JP5433447B2 - スラッシュ水素製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体水素と液体水素が混在しているスラッシュ水素を製造するスラッシュ水素製造装置に関するものである。
スラッシュ水素を製造するスラッシュ水素製造装置としては、熱交換器の伝熱面に生成した固体水素を、螺旋状(錐状)の刃物を備えたオーガで削り落とすものが知られている(例えば、特許文献1,2)。
特開平6−281321号公報 特許第3600386号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されているスラッシュ水素製造装置では、削り落とされた固体水素の粒径を小さくするのに限界があり、スラッシュ水素の固化率を思うように上げることができないといった問題点があった。
また、オーガの刃先と伝熱面との間に所定のクリアランス(例えば、50μm)を設けなければならず、製造しずらいといった問題点もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、スラッシュ水素の固化率を向上させることができるスラッシュ水素製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明によるスラッシュ水素製造装置は、液体水素容器の内部に貯留された液体水素の中に配置された、平板状の伝熱面を有する板状の熱交換器が複数枚設けられ、前記伝熱面の表面に生成した固体水素が、オーガによって掻き落とされるスラッシュ水素製造装置であって、前記伝熱面と前記伝熱面との間には、これら伝熱面に沿って往復動可能に収容された、前記オーガを構成する板状の振動板がそれぞれ配置されており、前記伝熱面と対向する前記振動板の表面には、前記振動板の幅方向に沿って形成された刃が、前記振動板の高さ方向に沿って、前記振動板の高さ方向と直交するとともに互いに平行になるようにして複数枚設けられており、前記オーガが、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子とロッドを介して連結されているとともに、前記往復動アクチュエータもしくは超音波振動子の振動に伴って前記オーガも同じように振動するように構成され、かつ、前記刃が樹脂材料でできているとともに、各刃の先端部が前記伝熱面の表面と当接するように構成されている。
このようなスラッシュ水素製造装置によれば、オーガの刃によって削り落とされた固体水素の粒が、液体水素容器の底部へ落下していく途中で、別の刃と衝突する(出会う)ことによって砕かれることとなるので、固体水素の粒の径をさらに小さく(微粒化)することができる。
このように、固体水素の粒径を小さくすることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、スラッシュ水素の固化率を上げることができて、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
また、このようなスラッシュ水素製造装置によれば、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子によりオーガが、微小振動させられることになるので、刃によって削り落とされる固体水素の粒径をさらに小さくすることができる。
また、このようなスラッシュ水素製造装置によれば、伝熱面に生成した固体水素を確実に削り落とすことができて、製造効率を向上させることができる。
また、オーガの刃が伝熱面の表面と接触しても伝熱面の表面を傷つけるおそれがないので、刃の先端と伝熱面の表面との間のクリアランス(間隙)の調整を省略することができる。
本発明によれば、スラッシュ水素の固化率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第1参考実施形態を示す概略構成図である。 本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を示す要部拡大図である。 本発明によるスラッシュ水素製造装置の第実施形態を示す要部概略構成図である。 本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を示す概略構成図である。 本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を示す図であって、(a)は概略構成図、(b)は(a)のb−b矢視断面図である。 本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を示す概略構成図であって、(a)は液体水素容器の底部へ落下した固体水素の粒が少ないときの状態を示す図、(b)は液体水素容器の底部へ落下した固体水素の粒が多いときの状態を示す図である。
以下、本発明によるスラッシュ水素製造装置の第1参考実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態によるスラッシュ水素製造装置10の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態によるスラッシュ水素製造装置10は、液体水素(例えば、13.8Kの液体水素)Lを貯留する液体水素容器11と、この液体水素容器11内に配置された円筒状の伝熱面12を有する熱交換器13と、伝熱面12の表面に生成した固体水素(図示せず)を掻き落とすオーガ14とを主たる要素として構成されている。
液体水素容器11は、その内部が真空とされ、かつその内面に、例えば、銅板等の輻射シールド板(図示せず)が貼られた断熱真空容器(図示せず)の中に収容されており、これにより、外部から液体水素容器11へ侵入する熱の低減化が図られることとなる。
熱交換器13は、液体水素容器11内に貯溜された液体水素Lよりも温度の低い極低温の流体(例えば、ヘリウム)を発生させる極低温流体発生装置15と、極低温流体供給管16および極低温流体戻り管17を介して接続(連結)されている。極低温流体発生装置15で発生した極低温流体(例えば、ヘリウム)は、極低温流体供給管16を通って熱交換器13に供給され、液体水素容器11内の液体水素Lと熱交換させられて伝熱面12の表面に固体水素を生成させた後、極低温流体戻り管17を通って極低温流体発生装置15に戻されるようになっている。
オーガ14は、伝熱面12に沿って往復動可能に収容された円筒状の部材であり、その外周面(すなわち、伝熱面12と対向する面)には、周方向に沿って形成された刃14aが、オーガ14の長手方向(図1において上下方向)に沿って複数枚(本実施形態では15枚)設けられている。オーガ14は、ロッド18を介して駆動用の往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19に接続(連結)されており、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19が図1中の矢印の方向(上下方向)に振動すると、その振動に伴ってオーガ14も同じように図1中の矢印の方向(上下方向)に振動し、伝熱面12に生成した固体水素が、オーガ14の刃14aによって削り落とされ、固体水素の粒20となって、液体水素容器11の底部へ落下しスラッシュ水素を形成するようになっている。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置10によれば、周方向に沿って形成された刃14aを、その長手方向に沿って複数枚有するオーガ14が、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19により微小振動させられるとともに、伝熱面12に生成した固体水素が、これら刃14aによって削り落とされるようになっているので、固体水素の粒20の径を小さくすることができる。
また、オーガ14の刃14aによって削り落とされた固体水素の粒20が、液体水素容器11の底部へ落下していく途中で、別の刃14aと衝突する(出会う)ことによって砕かれることとなるので、固体水素の粒20の径をさらに小さく(微粒化)することができる。
このように、固体水素の粒20の径を小さくすることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、スラッシュ水素の固化率を上げることができて、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を、図2を用いて説明する。
図2は本実施形態によるスラッシュ水素製造装置25は、オーガ14の刃14aが樹脂材料(例えば、PTFE、PCTFE、PEEK、GFRP等)でできているとともに、各刃14aの先端部が伝熱面12の表面と当接(接触)するように構成されているという点で前述した第1参考実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1参考実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図2の左半分に示すように、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19が振動して、オーガ14が一方向(図2において下方向)に移動する場合には、伝熱面12に生成した固体水素が、オーガ14の刃14aによって削り落とされる(掻き落とされる)こととなる。
一方、図2の右半分に示すように、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19が振動して、オーガ14が他方向(図2において上方向)に移動する場合には、伝熱面12に生成した固体水素が、オーガ14の刃14aによって掻き上げられることとなる。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置25によれば、オーガ14の刃14aが樹脂材料でできているとともに、各刃14aの先端部が伝熱面12の表面と当接するように構成されているので、伝熱面12に生成した固体水素を確実に削り落とすことができて、製造効率を向上させることができる。
また、オーガ14の刃14aが伝熱面12の表面と接触しても伝熱面12の表面を傷つけるおそれがないので、刃14aの先端と伝熱面12の表面との間のクリアランス(間隙)の調整を省略することができる。
その他の作用効果は、前述した第1参考実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第実施形態を、図3を用いて説明する。
本実施形態におけるスラッシュ水素製造装置30は、円筒状の伝熱面12を有する熱交換器13の代わりに、平坦な(平板状の)伝熱面31を有する板状の熱交換器32が複数枚設けられているという点で前述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
熱交換器32は、液体水素容器11内に貯溜された液体水素Lに完全に漬かるように、そして、伝熱面31と伝熱面31との間に所定のクリアランスが形成されるように配列されている。
伝熱面31と伝熱面31との間には、これら伝熱面31に沿って往復動可能に収容された、オーガ33を構成する板状の振動板34がそれぞれ配置されている。振動板34の表面(すなわち、伝熱面31と対向する面)には、振動板34の幅方向に沿って形成された刃35が、振動板34の長手方向(図3において上下方向)に沿って複数枚(本実施形態では14枚)設けられている。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置30によれば、上述した実施形態のものよりも広い伝熱面積を確保することができるので、製造効率を向上させることができる。
オーガ33が、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子19により微小振動させられるとともに、伝熱面31に生成した固体水素が、これら刃35によって削り落とされるようになっているので、固体水素の粒20(図1参照)の径を小さくすることができる。
また、振動板34に設けられた刃35によって削り落とされた固体水素の粒20が、液体水素容器11(図1参照)の底部へ落下していく途中で、別の刃35と衝突する(出会う)ことによって砕かれることとなるので、固体水素の粒20の径をさらに小さく(微粒化)することができる。
このように、固体水素の粒20の径を小さくすることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、スラッシュ水素の固化率を上げることができて、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
さらに、刃35が樹脂材料(例えば、PTFE、PCTFE、PEEK、GFRP等)でできている場合には、図2を用いて説明したように、各刃35の先端部が伝熱面31の表面と当接するように構成することができるので、伝熱面31に生成した固体水素を確実に削り落とすことができて、製造効率を向上させることができる。
さらにまた、刃35が伝熱面31の表面と接触しても伝熱面31の表面を傷つけるおそれがないので、刃35の先端と伝熱面31の表面との間のクリアランス(間隙)の調整を省略することができる。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を、図4を用いて説明する。
図4は本実施形態によるスラッシュ水素製造装置40の概略構成図である。図4に示すように、本実施形態によるスラッシュ水素製造装置40は、液体水素(例えば、13.8Kの液体水素)Lを貯留する液体水素容器11と、この液体水素容器11内に配置された円筒状の伝熱面12を有する熱交換器13と、伝熱面12の表面に生成した固体水素(図示せず)を掻き落とすオーガ41と、固体水素送出ポンプ42と、撹拌機(「粉砕機」あるいは「分散機」ともいう。)43とを主たる要素として構成されている。
なお、前述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
オーガ41は、伝熱面12に沿って回転可能に収容された円筒状の部材であり、その外周面(すなわち、伝熱面12と対向する面)には、長手方向に沿って螺旋状に形成された刃41aが設けられている。オーガ41は、ロッド18を介して駆動用のモータ44に接続(連結)されており、モータ44が回転すると、その回転に伴ってオーガ41も同じように(図4中の矢印の方向(図4の上方から見て反時計方向)に回転し、伝熱面12に生成した固体水素が、オーガ41の刃41aによって削り落とされ、固体水素の粒20となって、固体水素送出ポンプ42の側へ落下していくようになっている。
固体水素送出ポンプ42は、オーガ41の刃41aによって削り落とされた固体水素の粒20を捕集するケーシング45と、このケーシング45の内部に収容されたインデューサ(回転羽根)46とを備えている。インデューサ46は、ロッド47を介してオーガ41に接続(連結)されており、モータ44およびオーガ41が回転すると、その回転に伴ってインデューサ46も同じように回転し、オーガ41の刃41aによって削り落とされた固体水素の粒20を、ダクト(配管)48を介して撹拌機43の側へ送出するようになっている。
撹拌機43は、ダクト48を介して導かれた固体水素20を、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子49を振動させることにより粉砕(分散)した後、ダクト48の出口48aから小径化(微細化)された固体水素を排出するように構成されたものである。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置40によれば、オーガ41の刃41aによって削り落とされた固体水素の粒20が、撹拌機43によって小さく砕かれることとなるので、固体水素の粒20の径をさらに小さく(微粒化)することができる。
このように、固体水素の粒20の径を小さくすることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、スラッシュ水素の固化率を上げることができて、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を、図5を用いて説明する。
図5(a)は本実施形態によるスラッシュ水素製造装置50の概略構成図である。図5(a)に示すように、本実施形態によるスラッシュ水素製造装置50は、液体水素(例えば、13.8Kの液体水素)Lを貯留する液体水素容器11と、この液体水素容器11内に配置された円筒状の伝熱面12を有する熱交換器13と、伝熱面12の表面に生成した固体水素(図示せず)を掻き落とすオーガ41と、固化率向上機構51とを主たる要素として構成されている。
なお、前述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
固化率向上機構51は、図5(b)に示すように、板厚方向に貫通した複数個の穴52を有する平面視円形状を呈する押圧板53と、この押圧板53を液体水素容器11の底部の側へ付勢する付勢機構54と、押圧板53を液体水素容器11の深さ方向(図5(a)において上下方向)に往復動させる往復動機構55とを備えている。
付勢機構54は、押圧板53の上面に接続(連結)された複数本のロッド56と、これらロッド56を案内するガイド57と、このガイド57内に収容され、ロッド56および押圧板53を液体水素容器11の底部の側へ付勢するバネ58とを備えている。
往復動機構55は、押圧板53の上面に接続(連結)された複数本のロッド59と、これらロッド59および押圧板53を液体水素容器11の深さ方向に往復動させる図示しない駆動源とを備えている。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置50によれば、押圧板53の穴52を通ってあるいは押圧板53の周縁と液体水素容器11の内壁面との間を通って、液体水素容器11の底部へ落下した固体水素の粒が、往復動機構55によって往復動する押圧板53の下面によって液体水素容器11の底部に押し付けられ、その固化率が向上させられることとなる。また、往復動機構55が作動していないときには、付勢機構54によって液体水素容器11の底部の側へ付勢される押圧板53により、液体水素容器11の底部に堆積した固体水素の粒が液体水素容器11の底部に押し付けられたままの状態となり、その固化率が維持されることとなる。
このように、スラッシュ水素の固化率が向上させられることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
本発明によるスラッシュ水素製造装置の第参考実施形態を、図6を用いて説明する。
図6は本実施形態によるスラッシュ水素製造装置60の概略構成図である。図6に示すように、本実施形態によるスラッシュ水素製造装置60は、液体水素(例えば、13.8Kの液体水素)Lを貯留する液体水素容器11と、この液体水素容器11内に配置された円筒状の伝熱面12を有する熱交換器13と、伝熱面12の表面に生成した固体水素(図示せず)を掻き落とすオーガ41と、固体水素送出ポンプ42と、固化率向上機構61とを主たる要素として構成されている。
なお、前述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
固化率向上機構61は、その中央部に、板厚方向に貫通した穴62を有する平面視円形状を呈する押圧板63と、この押圧板63を液体水素容器11の底部の側へ付勢する付勢機構54と、押圧板53を液体水素容器11の深さ方向(図6において上下方向)に往復動させる往復動機構55とを備えている。
固体水素送出ポンプ42のケーシング45の下端と押圧板63の上面とは、入れ子式のダクト64を介して接続(連結)されており、オーガ41の刃41aによって削り落とされた固体水素の粒は、インデューサ46によってダクト64の側に送り出された後、ダクト64内および押圧板63の穴62を通って液体水素容器11の底部に導かれるようになっている。
本実施形態によるスラッシュ水素製造装置60によれば、押圧板63の穴62を通って液体水素容器11の底部へ落下した固体水素の粒が、往復動機構55によって往復動する押圧板63の下面によって液体水素容器11の底部に押し付けられ、その固化率が向上させられることとなる。また、往復動機構55が作動していないときには、付勢機構54によって液体水素容器11の底部の側へ付勢される押圧板63により、液体水素容器11の底部に堆積した固体水素の粒が液体水素容器11の底部に押し付けられたままの状態となり、その固化率が維持されることとなる。
このように、スラッシュ水素の固化率が向上させられることにより、例えば、燃料電池自動車、水素自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに充填(補充)するような場合には、車載用水素充填タンク内における水素の蒸発を低減させることができるとともに、水素の利用効率を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、適宜必要に応じて変更実施および組合せ実施可能である。
10 スラッシュ水素製造装置
11 液体水素容器
12 伝熱面
13 熱交換器
14 オーガ
14a 刃
18 ロッド
19 往復動アクチュエータもしくは超音波振動子
25 スラッシュ水素製造装置
30 スラッシュ水素製造装置
31 伝熱面
32 熱交換器
33 オーガ
35 刃
40 スラッシュ水素製造装置
41 オーガ
41a 刃
43 撹拌機
50 スラッシュ水素製造装置
51 固化率向上機構
60 スラッシュ水素製造装置
61 固化率向上機構
L 液体水素

Claims (1)

  1. 液体水素容器の内部に貯留された液体水素の中に配置された、平板状の伝熱面を有する板状の熱交換器が複数枚設けられ、前記伝熱面の表面に生成した固体水素が、オーガによって掻き落とされるスラッシュ水素製造装置であって、
    前記伝熱面と前記伝熱面との間には、これら伝熱面に沿って往復動可能に収容された、前記オーガを構成する板状の振動板がそれぞれ配置されており、前記伝熱面と対向する前記振動板の表面には、前記振動板の幅方向に沿って形成された刃が、前記振動板の高さ方向に沿って、前記振動板の高さ方向と直交するとともに互いに平行になるようにして複数枚設けられており、
    前記オーガが、往復動アクチュエータもしくは超音波振動子とロッドを介して連結されているとともに、前記往復動アクチュエータもしくは超音波振動子の振動に伴って前記オーガも同じように振動するように構成され、かつ、
    前記刃が樹脂材料でできているとともに、各刃の先端部が前記伝熱面の表面と当接するように構成されていることを特徴とするスラッシュ水素製造装置。
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