JP5440069B2 - ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム - Google Patents
ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5440069B2 JP5440069B2 JP2009218941A JP2009218941A JP5440069B2 JP 5440069 B2 JP5440069 B2 JP 5440069B2 JP 2009218941 A JP2009218941 A JP 2009218941A JP 2009218941 A JP2009218941 A JP 2009218941A JP 5440069 B2 JP5440069 B2 JP 5440069B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boiler
- combustion
- steaming
- backup
- evaporation amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
例えば、三位置制御ボイラからなるボイラ群において、給蒸しているすべてのボイラが高燃焼位置(最上位燃焼位置)にある場合には、給蒸中のボイラの燃焼位置を高くすることができず、燃焼開始したボイラが第1燃焼位置に到達して給蒸するまで負荷追従ができないことになる。
請求項1に記載の発明は、複数の段階的な燃焼位置を有するボイラを備え、各ボイラに優先順位が設定されたボイラ群を制御するプログラムであって、前記優先順位を変更してから、前記ボイラのいずれかを燃焼停止位置から最下位燃焼位置まで移行させる際に、給蒸移行過程にあるボイラが存在する場合には、前記給蒸移行過程にあるボイラを、給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるように構成されていることを特徴とする。
第1状態:低燃焼位置にあり、給蒸していないが圧力を保持している状態
第2状態:低燃焼を解除後、パージ又はパイロット燃焼状態となり、給蒸していないが圧力を保持している状態
第3状態:低燃焼を解除して待機状態となり、給蒸していないが圧力を保持している状態
第4状態:燃焼停止位置から低燃焼位置に移行して水を加熱しているが圧力を保持していない状態(無圧状態)
第5状態:パージ又はパイロット燃焼状態であるが圧力を保持していない状態(無圧状態)
なお、第5状態には、第2状態から圧力低下して無圧状態となった場合と、燃焼停止位置においてパージ又はパイロット燃焼状態となり、無圧状態である場合を含む。
給蒸移行過程のうち、圧力保持状態にある第1状態、第2状態、第3状態から第1燃焼位置への移行は、移行時間を短くするうえで好適である。
なお、連続パイロット燃焼状態とは、ガス焚きボイラにおいて、燃焼信号が出力されるとすぐに着火することができるように、未燃ガスが缶内に滞留させないために行なうパイロットバーナの連続燃焼状態をいう。
なお、微風パージとは、油焚きボイラにおいて、燃焼信号が出力されるとすぐに着火することができるように、未燃ガスが缶内に滞留させないために送風機回転数を減少させて微風量で送風状態を維持することをいう。
図1は、本発明に係る制御器の一実施形態を示す図であり、符号1はボイラシステムを示している。
この実施形態において、ボイラ群2は、例えば、第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23、第4ボイラ24、第5ボイラ25を備え、5台の蒸気ボイラから構成されている。
また、燃焼停止位置から第1燃焼位置に燃焼位置を一段階高くした場合に増加する第1差分蒸発量は、1000(Kg/h)、第1燃焼位置から第2燃焼位置に燃焼位置を一段階高くした場合に増加する第2差分蒸発量は、1500(Kg/h)に設定されている。つまり、第2燃焼位置で燃焼した場合の蒸発量、すなわち定格蒸発量は2500(Kg/h)とされている。
また、一段階上位に移行して第N燃焼位置(Nは、1以上の整数)となることで増加する蒸発量を、「第N燃焼位置の差分蒸発量」、又は「第N差分蒸発量」といい、例えば、燃焼停止位置から第1燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第1燃焼位置の差分蒸発量」、又は「第1差分蒸発量」と、第1燃焼位置から第2燃焼位置に移行した場合に増加する蒸発量を「第2燃焼位置の差分蒸発量」、又は「第2差分蒸気量」という。
また、給蒸している各ボイラ21、・・・、25を、第1燃焼位置から第2燃焼位置に燃焼位置を一段階上位に移行してバックアップする場合も、優先順位に従って行なわれるようになっている。
なお、図2に示した優先順位は一例であり、優先順位は、任意に変更可能とされている。
(1)第1状態:低燃焼位置にあり、給蒸していないが圧力を保持している状態
(2)第2状態:低燃焼を解除後、連続パイロット燃焼状態となり、給蒸していないが圧力を保持している状態
(3)第3状態:低燃焼を解除して待機状態となり、給蒸していないが圧力を保持している状態
(4)第4状態:燃焼停止位置から低燃焼位置に移行して水を加熱しているが圧力は保持していない状態(無圧状態)
(5)第5状態:連続パイロット燃焼状態であるが圧力は保持していない状態(無圧状態)
また、各ボイラ21、・・・、25における第1状態から第5状態のいずれかの状態から給蒸するまでの時間は、図3に示すように、例えば、第1状態が6秒、第2状態が8秒、第3状態が15秒、第4状態が120秒、第5状態が180秒とされている。
以上のように、給蒸移行過程の圧力保持状態にある第1状態、第2状態、第3状態から第1燃焼位置への移行は、移行時間が短くなる点で好適である。なお、この実施形態においては、移行時間に基づき第1燃焼位置に移行させる給蒸移行過程の算出対象が、第1状態、第2状態に設定されている。
また、優先順位を変更した場合には、優先順位を変更する前に出力された燃焼位置移行の指示は、実行されるようになっている。
出力部46は、各ボイラ21、・・・、25と信号線14により接続され、演算部43から出力された制御信号を各ボイラ21、・・・、25に出力するようになっている。
第1のデータベース45Aは、圧力信号(mV)と圧力(Pa)との関係を示すデータテーブルが数値データとして格納されており、圧力センサ7からの圧力信号(mV)に基づいてスチームヘッダ6内の圧力(Pa)が算出されるようになっている。
演算部43は、第2データベース45Bを参照して、給蒸移行過程にある各ボイラ21、・・・、25のうち給蒸するまでの時間が最も短いボイラを次優先バックアップボイラとして選択するようになっている。
メインルーチンは、圧力センサ7が検出したスチームヘッダ6の圧力に基づいて、ボイラ群2において燃焼させるボイラ及び燃焼位置を選択してボイラ群2の蒸発量を制御するように構成されている。この実施形態において、燃焼させるボイラ及び燃焼位置は、優先順位に基づいて行なわれるようになっている。
また、バックアップに際して、バックアップの蒸発量が、ボイラ群2の不足蒸発量を確保するように、バックアップに用いる燃焼位置を選択するようになっている。
なお、メインルーチンにおける圧力センサ7からの圧力信号に基づいて蒸発量増加の必要性を判断は、上述のように周知の燃焼位置制御技術が用いられるものとし、説明を省略する。
以下、図4を参照して、メインルーチンについて説明する。
2)ボイラ群2が運転中かどうかを判断する(S2)。
ボイラ群2が運転中の場合にはS3に移行し、運転が停止している場合にはプログラムを終了する。
3)演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の運転状態に関する情報等に基づいて新たに給蒸可能となったボイラの有無を判断する(S3)。
給蒸可能となったボイラがない場合にはS4に移行し、給蒸可能となったボイラがある場合にはS18に移行する。
4)演算部43は、入力部41を介して取得した圧力センサ7の圧力信号に基づいて蒸発量増加の必要性を判断する(S4)。
蒸発量の増加が必要な場合にはS5に移行し、蒸発量を増加が必要ない場合にはS11に移行する。
5)演算部43は、優先順位に基づき蒸発量増加するための信号を出力する(S5)。
6)演算部43は、S5において出力した蒸発量増加のための信号出力が、燃焼停止位置から第1燃焼位置への移行かどうかを判断する(S6)。
燃焼停止位置から第1燃焼位置への移行である場合にはS7に移行し、燃焼停止位置から第1燃焼位置への移行ではない場合にはS2に移行する。
7)演算部43は、燃焼停止位置から第1燃焼位置への移行である場合に、バックアップ可能なボイラがあるかどうかを判断する(S7)。
バックアップ可能なボイラがある場合にはS8に移行し、バックアップ可能なボイラがない場合にはS2に移行する。
8)演算部43は、バックアップ可能なボイラがある場合には、合計不足蒸発量JLを算出し、メモリ42に格納する(S8)。
合計不足蒸発量JLを算出したら、S10の第1のサブルーチンに移行する。
合計不足蒸発量JLは、燃焼停止位置から第1燃焼位置に移行する信号を出力した後に給蒸可能となっていない各ボイラ21、・・・、25の第1差分蒸発量を合計して算出する。
9)第1のサブルーチンの実行が終了したら、S2に移行する(S10)。
10)S4において蒸発量増加の必要性がないと判断された場合、演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の運転状態に関する情報をチェックして、ボイラ群2の必要蒸発量が減少し、燃焼開始の指示を受けて給蒸可能となるまでの間の各ボイラ21、・・・、25の燃焼が解除されて合計不足蒸発量JLが減少していないかどうかを判断する(S11)。
合計不足蒸発量JLの減少がある場合にはS12に移行し、合計不足蒸発量JLの減少がない場合にはS2に移行する。
11)演算部43は、S11において合計不足蒸発量JLの減少がある場合には、合計不足蒸発量JLを算出し、合計不足蒸発量JLを算出したらS13の第2のサブルーチンに移行する(S12)。このとき、算出した合計不足蒸発量JLは、メモリ42に格納する。
12)第2のサブルーチンの実行が終了したら、S2に移行する(S13)。
13)演算部43は、S3において新たに給蒸可能となったボイラがある場合には、合計不足蒸発量JLを算出し、合計不足蒸発量JLを算出したらS20の第2のサブルーチンに移行する(S18)。このとき、算出した合計不足蒸発量JLは、メモリ42に格納する。
14)第2のサブルーチンの実行が終了したら、S2に移行する(S20)。
上記2)から14)を繰り返して実行する。
〔第1のサブルーチン〕
以下、図5を参照して、第1のサブルーチンについて説明する。第1のサブルーチンは、ボイラ群2において、燃焼停止位置から第1燃焼位置に移行する信号が出力されて、メインルーチンのS10への移行により実行される。
1)まず、演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の運転状態に関する情報等に基づいて、燃焼位置を上位に移行することによりバックアップに用いることが可能な給蒸中のボイラがあるかどうかを判断する(S101)。
バックアップに用いることが可能な給蒸中のボイラがある場合にはS102に移行し、バックアップに用いることが可能な給蒸中のボイラがない場合にはS106に移行する。
2)演算部43は、例えば、優先順位に従って、バックアップに用いることが可能な給蒸中のボイラのなかから次優先バックアップボイラを選択する(S102)。
次優先バックアップボイラとは、バックアップに用いることが可能なボイラのうち、バックアップに関しての優先順位が最上位のボイラをいう。なお、S103においては優先順位に従うようになっている。また、次優先バックアップボイラのバックアップ蒸発量を、次優先バックアップ蒸発量という。
3)演算部43は、次優先バックアップボイラの燃焼位置を一段階上位に移行する信号を出力する(S103)。
4)ボイラ群2における総バックアップ蒸発量JBKと、次優先バックアップボイラのバックアップ蒸発量JBK1とを合計して、新たな総バックアップ蒸発量JBKに置き換える(S104)。なお、新たな総バックアップ蒸発量JBKは、メモリ42に格納する。
5)演算部43は、合計不足蒸発量JL> 総バックアップ蒸発量JBKかどうかを判断する(S105)。
合計不足蒸発量JL> 総バックアップ蒸発量JBKである場合には、S101に移行し、合計不足蒸発量JL> 総バックアップ蒸発量JBKでない場合、すなわち、総バックアップ蒸発量JBKにより合計不足蒸発量JLを確保可能な場合には、プログラムを終了する。
6)S101において、バックアップに用いることが可能な給蒸中のボイラがない場合、演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の運転状態に関する情報等に基づいて、バックアップに用いることが可能な給蒸移行過程にあるボイラがあるかどうかを判断する(S106)。
バックアップに用いることが可能な給蒸移行過程にあるボイラがある場合にはS107に移行し、バックアップに用いることが可能なボイラがない場合にはプログラムを終了する。
7)演算部43は、第2データベース45Bを参照して、バックアップ可能な給蒸移行過程にあるボイラのなかから最も短時間で給蒸するボイラを、次優先バックアップボイラとして選択(S107)し、S103に移行する。
上記1)から7)を繰り返して実行する。
〔第2のサブルーチン〕
以下、図6を参照して、第2のサブルーチンについて説明する。第2のサブルーチンは、ボイラ群2において、合計不足蒸発量JLの減少が検出されて、メインルーチンのS13又はS20に移行することにより開始する。
1)まず、ボイラ群2におけるバックアップ中のボイラの有無を判断する(S201)。
バックアップ中のボイラの有無の判断は、現在の総バックアップ蒸発量JBKがゼロの場合は、バックアップ中のボイラは存在しないものと判断し、総バックアップ蒸発量JBKがゼロでない場合は、バックアップ中のボイラが存在すると判断する。
バックアップ中のボイラが存在する場合には、S202に移行し、バックアップ中のボイラが存在しない場合には、第2のサブルーチンを終了する。
2)次に、ボイラ群2における現在の総バックアップ蒸発量JBKから、最下位優先バックアップボイラのバックアップ蒸発量JBK2を減算してJAに置き換える(S202)。ここで、JAは、合計不足蒸発量JLに相当する蒸発量を確保するバックアップ蒸発量JBKの最小値を算出するために用いる変数である。
最下位優先バックアップボイラとは、バックアップに用いられているボイラのうち、バックアップに関しての優先順位が最下位のボイラをいい、バックアップ解除に関しては、最も優先されるボイラである。なお、S202においては、バックアップボイラのうち優先順位が最下位のボイラが該当する。また、最下位優先バックアップボイラのバックアップ蒸発量を、最下位優先バックアップ蒸発量という。
3)演算部43は、合計不足蒸発量JL≦JAかどうかを判断する(S203)。
合計不足蒸発量JL≦JAである場合にはS204に移行し、合計不足蒸発量JL≦JAでない場合にはプログラムを終了する。
4)演算部43は、最下位優先バックアップボイラにバックアップを解除する信号を出力して、S205に移行する(S204)。
5)演算部43は、S202で算出した(総バックアップ蒸発量JBK−最下位優先バックアップボイラのバックアップ蒸発量JBK2)を新たな総バックアップ蒸発量JBKに置き換えてS201に移行する(S205)。なお、新たな総バックアップ蒸発量JBKは、メモリ42に格納する。
上記1)から5)を繰り返して実行する。その結果、最小限の総バックアップ蒸発量JBKによるバックアップが可能とされる。
図7は、プログラムを用いてボイラ群2の燃焼を制御する場合の各ボイラ21、・・・、25の燃焼状態を示す概略図であり、四角枠は各ボイラ21、・・・、25の第1燃焼位置、第2燃焼位置の燃焼状態を、左側に示した数値1000、1500は第1差分蒸発量及び第2差分蒸発量を示している。また、各ボイラ21、・・・、25の上側に記載した<1>から<5>は、各ボイラ21、・・・、25の優先順位を示している。
このときの優先順位は、第1ボイラ21、第2ボイラ22、第3ボイラ23、第4ボイラ24、第5ボイラ25の順に設定されている。
バックアップ蒸発量を除く蒸発量は、5000(kg/h)
合計不足蒸発量JLは、ゼロ
総バックアップ蒸発量JBKは、ゼロ
次優先バックアップ蒸発量は、1000(kg/h)
である。
2)次に、図7(B)に示すように、第1ボイラ21、第2ボイラ22の2台が第2燃焼位置を維持した状態で、優先順位が、第5ボイラ25、第4ボイラ24、第3ボイラ23、第2ボイラ22、第1ボイラ21の順に変更されたものとする。
この優先順位の変更によって、各ボイラ21、・・・、25の燃焼状態に変化はなく、バックアップ蒸発量を除く蒸発量、合計不足蒸発量JL、総バックアップ蒸発量JBK、次優先バックアップ蒸発量は、そのまま維持される。
3)次いで、要求負荷が増加して、必要蒸発量が6000(kg/h)に増加したものとする。すると、演算部43は、蒸発量を増加する必要があると判断(S4)し、優先順位に従って燃焼を開始するための信号を第5ボイラ25に出力(S5)する。
その結果、図7(C)に示すように、第5ボイラ25は、燃焼停止位置から第1燃焼位置に移行するための給蒸移行過程となる。
このとき、
バックアップ蒸発量を除く蒸発量は、5000(kg/h)
合計不足蒸発量JLは、1000(kg/h)
総バックアップ蒸発量JBKは、ゼロ
次優先バックアップ蒸発量は、1000(kg/h)
である。
4)蒸発量を増加するための出力は、第5ボイラ25の燃焼停止位置から第1燃焼位置への移行(S6)であるため、演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の情報に基づいてバックアップ可能なボイラの有無を判断(S7)する。
バックアップ可能なボイラの有無を判断において、演算部43は、上位の燃焼位置に移行可能な給蒸中のボイラと、給蒸移行過程にあるボイラの少なくともいずれかが1台以上存在する場合に、バックアップに用いるボイラがあると判断する。
演算部43は、合計不足蒸発量JLを算出(S8)し、第1のサブルーチン(S10)を実行する。
5)第1のサブルーチンを実行することにより、演算部43は、給蒸中の第1ボイラ21、第2ボイラ22は第2燃焼位置にありバックアップに用いることができないと判断(S101)してS106に移行する。
次いで、演算部43は、給蒸移行過程の第2状態にある第3ボイラ23と給蒸移行過程の第1状態にある第4ボイラ24がバックアップに使用可能であると判断(S106)する。
6)次に、演算部43は、第3ボイラ23が給蒸移行過程の第2状態から給蒸するまでの時間と、第4ボイラ24が給蒸移行過程の第1状態から給蒸するまでの時間を、第2のデータベース45B(図3)を参照して取得する。
そして、第3ボイラ23が給蒸するまでの時間(8秒)と第4ボイラ24が給蒸するまでの時間(6秒)とを比較して、給蒸するまでの時間が短い第4ボイラ24を次優先バックアップボイラとして選択する(S107)。
次いで、演算部43は、バックアップのために、第4ボイラ24に第1の燃焼位置に移行する信号を出力する(S103)。
7)第4ボイラ24に第1の燃焼位置に移行する信号が出力されると、図7(D)に示すように、第4ボイラ24は、給蒸移行過程の第1状態から第1の燃焼位置への移行を開始する。
その結果、
バックアップ蒸発量を除く蒸発量は、5000(kg/h)
合計不足蒸発量JLは、1000(kg/h)
総バックアップ蒸発量JBKは、ゼロ(第4ボイラ24が、給蒸するまでの間にあるため)
次優先バックアップ蒸発量は、1000(kg/h)
となる。
8)次いで、演算部43は、総バックアップ蒸発量JBK(=0)と次優先バックアップボイラである第4ボイラ24のバックアップ蒸発量JBK1(=1000(kg/h))とを合計して、総バックアップ蒸発量JBKに置き換えて、総バックアップ蒸発量JBKを1000(kg/h)とする(S104)。
次に、演算部43は、合計不足蒸発量JL>総バックアップ蒸発量JBKかどうかを判断する(S105)。
合計不足蒸発量JL>総バックアップ蒸発量JBKではなく、総バックアップ蒸発量JBKが合計不足蒸発量JLを確保するので第1のサブルーチンを終了し、メインルーチンのS2に移行する。
9)第4ボイラ24は、給蒸移行過程の第1状態から第1の燃焼位置への移行を開始してから、図3に示す所定時間(6秒)が経過すると、図7(E)に示すように給蒸して、第5ボイラ25をバックアップ可能となる。
その結果、
バックアップ蒸発量を除く蒸発量は、5000(kg/h)
合計不足蒸発量JLは、1000(kg/h)
総バックアップ蒸発量JBKは、1000(kg/h)
次優先バックアップ蒸発量は、1000(kg/h)
となる。
10)次に、図7(F)に示すように、第5ボイラ25は、第1の燃焼位置に移行する信号が出力されてから所定時間(例えば、190秒)が経過すると給蒸する。
演算部43は、入力部41を介して取得した各ボイラ21、・・・、25の運転状態に関する情報等に基づいて、新たに給蒸可能となったボイラ(第5ボイラ25)があると判断し、合計不足蒸発量JLを算出(S18)し、第2のサブルーチン(S20)を実行する。
11)第2のサブルーチンを実行することにより、演算部43は、S201を実行してJBK(=2500(kg/h)がゼロでないことからバックアップ中のボイラがあることを判断し、S202に移行する。
次に、演算部43は、総バックアップ蒸発量JBK(=1000(kg/h))から、最下位優先バックアップボイラである第4ボイラ24のバックアップ蒸発量JBK2(=1000(kg/h))を減算して、JAに置き換え(S202)て、JAをゼロとする。
次いで、演算部43は、合計不足蒸発量JL(=0(kg/h))と、JA(=0(kg/h))とを比較する(S203)。
その結果、合計不足蒸発量JL≦JAであるので、第4ボイラ24によるバックアップを解除する(S204)。
また、演算部43は、総バックアップ蒸発量JBK(=1000(kg/h))から第4ボイラ24によるバックアップ蒸発量JBK2(=1000(kg/h))を減算した値(ゼロ)を、総バックアップ蒸発量JBKに置き換えて、総バックアップ蒸発量JBKをゼロとする(S205)。
次いで、S201を実行すると、JBKがゼロであるため、バックアップ中のボイラがないと判断し、第2のサブルーチンを終了する。
その結果、
バックアップ蒸発量を除く蒸発量は、6000(kg/h)
合計不足蒸発量JLは、ゼロ
総バックアップ蒸発量JBKは、ゼロ
次優先バックアップ蒸発量は、1000(kg/h)
となる。
なお、図7には、図示していないが、ボイラ群2の必要蒸発量が減少することにより、燃焼開始の指示を受けて給蒸可能となるまでの間のボイラが燃焼不要となって合計不足蒸発量JLが減少した場合には、合計不足蒸発量JLを算出(S12)して第2のサブルーチンを実行(S13)してバックアップ蒸発量が最小となるまで、バックアップを解除するようになっている。
例えば、上記実施の形態においては、ボイラシステム1を構成するボイラ群2が、5台の三位置制御ボイラから構成される場合について説明したが、ボイラ群2を形成するボイラの構成、及びボイラの台数は任意に設定可能であり、例えば、四位置制御ボイラや、それ以上の燃焼位置を有するボイラを用いてもよいし、燃焼位置数や、蒸発量等の構成が異なるボイラを組み合わせてボイラ群を構成してもよいことはいうまでもない。
また、ボイラ群2を構成するボイラのうちの一部が、故障、修理等により計画停止されている場合に稼動可能な一部のボイラを対象として燃焼制御してもよい。
また、上記実施の形態においては、給蒸移行過程の第5状態が、連続パイロット燃焼状態で無圧状態である場合について説明したが、連続パイロット燃焼状態に代えて、又は連続パイロット燃焼状態とともに、第2状態から圧力低下して無圧状態となった場合、燃焼停止位置においてパージ又はパイロット燃焼状態となり無圧状態である場合のなかから任意に設定してもよい。
また、給蒸までの時間に代えて、例えば、給蒸移行過程にあるボイラを優先順位によって選択してもよい。
また、上記実施の形態においては、プログラムが、メインルーチンと、第1のサブルーチン、第2のサブルーチンとを備える場合について説明したが、メインルーチンと第1のサブルーチンに係る構成によりプログラムを構成としてもよい。
また、上記ボイラ群の制御方法の実行に際して、例えば、調圧器等の機械的な手段を一部又は全部に用いてもよい。
2 ボイラ群
4 制御部(制御器)
21、22、23、24、25 ボイラ
Claims (8)
- 複数の段階的な燃焼位置を有するボイラを備え、各ボイラに優先順位が設定されたボイラ群を制御するプログラムであって、
前記優先順位を変更してから、前記ボイラのいずれかを燃焼停止位置から最下位燃焼位置まで移行させる際に、
給蒸移行過程にあるボイラが存在する場合には、
前記給蒸移行過程にあるボイラを、給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるように構成されていることを特徴とするプログラム。 - 請求項1に記載のプログラムであって、
前記給蒸移行過程にあるボイラのうち、給蒸までの時間が短いボイラを優先して前記最下位燃焼位置に移行させるように構成されていることを特徴とするプログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載のプログラムであって、
前記給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるボイラの蒸発量によって前記燃焼停止位置から最下位燃焼位置まで移行させるボイラの蒸発量が確保されるように、前記給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるボイラを選択するように構成されていることを特徴とするプログラム。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラムを備えることを特徴とする制御器。
- 請求項4に記載の制御器を備えることを特徴とするボイラシステム。
- 複数の段階的な燃焼位置を有するボイラを備え、各ボイラに優先順位が設定されたボイラ群の制御方法であって、
前記優先順位を変更してから、前記ボイラのいずれかを燃焼停止位置から最下位燃焼位置まで移行させる際に、
給蒸移行過程にあるボイラが存在する場合には、
前記給蒸移行過程にあるボイラを、給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させることを特徴とするボイラ群の制御方法。 - 請求項6に記載のボイラ群の制御方法であって、
前記給蒸移行過程にあるボイラのうち、給蒸までの時間が短いボイラを優先して前記最下位燃焼位置に移行させることを特徴とするボイラ群の制御方法。 - 請求項6又は請求項7に記載のボイラ群の制御方法であって、
前記給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるボイラの蒸発量によって前記燃焼停止位置から最下位燃焼位置まで移行させるボイラの蒸発量が確保されるように、前記給蒸移行過程から最下位燃焼位置に移行させるボイラを選択することを特徴とするボイラ群の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009218941A JP5440069B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009218941A JP5440069B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011069515A JP2011069515A (ja) | 2011-04-07 |
JP5440069B2 true JP5440069B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=44014950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009218941A Expired - Fee Related JP5440069B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5440069B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5672276B2 (ja) * | 2012-08-29 | 2015-02-18 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
JP6142667B2 (ja) * | 2013-05-20 | 2017-06-07 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
JP2018105519A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2542408Y2 (ja) * | 1989-10-11 | 1997-07-30 | 川重冷熱工業株式会社 | ボイラの制御装置 |
JP2005055014A (ja) * | 2003-08-07 | 2005-03-03 | Miura Co Ltd | ボイラの台数制御方法 |
-
2009
- 2009-09-24 JP JP2009218941A patent/JP5440069B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011069515A (ja) | 2011-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5621365B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5434728B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5251356B2 (ja) | 制御システム、制御システム用プログラム、燃焼制御方法及びボイラシステム | |
JP5447083B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5200752B2 (ja) | ボイラの制御方法及びこの制御方法を用いたボイラシステム | |
JP5440069B2 (ja) | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5277849B2 (ja) | 制御プログラム、制御システム、ボイラシステム及び制御方法 | |
JP5343935B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5598139B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5593895B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5983413B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5272837B2 (ja) | 制御プログラム、制御システム及びボイラシステム | |
JP6550999B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5678614B2 (ja) | プログラム、制御器、ボイラ及びボイラシステム | |
JP5418109B2 (ja) | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5440607B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5991156B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2011069516A (ja) | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5455165B2 (ja) | プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP5585007B2 (ja) | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP7548105B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2014228180A (ja) | ボイラシステム | |
JP2011069517A (ja) | ボイラ群の制御方法、プログラム、制御器及びボイラシステム | |
JP2014055750A (ja) | ボイラシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110714 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130903 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5440069 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |