JP4645351B2 - 周期構造を有するアンテナ - Google Patents

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    • H01Q11/12Resonant antennas
    • H01Q11/14Resonant antennas with parts bent, folded, shaped or screened or with phasing impedances, to obtain desired phase relation of radiation from selected sections of the antenna or to obtain desired polarisation effect

Description

本発明は、略平行な複数の金属配線を基本構造として、同一または類似の複数の単位回路をその金属配線の方向に1列に配列して互いに接続することによって構成されたダイポールアンテナと、その変形によって得られる平面アンテナやループアンテナに関する。
本発明は、周期構造を有するアンテナの小形化に大いに有用なものである。
従来技術により小形化したダイポールアンテナA11の構成図を図21に示す。2つの給電点FL,FRを一組として成る給電部Fを中心に備えた金属配線p11が、誘電体基板d11の片面に配設されている。この構成に従えば、誘電体基板d11による波長の短縮効果により、このダイポールアンテナA11のアンテナ長、即ち、金属配線p11の長さを短くすることができ、このアンテナではアンテナ長が、扱う電磁波の自由空間波長のαd・|n|/2倍となったときに共振する。ただし、ここで、αdはその時のアンテナ長の短縮率であり、その値は、誘電体基板の誘電率とz方向の厚さに依存して0<αd<1の範囲の値をとる。また、nは各共振モードに対応する自然数であり、通常は最もアンテナ長が短くできるn=1 のモードが利用される。
なお、インダクタとキャパシタとを周期的に配列することによって、電磁波の伝搬における群速度と位相速度の向きを逆向きにする左手系の現象を利用した、その他の公知のアンテナの設計事例としては、例えば、下記の非特許文献1に記載されているものなどがある。この文献には、左手系の現象に係わる他の応用形態(:漏れ波アンテナの改良発明)や、そのアンテナの左手系に関する動作原理などが開示されている。
L.Lei,C.Caloz,T.Itoらの"Dominant mode leaky wave antenna with backfire to endfire scanning capability ",Electron.Lett.,vol.38,no.23,pp.1414-1416,Nov.2002.
上記の従来技術では、個々の誘電体基板に固有の誘電率とその厚さによってアンテナ長の短縮率αdが決定されてしまうため、上記の短縮率αdを任意に設定することは必ずしも容易とは言えない。
また、例えば100MHzでは、自由空間に置かれた半波長ダイポール(n=1)の長さは1. 5mとなるが、この時、従来技術に基づいて半波長ダイポールのアンテナ長を短縮させるためには、誘電率が高く、かつ10〜50cm程度の厚さの誘電体基板が必要となってしまう。
そして、このような誘電体基板を低コストで製造することは必ずしも容易ではないし、また、その様なアンテナは配設可能な場所も制限される。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ダイポールアンテナの小形化を容易にすることである。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、略平行な複数の金属配線を基本構造として、同一または類似の複数の単位回路を金属配線の方向に、1列に配列して互いに接続することによって構成されたダイポールアンテナにおいて、その各単位回路に、上記の金属配線どうしを少なくとも1つの第1のインダクタを介して互いに接続する連絡部と、上記の金属配線の内の少なくとも何れか1本の金属配線上に挿入された少なくとも1つの第1のキャパシタとを備えることである。
ただし、上記の類似の単位回路には、線対称、点対称、または回転対称などの対称変換によって得られる互いに対称的な回路を含んでいる。
また、アンテナの給電部や極(端部)などの部位に接したり、その部位を含んだりする、アンテナの中央付近または端に配置される単位回路では、他の単位回路に対して、入出力の境界条件が異なってくる場合がある。その様な特異点における境界条件の特異性を調整するために、若干の変形や素子の容量調整などを施した回路もまた、上記の類似の単位回路の中に含むものとする。したがって、その場合の類似の単位回路は、ダイポールアンテナの中央または端に配置される。
なお、上記の基本構造を構成する略平行な複数の金属配線が、合計m本あった場合には、個々の単位回路には何れもそれぞれm−1個の連絡部が必要となり、それらの各連絡部毎にそれぞれ、上記の第1のインダクタが少なくとも1つ必要となる。
また、上記の基本構造を構成する金属配線自身に伴う浮遊インダクタンスや、それらの金属配線間に生成される浮遊キャパシタンスも、上記の単位回路を構成する回路要素になる。要するに、本発明のダイポールアンテナの等価回路は、直列接続のインダクタとキャパシタ、並びに並列接続のインダクタとキャパシタから構成される単位回路をアンテナの長手方向(即ち、双極子方向)に縦1列に配列して接続したものである。
したがって、本発明のダイポールアンテナは、これらの金属配線に伴う浮遊成分をも加味した各値(キャパシタンスやキャパシタンス)の調整や最適化などによって、設計することができる。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、上記のダイポールアンテナを同一の複数の単位回路から構成し、それらの各単位回路をそれぞれ何れも、上記の金属配線の方向に周期的に配列して互いに接続することである。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1の手段において、右手系で動作する上記の単位回路と、左手系で動作する上記の単位回路とを混在させて1列に配列して互いに接続することである。ただし、この場合、右手系の共振モードも左手系の共振モードも、何れもn=0の近傍の共振モードであることがより望ましい。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、上記の各金属配線の両端を、それぞれ開放端にすることである。即ち、各金属配線の両端を何れもショートさせないで、オープンにすることである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第1乃至第4の何れか1つの手段において、上記の各単位回路に、上記の第1のキャパシタに対して直列に接続された第2のインダクタを備えることである。この第2のインダクタは、上記の浮遊インダクタンスをより大きくするために配設するものである。
また、本発明の第6の手段は、上記の第1乃至第5の何れか1つの手段において、上記の各単位回路の連絡部に、上記の第1のインダクタに対して並列に接続された第2のキャパシタを設けることである。この第2のキャパシタは、上記の浮遊キャパシタンスをより大きくするために配設するものである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第1乃至第6の何れか1つの手段において、上記のインダクタをメアンダ状のインダクタパターンで構成することである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第1乃至第7の何れか1つの手段において、上記のキャパシタを櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで構成することである。
また、本発明の第9の手段は、上記の第1乃至第6の何れか1つの手段において、上記のキャパシタ及びインダクタを集中定数素子から構成することである。
また、本発明の第10の手段は、上記の第1乃至第6の何れか1つの手段において、上記のダイポールアンテナを、誘電体基板の表面上に導体パターンを積層して形成し、かつ、その導体パターンからなるメアンダ状のインダクタパターンで、上記のインダクタを構成し、また、その導体パターンからなる櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで、上記のキャパシタを構成することである。
また、本発明の第11の手段は、上記の第10の手段の誘電体基板の表面上において、、誘電体基板の露出面の露出パターンと上記の導体パターンとを相互に入れ換えることである。
また、本発明の第12の手段は、上記の第1乃至第11の何れか1つの手段において、上記の各金属配線の両端をそれぞれ互いに接続することによって、上記の単位回路をループ状に配列して接続することである。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、ダイポールアンテナに配置された上記の第1のインダクタと第1のキャパシタの各値(インダクタンスとキャパシタンス)の選び方により、アンテナの長さを任意に設定することが可能となる。その作用原理は、以下の通りである。
インダクタとキャパシタを上記の様に配列して接続することによって、電磁波の伝搬における群速度と位相速度の向きを逆向きにすることができる。この現象を左手系の現象と言うが、この様な左手系の現象を伴う上記の様な回路(本発明のダイポールアンテナ)においては、伝搬定数の虚部である位相定数βの値が0以下になっている。そして、この位相定数βを独立変数(横軸)とし、その回路の共振周波数fを従属変数(縦軸)として、上記の様な回路(本発明のダイポールアンテナ)の周波数特性のグラフを描くと、そのf−βダイヤグラムは、βf座標系の第2象限において単調増加を示す。また、この時、そのf−βダイヤグラムのグラフは、第2象限において上方(即ち、縦軸上の点(β,f)=(0,f1);f1>δ≧0)から、そのグラフの曲線形状に沿ってβの値を小さくするほど(即ち、βの絶対値|β|を大きくするほど)、横軸に平行な1本の直線f=δ(≧0)に対して略漸近的に接近する。ただし、ここで、δはその回路固有の正の定数である。
言い換えれば、本発明のダイポールアンテナでは、回路の位相定数βの値が0以下となる領域において、回路の共振周波数fを所定の非負定数δを下限として上記のf1よりも小さくするほど、回路の位相定数βの絶対値|β|を大きくすることができる。
一方、回路上を伝搬する信号の波長λとその回路の位相定数βとの間には、次の関係がある。
(λとβとの関係)
λ=2π/|β| …(1)
また、ダイポールアンテナのアンテナ長は、|n|λ/2で与えられるので、本発明の第1の手段によれば、取り扱う信号の周波数fが小さな領域において、ダイポールアンテナの長さを効果的に短くすることができる。
この時、上記の短縮率αdは、1以上の値にも設定できるが、実用上は小形化の観点から上記の短縮率αdは、1以下の値に設定することが望ましい。
また、上記の本発明の第1の手段によれば、金属配線とインダクタとキャパシタとで所望のダイポールアンテナを製造することができるため、高価な誘電体基板を必ずしも用意する必要がなく、したがって本発明の第1の手段によれば、所望のダイポールアンテナを低コストに製造することもできる。
また、本発明の第2の手段によれば、アンテナの設計や構成や製造を簡単にすることができる。
また、本発明の第3の手段によれば、広帯域のアンテナを構成することができる。これは、電磁波の周波数が低くなるとともに、右手系では波長が長くなり左手系では逆に波長が短くなるためであり、この逆の作用により、左手系の単位回路と右手系の単位回路とを混在させれば、周波数の変動に応じて変更すべきアンテナ長の変更量が相互にキャンセルし合うので、上記の効果が得られる。
また、本発明の第4の手段によれば、指向性が8の字形となる|n|=1のときに、アンテナの給電部付近の電流が強くなるので、即ち、中央の給電部付近に共振の腹が生成されるので、給電部Fにおける反射波の発生や増大を良好に抑制することができる。したがって、本発明の第4の手段によれば、アンテナの入力特性を良好に確保することができる。
また、本発明の第5または第6の手段によれば、左手系の回路を構成するに当たり回路設計が容易になる。
また、上記の金属配線を導体パターンで形成し、上記の本発明の第7の手段に基づいて、その回路上のインダクタをメアンダ状のインダクタパターンで形成すれば、この様な構成によっても、アンテナ長の短縮率αdを所望の値に設定することができる。このため、数GHz帯で利用するアンテナでも小形のアンテナを製造することが可能となる。また、本発明の第7の手段によれば、安価な低誘電率の基板上に本発明のダイポールアンテナを形成することもできる。
なお、この本発明の第7の手段は、次の本発明の第8の手段と組み合わせて用いることが、更により望ましい。
即ち、上記の金属配線を導体パターンで形成し、上記の本発明の第8の手段に基づいて、その回路上のキャパシタを櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで形成すれば、この様な構成によっても、アンテナ長の短縮率αdを所望の値に設定することができる。このため、数GHz帯で利用するアンテナでも小形のアンテナを製造することが可能となる。また、本発明の第8の手段によれば、安価な低誘電率の基板上に本発明のダイポールアンテナを形成することもできる。
また、本発明の第9の手段によれば、金属配線とチップ素子でアンテナを構成することができるため、さらに低コストに所望のダイポールアンテナを製造することができる。
また、本発明の第10の手段によれば、比較的安価な誘電体基板と導体パターンのみで所望のダイポールアンテナを形成することができる。このため、本発明の第10の手段によれば、アンテナの低価格化と薄型化とを容易に両立することができる。
また、本発明の第11の手段によれば、周知のバビネの原理によって、上記の第10の手段に基づいて構成されるダイポールアンテナと略同等の特性を有する同様の平面アンテナを容易に構成することができる。
また、本発明の第12の手段によれば、n=0の共振モードを有する無指向性のループアンテナを構成することができる。また、同時に、n=−2の共振モードにおいて8の字型の指向性を示す小形のループアンテナが得られる場合がある。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
本実施例1のアンテナAN1の平面図を図1に示す。両端DLとDL′、並びに両端DRとDR′を左右の各端でそれぞれ短絡させた直線状の金属配線p1とq1でフォールデッドダイポールの基本構造が形成されている。2つの給電点FLとFRを一組として成る給電部Fは、金属配線p1の中心に挿入されている。本図1のアンテナAN1は、端子BR−BR’と端子CR−CR’の間に長さaの単位回路U1を有しており、このアンテナAN1は、この様な単位回路U1をx軸方向に周期的に6つ接続することによって構成されている。
また、この単位回路U1は、1 つのインダクタ素子LSH1(第1のインダクタ)、1つのキャパシタ素子CSH1(第2のキャパシタ)、4 つのインダクタ素子LSE1(第2のインダクタ)、および4 つのキャパシタ素子CSE1(第1のキャパシタ)からなる。
この単位回路U1では、下の拡大図(等価回路図)にも示す様に、インダクタ素子LSH1とキャパシタ素子CSH1とは互いに並列に接続されて、かつ、この単位回路U1の両伝送線路を構成している2本の金属配線p1、q1の単位回路U1内における各部の各中点の間(よって両伝送線路の間)に挿入されており、これによって、金属配線p1の一部と金属配線q1の一部とを連絡する連絡部がこの単位回路U1に形成されている。
また、単位回路U1を構成する上記の金属配線p1の一部と金属配線q1の一部の各線上においては、この単位回路U1の4つ端BR、BR′、CR、CR′と上記の各中点との各間(計4箇所)に、互いに直列に接続されたインダクタ素子LSE1(第2のインダクタ)とキャパシタ素子CSE1(第1のキャパシタ)との組が、1組ずつそれぞれ挿入されている。
このアンテナAN1の分散特性を図2−A,図2−Bにそれぞれ示す。縦軸は周波数fを規格化周波数f0 で規格化したもの(f/f0 )である。この規格化周波数f0 と規格化波長λ0 との間には、次のような関係にある。ただし、ここで、cは光速である。
(規格化波長λ0 とf0 との関係)
c=f0 λ0 …(2)
また、アンテナAN1の長さLLと規格化波長λ0 は、次のような関係をもつ。
(アンテナ長LLとλ0 との関係)
LL=λ0 /2 …(3)
即ち、自由空間に置かれた半波長ダイポールアンテナの周波数が、上記の規格化周波数f0 に相当する。図2−Aの縦軸における周波数fは、0.15 f0 から0.35 f0 の間で変動し、図2−Bの縦軸における周波数fは、1.5f0 から3 .5 f0 の間で変動している。一方、横軸は伝搬定数の虚部(位相定数β)に相当し、単位回路U1の配設周期aを用いてこの虚部βにa/πなる係数を掛けて規格化表示している。図2−Aのグラフにはβの負値領域(β≦0なる領域)が示されており、図2−Bのグラフではβの正値領域(β>0なる領域)が示されている。
また、グラフ内の実線が理論による値(設計値)であり、*印で示した点がアンテナAN1の近傍電磁界分布から読み取った値である。βの負値領域では、群速度と位相速度の向きが逆向きとなる左手系の動作が生じる。また、βの負値領域(図2−A)における動作周波数fの方が、正値領域(図2−B)における動作周波数fよりも小さい。従って、βの負値領域(β≦0なる領域)において、本実施例1のアンテナAN1を小型にできることが分かる。
なお、本実施例1のアンテナAN1では、インダクタ素子LSH1、キャパシタ素子CSH1、インダクタ素子LSE1、およびキャパシタ素子CSE1の値は、それぞれ、800nH、1.5pF、0.6nH、および2 pFとした。また、単位回路U1の長さaを略0.05 λ0 とした。
また、図1では、構造を分かり易く説明するために、アンテナAN1がもつ単位回路U1の配設数を6としたが、図2の周波数特性は、単位回路U1の配設数を合計10個としたときのものである。この事情は、後述の図3、図4、図6についても同様である。
図3−A,−Bには、それぞれ規格化された波長(λ/λ0 )と規格化された周波数(f/f0 )との関係を示す。ただし、図3−Aには、βが負となる場合の、また、図3−Bにはβが正となる場合の波長λと周波数fの関係をそれぞれ示している。
また、グラフ内の実線が理論による値(設計値)であり、*印で示した点がアンテナAN1の近傍電磁界分布から読み取った値である。βが負となる領域(図3−A)では、周波数fが下がると波長λが短くなると言う、従来の右手系では見られなかった特徴が見られる。
アンテナAN1は、従来技術と同様に、アンテナAN1の長さLLが、扱う電磁波の自由空間波長(:c/f)のαd・|n|/2倍となったときに共振する。従来技術と異なる点は、nが正の値だけではなく、負の値にもなるという点である。そして、位相定数βが負となる領域では、nは負の値となり、周波数fが低くなるにしたがって|n|は大きくなる(n=−1、−2、−3、…)。一方、位相定数βが正となる領域では、nは正の値となり、周波数fが高くなるにしたがって|n|は大きくなる(n=1 、 2、 3、…)。
アンテナAN1が共振したときの近傍電磁界分布を図4−A〜Fに示す。図4−Aでは、n=−1、即ち半波長の共振が生じていることがわかる。このときの周波数は0.343f0 であり、自由空間の半波長ダイポールアンテナに比べ、n=−1の時、即ち|n|=1の時に、アンテナAN1の長さLLが、扱う電磁波の自由空間波長の半分(:c/2f)の更に0.343倍となっていること、即ち、短縮率αdが0.343となっていることがわかる。
また、図4−Bでは、n=−2、即ち、1 波長の共振が生じている。このときの周波数は、0.332f0 であり、n=−1のときよりも周波数が低くなっている。以下、n=−3、−4、−5、および−6のときの近傍電磁界分布を図4−C〜Fに示す。それぞれ、1.5波長、2 波長、2 .5 波長、および3波長の共振が生じており、また、|n|が増えるにつれて周波数fが低くなっている。
以上に示した様に、上記の本発明の実施例1の構成(アンテナAN1)によれば、従来よりも小形のアンテナを安価に製造することができる。
以下、図5を用いてアンテナAN1における各モードの分解/合成の関係を説明する。アンテナAN1の指向性を考えるときには、図5のように共振に係わる電流を各モード毎の成分に分解して考えると都合がよい。
例えば、アンテナAN1を構成する金属配線p1とq1に流れる電流は大きさが異なっている(I)。これを金属配線p1とq1に流れる電流が同方向となる放射モード(II)と逆方向になる伝送モード(III )に分解することができる。放射モードはさらに、一本の金属導体と等価となる(II’)。従って、指向性を考えるときには、放射モード(II、またはII’)を考えればよい。
また、図6には、アンテナAN1のn=−1、周波数0.343f0 のときのxy平面上における指向性を示す。y軸方向に最大放射方向をもつ8の字形の指向性となっている。これは、図5の放射モード(II、またはII’)の電流分布が正弦波分布となるためである。
本実施例2のアンテナAN2の平面図を図7に示す。アンテナAN1に比べ、インダクタ素子とキャパシタ素子の数を減らしている。アンテナAN1では、金属配線p1とq1の両方にインダクタ素子LSE1とキャパシタ素子CSE1を直列に接続していたが、アンテナAN2では、一方の金属配線p1のみにインダクタ素子LSE2とキャパシタ素子CSE2を直列に接続している。また、図1のアンテナAN1では、隣り合う単位回路U1の中心点の間隔には、インダクタ素子LSE1とキャパシタ素子CSE1をそれぞれ2つずつ直列に接続していた。アンテナAN2では、同間隔にインダクタ素子LSE2とキャパシタ素子CSE2をそれぞれ1つずつ接続する構成とした。
なお、周期構造の端部、例えば、点DRに近いインダクタ素子LSE2’のインダクタンス値は、インダクタ素子LSE2のインダクタンス値の0.5倍とする。同様に点DRに近いキャパシタ素子CSE2’のキャパシタンス値は、キャパシタ素子CSE2のキャパシタンス値の2倍とする。これらの構成や値に関する条件が、他の途中の単位回路と若干異なるのは、給電部や極(端部)における単位回路ではその入出力境界条件が特異となるためである。
しかしながら、この様な構成(アンテナAN2)によっても、従来よりも小形のアンテナを安価に製造することができる。
なお、上記のアンテナAN2では、金属配線q1の側には、集中定数素子が挿入されていないが、アンテナのx軸方向の中心線(即ち、辺DL−DL′の中点と辺DR−DR′の中点を通る直線、)に対して、線対称な対称形を有する単位回路を、例えば点CL、BL、BR、CRなどの各位置にそれぞれ挿入する様にしても良い。この場合、金属配線q1の側と金属配線p1の側の双方の金属配線上に、長さa(単位回路のx軸方向の長さ)を1周期として交互に、集中定数素子(第1のキャパシタと第2のインダクタ)が配置されることになる。
例えば、この様にして単位回路中の上下関係が、対称的に交互に入れ替わる周期構造を導入しても、本発明手段に基づいて本発明の作用・効果が得られる場合がある。
本実施例3のアンテナAN3の平面図を図8に示す。アンテナAN2と異なる点は、x軸に平行な金属配線(:基本構造を構成する伝送線路)を3本にしたことである。並列に接続されるインダクタ素子LSH3とキャパシタ素子CSH3は、金属配線p3とq3の間と、金属配線p3とr3の間に配置される。また、直列に接続されるインダクタ素子LSE3、LSE3’とキャパシタ素子CSE3、CSE3’は金属配線p3に配置されている。
そして、この様にダイポールアンテナ(アンテナAN3)を構成しも、本発明の手段に基づいて本発明の作用・効果を得ることができる。
前述の実施例1のアンテナAN1の単位回路U1は、本発明における第2のインダクタ(LSE1)と第2のキャパシタ(CSH1)とを備えているが、本発明のアンテナの単位回路においては、必ずしも本発明の第2のインダクタや第2のキャパシタを具備する必要はない。図9に本実施例4のアンテナAN4の平面図を示す。このアンテナAN4の単位回路U4は、実施例1のアンテナAN1の単位回路U1から、第2のインダクタ(LSE1)と第2のキャパシタ(CSH1)とをそれぞれ省略(削除)することによって、形成されたものである。
即ち、このアンテナAN4の単位回路U4の第1のキャパシタCSE4が、アンテナAN1の単位回路U1の第1のキャパシタCSE1に相当し、単位回路U4の第1のインダクタLSH4が、アンテナAN1の単位回路U1の第1のインダクタLSH1に相当している。
また、このアンテナAN4の単位回路U4の金属配線p1、q1上の浮遊インダクタンスが、アンテナAN1の単位回路U1の第2のインダクタLSE1に相当し、単位回路U4の金属配線p1、q1間の浮遊キャパシタンスが、アンテナAN1の単位回路U1の第2のキャパシタCSH1に相当している。
言い換えれば、金属配線p1、q1の間隔や、これらの各金属配線の長さや太さ、形状、材料などを最適化することによっても、左手系(β≦0)の動作を伴う目的のダイポールアンテナを設計することができ、そして、この様にダイポールアンテナ(アンテナAN4)を構成しも、本発明の手段に基づいて本発明の作用・効果を得ることができる。
実施例1のアンテナAN1に関する図2−Aのグラフ(β≦0)では、縦軸の切片の周波数fの値は、0.347f0 となっている。また、図2−Bのグラフ(β≧0)では、縦軸の切片の周波数fの値は、1.92 f0 となっている。即ち、双方の切片の値は異なっており、両切片の間の周波数帯(0.347f0 〜1.92 f0 )は、電波が伝搬しない周波数帯になっている。
しかし、このアンテナAN1の各単位回路の各インダクタンスや各キャパシタンスの値を適当に調節すれば、上記の両グラフにおける各切片座標を一致させることができる。そして、この様な設定に従えば、電波が伝搬しない上記の様な周波数帯を無くすことができ、かつ、両方の領域(β≦0と0<β)にまたがって、位相定数βを周波数fの変動に対して連続かつ単調に変動させることができる様になる。即ち、この構成に従えば、周波数帯域が連続した広帯域のアンテナを製造することができる。そして、この場合には、n=0に対応する共振が生じる。
以下の本実施例5では、上記の様な適当な調整に基づいて構成される、n=0の共振モードを有するアンテナの構成例を例示する。図10は、本実施例5のアンテナAN21の平面図である。このアンテナAN21は、図9のアンテナAN4の両端を開放端とし、更に、下側の金属配線q1上から、即ち、給電点Fが設けられていない側の金属配線上から各キャパシタCSE4を12個全て取り除いたものである。
この様にして金属配線q1からキャパシタを排除することによって、配線上に生成される定在波(電流)の強度も両配線間において非対称にすることができる。そして、給電部Fを有する金属配線(p1)と、その隣の給電部が設けられていない金属配線(q1)とでは、生成される定在波の位相が逆なので、その結果、上記の構成に従えば、所望のアンテナからの放射量を効果的に増大させることができる。
また、上記の様にダイポールアンテナの両端を開放端にすることにより、給電点Fに定在波の山が生成されるため、給電点Fにおける電力の反射量が効果的に削減できる。このため、本実施例5のアンテナAN21では、給電点Fにおける入力インピーダンスやアンテナの感度を効果的に改善することができる。
また、上記の様な適当な調整に基づいて得ることができるn=0の共振モードでは、アンテナの長さによらず、アンテナの各点での位相が均一になるため、この様な構成に準拠すれば、例えば、アンテナ上で位相が均一な10波長程度の長いアンテナを構成することも可能となる。そして、この様な構成に従えば、略8の字型のメインローブが幅狭に絞られ、かつ、サイドローブの発生が小さく抑制された、動作の安定した感度の高いアンテナを構成することができる。
また、短い小型アンテナを構成した場合にも、n=0の共振モードでは、アンテナ上で位相が均一となるためアンテナ上に共振の節が生成されないので、アンテナを小さく構成しても実効長の長いアンテナを得ることができる。
なお、その他の共振モードについては、例えば上記の様にアンテナの両端を開放端とした場合、そのアンテナの近傍における図4−A〜Fで例示した電磁界分布は、磁界の分布を示すことになる。即ち、先の実施例1においては、図4−A〜Fを用いてアンテナ近傍の電界分布を示していたが、このグラフの電磁界分布を磁界分布と読み替えることにより、本実施例5のアンテナAN21の各共振特性(n=−1〜−6)を図4−A〜Fから読み取ることができる。
図11は、本実施例6のアンテナAN22の平面図である。このアンテナAN22は、図9のアンテナAN4の両端を開放端とし、更に、下側の金属配線q1上の、即ち、給電点Fが設けられていない側の金属配線上の各キャパシタCSE4を12個全てインダクタLSE22に置換したものである。言い換えれば、本実施例6のアンテナAN22は、図10のアンテナAN21に対して、金属配線p1上のキャパシタCSE21に対峙する金属配線q1上の各位置にインダクタLSE22を追加(挿入)することによって得られる、アンテナAN21の改良装置である。
この構成によれば、シャントインダクタLSH22と直列インダクタLSE22と直列キャパシタCSE22の各値を適切に選ぶことにより、給電点Fでのインピーダンスを最適に制御することができ、また、上記で説明したアンテナAN21の作用に基づいて更にアンテナからの放射量をも増大させることができる。従って、この構成によれば、給電点Fでの反射量が極めて小さいアンテナを実現することが可能となる。
例えば、先の実施例5のアンテナAN21においては、給電点Fにおける入力インピーダンスを45Ω以上にすることが難しかったが、本実施例6のアンテナAN22では、上記のインダクタLSE22の配列効果によって、給電点Fにおける入力インピーダンスを約50Ωに設定することができた。
図12に本実施例7のアンテナAN23の平面図を示す。図10のアンテナAN21では、長さaの同一の単位回路を6個用いてアンテナを構成していたが、本実施例7のアンテナAN23では、左手系で動作する4つの単位回路ULと右手系で動作する2つの単位回路URの2種類の単位回路を混在させて左右対称に配列している。
このアンテナAN23は、n=0の共振モードで動作し、その動作周波数を以下では周波数fn0と書く。ここで用いられる左手系の単位回路ULは、インダクタLSHLとキャパシタCSELを用いて構成されており、この単位回路UL単独では、その動作周波数がfn0+Δfとなる様に、インダクタLSHLとキャパシタCSELの各値が決定されている。
また、同様に、右手系の単位回路URは、インダクタLSHRとキャパシタCSERを用いて構成されており、この単位回路UR単独では、その動作周波数がfn0−Δfとなる様に、インダクタLSHRとキャパシタCSERの各値が決定されている。
この様な構成に従えば、周波数が低くなるとともに、左手系(単位回路UL)では波長が短くなり、右手系(単位回路UR)では波長が長くなるので、双方の変動分が殆ど過不足なく巧く相互にキャンセルする。このため、上記の様な左手系の単位回路と右手系の単位回路との混在構成により、アンテナの全長(図12のアンテナ長LL)を一定にしていても広帯域の電波が受信可能なアンテナを構成することができる。
上記の各実施例では、チップ素子を用いてインダクタを構成したが、例えば図13−Aに示すようなメアンダ状のインダクタパターンLpなどを用いて各単位回路上のインダクタを構成しても良い。また、同様に、例えば図13−Bに示すような櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンCp1、Cp2などを用いて、各単位回路上のキャパシタを構成しても良い。
以下、誘電体基板上に展開されるその様な導体パターンを用いたアンテナの構成例を例示する。
図14は、本実施例8のアンテナAN24の平面図である。このアンテナAN24は、図10のアンテナAN21を誘電体基板d24の上に構成したものである。各インダクタとキャパシタは、例えば上記の図13−A,−Bに例示したのと同様にして、それぞれ、メアンダ状のインダクタパターンLp24とインタデジタルキャパシタパターンCp24によって構成されている。また、各金属配線は、ストリップパターンp24とq24によって構成されている。
この様な構成に従えば、安価な低誘電率の基板(誘電体基板d24)の上に本発明のアンテナを形成することができ、これにより、数GHz帯で利用するアンテナでも小型化や低価格化が可能となる。
図15に本実施例9のアンテナAN25の平面図を示す。このアンテナAN25は、図14のアンテナAN24に関して、導体パターン(ストリップパターン)と誘電体基板の表面上の露出面の露出パターン(スロットパターン)とを相互に入れ替えることによって構成されたものである。即ち、このアンテナAN25では、メアンダ状のインダクタパターンLp25とインタデジタルキャパシタパターンCp25とスロットパターンp25,q25がそれぞれ誘電体基板の表面上の露出面の露出パターンから構成されている。そして、給電部Fはコプレーナ線路に接続される。即ち、このアンテナAN25では、中央の導体パターンの先端Sが所望の信号を受信する際の入力端となり、その両脇の導体パターンGの部位がグランドに接続される。
この構成により、例えばRF回路のグランドにこのアンテナAN25を形成すれば、コンパクトなRFタグ等を構成することも可能になる。
図16に本実施例10のアンテナAN26の平面図を示す。このアンテナAN26は、図10のアンテナAN21の両端(DLとDR、並びにDL′とDR′)を接続することによって、ループ状のアンテナを構成したものである。ただし、このアンテナAN26は、略同等の単位回路を12個(12周期)用いて構成されている。
通常、ループアンテナの1周の長さが1波長の場合、ループを含む面の指向性は8の字型の指向性となる。しかしながら、上記の様にアンテナAN26を構成して、かつ、n=0の共振モードが励振される様に、インダクタLSH26とキャパシタCSE26の各値を選べば、アンテナのループ長が略1波長となっても、そのループを含む面の指向性を無指向性とすることができる。
また、通常、ループアンテナの1周の長さが1/2波長未満の場合、ループを含む面の指向性を8の字型にすることは難しい。しかしながら、このアンテナAN26の構成に従えば、n=−2の共振モードを励振することも可能であり、その場合には、ループ長が1/2波長未満の小さなループアンテナにおいても、そのループを含む面上で8の字型の指向性を実現することができる。
なお、図16のアンテナAN26では、給電点Fが外側の金属配線p1上に設けられているが、給電点Fは内側の金属配線上に設けても良い。ただし、その場合には、給電点Fを設ける内側の金属配線上にのみ上記のキャパシタCSE26を配列することが望ましい。この構成により、給電点Fにおける入力インピーダンスを良好に確保することができる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
図17のアンテナAN27は、図1のアンテナAN1の両端を開放端にすることによって得られたものである。そして、この様な変形によっても、先の実施例5で示した作用・効果と同様にして、アンテナの給電点における入力インピーダンスを改善することができる。
また、図18のアンテナAN28、図19のアンテナAN29、及び図20のアンテナAN30は、それぞれ、図7のアンテナAN2、図8のアンテナAN3、及び図9のアンテナAN4の各アンテナの両端を開放端にすることによって得られたものである。そして、この様な変形によっても、先の実施例5で示した作用・効果と同様にして、アンテナの給電点における入力インピーダンスを改善することができる。
(変形例2)
なお、上記の変形例(即ち、アンテナAN27,AN28,AN29,AN30)などについては、アンテナの端部付近の構成を一部分削除することによって、両端がインダクタで終わる構造にしても良い。また、インダクタを用いてこれらアンテナ(即ち、アンテナAN27,AN28,AN29,AN30)の両端をクローズさせることによって、疑似的なフォールデッド構造のダイポールアンテナを構成する様にしても良い。
(変形例3)
また、図14のアンテナAN24においては、誘電体基板d24の裏面に導体パターンの一部を形成する様にしても良い。例えば、導体パターンから成るストリップ線路q24は、裏面に形成することもできる。
実施例1のアンテナAN1の平面図 周波数fと伝搬定数の虚部βとの関係(β≦0) 周波数fと伝搬定数の虚部βとの関係(β>0) 波長λと周波数fとの関係(β≦0) 波長λと周波数fとの関係(β>0) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−1) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−2) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−3) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−4) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−5) アンテナAN1の近傍電磁界分布(n=−6) アンテナAN1における各モードの分解/合成の関係を説明する概念図 アンテナAN1のxy平面上における指向性を例示するグラフ 実施例2のアンテナAN2の平面図 実施例3のアンテナAN3の平面図 実施例4のアンテナAN4の平面図 実施例5のアンテナAN21の平面図 実施例6のアンテナAN22の平面図 実施例7のアンテナAN23の平面図 メアンダ状のインダクタパターンを例示する平面図 櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンを例示する平面図 実施例8のアンテナAN24の平面図 実施例9のアンテナAN25の平面図 実施例10のアンテナAN26の平面図 アンテナAN27の平面図 アンテナAN28の平面図 アンテナAN29の平面図 アンテナAN30の平面図 従来技術により小型化したアンテナAN11の構成図
ANi:アンテナ(iは実施例番号)
LL:アンテナのx方向の長さ
F:給電部
pj、qk:金属配線(j,kは線番号)
CSEi:第1のキャパシタ素子(iは実施例番号)
LSHi:第1のインダクタ素子(iは実施例番号)
CSHi:第2のキャパシタ素子(iは実施例番号)
LSEi:第2のインダクタ素子(iは実施例番号)
Lp:インダクタパターン
Cp1、Cp2:キャパシタパターン

Claims (12)

  1. 略平行な複数の金属配線を基本構造として、同一または類似の複数の単位回路を前記金属配線の方向に、1列に配列して互いに接続することによって構成されたダイポールアンテナであって、
    前記単位回路は、
    前記金属配線どうしを少なくとも1つの第1のインダクタを介して互いに接続する連絡部と、
    前記金属配線の内の少なくとも何れか1本の金属配線上に挿入された少なくとも1つの第1のキャパシタと
    を有する
    ことを特徴とするダイポールアンテナ。
  2. 同一の複数の前記単位回路から成り、
    各前記単位回路はそれぞれ何れも、
    前記金属配線の方向に周期的に配列されて互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  3. 右手系で動作する前記単位回路と、左手系で動作する前記単位回路とが混在されて1列に配列されて互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  4. 各前記金属配線の両端が、
    それぞれ開放端となっている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  5. 前記単位回路は、
    前記第1のキャパシタに対して直列に接続された第2のインダクタを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  6. 前記単位回路の前記連絡部は、
    前記第1のインダクタに対して並列に接続された第2のキャパシタを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  7. 前記インダクタは、
    メアンダ状のインダクタパターンで構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  8. 前記キャパシタは、
    櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  9. 前記キャパシタ及び前記インダクタは、
    集中定数素子から構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  10. 誘電体基板の表面上に導体パターンを積層して形成したダイポールアンテナであって、
    前記インダクタは、
    前記導体パターンからなるメアンダ状のインダクタパターンで構成されており、
    前記キャパシタは、
    前記導体パターンからなる櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のダイポールアンテナ。
  11. 請求項10に記載のダイポールアンテナを変形して得られる平面アンテナであって、
    前記誘電体基板の表面上において、
    前記誘電体基板の露出面の露出パターンと前記導体パターンとを相互に入れ換えることによって構成した
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のダイポールアンテナを変形して得られるループアンテナであって、
    各前記金属配線の両端をそれぞれ互いに接続することによって、前記単位回路をループ状に配列して接続した
    ことを特徴とするループアンテナ。
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