JP2010028534A - 右手・左手系複合線路素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化が図れると共にマイクロ波領域で使用できるようにした右手・左手系複合線路素子を提供する。
【解決手段】CRLH線路素子1は、本体部10と端子21A,21B,22A,22Bとからなる。本体部10は、端子21A,21Bと端子22A,22Bとの間に複数の誘電体13A〜13Iが多層に配設され、誘電体13A〜13Iに隣接させて磁性体12A〜12Iが配設されている。磁性体12A〜12I及び誘電体13A〜13Iは、これらに対して交互に介挿された電極11A〜11Hとの組合せによって、誘電体13A〜13Iは、入出力の端子間に直列接続された複数のキャパシタと、線路間に並列接続された複数のインダクタとからなる分布定数回路によって、右手・左手系複合線路が構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】CRLH線路素子1は、本体部10と端子21A,21B,22A,22Bとからなる。本体部10は、端子21A,21Bと端子22A,22Bとの間に複数の誘電体13A〜13Iが多層に配設され、誘電体13A〜13Iに隣接させて磁性体12A〜12Iが配設されている。磁性体12A〜12I及び誘電体13A〜13Iは、これらに対して交互に介挿された電極11A〜11Hとの組合せによって、誘電体13A〜13Iは、入出力の端子間に直列接続された複数のキャパシタと、線路間に並列接続された複数のインダクタとからなる分布定数回路によって、右手・左手系複合線路が構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、右手・左手系複合線路素子に関する。
通常、電磁波を伝搬する線路は、線路に対して直列のインダクタンス(L)成分と並列のキャパシタンス(C)成分が連続する等価回路になる。この等価回路は、電界と磁界と波数ベクトルとがフレミングの右手の法則に従うため、右手系(Right-Handed:RH)と呼ばれる。これに対して、人工的にLとCを逆にした回路、つまり、線路に対して直列のキャパシタンス成分と並列のインダクタンス成分が連続する構成の等価回路は、フレミングの左手の法則に従うことから左手系(Left-Handed:LH)と呼ばれる。左手系は、右手系とは逆の周波数特性が得られるとされており、このため、例えば、小型アンテナ、アンテナの整合回路等に応用され始めている。
また、誘電率εと透磁率μとが同時に負になる媒質は、メタマテリアル(metamaterials)とも左手系媒質とも呼ばれ、バックワード波(エネルギーの伝播する速度(群速度)と位相速度の符号が逆転している波)特性やレンズ作用等の特異な性質を示し、最近、これらの伝搬や散乱の性質が分かってくるに従い、様々な応用が提案されている。例えば、導電パターンの単位セルで構成された上面基板と、グランド面とが上下に隔てて配置され、グランド面の浮島状導電パターンの一部とグランド面のグランド部分とが接続されることにより並列インダクタンスを形成し、更に、上面基板の導電パターンとグランド面の導電パターンとの間にキャパシタンスを形成した左手系媒質がある(特許文献1参照)。
また、右手系と左手系の両方を含む線路がCRLH(Composite Right/Left-Handed:右手/左手系複合)線路であり、このCRLH線路の構造は、例えば、非特許文献1に示されており、バックワード伝搬や狭帯域フィルタの特性が得られることも示されている。また、非許文献1には、アンテナ構造におけるバックワード放射の存在も確認されている。
本発明の目的は、小型化が図れると共にマイクロ波領域で使用できるようにした右手・左手系複合線路素子を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の右手・左手系複合線路素子を提供する。
[1]一対の電極及び前記一対の電極板を接続する接続片を有し、一対の入力端子と一対の出力端子との間に厚み方向へ所定間隔に配設された複数の電極と、前記複数の電極の前記一対の電極板の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の誘電体と、前記複数の誘電体に隣接して配設されると共に前記複数の電極の前記接続片の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の磁性体とを有する右手・左手系複合線路素子。
[2]前記複数の電極は、前記一対の電極が角板状を成し、前記接続片が曲部を有している前記[1]に記載の右手・左手系複合線路素子。
[3]前記複数の誘電体は、それぞれが1つの板状の誘電体又は2分割して前記磁性体の両側に配置された板状の誘電体からなる前記[1]に記載の右手・左手系複合線路素子。
[4]前記複数の磁性体は、それぞれが板状を成し、その中心部に沿って前記接続片が配設されている前記[1]に記載の右手・左手系複合線路素子。
[5]電極板及び前記電極板に接続された接続片を有し、入力端子とグランド層との間に厚み方向へ所定間隔に配設された複数の電極と、前記複数の電極の前記電極板の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の誘電体と、前記複数の誘電体に隣接して配設されると共に前記複数の電極の前記接続片の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の磁性体と、前記各接続片と前記グランド層とを接続する導体とを有する右手・左手系複合線路素子。
請求項1に記載の発明によれば、小型化が図れると共にマイクロ波領域での使用を可能にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、電極は、必要なキャパシタンスを得るために十分な電極面積が得られ、接続片は、必要なインダクタンスを得るために十分な長さの導電部を確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、同一層上に1つのキャパシタ又は、アイソレーションされた2つのキャパシタを形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、インダクタを簡単な構成によって得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、1つの信号線とグランド層からなる左手系線路素子に対応させることができる。
本発明の実施の形態に係る右手・左手系複合線路素子は、一対の電極及び前記一対の電極板を接続する接続片を有し、一対の入力端子と一対の出力端子との間に厚み方向へ所定間隔に配設された複数の電極と、前記複数の電極の前記一対の電極板の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の誘電体と、前記複数の誘電体に隣接して配設されると共に前記複数の電極の前記接続片の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の磁性体とを備える。
右手・左手系複合線路素子は、使用周波数域に応じて誘電体及び磁性体を適宜材料を選択でき、かつ、単位長さ当たりに要求されるキャパシタ、インダクタに応じて形状を決定することができる。
上記構成において、多層に設けられた複数の誘電体は、入力端子から出力端子の間に直列に接続された複数のキャパシタを形成し、かつ、複数の磁性体は、線路間に並列に接続される複数のインダクタを形成し、これによって小型化した右手・左手系複合線路素子が構成される。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す斜視図、図2は、図1に示すCRLH線路素子の断面図を示し、(a)は図1のA−A線の断面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は(a)のC−C線の断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す斜視図、図2は、図1に示すCRLH線路素子の断面図を示し、(a)は図1のA−A線の断面図、(b)は(a)のB−B線の断面図、(c)は(a)のC−C線の断面図である。
(CRLH線路素子の構成)
図1に示すように、第1の実施の形態に係るCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)1は、左手系等価回路の構成を有する本体部10と、本体部10の両面に設けられた端子21A,21B及び端子22A,22Bとを備え、ワンチップに構成されている。端子21A,21Bと端子22A,22Bとの間の空間が信号伝送空間になる。
図1に示すように、第1の実施の形態に係るCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)1は、左手系等価回路の構成を有する本体部10と、本体部10の両面に設けられた端子21A,21B及び端子22A,22Bとを備え、ワンチップに構成されている。端子21A,21Bと端子22A,22Bとの間の空間が信号伝送空間になる。
このCRLH線路素子1は、例えば、図示しないスタックドペア線路等の途中に設けられ、端子21A,21Bを入力端子とし、端子22A,22Bを出力端子とする。なお、端子21A,21Bを出力端子とし、端子22A,22Bを入力端子としてもよい。
本体部10は、図2(a)に示すように、重なる方向に所定間隔で配設された同一形状の複数(本実施の形態では8枚)の電極11A〜11Hと、電極11A〜11Hと交互に積層した状態で配設された長板状の複数(本実施の形態では9枚)の磁性体12A〜12Iと、磁性体12A〜12Iのそれぞれに隣接させ、かつ、電極11A〜11Hと交互に端子21A,21Bと端子22A,22Bとの間に入るように積層した状態で配設された長板状の複数(本実施の形態では9枚)の誘電体13A〜13Iと、端子21A,21B,22A,22Bの露出面を除いた両面、磁性体12A〜12I及び誘電体13A〜13Iの全側面を被覆するように設けられた絶縁性のパッケージ14とを備えている。
なお、電極11A〜11H、磁性体12A〜12I及び誘電体13A〜13Iの三者の個数を同じ割合で増減することにより、合成インダクタンス値及び合成キャパシタンス値を変えることができる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子の分解斜視図である。但し、図3においては、パッケージの図示を省略している。図3に示すように、電極11A〜11Hは、バー状の導電体をコ字状にした接続片111と、その両端に設けられると共に端子21A,21B及び端子22A,22Bと重なるように位置決めされた平板状の電極部112A,112Bとを備えて構成されている。
電極11A〜11Hは、誘電体13A〜13Iのそれぞれの電極板として機能するものであり、銅等の導電層からなる。なお、電極11A〜11Hは互いに独立しており、他の電極及び他の部材に対して電気的な接続はされていない。
磁性体12A〜12Iは、例えば、フェライトの粒子を焼結して得た材料からなる層である。磁性体12A〜12Iは、その長手方向の中心部に電極11A〜11Hの各接続片111が介在するように配設される。磁性体12A〜12Iは、それぞれに対向配置された接続片111との組合せによって1つのインダクタを形成している。
誘電体13A〜13Iは、磁性体12A〜12Iと略同一のサイズを有し、例えば、チタン酸バリウム粒子を焼結して薄板状としたものからなる層である。誘電体13A〜13Iは、電極11A〜11Hのそれぞれの電極部(電極板)112A,112Bに重なり、かつ、図2(c)及び図3に示すように、磁性体12A〜12Iに隣接した状態で同一平面上に配設されている。誘電体13A〜13Iは、それぞれの両面に配設された電極11A〜11Hの内の2つとによって1つのキャパシタを形成している。
(CRLH線路素子の分布定数回路)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子の分布定数回路図である。CRLH線路素子1の端子21Aと端子22Aとの間には、図4中、C11、L11、C12、L12、C13、L13、・・・で示すようにキャパシタとインダクタが交互に接続され、同様に、端子21Bと端子22Bとの間には、図4中、C21、L21、C22、L22、C23、L23、・・・で示すようにキャパシタとインダクタが交互に接続されている。更に、インダクタL11とインダクタL21との間には、キャパシタC31とインダクタL31とによる並列回路、インダクタL12とインダクタL22との間には、キャパシタC32とインダクタL32とによる並列回路、・・・が接続されている。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子の分布定数回路図である。CRLH線路素子1の端子21Aと端子22Aとの間には、図4中、C11、L11、C12、L12、C13、L13、・・・で示すようにキャパシタとインダクタが交互に接続され、同様に、端子21Bと端子22Bとの間には、図4中、C21、L21、C22、L22、C23、L23、・・・で示すようにキャパシタとインダクタが交互に接続されている。更に、インダクタL11とインダクタL21との間には、キャパシタC31とインダクタL31とによる並列回路、インダクタL12とインダクタL22との間には、キャパシタC32とインダクタL32とによる並列回路、・・・が接続されている。
図4において、キャパシタC11、インダクタL11、キャパシタC21、インダクタL21、キャパシタC31及びインダクタL31からなる回路、キャパシタC12、インダクタL12、キャパシタC22、インダクタL22、キャパシタC32及びインダクタL32からなる回路、キャパシタC13、インダクタL13、キャパシタC23、インダクタL23、キャパシタC33及びインダクタL33からなる回路は、共に単位長さ当たりの等価回路を示している。このような等価回路が、端子21A,21Bから端子22A,22Bに至るまで、単位長さ毎に生じることによって、分布定数回路が形成される。
上記単位長さ当たりの等価回路のうち、端子21A,22A側に最も近い等価回路の1つを例に説明すると、キャパシタC11、C21及びインダクタL31からなる回路が左手系に属し、インダクタL11、L21及びキャパシタC31からなる回路が右手系に属している。この左手系と右手系の組合せによって、CRLH線路が構成されている。
(解析モデル及び解析結果)
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子の解析モデルを示す図、図6は、図5の解析モデルの伝送特性を示す図である。図6において、S11は入力反射係数特性、S21は順方向伝達関数特性であり、S11のレベルが小さいほど、また、S21のレベルが大きいほど良い特性であることを意味している。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るCRLH線路素子の解析モデルを示す図、図6は、図5の解析モデルの伝送特性を示す図である。図6において、S11は入力反射係数特性、S21は順方向伝達関数特性であり、S11のレベルが小さいほど、また、S21のレベルが大きいほど良い特性であることを意味している。
図5に示すように、解析モデルは、端子21A,22A間及び端子21B,22B間には、誘電体13A〜13Iによる合成キャパシタンスC1(F),C2(F)を有し、端子21A,21B間には、磁性体12A〜12IによるインダクタL31〜L33,・・・の合成インダクタンスL1(H)を有し、端子22A,22B間には磁性体12A〜12IによるインダクタL31〜L33,・・・の合成インダクタンスL2(H)を有するという構成である。
なお、上記実施の形態では、CRLH線路素子1が8層の電極11A〜11Hを有するものとしたが、図5の解析モデルは10層の電極からなるものとし、各電極のサイズを0.1×0.5(mm)とした。また、11層からなる誘電体13のそれぞれの比誘電率は4.0で、インダクタの集中定数は10nHであるとした。
図5に示した解析モデルを上記の条件により解析したところ、図6に示す結果が得られた。図6に示すように、左手系伝送域の9GHz付近にバンドパス特性が現れていることがわかる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す断面図、図8は、本発明の第2の実施の形態に係るCRLH線路素子の分解斜視図である。図7は、第1の実施の形態における図2(a)のB−B線の断面図に相当する。また、図8においては、パッケージの図示を省略している。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す断面図、図8は、本発明の第2の実施の形態に係るCRLH線路素子の分解斜視図である。図7は、第1の実施の形態における図2(a)のB−B線の断面図に相当する。また、図8においては、パッケージの図示を省略している。
第2の実施の形態に係るCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)2は、第1の実施の形態において、磁性体12A〜12IをT字形にし、そのI字形部の両側に2分割した誘電体13A〜13Iを配設し、電極間をアイソレーションすることにより右手系を抑制できるようにしたもので、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す断面図、図10は、本発明の第3の実施の形態に係るCRLH線路素子の分解斜視図である。図9は、第1の実施の形態における図2(a)のB−B線の断面図に相当する。また、図10においては、パッケージの図示を省略している。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るCRLH線路素子を示す断面図、図10は、本発明の第3の実施の形態に係るCRLH線路素子の分解斜視図である。図9は、第1の実施の形態における図2(a)のB−B線の断面図に相当する。また、図10においては、パッケージの図示を省略している。
第3の実施の形態に係るCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)3は、第1の実施の形態において、磁性体12A〜12Iを小さくし、更に、誘電体13A〜13Iのそれぞれを2分割し、磁性体12A〜12Iのそれぞれの両側に上記2分割した誘電体を配設し、第1の実施の形態に比べてキャパシタンスを大きくできるようにしたものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。なお、電極11A〜11Hは、磁性体12A〜12Iの形状及び配置を第1の実施の形態とは異ならせたことにより、接続片111をZ字形にしている。
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るCRLH線路素子の分布定数回路図である。本実施の形態は、1つの信号線とグランド層により伝送線路が形成された基板への実装に適したCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)4を提供するものである。このCRLH線路素子4は、第1の実施の形態に係る図4において、端子21Bと端子22Bとの間にあるキャパシタC21,C22,C23,・・・及びインダクタL21,L22,L23,・・・を除去、即ち、端子21Bと端子22Bとの間のCとLを除去し、このラインを1つの導体40に置き換えた分布定数回路になる。
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るCRLH線路素子の分布定数回路図である。本実施の形態は、1つの信号線とグランド層により伝送線路が形成された基板への実装に適したCRLH線路素子(右手・左手系複合線路素子)4を提供するものである。このCRLH線路素子4は、第1の実施の形態に係る図4において、端子21Bと端子22Bとの間にあるキャパシタC21,C22,C23,・・・及びインダクタL21,L22,L23,・・・を除去、即ち、端子21Bと端子22Bとの間のCとLを除去し、このラインを1つの導体40に置き換えた分布定数回路になる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
また、上記各実施の形態においては、誘電体12A〜12Iと磁性体12A〜12Iとが同じ厚みであるとしたが、誘電体12A〜12Iと磁性体12A〜12Iとが異なる厚みであってもよい。更に、誘電体12A〜12Iと磁性体12A〜12Iは、同じ層の位置にあるものを同一平面上に配設したが、異なる高さに配置してもよい。
また、上記実施の形態は、図6に示される様に、バンドパスフィルタの適用例について説明したが、本発明は、バンドパス以外のフィルタ、バックワード放射アンテナ、超低周波のゼロ次共振器等への適用が可能である。
1,2,3,4 線路素子、10 本体部、11A〜11H 電極、12A〜12I 磁性体、13A〜13I 誘電体、14 パッケージ、21A,21B,22A,22B 端子、40 導体、111 接続片、112A,112B 電極部
Claims (5)
- 一対の電極及び前記一対の電極板を接続する接続片を有し、一対の入力端子と一対の出力端子との間に厚み方向へ所定間隔に配設された複数の電極と、
前記複数の電極の前記一対の電極板の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の誘電体と、
前記複数の誘電体に隣接して配設されると共に前記複数の電極の前記接続片の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の磁性体とを有する右手・左手系複合線路素子。 - 前記複数の電極は、前記一対の電極が角板状を成し、前記接続片が曲部を有している請求項1に記載の右手・左手系複合線路素子。
- 前記複数の誘電体は、それぞれが1つの板状の誘電体又は2分割して前記磁性体の両側に配置された板状の誘電体からなる請求項1に記載の右手・左手系複合線路素子。
- 前記複数の磁性体は、それぞれが板状を成し、その中心部に沿って前記接続片が配設されている請求項1に記載の右手・左手系複合線路素子。
- 電極板及び前記電極板に接続された接続片を有し、入力端子とグランド層との間に厚み方向へ所定間隔に配設された複数の電極と、
前記複数の電極の前記電極板の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の誘電体と、
前記複数の誘電体に隣接して配設されると共に前記複数の電極の前記接続片の両面に各1つが介在するようにして多層に配設された複数の磁性体と、
前記各接続片と前記グランド層とを接続する導体とを有する右手・左手系複合線路素子。
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