JP5440504B2 - メタマテリアル - Google Patents

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Description

本発明は、メタマテリアルに関し、特に、負の誘電率および負の透磁率をもつ左手系メタマテリアルに関する。
近年、メタマテリアル(metamaterial)と称されるデバイスが注目されている。このメタマテリアルとは、自然界に存在する物質が有さないような電磁気的および/または光学的な特性をもつ人工物質である。このようなメタマテリアルの代表的な特性として、負の透磁率(μ<0)、負の誘電率(ε<0)、あるいは負の屈折率(透磁率および誘電率がいずれも負の場合)が挙げられる。なお、μ<0かつε>0の領域、またはμ>0かつε<0の領域は「エバネッセント解領域」とも称され、μ<0かつε<0の領域は「左手系領域」とも称される。
μ<0かつε<0である左手系メタマテリアルは、負の誘電率と負の透磁率とを同時に発現させるために、負の誘電率を持つ素子と、負の透磁率を持つ素子とを周期配置して作られる。
左手系メタマテリアルには、大きく分けて、回路系と共振系とがある。共振系において、負のμを発現させる手段としては、例えば、スプリットリング共振器(SRR:Split Ring Resonator)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、負のεを発現させる手段としては、電磁波の波長に対して十分長い金属細線が知られている。この金属細線によれば、プラズマ周波数が下がり、負のεが実現される。非特許文献2には、金属細線のアレイにより負のεを実現できることが記載されている。また、特表2008−507733号公報(特許文献1)には、周期格子のワイヤが負の誘電率となるとの記述がある。
また、電磁波の波長λの半分の長さの金属細線が、電磁波との共振によって負の誘電率を発生することも知られている。他にも、導波管が、遮断周波数以下の周波数帯域で負の誘電率を示すことが知られている。
特表2008−507733号公報
「左手系メタマテリアル」、日経エレクトロニクス1月2日号、日経BP社、2006年1月2日、pp.75−81 J B Pendry他, "Low Frequency Plasmons in thin−wire structures", J. Phys.: Condens. Matter Vol.10 (1998) 4785−4809
実用性の面からは、小型のメタマテリアルが実現されることが望まれる。しかしながら、従来存在するスプリットリング共振器と金属線とを組み合わせた左手系メタマテリアルは、かなり大型であった。
本願発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、小型化可能な左手系メタマテリアルを提供することである。
本発明のある局面に従うメタマテリアルは、各々が所定の波長に対して負の誘電率を生じる複数の第1の共振器を含む。第1の共振器の各々は、内部スペースを有している。本メタマテリアルは、さらに、各々が所定の波長に対して負の透磁率を生じる複数の第2の共振器と、第1の共振器および第2の共振器の位置を固定する支持部材とを含む。支持部材は、第2の共振器の各々を、複数の第1の共振器の内部に固定し、かつ、複数の第1の共振器が空間的に連続するように複数の第1の共振器を固定する。
好ましくは、第1の共振器の各々は、所定の波長の略半分の長さをもつ金属線を含む。
さらに好ましくは、金属線は、所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸を中心軸とする、第1のコイルからなる。第2の共振器の各々は、所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸と直交する第2の軸を中心とする第2のコイルを含む。支持部材は、第1のコイルおよび第2のコイルが、鎖状に交互につながれて配置されるように、第1のコイルおよび第2のコイルを固定する。
さらに好ましくは、金属線は、所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸を中心軸とする、第1のコイルからなる。支持部材は、第2の共振器の各々を、対応する第1のコイルに囲まれる領域内に固定する。
さらに好ましくは、第2の共振器の各々は、所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸と直交する第2の軸を中心軸とする第2のコイルを含む。
さらに好ましくは、第1の共振器の各々は、第1のコイルの端部に接続された導電板をさらに含む。
さらに好ましくは、第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である。
さらに好ましくは、第2の共振器は、スプリットリング型共振器である。
さらに好ましくは、第1の共振器の各々は、金属線の第1の端部に接続された第1の平板電極と、金属線の第1の端部とは反対側の第2の端部に接続された第2の平板電極とをさらに含む。支持部材は、第2の共振器の各々を、第1の平板電極および第2の平板電極に挟まれた領域内に固定する。
さらに好ましくは、金属線は屈曲している。
さらに好ましくは、第2の共振器の各々は、第1の電極面と、第1の電極面に対向する第2の電極面と、第1の電極面および第2の電極面を電気的に接続する導電部とを含む。
さらに好ましくは、第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である。
さらに好ましくは、第2の共振器は、スプリットリング型共振器である。
さらに好ましくは、支持部材は、絶縁材を含む。第1の電極面および第2の電極面は、絶縁材内に配置される。導電部は、絶縁材内に形成されたビアを介して第1の電極面および第2の電極面を電気的に接続する。
さらに好ましくは、支持部材、第1の共振器および第2の共振器は、複数の基板層により形成される。
本発明の別の局面に従うメタマテリアルは、所定の波長に対して負の誘電率を生じる第1の共振器を含む。第1の共振器は、内部スペースを有している。本メタマテリアルは、所定の波長に対して負の透磁率を生じる第2の共振器と、第1の共振器および第2の共振器の位置を固定する支持部材とをさらに含む。支持部材は、第2の共振器を、第1の共振器の内部に固定する。
本発明のさらに別の局面に従うメタマテリアルは、各々が所定の波長に対して負の誘電率を生じる複数の第1の共振器と、各々が所定の波長に対して負の透磁率を生じる複数の第2の共振器とを含む。第2の共振器の各々は、内部スペースを有している。本メタマテリアルは、第1の共振器および第2の共振器の位置を固定する支持部材をさらに含む。支持部材は、第1の共振器の各々を、複数の第2の共振器の内部に固定し、かつ、複数の第2の共振器が空間的に連続するように複数の第2の共振器を固定する。
好ましくは、第1の共振器の各々は、所定の波長の略半分の長さをもつ金属線を含む。
さらに好ましくは、金属線は、屈曲している。
さらに好ましくは、第2の共振器の各々は、第1の電極面と、第2の電極面と、第1の電極面および第2の電極面を電気的に接続する導電部とを含む。
さらに好ましくは、第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である。
さらに好ましくは、第2の共振器は、スプリットリング型共振器である。
さらに好ましくは、支持部材は、絶縁材を含む。第1の電極面および第2の電極面は、絶縁材内に配置される。導電部は、絶縁材内に形成されたビアを介して第1の電極面および第2の電極面を電気的に接続する。
さらに好ましくは、支持部材、第1の共振器および第2の共振器は、複数の基板層により形成される。
本発明のさらに別の局面に従うメタマテリアルは、所定の波長に対して負の誘電率を生じる第1の共振器と、所定の波長に対して負の透磁率を生じる第2の共振器とを含み。第2の共振器は、内部スペースを有している。本メタマテリアルは、第1の共振器および第2の共振器の位置を固定する支持部材をさらに含む。支持部材は、第1の共振器を、前記第2の共振器の内部に固定する。
本発明によれば、負の誘電率(または透磁率)を生じる複数の内部スペースを有する第1の共振器が、負の透磁率(または誘電率)を生じる複数の第2の共振器と組み合わせられる。ここで、第2の共振器は、第1の共振器の内部に位置する。したがって、本発明によれば、小型化可能な左手系メタマテリアルを提供することができる。
また、本発明のある局面によれば、各々が負の誘電率(または透磁率)を生じる複数の内部スペースを有する第1の共振器を、各々が負の透磁率(または誘電率)を生じる複数の第2の共振器と組み合わせられる。ここで、第2の共振器の各々は、複数の第1の共振器の内部に、かつ、複数の第1の共振器を空間的に連続するように位置する。したがって、本発明によれば、小型化可能な左手系メタマテリアルを提供することができる。
コンデンサ型共振器の概略の外観図である。 図1に示すII−II線断面図である。 共振周波数においてコンデンサ型共振器で形成される共振回路を説明するための図である。 コンデンサ型共振器で生じる比透磁率の周波数特性の一例を示す図である。 コイル型共振器を用いた負の誘電率を発現するメタマテリアルの構成を説明するための図である。 図5に示すメタマテリアルの比透磁率を示す図である。 図5に示すメタマテリアルの比誘電率を示す図である。 コイル型共振器を用いた負の誘電率を持つメタマテリアルの構成を説明するための図である。 図8に示すメタマテリアルの比透磁率を示す図である。 図8に示すメタマテリアルの比誘電率を示す図である。 コイル型共振器の配置の一例を示す図である。 互いに離して配置された2つのコイル型共振器および発生する電界を模式的に示した図である。 第1の実施の形態に係るメタマテリアルの構造を示す図である。 第2の実施の形態に係るメタマテリアルの構造を示す図である。 第2の実施の形態に係るメタマテリアルの別の構造を示す図である。 第3の実施の形態に係るメタマテリアルの概略図である。 第3の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの斜視図である。 第3の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットをy方向から見た側面図である。 第4の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの斜視図である。 第4の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの側面図である。 第5の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの斜視図である。 の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの側面図である。 の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの上面図である。 の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの斜視図である。 の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの正面図である。 の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニットの側面図である。 第6の実施の形態に係るユニットの作成方法を説明するための図である。 第7の実施の形態に係るユニットの構造を示す図である。 第8の実施の形態に係るユニットの構造を示す図である。
[共振器について]
本実施の形態に係る左手系メタマテリアルは、共振器を組み合わせた共振系に向けられたものである。そこで、まず、本実施の形態に係る左手系メタマテリアルを構成する共振器について説明する。ただし、本実施の形態に係る共振器は、ここで説明するものに限られるわけではない。後述のいくつかの実施の形態でも記載の通り、負の透磁率を発現する共振器として、周知のもの、例えば、スプリットリング共振器を用いることなども可能である。
(1.多層コンデンサ型共振器)
本実施の形態において用いられる共振器の1つに、複数の電極を含む多層コンデンサ型共振器がある。この共振器には、当該電極間に生じる静電容量(キャパシタンス)を主体とした共振回路が形成される。この共振回路は、共振器の周辺に配置された信号線路に交流電流が流れることで発生する電磁波の特定の周波数成分に感受性をもち、この周波数成分の電磁波を受けて電気的な共振現象を生じ得る。この共振現象によって、負の透磁率が発現する。
ここで、メタマテリアルとしての機能である透磁率の共振を生じさせるためには、各共振器の電流の伝搬方向における長さが、対象とすべき周波数における電磁波の波長λに対して、少なくともλ/4より短い必要がある。さらに、各共振器の電流の伝搬方向における長さは、λ/20以下であることが好ましい。
共振器としては、複数の平板電極を絶縁物(誘電体)を積層して形成された積層コンデンサなどを用いることができる。以下では、積層コンデンサを用いて共振器を実現する構成について例示する。この構成によれば、市販されている積層セラミックコンデンサなどの積層コンデンサを用いて、容易に共振器を構成できる。ただし、本実施の形態に係る共振器を構成するための専用に設計された電極部材を用いてもよい。
図1は、コンデンサ型共振器300の概略の外観図である。図1を参照して、コンデンサ型共振器300は、非磁性体である外装部10により覆われている。なお、外装部10としては、テフロン(登録商標)などの樹脂材料が適している。このコンデンサ型共振器300は、所定の周波数成分を含む電流が流れる信号線路200に近接して配置されることで、当該電流が発生する電磁波の特定の周波数成分(共振周波数)を受けて共振を生じる。また、コンデンサ型共振器300の信号線路200に接する面とは反対側の面には、グランド220が配置される。
コンデンサ型共振器300内での共振によって、コンデンサ型共振器300に磁束が発生し、負の透磁率が発現する。
なお、コンデンサ型共振器300が負の透磁率を発現する、すなわちメタマテリアルとしての機能である負の透磁率を発揮するためには、信号線路200における電流の伝搬方向に沿う、コンデンサ型共振器300の長さl’が、共振周波数における電磁波の波長λに対して、少なくともλ/4より短い必要がある。さらに、コンデンサ型共振器300の長さlは、λ/20以下であることが好ましい。
以下では、コンデンサ型共振器300の一例として、長さl’=1.6mm、幅W=0.8mm、高さH=0.8mmの8層の内部電極を有する積層コンデンサを用いる場合について例示する。なお、信号線路200と積層コンデンサとの距離h=0.2mm、積層コンデンサとグランド220との距離h’=0.2mmとする。
ここで、λ/4=長さl’=1.6mmとすると、λ=6.4mmとなり、これは、空気中では周波数fmax=46.875GHzに相当する。従って、このコンデンサ型共振器300をλ/4以下のピッチで並べると、ギガヘルツ帯においてメタマテリアルとして用いることができる。当然のことながら、適用すべき周波数領域に応じて、共振器の長さlを適宜設計することができる。
次に、図1および図2を参照して、コンデンサ型共振器300の構造について説明する。図2は、図1に示すII−II線断面図である。
図1を参照して、信号線路200に電流が流れることによって、信号線路200を中心とした円周方向に交流の磁界が発生する。すなわち、磁界の磁力線は、信号線路200を中心とする同心円となる。また、信号線路200には電流が流れる際に電位が発生するので、信号線路200とグランド220との間には交流の電界が発生する。
図2を参照して、コンデンサ型共振器300は、比誘電率の高い絶縁物であるスペーサ6を介して互いに対向する、第1内部電極4および第2内部電極5の対を複数含む。複数の第1内部電極4は、第1外部電極2と電気的に接続されており、複数の第2内部電極5は、第2外部電極3と電気的に接続されている。このように、コンデンサ型共振器300では、平板状の複数の内部電極4,5が積層されており、隣接する第1内部電極4と第2内部電極5との間には、その電極の面積、電極間の距離、スペーサ6の比誘電率などによってその値が定まる静電容量(キャパシタンス)が生じる。
コンデンサ型共振器300を構成する第1内部電極4および第2内部電極5の各電極面は、磁界の磁力線に対して実質的に平行となるように配置される。それとともに、第1外部電極2および第2外部電極3の各電極面が、第1外部電極2および第2外部電極3の各電極面とは異なる面において、磁界の磁力線に対して実質的に平行となるように配置される。すなわち、図2に示すように、信号線路200を流れる電流によって生じる磁界の磁力線が紙面前後方向に発生している場合において、コンデンサ型共振器300は、第1内部電極4および第2内部電極5の電極断面長手方向が紙面左右方向と一致し、かつ第1外部電極2および第2外部電極3の電極断面長手方向が紙面上下方向と一致するように配置される。
コンデンサ型共振器300が図2に示すような位置関係を保って配置されることで、所定の周波数成分に対して図3に示すような共振回路が形成され、この共振回路によって、負の透磁率が発現する。
図3は、共振周波数においてコンデンサ型共振器300で形成される共振回路を説明するための図である。
図3を参照して、その電極面が磁界の磁力線に対して実質的に平行となるように配置される第1内部電極4および第2内部電極5、ならびに第1外部電極2および第2外部電極3は、その経路長さに応じたコイル(インダクタ)として作用する。
コンデンサ型共振器300では、第1内部電極のうち最上層の電極4aと、第1外部電極2と、第1内部電極のうち最下層の電極4bとは互いに電気的に接続されており、これらを含む電流経路が形成される。同様に、第2内部電極のうち最上層の電極5aと、第2外部電極3と、第2内部電極のうち最下層の電極5bとについても互いに電気的に接続されており、これらを含む電流経路が形成される。ここで、電極4aと電極5aとの間の静電容量(キャパシタンスC1)と、電極4bと電極5bとの間の静電容量(キャパシタンスC2)とを介して、両電流経路は互いに電気的に接続される。その結果、キャパシタンスC1およびC2と各電極によって生じるインダクタンスL1〜L6とを含む共振回路が形成される。したがって、本実施の形態に係るコンデンサ型共振器300は、キャパシタンス(C1+C2)と、インダクタンス(L1+L2+L3+L4+L5+L6)とによって定まる共振周波数をもち、この共振周波数の電磁波が入射することで、透磁率共振が発現する。
なお、コンデンサ型共振器300では、隣接する内部電極の間の各々で静電容量が発生するが、最上位の静電容量および最下位の静電容量を除いた他の静電容量は、この共振回路の形成への影響は小さい。これは、共振を起こす循環経路の最外層に電流が集中するためである。
図4は、コンデンサ型共振器300で生じる比透磁率の周波数特性の一例を示す図である。なお、図4に示す変化特性は、シミュレーションによって算出されたものである。ここで、比透磁率とは、真空の透磁率に対する透磁率の比を表す。
図4を参照して、コンデンサ型共振器300は、その1つの共振周波数として約4.9GHzをもち、その前後で比透磁率が大きく変動し、負の透磁率が生じることが分かる。
上述の説明では、第1内部電極4および第2内部電極5、ならびに第1外部電極2および第2外部電極3の各電極面が磁界の磁力線に対して実質的に平行となるように配置されることで、メタマテリアルとしての機能である負の透磁率を発現させることができることについて述べた。ここで、「実質的に平行」とは、各電極面が磁界の磁力線と直交する状態を除外する意味であり、各電極面が磁界の磁力線とまったく平行である状態以外にも、磁力線に対して所定角度をもつ状態をも含む。実用上は、コンデンサ型共振器300で発現する負の透磁率の大きさが適用先のアプリケーションなどの要求を満足できる値であれば、「実質的に平行」とみなすことができる。
(2.コイル型共振器)
次に、コイル型共振器について説明する。上述のコンデンサ型共振器が負の透磁率を発現するものであったのに対し、以下に述べるコイル型共振器は、中心軸が電界方向に対して平行(磁界に対して直角)になるように配置されたときに、負の誘電率を発現する。また、コイル型共振器は、中心軸が電界方向に対し直角(磁界方向に対して平行)になるように配置されると、負の透磁率が発現する。
まず、コイル型共振器を用いて負の誘電率を発現するメタマテリアルの構成について図5を参照して説明する。図5は、コイル型共振器を用いて負の誘電率を発現するメタマテリアルの構成を説明するための図である。
図5に示すメタマテリアルは、コイル型共振器100と外装部10とを含む。コイル型共振器100は、非磁性体である外装部10により覆われている。コイル型共振器100は、信号線路200と、グランド220との間に配置されている。グランド220は、コイル型共振器100の信号線路200に接する面とは反対側にある外装部10の面に配置される。
信号線路200には、所定の周波数成分を含む電流が流れる。本実施の形態においては、信号線路200は、ストリップラインであるとする。ただし、信号線路200は、電流を流す導体の一例であって、導体の形態はこれに限られるものではない。
コイル型共振器100は、金属線を周回したものである。コイル型共振器100の全長(金属線の全長)は、信号線路200を流れる電流の波長の半分程度である。ここでは、信号線路200を流れる電流の周波数はGHz帯であり、コイル型共振器100の長さは、28mmとする。
図5では、コイル型共振器100として、中心軸110を中心に巻かれている、すなわち、ばね形状を有するものを示した。ただし、コイル型共振器100の形状は、図5に示した、円筒面に沿うように巻かれたものに限られない。例えば、コイル型共振器100は、四角柱に沿って巻かれたような形状であってもよい。あるいは、コイル型共振器100は、球面に沿って巻かれたような形状であってもよい。
コイル型共振器100は、上述のような長さおよび形状を有していればよい。コイル型共振器100としては、金属線を巻いたコイルなどを利用できる。コイル型共振器100としては、既成のもの(例えば、既成のコイル)を用いてもよいし、専用に作成したものを用いてもよい。
外装部10は、コイル型共振器100の位置を固定する。外装部10としては、テフロン(登録商標)などの樹脂材料が適している。ただし、外装部10は、コイル型共振器100の位置を固定する支持部材の一例であり、コイル型共振器100は、他の部材により固定されていてもよい。
コイル型共振器100の中心軸110は、信号線路200を流れる電流が作る電界、より詳しくは、信号線路200とグランド220との間に生じる電界に対して平行である。すなわち、外装部10は、中心軸110が電界に平行になるように、コイル型共振器100を固定する。言い換えると、コイル型共振器100は、電界の勾配に沿って、コイルの両端の電位に差が生じるように、配置される。
図5に示す例では、中心軸110を、信号線路200からグランド220に向かう方向に設定している。すなわち、中心軸110は、グランド220面に直交し、かつ、信号線路200を貫通する。この配置により、中心軸110は、信号線路200を流れる電流が作る電界に平行(信号線路200を流れる電流が作る磁界に垂直)になっている。
信号線路200に対して、コイル型共振器100は、信号線路200を流れる電流が発生する電場の特定の周波数(共振周波数)成分を受けて、共振を生じる。
図6および図7を参照して、コイル型共振器100の電磁的性質について説明する。図5に示すメタマテリアルが示す比透磁率および比誘電率をそれぞれ図6および図7に示す。ここで、比誘電率とは真空の誘電率に対する誘電率の比を表し、比透磁率とは真空の透磁率に対する透磁率の比を表わす。図7に示すように、図5のメタマテリアルは、2.6GHz付近で負の誘電率を示す。一方、比透磁率は、図6に示すように、常に正である。
以上のとおり、波長の1/2の長さのコイル状の金属線によって、負の誘電率が発現することが分かる。このようにコイル状の金属線を用いたメタマテリアルは、直線状の金属線を用いて負の誘電率を実現するメタマテリアルに比べ、小型にできる。
次に、ばね状の金属線を用いて負の透磁率(μ)を持つメタマテリアルを発現させる例について説明する。負のμを持つメタマテリアルは、図5に示したコイル型共振器100と同様の長さおよび形状のコイル型共振器100を、その中心軸110が磁界に平行になるように置くことで実現される。図8から図10を参照して、このように配置されたコイル型共振器100が、負の透磁率を示すことを説明する。
図8は、コイル型共振器を用いて負の誘電率を発現させるメタマテリアルの構成を説明するための図である。図8に示すメタマテリアルは、図6に示すコイル型共振器100をY軸周りに90度回転して、コイル型共振器100の中心軸が、信号線路200を流れる電流により生じる磁界と平行(信号線路200を流れる電流が作る電界に垂直)になるように配置したものである。
図8に示すメタマテリアルが示す比透磁率および比誘電率をそれぞれ図9および図10に示す。図9に示すように、図8のメタマテリアルは、2.6GHz付近で負の透磁率を示す。一方、図10に示すように、比誘電率は常に正である。
このように中心軸方向を変えることにより、同じ構造のコイル型共振器100が、負の誘電率を示す場合、および負の透磁率を示す場合のいずれもあることが分かる。なお、中心軸方向が磁界方向および電界方向に対して非直交になるように配置されたコイル型共振器100は、負の誘電率および透磁率を同時に示す。
[コンデンサおよびコイルを用いたメタマテリアル]
上述のようなコンデンサ型共振器およびコイル型共振器を用いると、メタマテリアルを実現できる。すなわち、負の誘電率は、コイル型共振器を用いて発現させることができる。負の透磁率は、コンデンサ型共振器、あるいは、負の誘電率用のコイル型共振器とは異なる向きに配置したコイル型共振器を用いて発現させることができる。
しかしながら、このような共振器の組み合わせにより左手系メタマテリアルを実現するためには、共振器を適切に配置する必要がある。上述の原理によれば、複数のコイル型共振器を図11のように配置することが考えられる。つまり、複数のコイル型共振器100を、隣り合うコイル型共振器100の中心軸が90度ずつ異なるように配置することが考えられる。また、図11において中心軸が横向きのコイル型共振器100の代わりにコンデンサ型共振器を用いることも考えられる。現実には、このように、負の誘電率用の共振器と負の透磁率用の共振器とを交互に周期配置したのでは、負の誘電率および透磁率を同時に発生させることは難しい。
これは、次のような理由による。まず、第1の理由として、負の誘電率のユニットと負の透磁率のユニットとを交互に周期配置する方法では、それぞれのユニットが連続していないために誘電率および/または透磁率の絶対値が小さくなることがある。
さらに、第2の理由として、負の誘電率のユニットあるいは負の透磁率のユニットが配置されていない領域に、生じた負の誘電率あるいは負の透磁率を全体として打ち消すような電界あるいは磁界が発生することがある。たとえば、負の透磁率のユニットの間の空間(負の誘電率のユニットが置かれている箇所)には、正の透磁率が発生し、全体としてみると、ユニット内で生じる負の透磁率を打ち消してしまう。そのため、負の透磁率が発現しにくい。誘電率についても同様である。
第2の理由について、図12を参照して内容を補足する。図12には、互いに所定距離だけ離して配置された2つのコイル型共振器100を模式的に示している。各コイル型共振器100は、その存在領域においては、負の誘電率を示す。つまり、各コイル型共振器100は、図12において上向きの電界を発生する。一方で、コイル型共振器100の配置されていない領域には、電界が回りこみ、図12において下向きの電界が発生する。全体としては、上向きの電界と下向きの電界とが打ち消しあうため、十分な負の誘電率が得られない。負の透磁率についても同様のことが言える。
従来のSRRと金属ロッドとを組み合わせたメタマテリアルでは、SRRも金属ロッドも厚みを無視できるため、全体としては大型であっても、共振器を高密度で配置できていた。これに対して、小型化のために金属ロッドに代えて3次元的なコイル型共振器を採用しようとすると、上述のような問題が生じ得る。
以下で説明する各実施の形態では、上述の問題を解決し、小型化可能な左手系メタマテリアルを実現するための共振器の配置について説明する。
[第1の実施の形態]
図13を参照して、第1の実施の形態に係るメタマテリアルの構造について説明する。図13に示すように、第1の実施の形態に係るメタマテリアルは、複数のコイル型共振器100aおよび複数のコイル型共振器100bと、コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bの位置を固定する外装部10とを含む。
なお、外装部10は、コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bの位置を固定する支持部材の一例である。コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bは他の部材により固定されていてもよい。
メタマテリアルは、信号線路200の周囲に配置されている。なお、信号線路200は、電流の流れる導体の一例であり、信号線路200に代えて他の種類の導体を採用してもよい。
コイル型共振器100aの各々は、その中心軸が、信号線路200を流れる電流により生じる磁界方向と平行(電界方向と垂直)になるように、外装部10によって固定されている。複数のコイル型共振器100aは、信号線路200を流れる電流方向に1次元的に連続する位置にそれぞれ固定されている。
一方、コイル型共振器100bの各々は、その中心軸が、信号線路200を流れる電流により生じる電界方向と平行(磁界方向と垂直)になるように配置されている。したがって、コイル型共振器100bの中心軸は、コイル型共振器100aの中心軸を、信号線路200を流れる電流方向を軸として90度回転したものに相当する。また、複数のコイル型共振器100bは、信号線路200を流れる電流方向に1次元的に連続する位置にそれぞれ固定されている。
コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bの各々は、信号線路200とグランド220との間に配置されている。グランド220が基準電位となる。コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bの各々は、互いに電気的に接触せず、かつ、信号線路200およびグランド220に対して電気的に接続されていない、浮いた状態となっている。
図13に示す本実施の形態に係るメタマテリアルは、図11に示すメタマテリアルと比較して、コイル型共振器100bが、隣接する2つのコイル型共振器100aの内部領域に配置されている点が異なっている。より具体的には、隣接するコイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bは、交互に鎖状につながれて配置されている。したがって、コイル型共振器100aを空間的に連続して配置することが可能になっている。
ここで、「空間的に連続」とは、隣接するコイル型共振器100a同士の距離が、コイル型共振器100aのサイズに比べて十分短い間隔であることを指す。隣接するコイル型共振器100a間の空間に、コイル型共振器100a内に生じる負の透磁率を打ち消すような磁界が十分小さければ、コイル型共振器100a間は、空間的に連続している、といえる。
コイル型共振器100aに含まれる、巻かれた金属線の長さは、負の透磁率を発現すべき共振周波数に対応する共振波長の略1/2である。したがって、コイル型共振器100aは、共振周波数において、負の透磁率を発現する。
また、コイル型共振器100bに含まれる、巻かれた金属線の長さは、負の誘電率を発現すべき共振周波数に対応する共振波長の略1/2である。よって、コイル型共振器100bは、共振周波数において、負の誘電率を発現する。
さらに、コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bは、共通の共振周波数(あるいは共振波長とも称される)を持つように設計されているものとする。
以上のとおり、本実施の形態に係るメタマテリアルによれば、コイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bが、交互に鎖状につながれて配置されており、これにより、コイル型共振器100aが空間的に連続して配置されている。また、コイル型共振器100bも空間的に連続して配置されている。したがって、本実施の形態に係るメタマテリアルは、誘電率および透磁率を打ち消す作用が発生しないため、負の透磁率および負の誘電率を同時に発現する。つまり、本実施の形態に係るメタマテリアルは、左手系メタマテリアルとなる。
なお、図13に示した、1次元状に配置された共振器を同一平面内に並べることで、平面状のメタマテリアルを構成してもよい。さらに、平面状のメタマテリアルを重ねて、立体的なメタマテリアルを構成してもよい。
本実施の形態に係るメタマテリアルは、例えば、積層形成法、つまり、外装材内に金属体を配置した平面構造物を複数重ねる方法、により作成することができる。
[第2の実施の形態]
上述した第1の実施の形態に係るメタマテリアルは、チェーンのようにつながれた複数のコイル型共振器からなる。これに対し、第2の実施の形態では、負の誘電率を発現するコイル型共振器の中に、負の透磁率を発現する共振器を入れたメタマテリアルについて説明する。
図14を参照して、第2の実施の形態に係るメタマテリアルの構造について説明する。図14に示すように、第2の実施の形態に係るメタマテリアルは、第1のコイル型共振器410、導電板412、および第2のコイル型共振器420からなる、複数(図14では5つ)の組(ユニット)と、外装部10とを含む。
外装部10は、第1のコイル型共振器410と、導電板412と、第2のコイル型共振器420とを取り囲み、これらの位置を固定する。第1の実施の形態と同様、外装部10は、支持部材の一例である。
メタマテリアルは、信号線路200の近傍に配置されている。第1の実施の形態と同様、信号線路200は、導体の一例である。
第1のコイル型共振器410は、中心軸が、信号線路200を流れる電流により生じる電界方向と平行になるように配置されている。よって、コイル型共振器100bは、コイルの全長に応じた共振周波数において負の誘電率をもつ。
第1のコイル型共振器410は、図13に示すコイル型共振器100aおよびコイル型共振器100bとは異なり、金属線を、円周状ではなく矩形状に巻いている。この構造によれば、より小さいスペースで、共振線路を確保でき、メタマテリアルを小型にできる。ただし、第1の実施の形態と同様の円形のコイルを用いてもよい。逆に、第1の実施の形態において、図14に示す形状のコイルを用いることも可能である。
導電板412は、信号線路200の下に位置し、第1のコイル型共振器410に接続されている。導電板412は、信号線路200との間の容量を大きくし、共振周波数における負の誘電率の絶対値を大きくする。また、容量による波長短縮効果により実質的なλ/2の長さを短くできる。図14では、導電板412は、第1のコイル型共振器410の上側にのみ接続されている。これは、第2のコイル型共振器420を、第1のコイル型共振器410の中に下から入れるためである。ただし、第1のコイル型共振器410の下側にも後からつけるなどして、導電板を設置してもよい。上下に導電板があると、さらに、負の誘電率の絶対値を大きくし、共振波長を短縮することができる。なお、求められる誘電率の値などによっては、導電板412を設けなくても構わない。
第2のコイル型共振器420は、中心軸が、信号線路200を流れる電流により生じる磁界方向と平行になるように配置されている。よって、第2のコイル型共振器420は、コイルの全長に応じた共振周波数において負の透磁率を発現する。なお、第1のコイル型共振器410および第2のコイル型共振器420は、共通の共振周波数を持つように設計されているものとする。
第1のコイル型共振器410および第2のコイル型共振器420は、信号線路200とグランド220との間に配置されている。グランド220が基準電位となる。第1のコイル型共振器410および第2のコイル型共振器420の各々は、互いに電気的に接触せず、かつ、信号線路200およびグランド220に対して電気的に接続されていない、浮いた状態となっている。
第1のコイル型共振器410、導電板412、および第2のコイル型共振器420からなる組(ユニット)は、空間的に連続して配置される。ここでの、「空間的に連続して」とは、第1の実施の形態と同様、隣接するユニット同士の距離が、ユニットのサイズに対して十分小さい間隔であることを意味する。
ユニットが連続して配置されるので、本実施の形態に係るメタマテリアルは、第1の実施の形態に係るメタマテリアルと同様に、負の誘電率および負の透磁率を同時に発現する。
なお、図14では、ユニットを、電流方向に沿って1列上に5個連続して並べた例を示しているが、ユニットの配置はこれに限られない。例えば、5個以上のユニットを一列上に配置してもよい。また、ユニットを2次元的あるいは3次元的に配置することも可能である。
また、第2のコイル型共振器420は、負の透磁率を発現する共振器の一例であって、第2のコイル型共振器420の代わりに、別の共振器を用いることもできる。図15には、コイル型共振器の代わりにスプリットリング共振器を用いたメタマテリアルに含まれる1つのユニットを示す。図15に示すように、このユニットは、コイル型共振器100と、コイル型共振器100の中にそれぞれ配置された、スプリットリング510および直線の金属板520とを含む。金属板520は、スプリットリング510の切れ目部分の静電容量を補い、共振周波数を下げるために設けられている。
[第3の実施の形態]
上述した第1および第2の実施の形態では、コイルなどの共振器を所定の位置に配置することで負の誘電率および透磁率を発現させる。これに対して、第3の実施の形態では、多層基板のような技術を使って、1チップ内に、負の誘電率用の共振器および負の透磁率用の共振器を作りこんだメタマテリアルについて説明する。
図16を参照して、第3の実施の形態に係るメタマテリアルについて説明する。第3の実施の形態に係るメタマテリアルは、負の誘電率用の共振器および負の透磁率用の共振器を基板材料内に作りこんだユニット600を複数有する。
各ユニット600は、信号線路200の直下に、かつ、信号線路200とグランド220との間に配置されている。グランド220が基準電位となる。また、各ユニット600は、空間的に連続的に配置される。図16では、4つのユニット600を、信号線路200に沿った方向で配置した例を示しているが、他の実施の形態と同様、ユニット600の配置はこれに限られるものではない。
ユニット600の構造を図17および図18を参照して説明する。図17は、ユニット600の斜視図である。図18は、ユニット600をy方向から見た側面図である。
図17に示すように、ユニット600は、最上部電極610aと、最下部電極610bと、第1の内部電極622と、第2の内部電極624と、第3の内部電極632と、第4の内部電極634と、線路640とを含む。また、図18に示すように、ユニット600は、さらに、第1の外部電極650と、第2の外部電極660とを含む。
最上部電極610aは、第1の内部電極622、第2の内部電極624、第3の内部電極632、第4の内部電極634よりも上に(z座標が大きな位置に)配置される。最下部電極610bは、第1の内部電極622、第2の内部電極624、第3の内部電極632、第4の内部電極634よりも下に(z座標が小さな位置に)配置される。最上部電極610aは、−z方向に伸びた側面部分611aを有する。最下部電極610bは、+z方向に伸びた側面部分611bを有する。また、最上部電極610aは、信号線路200の真下に配置される。
線路640は、最上部電極610aの−z方向に伸びた側面部分611aと、最下部電極610bの+z方向に伸びた側面部分611bとを接続する。線路640は、最上部電極610aおよび最下部電極610bと、側面部分611a,611bとを電気的に接続することで、負の誘電率を実現するλ/2線路の一部として機能する。
線路640と側面部分611a,611bとにより構成される線路の長さは、共振周波数に応じて設計される。ここでは、λ/2の長さをとるため、線路640を、中央層に引いたミアンダ線路としている。ただし、線路640の形状はこれに限られるわけではなく、例えば、ヘリカルでもスパイラルでも構わない。
なお、最上部電極610aおよび最下部電極610bは、図14に示す導電板412と同様に、負の誘電率の絶対値を大きくするとともに、共振波長を短縮するために設けられているものである。最上部電極610aおよび最下部電極610bは、要求される負の誘電率や共振波長により省略することも可能である。ただし、線路640の両端は、両端に電荷がたまるように、コンデンサ型共振器の外部にあることが好ましい。
第1の内部電極622および第2の内部電極624は、互いに近接して対向して配置される。また、第3の内部電極632および第4の内部電極634は、互いに近接して対向して配置される。第1の内部電極622および第2の内部電極624の対(上部電極対と称す)は、最上部電極610aの側に配置される。第3の内部電極632および第4の内部電極634の対(下部電極対と称す)は、最下部電極610bの側に配置される。各々の内部電極面は、信号線路200を流れる電流により生じる磁界方向と平行(電界方向と垂直)に配置される。
第1の外部電極650は、図18に示すとおり、第1の内部電極622と第3の内部電極632とを電気的に接続する。第2の外部電極660は、図18に示すとおり、第2の内部電極624と第4の内部電極634とを電気的に接続する。外部電極面650および660は、信号線路200を流れる電流により生じる磁界方向と平行(電界方向と垂直)に配置される。
線路640、最上部電極610aおよび最下部電極610bは、負の誘電率を発現させる。第1〜第4の内部電極622,624,632,634、ならびに第1および第2の外部電極650,660は、上下2枚ずつの電極をもつコンデンサ型共振器を形成し、負の透磁率を発現させる。負の誘電率を発現するλ/2線路および負の透磁率を発現するコンデンサ型共振器は、当然ながら、互いに電気的に直接接続されていない。また、λ/2線路およびコンデンサ型共振器は、信号線路200およびグランド220に対しても、電気的に接続されておらず、浮いた状態となっている。また、各ユニット600も、お互いに接触していない。
以上の説明から分かるように、本実施の形態に係るメタマテリアルにおいては、第1および第2の実施の形態とは、μ<0の共振器とε<0の共振器との位置関係が逆になっている。本実施の形態に係るメタマテリアルにおいては、内部スペースを有し、μ<0を実現する共振器の中に、ε<0を実現する共振器が配置されている。
以上説明したような複数のユニット600を空間的に連続に配置することにより、本実施の形態に係るメタマテリアルは、左手系メタマテリアルとして機能する。本実施の形態に係るメタマテリアルは、負の誘電率用の共振器および負の透磁率用の共振器をユニット内に作りこむことで作成されるため、工業的な製造が容易である。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、第3の実施の形態に係るコンデンサ型共振器のかわりにスプリットリング型の共振器を用いたメタマテリアルについて説明する。
図19および図20には、第4の実施の形態に係るメタマテリアルの1つのユニット700の構造を示す。図19は、ユニット700の斜視図である。図20は、ユニット700の側面図である。
図19を参照して、ユニット700は、最上部電極710aと、最下部電極710bと、第1の内部電極722と、第2の内部電極724aと、第3の内部電極724bと、第4の内部電極730と、線路740とを含む。図20を参照して、ユニット700は、さらに、第1の外部電極750および第2の外部電極760を含む。
最上部電極710aおよび最下部電極710bは、第3の実施の形態に係る伝最上部電極610aおよび最下部電極610bと同様の構造をもち、いずれの内部電極よりも外部に配置される。
線路740は、最上部電極710aおよび最下部電極710bとを電気的に接続する。線路740は、第3の実施の形態に係る線路640と同様、λ/2線路の一部として機能し、負の誘電率を発現させる。なお、本実施の形態では、線路740として、水平面内を1周半するヘリカル構造を採用している。
第2の内部電極724aおよび第3の内部電極724bは、同一面内で、所定距離だけ離れて配置される。第1の外部電極750は、第2の内部電極724aと第4の内部電極730とを電気的に接続する。第2の外部電極760は、第3の内部電極724bと第4の内部電極730とを電気的に接続する。つまり、第2の内部電極724a、第1の外部電極750、第3の内部電極724b、第2の外部電極760、および第3の内部電極730は、スプリットリング型の共振器と同様の構造を有する。したがって、これらの電極は、負の透磁率を発現する。
第1の内部電極722は、第2の内部電極724aおよび第3の内部電極724bと対向して、第2の内部電極724aおよび第3の内部電極724bとは電気的に接触しないように配置される。第1の内部電極722は、図15における金属板520と同様、第2の内部電極724aと第3の内部電極724bとの間の切れ目部分の静電容量を補い、共振周波数を下げる役割を果たす。
[第5の実施の形態]
1チップ内に、負の誘電率用の共振器および負の透磁率用の共振器を作り込んだメタマテリアルの他の例として、第2の実施の形態のように、周辺に配置したコイルの中に負の透磁率用の共振器を配置したものを作ることもできる。第5の実施の形態では、そのようなメタマテリアルの一例を示す。
図21〜図23を参照して、第5の実施の形態に係るメタマテリアルの1つのユニット800の構造について説明する。図21は、ユニット800の斜視図である。図22は、ユニット800の側面図である。図23は、ユニット800の上面図である。
ユニット800は、コイル状導体810と、第1の電極822と、第2の電極824と、第3の電極832と、第4の電極834と、第1のビア842と、第2のビア844とを含む。
コイル状導体810は、ユニット800の表面に近い領域を複数回(ここに示す例では、8回)周回する。コイル状導体810は、第1の電極822、第2の電極824、第3の電極832、第4の電極834、第1のビア842、および第2のビア844を囲むように配置される。
第1の電極822および第2の電極824は、互いに近接して対向して配置される。また、第1の電極822および第2の電極824は、それぞれの水平面内の位置を互いにずらして配置される。
第3の電極832および第4の電極834は、近接して対向して配置される。また、第3の電極832および第4の電極834は、それぞれの水平面内の位置を互いにずらして配置される。
第1の電極822と第2の電極824との対は、ユニット800内の上部に形成される。第3の電極832と第4の電極834との対は、ユニット800内の下部に形成される。なお、ここでの「上部」および「下部」は、図21および図22に示す例に対応付けたものである。
第1のビア842は、第1の電極822と第3の電極832とを電気的に接続する。また、第2のビア844は、第2の電極824と第4の電極834とを電気的に接続する。
以上の構造により、第1〜第4の電極822,824,832,834、ならびに第1および第2のビア842,844は、コンデンサ型の共振器として機能し、負の透磁率を発現する。
本実施の形態の構成によれば、第3および第4の実施の形態に比べ、ユニットの大きさを保ちつつ、線路(コイル)の長さを長く取れる。そのため、低い共振周波数を得ることができる。
[第6の実施の形態]
上述の第3および第4の実施の形態に係るメタマテリアルに含まれるユニット(メタマテリアルユニット)では、負の透磁率用の共振器は、内部電極を接続するための外部電極を有していた。これに対し、本実施の形態に係る負の透磁率用の共振器では、内部電極を接続するための導電部が、ビアにより実現される。
図24〜図26を参照して、第6の実施の形態に係るメタマテリアルの1つのユニット900の構造について説明する。図24は、ユニット900の斜視図である。図25は、ユニット900の正面図である。図26は、ユニット900の側面図である。
図24から図26を参照して、ユニット900は、最上部電極910aと、第1のビア912aと、第2のビア912bと、最下部電極910bと、第1の内部電極922と、第2の内部電極924aと、第3の内部電極924bと、第4の内部電極930と、線路940と、第3のビア950と、第4のビア960とを含む。
第1のビア912a、線路940および第2のビア912bは、最上部電極910aと最下部電極910bとを電気的に接続する。
第1のビア912a、線路940および第2のビア912bの全長は、共振波長の略1/2の長さである。第1のビア912a、線路940および第2のビア912bは、λ/2線路の一部として機能し、負の誘電率を発現する。なお、線路940の形状は、図示したミアンダ線路に限られず、例えば、ヘリカル線路でもスパイラル線路でも構わない。
最上部電極910aおよび最下部電極910bは、図14に示す導電板412と同様に、負の誘電率の絶対値を大きくするとともに、共振波長を短縮する機能を発揮する。ただし、最上部電極910aおよび最下部電極910bは、省略することも可能である。
なお、第1のビア912aの外部端部(線路940に接続されていないほうの端部)および第2のビア912bの外部端部(線路940に接続されていないほうの端部)は、最上部電極910aおよび最下部電極910bの有無にかかかわらず、λ/2線路の両端に電荷がたまるように、負の透磁率用の共振器の外部にあることが好ましい。
第3のビア950は、第2の内部電極924aと第3の内部電極930とを電気的に接続する。第4のビア960は、第3の内部電極924bと第3の内部電極930とを電気的に接続する。第2の内部電極924a、第3のビア950、第3の内部電極924b、第4のビア960、および第3の内部電極930は、スプリットリング型の共振器と同様の構造を有し、負の透磁率を発現する共振器として機能する。第1の内部電極922は、第4の実施の形態の第1の内部電極722と同様、第2の内部電極924aと第3の内部電極924bとの間の切れ目部分の静電容量を補い、共振周波数を下げる役割を果たす。
本実施の形態に係るユニット900は、外部電極を必要としない。したがって、このユニットは、製造が容易である。外部電極を有するユニットを作成する場合、通常、外部電極以外の部分を積層形成したあと、当該積層形成した部品に外部電極を貼り付ける。これに対して、本実施の形態に係るユニット900は、積層形成のみで、作成することができる。
また、ユニット900は、複数のユニットを並べて構成したメタマテリアルの作成に好適である。外部電極をもつユニット同士が接触してしまうと、一方のユニットの外部電極に流れる電流が、他方のユニットの外部電極にも流れることになり、適切に電磁波の共振が起きなくなる。したがって、ユニット同士を離して配置する、あるいは、外部電極を絶縁体で覆うなどのユニット加工を行なう必要があった。本実施の形態に係るユニット900は、互いに隣接させて配置できるので、メタマテリアルをさらに小さくできる。また、加工が不要なため、ユニット900を用いたメタマテリアルの作成が容易である。
ユニット900の作成方法を、図27を参照して説明しておく。図27は、第6の実施の形態に係るユニット900の作成方法を説明するための図である。
図27を参照して、ユニット900は、複数の基板層を順次重ねて作成される。図27には、ユニット900の主要な構成要素を含む層L1〜L6を示している。各層の材料(基板材料)は、樹脂などの絶縁性材料である。いくつかの層の基板材料上には金属部品が形成されている。また、いくつかの層の基板材料には、基板材料を貫通するようにビアが形成されている。なお、図27に示しているのは、層L1〜L6の一部である。実際には、層L1〜L6は、図27における横方向にさらにのびている。
層L1〜L6には、それぞれ、周期的に配置された複数の(図27では3×3の)ユニットの構成部品が配置されている。層L1は、複数の最下部電極910bを含む。層L2は、複数の第4の内部電極930を含む。層L3は、複数の線路940を含む。層L4は、第2の内部電極924aと第3の内部電極924bとの対を複数含む。層L5は、複数の第1の内部電極922を含む。層L6は、複数の最上部電極910aを含む。
また、各層のうち、第1のビア912a、第2のビア912b、第3のビア950、および、第4のビア960に相当する領域には、ビアが形成されている。図27中では、ビアを垂直方向の細線にて示している。
各層を積み重ねて積層体を作った後、積層体を切断して、ユニット900を作成する。図27に示す部分からは、9つのユニット900ができる。なお、積層体を1つ1つのユニット900に分離するのではなく、いくつかのユニット900を1まとまりにして積層体から切り出してもよい。
なお、本実施の形態では、第4の実施の形態で示したスプリット型共振器の導電部をビアとする構造を示したが、他のタイプの共振器の導電部をビアとすることもできる。例えば、第3の実施の形態で示した多層コンデンサ型共振器の外部電極をビアにしてもよい。
[第7の実施の形態]
上述の第3、第4、第6の実施の形態に係るメタマテリアルユニットでは、負の誘電率を発現するための線路を、LC共振器(具体的には、多層コンデンサ型共振器およびスプリット型共振器)の中に形成していた。しかしながら、線路は、必ずしも、LC共振器の内部になくてもよい。第7の実施の形態では、λ/2線路を、LC共振器の外部に配置したユニット1000について説明する。
図28を参照して、第7の実施の形態に係るユニット1000の構造について説明する。図28は、第7の実施の形態に係るユニット1000の構造を示す図である。
図28を参照して、ユニット1000は、最上部電極1010aと、第1のビア1012と、最下部電極1010bと、第1の内部電極1022と、第2の内部電極1024aと、第3の内部電極1024bと、第4の内部電極1030と、第2のビア1050と、第3のビア1060とを含む。
第1のビア1012は、最上部電極1010aおよび最下部電極1010bを電気的に接続する。第1のビア1012の長さは、共振波長の略1/2である。したがって、第1のビア1012は、共振波長の電磁波に対して負の誘電率を発現する。
なお、本実施の形態では、最上部電極1010aおよび最下部電極1010bが、直線の第1のビア1012で接続されている。しかしながら、図25に示す構造のように、複数のビアと、水平面内の線路とを組み合わせて、λ/2線路を実現してもよい。ユニットの小型化のためには、この場合の線路は、他の実施の形態で説明したように、ミアンダ線路など屈曲したものであることが好ましい。
最上部電極1010aおよび最下部電極1010bは、第6の実施の形態に係る最上部電極910aおよび最下部電極910bと同様に、負の誘電率の絶対値を大きくするとともに共振周波数を短縮する機能を発揮する。
第2の内部電極1024a、第1のビア1050、第4の内部電極1030、第2のビア1060、および、第3の内部電極1024bは、スプリットリング型の共振器と同様の構造を有し、負の透磁率を発現する共振器として機能する。第1の内部電極1022は、第4の実施の形態の第1の内部電極722と同様、第2の内部電極1024aと第3の内部電極1024bとの間の切れ目部分の静電容量を補い、共振周波数を下げる役割を果たす。
第1の内部電極1022、第2の内部電極1024a、第1のビア1050、第3の内部電極1024b、第2のビア1060、および、第4の内部電極1030は、最上部電極1010aおよび最下部電極1010bに挟まれる空間内に配置される。つまり、本実施の形態に係るユニットでは、負の誘電率を発現する共振器の中に、負の透磁率を発現する共振器が形成されている。
本実施の形態に係るユニット1000は、第6の実施の形態に係るユニット900と同様に、ビアによって、内部電極同士を電気的に接続しているため、作成が容易になる。また、ユニット1000は、ユニットの表面に電極を有さないため、メタマテリアルの作成に好適である。
[第8の実施の形態]
第3〜第7の実施の形態に係るメタマテリアルユニットでは、LC共振器のうち静電容量を形成するための電極は、xy平面に平行に配置されていた。これに対し、第8の実施の形態では、静電容量を形成するための電極がxz平面に平行に配置されたメタマテリアルユニットについて説明する。
図29を参照して、第8の実施の形態に係るメタマテリアルのユニット1100の構成について説明する。図29は、第7の実施の形態に係るメタマテリアルのユニット1100の構成を示す図である。Iは電流の流れる方向、Eは電界の方向、Bは磁界の方向を示す。
図29を参照して、ユニット1100は、第1の内部電極1122と、第2の内部電極1124aと、第3の内部電極1124bと、第4の内部電極1130と、線路1140と、第1のビア1150と、第3のビア1160とを含む。
線路1140は、全長が、共振波長の略1/2の、ミアンダ線路である。したがって、線路1140は、共振波長の電磁波に対して負の誘電率を発現する。なお、線路1140の形状は、図29に示すものに限られない。例えば、線路1140のかわりに、ヘリカルの線路を用いてもよい。また、求められる共振波長やメタマテリアルのサイズによっては、線路1140は、直線状であってもよい。
第1の内部電極1122、第2の内部電極1124a、第1のビア1150、第3の内部電極1124b、第2のビア1160、および、第4の内部電極1130は、他の実施の形態の負の透磁率用の共振器と同様にLC共振のループを形成する。
ただし、他の実施の形態と異なり、各電極(1122、1124a、1124bおよび1130)は、いずれもxz平面に平行に配置される。これは、発生する電界が、LC共振に及ぼす影響を低減するためである。図29に示す電極配置においては、信号ラインから発生する電界と、誘電率共振時にλ/2線路から発生する電界のいずれも、LC共振に及ぼす影響は小さい。
これに対し、例えば、図25に示したユニット900において、誘電率共振が生じると、第1の最外電極910aと第2の最外電極910bとの間に電界が発生する。この電界は、第1の内部電極922と、第2の内部電極924a(もしくは第3の内部電極924b)との間に電位差を発生させ、LC共振に影響を与える。本実施の形態に係るユニット1100のように電極を配置することで、誘電率共振と透磁率共振とを同時に発現させやすくなる。
また、本実施の形態において、LC共振のループは、線路1140の両端に挟まれる領域に配置される。つまり、線路1140の一方の端は、ループよりも信号ライン側(+z側)に位置し、線路1140の他方の端は、ループよりもグランド側(−z側)に位置する。これは、線路1140が電磁波に対して反共振を起こす際に線路1140の両端付近に集中する電界と、LC共振によりループ内に集中する磁界とが互いに干渉しないようにするためである。
なお、本実施の形態では、線路1140の両端に電極板を接続していない。この構成では、電極板を接続した場合に比べ、負の誘電率の絶対値が小さくなり、λ/2に近い長さが必要となる。本実施の形態に係る電極板の配置は、このように線路に電極板が接続されない場合において特に有効である。電極板がある場合は、電極板により、LC共振器は、信号ラインで発生する電界の影響を受けにくくなるが、電極板がないと、LC共振器は、信号ラインで発生した電界の影響を大きく受けるためである。
本実施の形態に係るユニット1100は、ユニット900などと同様に、ビアによって、内部電極を接続しているため、容易に作成できる。なお、ユニット1100は、図29のxz平面に平行な層を複数積み重ねて作成するのが最も容易である。
[その他]
本発明の適用範囲は、上述の実施の形態に限らない。たとえば、負の誘電率と負の透磁率とをもつユニットの少なくともどちらか一方に、ワイヤなどで構成されて中の詰まっていない(内部スペースを有する)構造体を使い、同じ体積エリアに両方を同時に構成することで、負の誘電率および負の透磁率のユニットのそれぞれがほぼ連続して周期配置されたものを本発明の一形態とみなすことができる。また、多層構造体の中に負の誘電率と負の透磁率をもつユニットを同時に作りこんで、負の誘電率と負の透磁率のユニットとを、それぞれほぼ連続して周期配置されたものを本発明の一形態とみなすことができる。
なお、ユニットが「内部スペースを有する」とは、上述の各実施の形態から明らかなように、ユニット内部に何もない(空気がある)状態のみを指すのではなく、ユニットの内部に、電極などの金属部材が存在せず、他の金属部材を入れられる状態を指す。ユニットの金属部材以外の部分に、樹脂などの誘電体が存在していても、ユニットは、「内部スペースを有する」といえる。
また、上述の実施の形態では、メタマテリアルユニットを複数並べたものをメタマテリアルとして用いることを想定してきた。メタマテリアルユニットを複数並べることで、広範な領域にわたり、メタマテリアルの電気特性を発現できる。このようなメタマテリアルは、電磁界フィルタなどに利用できる。
しかしながら、上述の実施の形態における個々のメタマテリアルユニットを、本発明に係るメタマテリアルの一形態とみなすこともできる。このようなメタマテリアルは、例えば、複数の並行する線路の近くに配置することで、線路を電気的に結合させるカプラとして機能させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 第1外部電極、3 第2外部電極、4 第1内部電極、5 第2内部電極、6 スペーサ、10 外装部、100,100a,100b コイル型共振器、110 中心軸、200 信号線路、220 グランド、300 コンデンサ型共振器、410 コイル型共振器、412 導電板、420 コイル型共振器、510 スプリットリング、520 金属板、600 ユニット、610a 最上部電極、610b 最下部電極、622 第1の内部電極、624 第2の内部電極、632 第3の内部電極、634 第4の内部電極、640 線路、650 第1の外部電極、660 第2の外部電極、700 ユニット、710a 最上部電極、710b 最下部電極、722 第1の内部電極、724a 第2の内部電極、724b 第3の内部電極、730 第4の内部電極、740 線路、750 第1の外部電極、760 第2の外部電極、800 ユニット、810 コイル状導体、822 第1の電極、824 第2の電極、832 第3の電極、834 第4の電極、842 第1のビア、844 第2のビア、900 ユニット、910a 最上部電極、912a 第1のビア、912b 第2のビア、910b 最下部電極、922 第1の内部電極、924a 第2の内部電極、924b 第3の内部電極、930 第4の内部電極、940 線路、950 第3のビア、960 第4のビア、1000 ユニット、1010a 最上部電極、1010b 最下部電極、1012 第1のビア、1022 第1の内部電極、1024a 第2の内部電極、1024b 第3の内部電極、1030 第4の内部電極、1050 第2のビア、1060 第3のビア。

Claims (25)

  1. 各々が所定の波長に対して負の誘電率を生じる複数の第1の共振器を備え、前記第1の共振器の各々は、内部スペースを有しており、
    各々が前記所定の波長に対して負の透磁率を生じる複数の第2の共振器と
    前記第1の共振器および前記第2の共振器の位置を固定する支持部材とを備え、
    前記支持部材は、前記第2の共振器の各々を、前記複数の第1の共振器の内部に固定し、かつ、前記複数の第1の共振器が空間的に連続するように前記複数の第1の共振器を固定する、メタマテリアル。
  2. 前記第1の共振器の各々は、前記所定の波長の略半分の長さをもつ金属線を含む、請求記載のメタマテリアル。
  3. 前記金属線は、前記所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸を中心軸とする、第1のコイルからなり、
    前記第2の共振器の各々は、前記所定の波長の略半分の長さをもち、前記第1の軸と直交する第2の軸を中心とする第2のコイルを含み、
    前記支持部材は、前記第1のコイルおよび前記第2のコイルが、鎖状に交互につながれて配置されるように、前記第1のコイルおよび前記第2のコイルを固定する、請求記載のメタマテリアル。
  4. 前記金属線は、前記所定の波長の略半分の長さをもち、第1の軸を中心軸とする、第1のコイルからなり、
    前記支持部材は、前記第2の共振器の各々を、対応する前記第1のコイルに囲まれる領域内に固定する、請求記載のメタマテリアル。
  5. 前記第2の共振器の各々は、前記所定の波長の略半分の長さをもち、前記第1の軸と直交する第2の軸を中心軸とする第2のコイルを含む、請求記載のメタマテリアル。
  6. 前記第1の共振器の各々は、前記第1のコイルの端部に接続された導電板をさらに含む、請求記載のメタマテリアル。
  7. 前記第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である、請求記載のメタマテリアル。
  8. 前記第2の共振器は、スプリットリング型共振器である、請求記載のメタマテリアル。
  9. 前記第1の共振器の各々は、
    前記金属線の第1の端部に接続された第1の平板電極と
    前記金属線の前記第1の端部とは反対側の第2の端部に接続された第2の平板電極とをさらに含み、
    前記支持部材は、前記第2の共振器の各々を、前記第1の平板電極および前記第2の平板電極に挟まれた領域内に固定する、請求記載のメタマテリアル。
  10. 前記金属線は屈曲している、請求記載のメタマテリアル。
  11. 前記第2の共振器の各々は、
    第1の電極面と
    前記第1の電極面に対向する第2の電極面と
    前記第1の電極面および前記第2の電極面を電気的に接続する導電部とを含む、請求記載のメタマテリアル。
  12. 前記第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である、請求11記載のメタマテリアル。
  13. 前記第2の共振器は、スプリットリング型共振器である、請求11記載のメタマテリアル。
  14. 前記支持部材は、絶縁材を含み、
    前記第1の電極面および前記第2の電極面は、前記絶縁材内に配置され、
    前記導電部は、前記絶縁材内に形成されたビアを介して前記第1の電極面および前記第2の電極面を電気的に接続する、請求11〜13のいずれか1項に記載のメタマテリアル。
  15. 前記支持部材、前記第1の共振器および前記第2の共振器は、複数の基板層により形成される、請求14記載のメタマテリアル。
  16. 所定の波長に対して負の誘電率を生じる第1の共振器を備え、前記第1の共振器は、内部スペースを有しており、
    前記所定の波長に対して負の透磁率を生じる第2の共振器と
    前記第1の共振器および前記第2の共振器の位置を固定する支持部材とを備え、
    前記支持部材は、前記第2の共振器を、前記第1の共振器の内部に固定する、メタマテリアル。
  17. 各々が所定の波長に対して負の誘電率を生じる複数の第1の共振器と、
    各々が前記所定の波長に対して負の透磁率を生じる複数の第2の共振器とを備え、前記第2の共振器の各々は、内部スペースを有しており、
    前記第1の共振器および前記第2の共振器の位置を固定する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記第1の共振器の各々を、前記複数の第2の共振器の内部に固定し、かつ、前記複数の第2の共振器が空間的に連続するように前記複数の第2の共振器を固定する、メタマテリアル。
  18. 前記第1の共振器の各々は、前記所定の波長の略半分の長さをもつ金属線を含む、請求17記載のメタマテリアル。
  19. 前記金属線は、屈曲している、請求18記載のメタマテリアル。
  20. 前記第2の共振器の各々は、
    第1の電極面と、
    前記第1の電極面に対向する第2の電極面と、
    前記第1の電極面および前記第2の電極面を電気的に接続する導電部とを含む、請求17〜19のいずれか1項に記載のメタマテリアル。
  21. 前記第2の共振器は、多層コンデンサ型共振器である、請求20記載のメタマテリアル。
  22. 前記第2の共振器は、スプリットリング型共振器である、請求20記載のメタマテリアル。
  23. 前記支持部材は、絶縁材を含み、
    前記第1の電極面および前記第2の電極面は、前記絶縁材内に配置され、
    前記導電部は、前記絶縁材内に形成されたビアを介して前記第1の電極面および前記第2の電極面を電気的に接続する、請求20〜22のいずれか1項に記載のメタマテリアル。
  24. 前記支持部材、前記第1の共振器および前記第2の共振器は、複数の基板層により形成される、請求23記載のメタマテリアル。
  25. 所定の波長に対して負の誘電率を生じる第1の共振器と、
    前記所定の波長に対して負の透磁率を生じる第2の共振器とを備え、前記第2の共振器は、内部スペースを有しており、
    前記第1の共振器および前記第2の共振器の位置を固定する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記第1の共振器を、前記第2の共振器の内部に固定する、メタマテリアル。
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