JP6238725B2 - プレス装置 - Google Patents

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本発明は、加熱又は加温された鋼板を対向配置された上型及び下型でプレス成形してプレス成形品にするとともに、該プレス成形品を上型及び下型で加圧保持して冷却させるプレス装置に関する。
近年の自動車業界では、軽量で、且つ、安全性の高い車体構造が求められ、この要求に対し、車体を構成する各プレス成形品をホットプレス工法等によって成形するようになってきている。
例えば、特許文献1のプレス装置は、ホットプレス工法によりプレス成形品を成形するものであり、対向配置された上型及び下型を備え、上型には凸状成形面が、下型には上記凸状成形面に対応する凹状成形面が形成されている。そして、加熱された鋼板を下型に載置するとともに上型を下降させてプレス成形することにより、上記凸状成形面と上記凹条成形面とで鋼板に成形部を成形してプレス成形品を得るとともに、該プレス成形品を上型及び下型で加圧保持して焼き入れするようになっている。
特開2013−202619号公報
ところで、特許文献1の如きプレス装置でプレス成形を行うと、プレス成形品の成形部に略上下方向に延びる立壁部が形成される。そして、該立壁部はプレス成形時に上下に引き伸ばされることでプレス成形品の他の領域よりも板厚が減少している。したがって、上型及び下型によるプレス成形品の加圧保持時において、凸状成形面及び凹状成形面の各成形面と立壁部との間で互いに接触しない領域が発生してしまい、上記各成形面と接触しない立壁部の領域の焼き入れが不十分になってプレス成形品の成形部が強度不足になるおそれがある。
これを回避するために、型閉じ時における凸状成形面と凹状成形面との間のクリアランスを予め小さく設定しておき、上型及び下型によるプレス成形品の加圧保持時において凸状成形面及び凹状成形面の各成形面と立壁部とを必ず接触させるようにすることも考えられるが、このようにすると、プレス成形時に立壁部が大きく板厚減少してしまい、焼き入れは十分に行われるようになるものの、過度の板厚減少により強度不足になってしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加圧保持時に高温状態のプレス成形品の全領域をばらつきなく冷却して高強度にできるプレス装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、上型及び下型によるプレス成形品の加圧保持時において、プレス成形品の立壁部に向かって移動して先端面が立壁部に接触する接触移動型を設けたことを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、床面に設置された基台と、該基台の上方に対向して昇降可能に配置された昇降台と、上記基台に固定され、加熱又は加温された鋼板を載置する下型と、上記昇降台に固定され、当該昇降台の下降動作により上記下型とで上記鋼板をプレス成形して成形部に上記昇降台の昇降方向に延びる立壁部を有するプレス成形品にするとともに、該プレス成形品を上記下型とで加圧保持する上型とを備え、該上型及び上記下型の一方には、上記昇降台の昇降方向と交差する方向に移動可能に設けられ、上記昇降台の下降動作時か、又は、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時に内側方に移動して上記立壁部の一部又は全部に接触状態になる移動接触型が設けられており、さらに上記上型及び上記下型の一方には、上記成形部の表面側に対応する凹状成形面と、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時において、当該プレス成形品の上記成形部を除く箇所の表面側を押圧する表面側押圧面と、上記上型及び上記下型で加圧保持した状態の上記プレス成形品の立壁部に対して交差する方向に延び、上記凹状成形面の側面に開口するスライド孔とが設けられ、上記上型及び上記下型の他方には、上記成形部の裏面側に対応する凸状成形面と、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時において、当該プレス成形品の上記成形部を除く箇所の裏面側を押圧する裏面側押圧面とが設けられ、上記移動接触型は、上記スライド孔にスライド移動可能に嵌挿されていることを特徴とする。
の発明では、第1発明において、上記上型及び上記下型の他方には、上記昇降台の下降動作に連動して上記移動接触型を移動させるカム部が設けられていることを特徴とする。
第1の発明では、上型及び下型によるプレス成形品の加圧保持時において、移動接触型が立壁部に接触することで、上型及び下型からなる金型とプレス成形品との間で接触しない領域がほとんど無くなり、プレス成形品の冷却が全領域でばらつきなく行われる。また、移動接触型は、立壁部の板厚方向に移動して立壁部に接触するので、上記移動接触型の移動によって立壁部の上記移動接触型に対応する部分の板厚が過度に減少するといったことはない。このように、上型及び下型の加圧保持時においてプレス成形品の全領域をばらつきなく冷却することができるとともに、過度に板厚減少が生じない高強度なプレス成形品を得ることができる
また、移動接触型が型内部に位置しており、表面側押圧面と凹状成形面との連続部分(所謂、ダイR)に移動接触型が位置しないので、上型及び下型の型閉じ動作により鋼板をプレス成形する際、移動接触型に影響を受けない表面側押圧面と凹状成形面との連続部分によって鋼板が凹状成形面と凸状成形面との間に滑らかに流入して精度良くプレス成形品を得ることができる。一方、上型及び下型によってプレス成形品を加圧保持する際、移動接触型が立壁部に接触するとともにプレス成形品の成形部を除く箇所が表面側押圧面及び裏面側押圧面に接触するので、プレス成形品の全領域の冷却が確実にばらつかなくなる。このように、本発明の実施形態におけるプレス装置によって高強度なプレス成形品を精度良く得ることができる。
の発明では、昇降台の昇降動作によって移動接触型が移動するので、当該移動接触型を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コストな装置にできる。
本発明の実施形態1(一部は参考形態)にかかるプレス装置である。 図1の状態から、昇降台を下降させることにより鋼板を上型及び下型でプレス成形し始めた直後の状態を示す図である。 図2の状態から、さらに昇降台を下降させることにより鋼板を上型及び下型でプレス成形している途中の状態を示す図である。 図3の状態から、さらに昇降台を下降させることによりプレス成形品を得た直後の状態を示す図である。 図4の状態から、昇降台が上昇した直後の状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 図6の状態から、昇降台を下降させることにより鋼板を上型及び下型でプレス成形している途中の状態を示す図である。 図7の状態から、さらに昇降台を下降させることによりプレス成形品を得た直後の状態を示す図である。 図8の状態から、昇降台が上昇した直後の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1乃至図5は、本発明の実施形態1に係るプレス装置1を示す。該プレス装置1は、ホットプレス工法により成形部P1を有する断面ハット形状のプレス成形品Pを成形するものであり、床面Fに設置された基台2と、該基台2の上方に図示しないサーボモータの制御により昇降可能に対向配置された昇降台3とを備えている。
尚、上記プレス成形品Pは、平坦状をなす頂部P4及び該頂部P4の長辺側両端縁から上記昇降台3の昇降方向に延びて対向する一対の立壁部P2からなる上記成形部P1と、上記各立壁部P2の頂部P4の反対側縁部から外側方に延びる一対の平坦部P3(上記成形部P1を除く箇所)とを備えている。
上記昇降台3の中央内部には、ダイクッション3aが内蔵され、上記昇降台3の中央下部には、下面に開口するとともに上記ダイクッション3aまで延びる複数の昇降台ピン孔3bが貫通形成されている。
上記昇降台3の下面には、上型5が固定されている。
該上型5の中央には、略ブロック形状の上型本体51が設けられ、該上型本体51の下面には、下方に開口する凹部51aが凹陥形成されている。
該凹部51aには、当該凹部51a内方の空間に対応するホルダ型52が上下に進退可能に配置され、その下面は、上記昇降台3の下降動作時において、上記鋼板の中央部分の面を保持するホルダ面52aを構成している。
上記上型本体51の上部には、上記各昇降台ピン孔3bに対応する上面の位置に開口するとともに上記凹部まで延びる上型ピン孔51bが貫通形成され、互いに対応する上記昇降台ピン孔3b及び上記上型ピン孔51bには、クッションピン53が上下方向にスライド可能に嵌挿されている。
そして、上記各クッションピン53は、上記上型本体51と上記ダイクッション3aとの間に介在していて、上記各クッションピン53の上下動により、上記ホルダ型52が上下方向に進退するようになっている。
上記ホルダ型の両側には、略直方体形状のスライド型54(移動接触型)が設けられている。
該両スライド型54は、互いに接近・離間する水平方向(昇降台3の昇降方向と交差する方向)にスライド移動可能となっていて、各スライド型54は、図示しないコイルバネにより互いに離間する方向に常時付勢されている。
上記両スライド型54のホルダ型52側(内側方)には、上下方向にフラットな立壁成形面54aが形成され、該立壁成形面54aは、上記立壁部P2の表面側に対応している。
また、上記スライド型54の下面は、水平方向にフラットな形状をなし、型閉じ状態で上記プレス成形品Pの平坦部P3表面側を押圧する表面側押圧面54bを構成している。
さらに、上記スライド型54の反ホルダ型52側(外側方)には、ホルダ型52側に行くにつれて次第に下傾する傾斜面54cが形成されている。
上記基台2の上記下型4に対向する位置には、略直方体形状の下型4が固定されている。
該下型4の中央上面には、突条部41が上方突設され、その突出端面に加熱された鋼板10を載置するようになっている。
上記突条部41には、上記成形部P1の裏面側に対応する凸状成形面41aが形成され、上記突条部41の基端側周りには、型閉じ状態で上記プレス成形品Pの各平坦部P3の裏面側を押圧する平坦な裏面側押圧面43が形成されている。
該裏面側押圧面43の外側に連続する部分には、正面視で略三角形状のカムドライバ42(カム部)が上方突設されている。
該カムドライバ42の突条部41側(内側方)で、且つ、上記傾斜面54cに対向する位置には、上記突条部41側に行くにつれて次第に下傾する傾斜面42aが設けられ、上記カムドライバ42は、上記昇降台3の下降動作時に上記傾斜面54cが上記傾斜面42aに摺接することにより、上記スライド型54をホルダ型52側(内側方)に移動させるようになっている。
すなわち、上記カムドライバ42は、上記昇降台3の下降動作に連動して上記スライド型54を移動させるようになっている。
そして、上記上型5は、図2乃至図4に示すように、上記昇降台3の下降動作により、上記下型4とで加熱された鋼板10をプレス成形して上記プレス成形品Pにするようになっている。
具体的には、図2に示すように、上記昇降台3の下降動作により上記上型5のホルダ型52と上記下型4とを互いに接近させて上記鋼板10の中央部分を上記ホルダ面52aと上記凸状成形面41aの先端側とで挟持した状態で上記昇降台3をさらに下降させることにより、上記鋼板10の外側部分を上記表面側押圧面54bで上記裏面側押圧面43側に押圧して折り曲げてその端部を上記裏面側押圧面43に当接させるようになっている。
また、上記鋼板10の外側部分の端部を上記裏面側押圧面43に当接させた状態で、上記昇降台3をさらに下降させることにより、図3に示すように、上記スライド型54の傾斜面54cが上記カムドライバ42の傾斜面42aに摺接して、図示しないコイルバネの付勢力に抗して上記スライド型54がホルダ型52側(内側方)に移動し、上記スライド型54の移動動作による上記立壁成形面54aのホルダ型52側への移動で上記鋼板10の外側部分を略L字状に折り曲げてプレス成形品Pを得るとともに、上記立壁成形面54aが上記立壁部P2の表面側の一部に接触するようになっている。
そして、上記上型5は、図4に示すように、上記プレス成形品Pを下型4とで加圧保持
して上記プレス成形品Pの焼き入れ(冷却)を行うようになっている。
次に、加熱された鋼板10から上記プレス装置1を用いてプレス成形品Pを成形する方法について説明する。
図1は、加熱炉等で加熱された鋼板10を型開き状態の上型5と下型4との間に搬入した状態を示す。この状態で、上記ホルダ型52は、各クッションピン11の下動により上型本体51に対して下方に進出している。
図1の状態から、まず図2に示すように、昇降台3を下降させる(矢印Z1)。すると、上記ホルダ型52のホルダ面52aが鋼板10の中央部分に当接するとともに、上記ダイクッション3aの付勢力に抗して次第に上記ホルダ型52が上方に後退しながら(矢印Z2)上記鋼板10の中央部分をホルダ面52aと凸状成形面41aの先端側とで挟持する。
さらに昇降台3を下降させると、図2に示すように、上記表面側押圧面54bが上記鋼板10の外側部分を上記裏面側押圧面43側に押圧して折り曲げ、上記鋼板10の端部が上記裏面側押圧面43に当接する。
しかる後、上記昇降台3をさらに下降させると、図3に示すように、上記スライド型54の傾斜面54cが上記カムドライバ42の傾斜面42aに摺接して、図示しないコイルバネの付勢力に抗して上記スライド型54がホルダ型52型側に移動する(矢印Z3)。すると、上記立壁成形面54aがホルダ型52側へ移動して上記鋼板10の外側部分を略L字状に折り曲げて凸状成形面41a及び裏面側押圧面43に鋼板10の外側部分を沿わせてプレス成形品Pを得るとともに、図4に示すように、立壁成形面54aが立壁部P2の一部に接触状態となる。
その後、上記上型5及び上記下型4で上記プレス成形品Pを加圧保持することにより冷却してプレス成形品Pの焼き入れを行い、その後、焼き入れが終了すると、図5に示すように、昇降台3が上昇して立壁成形面54a、表面側押圧面54b及びホルダ面52aが上記プレス成形品Pから離間する(矢印Z4)とともに、ダイクッション3a及び各クッションピン53によりホルダ型52が下方に進出し(矢印Z5)、さらには、図示しないコイルバネにより上記スライド型54が反ホルダ型52側に移動して元位置になる(矢印Z6)。
以上より、本発明の実施形態1によると、上型5及び下型4によるプレス成形品Pの加圧保持時において、スライド型54が立壁部P2に接触することで、上型5及び下型4からなる金型とプレス成形品Pとの間で接触しない領域がほとんど無くなり、プレス成形品Pの冷却が全領域でばらつきなく行われる。また、スライド型54は、立壁部Pの板厚方向に移動して立壁部P2に接触するので、上記スライド型54の移動によって立壁部P2の上記スライド型54に対応する部分の板厚が過度に減少するといったことはない。このように、上型5及び下型4の加圧保持時においてプレス成形品Pの全領域をばらつきなく焼入れを行うことができる(冷却することができる)とともに、過度に板厚減少が生じない高強度なプレス成形品Pを得ることができる。
また、昇降台3の昇降動作によってスライド型54が移動するので、当該スライド型54を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、低コストなプレス装置1にすることができる。
さらに、プレス成形品Pの立壁部P2をスライド型54で折り曲げながら成形するので、立壁部P2の板厚減少がさらに発生し難くなり、高強度なプレス成形品Pを精度良く得ることができるとともに、プレス成形品Pの全領域の冷却をばらつきなく行うことができる。
尚、上述の実施形態は、基台2と、該基台2の上方に対向して昇降可能に配置された昇降台3と、基台2に固定され、加熱又は加温された鋼板10を載置する下型4と、昇降台3に固定され、当該昇降台3の下降動作により下型4とで鋼板10をプレス成形して成形部P1に昇降台3の昇降方向に延びる立壁部P2を有するプレス成形品Pにするとともに、該プレス成形品Pを下型4とで加圧保持する上型5とを備え、上型5に、昇降台3の昇降方向と交差する方向に移動可能に設けられ、昇降台3の下降動作時に内側方に移動して立壁部P2の一部又は全部に接触状態になる移動接触型54が設けられている点で、本発明の実施形態となるが、スライド孔等を備えていない点で参考形態となる。
《発明の実施形態2》
図6乃至図9は、本発明の実施形態2に係るプレス装置1を示す。この実施形態2では、主に金型構造が実施形態1と異なるだけでその他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態2の基台2の中央内部には、ダイクッション2aが内蔵され、上記基台2の中央上部には、上面に開口するとともに上記ダイクッション2aまで延びる複数の基台ピン孔2bが貫通形成されている。
上記基台2の中央上面には、加熱された鋼板10を載置する下型4が固定されている。
該下型4の中央には、上記成形部P1の表面側に対応する凹状成形面4aが凹陥形成され、該凹状成形面4aの開口周りには、型閉じ状態で上記プレス成形品Pの平坦部P3(上記成形部P1を除く箇所)の表面側を押圧する平坦な表面側押圧面4bが設けられている。
上記凹状成形面4aにおける内側面の上半部分は、下半部分よりも水平方向外側に位置していて、両者間には段部4cが形成されている。
上記凹状成形面4aの内方には、当該凹状成形面4aによって囲まれて形成される空間の下半部分に対応するクッション型12が上下に進退可能に配置されている。
上記下型4における上記凹状成形面4aの底面に対応する部分には、上記各基台ピン孔2bにそれぞれ対応する下型ピン孔4dが上下方向に貫通形成され、互いに対応する上記基台ピン孔2b及び上記下型ピン孔4dには、クッションピン11が上下にスライド可能に嵌挿されている。
そして、各クッションピン11は、上記クッション型12と上記ダイクッション2aとの間に介在していて、上記各クッションピン11の上下動により、上記クッション型12は、上方に進出した状態で上端面が上記下型4の表面側押圧面4bと面一となる一方(図6参照)、下方に後退した状態で下端面が上記凹状成形面4aの底面に接触するとともに上端面が上記段部4cと面一となり(図8参照)、上記クッション型12の上端面と段部4cとで成形面4eを構成するようになっている。
上記下型4の上記凹状成形面4a周りには、略水平方向に延び、上記凹状成形面4aの内側面に開口部4gを有するスライド孔4fが一対形成されている。
該スライド孔4fには、スライド型13(移動接触型)が水平方向(昇降台3の昇降方向と交差する方向)にスライド移動可能に嵌挿され、上記スライド型13は、図示しないコイルバネにより上記下型4の外側方に常時付勢されている。
上記スライド型13における凹状成形面4a側の面は、上下方向にフラットな形状をなす一方、上記スライド型13の反凹状成形面4a側には、当該凹状成形面4aから離れるにつれて次第に下傾する傾斜面13aを有している。
上記表面側押圧面4bにおける上記傾斜面13aに対応する位置には、上記スライド孔4fに連通する連通孔4hが貫通形成されている。
実施形態2の上型5の中央下面には、上記成形部P1の裏面側に対応する凸状成形面5aが設けられ、該凸状成形面5aの基端側周りには、型閉じ状態で上記プレス成形品Pの平坦部P3の裏面側を押圧する平坦な裏面側押圧面5dが設けられている。
該裏面側押圧面5dの外周部分における上記各連通孔4hに対応する位置には、ブロック形状のカムドライバ5b(カム部)が突設され、該カムドライバ5bの下面には、上記凸状成形面5aから離れるにつれて次第に下傾する傾斜面5cが設けられている。
そして、上記上型5は、図2及び図3に示すように、上記昇降台3の下降動作により、上記下型4とで加熱された鋼板10をプレス成形して上記プレス成形品Pにするとともに、該プレス成形品Pを下型4とで加圧保持して焼き入れ(冷却)するようになっている。
具体的には、上記昇降台3が下降する際、上記カムドライバ5bは上記連通孔4hを通過するようになっていて、該連通孔4hを通過した上記カムドライバ5bの傾斜面5cは、上記スライド型13の傾斜面13aを下方に押圧するようになっている。これにより、上記カムドライバ5bの傾斜面5cが上記スライド型13の傾斜面13aに摺接して、図示しないコイルバネの付勢力に抗して上記スライド型13が上型5及び下型4により加圧保持されたプレス成形品Pの立壁部P2に向かって移動して上記立壁部P2の一部に接触するようになっている。すなわち、上記カムドライバ5bは、上記昇降台3の下降動作に連動して上記スライド型13をプレス成形品Pの立壁部P2に向かって移動させるようになっている。
次に、加熱された鋼板10から上記プレス装置1を用いてプレス成形品Pを成形する方法について説明する。
図6は、加熱炉等で加熱された鋼板10を型開き状態の上型5と下型4との間に搬入した状態を示す。この状態で、上記クッション型12は、各クッションピン11の上動により下型4に対して上方に進出して上端面が上記下型4の表面側押圧面4bと面一になっている。
図6の状態から、まず図7に示すように、昇降台3を下降させる(矢印X1)。すると、上型5の凸状成形面5aが加熱された鋼板10の中央部分を下方に押圧して上記クッション型12を上記ダイクッション2aの付勢力に抗して次第に下方に後退させる(矢印X2)。
図7の状態からさらに昇降台3を下降させると、図8に示すように、上記クッション型12が上記凹状成形面4aの底面に接触して、上型5と下型4との間にプレス成形品Pが得られる。
また、上記昇降台3が下降する際、図7及び図8に示すように、上記上型5のカムドライバ5bが上記連通孔4hを通過するとともに、上記カムドライバ5bの傾斜面5cが上記スライド型13の傾斜面13aを下方に押圧する。すると、上記カムドライバ5bの傾斜面5cがスライド型13の傾斜面13aに摺接することにより、上記スライド型13が上記スライド孔4fをプレス成形品P側に向かって移動し、その先端面が上記立壁部P2の一部に接触する(矢印X3)。
そして、上記上型5及び下型4で上記プレス成形品Pを加圧保持するとともに、上記スライド型13の先端面が上記立壁部P2の一部に接触することで上記プレス成形品Pが冷却されて当該プレス成形品Pの焼き入れが行われる。
しかる後、図8の状態から所定時間経過して上型5及び下型4においてプレス成形品Pへの焼き入れが終了すると、図9に示すように、昇降台3が上昇して上型5の凸状成形面5aがプレス成形品Pの裏面から離間する(矢印X4)とともに、図示しないコイルバネにより上記スライド型13が上記スライド孔4fを反プレス成形品P側に向かって移動して元位置になる。
そして、ダイクッション2a及び各クッションピン11によりクッション型12が上方に進出して(矢印X5)プレス成形品Pが下型4から持ち上げられて離間し、その後、プレス成形品Pが上型5と下型4との間から搬出される。
以上より、本発明の実施形態2によると、スライド型13が型内部に位置しており、凹状成形面4aと表面側押圧面4bとの連続部分(所謂、ダイR)にスライド型13が位置しないので、上型5及び下型4の型閉じ動作により鋼板10をプレス成形する際、スライド型13に影響を受けない凹状成形面4aと表面側押圧面4bとの連続部分によって鋼板10が凹状成形面4aと凸状成形面5aとの間に滑らかに流入して精度良くプレス成形品Pを得ることができる。一方、上型5及び下型4によってプレス成形品Pを加圧保持する際、スライド型13が立壁部P2に接触するとともに、プレス成形品Pの成形部P1を除く箇所が表面側押圧面4b及び裏面側押圧面5dに接触するので、プレス成形品Pの全領域の焼き入れ(冷却)が確実にばらつかなくなる。このように、本発明の実施形態2におけるプレス装置1によって高強度なプレス成形品Pを精度良く得ることができる。
尚、本発明の実施形態1,2のプレス装置1では、焼き入れが発生する温度まで鋼板10を加熱させてプレス成形しているが、鋼板10を焼き入れが発生する温度まで加熱させずに、所謂加温状態にすることにより加圧保持時に焼き入れを発生させないようにしてプレス成形品Pを冷却硬化させる場合にも本発明のプレス装置1を適用することができる。
また、本発明の実施形態1,2では、スライド型13,54が立壁部P2の一部に接触する構造になっているが、スライド型13,54が立壁部P2の全部に接触する構造であってもよい。
さらに、上記スライド型13,54は、本発明の実施形態1,2の如きカム機構で移動させる必要はなく、例えば、流体圧シリンダ等で、昇降台3の動作に関係なく移動させるようにしてもよい。
本発明は、加熱又は加温された鋼板を対向配置された上型及び下型でプレス成形してプレス成形品にするとともに、該プレス成形品を上型及び下型で加圧保持して冷却させるプレス装置に適している。
1 プレス装置
2 基台
3 昇降台
4 下型
4a 凹状成形面
4b,54b 表面側押圧面
4f スライド孔
5 上型
5a,41a 凸状成形面
5b,42 カムドライバ(カム部)
5d,43 裏面側押圧面
10 鋼板
13,54 スライド型(移動接触型)
52 ホルダ型
52a ホルダ面
54a 立壁成形面
F 床面
P プレス成形品
P1 成形部
P2 立壁部

Claims (2)

  1. 床面に設置された基台と、
    該基台の上方に対向して昇降可能に配置された昇降台と、
    上記基台に固定され、加熱又は加温された鋼板を載置する下型と、
    上記昇降台に固定され、当該昇降台の下降動作により上記下型とで上記鋼板をプレス成形して成形部に上記昇降台の昇降方向に延びる立壁部を有するプレス成形品にするとともに、該プレス成形品を上記下型とで加圧保持する上型とを備え、
    該上型及び上記下型の一方には、上記昇降台の昇降方向と交差する方向に移動可能に設けられ、上記昇降台の下降動作時か、又は、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時に内側方に移動して上記立壁部の一部又は全部に接触状態になる移動接触型が設けられており、
    さらに上記上型及び上記下型の一方には、上記成形部の表面側に対応する凹状成形面と、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時において、当該プレス成形品の上記成形部を除く箇所の表面側を押圧する表面側押圧面と、上記上型及び上記下型で加圧保持した状態の上記プレス成形品の立壁部に対して交差する方向に延び、上記凹状成形面の側面に開口するスライド孔とが設けられ、
    上記上型及び上記下型の他方には、上記成形部の裏面側に対応する凸状成形面と、上記上型及び上記下型による上記プレス成形品の加圧保持時において、当該プレス成形品の上記成形部を除く箇所の裏面側を押圧する裏面側押圧面とが設けられ、
    上記移動接触型は、上記スライド孔にスライド移動可能に嵌挿されていることを特徴とするプレス装置。
  2. 請求項1に記載のプレス装置において、
    上記上型及び上記下型の他方には、上記昇降台の下降動作に連動して上記移動接触型を移動させるカム部が設けられていることを特徴とするプレス装置。
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