JP5431775B2 - 画像処理作業をオフロードする携帯型画像化装置 - Google Patents

Description

本発明は、概して、携帯型ディジタルカメラから画像処理作業をオフロード(offload)することに関する。

ディジタルカメラやカメラ付き携帯電話などの携帯型カメラ装置から取得されたビデオ画像や静止画像の処理作業は、画像取得直後に前記装置によって実行される。

しかし、ポータブルカメラ装置のメモリ、処理能力、バススピードの制限があるため、画像のサイズ変更や画像の回転のような限られた類型の処理のみ前記装置で実行可能であり、画像とビデオの質を向上させるために使われ得るより高度な処理技術を前記装置のユーザが使用できなかった。

ここでわかるように前述の欠点は、複雑な画像処理作業をネットワークサーバにオフロードすることで対処される。

それゆえ、画像化装置は、持ち運び可能なハウジングと、ハウジングに支持されるＣＣＤのような画像化部と、ハウジングに設けられ、一以上の対象の画像を生成するために人間によって操作できるピクチャ・ボタンとを有する。ハウジングに支持されたプロセッサが画像化部によって生成された画像信号を受信し、ハウジングに設けられた通信インターフェースを用いて、ピクチャ・ボタンの操作に応じて、自動的に前記映像信号をサーバに送る。

実施例では、装置上で表示するため、及び／又は、記憶するため、画像信号に由来する処理された情報をサーバからプロセッサが戻り受ける。前記装置は、ハウジングに支持され、プロセッサと通信する画像表示装置を有することで実現されているがこれに限られない。プロセッサは、処理機能のリストを表示装置に表示することができ、ユーザがそのリストから、画像信号を受け取るサーバに実行させたい機能を少なくとも一つ選択することができるようにする。望むなら、プロセッサがユーザに画像信号に由来する処理済みの情報をサーバから受け取る少なくとも一つの送り先の装置を定義させるようにしてもよい。その上、プロセッサがユーザに映像信号に由来する処理済みの情報のどれを画像装置と送り先の装置に送るか定義させるようにしてもよい。

他の側面として、ネットワークサーバはプロセッサと、プロセッサにアクセス可能で、命令を保持するコンピュータ読み取り可能な媒体を含んでおり、この命令によって、プロセッサは、画像化装置からネットワークを介して画像信号を受け取ること、及び、画像化装置の識別情報（identification）を受け取ること、を含む論理動作（logic）を実行する。前記論理動作には、前記識別情報を少なくとも一つの画像処理機能に関連づけること、画像処理機能を実行して処理出力を生成すること、そして、識別情報を少なくとも一つの戻りアドレスに関連付けることも含まれる。前記処理出力は、ユーザの要求があった場合には、ネットワークを介して戻りアドレスへ送られる。

実施例では、処理機能には、原画像を圧縮する機能、補完アルゴリズムを用いた画像のサイズ変更機能及び／又は拡大縮小機能、画像に関する度数分布均一法の実行機能、画像に関する色彩向上アルゴリズムの実行機能、人間の画像に関する赤目効果軽減機能、最初の符号形式から二つ目の符号形式に画像を変換する機能、ピントぼけ除去機能、画像からノイズを除去する機能、レンズゆがみ効果の修正機能、カメラの振動若しくは物体の動き又はその両方による影響を軽減する動作補償機能、画像に関する超解像技術実行機能、が含まれる。

その他の側面として、本発明に係る方法は、携帯型画像化装置を用意する工程と、前記画像が生成された時にネットワークを介して、ネットワークサーバに画像を自動的にオフロードするように装置にプログラミングする工程と、ネットワークサーバを使って画像に対して少なくとも一つの処理機能を実行して、出力を生成する工程と、送り先のアドレスに前記ネットワークを介して前記出力結果を戻す工程とを含む。

本発明の構成及び動作の詳細については、添付図面を参照することによって、よりよく理解される。図面中、同一の符号が付された部分は同じものを指している。

カメラの実施例の概要ブロック図を示す。 本原理に基づいたシステム例のブロック図を示す。 本原理に基づいた論理動作の例のフローチャートを示す。

まず、図１を参照する。ディジタルカメラ１０は、電荷結合素子（ＣＣＤ）（これには限られないが）などのカメラ用センサ１４を有する持ち運び可能な軽くて、携帯できるハウジング１２を備える。前記センサ１４は、レンズ１６を通して検出した画像を生成する。そして、示されている実施例に限られないが、例えば、前記画像は、処理回路に送られる。

次に、処理回路１８は、ハウジング１２内にあって、コンピュータ読み取り可能な媒体２２にあるデータにアクセスし、記憶することができるカメラのプロセッサ２０と通信する。媒体２２は、ディスク型の記憶装置、及び／又は、固体素子記憶装置とすることでき（これらに限られないが）、また後者の一つの実施例としてランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）とすることができる。カメラ１０を起動するための電源ボタン２４を、ハウジング１２上に設けてもよい。ユーザは、電源ボタン２４を操作して、一つ以上のバッテリ２６からカメラ１０の部品へ電力供給を開始させることができる。これらの部品には、プロセッサ２０及び液晶（ＬＣＤ）（これには限定されないが）などの画像ディスプレイ２８が含まれる。また、ハウジング１２には通常、ピクチャ・ボタン３０が設けられていて、ユーザはこのボタンを通して、写真としてフレーム（もしくは、ビデオカメラを用いる場合は、複数のフレーム）を撮影したいという希望を伝える。なお、この「ピクチャ・ボタン」という用語は、カメラに画像を取得させるためにユーザが操作する任意のエレメントを意味するものと理解すべきである。また、望ましくは、ＷｉＦｉインターフェース（これには限られないが）などの無線ネットワーク通信インターフェース３２を設けて、カメラのプロセッサ２０が一つ又はそれ以上のサーバ（後述）とインターネットその他のネットワークを介して無線で通信できるようにしてもよい。他の実施例として、有線による通信インターフェースを用いることもできる。いずれの場合でも、カメラ１０は、画像センサ及び記憶装置を備えた電子装置、例えば、ディジタルカメラそのもの、カメラ付き携帯電話、個人携帯端末（ＰＤＡ）、カメラ内臓ノート型コンピュータとして実施可能であることが理解されるだろう。

図２を参照する。カメラ１０は、インターフェース３２を用いて、ネットワーク３６を介して同期サーバ３４と通信する。そして、同期サーバ３４は、処理サーバ３８と通信する。なお、ここで説明する機能は、単一のサーバで実現することも、図示のように二台のサーバで実現することも、さらにそれ以上のサーバでも実現できることが理解されるだろう。いずれの場合でも、サーバ３４、３８それぞれは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体４４、４６それぞれにアクセスする一つ以上のプロセッサ４０、４２それぞれを備え、以下の原理に応じた画像処理作業を実行する。そして、これらのサーバは、カメラ１０のユーザによる指示に従って、一以上の送り先の装置４８にもカメラ１０にも画像処理の様々な出力結果を戻す。この送り先の装置４８には、例えば、ネットワーク３６上にあるユーザのノート型コンピュータ、パーソナルコンピュータ、マルチメディアプレイヤーを用いることができる。

図３では、カメラ１０によって実行される論理動作を示す。ブロック５０において、カメラ１０のユーザには、サーバに実行させたい高度な処理機能を、例えば機能の価格リストから選択する機会が与えられる。選択の際に表示される機能のリストは、カメラ１０に予め記憶されていたもの、又はサーバ３４からリアルタイムで受信したもの、あるいはその両方であってよい。あるいはまた、ユーザが店頭（point of purchase）で機能を選択し、その店がその機能を、カメラの識別情報と一緒にサーバに伝達するようにしてもよい。前者の場合には、画像が取得された時点で、カメラの識別情報を希望の機能及び画像と共にカメラ１０から送るようにしてもよく、後者の場合には、画像とカメラの識別情報だけをサーバに送るようにしてもよい。

また、ブロック５２では、カメラ１０のユーザは、（例えばＩＰアドレスやＭＡＣアドレスを入力することによって）、図２に示された送り先の装置４８を選択することができる。さらに、ブロック５４では、カメラのユーザは、どの情報をサーバからカメラ１０へ送り返してほしいのか選択する（例えば、ディスプレイ２８上に表示され得る「リターン」で表示されるリストから選択する）。この中には、オプションとして送り返さないこと
（「ｎｏｎｅ」）が含まれてもよい。例えば、ユーザは、処理された画像ファイルを送り先の装置に転送すること、あるいは元の画像ファイルを転送することを選択することができる。

続いて、ブロック５６では、ユーザがピクチャ・ボタン３０を操作すると、カメラのプロセッサは、ピクチャ・ボタン３０の操作を受けて自動的に画像データを前述のサーバに送る。したがって、画像は生成されると直ちに、ピクチャ・ボタンの操作によってカメラの識別情報と一緒に自動的にカメラ１０からネットワークサーバへオフロードされる。このようにして、マルチメディアコンテンツがカメラ１０からサーバに送られたり戻されたりすることがユーザに意識されずに実行される。

同期サーバ３４は、画像及びカメラの識別情報を受け取り、前述のようユーザが希望した処理機能を参照する。そして、同期サーバ３４は、自分で処理機能を実行してもよいし、処理サーバ３８に当該機能を実行させてもよい（サーバ３４、３８が別々に設けられている場合）。希望された処理が実行されると、サーバ３４、３８が別々に設けられた場合には、同期サーバ３４に戻され、同期サーバ３４は、ブロック５２で入力されたユーザの定義した送り先のデバイス及びブロック５４で入力された戻し情報を参照し、そして、ブロック５８において実行された処理に対応する出力を、ブロック６０において対応する装置へ送る。希望する機能及び出力に関してユーザの入力がないときのために、デフォルトの処理機能及び戻し情報を予め用意してもよい。ユーザはサーバ３４、３８で実行されるそれぞれの処理機能に対して、費用が請求される。

サーバ３４、３８のそれぞれが単独であるいは、両者が協働して実行する処理機能には、例として、高度な符号機を用いた原画像を圧縮する機能、補完アルゴリズムを用いた画像のサイズ変更機能若しくは拡大縮小機能又はその両方、画像に関する度数分布均一法の実行機能、画像に関する色彩向上アルゴリズムの実行機能、人間の画像に関する赤目効果軽減機能、幾何変換実行機能、ピントぼけ除去機能、画像からノイズを除去する機能、ダイナミックレンジ拡大機能、レンズゆがみ効果の修正機能、カメラの振動若しくは物体の動き又はその両方による影響を軽減する動作補償機能、超解像技術実行機能、モザイクやパノラマを作るために複数枚の画像をいっしょに繕う機能を含めることができる。ビデオの場合に、サーバに実行される処理は、例えば、ディジタル著作管理を付加してＭＰＥＧからＡＶＣへ、ＭＰＥＧからＷＭＶへというように一つの符号形式から別の符号形式への変換処理、ビデオ画像の拡大縮小処理その他を含めることができる。

処理済のマルチメディアコンテンツを記憶可能なネットワーク上のドライブをマッピングすることで、カメラ１０に追加的な記憶装置も提供され得る。

１０ カメラ
１２ ハウジング
１４ センサ
１６ レンズ
１８ 処理回路
２０ プロセッサ
２２ 媒体
２４ 電源ボタン
２６ バッテリ
２８ ディスプレイ
３０ ピクチャ・ボタン
３２ インターフェース
３４ 同期サーバ
３６ ネットワーク
３８ 処理式サーバ
４０、４２ プロセッサ
４４、４６ 記憶媒体
４８ 送り先の装置

Claims (13)

1. プロセッサと、
   プロセッサにアクセス可能で、当該プロセッサに論理動作を実行させる命令を保持するコンピュータ読み取り可能な記録媒体とを備え、
   前記論理動作には、
   画像化装置からネットワークを介して画像信号を受信すること、
   前記画像化装置の識別情報を受信すること、
   少なくとも一つの画像処理機能と前記識別情報を関連付けること、
   処理された出力結果を生成するために前記画像処理機能を実行すること、
   少なくとも一つの戻りアドレスと前記識別情報を関連付けること、
   前記ネットワークを介して前記処理された出力結果を前記戻りアドレスに送ること、
   が含まれることを特徴とするネットワークサーバ。
2. 前記論理動作は、ユーザに要求された戻すべき画像に基づいて、戻りアドレスに複数の処理された出力結果のうちどれを送るかを決定するステップを含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
3. 前記処理機能は、原画像を圧縮する機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
4. 前記処理機能は、補完アルゴリズムを用いた画像のサイズ変更機能若しくは拡大縮小機能又はその両方を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
5. 前記処理機能は、画像に関する度数分布均一法の実行機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
6. 前記処理機能は、画像に関する色彩向上アルゴリズムの実行機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
7. 前記処理機能は、人間の画像に関する赤目効果軽減機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
8. 前記処理機能は、最初の符号形式から二つ目の符号形式に画像を変換する機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
9. 前記処理機能は、ピントぼけ除去機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
10. 前記処理機能は、画像からノイズを除去する機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
11. 前記処理機能は、レンズゆがみ効果の修正機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
12. 前記処理機能は、カメラの振動若しくは対象の動き又はその両方による影響を軽減する動作補償機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。
13. 前記処理機能は、画像に関する超解像技術実行機能を含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ。

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