JP5438345B2 - 焼成用治具 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品焼成用治具として好適な焼成用治具に関するものである。
一般的な焼成用治具(例えばセッタ、匣鉢、プレート等)は、機械的強度および耐熱性に優れる特性を具備することが求められる。セラミックコンデンサ等の電子部品を焼成するために用いる焼成用治具は、前記一般的特性を具備することに加えて、焼成用治具に載置される電子部品との接触部分で化学反応を誘起せず、焼成用治具に含有される成分が発散・放出しない特性を備えることが求められる。
従来、このような特性を備える電子部品焼成用治具として、Al質鉱物及びAl―SiO質鉱物を骨材とする基材の上面にZrO層等の表層コート層を設けた焼成用治具が用いられてきた。
近年、電子部品の小型化や、各企業内における二酸化炭素排出量削減対策の強化に伴い、電子部品を焼成する治具を薄肉化し、焼成効率を改善することへの需要が高まっている。これに対し、従来のアルミナ質の骨材を焼結した基材の曲げ強度は数十MPa程度に留まり、薄肉化には適さないという問題があった。また、アルミナ質は熱膨張係数が大きいという素材特性を有するため、アルミナ質からなる基材を緻密化した場合には、耐スポール性が不足し焼成時に基材にクラックが生じる問題があった。
電子部品焼成用治具の寿命を向上させる技術として、コーディエライトを50質量%以上含む基材と、アルミナ、ムライト、アルミナとジルコニアとの共晶物、およびアルミナとムライトとの混合物からなる群から選ばれる一種以上を含む中間層と、ジルコニアを含む表層の3層構成からなる焼成用治具の構成が開示されている(特許文献1)。しかし、一般に、緻密質の基材表面は凹凸が少なく、表層剥離が生じやすいため、表層を具備する薄肉焼成冶具は成形が困難となる問題があった。
特開2002−316877号公報
本発明の目的は、前記問題を解決し、焼成用治具の薄肉化により焼成効率を改善しつつ、焼成用治具として必要な耐スポール性を確保し、かつ、表層剥離を防止した焼成用治具を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、基材表面に表層を有する焼成用治具であって、平均粒径5μm以下の焼結粒子から構成される基材が、93質量%以上のコーディエライトを含有し、平均粒径200μm以下の骨材粒子から構成される表層が、基材と表層の界面および表層を構成する骨材粒子同士の粒界にSiOおよび酸化物換算で0.5〜10質量%のMg,Ca,Sr,Baの酸化物のうち一種類以上を含有し、該表層は、前記基材表面に表層を形成後、シリカ原料がガラス質となる温度で焼き付けを行うことによって、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物のうちいずれか1種類以上により結合力が強化されたSiO 由来のガラス質による骨材粒子結合構造を有することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の焼成用治具において、曲げ強度が、室温下で100MPa以上であることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の焼成用治具において、室温〜1200℃における熱膨張係数が2.0×10−6/K以下であることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の焼成用治具において、表層がコランダム・ムライト・スピネルの何れかの粒子からなることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の焼成用治具において、表層の表面に更に、ジルコニア(ZrO)の粒子からなる表面コート層を有することを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の焼成用治具において、ジルコニアが、CaまたはYにて安定化または部分安定化されたものであることを特徴とするものである。
本発明に係る焼成用治具は、基材の構成を93質量%以上のコーディエライトを含有するものとし、かつ、平均粒径5μm以下の焼結粒子から構成されるものとしている。該緻密質コーディエライト焼結体は、熱膨張係数が小さいというコーディエライト本来の特性を維持しつつ、高い強度を示すものである。該基材を採用することにより、焼成用治具として必要な耐スポール性を確保しつつ基材の薄肉化を図ることが可能となった。更に本発明では、該基材の表面を覆う表層の構成を、平均粒径200μm以下の骨材粒子からなり、その粒界にSi元素の酸化物およびMg,Ca,Sr,Baのうち一種類以上を酸化物換算で0.5〜10%含むとともに、該表層は、前記基材表面に表層を形成後、シリカ原料がガラス質となる温度で焼き付けを行うことによって、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物のうちいずれか1種類以上により結合力が強化されたSiO 由来のガラス質による骨材粒子結合構造を有するものとしている。一般に緻密質の基材表面は凹凸が少なく、表層剥離が生じやすい問題があるが、本発明の表層は、基材表面に表層を形成後、シリカ原料がガラス質となる温度で焼き付けを行うことによって、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物のうちいずれか1種類以上により結合力が強化されたSiO 由来のガラス質による骨材粒子結合構造を有し、粒界にSi元素の酸化物およびMg,Ca,Sr,Baのうち一種類以上を酸化物換算で0.5〜10%含む構成とすることにより、基材と表層の結合力を強化し、表層剥離の問題を回避可能としている。本発明では、このように、表層の粒界組成によって基材と表層の結合力を強化する構成とすることにより、表層の剥離を防止している。
請求項5および6記載の発明によれば、被焼成物がセラミックコンデンサ等の場合に、基材由来のSiOがセラミックコンデンサーの特性を劣化させる汚染源となる問題が回避可能となる。
結合層の組成像観察画像である。
本発明は、基材表面に表層を有する焼成用治具であって、基材の構成を93質量%以上のコーディエライトを含有するものとし、かつ、平均粒径5μm以下の焼結粒子から構成されるものとし、表層の構成を、平均粒径200μm以下の骨材粒子の焼結体からなり、その粒界にSi元素の酸化物およびMg,Ca,Sr,Baのうち一種類以上を酸化物換算で0.5〜10%含むものとしたものである。以下に、基材と表層について各々説明する。
(基材)
基材原料としては、コーディエライト粉末(理想的な組成式:MgAlSi18)を用いる。コーディエライト粉末は、例えば以下のようにして用意することが出来る。
コーディエライト化原料を焼成して、コーディエライトを形成する。ここで、コーディエライト化原料とは、焼成によりコーディエライトとなる原料を意味し、SiO2が42〜56質量%、Al23が30〜45質量%、MgOが12〜16質量%の範囲に入る化学組成となるように配合されたセラミック原料である。具体的にはタルク、カオリン、仮焼カオリン、アルミナ、水酸化アルミニウム、シリカの中から選ばれた複数の無機原料を上記化学組成となるような割合で含むものが挙げられる。
次に、形成されたコーディエライトを粉末化してコーディエライト粉末とする。この際、コーディエライト粉末の平均粒径を5μm以下とする。このように、コーディエライト粉末の平均粒径を小さくすることにより、他の成分を添加しなくても、強度の高い緻密質の焼結体とすることが可能となる。なお平均粒径は、レーザー回折法により測定することが出来る。
粉末化の方法に特に制限はなく、例えばボールミル、アトライター、ビーズミル、ジェットミル等により粉末化することが出来る。但し、この際、通常の条件よりもより平均粒径を小さくすることが出来る条件で粉末化を行う。例えばボールミルを用いた場合には、使用するボールを小さくし、適切な粘度、処理時間を選択することで、より小さな平均粒径の粉末を得ることが出来る。従来から、一般的に用いられているボールミル等を用いた場合には、粉砕の時間を長くすることが好ましく、例えば3日間程度の時間をかければ、上述のような平均粒径の小さな粉末を得ることが出来る。なお、粉末化は、天然のコーディエライト鉱石に対して行っても良い。
コーディエライト粉末は、コーディエライトの含有量が93質量%以上であることが好ましい。また、コーディエライトの含有量が100質量%であることが更に好ましいが、このようなコーディエライト粉末を工業的に安定して得ることは困難である。従って、実用上及び経済上の観点から、コーディエライト粉末がある程度の異相を含んでも良い。しかし、含まれる異相は、コーディエライトの特性に悪影響を与えないものが好ましい。
次に、コーディエライト粉末と、成形原料として使用する他の成分とを混合し、スラリー状の成形原料を調製する。他の原料としては、バインダー、可塑剤、分散剤等を使用することが好ましい。
バインダーとしては、特に限定されるものではないが、水系バインダー、非水系バインダーのどちらでもよく、水系バインダーとしてはメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド等を好適に使用でき、非水系バインダーとしてはポリビニルブチラール、アクリル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等を好適に使用することができる。アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体等を挙げることができる。
バインダーの添加量は、コーディエライト粉末100質量部に対して、バインダー14.0〜19.0質量部であることが好ましく、15.0〜18.0質量部であることが更に好ましく、16.0〜17.0質量部であることが特に好ましい。このようなバインダー含有量とすることにより、スラリー状の成形原料を成形してコーディエライトグリーンシートを成形したとき、及び、乾燥、焼成したときに、クラック等の発生を防止することが可能となる。コーディエライト粉末100質量部に対してバインダーが14.0質量部より少ないと、スラリーをシート状に成形し難くなることがあり、また乾燥、焼成によりクラック等が発生することがある。19.0質量部より多いと、成形時、乾燥し難く、乾燥したとしてもシートがベタつくためその後の工程においてハンドリングが悪くなることがある。
可塑剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコール、ジブチルフタレート、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル等を使用することができる。
可塑剤の添加量は、コーディエライト粉末100質量部に対して、5.0〜9.0質量部含有されることが好ましく、6.0〜8.0質量部含有されることが更に好ましい。5.0質量部より少ないと、コーディエライトグリーンシートが柔らかくなりすぎ、シートを加工する工程において変形しやすくなることがあり、9.0質量部より多いと、コーディエライトグリーンシートが硬くなりすぎ、曲げただけでクラックが入るなどハンドリング性が悪くなることがある。
分散剤としては、水系ではアニオン系界面活性剤、ワックスエマルジョン、ピリジン等を使用することが出来、非水系では脂肪酸、リン酸エステル、合成界面活性剤等を使用することができる。
分散剤は、コーディエライト粉末100質量部に対して、0.5〜2.5質量部含有されることが好ましく、1.0〜2.0質量部含有されることが更に好ましい。0.5質量部より少ないと、コーディエライト粉末の分散性が低下することがあり、コーディエライトグリーンシートにクラック等が生じることがある。2.5質量部より多いと、コーディエライト粉末の分散性は変わらずに焼成時の不純物を増やすことになる。
基材の成形原料の混練には、通常フレットが用いられるが、本発明では平均粒径が5μm以下のコーディエライト粉末を使用するため、スプレードライヤー(SD)による混合・造粒を行う必要がある。本発明では、一般的なSDを用いて、コーディエライト原料とPVAなどのバインダーおよび水の混合スラリーを200℃の熱間に噴霧し、瞬間的に乾燥させることで、50〜100μmの二次粒子を造粒する。
次に、上記方法により得られた成形原料をプレス成形または鋳込み成形により所定形状に成形する。
次に、得られた成形体を加熱して脱脂する。なお、有機バインダーを用いずに成形した場合は、脱脂は不要である。その後更に加熱して焼成する。この際の焼成温度、即ち、最高温度が重要となる。この焼成温度が低すぎると粉体の粒子同士が十分に焼結せず、十分な強度が得られない。一方、焼成温度が高すぎると、コーディエライトが分解し、溶融してしまう。従って、焼成温度は1350〜1450℃であることが必要であり、1375〜1425℃であることが更に好ましい。
最高温度での保持時間に特に制限はなく、当業者であれば成形体の形状や大きさ、加熱炉の特性などを考慮し、適宜、適当な時間を選択することが出来る。具体的な好ましい最高温度での保持時間は、例えば1〜12時間、更に好ましくは2〜8時間である。焼成雰囲気にも特に制限はなく、例えば、大気雰囲気、窒素、アルゴン雰囲気等の不活性雰囲気、水素、又は水素と窒素の混合雰囲気等の還元性雰囲気を選択することが出来る。
なお、バインダーを用いた成形体の焼成においては、大気雰囲気で焼成、又は脱脂を行わずに不活性雰囲気や還元性雰囲気下で焼成を行う場合、脱脂の為に加湿雰囲気で焼成することが好ましい。
次に、上述の製造方法により製造される焼結体は、結晶成分のうち、コーディエライトを93質量%以上含有する。そして、焼結粒子の平均粒径が5μm以下である。
このような構成の焼結体とすることにより、コーディエライトが本来有している特性、特に高温熱膨張係数を良好に示し、かつ強度の高い焼結体とすることが出来る。なお、コーディエライトは、低温型コーディエライト及び高温型コーディエライト(インディアライトとも言う)に区別される場合もあるが、本発明におけるコーディエライトは、低温型コーディエライトだけでなく、高温型コーディエライトも含む。
この焼結体において、コーディエライトの含有率がより高いことが好ましい。しかし、生産性等を考慮し、焼結体がある程度の異相を含んでも良い。この場合の異相は、コーディエライトの特性に大きな悪影響を与えないという観点から、ムライト、スピネル又はサフィリンであることが好ましい。従って、この焼結体が、ムライト、スピネル、サフィリンからなる群から選ばれる結晶相の1種以上を含むことも好ましい形態である。その場合には、焼結体中の、コーディエライト、ムライト、スピネル及びサフィリンの合計の含有量が95質量%以上であることが好ましく、99質量%以上であることが更に好ましい。
また、上述の焼結性が向上するという理由から、コーディエライトにTiが固溶していることも好ましい。固溶するTiの量は、酸化物換算で0.7質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることが更に好ましい。
焼結粒子の平均粒径は、5μm以下であることが好ましい。なお、この平均粒径は、作製した試験体の切断面を鏡面研磨し、サーマルエッチングにより粒界を際立たせた試料について走査電子顕微鏡(JEOL JSM-5600)により2000倍で組成像観察を行い、観察像から基材のコーディエライト粒子30個の粒子径を測定し、平均径を算出した。
この焼結体の気孔率は、2%以下であることが好ましく、1.5%以下であることが更に好ましく、1%以下であることが特に好ましい。気孔率が、より低くなることにより、強度及び絶縁破壊特性がより向上し、例えば誘電体電極、半導体製造装置用部材として、より好ましいものとなる。
この焼結体は強度が高いものであるが、焼結体の用途や形状に応じて、生産性も考慮して強度を設定することが出来る。具体的には、曲げ強度が100MPa以上であることが好ましく、210MPa以上であることが更に好ましく、230MPa以上であることが極めて好ましい。なお、この強度は、上述のコーディエライト粉体の平均粒径、焼成温度、焼成時間などにより調整することが出来る。
この焼結体の熱膨張係数は、2.0×10-6/K以下であることが好ましく、1.8×10-6/K以下であることが更に好ましい。なお、ここでの熱膨張係数は、40〜1200℃の平均の熱膨張係数を意味する。このような熱膨張係数であると、高温に曝される使用条件においても、十分実用に耐えることが出来る。
上述のような範囲の特性を有する焼結体とするためには、このような特性に影響を与える成分が少ないことが好ましい。このような成分としては、窒化珪素、希土類酸化物等が挙げられる。窒化珪素は、0.01質量%未満であることが好ましく、0.005質量%未満であることが更に好ましい。希土類酸化物は、0.1質量%未満であることが好ましく、0.01質量%未満であることが更に好ましい。更に、窒化珪素や希土類酸化物を実質的に含まないことが特に好ましい。
(表層)
本発明にいう表層とは、基材の表面に形成された層をいう。
本発明では、表層の骨材原料に、所定量のシリカ原料を添加した混合原料のスラリーを用いて表層を形成し、シリカ原料が加熱によりガラス質となる温度で表層を焼き付け、表層と基材を接着させている。基材にMg,Ca,Sr,Ba成分が過少である場合は混合原料にこれらの成分を別途添加することにより、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物を最適量に調整することが出来る。基材にMg、Ca、Sr、Ba成分が過多の場合、基材および表層の低融点化により、変形が起きる可能性がある。表層原料としては、コランダム・ムライト・スピネルの何れかを用い、従来の溶射法またはスプレーコート法で基材の表面に積層後、焼き付けを行って表層を形成する。
焼き付け処理後の表層の構成は、平均粒径200μm以下の骨材粒子の焼結体からなり、その粒界にSi元素の酸化物とMg、Ca、Sr、Baの酸化物のうち一種類以上を含有する。Mg、Ca、Sr、Baの酸化物含有量は、表層を構成する酸化物換算で0.5〜10%含むものであることが好ましい。粒界とは、骨材の接触部分を構成する領域である。該領域に存在するSiO由来のガラス質が骨材粒子を結合させる役割を果たし、Mg、Ca、Sr、Baのうちいずれか一種類以上の酸化物が前記割合で併存する場合、当該ガラス質の骨材粒子結合機能が更に強化されるものと考えられる。表層原料にムライトを使用した場合、SiO由来のガラス質を介して基材から表層に拡散させたMg成分がムライト骨材と反応し、骨材表面の一部がムライトよりも融点の低いコージェライトとなることにより、粒子結合機能が強化されるものと考えられる。Ca、Sr、Baも同様に、表層原料骨材と反応し、骨材表面の一部が低融点な状態となることにより、結合機能が強化される。
本発明の基材は、前記のように緻密質からなり、その基材表面は凹凸が少ない構造を有している。このような基材表面に表層を形成した場合には、剥離が生じやすくなるが、本発明の構成によれば、表層と基材の結合面も、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物のうちいずれか1種類以上により結合力が強化されたSiO由来のガラス質による結合構造を有するため、緻密質からなる基材の上に形成された表層剥離の問題を回避することができる。
SiO由来のガラス質による結合力を強化するMg、Ca、Sr、Baの酸化物は、表層原料に添加したものでもよいし、基材や表層の構成原料由来のものであってもよい。SiOも、表層原料にSiを添加したものでもよいし、基材や表層の構成原料由来のものであってもよい。本発明で、基材原料はコーディエライト(理想的な組成式:MgAlSi18)であり、表層原料としては、コランダム・ムライト・スピネルの何れかであるが、適宜必要に応じて、表層原料にSiやMg、Ca、Sr、Baの元素を添加して、表層形成後の酸化物換算量が本発明の前記最適値となるように調節する。
本発明によれば、このように表層原料の調整により、表層剥離の問題が回避可能であるため、表層剥離防止のための追加行程として別途層形成を行う必要はない。
(表面コート層)
本発明にいう表面コート層とは、基材の表面または中間層の表面に形成された層であって、被焼成体である電子部品材料との接触面を構成するものをいう。表面コート層を形成すると、基材や表層に含まれる反応性物質と電子部品材料との接触が防止される。本発明の焼成用治具においては、表面コート層に被焼成体との反応性が低い材質である、ジルコニアを含むことが好ましい。
表面コート層は、被焼成体との反応性が低い材質でなければならないが、電子部品の種類によりその材質は異なる。例えばセラミックコンデンサはチタン酸バリウムで構成されるため、これと反応性の低いジルコニアを選択することが好ましい。表面コート層におけるジルコニアは、未安定化ジルコニアの他、カルシア(CaO)、イットリア(Y)等で安定化された安定化ジルコニアをも包含する。従って、既述の反応性を考慮して最適なジルコニアを適宜選択すればよい。なお、電子部品の種類によっては、アルミナとジルコニアの共晶物を含む溶射被膜を表面コート層として用いることも可能である。
本発明における表面コート層は、上記の化合物を材料とし、従来の溶射又はスプレーコートによる方法で基材の表面または表層の表面に積層すればよい。本発明においては、表面コート層の膜厚については上述の効果を確保できる限りにおいて特に限定されない。
以下、本発明の焼成用治具について、実施例を用いて更に詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例で焼成用治具の形状は平板状とした。
(基材の評価:実施例1〜8、比較例1〜8)
実施例1〜8および比較例1〜8では、本発明の焼成用治具を構成する基材について評価を行った。
焼結体平均粒径の測定方法は、作製した試験体の切断面を鏡面研磨し、サーマルエッチングにより粒界を際立たせた試料について走査電子顕微鏡(JEOL JSM-5600)により2000倍で組成像観察を行い、観察像から基材のコーディエライト粒子30個の粒子径を測定し、平均径を算出した。
見掛け気孔率の測定方法は、作製した試験体を150mm×20mmの形状に加工したものについて、JISR2205に準拠して、煮沸法により行った。
曲げ強さの測定方法は、作製した試験体を40mm×4mm×2mmの形状に加工したものについて、JISR1601に準拠し、3点曲げにより行った。
熱膨張係数の測定は、JISR1618に準拠して行った。
実施例1〜6の基材は、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径が5μm以下となるように、微粉砕したコーディエライト粉末を原料とし、該原料中のコーディエライトの含有量が93質量%以上となるように調整し、成形原料として使用する他の成分を添加後、SDを用いて造粒したものを250トンプレスを用いて600kg/cmで150×150×2mmに成形し、脱脂後、1350〜1450℃で焼成を行った。実施例7の基材は、原料の混合をポットミルで行ない、成形方法を鋳込み成形とした点以外は、実施例1〜6と同様である。実施例8の基材は、原料の混合をポットミルで行ない、成形方法をゲルキャスト成形とし、基材厚みを1mmとした点以外は、実施例1〜6と同様である。
比較例1は、該原料中のコーディエライトの含有量を93質量%以下(91%)とした基材である。比較例2は、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径が5μm以下とならない(7.5μm)コーディエライト粉末を原料とした基材である。比較例3は、スラリーの成型方法を低圧プレス成形とした基材である。比較例5は、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径が5μm以下とならない(210μm)コーディエライト粉末を原料とし、フレット混合後、プレス成形した基材である。比較例7は、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径5がμm以下とならない(200μm)コランダム粉末を原料とし、フレット混合後、プレス成形した基材である。比較例8は、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径が5μm以下とならない(210μm)ムライト粉末を原料とし、フレット混合後、プレス成形した基材である。比較例4および6は、2mm厚の薄肉成型ができず焼成後の平均粒径データを得られなかった。
実施例1〜8および比較例1〜8において、耐スポール性、耐クリープ性を評価した結果を表1に示す。
耐スポール性の評価は、作製した□150mmの試験体の中央部に、□150mmの65%の面積で厚さ2mmとなる、嵩比重4.25、気孔率31%のジルコニア質の焼成用治具を積載したものを、小型電気炉に入れ、常温から400℃まで加熱し、試験体が十分加熱された後、炉外に引き出し、常温で放冷したときのクラックの有無を観察することにより行った。400℃でクラックのないものについては試験炉内で加熱される温度を50℃ずつ上げていき、700℃までの状態を評価した。各温度では、1時間の加熱を行った。表1は、450℃以下でクラックが発生したものを×、500〜600℃でクラックが発生したものを△、650℃以上でクラックが発生しなかったものを○とした。
耐クリープ性の評価は、150mm×20mmの形状に加工した試験体を、幅120mmとなるように設置した冶具の上に載積し、試験体中央部に、基材断面積に対して3kg/cmの荷重をかけて1200℃で5時間保持し、その後荷重を解放したときの、荷重をかける前からの曲がり量を観察することにより行った。表1は、曲がり量の絶対値が2mm以上であるものを×、2mm未満であるものを○とした。
表1に示すように、焼結体として粒子成長した状態での平均粒径が5μm以下となるように、微粉砕したコーディエライト粉末を原料とし、該原料中のコーディエライトの含有量が93質量%以上となるように調整し、成形原料として使用する他の成分を添加後、SDを用いて撹拌、混合し、スラリー状の成形原料を調製した場合(実施例1〜8)には、耐スポール性・耐クリープ性ともに良好な結果が得られた。一方、コーディエライト粉末を微粉砕せず、従来方法によりフレット混合後、プレス形成を行ったところ、2mm厚の薄肉形成が不可能であったため、4mm厚に成形後焼成を行ったが、該基材は耐スポール性または耐クリープ性の何れかに問題があった。
(表層の剥離性評価:実施例9〜11)
実施例9〜11では、基材表面に形成された表層の接着状態について評価を行った。
表層の接着状態について評価は、表層の焼付け後に目視による確認を行い、表層が剥離していない場合○とした。
実施例9〜11の焼成用治具は、実施例1〜8と同様の方法で形成された基材表面に、200μm以下の骨材粒子および微粉の混合物で、コランダム・ムライト・スピネルの何れかを主な原料とし、その他にSi元素の酸化物としてシリカゾル、およびMg,Ca,Sr,Baの炭酸化合物うち一種類以上を実施例記載の化学成分量になるように添加し、また、バインダーとしてPVAを用い、ポットミル混合により水系のスラリーを作製し、スプレーコート法で基材表面に表層を積層した後、焼き付けを行って表層を形成したものである。
実施例9〜11において、基材と表層との界面および表層の骨材同士の粒界(以下、結合層という)の化学組成をEDS分析した結果、表層の接着状態を評価した結果を表2に示す。当該EDS分析では、作製した試験体の切断面を鏡面研磨したものについて走査電子顕微鏡(JEOL JSM-5600)により2000倍で組成像観察を行い、粒界近傍をスポットサイズ35でスポット分析を行った。基材と表層との界面から表層最上部に向かって垂直方向に、10箇所の結合層について測定を行い、その平均値を結合層の化学成分とした。図1には、該結合層の組成像観察画像を示している。
表2に示すように、結合層の化学組成をEDS分析した結果、該結合層の粒界にSi元素の酸化物およびMg、Ca、Sr、Baの酸化物のうち一種類以上を含み、該酸化物の含有率が、表層を構成する酸化物換算で0.5〜10%である場合には、表層の接着状態について良好な評価が得られた。
(基材表面に表層を有する焼成用治具の評価:実施例12〜21、比較例9〜16)
実施例12〜21および比較例9〜16では、基材表面に表層を有する本発明の焼成用治具について評価を行った。
実施例12〜21、比較例9〜16の焼成用治具は、実施例1〜8と同様の方法で形成された基材表面に、コランダム・ムライト・スピネルの何れかを原料として、スプレーコート法で基材表面に表層を積層した後、焼き付けを行って表層を形成後、更に、被焼成体(例えばセラミックコンデンサ)との反応性が低い材質であるジルコニアを表層表面に溶射法あるいはスプレーコート法で積層した後、焼き付けを行って表面コート層を形成したものである。ただし、フェライト焼成用冶具等においてはジルコニア質の表面コート層が必ずしも必要ではなく、アルミナ質等の表層のみでの使用が可能である。
実施例12〜21、比較例9〜16において、基材と表層との界面および表層の骨材同士の粒界(以下、結合層という)の化学組成をEDS分析した結果、及び耐スポール性・耐剥離性・耐反応性を評価した結果を表3に示す。
当該EDS分析は、前記同様に行った。
耐スポール性の評価は、作製した□150mmの試験体の中央部に、□150mmの65%の面積で厚さ2mmとなる、嵩比重4.25、気孔率31%のジルコニア質の焼成用治具を積載したものを、小型電気炉に入れ、常温から400℃まで加熱し、試験体が十分加熱された後、炉外に引き出し、常温で放冷したときのクラックの有無を観察することにより行った。400℃でクラックのないものについては試験炉内で加熱される温度を50℃ずつ上げていき、700℃までの状態を評価した。各温度では、1時間の加熱を行った。表1は、450℃以下でクラックが発生したものを×、500〜600℃でクラックが発生したものを△、650℃以上でクラックが発生しなかったものを○とした。
耐剥離性の評価は、作製した焼成冶具を120mm×20mmに加工したものの片面に誘電体であるチタン酸バリウム溶液を塗布した後、幅100mmとなるように設置した冶具の上にチタン酸バリウム溶液の塗布面が上になるように積載し、1350℃、1時間の条件において小型電気炉で焼成を繰り返し、基材から中間層または表層が剥離を生じるまでの回数を測定することにより行った。表2は、5回未満で剥離を発生したものを×、5回から9回未満の範囲で剥離を発生したものを△、10回以上で剥離しなかったものを○とした。
耐反応性の評価は、耐剥離性の評価と同様の方法で焼成を繰り返し、焼成前後の焼成用治具の反り量の変化を観察することによって行った。表2は、反り量の絶対値が5mm以上であるものを×、5mm未満であるものを○とした。
表3に示すように、結合層の化学組成をEDS分析した結果、該結合層の粒界にSi元素の酸化物およびMg、Ca、Sr、Baの酸化物のうち一種類以上を含み、該酸化物の含有率が、表層を構成する酸化物換算で0.5〜10%である場合には、耐スポール性、耐剥離性、耐反応性ともに良好な結果が得られた。

Claims (6)

  1. 基材表面に表層を有する焼成用治具であって、
    平均粒径5μm以下の焼結粒子から構成される基材が、93質量%以上のコーディエライトを含有し、
    平均粒径200μm以下の骨材粒子から構成される表層が、基材と表層の界面および表層を構成する骨材粒子同士の粒界にSiOおよび酸化物換算で0.5〜10質量%のMg,Ca,Sr,Baの酸化物のうち一種類以上を含有し、
    該表層は、前記基材表面に表層を形成後、シリカ原料がガラス質となる温度で焼き付けを行うことによって、Mg、Ca、Sr、Baの酸化物のうちいずれか1種類以上により結合力が強化されたSiO 由来のガラス質による骨材粒子結合構造を有することを特徴とする焼成用治具
  2. 曲げ強度が、室温下で100MPa以上であることを特徴とする請求項1記載の焼成用治具。
  3. 室温〜1200℃における熱膨張係数が2.0×10−6/K以下であることを特徴とする請求項1記載の焼成用治具。
  4. 表層がコランダム・ムライト・スピネルの何れかの粒子からなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の焼成用治具。
  5. 表層の表面に更に、ジルコニア(ZrO)の粒子からなる表面コート層を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の焼成用治具。
  6. ジルコニアが、CaまたはYにて安定化または部分安定化されたものであることを特徴とする請求項5記載の焼成用治具。
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