JP5433967B2 - コイン返却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイン作動式機械等のコイン返却口の開閉蓋を前後に回動させて、使用者が払い出されたコインを取り出すコイン返却装置に関するものである。
従来、硬貨返却口を硬貨返却口開閉蓋が閉塞しうるように、該硬貨返却口開閉蓋の両側上端部から上方へ延設した側板を介して、筐体の硬貨返却口の上縁近傍に回動自在に取付けると共に、前記二つの側板の各対向壁から中間において所定の間隙を隔てて対向するようにコイルバネ装着棒を突設し、コイルバネの一端側を一方のコイルバネ装着棒に装着し且つ該コイルバネの他端側を他方のコイルバネ装着棒に捻りを加え所定復帰力を付与した状態で装着し、前記コイルバネの一端側の係止部で筐体側を押圧させ、コイルバネの他端側の係止端部で硬貨返却開閉蓋を押圧させて硬貨返却口を閉塞する方向の回動力を付与した硬貨返却開閉蓋の取付構造が知られている(
例えば、特許文献1参照。) 。
実開昭58−105676号公報(第1頁、第1図)
特許文献1に記載の硬貨返却開閉蓋の取付け構造では、開閉蓋が押し込まれた際の、開閉蓋の下辺の側面視での回転軌跡は円弧形状である。一方、返却硬貨受け本体は側面視で略矩形状となっている。このため、開閉蓋が押し込まれた際の開閉蓋の下辺と返却硬貨受けとの間にできる隙間は、押し込み位置によって変化する。このような構成であると、使用者が返却硬貨受けのコインを取ろうとする際に、開閉蓋を指で押し込むことで開閉蓋と返却コイン受け本体との間に指が挟まれてしまうことがあった。
本発明の目的は、使用者が開閉蓋を押し込んだ際に、開閉蓋とコイン返却ボックスの底部との間隙に、使用者の指が挟まれることがないコイン返却装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るコイン返却装置は、底面部と、該底面部の上方に設けられた開閉蓋とを有するコイン返却装置において、前記開閉蓋は上辺に回動軸が形成され前記回動軸を中心に前後方向に回動可能であり静止した状態で略垂直位置に位置し、前記底面部は前記開閉蓋が静止した位置よりも後方位置に側面視で前記回動軸を中心とした円の円弧形状に形成された湾曲面を有し、さらに前記底面部が前記開閉蓋が静止した位置よりも前方位置に前方ほど低くなる傾斜面を有することを特徴とする。
コイン返却装置の底面部の開閉蓋よりも後方に位置する部分の形状を、開閉蓋の回動軸を中心とした円の円弧形状とする。このような構造とすることで、開閉蓋を回動させた際に、開閉蓋の下端とコイン返却装置の底面との間の隙間の長さが常に一定となるため、万が一隙間に指が挟まったとしても指が抜けなくなることのない安全な構造となる。
また、より好適には、本発明に係るコイン返却装置は、前記開閉蓋が矩形状の板状部材で形成され、前記湾曲面と、前記開閉蓋が後方に回動された際の開閉蓋の下辺の回動軌跡とが、前記回転軸を中心とした同心円上に位置することを特徴とする。
また、より好適には、本発明に係るコイン返却装置は、前記開閉蓋の回動可能範囲内の前記開閉蓋の静止した位置よりも後方の位置に、前記開閉蓋の後方への回動を規制する後方回動規制部材が設けられたことを特徴とする。
また、より好適には、前記開閉蓋の回動可能範囲内の前記開閉蓋が静止した位置よりも前方の位置に、前記開閉蓋の前方への回動を規制する前方回動規制部材が設けられたことを特徴とする。
以上のように本発明に係るコイン返却装置によれば、使用者が開閉蓋を押し込んだ際に、使用者の指がコイン返却ボックスの底部と開閉蓋とに挟まれて抜けなくなることはなく、使用者が安全にコインを取り出すことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。以下の説明において「コイン」とは、一般的な硬貨の他に遊戯の結果などに応じて付与される遊戯用メダルなども包含する。また、「コイン」とは直径が約20mm〜約32mm程度で、厚みが約1.5mm〜2mm程度の平面視略円形や平面視多角形形状の硬貨や遊戯用メダルを想定している。また、以下の説明について、前後方向、上下方向及び左右方向に言及している場合には、コイン返却装置の開口部に向かって立つ使用者からみた方向を意味する。
図1は、本発明に係るコイン返却装置1の右後方の上方から見た斜視図を示す。なお、図1に関しては説明のために、図中で手前側に位置する右側の側面を省略して記載している。また図2は、本発明に係るコイン返却装置1の右側面図を示す。
本発明におけるコイン返却装置1は、自動販売機や硬貨作動式遊戯用筐体などに設けられた開口に取付けられる。自動販売機などに取付けられたコイン返却装置1は、上方から落下してくるコイン100を受け、コイン返却装置1の前面に設けられた開口部2から使用者に対してコイン100の返却を行う。以下、説明において使用者とは本発明に係るコイン返却装置を使用し、自動販売機等からコイン100を返却させる動作を行う者である。
本発明に係るコイン返却装置1は、コイン受入箱10と開閉蓋20とで構成されている。コイン受入箱10は、正面に開口部2が設けられた奥行きが約12cm、横幅が約5cm、高さが約7cmの略直方体形状の後ろ下辺に湾曲を持たせている。コイン受入箱10の底面は、前方側の略半分が水平平面であり、後方側の半分が側面視で中心角90度の扇形の円弧形状となる上り傾斜を有した底面部11により構成されている。また、コイン受入箱10の側面は、側面視で半径7cmの円の右下の左側辺を左方に5cm平行移動してできる図形状の左右の側面部13a、13bにより構成されている。
底面部11の前方端には開口部2の下辺を形成する突段差部12が設けられている。この突段差部12はメダルの厚さとほぼ同じ程度の高さを有しており、メダルが開口部から落下するのを防ぐことができる。
さらに、コイン受入箱10の上面は奥側の略半分に開口が形成された上面部14により構成されている。底面部11の後部に設けられた傾斜部分の上方に、上面部14に設けられた上面開口部15が形成されている。コイン受入箱10は、その上方から返却されたコイン100が、上面開口部15を通過して進入し、開口部2から使用者にコイン100が返却される構造となっている。
開閉蓋20は、前後方向でコイン受入箱10のほぼ中央の位置の左右両側面部13a、13bの上部に水平に架渡された水平回動軸21に軸支され取付けられている。また、開閉蓋20の上下方向の長さは、回動軸21から底面部11に下ろした垂線の長さと比して若干短い長さとなっている。
上記のような構成により、回動軸21を回動中心として開閉蓋20の下辺部23が前後方向に回動可能となっている。両側面部13a、13bに架渡して軸着された開閉蓋20は、通常状態において開閉蓋の自重によって略垂直位置に静止する。以下、通常状態で開閉蓋20の静止する位置を静止位置と呼称する。また略垂直位置に開閉蓋20が静止した状態を静止状態と呼称する。
以下、コイン受入部10の構成について詳細に説明する。コイン受入部10の底面部11は、開閉蓋20の静止位置を境界として、その前方と後方でそれぞれ傾斜面11aと、湾曲面11bとに区別される。
傾斜面11aには、その前端に突段差部12が設けられている。突段差部12は、底面の最前端に形成された略直方体形状の突段差12である。突段差部12の左右の幅の長さは開口部2の幅と等しい。また、突段差部12の前後方向の長さ及び、その高さは、それぞれコインの厚み(1.5mm〜2mm程度)とほぼ同じ長さである。
突段差部12の後端から開閉蓋20の静止位置までの距離は、前後方向に約コイン1枚分の長さ(約30mm〜35mm)だけある。突段差部12の後端から開閉蓋20の静止位置までの間の傾斜面11aの形状は、前方から後方にかけて水平平面に対して略5度の傾きを有する緩やかな下り傾斜となっている。
湾曲面11bは、傾斜面11aのさらに後部に連なって設けられている。湾曲面11bは、後方部に向けて傾斜面11aに比してより急な断面形状で凹面状の上り傾斜を形成している。回動軸21から真下に下ろした直線と底面部11が交差する位置から湾曲面11bの上り傾斜が始まる。
図2の側面図に表したように、この後方への上り傾斜は、回動軸21を中心点として、中心点から真下に下ろした垂線が底面部11と交差する点と、中心点とを結ぶ線分を半径として描かれる円の1/4の円弧形状となっている。
湾曲面11bは、回動軸21から真下に下ろした直線が底面部11とが交差する点を始端とし、そこから側面視で中心角が90度分の扇形の円弧形状になるような上り傾斜に湾曲している。湾曲面11bを凹面状に上面に向けて上り傾斜をした終端は上面部14に連設し、上面部14の後方の一辺を形成している。このように傾斜面11aと湾曲面11bとが一体に成形されることで、底面部11が構成されている。
側面部13a及び13bには略円柱形状のストッパー部16が突設されている。ストッパー部16は、開閉蓋20の静止位置よりも前方に2箇所、後方に2箇所設けられている。側面部13a及び13bのそれぞれに2箇所ずつストッパー部16が設けられている。すなわち、1つのコイン受入部に対し4箇所のストッパー部16が設けられている。
ストッパー部16が設けられることにより、使用者が開閉蓋20を押し込んだ際に、開閉蓋20が必要以上に後方に回動してしまうことを防ぐことができる。また、上方からコイン100が落下した際に底部11にコイン100が跳ね返り、開閉蓋20の背面に衝突した際に、開閉蓋20が必要以上に前方へ回動することを防ぐことができる。
以下、開閉蓋20の静止位置よりも前方に配されているストッパー部16を前方規制部17と、静止位置よりも後方に配されているストッパー部16を後方規制部18と呼称する。左右の両側面に設けられた前方規制部17a、17bはそれぞれ相対する位置に設けられている。開閉蓋20が静止位置よりも前方に略13度回動した際に、開閉蓋20の前面が前方規制部17に当接する。このように開閉蓋20は前方規制部17よりも前に回動することがない。
また、左右の両側面に設けられた後方規制部18a、18bはそれぞれ相対する位置に設けられている。開閉蓋20が静止位置よりも約60度後方に回動した際に、開閉蓋20の背面が後方規制部18に当接する。このように開閉蓋20は後方規制部18よりも後ろに回動することがない。
上記のように開閉蓋20の後方への回動を規制する手段として後方規制部18が設けられることで、使用者が開閉蓋20を押し込んだ際に、開閉蓋20が必要以上に後方に回動してしまうことを防ぐことができる。
同様に、開閉蓋20の前方への回動を規制する手段として前方規制部17が設けられることで、開閉蓋20が必要以上に前方に回動してしまうことを防ぐことができる。
上記では各ストッパー部16の形状を円柱形状の突起としたが、規制手段としての効果を生じる形状であればいかなる形状のものでもよい。すなわち、両ストッパー間の間隙が開閉蓋の幅よりも狭くなっていれば、例えば、球形状や直方体形状、立方体形状のストッパーを設けることでも代用が可能である。
また、ストッパー部16を形成する部分も側面部13a、13bに限られずその他の部分であってもよい。例えば底面部11の、開閉蓋より前方と後方の2箇所に前方規制部17及び後方規制部18を設けることでも同様の効果を得ることができる。
開閉蓋20の左右幅はコイン受入部10の内寸幅より若干狭く構成されており、開閉蓋20の左右辺と各側面部13a、13bとの間には多少の隙間が生じる。しかし、開閉蓋20の左右辺各側面部13a、13bとの間にできる隙間は、開閉蓋20が回動動作を行う際に側面部保たれている。そのため、開閉時に開閉蓋20の左右辺各側面部13a、13bとの間にできる隙間に使用者が指を挟むことはない。
図3は、上面開口部15を通じてコイン受入部10にコイン100が落下する際の様子を表した側面図である。例えば使用者が遊戯筐体等の図示しないコイン投入口にコイン100の投入を行った際に、投入したコイン100が曲がっていると、コイン100が詰まってしまうことがある。こうした時に使用者がコイン詰まり解消のため図示しない返却ボタンを押すと、コイン詰まりを引き起こしたコイン100がコイン返却装置1に払いだされる。
また、自動販売機において釣銭の返却のために使用者が返却レバーを操作することや、釣銭返却ボタンを押圧すること等のコイン返却操作を行うと、自動販売機等から返却されたコイン100が払い出される。さらに、遊戯機においては、遊戯者が返却レバーの操作を行った場合や、コイン100を遊戯のために必要な枚数以上投入した際に、自動的に返却を行う場合などに遊戯筐体よりコイン100が払い出される。
前述のように、コイン受入部10の上面部14の奥側には上面開口部15が設けられている。上面開口部15を通してコイン受入部10に落下したコインは、コイン受入部10の湾曲面部11bに落下する。コイン100は落下の際の反動で前方に向けて跳ね返る。前方に跳ね返ったコイン100は湾曲面部11bの前方に配置された開閉蓋20の後面に衝突し、開閉蓋20を前方に回動させる。
後方からコイン100が衝突した際に、前方に回動した開閉蓋20は、開閉蓋20よりも前方に設置された前方規制部17に衝突し止まる。このため開閉蓋20は前方規制部17よりも前に回動することなく、自重により静止位置へと戻る。
コイン100は開閉蓋20に衝突する事により落下の際の勢いが吸収される。こうしてコイン返却装置1に対し、上面開口部15の上方から落下してきたコインは、開閉蓋20と衝突した際の下方位置付近の底面部11上に静止する。
上述の通り、開閉蓋20がコイン返却装置1の内部に配置されていることで、コイン返却装置1の上方より落下してきたコイン100が湾曲部11bに落下して跳ね返った際に、返却口から筐体の外方へ飛び出すことを防ぐことができる。また、開閉蓋20が前方向に回動軸を中心に回動可能に吊設されているため、落下してきたコイン100との衝突の際の衝撃を適度に吸収することができる。
開閉蓋20に衝突することで落下の勢いがなくなったコイン100は、傾斜面11aと湾曲面11bの境目付近で一度静止する。しかし傾斜面11aは常に後方から前方に向けて下りの傾斜を有しているため、一旦傾斜面11a上に静止したコイン100が自重により前方に向けて滑動する。
底面11の前端には突段差部12が設けられており、一旦静止した後に、傾斜により前方へ滑動したコイン100は、開閉蓋20の下端に衝突して開閉蓋20を前方に回動させる。開閉蓋20が前方に回動すると、通常時の静止状態よりも開閉蓋20と底面との隙間が長くなり、コイン100がこの隙間を通り開閉蓋20の前方に移動する。
前方に滑動したコイン100は開閉蓋20の突段差部12に当接する。コイン100が滑動した後に、コイン100は突段差部12に当接した状態で完全に静止する。
以上のようにコイン100が完全に静止した際に、コイン100の全体またはその一部が開閉蓋20の静止位置より前方に位置する。したがって使用者は開閉蓋20より前方に露出した部分を指で掴み、コイン返却装置1からコイン100を取り出すことができる。
また、コイン100が一旦静止した後に前方に向けて滑動を行うことなく、湾曲面11b上で完全に静止することも考えられる。このとき、コイン100は静止した状態で湾曲面11b上の開閉蓋20よりも後方に位置する。使用者はこのままではコインを取り出せないため、使用者は指50で開閉蓋20を後方に押し込む。
開閉蓋20を後方に押し込むと開閉蓋20の静止位置よりも後方に静止したコイン100に開閉蓋20の背面が衝突し、コイン100の滑動を促がす。このように開閉蓋20の背面に衝突したコイン100は前方に向って滑動し開閉蓋20の前方位置に移動する。
図4は、開閉蓋20の後方に静止したコイン100を使用者が取り出す際の様子を表した側面図である。静止状態では開閉蓋20の下辺部23と湾曲面11bとの間の隙間はおよそ2mmで、コインの厚さは1.6mmである。開閉蓋20が前方規制部17に当接した状態では、開閉蓋20の下辺部23と傾斜面11aとの隙間はおよそ3mmである。
このように開閉蓋20の下端部と湾曲面11の上面との隙間は、コインの厚み(1.5mm〜2mm程度)よりも長く設定されている。そのため開閉蓋20が通常状態で静止した状態においては、開閉蓋20の下端部と底部11の上面との隙間にコイン100が位置することがある。
コイン100が静止状態になった後に、図4に示すように使用者は指50で開閉蓋20を押し込むことができる。使用者が指50で開閉蓋20を押し込むことでコイン100全体またはその一部が開閉蓋20より前面に露出する。このため指50で開閉蓋20を押し込んだ状態から、使用者が底面部11を擦る様に指50を手前方向に移動させることでスムーズにコイン100の回収を行うことができる。
開閉蓋20はコイン返却装置1内に配置されているため、開閉蓋20の上下方向の長さは、回動軸21から湾曲面11bまでの長さよりも若干短くなっている。前述の通り、湾曲面11bは、側面視で回動軸21を中心とした円の円弧上に重なるように配置されている。また、開閉蓋20は回動軸を中心に回動できるように設けられている。
したがって、開閉蓋20が回動した際に開閉蓋20の下端が移動する軌跡と、湾曲面11bとは同心円上に位置する。このため開閉蓋20を後方に移動させた際の、湾曲面11bと開閉蓋20の下端との隙間は常に一定の長さであり、押し込んだ位置によって変化することがない。
このように湾曲面11bと、開閉蓋20の下端との隙間が常に一定になるように設けられているため、この隙間よりも厚みのある使用者の指50が隙間に入り込むことを防止することができる。例えば一般に0歳児の小指爪の厚さの最小値であるという3.9mmという値が紙用シュレッダーの設計基準として用いられる。
前述したように隙間の長さを3.0mmとし、上記の基準値よりも隙間の長さを短くしたことため、開閉蓋の下端とスロープ部との隙間に人の指50が挟まることを防止することができる。
ここで、メダルの厚さは前述したように約1.6mmであるため、隙間の長さを上記の基準値3.9mm以下に設定しても、メダルは隙間を通過することができる。従って、使用者が指50を挟むことなくメダルの回収を行うことが可能となる。
前述したように本発明に係るメダル返却装置1は開閉蓋20の下端と湾曲面11bの上面との隙間の長さが一定である。そのため、仮に指50を挟んでしまったとしても、使用者は指50を容易に引き抜くことができる。
図5は複数枚のコインを遊戯用筐体等から払い出した場合の様子を表した側面図である。図5は3枚のコイン100a、100b、100cが返却された様子を表している。コイン100aはコイン返却後に湾曲面11b上から滑動して突段差部12に当接する位置で静止している。コイン100aはコイン返却装置への落下後に湾曲面11b上から滑動して開閉蓋20よりも前方で静止する。または、コイン100aが払い出された後に払い出されたコイン100b及び100cに押されて、コイン100aが開閉蓋20よりも前方で静止する。
コイン100bは、コイン100aに続いて返却が行われ、コイン100aを前方に押している状態で静止している。コイン100aは突段差部12に当接しているため自重だけでは前方にはこれ以上移動することはできない。このため、コイン100bはコイン100aに連なるように、開閉蓋20の下方位置で静止している。
ここで、コイン100bは前方が傾斜面11aに、後方が湾曲面11b上に位置しているため底面の傾斜の関係により、コイン100bは後方が前方に比して高い位置にて傾斜を有した状態で静止する。コイン100bの前端は3〜5mm程度、開閉蓋20より前方に露出している。
次にコイン100cはコイン100bが払い出されたさらに後に遊戯筐体等から払い出される。コイン100cが払い出される際には、コイン100a、122bは既に底面部11上に載置された状態にある。コイン100a、122bは既に底面部11上に載置された状態で、さらにコイン100cが払い出されるとコイン100bの上部に重なった状態で静止する。このとき、コイン100cは開閉蓋20の背面に当接して開閉蓋20を前方に押出すため、コイン3枚が払いだされた状態で、開閉蓋20は前方規制部17に規制される位置まで前方に回動した状態となる。
図5に示したように複数枚のコイン100a〜122cが返却された場合には、使用者はまず開閉蓋20よりも前方に位置し、全体を露出して静止しているコイン100aを指50でつまんで回収することが可能である。
コイン100aを回収すると、コイン100aにより前方への滑動ができなかったコイン100bが前方に滑動可能となる。コイン100bによる自重と、コイン100bの上部に重なっているコイン100cの重みとにより、コイン100bが前方方向に滑動を行う。
コイン100bは前方に滑動を行うと、コイン100bの一部、または全体が開閉蓋の前面に露出する。使用者はコイン100bの前方部分を指50で押さえて引き出すことでコイン100bを回収することができる。
コイン100bが前方に滑動する際に、図5に示すようにコイン100cは開閉蓋20の下端部に係留されるため、コイン100bと同時には開閉蓋20と底面部11との隙間を通ることはできない。コイン100bが前方に滑動すると、コイン100cは自重でコイン100bの上部から底面部11に落ち、コイン100bが引き出し動作をされる前に静止していた位置にコイン100cが静止する。
このように残り1枚となったコイン100cは、その前方部が開閉蓋20よりも前方に位置している場合に使用者が指50で、露出している前方部をつまんで回収することができる。また、コイン100cが開閉蓋20よりも後方に位置する場合には、使用者が指50で開閉蓋20を押し込むことで、コイン100cの滑動を促がし、コイン100cが前方に移動する。こうして開閉蓋20の通常時の静止位置より前方にコイン100cが移動し、こいん100cの全体またはその一部が露出して使用者がコイン100cを回収することができる。
上記のような手順でメダルの回収を行う際に、本発明に係るコイン返却装置1は、湾曲面11bと、開閉蓋20の下端との隙間が常に一定となる構成であるため、この隙間よりも厚みのある使用者の指50が挟まることを防止できる。
仮に幼児が誤って本発明に係るコイン返却装置1に指50を入れてしまった場合にも、湾曲面11bと、開閉蓋20の下端との隙間には指50が入らない長さに設定されている。さらに仮に無理やり押し込むなど指50に圧力がかかり隙間に指50が入ってしまった場合であっても、湾曲面11bと開閉蓋20の下端との隙間の長さが常に一定であるために、指50を容易に引き抜くことができる構造となっている。
本発明に係るコイン返却装置1は開閉蓋20の前方に、前方規制部17が設けられており、一定以上前方に開閉蓋20が回動することを防ぐことができる。開閉蓋20が前方に回動した際に、湾曲面11bと開閉蓋20の下端との隙間の長さが最大となりコイン1枚分が通過することができる程度となる。したがってコイン100を湾曲面11bと開閉蓋20の下端との隙間から1枚ずつ取り出すことができる。そのため、複数枚のコイン100の返却があった際にも、開閉蓋20が後方に回動できなくなることがなくコイン100を1枚ずつスムーズに取り出しを行うことが可能となる。
本発明に係るコイン返却装置の右後方から見た斜視図である。 本発明に係るコイン返却装置の右側面図である。 コイン受入部にコインが落下する際の様子を表した右側面図である。 静止したコインを使用者が取り出す際の様子を表した右側面図である。 複数枚のコインを払い出す際の様子を表した右側面図である。
符号の説明
1 コイン返却装置
2 開口部
10 コイン受入部
11 底面部
11a 傾斜面
11b 湾曲面
12 突段差部
13a、b 側面部
14 上面部
15 上面開口部
16 ストッパー部
17 前方規制部
18 後方規制部
20 開閉蓋
21 回動軸
22 上辺部
23 下辺部
100 コイン

Claims (3)

  1. 底面部と、
    前記底面部の上方に設けられ、上辺に備えた回動軸を中心に前後方向に回動する開閉蓋と
    前記開閉蓋の回動可能範囲に設けられた第一の回動規制部材とを有するコイン返却装置であって
    前記開閉蓋は略垂直位置で自重により静止し、
    前記底面部は前記開閉蓋が静止する位置後方側が側面視で前記回動軸を中心とした円の円弧形状の湾曲面で形成され、且つ、前記開閉蓋が静止する位置前方側が前方ほど低くなる傾斜面で形成され、
    さらに、
    前記開閉蓋が静止位置よりも前方に回動したときに、前記開閉蓋がさらに前方へ回動することを規制する位置に前記第一の回動規制部材を備えたことを特徴とするコイン返却装置。
  2. 前記開閉蓋が矩形状の板状部材で形成され、
    前記湾曲面と、前記開閉蓋が後方に回動するときの前記開閉蓋の下辺の回動軌跡とを、
    前記回軸を中心とした同心円上に形成したことを特徴とする請求項1 に記載のコイン返却装置。
  3. 第二の回動規制部材を有し、
    前記第二の回動規制部材は、静止位置よりも前記開閉蓋が後方に回動した位置で、前記開閉蓋の後方への回動を規制する位置に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のコイン返却装置。
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