JP2004112348A - デジタルスチルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルスチルカメラを提供する。
【解決手段】まず、先頭の1行を読み出す(S1)。1行目はTXなのでステップS2でYとなりデータ(ATD1234567)を送信する(S6)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでは最終行ではないので、ステップS1に戻る。再びステップS1で2行目を読み出す。2行目はRXなのでステップS3でデータ(CONNECT)を受信する(S7)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでも最終行ではないので、ステップS1に戻る。このようにして最終行にいくまで継続される。
【選択図】 図6
【解決手段】まず、先頭の1行を読み出す(S1)。1行目はTXなのでステップS2でYとなりデータ(ATD1234567)を送信する(S6)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでは最終行ではないので、ステップS1に戻る。再びステップS1で2行目を読み出す。2行目はRXなのでステップS3でデータ(CONNECT)を受信する(S7)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでも最終行ではないので、ステップS1に戻る。このようにして最終行にいくまで継続される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスチルカメラに関し、さらに詳しくは、通信手段を有するデジタルスチルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの発達に相まって、その画像入力装置としてのデジタルカメラの利用が広まってきた。特に、新聞社や放送メディア等のマスコミ機関では、報道の即時性から野外で撮影した画像データを通信手段を利用して遠隔地に即座に送信することが要求されている。しかし、現在の方法はデジタルカメラで撮影した画像データは一旦PCに記憶され、そのデータをPCで編集してメール或いはインターネット等の通信手段を利用して送信していた。
このような通信機能を有するデジタルカメラの従来技術として特開2002−33992公報には、画像形成装置が作成した画像レイアウトなどの表示画像情報を画像形成情報提供装置に表示することができる画像形成システムについて開示されている。これによると、デジタルカメラから画像のサイズ情報が印刷装置に送信されると、印刷装置側では画像レイアウトを作成し、レイアウト画面表示情報としてデジタルカメラに送信する。デジタルカメラではレイアウト画面として表示され、操作者が次の画像レイアウトの表示を要求すると、印刷装置の印刷ジョブ処理ソフトウェアでは、次の画像レイアウトを作成し、次のレイアウト画面としてデジタルカメラに表示させる。操作者がデジタルカメラにおいて画像データ送信の入力操作を行った場合、印刷画像データが印刷装置に送信され、印刷装置は、印刷画像データを受信した際に表示中の画像レイアウトで印刷処理を実行するとしている。
また、特開2002−73207公報には、搭載されたカメラを手軽に使用できる技術について開示されている。これによると、カメラ筐体は、カメラ筐体の側面に固定されるレンズと、撮像素子(図示せず)とから構成され、本体部の水平軸を中心として回転可能である。撮影を行なわない場合には、レンズが固定された側面が本体部と対向するようにカメラ筐体を回転させて、レンズを内側に格納して保護する。撮影を行なう場合には、レンズが固定された側面と本体部の表示手段及び操作入力手段が設けられた側面とが平行となるようにカメラ筐体を回転させ、レンズを外側に出す。レンズが外側に向けられ、撮影可能状態となったことを検出すると、カメラ部を用いた撮影処理を起動させる。また、レンズが格納されたことを検出すると、カメラ部を用いた撮影処理を終了させるものである。
【特許文献1】特開2002−33992公報
【特許文献2】特開2002−73207公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタルカメラは、カメラ自体に通信機能を備えていないため、一旦PC等のメモリに記憶してから送信していたので、操作が煩わしく、しかもカメラ以外にPC等の通信機能を備えた機器が必要であり、コスト的にも不利である。また、特開2002−33992公報は、カメラに通信機能を備えているが、印刷装置との間で画面のサイズ情報により印刷のレイアウトを決定する技術であり、発明の使用目的が印刷に限定されている。
また、特開2002−73207公報は、携帯情報端末に付属するカメラの構造に関する発明であり、あくまでも通信機能は携帯情報端末側にあり、カメラに通信手段を備えていないため、従来の技術と本質的に変わらないため同じ問題点を有している。
本発明は、かかる課題に鑑み、撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、通信機能を有するデジタルスチルカメラにおいて、通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶記する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、サーバとの間で通信を行う場合、前記表示手段を見ながら前記操作手段によりコマンド及びデータを入力して前記デジタルデータの送信あるいは受信を行うことを特徴とする。
従来のデジタルスチルカメラは、撮影した画像データをメモリに記憶することが目的であったため、カメラ自体に通信機能を持っていなかった。そのため、画像データを遠隔地に送信する場合は、外部メモリに蓄積したデータをメディアごと郵送するか、外部メモリのデータを一旦通信機能を備えたPCに記憶して、そのPCから送信する方法であった。そこで、本発明ではカメラ自体に通信機能を備え、カメラから直接ネットワーク等の回線を介して遠隔地に画像データを送信するものである。
かかる発明によれば、カメラ自体に通信手段を備えているので、直接画像データを遠隔地に送信することが可能となり、他の機器を必要としないのでコスト的にも安く実現することができる。
【0005】
請求項2は、前記制御手段は、通信が終了すると一連の通信内容をログデータとして記憶するように、前記記憶手段を制御することを特徴とする。
カメラから送信する相手は基本的に同じ場合が多い。そのような場合、送信の度に同じ操作をしていたのでは操作性を悪くしてしまう。そこで、本発明では通信が終了すると、一連の通信内容をログデータとしてメモリに記憶しておく。これにより、送信履歴を後日確認することが可能となり、しかも、同じ送信先に対してはログデータから同じ操作で送信することができる。
かかる発明によれば、送信内容をログデータとして記憶しておくので、送信履歴の確認と、同じ送信先に再度送信する場合、ログデータから同じ操作で送信することができる。
請求項3は、前記制御手段は、再度同じサーバと通信する場合、前記記憶手段に既に記憶されたログデータに基づいて通信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする。
同じサーバに対して再度送信する場合、送信アドレスが同じであり、更に送信手順も同じ場合がある。そのようなときログデータを参照して操作すれば、操作が簡略化される。
かかる発明によれば、再度同じサーバと通信する場合、ログデータを参照して操作するので、操作が簡略化され、操作性の優れたカメラを実現することができる。
請求項4は、前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータの一部若しくは全部を変更可能とするように前記操作手段を制御することを特徴とする。
たとえ同じ送信相手でもログデータをそのまま使用することができない場合がある。そのようなとき、ログデータの一部を変更できるようにしておけば最小限の変更で送信することができる。
かかる発明によれば、ログデータを変更可能とするので、最小限の変更で送信が可能となり操作性が向上する。
【0006】
請求項5は、前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータをファイル形式にて書き込み、若しくは読み出し可能とするように前記記憶手段を制御することを特徴とする。
カメラは通信手段によりPCと接続される場合が多い。そのときログデータの形式が特有のものであると、汎用のPCと通信をすることができない。そこで、本発明では、ログデータをPCとの互換性があるファイル形式にする。
かかる発明によれば、ログデータをファイル形式にして読み書きするので、汎用のPCとの互換性を保つことができる。
請求項6は、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された通信内容のファイルを、前記通信手段によりパーソナルコンピュータに送信あるいは受信するように前記通信手段を制御することを特徴とする。
ログデータがファイル形式に変換されれば、そのファイルデータは汎用のPCと互換性が保てる。これにより、本発明のカメラの通信手段によりPCと直接データの送受信が可能となる。
かかる発明によれば、ファイルデータをPCと送受信するので、カメラのデータとPCからのデータとの互換性がとれ、双方向のデータ通信が可能となる。
請求項7は、前記制御手段は、前記ファイルを取り外し可能な外部記憶媒体に記憶するように前記デジタルスチルカメラを制御することを特徴とする。
デジタルカメラには、取り外し可能なメモリカードとのインターフェイスを備えている。従って、そのインターフェイスを利用してメモリカードに画像データを記憶しておけば、それを外部のPCで読み込んで利用することができる。
かかる発明によれば、画像データを取り外し可能なメモリカードに記憶するので、他の場所で自由に画像データを利用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態のデジタルスチルカメラのブロック図である。このデジタルスチルカメラは、被写体の光学画像を集光するレンズ1と、レンズ1により集光された光束を集束する絞り部2と、図示しない複数のレンズを移動させて合焦したり、絞り部2を駆動するモータドライバ11と、レンズ1と絞り部2を通過した光学画像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)3と、CCD3に含まれる雑音を低減するCDS(Correlated Double Sampling)4と、CCD3からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、前記CCD3、CDS4、A/D変換器5のタイミングを発生するタイミング発生器13と、画像処理パラメータに従って画像処理を行うデジタル信号処理回路7と、撮像画素の記録と画像処理された画像を記憶するフレームメモリ6と、液晶(LCD:Liquid Crystal Display)により撮像画像を表示する表示部8と、デジタル信号処理回路7で処理された画像データを圧縮あるいは原画像データに伸張する画像圧縮伸張回路9と、画像圧縮伸張回路9により圧縮された画像データを格納するメモリカード10と、制御プログラムに基づいて所定の制御を実行するCPU14と、操作者がカメラ本体を操作するためのレリーズボタン等を備えたカメラ操作部17と、例えばモデムモジュールとするにより電話回線を接続することによりサーバに接続される通信I/F12と、CPU14の制御プログラムを格納するROM16と、フレームメモリ6と表示部8の制御を司る画像表示制御部15と、ワークメモリとしての役割を持つRAM18により構成される。
【0008】
次に、図1を参照しながら、本構成のデジタルスチルカメラ100の動作概要について説明する。操作者は図示しないファインダから被写体を覗き、カメラ操作部17のレリーズボタンを押すと、CPU14はその信号を検出してモータドライバ11に対してレンズ1と絞り2を駆動して、被写体の画像をCCD3に合焦させる。これらの一連の動作は、自動的にCPU14が図示しないセンサの情報に基づいて行われる。CCD3に合焦された画像は、タイミング発生器13から発生されるクロックにより順次取り出され、CDS4によりデータに含まれる雑音を低減する。ここで、CCD3の出力信号に含まれる雑音は、リセット雑音が支配的である。この雑音を低減するために信号期間に含まれる映像信号とリセット雑音及び、フィールドスルー期間のみに含まれるリセット雑音から両者を引き算することによりリセット雑音をキャンセルしている。そして、そのアナログ信号をA/D変換器5により10ビットのデジタル信号に変換して、デジタル信号処理回路7に入力され、フレームメモリ6に一時保管される。そして、図示しないメモリに格納されたパラメータにより、CPU14からの指示によりフレームメモリ6に一時保管されたデータを処理し、その処理された画像をフレームメモリ6に再び格納する。さらに、フレームメモリ6に書き込まれたデータを表示部8の制御部に送り、LCDにその内容を表示する。フレームメモリ6は、少なくとも撮像画素の1画面以上の画像データを蓄積することができる画像メモリであり、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、あるいはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般に用いられているメモリを用いる。
【0009】
ここで、操作者の意思により、その画像をメモリカード10に記録しておきたい場合、カメラ操作部17から指示をすると、CPU14はそれに従って、デジタル信号処理回路7に対して画像をメモリカード10に転送する制御を実行する。つまり、画像処理された画像をフレームメモリ6から読み出し、画像圧縮伸張回路9に送る。ここで、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で画像を圧縮し、メモリカード10に記憶する。この符号化アルゴリズムにはADCT(適応離散コサイン)を用い、最初に解像度の低い画像を符号化し、次第に解像度が高くなるような階層符号化も取り入れられる。このようにメモリカード10は、フレームメモリ6に格納されたデータを圧縮し、その圧縮データを格納しておくためのものである。この他に、例えば8MB程度の内部メモリあるいはスマートメディア・コンパクトフラッシュ(登録商標)などに記録する構成であってもよい。
また、逆にメモリカード10の内容を表示部8に表示する場合や、外部端子により他のPCと接続して画像データを転送したい場合は、所望のメモリカードをカメラ本体の図示しないコネクタに挿入して、カメラ操作部17から指示すると、CPU14はデジタル信号処理回路7に指示してメモリカードの圧縮された画像データを読み出し、画像圧縮伸張回路9に入力して、圧縮のアルゴリズムに従ってデータを伸張して元に戻し、表示部8に画像を表示する。
また、通信I/F12は、例えばモデムモジュールとすれば電話回線を接続することによりサーバに接続することができる。また、モードダイヤルや通信用のボタンを操作することにより通信モードにすることができる。更に、サーバに接続するときには、セキュリティを確保するためにIDやパスワードの入力を求められる場合がある。画像ファイルの転送などにはサーバによってコマンドが決められていて、対話式にコマンドを入力することによってサーバが受信待機状態になる場合がある。そして転送が終了すると、サーバは次のコマンド待ちになり、さらにファイルを転送するか通信を終了するかのコマンドを入力する。
【0010】
図2は、本発明のサーバに接続してファイルを転送する場合の通信中のシーケンス例を示す図である。この例では、先ずカメラ20がユーザ操作により操作部17からダイヤル番号(ATD1234567)をモデム21に入力する。モデム21は回線に接続されてダイヤルの相手(サーバ22)と接続する。サーバ22からID入力の要求が送信され(ID>)、表示部8に表示される。それを見てIDを入力すると(MYID)、サーバ22からパスワードの入力要求が送信され(PASS>)、パスワード(MYPASS)を送信する。次に、サーバ22からコマンドの入力要求が送信され(CMD>)、転送コマンド(PUTF)を送信する。すると、サーバ22からデータ受信待ちの指示が来るので(waite data)ファイルを選択してデータを送信する(DATA)。データは所定の単位でサーバ22から(ACK)が送られてくる。ファイル送信が終了すると(EOF)を送ると、サーバ22から終了コマンドの要求が来る(CMD>)。終了コマンドENDを送って回線を切断する。
【0011】
図3(a)は、表示部8の表示内容の一例を示す図である。この例では、サーバ22からID入力の要求が来た場合の画面である。「IDを入力してください」の支持に対して、領域26から数字かアルファベットを釦27で選択し、釦28で決定して枠25内に入力する。また、ファイル選択後のデータ転送にはXMODEM等の既存のプロトコルを使用することができる。
図3(b)は、表示部8の表示内容の一例を示す図である。この例では、通信を終了すると一連の通信内容をログデータに残す。ログデータは通信を行った日時等で識別することができるが、容易にログデータを識別するための名前を付けてもよい。その名前は領域26から数字かアルファベットを釦27で選択し、釦28で決定して枠25内に入力する。
図4は、ログデータの例を示す図である。この例では、データは送信または受信が1行毎に表される。1行で1つの処理に解釈される。例えば、第1列30の数字は前の処理からのシステム時間を表す。第2列31はコマンドを表しTXはコマンド送信、RXはレスポンス受信、TFはファイル送信である。第3列32は、TX/RXでは送受信データ、TFではファイル名を表す。
本発明では、先に送信したことがあるサーバと通信する場合は、通信時にログデータの利用を行うことができる。図5は、以前に行った通信のログのリストから希望のデータを選択する画面の例である。この例では、枠35内の「01/11/12 10:00XYZ」を再利用する場合であり、取り消す場合は釦36を押し、実行する場合は釦37を押す。ログにおいてデータを送信している場合(TX)にはこのデータを送信する。ログにおいてデータを受信している場合(RX)にはこのデータの受信を待つ。また、レスポンスデータを待つ場合には、ログデータに記録された時間データに対して、あらかじめ設定されたレスポンス待ち時間幅だけ待ち時間を伸ばすことができる。例えばTX後のRXは3秒、TF後のRXは10秒待ち時間を伸ばす。こうすることによってサーバの処理時間のブレを吸収することができる。ログにおいて画像ファイルを選択送信している場合(TF)には、画像ファイルの選択を行って選択されたファイルのデータを送信する。以上によって一連のコマンドの入力を行うことなく通信を行うことができる。
【0012】
図6は、通常の通信動作のフローチャートである。図4を例にとって説明する。まず、先頭の1行を読み出す(S1)。1行目はTXなのでステップS2でYとなりデータ(ATD1234567)を送信する(S6)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでは最終行ではないので、ステップS1に戻る。再びステップS1で2行目を読み出す。2行目はRXなのでステップS3でデータ(CONNECT)を受信する(S7)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでも最終行ではないので、ステップS1に戻る。このようにして最終行にいくまで継続される。
また、ログデータは呼び出して適宜編集することができる。つまり、データの内容やレスポンスの待ち時間等を変更、追加、削除することができるので、容易にカスタマイズすることにより、多様な通信に対応することができる。図7(a)は通信ファイルを編集する変更画面例である。この例では、領域41から数字かアルファベットを釦42、44で選択し、釦43で決定して枠40内に入力する。
図7(b)はコマンド待ち時間を設定する画面例である。この例では、RX待ち時間5sec、TX待ち時間30secの例であり、枠45、46の数値を釦47を操作することにより増加したり、減らしたりすることができる。このようにして変更されたログデータは名前を付けて内蔵メモリや取り外し可能なメモリカードに保存する事ができる。あるいは通信手段によって接続されたPCに送信しても良い。更に、これらのファイルを別のデジタルスチルカメラにおいてメモリカードから読み出したり、PCから受信することによって利用することが可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、カメラ自体に通信手段を備えているので、直接画像データを遠隔地に送信することが可能となり、他の機器を必要としないのでコスト的にも安く実現することができる。
また請求項2では、送信内容をログデータとして記憶しておくので、送信履歴の確認と、同じ送信先に再度送信する場合、ログデータから同じ操作で送信することができる。
また請求項3では、再度同じサーバと通信する場合、ログデータを参照して操作するので、操作が簡略化され、操作性の優れたカメラを実現することができる。
また請求項4では、ログデータを変更可能とするので、最小限の変更で送信が可能となり操作性が向上する。
また請求項5では、ログデータをファイル形式にして読み書きするので、汎用のPCとの互換性を保つことができる。
また請求項6では、ファイルデータをPCと送受信するので、カメラのデータとPCからのデータとの互換性がとれ、双方向のデータ通信が可能となる。
また請求項7では、画像データを取り外し可能なメモリカードに記憶するので、他の場所で自由に画像データを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のデジタルスチルカメラのブロック図である。
【図2】本発明のサーバに接続してファイルを転送する場合の通信中のシーケンス例を示す図である。
【図3】本発明の表示部の表示内容の一例を示す図である。
【図4】本発明のログデータの例を示す図である。
【図5】本発明の以前に行った通信のログのリストから希望のデータを選択する画面の例を示す図である。
【図6】本発明の通常の通信動作のフローチャートである。
【図7】本発明の表示部の表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
3 CCD、4 CDS、5 A/D変換器、7 デジタル信号処理回路、8表示部、12 通信I/F、14 CPU、15 画像表示制御部、17 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスチルカメラに関し、さらに詳しくは、通信手段を有するデジタルスチルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの発達に相まって、その画像入力装置としてのデジタルカメラの利用が広まってきた。特に、新聞社や放送メディア等のマスコミ機関では、報道の即時性から野外で撮影した画像データを通信手段を利用して遠隔地に即座に送信することが要求されている。しかし、現在の方法はデジタルカメラで撮影した画像データは一旦PCに記憶され、そのデータをPCで編集してメール或いはインターネット等の通信手段を利用して送信していた。
このような通信機能を有するデジタルカメラの従来技術として特開2002−33992公報には、画像形成装置が作成した画像レイアウトなどの表示画像情報を画像形成情報提供装置に表示することができる画像形成システムについて開示されている。これによると、デジタルカメラから画像のサイズ情報が印刷装置に送信されると、印刷装置側では画像レイアウトを作成し、レイアウト画面表示情報としてデジタルカメラに送信する。デジタルカメラではレイアウト画面として表示され、操作者が次の画像レイアウトの表示を要求すると、印刷装置の印刷ジョブ処理ソフトウェアでは、次の画像レイアウトを作成し、次のレイアウト画面としてデジタルカメラに表示させる。操作者がデジタルカメラにおいて画像データ送信の入力操作を行った場合、印刷画像データが印刷装置に送信され、印刷装置は、印刷画像データを受信した際に表示中の画像レイアウトで印刷処理を実行するとしている。
また、特開2002−73207公報には、搭載されたカメラを手軽に使用できる技術について開示されている。これによると、カメラ筐体は、カメラ筐体の側面に固定されるレンズと、撮像素子(図示せず)とから構成され、本体部の水平軸を中心として回転可能である。撮影を行なわない場合には、レンズが固定された側面が本体部と対向するようにカメラ筐体を回転させて、レンズを内側に格納して保護する。撮影を行なう場合には、レンズが固定された側面と本体部の表示手段及び操作入力手段が設けられた側面とが平行となるようにカメラ筐体を回転させ、レンズを外側に出す。レンズが外側に向けられ、撮影可能状態となったことを検出すると、カメラ部を用いた撮影処理を起動させる。また、レンズが格納されたことを検出すると、カメラ部を用いた撮影処理を終了させるものである。
【特許文献1】特開2002−33992公報
【特許文献2】特開2002−73207公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデジタルカメラは、カメラ自体に通信機能を備えていないため、一旦PC等のメモリに記憶してから送信していたので、操作が煩わしく、しかもカメラ以外にPC等の通信機能を備えた機器が必要であり、コスト的にも不利である。また、特開2002−33992公報は、カメラに通信機能を備えているが、印刷装置との間で画面のサイズ情報により印刷のレイアウトを決定する技術であり、発明の使用目的が印刷に限定されている。
また、特開2002−73207公報は、携帯情報端末に付属するカメラの構造に関する発明であり、あくまでも通信機能は携帯情報端末側にあり、カメラに通信手段を備えていないため、従来の技術と本質的に変わらないため同じ問題点を有している。
本発明は、かかる課題に鑑み、撮影した画像データを簡単な操作で送信することが可能な、デジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、通信機能を有するデジタルスチルカメラにおいて、通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶記する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、サーバとの間で通信を行う場合、前記表示手段を見ながら前記操作手段によりコマンド及びデータを入力して前記デジタルデータの送信あるいは受信を行うことを特徴とする。
従来のデジタルスチルカメラは、撮影した画像データをメモリに記憶することが目的であったため、カメラ自体に通信機能を持っていなかった。そのため、画像データを遠隔地に送信する場合は、外部メモリに蓄積したデータをメディアごと郵送するか、外部メモリのデータを一旦通信機能を備えたPCに記憶して、そのPCから送信する方法であった。そこで、本発明ではカメラ自体に通信機能を備え、カメラから直接ネットワーク等の回線を介して遠隔地に画像データを送信するものである。
かかる発明によれば、カメラ自体に通信手段を備えているので、直接画像データを遠隔地に送信することが可能となり、他の機器を必要としないのでコスト的にも安く実現することができる。
【0005】
請求項2は、前記制御手段は、通信が終了すると一連の通信内容をログデータとして記憶するように、前記記憶手段を制御することを特徴とする。
カメラから送信する相手は基本的に同じ場合が多い。そのような場合、送信の度に同じ操作をしていたのでは操作性を悪くしてしまう。そこで、本発明では通信が終了すると、一連の通信内容をログデータとしてメモリに記憶しておく。これにより、送信履歴を後日確認することが可能となり、しかも、同じ送信先に対してはログデータから同じ操作で送信することができる。
かかる発明によれば、送信内容をログデータとして記憶しておくので、送信履歴の確認と、同じ送信先に再度送信する場合、ログデータから同じ操作で送信することができる。
請求項3は、前記制御手段は、再度同じサーバと通信する場合、前記記憶手段に既に記憶されたログデータに基づいて通信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする。
同じサーバに対して再度送信する場合、送信アドレスが同じであり、更に送信手順も同じ場合がある。そのようなときログデータを参照して操作すれば、操作が簡略化される。
かかる発明によれば、再度同じサーバと通信する場合、ログデータを参照して操作するので、操作が簡略化され、操作性の優れたカメラを実現することができる。
請求項4は、前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータの一部若しくは全部を変更可能とするように前記操作手段を制御することを特徴とする。
たとえ同じ送信相手でもログデータをそのまま使用することができない場合がある。そのようなとき、ログデータの一部を変更できるようにしておけば最小限の変更で送信することができる。
かかる発明によれば、ログデータを変更可能とするので、最小限の変更で送信が可能となり操作性が向上する。
【0006】
請求項5は、前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータをファイル形式にて書き込み、若しくは読み出し可能とするように前記記憶手段を制御することを特徴とする。
カメラは通信手段によりPCと接続される場合が多い。そのときログデータの形式が特有のものであると、汎用のPCと通信をすることができない。そこで、本発明では、ログデータをPCとの互換性があるファイル形式にする。
かかる発明によれば、ログデータをファイル形式にして読み書きするので、汎用のPCとの互換性を保つことができる。
請求項6は、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された通信内容のファイルを、前記通信手段によりパーソナルコンピュータに送信あるいは受信するように前記通信手段を制御することを特徴とする。
ログデータがファイル形式に変換されれば、そのファイルデータは汎用のPCと互換性が保てる。これにより、本発明のカメラの通信手段によりPCと直接データの送受信が可能となる。
かかる発明によれば、ファイルデータをPCと送受信するので、カメラのデータとPCからのデータとの互換性がとれ、双方向のデータ通信が可能となる。
請求項7は、前記制御手段は、前記ファイルを取り外し可能な外部記憶媒体に記憶するように前記デジタルスチルカメラを制御することを特徴とする。
デジタルカメラには、取り外し可能なメモリカードとのインターフェイスを備えている。従って、そのインターフェイスを利用してメモリカードに画像データを記憶しておけば、それを外部のPCで読み込んで利用することができる。
かかる発明によれば、画像データを取り外し可能なメモリカードに記憶するので、他の場所で自由に画像データを利用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態のデジタルスチルカメラのブロック図である。このデジタルスチルカメラは、被写体の光学画像を集光するレンズ1と、レンズ1により集光された光束を集束する絞り部2と、図示しない複数のレンズを移動させて合焦したり、絞り部2を駆動するモータドライバ11と、レンズ1と絞り部2を通過した光学画像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)3と、CCD3に含まれる雑音を低減するCDS(Correlated Double Sampling)4と、CCD3からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、前記CCD3、CDS4、A/D変換器5のタイミングを発生するタイミング発生器13と、画像処理パラメータに従って画像処理を行うデジタル信号処理回路7と、撮像画素の記録と画像処理された画像を記憶するフレームメモリ6と、液晶(LCD:Liquid Crystal Display)により撮像画像を表示する表示部8と、デジタル信号処理回路7で処理された画像データを圧縮あるいは原画像データに伸張する画像圧縮伸張回路9と、画像圧縮伸張回路9により圧縮された画像データを格納するメモリカード10と、制御プログラムに基づいて所定の制御を実行するCPU14と、操作者がカメラ本体を操作するためのレリーズボタン等を備えたカメラ操作部17と、例えばモデムモジュールとするにより電話回線を接続することによりサーバに接続される通信I/F12と、CPU14の制御プログラムを格納するROM16と、フレームメモリ6と表示部8の制御を司る画像表示制御部15と、ワークメモリとしての役割を持つRAM18により構成される。
【0008】
次に、図1を参照しながら、本構成のデジタルスチルカメラ100の動作概要について説明する。操作者は図示しないファインダから被写体を覗き、カメラ操作部17のレリーズボタンを押すと、CPU14はその信号を検出してモータドライバ11に対してレンズ1と絞り2を駆動して、被写体の画像をCCD3に合焦させる。これらの一連の動作は、自動的にCPU14が図示しないセンサの情報に基づいて行われる。CCD3に合焦された画像は、タイミング発生器13から発生されるクロックにより順次取り出され、CDS4によりデータに含まれる雑音を低減する。ここで、CCD3の出力信号に含まれる雑音は、リセット雑音が支配的である。この雑音を低減するために信号期間に含まれる映像信号とリセット雑音及び、フィールドスルー期間のみに含まれるリセット雑音から両者を引き算することによりリセット雑音をキャンセルしている。そして、そのアナログ信号をA/D変換器5により10ビットのデジタル信号に変換して、デジタル信号処理回路7に入力され、フレームメモリ6に一時保管される。そして、図示しないメモリに格納されたパラメータにより、CPU14からの指示によりフレームメモリ6に一時保管されたデータを処理し、その処理された画像をフレームメモリ6に再び格納する。さらに、フレームメモリ6に書き込まれたデータを表示部8の制御部に送り、LCDにその内容を表示する。フレームメモリ6は、少なくとも撮像画素の1画面以上の画像データを蓄積することができる画像メモリであり、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、あるいはSDRAM(Synchronous DRAM)などの一般に用いられているメモリを用いる。
【0009】
ここで、操作者の意思により、その画像をメモリカード10に記録しておきたい場合、カメラ操作部17から指示をすると、CPU14はそれに従って、デジタル信号処理回路7に対して画像をメモリカード10に転送する制御を実行する。つまり、画像処理された画像をフレームメモリ6から読み出し、画像圧縮伸張回路9に送る。ここで、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で画像を圧縮し、メモリカード10に記憶する。この符号化アルゴリズムにはADCT(適応離散コサイン)を用い、最初に解像度の低い画像を符号化し、次第に解像度が高くなるような階層符号化も取り入れられる。このようにメモリカード10は、フレームメモリ6に格納されたデータを圧縮し、その圧縮データを格納しておくためのものである。この他に、例えば8MB程度の内部メモリあるいはスマートメディア・コンパクトフラッシュ(登録商標)などに記録する構成であってもよい。
また、逆にメモリカード10の内容を表示部8に表示する場合や、外部端子により他のPCと接続して画像データを転送したい場合は、所望のメモリカードをカメラ本体の図示しないコネクタに挿入して、カメラ操作部17から指示すると、CPU14はデジタル信号処理回路7に指示してメモリカードの圧縮された画像データを読み出し、画像圧縮伸張回路9に入力して、圧縮のアルゴリズムに従ってデータを伸張して元に戻し、表示部8に画像を表示する。
また、通信I/F12は、例えばモデムモジュールとすれば電話回線を接続することによりサーバに接続することができる。また、モードダイヤルや通信用のボタンを操作することにより通信モードにすることができる。更に、サーバに接続するときには、セキュリティを確保するためにIDやパスワードの入力を求められる場合がある。画像ファイルの転送などにはサーバによってコマンドが決められていて、対話式にコマンドを入力することによってサーバが受信待機状態になる場合がある。そして転送が終了すると、サーバは次のコマンド待ちになり、さらにファイルを転送するか通信を終了するかのコマンドを入力する。
【0010】
図2は、本発明のサーバに接続してファイルを転送する場合の通信中のシーケンス例を示す図である。この例では、先ずカメラ20がユーザ操作により操作部17からダイヤル番号(ATD1234567)をモデム21に入力する。モデム21は回線に接続されてダイヤルの相手(サーバ22)と接続する。サーバ22からID入力の要求が送信され(ID>)、表示部8に表示される。それを見てIDを入力すると(MYID)、サーバ22からパスワードの入力要求が送信され(PASS>)、パスワード(MYPASS)を送信する。次に、サーバ22からコマンドの入力要求が送信され(CMD>)、転送コマンド(PUTF)を送信する。すると、サーバ22からデータ受信待ちの指示が来るので(waite data)ファイルを選択してデータを送信する(DATA)。データは所定の単位でサーバ22から(ACK)が送られてくる。ファイル送信が終了すると(EOF)を送ると、サーバ22から終了コマンドの要求が来る(CMD>)。終了コマンドENDを送って回線を切断する。
【0011】
図3(a)は、表示部8の表示内容の一例を示す図である。この例では、サーバ22からID入力の要求が来た場合の画面である。「IDを入力してください」の支持に対して、領域26から数字かアルファベットを釦27で選択し、釦28で決定して枠25内に入力する。また、ファイル選択後のデータ転送にはXMODEM等の既存のプロトコルを使用することができる。
図3(b)は、表示部8の表示内容の一例を示す図である。この例では、通信を終了すると一連の通信内容をログデータに残す。ログデータは通信を行った日時等で識別することができるが、容易にログデータを識別するための名前を付けてもよい。その名前は領域26から数字かアルファベットを釦27で選択し、釦28で決定して枠25内に入力する。
図4は、ログデータの例を示す図である。この例では、データは送信または受信が1行毎に表される。1行で1つの処理に解釈される。例えば、第1列30の数字は前の処理からのシステム時間を表す。第2列31はコマンドを表しTXはコマンド送信、RXはレスポンス受信、TFはファイル送信である。第3列32は、TX/RXでは送受信データ、TFではファイル名を表す。
本発明では、先に送信したことがあるサーバと通信する場合は、通信時にログデータの利用を行うことができる。図5は、以前に行った通信のログのリストから希望のデータを選択する画面の例である。この例では、枠35内の「01/11/12 10:00XYZ」を再利用する場合であり、取り消す場合は釦36を押し、実行する場合は釦37を押す。ログにおいてデータを送信している場合(TX)にはこのデータを送信する。ログにおいてデータを受信している場合(RX)にはこのデータの受信を待つ。また、レスポンスデータを待つ場合には、ログデータに記録された時間データに対して、あらかじめ設定されたレスポンス待ち時間幅だけ待ち時間を伸ばすことができる。例えばTX後のRXは3秒、TF後のRXは10秒待ち時間を伸ばす。こうすることによってサーバの処理時間のブレを吸収することができる。ログにおいて画像ファイルを選択送信している場合(TF)には、画像ファイルの選択を行って選択されたファイルのデータを送信する。以上によって一連のコマンドの入力を行うことなく通信を行うことができる。
【0012】
図6は、通常の通信動作のフローチャートである。図4を例にとって説明する。まず、先頭の1行を読み出す(S1)。1行目はTXなのでステップS2でYとなりデータ(ATD1234567)を送信する(S6)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでは最終行ではないので、ステップS1に戻る。再びステップS1で2行目を読み出す。2行目はRXなのでステップS3でデータ(CONNECT)を受信する(S7)。そしてステップS5に進み最終行か否かを判断する(S5)。ここでも最終行ではないので、ステップS1に戻る。このようにして最終行にいくまで継続される。
また、ログデータは呼び出して適宜編集することができる。つまり、データの内容やレスポンスの待ち時間等を変更、追加、削除することができるので、容易にカスタマイズすることにより、多様な通信に対応することができる。図7(a)は通信ファイルを編集する変更画面例である。この例では、領域41から数字かアルファベットを釦42、44で選択し、釦43で決定して枠40内に入力する。
図7(b)はコマンド待ち時間を設定する画面例である。この例では、RX待ち時間5sec、TX待ち時間30secの例であり、枠45、46の数値を釦47を操作することにより増加したり、減らしたりすることができる。このようにして変更されたログデータは名前を付けて内蔵メモリや取り外し可能なメモリカードに保存する事ができる。あるいは通信手段によって接続されたPCに送信しても良い。更に、これらのファイルを別のデジタルスチルカメラにおいてメモリカードから読み出したり、PCから受信することによって利用することが可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、カメラ自体に通信手段を備えているので、直接画像データを遠隔地に送信することが可能となり、他の機器を必要としないのでコスト的にも安く実現することができる。
また請求項2では、送信内容をログデータとして記憶しておくので、送信履歴の確認と、同じ送信先に再度送信する場合、ログデータから同じ操作で送信することができる。
また請求項3では、再度同じサーバと通信する場合、ログデータを参照して操作するので、操作が簡略化され、操作性の優れたカメラを実現することができる。
また請求項4では、ログデータを変更可能とするので、最小限の変更で送信が可能となり操作性が向上する。
また請求項5では、ログデータをファイル形式にして読み書きするので、汎用のPCとの互換性を保つことができる。
また請求項6では、ファイルデータをPCと送受信するので、カメラのデータとPCからのデータとの互換性がとれ、双方向のデータ通信が可能となる。
また請求項7では、画像データを取り外し可能なメモリカードに記憶するので、他の場所で自由に画像データを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のデジタルスチルカメラのブロック図である。
【図2】本発明のサーバに接続してファイルを転送する場合の通信中のシーケンス例を示す図である。
【図3】本発明の表示部の表示内容の一例を示す図である。
【図4】本発明のログデータの例を示す図である。
【図5】本発明の以前に行った通信のログのリストから希望のデータを選択する画面の例を示す図である。
【図6】本発明の通常の通信動作のフローチャートである。
【図7】本発明の表示部の表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
3 CCD、4 CDS、5 A/D変換器、7 デジタル信号処理回路、8表示部、12 通信I/F、14 CPU、15 画像表示制御部、17 操作部
Claims (7)
- 通信機能を有するデジタルスチルカメラにおいて、
通信回線を介してデジタルデータを送信あるいは受信する通信手段と、モニタ画像、再生画像、及びカメラの状態表示を行う表示手段と、機能選択、撮影指示、及び各種設定を行う操作手段と、通信内容を記憶記する記憶手段と、前記全ての手段の制御を司る制御手段と、を備え、
サーバとの間で通信を行う場合、前記表示手段を見ながら前記操作手段によりコマンド及びデータを入力して前記デジタルデータの送信あるいは受信を行うことを特徴とするデジタルスチルカメラ。 - 前記制御手段は、通信が終了すると一連の通信内容をログデータとして記憶するように、前記記憶手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記制御手段は、再度同じサーバと通信する場合、前記記憶手段に既に記憶されたログデータに基づいて通信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータの一部若しくは全部を変更可能とするように前記操作手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3に記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記制御手段は、前記記憶手段に既に記憶されたログデータをファイル形式にて書き込み、若しくは読み出し可能とするように前記記憶手段を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された通信内容のファイルを、前記通信手段によりパーソナルコンピュータに送信あるいは受信するように前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記制御手段は、前記ファイルを取り外し可能な外部記憶媒体に記憶するように前記デジタルスチルカメラを制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のデジタルスチルカメラ。
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2002
- 2002-09-18 JP JP2002272252A patent/JP2004112348A/ja active Pending
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