーチンを説明する。
1)燃焼群内の燃焼位置に優先順位と対応する変数j(jは、自然数)を付して、初期値として制御対象の燃焼群における最下位燃焼位置の優先順位j1を設定する(S11)。
2)圧力P(t)と、データベース45Bに格納されている燃焼位置jに係る制御圧力帯と対応する設定値P(j)とを比較し、上位の燃焼位置に移行するべきかどうかを判断する(S12)。
圧力P(t)が設定値P(j)より小さく、上位に移行するべき場合にはS13に移行し、圧力P(t)が設定値P(j)以上の場合にはS12に移行する。
3)1段階上位の燃焼位置に移行する制御信号を出力する(S13)。
4)jに1を加算する(S14)。
5)jが、最上位燃焼位置と対応するj2であるかどうかを判定する(S15)。
j<j2ではなくjがj2に到達している場合にはS16に移行し、j<j2でありjがj2に到達していない場合にはS12に移行し、S15における判定がj<j2ではなくなりjがj2に到達するまで、S12からS14を繰り返して実行する。
6)kに(j2−j1)(燃焼群における燃焼位置を移行した数より1小さい数)を加算して第1サブルーチンを終了する(S16)。
その結果、図6(B)に示すように、各燃焼位置に対応する設定値P(j)未満の圧力P(t)が検出されるごとに燃焼位置を移行する制御信号が出力されて1段階上位の燃焼位置に移行する。
図6(B)における(1)から(4)は、燃焼群を構成する燃焼位置の燃焼状態(着色部が燃焼している燃焼位置)を示しており、矢印AはS13において制御部4が制御信号を出力したことを表している。
第2サブルーチンは、対象の燃焼群を制御する場合に、制御部4が1つの制御信号を出力することにより、制御対象の燃焼群に移行し、燃焼群の最下位燃焼位置から最上位の燃焼位置に、各燃焼位置に係る設定条件を満足するごとに自動的に順次燃焼位置に移行するようになっており、例えば、図7(A)に示すようなフロー図に基づいて構成されている。
なお、各燃焼位置の設定条件は、例えば、スチームヘッダ6の圧力、燃焼ガスの温度等の物理量からなり、圧力センサ7が検出した圧力や、温度センサ等の検出した温度等が各ボイラ21、・・・、24、又はボイラ群2に設けられた制御機器等に入力され、これら制御機器等で設定値を満足した場合に出力される信号によって自動的に上位の燃焼位置に移行するようになっており、制御部4から制御信号を出力することはなく、燃焼群の最上位燃焼位置への移行が終了した後に第2サブルーチンを終了するようになっている。
以下、図7(A)を参照して、第2サブルーチンを説明する。
1)燃焼群内の燃焼位置に優先順位と対応する変数j(jは、自然数)を付して、初期値として制御対象の燃焼群における最下位燃焼位置の優先順位j1を設定する(S21)。
2)1段階上位の燃焼位置に移行する信号を出力する(S22)。
3)jに1を加算する(S23)。
4)jが、最上位燃焼位置と対応するj2であるかどうかを判定する(S24)。
j<j2ではなくjがj2に到達している場合にはS26に移行し、j<j2でありjがj2に到達していない場合にはS25に移行する。
5)移行された燃焼位置において所定の設定条件が満足されたことを示す信号入力があったらS23に移行する(S25)。
S24における判定がj<j2ではなくなりjがj2に到達するまで、S25、S23を繰り返して実行する。
6)kに(j2−j1)(燃焼群における燃焼位置を移行した数より1小さい数)を加算して第2サブルーチンを終了する(S26)。
その結果、図7(B)に示すように、最下位の燃焼位置(j1)が燃焼状態に移行した後、所定の設定条件を満足する後に上位の燃焼位置に移行する。
図7(B)における(1)から(4)は、燃焼群を構成する燃焼位置の燃焼状態(着色部が燃焼している燃焼位置)を示しており、矢印Aは、制御対象の燃焼群に移行するために制御部4が制御信号を出力したことを、着色した矢印Bは、燃焼位置において所定の条件が満足され、上位の燃焼位置に自動的に順次行なわれる移行を表している。
第3サブルーチンは、対象の燃焼群を制御する場合に、制御部4が1つの制御信号を出力することにより、制御対象の燃焼群に移行するとともに制御対象燃焼群の最下位の燃焼位置から最上位の燃焼位置に実質的に同時に燃焼位置を移行させるようになっており、例えば、図8(A)に示すようなフロー図に基づいて構成されている。
以下、図8(A)を参照して、第3サブルーチンを説明する。
1)燃焼群内の燃焼位置に優先順位と対応する変数j(jは、自然数)を付して、初期値として制御対象の燃焼群における最下位燃焼位置の優先順位j1を設定する(S31)。
2)最上位の燃焼位置に移行する信号を出力する(S32)。
3)jに1を加算する(S33)。
4)jが、最上位燃焼位置と対応するj2であるかどうかを判定する(S34)。
j<j2ではなくjがj2に到達している場合にはS35に移行し、j<j2でありjがj2に到達していない場合にはS33に移行し、S34における判定がj<j2ではなくなりjがj2に到達するまで、S33を繰り返して実行する。
5)kに(j2−j1)(燃焼群における燃焼位置を移行した数より1小さい数)を加算して第3サブルーチンを終了する(S35)。
その結果、図8(B)に示すように、S32において燃焼群内の最上位の燃焼位置に移行する信号が出力された後、燃焼群の最上位の燃焼位置に移行するようになっている。
図8(B)において示した(1)、(2)は、燃焼群を構成する燃焼位置の燃焼状態(着色部が燃焼している燃焼位置)を示しており、矢印Aは、制御対象の燃焼群に移行するために制御部4が制御信号を出力したことを表している。
次に、図9を参照して、第1の実施形態に係るボイラシステム1の燃焼手順について説明する。
ボイラ群2は、蒸発量を増加する場合に、図4において<1>から<8>で示した優先順位に従って燃焼位置又は燃焼群を移行しながら蒸発量を増加する。
ここで、蒸発量を増加する場合に、燃焼群G1(1、2)は各燃焼位置を個別に制御可能とされる第1の制御形態とされ、G2(1、2)は、燃焼群内の燃焼位置が自動的に順次移行する第2の制御形態とされ、G3(1、2)は、燃焼群内の最下位の燃焼位置から最上位の燃焼位置に事実上同時に移行する第3の制御形態とされている。
また、第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23は、それぞれ最下位に位置する低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)、G3(1、2)が燃焼効率ηが最も高い燃焼群とされており、このうち第1ボイラ21、第2ボイラ22の2台は、ボイラ群2において、低燃焼群の燃焼効率が最も高いボイラのうち低燃焼群を優先的に燃焼させる低燃焼優先ボイラの対象台数とされている。図9においてハッチングで示す部分が低燃焼群を優先的に燃焼させる部分である。
1)まず、制御部4が、優先順位<1>の燃焼群G1(1、2)を燃焼させる制御信号を出力し、図9(A)に示すように燃焼群G1(1、2)のうち第1ボイラ21の第1燃焼位置を燃焼させる。
ここで、燃焼群G1(1、2)、燃焼群G2(1、2)は、上述のように低燃焼ボイラの対象とされている。
2)次に、蒸発量の増加に対応して、制御部4が、図9(B)に示すように燃焼群G1(1、2)のうち第1ボイラ21の第2燃焼位置を燃焼させる。
3)次いで、制御部4が燃焼群G2(1、2)を燃焼させる制御信号を出力する。
その結果、図9(C)に示すように、燃焼群G2(1、2)が燃焼状態に移行する。
図9(C)においては、燃焼位置の移行をまとめて示しているが、燃焼群G2(1、2)における燃焼状態の移行では第2ボイラ22の第1燃焼位置が燃焼状態に移行したことを受けて第2燃焼位置に自動的に順次燃焼状態が移行する。
4)次に、制御部4が、優先順位<3>の燃焼群G3(1、2)を燃焼させる制御信号を出力する。
その結果、例えば、第3ボイラ23においてパージ等が終了すると、図9(D)に示すように、第1燃焼位置及び第2燃焼位置が実質的に同時に燃焼状態に移行する。
5)次に、制御部4は、図9(E)に示すように、優先順位<4>の第1ボイラ21の第3燃焼位置に移行する制御信号を出力し、第1ボイラ21の第3燃焼位置を燃焼状態とする。
6)次に、制御部4は、図9(F)に示すように、優先順位<5>の第4ボイラ24の第1燃焼位置に移行する制御信号を出力し、第4ボイラ24の第1燃焼位置を燃焼状態とする。
7)次に、制御部4は、図9(G)に示すように、優先順位<6>の第2ボイラ22の第3燃焼位置に移行する制御信号を出力し、第2ボイラ22の第3燃焼位置を燃焼状態とする。
8)次に、制御部4は、図9(H)に示すように、優先順位<7>の第3ボイラ23の第3燃焼位置、優先順位<8>の第4ボイラ24の第2燃焼位置に移行する制御信号を出力し、第3ボイラ23の第3燃焼位置、第4ボイラ24の第2燃焼位置を適宜燃焼状態とする。図9(H)において示した破線の矢印は、矢印の順に燃焼状態が移行することを示している。
ボイラシステム1によれば、燃焼位置をグループ化して燃焼群を形成する場合に燃焼効率η及び移行時間tに関して優位にグループ化するので、燃焼効率及び応答性を容易かつ効率的に向上させることができる。
また、ボイラシステム1によれば、燃焼群G1(1、2)を構成する燃焼位置を個別に制御可能とされているので、燃焼群G1(1、2)の蒸発量を細かく増減することができる。
また、ボイラシステム1によれば、燃焼群G2(1、2)、燃焼群G3(1、2)においてそれぞれの燃焼位置を上位又は下位に移行させる際に、制御部4から1つの制御信号を出力して蒸発量の増減が可能とされ、容易かつ効率的に燃焼群を構成している燃焼位置の燃焼を制御することができる。
また、燃焼群G2(1、2)のように、第2の制御形態において制御部4から1つの制御信号を出力し、圧力等、所定の条件を満足した場合に自動的に順次上位の燃焼位置に移行することによって、所定条件に基づいて燃焼位置を1段階上位(又は下位に)に移行することで、容易かつ効率的に燃焼群を構成する燃焼位置を制御することができる。
また、第2の制御形態による制御を行なうことにより、燃焼位置を安定して移行することができる。
また、例えば、燃焼群G3(1、2)を制御する場合のように、制御部4から1つの制御信号を出力して燃焼群内の燃焼位置を最下位から最上位に実質的に同時(又はほぼ同時に)移行することにより、燃焼群をひとつの燃焼位置のように制御することが可能となり、容易かつ効率的に大きな蒸発量を短時間で確保することができる。
また、制御部4からの制御信号の出力数を減少することが可能となり、燃焼群を構成している燃焼位置を容易かつ効率的に制御することができる。その結果、例えば、制御部4の出力数よりも多くの燃焼位置を備えたボイラが燃焼群の中に存在する場合でも、ボイラ群を制御することが可能である。
ボイラシステム1によれば、燃焼群G1(1、2)、燃焼群G2(1、2)の燃焼が開始された後はこれら燃焼群内の燃焼位置を移行する範囲で他のボイラの燃焼が開始されることがないのでボイラ群2としての発停が抑制されて、応答性を向上することができる。
また、ボイラシステム1によれば、ボイラ群2の燃焼量を増加する際に、低燃焼優先ボイラ(2台)である第1ボイラ21、第2ボイラ22の低燃焼群を優先的に燃焼させるので、2400(kg/h)までの蒸発量において高い燃焼効率を確保することができる。また、低燃焼優先ボイラの対象ではないが、優先順位が低燃焼優先ボイラの低燃焼群に次ぐ第3ボイラ23の低燃焼群を燃焼させて3900(kg/h)の蒸発量で燃焼する場合にも高い燃焼効率を確保することができる。
以上のように、燃焼位置をグループ化して燃焼群を構成しているので高効率燃焼位置を容易かつ効率的に設定することができる。
また、第1の実施形態に係るプログラムによれば、第1サブルーチン、第2サブルーチン、第3サブルーチンを有しているので、ボイラ群2の構成、運転状況に応じて適切な運転動作を容易に設定することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ボイラシステム1を構成するボイラ群2が、3台の四位置ボイラと、1台の三位置ボイラとから構成される場合について説明したが、ボイラ群2を形成するボイラの構成、及びボイラの台数は任意に設定することができる。その場合に、ボイラ群2を形成するボイラの燃焼位置数、蒸発量等の構成がすべて同一でもよいことはいうまでもない。
また、ボイラ群2を構成するボイラのうちの一部が、故障、修理等により計画停止されている場合に稼動可能な一部のボイラを対象として燃焼制御してもよい。
また、上記実施の形態においては、3台の四位置ボイラ21、22、23の低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)、G3(1、2)が複数の燃焼位置から構成されるとともに、低燃焼群G1(1、2)、G2(1、2)、G3(1、2)が最も燃焼効率ηが高い燃焼群である場合について説明したが、例えば、最下位燃焼位置と最上位燃焼位置の間に複数の中位燃焼位置が設定されている場合に、最上位燃焼位置と一以上の中位燃焼位置をグループ化して高燃焼群を構成し、又は複数の中位燃焼位置をグループ化して中位燃焼群を構成してもよいし、中位燃焼群を設定する場合に複数の中位燃焼群を設定してもよい。
また、低燃焼群に代えて、高燃焼群、中位燃焼群のいずれを高効率燃焼群としてもよいし、グループ化されていない燃焼位置の燃焼効率を最も高効率としてもよい。
また、ボイラ群を構成する場合に、例えば、低燃焼群、中位燃焼群、高燃焼群を有するボイラを任意に組み合わせてもよく、かかる場合に、低燃焼群、中位燃焼群、高燃焼群のいずれの燃焼効率を最も高効率としてもよいし、各ボイラにおける燃焼効率が最も高効率とされる燃焼群、又は燃焼位置を、低燃焼群、中位燃焼群、高燃焼群、又はグループ化されていない燃焼位置のなかから任意に選択することも可能である。
また、上記実施の形態においては、制御部4がボイラ群2において最も燃焼位置が多い四位置ボイラに対しての制御信号を出力可能な場合について説明したが、例えば、制御器が、Nの燃焼位置に対する出力しか有さず、ボイラ群2のなかに(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラが存在する場合に、この(N+1)以上の燃焼位置をグループ化し、グループ化されていない燃焼位置と燃焼群の合算した数をN以下とすることで、上記制御器を用いて(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラの制御可能に構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、蒸発量と対応する物理量としてスチームヘッダ6内の蒸気の圧力P(t)を用いて蒸発量を制御する場合について説明したが、圧力P(t)に代えて蒸気使用設備18における蒸気の使用量等、蒸発量又は蒸発量と対応する他の物理量を用いて蒸発量を制御してもよい。
上記実施の形態においては、燃焼効率ηと移行時間tの双方を優位とするように燃焼位置のグループ化をして燃焼群を設定する場合について説明したが、燃焼効率ηと移行時間tのいずれか一方のみを優位とする燃焼群を構成してもよいし、また、他の特性を優位とするように燃焼群を設定してもよい。
また、燃焼群の設定に際して、燃焼効率η及び移行時間tのいずれもが向上しない構成としてもよいことはいうまでもない。
また、この発明に係るプログラムの概略構成の一例を、図5から図8にフロー図として示したが、上記フロー図以外の方法(アルゴリズム)を用いてプログラムを構成してもよいことはいうまでもない。
また、上記実施の形態においては、プログラムが、メインルーチンと、第1サブルーチンと、第2サブルーチンと、第3サブルーチンとを備える場合について説明したが、これらサブルーチンの一部のみを備えた構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、燃焼群の設定を手動で予め行なう場合について説明したが、プログラム等のソフトウェアを用いて燃焼群の自動設定を行ってもよい。
また、上記実施の形態においては、プログラムを実行することで予め定義された燃焼群が制御される場合について説明したが、例えば、継電器、配線等のハードウェア手段を用いて燃焼群を構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、本発明に係る制御をプログラムによって行なう場合について説明したが、プログラムによらずオペアンプ等を用いたアナログ制御によって行なってもよいことは当然である。また、かかる場合に、ボイラ群2の運転状態等を考慮して、蒸発量、優先順位等の変更に際して燃焼群のグループ化を行なってもよい。
また、上記ボイラ群の制御方法の実行に際して、例えば、調圧器等の機械的な手段を一部又は全部に用いてもよい。
また、第2サブルーチンにおいて燃焼位置を上位に移行する際の条件について、例えば、予め設定した蒸発量を供給するまでのタイムラグ、圧力(スチームヘッダ以外の圧力を含む)、温度(蒸気の温度の他、燃焼ガスの温度等を含む)等、蒸発量又は蒸発量と対応可能な上記以外の種々の指示に基づいて上位の燃焼位置に移行する構成してもよい。
また、第2サブルーチンにおいて、燃焼位置を上位に移行する際の出力を、ボイラ群2又はボイラに設けた制御器により行なってもよい。
また、上記実施の形態においては、プログラムを格納するための記憶媒体がROMである場合について説明したが、ROM以外にも、例えば、EP−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いてもよい。また、演算部が読出したプログラムを実行することにより上記実施形態の作用が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、演算部で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施形態の作用が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムが、演算部に挿入された機能拡張ボードや演算部に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の作用が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
簡単な構成の制御手段を用いて、ボイラ群を構成するボイラの蒸発量の増減を効率的に制御することができるので産業上利用可能である。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
4 制御部(制御器)
21、22、23、24、25 ボイラ

Claims (7)

  1. N(Nは、2以上の整数)の燃焼位置を有するボイラを制御する制御器によって(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラを1台以上備えたボイラ群を制御するプログラムであって、
    前記(N+1)以上の燃焼位置を有するボイラは、制御対象がN以下となるように前記燃焼位置をグループ化した燃焼群を備え、
    前記燃焼群ごとに制御するように構成されていることを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載のプログラムであって、
    前記燃焼群の少なくとも1つを、該燃焼群を構成する燃焼位置ごとに制御するように構成されていることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1に記載のプログラムであって、
    前記燃焼群の少なくとも1つを、1つの指示で制御するように構成されていることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプログラムであって、
    複数の燃焼位置をグループ化して前記燃焼群にする場合に、燃焼効率と応答性の少なくともいずれか一方が向上するように構成されていることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記燃焼効率を向上させるために複数の燃焼位置をグループ化して前記燃焼群を構成したボイラのうち、該ボイラにおける燃焼群のうち最下位の低燃焼群の前記燃焼効率が最も高いボイラのなかから低燃焼優先ボイラの対象台数を設定し、
    前記低燃焼優先ボイラの前記低燃焼群における燃焼を優先的に制御するように構成されていることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプログラムを備えることを特徴とする制御器。
  7. 請求項に記載の制御器を備えることを特徴とするボイラシステム。
JP2011532806A 2009-09-25 2009-09-25 プログラム、制御器及びボイラシステム Active JP5440607B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2009/004874 WO2011036724A1 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011036724A1 JPWO2011036724A1 (ja) 2013-02-14
JP5440607B2 true JP5440607B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=43795497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011532806A Active JP5440607B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 プログラム、制御器及びボイラシステム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5440607B2 (ja)
WO (1) WO2011036724A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5729242B2 (ja) * 2011-09-29 2015-06-03 三浦工業株式会社 制御装置及びボイラシステム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60169003A (ja) * 1984-02-09 1985-09-02 三浦工業株式会社 ボイラ−の自動台数制御装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0420701A (ja) * 1990-05-14 1992-01-24 Hirakawa Tekkosho:Kk ボイラ負荷制御方法及びその装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60169003A (ja) * 1984-02-09 1985-09-02 三浦工業株式会社 ボイラ−の自動台数制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2011036724A1 (ja) 2013-02-14
WO2011036724A1 (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5251356B2 (ja) 制御システム、制御システム用プログラム、燃焼制御方法及びボイラシステム
JP5434728B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5621365B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP2011208817A (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5277849B2 (ja) 制御プログラム、制御システム、ボイラシステム及び制御方法
JP5343935B2 (ja) ボイラシステム
JP5440607B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5598139B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5440069B2 (ja) ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5768525B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5418109B2 (ja) ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム
JP5924070B2 (ja) ボイラシステム
JP5593895B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP6528495B2 (ja) ボイラシステム
JP5272837B2 (ja) 制御プログラム、制御システム及びボイラシステム
JP5678614B2 (ja) プログラム、制御器、ボイラ及びボイラシステム
JP5455165B2 (ja) プログラム、制御器及びボイラシステム
JP6550999B2 (ja) ボイラシステム
JP2013234847A (ja) ボイラシステム
JP5729242B2 (ja) 制御装置及びボイラシステム
JP2011069516A (ja) ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム
JP4326459B2 (ja) バーナ制御装置
JP5045914B2 (ja) ボイラ台数制御装置
JP6044314B2 (ja) ボイラシステム
WO2018074310A1 (ja) ボイラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5440607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250