JP6780943B2 - 熱間プレス成形装置 - Google Patents

熱間プレス成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6780943B2
JP6780943B2 JP2016032186A JP2016032186A JP6780943B2 JP 6780943 B2 JP6780943 B2 JP 6780943B2 JP 2016032186 A JP2016032186 A JP 2016032186A JP 2016032186 A JP2016032186 A JP 2016032186A JP 6780943 B2 JP6780943 B2 JP 6780943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
side wall
mold
wall portion
molding die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016032186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190269A (ja
Inventor
啓介 奥田
啓介 奥田
西川 克巳
克巳 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Y Tec Corp
Original Assignee
Y Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Y Tec Corp filed Critical Y Tec Corp
Publication of JP2016190269A publication Critical patent/JP2016190269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6780943B2 publication Critical patent/JP6780943B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、加熱された金属製の板材をプレス成形する熱間プレス成形装置に関するものである。
例えば、自動車用のプレス成形品としてピラー、サイドシル、ドアインパクトバー等があり、これらは高い強度が要求される部品であることから、高張力鋼板を熱間プレス成形して得られる。熱間プレス成形においては、鋼板を焼入れ温度となるまで加熱した後、下型に載置して上型を下降させ、上型と下型とで鋼板を成形しながら該上型及び下型によって冷却することで焼入れを行っている。
上述したようなプレス成形品は一対の側壁部と、これら側壁部の縁部同士を連結するように延びる頂壁部とを有する断面ハット状の部品であることが多い。断面ハット状の部品をプレス成形する場合には、例えば特許文献1、2に開示されているように、下型の上面は、全体として上方へ膨出するように形成し、プレス成形品の側壁部内面を成形するための側壁部成形面と、プレス成形品の頂壁部内面を成形するための頂壁部成形面とで構成されている。一方、上型の下面は、全体として下型の挿入が可能となるように上方へ窪んでおり、プレス成形品の側壁部外面を成形するための側壁部成形面と、プレス成形品の頂壁部外面を成形するための頂壁部成形面とで構成されている。
特開2011−240373号公報 特開2013−233548号公報
ところで、断面ハット状のプレス成形品を成形する際には、上型を下型に接近する方向に移動させることになるのであるが、このとき、上型の頂壁部成形面と下型の頂壁部成形面とは互いに鋼板を厚み方向に挟む方向に相対移動することになる。このため、成形後、型開き時に頂壁部成形面が鋼板に食い付いてしまうことはなく、頂壁部成形面と鋼板との間にはクリアランスを考慮しなくて済むので、上型及び下型の頂壁部成形面を両方とも鋼板に押し当てて鋼板を冷却することができる。
一方、上型及び下型の側壁部成形面は、成形後半では最終的にプレス成形品の側壁部に沿う方向に相対移動することになり、例えば上型の両側壁部成形面の間や、下型の両側壁部成形面の間にプレス成形品が嵌まった状態になる。従って、焼入れ前後の鋼板の寸法変化によってはプレス成形品が上型や下型に食い付いて脱型が困難になってしまう恐れがあるので、上型や下型の側壁部成形面と鋼板との間に食い付きを抑制するためのクリアランスを設けた形状設定にする必要がある。
つまり、上型及び下型の頂壁部成形面はクリアランス無く鋼板に押し付けることができるので、鋼板における頂壁部成形面が押し付けられる部分の冷却が上型及び下型によって促進されるのに対し、側壁部成形面は鋼板との間にクリアランスを設定しているので鋼板における側壁部成形面が接触する部分は冷却され難くなり、このことが鋼板の冷却ムラを招き、ひいては部位によって強度が異なるプレス成形品になってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、板材と成形面との間のクリアランスを全体的に少なくして成形型による板材の冷却ムラを抑制しながら、成形後におけるプレス成形品の成形型への食い付きを無くして脱型を容易にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、プレス成形品の側壁部外面を成形する成形型を側壁部の側方に移動させることができるようにした。
第1の発明は、
加熱された金属製の板材をプレス成形して一対の側壁部と、該一対の側壁部の上端部同士を繋ぐように延びる頂壁部とを有するとともに、該頂壁部に、該側壁部の上端部に沿う方向に延びかつ上方に開放する矩形断面の凹部が該頂壁部の長手方向の一端部から他端部まで連続して形成されたプレス成形品を得る熱間プレス成形装置において、
互いに接離して型開き状態と型閉じ状態とに切り替えられる第1成形型と、第2成形型とを備え、
上記第1成形型には、上記プレス成形品の側壁部内面を成形する第1側壁部内面成形面と、頂壁部内面を成形する頂壁部内面成形面とが形成され、該頂壁部内面成形面には、上記頂壁部の上記凹部を成形するための凹部が形成され、
上記第2成形型は、上記プレス成形品の頂壁部外面を成形する成形面が形成された頂壁部外面成形型と、上記プレス成形品の側壁部外面を成形する成形面が形成された第1側壁部外面成形型とを有し、該頂壁部外面成形型には、上記頂壁部の上記凹部を成形するための凸部が形成され、
上記第1側壁部外面成形型を、型閉じ動作に伴って上記第1成形型の第1側壁部内面成形面に側方から接近するように移動させて型閉じ状態で上記板材に押し当てる一方、型開き動作に伴って上記板材から上記第1成形型の第1側壁部内面成形面の側方に離れるように移動させる型駆動部をさらに備えており、
上記第1成形型の頂壁部内面成形面と、上記第2成形型の頂壁部外面成形型とが上記板材に接触するタイミングは、上記第1側壁部外面成形型が上記板材に接触するタイミングよりも早くなるように設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、板材を成形する際、第1成形型と第2成形型とが型閉じ動作によって互いに接近すると、第1成形型の頂壁部内面成形面と第2成形型の頂壁部外面成形型の成形面とが板材に接触して板材を成形する。この型閉じ動作に伴って第1側壁部外面成形型が第1成形型の第1側壁部内面成形面に対して側方から接近し、板材に押し当てられて板材を成形する。これにより、側壁部と頂壁部とを有するプレス成形品が得られる。
そして、型開き時には、第1成形型の頂壁部内面成形面と、第2成形型の頂壁部外面成形型の成形面とが互いに離れる方向に相対移動するとともに、第1側壁部外面成形型が板材から第1成形型の第1側壁部内面成形面の側方に離れていく。
したがって、型開き時には、第1側壁部外面成形型が、成形後におけるプレス成形品の側壁部からその側方に離れるように移動することになるので、プレス成形品が第1成形型や第2成形型に食い付いてしまうことはない。よって、型閉じ時における第1成形型及び第2成形型と、板材とのクリアランスを極小化または殆ど無くしてもプレス成形品の脱型が容易に行えるので、第1成形型及び第2成形型によって板材の冷却が均一に行われる。
また、型閉じ時には、第1成形型の頂壁部内面成形面と、第2成形型の頂壁部外面成形型とが板材に接触して板材が両成形面によって挟持された後に、第1側壁部外面成形型が板材に接触する。したがって、第1側壁部外面成形型が板材に接触する前に板材が動かないように固定された状態となっており、これにより、第1側壁部外面成形型による成形が狙い通りに正確に行われる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記第1成形型の第1側壁部内面成形面は、上記プレス成形品が有する一方の側壁部内面を成形し、
上記第1成形型には、上記プレス成形品が有する他方の側壁部内面を成形する第2側壁部内面成形面が形成され、
上記第2成形型の第1側壁部外面成形型には、上記プレス成形品が有する一方の側壁部外面を成形する成形面が形成され、
上記第2成形型は、上記プレス成形品が有する他方の側壁部外面を成形する成形面が形成された第2側壁部外面成形型を有し、
上記型駆動部は、上記第2側壁部外面成形型を、型閉じ動作に伴って上記第1成形型の第2側壁部内面成形面に側方から接近するように移動させて型閉じ状態で上記板材に押し当てる一方、型開き動作に伴って上記板材から上記第1成形型の第2側壁部内面成形面の側方に離れるように移動させることを特徴とする。
この構成によれば、例えばプレス成型品が一対の側壁部を有する断面ハット状である場合に、プレス成形品が有する一方の側壁部外面が第1側壁部外面成形型によって成形され、プレス成形品が有する他方の側壁部外面が第2側壁部外面成形型によって成形される。そして、型開き時には、第1側壁部外面成形型が板材から第1成形型の第1側壁部内面成形面の側方に離れ、また、第2側壁部外面成形型が板材から第1成形型の第2側壁部内面成形面の側方に離れていくので、断面ハット状のプレス成形品であっても該プレス成形品が第1成形型や第2成形型に食い付いてしまうことはない。よって、型閉じ時における第1成形型及び第2成形型と、板材とのクリアランスを極小化または殆ど無くしてもプレス成形品の脱型が容易に行えるので、第1成形型及び第2成形型によって板材の冷却が均一に行われる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記熱間プレス成形装置は上記第2成形型が取り付けられる可動盤を備え、該可動盤の移動方向は上下方向であり、
上記型駆動部は、上記第1側壁部外面成形型を上記可動盤に対して水平方向に移動可能に支持する支持部と、上記第1側壁部外面成形型に接触して型閉じ動作及び型開き動作に伴って上記第1側壁部外面成形型を水平方向に移動させるカム面とを有していることを特徴とする。
この構成によれば、可動盤を移動させて型閉じ動作を行うと、カム面が、可動盤に支持された第1側壁部外面成形型に接触し、カム面によって第1側壁部外面成形型が水平方向に移動して第1成形型の第1側壁部内面成形面に側方から接近する。一方、型開き動作を行うと、カム面によって第1側壁部外面成形型が水平方向に移動して板材から第1成形型の第1側壁部内面成形面の側方に離れるように移動する。したがって、カム面を設けたことで、第1側壁部外面成形型の専用の駆動源を別途設けることなく、可動盤の移動力を利用して第1側壁部外面成形型を移動させることが可能になる。さらに、可動盤の移動と、第1側壁部外面成形型の移動とを確実に同期させることも可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記カム面は、鉛直線に対して所定角度を持って傾斜した傾斜面で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カム面を傾斜面によって簡単に構成しながら、第1側壁部外面成形型の水平方向の動きを的確に制御することが可能になる
の発明は、第2の発明において、
上記第1側壁部外面成形型と、上記第2側壁部外面成形型とは、上記頂壁部外面成形型を挟むように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1側壁部外面成形型と第2側壁部外面成形型との間に頂壁部外面成形型が配置されるので、第1側壁部外面成形型、第2側壁部外面成形型及び頂壁部外面成形型を型閉じ状態で一体化させてプレス成形品の頂壁部から側壁部までを連続して成形することが可能になる。
第1の発明によれば、プレス成形品の側壁部を成形するための第1側壁部外面成形型を、型開き動作に伴ってプレス成形品の側壁部から該側壁部の側方に離れるように移動させることができる。これにより、板材と成形面との間のクリアランスを全体的に少なくして成形型による板材の冷却ムラを抑制しながら、成形後におけるプレス成形品の成形型への食い付きを無くして脱型を容易にすることができる。
また、第1成形型の頂壁部内面成形面と、第2成形型の頂壁部外面成形型とが板材に接触するタイミングを、第1側壁部外面成形型とが板材に接触するタイミングよりも早くしたので、第1側壁部外面成形型が板材に接触する前に板材を固定しておくことができる。これにより、第1側壁部外面成形型による成形を狙い通りに正確に行うことができる。
第2の発明によれば、断面ハット状のプレス成形品であっても該プレス成形品が第1成形型や第2成形型に食い付いてしまうのを防止できる。よって、第1成形型及び第2成形型によって板材の冷却を均一にできる。
第3の発明によれば、可動盤に取り付けられた第1側壁部外面成形型をカム面に接触させてカム面によって移動させるようにしたので、可動盤の移動力を利用して第1側壁部外面成形型を移動させることができるとともに、可動盤の移動と、第1側壁部外面成形型の移動とを確実に同期させることができる。
第4の発明によれば、カム面を傾斜面で簡単に構成することができるとともに、第1側壁部外面成形型の水平方向の動きを的確に制御することができる
の発明によれば、第1側壁部外面成形型と第2側壁部外面成形型との間に頂壁部外面成形型を配置できるので、第1側壁部外面成形型、第2側壁部外面成形型及び頂壁部外面成形型を型閉じ状態で一体化させてプレス成形品の頂壁部から側壁部までを連続して成形することができる。
実施形態に係る熱間プレス成形装置の正面図である。 熱間プレス成形装置で成形されたプレス成形品の斜視図である。 熱間プレス成形装置によるプレス成形工程を示す図である。 変形例1に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例2に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例3に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例4に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例5に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例6に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例7に係るプレス成形品の斜視図である。 変形例8に係るプレス成形品の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱間プレス成形装置1を正面から見た図である。熱間プレス成形装置1は、例えば自動車のピラー、サイドシル、ドアインパクトバー等の各種部品を製造する場合に使用されるものであり、焼入れ温度まで加熱された金属製の板材W(図3に示す)をプレス成形して、図2に示すような断面ハット状のプレス成形品100を得ることができるように構成されている。
熱間プレス成形装置1で成形するプレス成形品100は、一対の側壁部101、101とこれら側壁部101、101の上端部同士を繋ぐように延びる頂壁部102とを有しており、図2における下側が開放されている。側壁部101、101の間隔は、開放側へ行くほど広くなるように設定されている。また、各側壁部101の下端部には、外方へ延出するフランジ103がそれぞれ形成されている。尚、プレス成形品100となる板材Wは、例えば高張力鋼板等である。
図1に示すように、熱間プレス成形装置1は、固定盤2と、可動盤3と、可動盤3を駆動する駆動装置4と、下型(第1成形型)20と、上型(第2成形型)30とを備えている。固定盤2は、略水平方向に延びており、例えば工場の地面等に固定されて動かないようになっている。可動盤3は、固定盤2と対向するように該固定盤2の上方に配置され、固定盤2と同様に略水平方向に延びている。駆動装置4は、可動盤3の上方に配置された流体圧シリンダ装置等で構成されており、可動盤3を上下方向に移動させるためのものである。駆動装置4は、流体圧シリンダ装置以外で構成することもでき、可動盤3を移動させることができる構造のものであればよい。
下型20は、固定盤2の上面に取り付けられる一方、上型30は、可動盤3の下面に取り付けられている。したがって、駆動装置4によって可動盤3を上方へ移動させると、上型30が下型20から離れて型開き状態になり、駆動装置4によって可動盤3を下方へ移動させると、上型30が下型20に接近して型閉じ状態になるので、下型20及び上型30は、互いに接離して型開き状態と型閉じ状態とに切り替えられるようになっている。
下型20の上面は上方へ膨出するように形成されており、その膨出方向上端面は、プレス成形品100の頂壁部102内面を成形する頂壁部内面成形面20aとされ、また、側面は、プレス成形品100の一方の側壁部101内面を成形する側壁部内面成形面(第1側壁部内面成形面)20b及びプレス成形品100の他方の側壁部101内面を成形する側壁部内面成形面(第2側壁部内面成形面)20bとされている。第1側壁部内面成形面20bは、下型20における図1の左側面で構成されており、第2側壁部内面成形面20bは、下型20における図1の右側面で構成されている。
下型20の頂壁部内面成形面20aは略水平に延びている。左右の側壁部内面成形面20b、20bは上下方向に延びており、下側へ行くほど互いの間隔が広がるように緩やかに傾斜している。尚、側壁部内面成形面20b、20bは互いに略平行に延びていてもよい。頂壁部内面成形面20a及び側壁部内面成形面20b、20bの形状は上記した形状に限られるものではなく、プレス成形品100の形状によって変更することができる。また、下型20の上面には、プレス成形品100のフランジ103を成形するためのフランジ成形面20c、20cが形成されている。各フランジ成形面20cは、側壁部内面成形面20bの下端部に連なり、略水平に延びている。
上型30は、3つの型から構成されている。すなわち、上型30は、プレス成形品100の頂壁部102外面を成形する成形面31aが形成された頂壁部外面成形型31と、一方の側壁部101外面を成形する側壁部成形面33aが形成された第1側壁部外面成形型33と、他方の側壁部101外面を成形する側壁部成形面34aが形成された第2側壁部外面成形型34とを有している。頂壁部外面成形型31は、下型20の直上方に配置されている。第1側壁部外面成形型33と第2側壁部外面成形型34は、頂壁部外面成形型31を幅方向(図1の左右方向)に挟むように配置されている。
頂壁部外面成形型31の成形面31aは、頂壁部外面成形型31の下端面において略水平方向に延びるように形成されており、下型20の頂壁部内面成形面20aと対向している。頂壁部外面成形型31の幅は上部から下部まで頂壁部内面成形面20aの幅と略等しく設定されている。頂壁部外面成形型31は、可動盤3の下面に対して伸縮装置32を介して取り付けられている。伸縮装置32は、上下方向に伸縮するように構成されたものであり、例えばガスシリンダ装置等で構成することができる。伸縮装置32の上部が可動盤3の下面に固定され、下部が頂壁部外面成形型31の上部に固定されている。したがって、頂壁部外面成形型31aに対して上向きの力を作用させると、その力によって伸縮装置32を縮めて頂壁部外面成形型31を可動盤3に対して上方に移動させることができ、力を除くと伸縮装置32が伸びて頂壁部外面成形型31を可動盤3に対して下方に移動させることができる。
第1側壁部外面成形型33は、頂壁部外面成形型31の左側(図1における左側)に配置されている。第1側壁部外面成形型33の側壁部成形面33aは、第1側壁部外面成形型33の右側面の下端部から上方へ延びるように形成されている。側壁部成形面33aは、上側へ行くほど頂壁部外面成形型31に接近するように僅かに傾斜している。第1側壁部外面成形型33の下端面には、プレス成形品100のフランジ103を成形するフランジ成形面33bが形成されている。フランジ成形面33bは、側壁部成形面33aの下端部に連なって略水平に延びている。従って、第1側壁部外面成形型33の下部には、側壁部成形面33aとフランジ成形面33bとが交わる部分に角が形成されることになる。
第1側壁部外面成形型33の左側面には、第1被案内面33cが形成されている。第1被案内面33cは、第1側壁部外面成形型33の左側面の下端部から上方へ延びており、上側へ行くほど左側、即ち、頂壁部外面成形型31から離れる方向に傾斜する傾斜面で構成されている。
第1側壁部外面成形型33は、可動盤3の下面に対して第1スライド装置35を介して取り付けられている。第1スライド装置35は、第1側壁部外面成形型33を図1の左右方向、即ち水平方向に移動可能に可動盤3に支持する支持部であり、例えば直動ガイド等で構成することができる。具体的には、第1スライド装置35は、可動盤3の下面に固定される固定部材35aと、第1側壁部外面成形型33の上面に固定される可動部材35bとを備えており、可動部材35bが固定部材35aに係合している。固定部材35aは左右方向に延びており、可動部材35bは、固定部材35aに沿って左右方向に移動する。また、第1スライド装置35は、可動部材35bを左方向、即ち、頂壁部外面成形型31から離れる方向に常時付勢している。これにより、左右方向について見たとき、型開き状態(図3(a)参照)における第1側壁部外面成形型33は型閉じ状態(図3(f)参照)にあるときと比べて左に位置することになる。
また、第2側壁部外面成形型34は、頂壁部外面成形型31の右側(図1における右側)に配置されている。第2側壁部外面成形型34の側壁部成形面34aは、第2側壁部外面成形型34の左側面の下端部から上方へ延びるように形成されている。側壁部成形面34aは、上側へ行くほど頂壁部外面成形型31に接近するように僅かに傾斜している。第2側壁部外面成形型34の下端面には、プレス成形品100のフランジ103を成形するフランジ成形面34bが形成されている。フランジ成形面34bは、側壁部成形面34aの下端部に連なって略水平に延びている。従って、第2側壁部外面成形型34の下部には、側壁部成形面34aとフランジ成形面34bとが交わる部分に角が形成されることになる。
第2側壁部外面成形型34の右側面には、第2被案内面34cが形成されている。第2被案内面34cは、第2側壁部外面成形型34の右側面の下端部から上方へ延びており、上側へ行くほど右側、即ち、頂壁部外面成形型31から離れる方向に傾斜する傾斜面で構成されている。
第2側壁部外面成形型34は、可動盤3の下面に対して第2スライド装置36を介して取り付けられている。第2スライド装置36は、第1スライド装置35と同様に構成されており、第2側壁部外面成形型34を図1の左右方向に移動可能に可動盤3に支持する支持部である、第2スライド装置36は、可動盤3の下面に固定される固定部材36aと、第2側壁部外面成形型34の上面に固定される可動部材36bとを備えている。また、第2スライド装置36は、可動部材36bを右方向、即ち、頂壁部外面成形型31から離れる方向に常時付勢している。これにより、左右方向について見たとき、型開き状態(図3(a)参照)における第2側壁部外面成形型34は型閉じ状態(図3(f)参照)にあるときと比べて右に位置することになる。
頂壁部外面成形型31、第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34を可動盤3に取り付けた状態で、頂壁部外面成形型31の成形面31aが、第1側壁部外面成形型33のフランジ成形面33b及び第2側壁部外面成形型34のフランジ成形面34bよりも下に位置している。
固定盤2の上面には、第1カム部材21と第2カム部材22とが固定されている。第1カム部材21は、下型20の左側に配置されている。第2カム部材22は、下型20の右側に配置されている。
第1カム部材21の右側面には、第1カム面21aが形成されている。第1カム面21aは、下側へ行くほど下型20に接近するように、鉛直線に対して所定角度を持って傾斜した傾斜面で構成されている。第1カム面21aには、図1に示す位置から下降した第1側壁部外面成形型33の第1被案内面33cが接触し、型閉じ動作に伴って第1側壁部外面成形型33の第1被案内面33cを下型20に接近する方向(右方向)に押し、これにより、第1側壁部外面成形型33を下型20に接近する方向に移動させる。また、型開き動作に伴って第1側壁部外面成形型33を下型20から遠ざかる方向(左方向)に移動させる。つまり、第1カム面21aは、第1側壁部外面成形型33に接触して型閉じ動作及び型開き動作に伴って第1側壁部外面成形型33を水平方向に移動させる。そして、第1カム面21aは、第1スライド装置35と協働して、第1側壁部外面成形型33を、型閉じ動作に伴って下型20の側壁部内面成形面20bに側方(左側)から接近するように移動させて型閉じ状態で板材Wに押し当てる一方、成形後の第1側壁部外面成形型33を、型開き動作に伴って板材Wから下型20の側壁部内面成形面20bの側方(左側)に離れるように移動させる。第1カム面21aと第1スライド装置35とで型駆動部が構成されている。
第2カム部材22の左側面には、第2カム面22aが形成されている。第2カム面22aは、下側へ行くほど下型20に接近するように、鉛直線に対して所定角度を持って傾斜した傾斜面で構成されている。第2カム面22aには、図1に示す位置から下降した第2側壁部外面成形型34の第2被案内面34cが接触し、型閉じ動作に伴って第2側壁部外面成形型34の第2被案内面34cを下型20に接近する方向(左方向)に押し、これにより、第2側壁部外面成形型34を下型20に接近する方向に移動させる。また、型開き動作に伴って第2側壁部外面成形型34を下型20から遠ざかる方向(右方向)に移動させる。つまり、第2カム面22aは、第2側壁部外面成形型34に接触して型閉じ動作及び型開き動作に伴って第2側壁部外面成形型34を水平方向に移動させる。そして、第2カム面22aは、第2スライド装置36と協働して、第2側壁部外面成形型34を、型閉じ動作に伴って下型20の側壁部内面成形面20bに側方(右側)から接近するように移動させて型閉じ状態で板材Wに押し当てる一方、成形後の第2側壁部外面成形型34を、型開き動作に伴って板材Wから下型20の側壁部内面成形面20bの側方(右側)に離れるように移動させる。第2カム面22aと第2スライド装置36とで型駆動部が構成されている。
次に、上記のように構成された熱間プレス成形装置1を使用して図2に示すようなプレス成形品100を成形する要領について説明する。まず、図3(a)に示すように、上型30を上方へ移動させて下型20及び上型30を型開き状態にする。型開き状態では、伸縮装置32が伸びた状態となっているので、頂壁部外面成形型31は下降端位置にある。また、第1側壁部外面成形型33は第1スライド装置35によって付勢されているので、型閉じ状態にあるときと比べて左に位置し、また、第2側壁部外面成形型34は第2スライド装置36によって付勢されているので、型閉じ状態にあるときと比べて右に位置した状態となる。そして、焼入れ温度となるまで加熱装置(図示せず)によって加熱した平らな板材Wを下型20の頂壁部内面成形面20aに載置する。
その後、図3(b)に示すように、可動盤3を駆動装置4によって下降させて上型30を下型20に接近させる。このとき、頂壁部外面成形型31の成形面31aが、第1側壁部外面成形型33のフランジ成形面33b及び第2側壁部外面成形型34のフランジ成形面34bよりも下に位置しているので、頂壁部外面成形型31の成形面31aが、第1側壁部外面成形型33のフランジ成形面33b及び第2側壁部外面成形型34のフランジ成形面34bよりも先に板材Wに接触し、板材Wには、頂壁部外面成形型31の成形面31aと、下型20の頂壁部内面成形面20aとが接触する。つまり、頂壁部外面成形型31の成形面31aと、下型20の頂壁部内面成形面20aとが板材Wに接触するタイミングは、第1側壁部外面成形型33と、第2側壁部外面成形型34とが板材Wに接触するタイミングよりも早くなるように設定されている。
これにより、第1側壁部外面成形型33と、第2側壁部外面成形型34とが板材Wに接触する前に、板材Wは、頂壁部外面成形型31の成形面31aと、下型20の頂壁部内面成形面20aとによって厚み方向に挟持されるので、板材Wが動かないように固定された状態となる。
そして、上型30を更に下降させていくと、伸縮装置32が縮んでいき、頂壁部外面成形型31の成形面31aを板材Wに押し付けた状態が維持される。その後、図3(c)に示すように、第1側壁部外面成形型33と、第2側壁部外面成形型34とが板材Wに接触して板材Wを下へ折り曲げる。このとき、板材Wは、頂壁部外面成形型31の成形面31aと、下型20の頂壁部内面成形面20aとによって固定されているので、第1側壁部外面成形型33と第2側壁部外面成形型34による成形が狙い通りに正確に行われる。
図3(d)に示すように、上型30を更に下降させていくと、板材Wが押し曲げられるとともに、第1カム部材21の第1カム面21aに第1側壁部外面成形型33の第1被案内面33cが接触し、第2カム部材22の第2カム面22aに第2側壁部外面成形型34の第2被案内面34cが接触する。
図3(e)に示すように、上型30を更に下降させていくと、第1カム部材21の第1カム面21aによって第1側壁部外面成形型33が下型20の側壁部内面成形面20bに側方から接近して板材Wに押し当てられるとともに、第2カム部材22の第2カム面22aによって第2側壁部外面成形型34が下型20の側壁部内面成形面20bに側方から接近して板材Wに押し当てられる。これにより、側壁部101、101とフランジ103、103とが形作られていく。
次いで、図3(f)に示すように、下型20と上型30とを型閉じ状態にすると、下型20の頂壁部内面成形面20aと頂壁部外面成形型31の成形面31aとによって頂壁部102が成形され、第1側壁部外面成形型33の側壁部成形面33aと下型20の側壁部内面成形面20bとで一方の側壁部101が成形され、第2側壁部外面成形型34の側壁部成形面34aと下型20の側壁部内面成形面20bとで他方の側壁部101が成形される。さらに、下型20のフランジ成形面20c、20cと、第1側壁部外面成形型33のフランジ成形面33b及び第2側壁部外面成形型34のフランジ成形面34bとによってフランジ103、103が成形される。
型閉じ状態では、下型20の頂壁部内面成形面20aと頂壁部外面成形型31の成形面31aとが板材Wを厚み方向に挟持しているので、板材Wにおける頂壁部102となる部分が下型20の頂壁部内面成形面20aと頂壁部外面成形型31の成形面31aとによって十分に冷却される。また、第1側壁部外面成形型33の側壁部成形面33aと下型20の側壁部内面成形面20bとが板材Wを厚み方向に挟持し、また、第2側壁部外面成形型34の側壁部成形面34aと下型20の側壁部内面成形面20bとが板材Wを厚み方向に挟持しているので、板材Wにおける側壁部101、101となる部分も十分に冷却される。
成形後、型開きする際には、可動盤3を上方へ移動させていく。すると、まず、第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34が上方に移動していく。第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34は第1カム面21a及び第2カム面22aによって案内されて下型20の側壁部内面成形面20b、20bから側方へ離れていく。したがって、型開き時には、第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34が、成形後におけるプレス成形品100の側壁部101、101からその側方に離れるように移動することになるので、プレス成形品100が下型20や上型30に食い付いてしまうことはない。よって、型閉じ時における下型20及び上型30と、板材Wとのクリアランスを極小化または殆ど無くしてもプレス成形品100の脱型が容易に行えるので、下型20及び上型30によって板材Wの冷却が均一に行われる。
以上説明したように、この実施形態に係る熱間プレス成形装置1によれば、プレス成形品100の側壁部101、101を成形するための第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34を、型開き動作に伴ってプレス成形品100の側壁部101、101から該側壁部101、101の側方に離れるように移動させることができる。これにより、板材Wと下型20及び上型30との間のクリアランスを全体的に少なくして下型20及び上型30による板材Wの冷却ムラを抑制しながら、成形後においてプレス成形品100が下型20及び上型30へ食い付いてしまうのを無くすことができ、プレス成形品100の脱型を容易にすることができる。
また、第1カム部材21及び第2カム部材22を設けたので、可動盤3の移動力を利用して第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34を移動させることができるとともに、可動盤3の移動と、第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34の移動とを確実に同期させることができる。
尚、熱間プレス成形装置1は、自動車用部品以外にも断面ハット状のプレス成形品を成形する場合に使用することができる。
また、第1側壁部外面成形型33及び第2側壁部外面成形型34は、例えば揺動させることによって下型20の側壁部内面成形面20b、20bに接近させるようにしてもよい。
また、図4に示す変形例1のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例1のプレス成形品100の頂壁部102には、上方に開放する凹部102aが形成されている。この凹部102aはプレス成形品100の長手方向に延びている。凹部102aの断面は矩形にすることができるが、これに限られるものではない。この場合、図示しないが、下型20の頂壁部内面成形面20aに凹部を形成し、頂壁部内面成形面20aの凹部に対応するように、上型30の成形面31aに凸部を形成する。これにより、頂壁部内面成形面20aの凹部と、上型30の成形面31aの凸部とによって上記凹部102aをプレス成形品100に成形することができる。
また、図5に示す変形例2のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例2のプレス成形品100の頂壁部102には、上方に開放する2つの凹部102b、102bが形成されている。この場合、下型20の頂壁部内面成形面20aに2つの凹部を形成し、上型30の成形面31aに2つの凸部を形成することで、上記凹部102b、102bをプレス成形品100に成形することができる。尚、凹部102bの数は3つ以上であってもよい。
また、図6に示す変形例3のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例3のプレス成形品100はフランジを有していない。この場合、フランジを成形しないように下型20及び上型30の形状を設定すればよい。
また、図7に示す変形例4のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例4のプレス成形品100は、フランジを有していないとともに変形例1のような凹部102aが頂壁部102に成形されている。
また、図8に示す変形例5のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例5のプレス成形品100は、フランジを有していないとともに変形例2のような2つの凹部102b、102bが頂壁部102に成形されている。
また、図9に示す変形例6のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例6のプレス成形品100は、フランジを有していないとともに側壁部101が1つだけであり、略L字に近い断面を有している。この場合、第2側壁部外面成形型34を省略することができるとともに、一方の側壁部内面成形面20bを省略することができる。
また、図10に示す変形例7のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例7のプレス成形品100は、フランジを有していないとともに側壁部101が1つだけあり、かつ、変形例1のような凹部102aが頂壁部102に成形されている。
また、図11に示す変形例8のような形状のプレス成形品100を熱間プレス成形装置1によって成形することもできる。変形例8のプレス成形品100は、フランジを有していないとともに側壁部101が1つだけあり、かつ、変形例2のような2つの凹部102b、102bが頂壁部102に成形されている。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る熱間プレス成形装置は、例えば、自動車のピラー、サイドシル、ドアインパクトバー等を成形する場合に使用することができる。
1 熱間プレス成形装置
3 可動盤
20 下型(第1成形型)
20a 頂壁部内面成形面
20b 側壁部内面成形面(第1、第2側壁部内面成形面)
21a 第1カム面
21a、35 型駆動部
22a 第2カム面
22a、36 型駆動部
30 上型(第2成形型)
31 頂壁部外面成形型
31a 成形面
33 第1側壁部外面成形型
33a 側壁部成形面
34 第2側壁部外面成形型
34a 側壁部成形面
100 プレス成形品
101 側壁部
102 頂壁部
103 フランジ
W 板材

Claims (5)

  1. 加熱された金属製の板材をプレス成形して一対の側壁部と、該一対の側壁部の上端部同士を繋ぐように延びる頂壁部とを有するとともに、該頂壁部に、該側壁部の上端部に沿う方向に延びかつ上方に開放する矩形断面の凹部が該頂壁部の長手方向の一端部から他端部まで連続して形成されたプレス成形品を得る熱間プレス成形装置において、
    互いに接離して型開き状態と型閉じ状態とに切り替えられる第1成形型と、第2成形型とを備え、
    上記第1成形型には、上記プレス成形品の側壁部内面を成形する第1側壁部内面成形面と、頂壁部内面を成形する頂壁部内面成形面とが形成され、該頂壁部内面成形面には、上記頂壁部の上記凹部を成形するための凹部が形成され、
    上記第2成形型は、上記プレス成形品の頂壁部外面を成形する成形面が形成された頂壁部外面成形型と、上記プレス成形品の側壁部外面を成形する成形面が形成された第1側壁部外面成形型とを有し、該頂壁部外面成形型には、上記頂壁部の上記凹部を成形するための凸部が形成され、
    上記第1側壁部外面成形型を、型閉じ動作に伴って上記第1成形型の第1側壁部内面成形面に側方から接近するように移動させて型閉じ状態で上記板材に押し当てる一方、型開き動作に伴って上記板材から上記第1成形型の第1側壁部内面成形面の側方に離れるように移動させる型駆動部をさらに備えており、
    上記第1成形型の頂壁部内面成形面と、上記第2成形型の頂壁部外面成形型とが上記板材に接触するタイミングは、上記第1側壁部外面成形型が上記板材に接触するタイミングよりも早くなるように設定されていることを特徴とする熱間プレス成形装置。
  2. 請求項1に記載の熱間プレス成形装置において、
    上記第1成形型の第1側壁部内面成形面は、上記プレス成形品が有する一方の側壁部内面を成形し、
    上記第1成形型には、上記プレス成形品が有する他方の側壁部内面を成形する第2側壁部内面成形面が形成され、
    上記第2成形型の第1側壁部外面成形型には、上記プレス成形品が有する一方の側壁部外面を成形する成形面が形成され、
    上記第2成形型は、上記プレス成形品が有する他方の側壁部外面を成形する成形面が形成された第2側壁部外面成形型を有し、
    上記型駆動部は、上記第2側壁部外面成形型を、型閉じ動作に伴って上記第1成形型の第2側壁部内面成形面に側方から接近するように移動させて型閉じ状態で上記板材に押し当てる一方、型開き動作に伴って上記板材から上記第1成形型の第2側壁部内面成形面の側方に離れるように移動させることを特徴とする熱間プレス成形装置。
  3. 請求項1または2に記載の熱間プレス成形装置において、
    上記熱間プレス成形装置は上記第2成形型が取り付けられる可動盤を備え、該可動盤の移動方向は上下方向であり、
    上記型駆動部は、上記第1側壁部外面成形型を上記可動盤に対して水平方向に移動可能に支持する支持部と、上記第1側壁部外面成形型に接触して型閉じ動作及び型開き動作に伴って上記第1側壁部外面成形型を水平方向に移動させるカム面とを有していることを特徴とする熱間プレス成形装置。
  4. 請求項3に記載の熱間プレス成形装置において、
    上記カム面は、鉛直線に対して所定角度を持って傾斜した傾斜面で構成されていることを特徴とする熱間プレス成形装置。
  5. 請求項2に記載の熱間プレス成形装置において、
    上記第1側壁部外面成形型と、上記第2側壁部外面成形型とは、上記頂壁部外面成形型を挟むように配置されていることを特徴とする熱間プレス成形装置。
JP2016032186A 2015-03-30 2016-02-23 熱間プレス成形装置 Active JP6780943B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015068240 2015-03-30
JP2015068240 2015-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190269A JP2016190269A (ja) 2016-11-10
JP6780943B2 true JP6780943B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=57245063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016032186A Active JP6780943B2 (ja) 2015-03-30 2016-02-23 熱間プレス成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6780943B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108127039A (zh) * 2018-01-04 2018-06-08 上海凌云汽车模具有限公司 用于薄型零件的热成型模具结构
CN109482741A (zh) * 2019-01-16 2019-03-19 安庆安簧汽车零部件有限公司 一种适用于空气悬架导向臂的成型工装

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5231303Y2 (ja) * 1973-06-08 1977-07-16
JPH0527209Y2 (ja) * 1988-05-13 1993-07-12
JP2003245732A (ja) * 2002-02-26 2003-09-02 Futaba Industrial Co Ltd 絞り成形方法及び成形機
US7258030B2 (en) * 2003-01-21 2007-08-21 Syron Engineering & Manufacturing, Llc Failsafe element for rotary cam unit used in a flanged die
JP5402562B2 (ja) * 2008-11-21 2014-01-29 新日鐵住金株式会社 熱間プレス成形品、その製造装置および製造方法
JP5353329B2 (ja) * 2009-03-12 2013-11-27 日産自動車株式会社 形状凍結性に優れたプレス成形方法とプレス成形装置並びに同プレス成形装置の製造方法
JP2011083807A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Daihatsu Motor Co Ltd 断面ハット状部品の製造方法
JP5405398B2 (ja) * 2010-07-07 2014-02-05 株式会社神戸製鋼所 温間成形用金型
KR101482395B1 (ko) * 2013-04-19 2015-01-13 주식회사 포스코 도금 강재의 열간 프레스 성형 장치 및 이를 이용한 성형 방법
WO2015083812A1 (ja) * 2013-12-06 2015-06-11 新日鐵住金株式会社 プレス成形装置、プレス成形方法、およびプレス成形品
JP6238725B2 (ja) * 2013-12-19 2017-11-29 株式会社キーレックス プレス装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190269A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI628013B (zh) 壓製成形裝置及壓製成形方法
JP5934272B2 (ja) 熱間プレス深絞り成形方法および装置
CA2914273C (en) Press forming apparatus and press forming method
CN103056212A (zh) 用于板材热成形和切割的模具和方法
JP5515774B2 (ja) ホットプレス成形方法、及びホットプレス成形装置
CN104722762B (zh) 一种成型坯件整形模具
JP6619645B2 (ja) ホットプレス装置、及びホットプレス成形方法
WO2013061480A1 (ja) ホットプレス成形方法、及びホットプレス成形による成形品、並びに、ホットプレス用金型
JP6780943B2 (ja) 熱間プレス成形装置
KR20150115784A (ko) 열간 다이 성형 조립체 및 열처리된 부품을 제조하는 방법
RU2019101812A (ru) Формованное горячей штамповкой изделие, элемент транспортного средства и способ изготовления формованного горячей штамповкой изделия
CN106965410A (zh) 吹塑模具组件、吹塑成形机及吹塑模具组件的固定方法
KR20150139799A (ko) 자동차용 수지 부품의 제조 방법 및 자동차용 수지 부품의 제조 장치
EP2454068B1 (en) A mould for the injection moulding of elements with undercuts made of plastic material, with an integrated ejection system
US11292046B2 (en) Method for manufacturing press molded product
KR102324456B1 (ko) 블랭크 홀더 분할형 프레스장치
JP4828267B2 (ja) 熱間プレスによる閉断面形状品の製造方法
TW201805247A (zh) 用來製造模造玻璃之模具結構
JP2019089113A (ja) プレス成形装置及び方法
JP2016032833A (ja) プレス成形方法
JP2014079801A (ja) 熱間鍛造装置
CN105195587A (zh) 成型地制造具有至少一个构件棱边的板形件的模具和方法
TWI609843B (zh) 用來製造模造玻璃之模具結構
WO2021200923A1 (ja) 熱間プレス装置及び熱間プレス成形品の製造方法
KR20150030989A (ko) 양 측면 벤딩성형이 가능한 가동금형

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200902

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200902

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200911

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6780943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150