JP5431644B2 - 呼吸器感染症の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イムノクロマトグラフィー法による試験具を用いた呼吸器感染症の検査方法に関する。
かぜ症候群はすべての人々が罹患する疾患で、その患者背景も感染因子も多様である。かぜ症候群の病原因子はウイルスの亜型も含めると200種類を超え、臨床医が検索できる範囲も限られている。したがって、その病態把握と病原診断は容易ではない。近年インフルエンザの抗ウイルス薬が開発されたことをきっかけに、根拠に基づいた感染管理が求められる状況となり、感染症発生時からウイルス感染症を念頭に置くことが必要となりつつある。また、特に冬場のインフルエンザシーズンにおいて、インフルエンザ様症状を示す他の呼吸器感染症(アデノウイルス、Respiratory Syncytial Virus(以下、RSウイルス))との区別が、患者とその周囲のリスクマネジメントをおこなうために重要であると考えられている。
現在、インフルエンザ、アデノウイルス、RSウイルスなどの検査は、項目ごとに個別の検査キットを用いて行われている。このため、例えば、インフルエンザ様症状を示した患者のインフルエンザの検査が陰性であった場合、アデノウイルスあるいはRSウイルスの検査を行うために、再度、患者から検体を採取する必要がある。検体は、鼻腔や咽頭から綿棒等を用いて採取するが、患者にとっては苦痛を伴い、負担を強いられることになる。これは特に小児科の診療において顕著である。
一方、ラテラルフロータイプのイムノアッセイ法による試験具において、複数のウイルスを検出する技術が知られている(特許文献1)。この試験具は、図1に示されるように色素結合ラテックス標識抗体として、抗ロタウイルス抗体、抗カルシウイルス抗体、抗コロナウイルス抗体、抗アデノウイルス抗体、抗エンテロウイルス抗体を使用し、抗ロタウイルス抗体固定部位1、抗カルシウイルス抗体固定部位2、抗コロナウイルス抗体固定部位3、抗アデノウイルス抗体固定部位4、抗エンテロウイルス抗体固定部位5を有している。そして患者の糞便から調製した測定試料を試料注入口に添加することにより、上記5種類のウイルス感染の検査を行うことができる。
特開2000−292427号公報
特許文献1記載の技術を呼吸器感染症に適用すれば、複数回の検体採取に伴う患者の負担の問題は軽減されるが、特許文献1記載の試験具においては、複数種類のウイルスに対する抗体が使用されているため試験具の単価が高くなるという問題がある。呼吸器感染症の場合、例えば、インフルエンザは12月から3月にかけて流行することが多く、RSウイルスは10月から1月に流行することが多い。このように流行する期間に重複はあるものの、医者が検査を行う際にインフルエンザの疑いが強いと感じていても特許文献1記載の試験具を用いると、常に複数種類のウイルスに対する検査を常に実施せざるを得ず、検査費用のコストが高くなってしまう。さらに、特許文献1には糞便を検体とした場合の検査試料の調製については記載されているが、呼吸器感染症を検査する際の検体(鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、咽頭ぬぐい液)のように高粘性物質であるムチンを含む検体に対する検査試料の調製については何も記載されていない。
本願発明の第1の局面による呼吸器感染症の検査方法は、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液および咽頭ぬぐい液から選択される一の検体を、非イオン性界面活性剤を含有する水溶液である一の検体処理液で処理することにより、インフルエンザA型およびB型ウイルス検査とRSウイルス検査、またはインフルエンザA型およびB型ウイルス検査とアデノウイルス検査に適した一の検査試料を調製し、前記調製された検査試料の一部を、インフルエンザA型ウイルス及びインフルエンザB型ウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具を用いて検査し、さらに前記調製された検査試料の一部を、RSウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具またはアデノウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具を用いて検査することを特徴としている。
本発明の呼吸器感染症の検査方法によれば、医の診断によりインフルエンザウイルス検査から順に疑いの高い検査を行うことができ検査コストの上昇を最低限に抑えることができる。また、複数種類のウイルスに対する検査が必要な場合、検体採取に伴う患者の負担が増加する問題を解消することができる。
本発明の実施形態の呼吸器感染症検査方法において、検査対象となる感染症は、患者から採取した鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、咽頭ぬぐい液等により検査可能な感染症である。このような感染症の原因病原体は、冬季を中心にウイルス感染が発生するものでは、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、ライノウイルスなどがあり、また、小児の感染性胃腸炎の原因病原体となるロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスなどが挙げられる。
以下、本実施形態の呼吸器感染症検査方法に用いる試験具を、図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
図1は、ラテラルフロータイプのイムノクロマトグラフィー用試験具の断面図であり、(a)はインフルエンザウイルス感染検査用の試験具31を、(b)はRSウイルス感染検査用のイムノクロマトグラフィー用試験具32を、(c)はアデノウイルス感染検査用のイムノクロマトグラフィー用試験具33である。
図1(a)に示すようにインフルエンザウイルス感染検査用試験具31は、表面に粘着層を有するプラスチック板からなる基材5上に、レーヨンの不織布からなる試料添加用部材7と、グラスファイバーの不織布からなる標識保持部材9と、ニトロセルロースの多孔体からなるクロマト用膜担体11と、セルロースの不織布からなる吸収部材13と、試料添加用部材7及び吸収部材13をそれぞれ図示のように覆う透明シール14とを備える。試料添加用部材7は、試験容器1に収容された試料に浸漬される試料添加部として機能する。標識保持部材9は、試料添加用部材7に接触して配置され、試料中の被検出物質と抗原抗体反応によって結合する標識物質を保持する標識保持部として機能する。クロマト用膜担体11は、標識保持部材9に接触して配置され、被検出物質と抗原抗体反応によって結合する固定化用物質が固定された判定部を有する。吸収部材13は、クロマト用膜担体11と接触するように配置されている。
試料添加用部材7が試料に浸漬すると、試料は毛細管現象によって標識保持部材9及びクロマト用膜担体11を流れて吸収部材13まで展開される。クロマト用膜担体11には、試料展開方向の上流側から順に、ライン状の第1判定部11A、第2判定部11B及び対照部11Cが形成されている。標識保持部材9には、第1標識物質、第2標識物質及び対照用標識物質が保持されている。第1判定部11A、第2判定部11B及び対照部11Cには、固定化用物質として、それぞれ、抗インフルエンザA抗体、抗インフルエンザB抗体(以下、それぞれ「抗FluA抗体」、「抗FluB抗体」とする。)、ビオチンが固定されている。第1標識物質及び第2標識物質は、それぞれ、青色ラテックス粒子で標識された抗FluA抗体及び抗FluB抗体であり、対照用標識物質は、赤色ラテックス粒子で標識されたアビジンである。抗FluA抗体及び抗FluB抗体は、それぞれ、第1被検出物質であるインフルエンザA型ウイルス及び第2被検出物質であるインフルエンザB型ウイルス(以下、それぞれ「FluAウイルス」、「FluBウイルス」とする。)と抗原抗体反応により結合する。
例えば、試料中にFluAウイルスが含まれていると、標識保持部材9にある標識された抗FluA抗体は、FluAウイルスの所定部位を認識して、抗原抗体反応により結合して複合体を形成する。次に、クロマト用膜担体11にある抗FluA抗体は、FluAウイルスの別の部位を認識して複合体を捕捉する。この複合体は標識として青色ラテックス粒子を含むので、複合体が捕捉されると、第1判定部11Aには青色のラインが現れ、FluAウイルスが目視により検出される。
また、アビジンは、クロマト用膜担体11にある抗FluA抗体、抗FluB抗体には捕捉されないが、ビオチンと特異的に結合するので、対照部11Cに固定されたビオチンに捕捉される。アビジンは赤色ラテックス粒子により標識されているので、アビジンが捕捉されると、対照部11Cには赤色のラインが現れ、アビジンが対照部11Cに到達したことが目視される。対照部11Cは、第1判定部11A及び第2判定部11Bの下流に設けられるので、赤色のラインを確認することにより、試料が第1判定部11A及び第2判定部11Bを通過したことが確認される。
図1(b)に示すRSウイルス感染検査用試験具32は、上述したインフルエンザウイルス感染検査用試験具31と、判定部および標識保持部材9に保持された標識物質が異なる以外は略同様の構成である。図1(b)において、判定部11Dには固定化用物質として、抗RSウイルス抗体が固定されている。また、標識保持部材9に保持された標識物質は、青色ラテックス粒子で標識された抗RSウイルス抗体と対照用標識物質(赤色ラテックス粒子で標識されたアビジン)である。また、対照部11Cは、試験具31と同様にビオチンが固定されている。抗RSウイルス抗体は被検出物質であるRSウイルスと抗原抗体反応により結合する。
図1(c)に示すアデノウイルス感染検査用試験具33は、上述したRSウイルス感染検査用試験具32と、判定部および標識保持部材9に保持された標識物質が異なる以外は略同様の構成である。図1(c)において、判定部11Eには固定化用物質として、抗アデノウイルス抗体が固定されている。また、標識保持部材9に保持された標識物質は、青色ラテックス粒子で標識された抗アデノウイルス抗体と対照用標識物質(赤色ラテックス粒子で標識されたアビジン)である。抗アデノウイルス抗体は被検出物質であるアデノウイルスと抗原抗体反応により結合する。
次に、本実施形態の検査方法に用いる試験容器について説明する。
図2(a)〜(c)は、それぞれ、試験容器1の正面図、平面図及び側面図であり、図2(d)は、図2(a)のI−I断面図である。図2(e)、(f)は、それぞれ、図2(b)のII−II断面図、III−III断面図である。
試験容器1は、開口1aを有する受け入れ部15と、底部1bに試料を収容する試料収容部17と、受け入れ部15と試料収容部17との間に位置する中間部18とを有する。
受け入れ部15は、試験容器1の長手方向(試験容器1の底部1bから開口1aに向かう方向、図2(a)の直線I−I方向)に対して垂直な面の内断面の面積が、開口1aに近づくにつれて大きくなる形状を有する。本明細書では、「内断面」とは、試験容器1の内部の空間の断面を意味する。また、特に断りがない限り、「内断面」とは、試験容器1の長手方向に対して垂直な面の内断面を意味する。受け入れ部15がこのような形状を有しているので、試料を試験容器1内に入れやすく、また、試験容器1が転倒した時に試験容器1の長手方向が水平よりも上向きになって試料が試験容器1外に飛び出しにくくなっている。試料が試験容器1外に飛び出しにくくなる点については、後で詳述する。
一例では、受け入れ部15の内断面の面積が開口1aに近づくにつれて大きくなるように、受け入れ部15の側壁21が、テーパー状になっている。
図2(e)、(f)に示すように、中間部18は、試験容器1の長手方向に対して垂直な面の内断面18aの面積が試料収容部17の長手方向に対して垂直な面の内断面17aよりも小さく、中間部18の内断面18aは、例えば、試験具31が試験容器1に挿入されたときに試験具31の反転を防止する細長い形状を有する。中間部18の内断面18aは、好ましくは、試験具31が試験容器1に挿入されたときに試験具31の回転可能な範囲を+/−45度以下(さらに好ましくは+/−30度以下)にする細長い形状を有する。なお、「+/−」とは、「時計周りと反時計周りのそれぞれについて」という意味である。従って、例えば、「+/−45度以下」とは、ある配置を基準にして、時計回りの回転可能な範囲が45度以下であり、かつ反時計周りの回転可能な範囲が45度以下であることを示している。
中間部18は、第1平面部19aと、第1平面部19aに対向する第2平面部19bを有する。第1平面部19aは、試験具31を試験容器1に挿入した際の試験具31の第1及び第2判定部11A、11Bに対応する位置に設けられる。試験容器1が透明である場合、第1及び第2判定部11A、11Bは、平面である第1平面部19aを間に挟んで観察されるので、第1及び第2判定部11A、11Bの像の歪みがなく、第1及び第2判定部11A、11Bの観察が容易である。第1及び第2平面部19a、19b間の距離は、試験具31の幅よりも短く、試験容器1での試験具31の反転は、第1及び第2平面部19a、19bによって防止される。
中間部18の内断面18aは、第1及び第2平面部19a、19bに垂直な方向(図2(e)の直線IV−IV方向)では、試料収容部17の内断面17aよりも幅が狭くなっている。このため、試料収容部17と中間部18との間に段差部20が形成されている。この段差部20は、試験容器1が転倒したときに試料が外部に飛び出すのを防ぐ機能を有する。中間部18の内断面18aは、第1及び第2平面部19a、19bに平行で、かつ試験容器1の長手方向に垂直な方向(図2(e)の直線V−V方向)では、試料収容部17の内断面17aと幅が同じなっている。なお、この方向においても、中間部18の内断面18aの幅を試料収容部17の内断面17aよりも狭くして段差部20が形成されるようにしてもよい。
上記の試験容器1では、中間部18は、その長手方向の全体に渡って、内断面18aの面積が試料収容部17の内断面17aよりも小さくなっているが、その長手方向の一部において内断面18aの面積が試料収容部17の内断面17aよりも小さくなっていてもよい。
試験容器1の内面には、試験具31の主面(すなわち、前面(第1及び第2判定部11A、11B等が形成された面)、又は背面(基材5が露出している面))が試験容器1内面に付着することを防止する突起部23が設けられている。突起部23の形状は、図2(a)〜(f)には先端が丸みを帯びた円錐状のものを示したが、これ以外の形状、例えば球状、円柱状、多角錐状又は多角柱状などであってもよい。突起部23の先端は、尖っていても、丸みを帯びていてもよい。試験容器1においては、突起部23は、第1及び第2平面部19a、19bの受け入れ部15に近い位置に1つずつ設けているが、突起部23は、これ以外の位置に設けてもよく、2つ以上設けてもよい。
試験容器1は、試験具31を試験容器1に挿入した際の試験具31の第1及び第2判定部11A、11Bに対応する位置に、試験具31の第1及び第2判定部11A、11Bを示す表示24a、24bを有している。表示24a、24bは、この試験容器1では、それぞれ、「A」、「B」である。また、試験容器1は、試験具31を試験容器1に挿入した際の試験具31の対照部11Cに対応する位置に、試験具31の対照部11Cを示す表示24cを有している。表示24cは、この試験容器1では、「!」である。表示24a〜cは、第1及び第2判定部11A、11B、及び対照部11Cの種別を示している。
なお、上述した試験容器1は、インフルエンザウイルス検査用試験具31に対応した表示を行っているが、RSウイルス検査用試験具32用の試験容器1は、RSウイルス検査用試験具32の判定部に対応した表示を行い、また、アデノウイルス検査用試験具33用の試験容器1は、アデノウイルス検査用試験具33の判定部に対応した表示を行うようにする。
本実施形態の検査方法に用いる検体処理容器40について説明する。図3に示される検体処理容器40は、プラスチックボトル41、ノズル42及びキャップ43とから構成される。また、ノズル42は先端に試料排出口を備えており、内側はろ過部材が装着されている。
検体処理容器40は、未使用の場合、ボトル41内に検体処理液を収容し、キャップ43によりボトル41の開口を封じた状態で保存されている。使用に際し、キャップ43を開け、採取した検体をボトル41内に加え、検体処理液と混和する。その後、キャップ43の代わりにノズル42をボトル41の開口部に装着し、検体処理液と混和した試料(測定試料)を、ろ過部材44を介して試料排出口46から試験容器1に供給する。測定試料を収容した試験容器1に、試験具31を試料添加用部材7側から挿入し、インフルエンザウイルスの検査が行われる。
ノズル42の内側に装着されたろ過部材は、膜孔径1.5μmおよび厚さ0.4mmの第1ガラス繊維濾紙、膜孔径23μmおよび厚さ0.4mmの第2ガラス繊維濾紙、厚さ0.7mmの不織布状のガラスフィルターがこの順に積層されたものである。また、このろ過部材は、ガラスフィルターがノズル42のボトル41との装着部側に、第1ガラス繊維濾紙が試料排出口側になるようにノズル42に装着されている。なお、ろ過部材は、この構成に限定されるものではないが、検体中の粘性成分を除去するために不織布状のガラスフィルターを用いることが好ましく、この不織布状のガラスフィルターにガラス繊維濾紙を1枚もしくは2枚組み合わせて用いることが好ましい。
次に、本実施形態の呼吸器感染症検査方法に用いる検体の検体処理液について説明する。 検体処理液は、界面活性剤を含有する水溶液が好ましい。これはインフルエンザウイルスが外皮を有しているため、界面活性剤により外皮に孔をあけて内部の抗原タンパク質を検体処理液中に移行させるためである。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤や両性界面活性剤を使用することができる。
非イオン性界面活性剤は、特に限定されないが、好ましくはポリオキシエチレン系のものを使用することができより好ましくはエーテル型のものを使用することができる。具体的には、ポリオキシエチレン(9)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれる一種又は二種以上の混合物が好ましく用いられる。
両性界面活性剤は、特に限定されないが、3-〔(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ〕-1-プロパンスルホネート(CHAPS)等が好ましく用いられる。また、非イオン性界面活性剤の検体処理液への添加量を多くする場合には、その溶解性を向上させて検体処理液の保存安定性を高めるために両性界面活性剤を併用するようにしてもよい。
検体処理液は、非特異反応を防止するためにチオシアン酸系化合物を含有することが好ましい。チオシアン酸系化合物は、チオシアン酸(HNCS)の他、チオシアン酸エステルやチオシアン酸塩等水溶性であれば、特に制限はない。チオシアン酸を構成する塩としては、ナトリウム、カリウム等の金属を含む無機塩基、あるいは有機塩基アンモニウム塩等が挙げられる。さらに、その塩の水和物や溶媒和物をも包含する。具体的には、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸アンモニウム、チオシアン酸グアニジン等が挙げられる。好ましくはチオシアン酸カリウム、チオシアン酸グアニジンが適用される。
また、検体処理液は、検体である鼻汁(鼻腔吸引液、鼻腔拭い液)や咽頭ぬぐい液中に存在する高粘性物質の粘性を低下させるために、還元剤を含有することが好ましい。また、還元剤としては含硫還元性化合物が好ましく、例えば、メルカプトエチルアミン、メルカプトエチルアミン塩酸塩、メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、システイン、N−アセチル−Lシステイン、二臭化水素酸S−2アミノエチルイソチオ尿素、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン、ハイドロサルファイト塩、亜硫酸塩等が挙げられる。
また、検体処理液は、抗原タンパクを分解する酵素活性を抑えたり、非特異反応を低下させるためにキレート剤を含有しても良い。キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン4酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン4酢酸、ヘキサメチレンジアミン4酢酸、イミノ2酢酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸、1,3−ジアミノプロパン−2−オール4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチレンジアミン2酢酸、エチレンジアミン2酢酸2プロピオン酸、エチレンビス(オキシエチレンニトリロ)4酢酸、エチレンジアミン−テトラキス(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミン2プロピオン酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、N−(2−ヒドロキシルエチル)エチレンジアミン3酢酸、ニトリロ3酢酸、ニトリロ3プロピオン酸、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、2(ヒドロキシエチル)グリシンおよび1,2−ジアミノプロパン4酢酸、およびこれらの塩を挙げることができる。
また、検体処理液にアルカリ金属イオン含有させるようにしてもよい。アルカリ金属イオンとしては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、フランシウム(Fr)等が例示されるが、好ましくはナトリウム、カリウムを使用することができる。又アルカリ金属イオンは一種又は二種以上使用することができる。このようなアルカリ金属イオンを生じうる化合物は特に限定されないが、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、EDTAナトリウム塩、アジ化ナトリウムからなる群より選ばれる一種又は二種以上の混合物を使用することができる。アルカリ金属イオンの添加により非特異反応を抑制することができる。アルカリ金属イオンの含有量は、0.3M〜2.0M、好ましくは0.4M〜1.5M、より好ましくは0.45M〜1.0Mである。
また、検体処理液は、緩衝剤を含有することが好ましく、例えば、MES、Bis-Tris、ADA、PIPES、ACES、MOPSO、BES、MOPS、TES、HEPES、DIPSO、TAPSO、POPSO、HEPPSO、EPPS、Tricine、Bicine、TAPS、CHES、CAPSO、CAPSなどのGood緩衝剤を挙げることができ、ADA、PIPES、ACES、MOPSO、BES、MOPS、TES、HEPES、DIPSO、TAPSO、POPSO、HEPPSO、EPPSが好ましく、PIPES、ACES、MOPSO、BES、MOPS、TES、HEPESがより好ましい。検体処理液のpHは5〜10、好ましくは5.5〜9.0、より好ましくは6.0〜8.0である。
上述した検体処理液で鼻腔吸引液、鼻腔拭い液、咽頭ぬぐい液等の検体を前処理することによって調製された測定試料は、複数種の呼吸器感染症用の試験具で好適に検査することが可能になる。このため流行している時期によって疑わしいウイルス感染の検査から順に検査を行うことが可能になり、検査コストの上昇を抑えることが可能になる。また、最初のウイルス感染検査が陰性となり、別のウイルス感染検査を行う場合であっても、先のウイルス感染検査の際に採取した検体から調製した測定試料を使用することができるので、患者への負担を増やすことなく複数種のウイルス感染検査を実施することができる。
上述した実施形態では、12月から3月にかけて流行することが多いインフルエンザ、10月から1月に流行することが多いRSウイルス、流行に季節性のないアデノウイルスを検査するための試験具を例示したが、これに限定されるものではない。上述した検体処理液で調製した測定試料を、流行している他の呼吸器感染症用の試験具を用いて適宜検査することができる。また、例えば、インフルエンザとRSウイルスの両方が流行している時期であれば、図4に示したように、インフルエンザA型、インフルエンザB型およびRSウイルスを同時に検査できる試験具34を用いて検査を行い、この試験具34で陰性の場合に、例えばアデノウイルス等の他の感染症の検査用の試験具を用いて検査をするようにしてもよい。
上述した実施形態においては、試験具31〜33と、試験容器1とを用いて検査を行うようにしたが、図5に示されるケース50に試験具31、32または33を収容して用いるようにしてもよい。この場合には試験容器1を検査に用いる必要がなくなり、検体処理容器40から直接測定試料をケース50の試料添加部に滴下するようにすればよい。また、上記実施形態の試験具として、図6に示す構造の試験具を使用しても良い。また、上記実施形態においては、ラテラルフロータイプの試験具を例示したが、フロースルータイプの試験具も使用可能である。また、呼吸器感染症毎に異なる種類の試験具を用いることも可能である。
また、上記実施形態の試験具31〜34において、基材5は、試料添加用部材7や標識保持部材9などの上記部材を適切に配置するためのものであり、プラスチック以外にも紙やガラスなど種々の材質のものを用いることができる。試料添加用部材7は,レーヨン以外にも、コットン、グラスファイバー又はセルロースファイバーなどの種々の素材で形成することができる。標識保持部材9は、グラスファイバー以外にも、セルロースファイバーなどの種々の素材で形成することができる。クロマト用膜担体11は、ニトロセルロース以外にも、ナイロン(例えば、カルボキシル基やアルキル基を置換基として有してもよいアミノ基が導入された修飾ナイロン)、ポリビニリデンジフルオリド(PVDF)、セルロースアセテートなどの種々の素材で形成することができる。吸収部材13は、セルロース以外にも、グラスファイバーなどの種々の素材で形成することができる。試料添加用部材7、標識保持部材9、クロマト用膜担体11及び吸収部材13には、不織布又は多孔体以外にも、毛管現象により試料を展開可能な種々の構造のものを用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
1:インフルエンザウイルス検査用試験具31の作成
以下の方法に従って、クロマト用膜担体11、標識保持部材9を調製し、さらにこれらを用いて、インフルエンザウイルス検査用試験具31を調製した。
1−1.クロマト用膜担体11の調製試料
図1(a)に示すように、ニトロセルロースメンブレンからなるクロマト用膜担体11の第1判定部11A、第2判定部11B及び対照部11Cに、抗体塗布機(BioDot社)を用いて、それぞれ、リン酸緩衝液(pH7.0)で2.0mg/mLの濃度になるように希釈した抗インフルエンザA型モノクローナル抗体、リン酸緩衝液(pH7.0)で1.5mg/mLの濃度になるように希釈した抗インフルエンザB型モノクローナル抗体、及びリン酸緩衝液(pH7.0)で1.0mg/mLの濃度になるように希釈したビオチン結合BSA(ウシ血清アルブミン)を塗布し、50℃で30分間乾燥させた。
乾燥後のクロマト用膜担体11をブロッキング液(BSAを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に浸漬し、ブロッキングを行った。ブロッキング後、洗浄液(SDSを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))で洗浄し、40℃、120分間乾燥させ、クロマト用膜担体11を調製した。
1−2.標識保持部材9の調製
抗インフルエンザA型モノクローナル抗体を青色着色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.3μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に懸濁し、抗インフルエンザA型モノクローナル抗体感作ラテックス粒子を調製した。
抗インフルエンザB型モノクローナル抗体を青色着色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.3μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁し、抗インフルエンザB型モノクローナル抗体感作ラテックス粒子を調製した。
ストレプトアビジンを赤色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.19μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁し、ストレプトアビジン感作ラテックス粒子を調製した。
上記抗インフルエンザA型モノクローナル抗体感作ラテックス粒子、抗インフルエンザB型モノクローナル抗体感作ラテックス粒子及びストレプトアビジン感作ラテックス粒子を混合し、混合ラテックスをグラスファイバー製パッドに添加(832μL/300mm×5mm)後、真空乾燥機にて乾燥させ、標識保持部材9を調製した。
1−3.各部材の基材への貼り付け、裁断
まず、バッキングシートからなる基材5に、図1(a)に示すように、上記1−1で調製したクロマト用膜担体11、上記1−2で調製した標識保持部材9、不織布(レーヨン)からなる試料添加用部材7、不織布(セルロース)からなる吸収部材13を貼り合せた。次に、試料添加用部材7と吸収部材13をそれぞれ図示のように覆う透明シール14を貼った。最後に、裁断機(BioDot社)にて5mm幅に裁断し、インフルエンザウイルス検査用試験具31を調製した。
2.RSウイルス検査用試験具32の作成
2−1.クロマト用膜担体11の調製試料
図1(b)に示すように、ニトロセルロースメンブレンからなるクロマト用膜担体11の判定部11D及び対照部11Cに、抗体塗布機(BioDot社)を用いて、それぞれ、リン酸緩衝液(pH7.0)で2.0mg/mLの濃度になるように希釈した抗RSウイルスモノクローナル抗体(RSウイルスのF蛋白と反応)、及びリン酸緩衝液(pH7.0)で1.0mg/mLの濃度になるように希釈したビオチン結合BSA(ウシ血清アルブミン)を塗布し、50℃で30分間乾燥させた。
乾燥後のクロマト用膜担体11をブロッキング液(BSAを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に浸漬し、ブロッキングを行った。ブロッキング後、洗浄液(SDSを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))で洗浄し、40℃、120分間乾燥させ、クロマト用膜担体11を調製した。
2−2.標識保持部材9の調製
抗RSウイルスモノクローナル抗体(RSウイルスA及びB型両方と反応)を青色着色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.3μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に懸濁し、抗RSウイルスモノクローナル抗体感作ラテックス粒子を調製した。
ストレプトアビジン感作ラテックス粒子を上述した1−2と同様にして調製した。
上記抗RSウイルスモノクローナル抗体感作ラテックス粒子及びストレプトアビジン感作ラテックス粒子を混合し、混合ラテックスをグラスファイバー製パッドに添加(832μL/300mm×5mm)後、真空乾燥機にて乾燥させ、標識保持部材9を調製した。
2−3.各部材の基材への貼り付け、裁断
まず、バッキングシートからなる基材5に、図1(b)に示すように、上記2−1で調製したクロマト用膜担体11、上記2−2で調製した標識保持部材9、不織布(レーヨン)からなる試料添加用部材7、不織布(セルロース)からなる吸収部材13を貼り合せた。次に、試料添加用部材7と吸収部材13をそれぞれ図示のように覆う透明シール14を貼った。最後に、裁断機(BioDot社)にて5mm幅に裁断し、RSウイルス検査用試験具32を調製した。
3.アデノウイルス検査用試験具33の作成
3−1.クロマト用膜担体11の調製試料
図1(c)に示すように、ニトロセルロースメンブレンからなるクロマト用膜担体11の判定部11E及び対照部11Cに、抗体塗布機(BioDot社)を用いて、それぞれ、リン酸緩衝液(pH7.0)で2.0mg/mLの濃度になるように希釈した抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウスIgGモノクローナル抗体)、及びリン酸緩衝液(pH7.0)で1.0mg/mLの濃度になるように希釈したビオチン結合BSA(ウシ血清アルブミン)を塗布し、50℃で30分間乾燥させた。
乾燥後のクロマト用膜担体11をブロッキング液(BSAを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に浸漬し、ブロッキングを行った。ブロッキング後、洗浄液(SDSを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))で洗浄し、40℃、120分間乾燥させ、クロマト用膜担体11を調製した。
3−2.標識保持部材9の調製
抗アデノウイルスモノクローナル抗体(マウスIgGモノクローナル抗体、判定部11Eに用いたものとは異なる部位でアデノウイルスを認識する)を青色着色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.3μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に懸濁し、抗アデノウイルスモノクローナル抗体感作ラテックス粒子を調製した。
ストレプトアビジン感作ラテックス粒子を上述した1−2と同様にして調製した。
上記抗アデノウイルスモノクローナル抗体感作ラテックス粒子及びストレプトアビジン感作ラテックス粒子を混合し、混合ラテックスをグラスファイバー製パッドに添加(832μL/300mm×5mm)後、真空乾燥機にて乾燥させ、標識保持部材9を調製した。
3−3.各部材の基材への貼り付け、裁断
まず、バッキングシートからなる基材5に、図1(c)に示すように、上記3−1で調製したクロマト用膜担体11、上記3−2で調製した標識保持部材9、不織布(レーヨン)からなる試料添加用部材7、不織布(セルロース)からなる吸収部材13を貼り合せた。次に、試料添加用部材7と吸収部材13をそれぞれ図示のように覆う透明シール14を貼った。最後に、裁断機(BioDot社)にて5mm幅に裁断し、アデノウイルス検査用試験具33を調製した。
4.検体処理液
非イオン性界面活性剤NP40(ポリオキシエチレン(9)オクチルフェニルエーテル)を0.1v/v%、チオシアン酸カリウムを0.03w/v%、2−メルカプトエチルアミン塩酸塩を0.03w/v%、EDTA2Naを0.5w/v%および塩化ナトリウムを1.3w/vを含む0.05molのPIPES緩衝液(pH7.8)を検体処理液として調製した。この検体処理液2.4mlを図3に示すプラスチックボトル41に収容した。
5.検査
5−1:インフルエンザ疑い患者の検査
2005年10月から2006年3月の期間に医院1を受診した患者のうち、インフルエンザが疑われ、最高体温が38℃以上で、発症から72時間以内という条件に当てはまる患者133名(平均年齢6.7歳、0.4〜22歳)からトラップ付吸引カテーテルを用いて鼻腔吸引液を採取して検体とした。
採取した検体に浸した綿棒を、上記検体処理液を収容したプラスチックボトル41に入れてボトル41を指で揉んで検体を検体処理液中に抽出して測定試料を調製した後、プラスチックボトル41の開口にノズル42を装着し、測定試料を試験容器1に入れた。測定試料を収納した試験容器1にインフルエンザウイルス検査試験具31を入れてインフルエンザウイルス検査を実施した。また、採取した鼻腔吸引液を使用し抽出したRNAを用いてRT-PCR法によりA型インフルエンザウイルス遺伝子、B型インフルエンザ遺伝子およびRSウイルス遺伝子の検出を実施し、感染起因ウイルスを同定した。試験具31による検査結果とRT-PCR法による検出結果との一致率を表1に示す。
(表1)
Figure 0005431644
インフルエンザ疑い検体において、RT-PCR法によりインフルエンザ陰性、RSウイルス陽性が確認された3検体について、5−1で調製された測定試料を用いてRSウイルス感染検査用試験具32を用いて検査を行ったところ3検体とも陽性が確認された。また、インフルエンザ疑い検体において、試験具31によりインフルエンザ陰性、試験具32によりRSウイルス陰性が確認された11検体について、5−1で調製された測定試料を用いてアデノウイルス感染検査用試験具33を用いて検査を行ったところ11検体とも陽性が確認された。
5−2:RSウイルス疑い患者の検査
2005年10月から2006年3月の期間に医院1を受診した患者のうち、37.5℃以上の発熱もしくは鼻汁などの上気道症状、咳きや肺聴診異常などの下気道症状などからRSウイルス感染が疑われた患者102名(平均年齢1.0歳、0.2〜9歳)からトラップ付吸引カテーテルを用いて鼻腔吸引液を採取して検体とした。
また、2005年10月から2006年1月の期間に医院2を受診した患者のうち、37.5℃以上の発熱もしくは鼻汁などの上気道症状、咳きや肺聴診異常などの下気道症状などからRSウイルス感染が疑われた患者105名(平均年齢1.5歳、0.2〜5歳)から綿棒を用いて鼻腔拭い液を採取して検体とした。
採取した検体を吸収した綿棒を、上記検体処理液を収容したプラスチックボトル41に入れてボトル41を指で揉んで検体を検体処理液中に抽出して測定試料を調製した後、プラスチックボトル41の開口にノズル42を装着し、測定試料を試験容器1に入れた。測定試料を収納した試験容器1にRSウイルス検査用試験具32を入れてRSウイルス検査を実施した。また、採取した鼻腔吸引液および鼻腔拭い液を使用し抽出したRNAを用いてRT-PCR法によりA型インフルエンザウイルス遺伝子、B型インフルエンザ遺伝子およびRSウイルス遺伝子の検出を実施し、感染起因ウイルスを同定した。試験具32による検査結果とRT-PCR法による検出結果との一致率を表2に示す。
(表2)
Figure 0005431644
RSウイルス疑い検体において、RT-PCR法によりRSウイルス陰性が確認された3検体について、5−2で調製された測定試料を用いてインフルエンザウイルス感染検査用試験具31を用いて検査を行ったところ3検体とも陽性が確認された。
本発明の実施形態に使用される試験具の一例を示す図であり、(a)はインフルエンザウイルス感染症検査用試験具、(b)はRSウイルス感染症検査用試験具、(c)はアデノウイルス感染症検査用試験具を示す図である。 本発明の実施形態に使用される試験容器の一例を示す図であり、(a)は試験容器の正面図、(b)は試験容器の平面図、(c)は試験容器の側面図、(d)は(a)のI−I断面図、(e)は(b)のII−II断面図、(f)は(b)のIII−III断面図である。 本発明の実施形態に使用される検体処理容器の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態で用いられる試験具の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態で用いられる試験具の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態で用いられる試験具の一例を示す図である。
符号の説明
1;試験容器
5;基材
7;試料添加用部材
9;標識保持部材
11;クロマト用膜担体
11A;A型インフルエンザ判定部
11B;B型インフルエンザ判定部
11C;対照部
11D;RSウイルス判定部
11E;アデノウイルス判定部
13;吸収部材
14;透明シール
15:受入れ部
17;試料収容部
18;中間部
20;段差部
23;突起部
31;インフルエンザウイルス検査用試験具
32;RSウイルス検査用試験具
33;アデノウイルス検査用試験具
34;インフルエンザ・アデノウイルス検査用試験具
40;検体処理容器
41;プラスチックボトル
42;ノズル
43;キャップ
50;ケース

Claims (9)

  1. 鼻腔吸引液、鼻腔拭い液および咽頭ぬぐい液から選択される一の検体を、非イオン性界面活性剤を含有する水溶液である一の検体処理液で処理することにより、インフルエンザA型およびB型ウイルス検査とRSウイルス検査、またはインフルエンザA型およびB型ウイルス検査とアデノウイルス検査に適した一の検査試料を調製し、
    前記調製された検査試料の一部を、インフルエンザA型およびB型ウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具を用いて検査し、さらに前記調製された検査試料の一部を、RSウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具またはアデノウイルス検査用のイムノクロマトグラフィー法によるラテラルフロータイプの試験具を用いて検査することを特徴とする、呼吸器感染症の検査方法。
  2. 前記インフルエンザA型およびB型ウイルス検査用の試験具による検査結果が陰性の場合に、前記RSウイルス検査用の試験具または前記アデノウイルス検査用の試験具による検査を実施する請求項1記載の呼吸器感染症の検査方法。
  3. 前記調製された検査試料を、前記インフルエンザA型およびB型ウイルス検査用の試験具で検査し、さらに前記調製された検査試料を、前記RSウイルス検査用の試験具で検査する請求項1又は2に記載の呼吸器感染症の検査方法。
  4. 検体処理液が、塩化ナトリウムを含有する水溶液である請求項1〜の何れか1項記載の呼吸器感染症の検査方法。
  5. 検体処理液が還元剤を含有する請求項1〜4の何れか1項に記載の呼吸器感染症の検査方法。
  6. 検体処理液がチオシアン酸化合物を含有する請求項1〜5の何れか1項に記載の呼吸器感染症の検査方法。
  7. 検体処理液がキレート剤を含有する請求項1〜6の何れか1項に記載の呼吸器感染症の検査方法。
  8. 検体処理液がGood緩衝剤を含有する請求項1〜7の何れか1項に記載の呼吸器感染症の検査方法。
  9. 検体が被験者からめん棒を用いて採取された鼻腔拭い液または咽頭ぬぐい液である請求項1〜8の何れか1項に記載の呼吸器感染症の検査方法。
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