JP5432851B2 - 鍛造加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置決め固定された第1ダイセットを構成する第1ダイと、前記第1ダイセットに対して接近又は離間する第2ダイセットを構成する第2ダイとで鍛造加工を行う鍛造加工装置に関する。
鍛造加工装置の1種として、作業ステーションの床上等に位置決め固定された下ダイセットと、昇降動作することによって該下ダイセットに対して離間又は接近する上ダイセットとを有するものが知られている。下ダイセット及び上ダイセットは、それぞれ、下ダイホルダ、上ダイホルダを有し、これら下ダイホルダ及び上ダイホルダの各々には、下ダイ、上ダイがそれぞれ支持される。いわゆる型閉じが行われた際には、これら下ダイ及び上ダイによってキャビティが形成される。勿論、ワークは、このキャビティの形状に倣う形状に成形される。
下ダイホルダにおける上ダイホルダに臨む側の端面には、第1ガイドが上ダイホルダに指向して延在するように突出して設けられる。一方、上ダイホルダにおける下ダイセットに臨む側の端面には、第2ガイドが下ダイホルダに指向して延在するように突出して設けられる。第1ガイドには第1摺接面が形成されるとともに、第2ガイドには第2摺接面が形成される。そして、上ダイホルダが下ダイホルダに対して離間又は接近するために昇降動作する際には、第1摺接面と第2摺接面が互いに摺接し合う。この摺接により、上ダイセットが第1ガイドに案内される。すなわち、上ダイセットが下ダイセットに対して位置ズレを起こすことが回避され、第1ダイと第2ダイとで正規形状のキャビティを形成することができる。
ところで、例えば、熱間鍛造を行う場合には、主に下ダイホルダ又は上ダイホルダが、その温度が上昇することに伴って熱膨張を起こす。この熱膨張により、第1ガイドの第1摺接面と第2ガイドの第2摺接面とが互いに離間する懸念がある。このような事態が発生した場合、第1ガイドで上ダイセットを案内することが困難となる。
以上の観点から、下ダイホルダ又は上ダイホルダが熱膨張を起こしてもなお、第1ガイドの第1摺接面と第2ガイドの第2摺接面が互いに摺接する状況を保つ構成が提案されるに至っている。例えば、特許文献1には、第1摺接面及び第2摺接面の双方を、第1ガイド又は第2ガイドの移行する方向に平行な面と、該面に対して直交ないし略直交する面との2面とする技術が開示されている。
特開2007−301632号公報
近時、鍛造加工装置から下ダイ及び上ダイのみを交換して別の鍛造加工品を得ることが図られている。この場合、下ダイホルダ及び上ダイホルダ等の既存の設備を用いることができるので、設備投資を大幅に低廉化することができるという利点があるからである。
しかしながら、第1ダイホルダ及び第2ダイホルダが熱膨張を起こした後も第1ガイドの第1摺接面と第2ガイドの第2摺接面とが良好に摺接するように設定されていた場合であっても、上記したように別の鍛造加工品を得るべく下ダイ及び上ダイを交換すると、第1摺接面と第2摺接面とが離間したり、又は第1摺接面と第2摺接面が互いに強く密着し合ったりすることがある。前者の場合には上ダイセットを第1ガイドで案内することが困難となり、後者の場合には上ダイセットを昇降動作させること自体が容易でなくなる。
すなわち、特許文献1記載の技術をはじめとする従来技術には、下ダイ及び上ダイを交換した場合、上ダイセットを第1ガイドで案内することが容易でなくなるという不具合が顕在化している。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、別の鍛造加工品を得る場合や熱源の位置を変更した場合等、鍛造加工条件が相違した場合においても可動側のダイセットのガイドと固定側のダイセットのガイドとの摺接面同士を摺接させることが可能であり、このために可動側のダイセットを容易に案内し得る鍛造加工装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、位置決め固定された第1ダイセットと、前記第1ダイセットに対して接近又は離間する第2ダイセットとを有し、前記第1ダイセットを構成する第1ダイホルダに支持された第1ダイと、前記第2ダイセットを構成する第2ダイホルダに支持された第2ダイとで鍛造加工を行う鍛造加工装置であって、
前記第1ダイホルダの前記第2ダイホルダに臨む側の面に複数個の第1ガイドが突出して設けられる一方、前記第2ダイホルダの前記第1ダイホルダに臨む側の面に複数個の第2ガイドが突出して設けられ、
前記複数個の第1ガイドの各々に複数個の面を含む第1摺接面が形成されるとともに、前記複数個の第2ガイドの各々に複数個の面を含む第2摺接面が形成され、
前記第1摺接面の前記複数個の面中の少なくとも1つと、前記第2摺接面の前記複数個の面中の少なくとも1つとが互いに摺接することによって、前記第2ダイセットが前記第1ダイホルダに対して接近又は離間する際に前記第2ダイセットが前記複数個の第1ガイドに案内され、
鍛造加工を施す際、前記第1ダイセット又は前記第2ダイセットの最も高温となる位置が変化するとき、前記第1摺接面と前記第2摺接面の互いに摺接する面が変化することを特徴とする。
第1ダイセット又は第2ダイセットにおける最も高温となる位置が変化したとき、該第1ダイセット又は第2ダイセットの熱膨張起点も変化する。本発明においては、この変化に対応して、第1ガイドの第1摺接面と、第2ガイドの第2摺接面との実際に摺接する面同士が変更される。従って、第1摺接面と第2摺接面とが互いに離間することが回避されるので、第1ガイドと第2ガイドの摺接が確保される。これにより、第1ガイドで第2ダイセットを容易に案内することができる。
第1ダイセット又は第2ダイセットにおける最も高温となる位置は、加工熱の発生量の度合いが異なることに起因して変化する場合もあるが、別の鍛造加工品を得ようとするときに顕著に変化する。第1ガイドと第2ガイドの摺接面を複数個形成し、最も高温となる位置が変化することに応じて実際に摺接する面同士を変更する本発明によれば、このような場合においても好適に対応し得る。
なお、この場合には、別の鍛造加工品を得るべく、第1ダイ及び第2ダイが交換される。すなわち、第1ダイホルダ及び第2ダイホルダ等はそのまま使用することができるので、別の鍛造加工装置を用意する必要がない。このため、設備投資を低廉化することができる。
通常、第1ダイホルダ又は第2ダイホルダは、最も高温となる位置を起点として放射状に熱膨張を起こす。このため、第1摺接面に含まれる前記複数個の面の全て、及び第2摺接面に含まれる前記複数個の面の全てを、前記第1ダイホルダ及び前記第2ダイホルダの対角線と平行方向に延在するように、且つ互いに連なるように形成することが好ましい。これにより、最も高温となる位置が変化した場合においても、第1摺接面と第2摺接面との摺接を容易に確保することができる。
本発明によれば、固定側のダイセットに設けられた第1ガイドの第1摺接面を複数個の面で形成するとともに、可動側のダイセットに設けられた第2ガイドの第2摺接面も複数個の面で形成し、固定側のダイセット、又は可動側のダイセットの最も高温となる位置、換言すれば、熱膨張起点が変化したときには、第1摺接面と第2摺接面との実際に摺接する面同士が変更されるようにしている。
すなわち、第1摺接面と第2摺接面は、少なくとも1つの面同士を介して摺接し、このために互いに離間することが回避される。従って、第1ガイドと第2ガイドの摺接が確保されるので、第1ガイドで第2ダイセットを容易に案内することができる。
このため、正規形状のキャビティが形成される。従って、寸法精度が良好な鍛造加工品を歩留まりよく得ることができるようになる。
本発明の実施の形態に係る鍛造加工装置の要部概略分解斜視図である。 図1の鍛造加工装置を構成する下ダイホルダの第1ガイドと、図示されていない上ダイホルダの第2ガイドとの位置関係を示す模式的平面図である。 前記上ダイホルダの最も高温となる箇所が図2とは相違する場合の前記第1ガイドと前記第2ガイドとの位置関係を示す模式的平面図である。 前記上ダイホルダの最も高温となる箇所が図2及び図3とは相違する場合の前記第1ガイドと前記第2ガイドとの位置関係を示す模式的平面図である。
以下、本発明に係る鍛造加工装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る鍛造加工装置の要部概略分解斜視図を図1に示す。この鍛造加工装置10は、第1ダイセットとしての下ダイセット12と、第2ダイセットとしての上ダイセット14とを有する。なお、理解を容易にするべく、下ダイセット12、上ダイセット14は別角度として示している。
下ダイセット12は、下ダイホルダ16(第1ダイホルダ)と、下カセット18と、下ダイ20(第1ダイ)とを有する。この中、下ダイホルダ16は略正方形形状に近似される概略四辺形であり、作業ステーションの床上等に位置決め固定される。
下ダイセット12の上ダイセット14に臨む側の上端面における四方の隅各部には、4本の第1ガイド22a〜22dが突出して設けられる。これら第1ガイド22a〜22dは、上ダイセット14に指向して延在する。
第1ガイド22a〜22dの各々には、該第1ガイド22a〜22dの上端部の一部を切り欠くようにして、折曲した第1摺接面24が形成される。すなわち、第1ガイド22a、22cの第1摺接面24は、第1ガイド22a〜22dと上ダイセット14の第2ガイドとの初期位置(上ダイセット14が熱膨張を起こす前の位置)を示す図2から諒解されるように、下ダイホルダ16の第1対角線L1に平行に延在する第1平行面26a及び第2平行面28aと、これら第1平行面26a及び第2平行面28aの間に介在し、且つ下ダイホルダ16の第2対角線L2に平行に延在する第3平行面30aとの3面からなる。従って、上ダイセット14側を視点として第1ガイド22a〜22dを平面視したとき、第1平行面26a、第3平行面30a及び第2平行面28aによって形成される略Z字形状の折曲線が認められる。
なお、図2を参照して諒解される通り、第1対角線L1は第1ガイド22aから第1ガイド22cに向かう対角線であり、一方、第2対角線L2は第1ガイド22dから第1ガイド22bに向かう対角線である。
そして、第1ガイド22b、22dの第1摺接面24は、第2対角線L2に平行に延在する第1平行面26b及び第2平行面28bと、これら第1平行面26b及び第2平行面28bの間に介在し、且つ第1対角線L1に平行に延在する第3平行面30bとの3面からなる。
前記下カセット18は、4本の第1ガイド22a〜22dによって囲繞されるスペースに配置される(図1参照)。この下カセット18には収容用凹部32が形成されており、該収容用凹部32に下ダイ20の一部が挿入される。
この場合、下ダイ20には、第1凹部34、第2凹部36、第3凹部38及び第4凹部40が形成される。理解を容易にするべく第1凹部34〜第4凹部40は簡素に示しているが、実際には、互いに相違する形状をなす。
図示しないワークには、第1凹部34によって形成されるキャビティ(後述)の形状に倣う形状に成形される1回目の鍛造加工が施される。ワークは、以降、第2凹部36、第3凹部38、第4凹部40にこの順序で移送され、各々のキャビティの形状に倣う形状に成形される。すなわち、ワークに対しては4回の鍛造加工が施され、各々の鍛造加工において、最終製品である鍛造加工品の形状に順次近づいていくように成形される。
なお、ワークの移送は、図示しない搬送装置の作用下に行われる。図1中の矢印Xは、ワークの搬送方向を示す。
一方の上ダイセット14も下ダイセット12と同様に、第2ダイホルダとしての上ダイホルダ42と、上カセット44と、第2ダイとしての上ダイ46とを有する。この中の上ダイホルダ42は、図示しない昇降機構の作用下に、下ダイホルダ16に対して接近又は離間する。このような構成は周知であり、従って、昇降機構の図示及び詳細な説明を省略する。
上ダイホルダ42は、下ダイホルダ16と同様に略正方形形状に近似される概略四辺形をなし、下ダイセット12に臨む側の下端面における四方の隅各部には、4本の第2ガイド48a〜48dが突出して設けられる。勿論、第2ガイド48a〜48dは、下ダイセット12に指向して延在する。
第2ガイド48a〜48dの各々には、該第2ガイド48a〜48dの下端部の一部を切り欠くようにして、第2摺接面50が形成される。図2に示すように、各々の第2摺接面50は、第1ガイド22a〜22dの第1摺接面24に対向する位置に存在する。すなわち、図2において、内方が第2ガイド48a〜48dの上端部、外方が第1ガイド22a〜22dの上端部である。
第2ガイド48a、48cの第2摺接面50は、上ダイホルダ42の第2ガイド48aから第2ガイド48cに向かう第1対角線に対して平行に延在する第4平行面52a及び第5平行面54aと、これら第4平行面52a及び第5平行面54aの間に介在し、且つ上ダイホルダ42の第2ガイド48cから第2ガイド48dに向かう第2対角線に平行に延在する第6平行面56aとの3面からなる。また、第2ガイド48b、48dの第2摺接面50は、前記第2対角線に対して平行に延在する第4平行面52b及び第5平行面54bと、これら第4平行面52b及び第5平行面54bの間に介在し、且つ前記第1対角線に平行に延在する第6平行面56bとの3面からなる。
ここで、上ダイホルダ42の第1対角線及び第2対角線は下ダイホルダ16の第1対角線L1、第2対角線L2に一致する。従って、以降は、これら第1対角線、第2対角線に対して同一の参照符号を付す。
なお、図2中の符号Oを付した部位は、第1対角線L1と第2対角線L2との交点を示す。
図2から容易に諒解されるように、下ダイセット12側を視点として第2ガイド48a〜48dを平面視したとき、第4平行面52a、52b、第6平行面56a、56b及び第5平行面54a、54bによって形成される略Z字形状の折曲線が認められる。また、第1ガイド22a〜22dの第1摺接面24と第2ガイド48a〜48dの第2摺接面50とでは、第1平行面26a、26bと第4平行面52a、52b同士、第2平行面28a、28bと第5平行面54a、54b同士、第3平行面30a、30bと第6平行面56a、56b同士が対向する。
上ダイセット14が熱膨張を起こす以前では、第1摺接面24と第2摺接面50は、第1ガイド22a、22bの第1平行面26a、26bと第2ガイド48a、48bの第4平行面52a、52b、第1ガイド22c、22dの第2平行面28a、28bと第2ガイド48c、48dの第5平行面54a、54bとを介して当接する。そして、上ダイホルダ42が熱膨張を起こした後は、後に詳述するように、第1摺接面24と第2摺接面50は、実際に摺接する面同士を変更した上で、互いの摺接を確保する。
上カセット44は、4本の第2ガイド48a〜48dによって囲繞されるスペースに配置される(図1参照)。この上カセット44には収容用凹部58が形成されており、該収容用凹部58に上ダイ46の一部が挿入される。
上ダイ46には、下ダイ20の第1凹部34〜第4凹部40の位置に対向する位置に、第1凸部60、第2凸部62、第3凸部64及び第4凸部66がそれぞれ形成される。すなわち、図示しない前記ワークに1回目の鍛造加工が施されるときには、該ワークは第1凹部34に収容された後、上ダイ46の第1凸部60によって押圧される。以降、ワークは、第2凹部36、第3凹部38及び第4凹部40に順次搬送された際、第2凸部62、第3凸部64、第4凸部66によって押圧されることで各々のキャビティの形状に倣う形状に順次成形される。
なお、理解を容易にするべく第1凸部60〜第4凸部66も簡素に示しているが、実際には、互いの形状は相違する。
本実施の形態に係る鍛造加工装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、該鍛造加工装置10の動作との関係で説明する。
はじめに冷間鍛造加工を行い、その後、下ダイ20及び上ダイ46を下カセット18、上カセット44ごと交換して熱間鍛造を行う場合を例示して説明すると、ワークは、前記搬送装置の作用下に先ず下ダイ20の第1凹部34に収容される。勿論、この時点では、上ダイセット14は下ダイセット12から離間しており、いわゆる型開きがなされた状態である。
次に、前記昇降機構が付勢され、該昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12に接近するように下降する。これに伴って上ダイ46の第1凸部60が下ダイ20の第1凹部34に進入し、その結果、第1凹部34に収容された前記ワークが第1凸部60で押圧される。これにより、該ワークが、第1凹部34と第2凸部62で形成されるキャビティの形状に倣う形状に成形され、第1次成形品(図示せず)が得られる。
次に、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12から離間して型開きがなされ、その後、前記搬送装置の作用下に、第1次成形品が第1凹部34から取り出された後に図1中のX方向に搬送され、第2凹部36に収容される。その一方で、第1凹部34には新たなワーク(図示せず)が収容される。
さらに、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12に接近して型閉じがなされ、上ダイ46の第1凸部60、第2凸部62が下ダイ20の第1凹部34、第2凹部36にそれぞれ進入し、その結果、第2凹部36に収容された第1次成形品が第2次成形品(図示せず)に成形されるとともに、第1凹部34に収容されたワークが第1次成形品に成形される。
次に、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12から離間して型開きがなされ、その後、前記搬送装置の作用下に、第1次成形品が第1凹部34から取り出されて第2凹部36に移送されるとともに、第2次成形品が第2凹部36から取り出されて第3凹部38に移送される。その一方で、第1凹部34には、新たなワーク(図示せず)が収容される。
その後、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12に接近して型閉じがなされ、上ダイ46の第1凸部60、第2凸部62、第3凸部64が下ダイ20の第1凹部34、第2凹部36、第3凹部38にそれぞれ進入し、その結果、第3凹部38に収容された第2次成形品、第2凹部36に収容された第1次成形品、第1凹部34に収容されたワークが、第3次成形品(図示せず)、第2次成形品、第1次成形品にそれぞれ成形される。
次に、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12から離間して型開きがなされ、その後、前記搬送装置の作用下に、第1次成形品、第2次成形品、第3次成形品が第1凹部34、第2凹部36、第3凹部38から取り出されて第2凹部36、第3凹部38、第4凹部40に移送される。その一方で、第1凹部34には、新たなワーク(図示せず)が収容される。
そして、前記昇降機構の作用下に上ダイセット14が下ダイセット12に接近して型閉じがなされ、上ダイ46の第1凸部60、第2凸部62、第3凸部64、第4凸部66が下ダイ20の第1凹部34、第2凹部36、第3凹部38、第4凹部40にそれぞれ進入する。その結果、第4凹部40に収容された第3次成形品、第3凹部38に収容された第2次成形品、第2凹部36に収容された第1次成形品、第1凹部34に収容されたワークの各々が、最終製品である鍛造加工品、第3次成形品、第2次成形品、第1次成形品に成形される。
以降は上記した過程が繰り返され、その結果、複数個の鍛造加工品が順次得られる。なお、鍛造加工品の具体例としては、等速ジョイントを構成するアウタ部材又はインナ部材や、カウンタシャフト等が挙げられる。
冷間鍛造加工である以上の過程においては、上ダイホルダ42は熱膨張をほとんど起こさない。この場合、図2に示すようにして第1ガイド22a〜22dと第2ガイド48a〜48dとの摺接が保たれる。
具体的には、第1ガイド22a、22bの第1平行面26a、26bと第2ガイド48a、48bの第4平行面52a、52b、第1ガイド22c、22dの第2平行面28a、28bと第2ガイド48c、48dの第5平行面54a、54bが当接した状態を保つ。従って、上ダイセット14が上記したように昇降動作する間は、4個の第1ガイド22a〜22d及び第2ガイド48a〜48dの全てにおいて、上記した通り、第1ガイド22a、22bの第1平行面26a、26bと第2ガイド48a、48bの第4平行面52a、52b、第1ガイド22c、22dの第2平行面28a、28bと第2ガイド48c、48dの第5平行面54a、54bが互いに摺接し、これにより上ダイセット14が第1ガイド22a〜22dに案内される。
その後、例えば、無段変速機用プーリを熱間鍛造加工によって得る場合、下ダイ20及び上ダイ46が下カセット18、上カセット44ごと交換される。なお、この場合においても、上記した冷間鍛造加工と同様に、ワークに対して4回の鍛造加工が順次営まれる。無段変速機用プーリを得る場合、その長手方向が鉛直方向に沿って延在するように向けられる。
ここで、本発明者の鋭意検討によれば、無段変速機用プーリ等の場合、熱源を第1対角線L1と第2対角線L2との交点Oに配置するよりも、図3に示すように、第2凹部36側に偏倚して配置する方が、寸法精度が良好で且つ欠陥等が少ない鍛造加工品が得られるとの知見が得られた。この理由は、第1次成形品から第2次成形品を得る際の鍛造加工の加工率が、他の鍛造加工に比して大きいためであると推察される。
そして、第2凹部36側に偏倚して熱源を配置し、この状態で熱間鍛造加工を行った場合、図3に示すように、上ダイホルダ42、ひいては第2ガイド48a〜48dは、最も高温となる熱源の配置箇所P1を起点とし、第1対角線L1に平行な第1斜線L3、第2対角線L2に平行な第2斜線L4に沿って放射状に熱膨張を起こす。
このため、第1ガイド22aと第2ガイド48aでは第1平行面26aと第4平行面52a同士の当接が保たれるとともに、第2平行面28aと第5平行面54aとが新たに当接する。また、第1ガイド22bと第2ガイド48bでは第1平行面26bと第4平行面52b同士の当接が保たれるとともに、第2平行面28bと第5平行面54b同士が新たに当接する。
さらに、第1ガイド22cと第2ガイド48cでは第2平行面28aと第5平行面54aとが離間する一方で第3平行面30a、第6平行面56a同士が新たに当接し、第1ガイド22dと第2ガイド48dでは第2平行面28bと第5平行面54bとが離間する一方で第3平行面30b、第6平行面56b同士が新たに当接する。
このようにして、第1ガイド22a〜22dと第2ガイド48a〜48dとの摺接が保たれる。従って、上ダイセット14が上記したように昇降動作する間、該上ダイセット14を第1ガイド22a〜22dで案内することができる。
さらにその後、例えば、クランクシャフトを熱間鍛造加工によって得る場合、下ダイ及び上ダイが下カセット、上カセットごと交換される。なお、この場合においても、上記した冷間鍛造加工及び熱間鍛造加工と同様に、ワークに対して4回の鍛造加工が順次営まれる。クランクシャフトの場合、その長手方向がX方向に対して直交する方向となるように向けられる。
本発明者の鋭意検討によれば、このような場合、図4に示すように、熱源を第3凹部38側に偏倚して配置する方が、寸法精度が良好で且つ欠陥等が少ない鍛造加工品が得られるとの知見が得られている。この理由は、第2次成形品から第3次成形品を得る際の鍛造加工の加工率が、他の鍛造加工に比して大きいためであると推察される。
そして、第3凹部38側に偏倚して熱源を配置し、この状態で熱間鍛造加工を行った場合、図4に示すように、第2ガイド48a〜48dは、最も高温となる熱源の配置箇所P2を起点とし、第1対角線L1に平行な第3斜線L5、第2対角線L2に平行な第4斜線L6に沿って放射状に熱膨張を起こす。
このため、第1ガイド22aと第2ガイド48aでは第1平行面26aと第4平行面52a、第2平行面28aと第5平行面54aが互いに離間するとともに、第3平行面30aと第6平行面56aとが新たに当接する。また、第1ガイド22bと第2ガイド48bでは第1平行面26bと第4平行面52b、第2平行面28bと第5平行面54bが互いに離間するとともに、第3平行面30bと第6平行面56bとが新たに当接する。
さらに、第1ガイド22cと第2ガイド48cでは第3平行面30a、第6平行面56a同士が離間する一方で第1平行面26aと第4平行面52a、第2平行面28aと第5平行面54aが新たに当接し、第1ガイド22dと第2ガイド48dでは第3平行面30b、第6平行面56bが離間する一方で第1平行面26bと第4平行面52b、第2平行面28bと第5平行面54bが新たに当接する。
このようにして、第1ガイド22a〜22dと第2ガイド48a〜48dとの摺接が保たれる。従って、上ダイセット14が上記したように昇降動作する間、上記と同様に、該上ダイセット14を第1ガイド22a〜22dで案内することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1摺接面24を第1平行面26a、26b、第2平行面28a、28b及び第3平行面30a、30bの3面で構成するとともに、第2摺接面50を、第1平行面26a、26b、第2平行面28a、28b及び第3平行面30a、30bの各々に対向する第4平行面52a、52b、第5平行面54a、54b及び第6平行面56a、56bで構成するようにしている。このため、冷間鍛造加工を実施する際、及び上ダイセット14が最も高温となる位置が相違する2種の熱間鍛造加工を実施する際の3種の鍛造加工において、上ダイセット14を良好に案内することができる。
従って、上ダイセット14が下ダイセット12に対して位置ズレを起こすことが回避される。このため、正規形状のキャビティが形成されるので、寸法精度が良好な鍛造加工品を連続的に得ることが可能となる。すなわち、歩留まりが向上するとともに、生産効率が向上する。
なお、本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、無段変速機用プーリやクランクシャフトに加えてさらに別の鍛造加工品を得る際、最も高温となる位置がP1(図3参照)、P2(図4参照)以外にさらに出現する場合、第1摺接面24及び第2摺接面50を形成する平行面の個数をさらに増加するようにしてもよい。
また、図2〜図4とは逆に、外方を第2ガイド48a〜48dの上端部とし、且つ内方を第1ガイド22a〜22dの上端部としてもよいことはいうまでもない。
10…鍛造加工装置 12…下ダイセット
14…上ダイセット 16…下ダイホルダ
18…下カセット 20…下ダイ
22a〜22d…第1ガイド 24…第1摺接面
26a、26b…第1平行面 28a、28b…第2平行面
30a、30b…第3平行面 42…上ダイホルダ
44…上カセット 46…上ダイ
48a〜48d…第2ガイド 50…第2摺接面
52a、52b…第4平行面 54a、54b…第5平行面
56a、56b…第6平行面

Claims (3)

  1. 位置決め固定された第1ダイセットと、前記第1ダイセットに対して接近又は離間する第2ダイセットとを有し、前記第1ダイセットを構成する第1ダイホルダに支持された第1ダイと、前記第2ダイセットを構成する第2ダイホルダに支持された第2ダイとで鍛造加工を行う鍛造加工装置であって、
    前記第1ダイホルダの前記第2ダイホルダに臨む側の面に複数個の第1ガイドが突出して設けられる一方、前記第2ダイホルダの前記第1ダイホルダに臨む側の面に複数個の第2ガイドが突出して設けられ、
    前記複数個の第1ガイドの各々に複数個の面を含む第1摺接面が形成されるとともに、前記複数個の第2ガイドの各々に複数個の面を含む第2摺接面が形成され、
    前記第1摺接面の前記複数個の面中の少なくとも1つと、前記第2摺接面の前記複数個の面中の少なくとも1つとが互いに摺接することによって、前記第2ダイセットが前記第1ダイホルダに対して接近又は離間する際に前記第2ダイセットが前記複数個の第1ガイドに案内され、
    鍛造加工を施す際、前記第1ダイセット又は前記第2ダイセットの最も高温となる位置が変化するとき、前記第1摺接面と前記第2摺接面の互いに摺接する面が変化することを特徴とする鍛造加工装置。
  2. 請求項1記載の装置において、前記第1ダイ及び前記第2ダイが別の鍛造加工品を得るために交換可能であり、前記第1ダイ及び前記第2ダイを交換したときに、前記第1ダイセット及び前記第2ダイセットの最も高温となる位置が変化することを特徴とする鍛造加工装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、前記第1摺接面に含まれる前記複数個の面の全て、及び前記第2摺接面に含まれる前記複数個の面の全てが、前記第1ダイホルダ及び前記第2ダイホルダの対角線と平行方向に延在するとともに、互いに連なることを特徴とする鍛造加工装置。
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