JP5431103B2 - 建設機械のカウンタウェイト、カウンタウェイトユニット及びカウンタウェイト取付構造 - Google Patents
建設機械のカウンタウェイト、カウンタウェイトユニット及びカウンタウェイト取付構造 Download PDFInfo
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Description
ホイールローダ10は、車体11と、車体11の前部に装着されたリフトアーム12と、リフトアーム12の先端に取り付けられたバケット13と、前後のタイヤ14と、車体11の上部に搭載されたキャブ20と、を備えている。
図2に車体後部の側面を、また図3及び図4にフレーム22及びカウンタウェイト25のみを取り出して示している。これらの図に示されるように、カウンタウェイト25は標準ウェイト26と追加ウェイト27とを有している。
標準ウェイト26は、鋳造により形成された一体物であり、フレーム22の後端部に配置されている。この標準ウェイト26は、左右両端部に形成された左右のブロック261と、下ブロック262と、左右のブロック261のそれぞれの内方に形成された上取付部263と、を有している。下ブロック262は、平板状に形成されており、左右のブロック261の下部同士を連結している。上取付部263には後方から前方に向かって凹む凹部263aが形成されており、この凹部263aの底面から前方に向かって貫通孔が形成されている。なお、図には表れていないが、下ブロック262の下面において、上取付部263に対応する位置に、下取付部が設けられており、この下取付部にも同様の凹部及び貫通孔が形成されている。また、左右のブロック261の上部には、この標準ウェイト26をクレーン等で持ち上げるためのフック28が設けられている。
追加ウェイト27は、標準ウェイト26と同様に、鋳造により形成された一体物であり、フレーム22の下方で、標準ウェイト26の下端部前方に配置されている。この追加ウェイト27は、図4及び図5に示すように、左右両端部に形成された左右の上重量部271と、各上重量部271に対向して配置された下重量部272と、左右の上重量部271のそれぞれと下重量部272との間に形成された左右の連結部273と、を有している。左右の上重量部271と下重量部272との間には隙間としての溝27aが形成されている。下重量部272には、左右の幅方向の全域にわたって、重量調整用の凹部272aが形成されている。この凹部272aは、後方及び上方が開放されている。左右の連結部273及び下重量部272の左右外側面は、下方にいくにしたがって内方に向かうように傾斜して形成されている。また、図2〜図4に示されるように、左右の上重量部271及びそれに続く左右の連結部273には、外方から内方に向かってスリット27bが形成されている。そして、このスリット27bには、追加ウェイト27をクレーン等で持ち上げるためのフックボルト32(図2参照)が設けられている。また、左右の上重量部271には前後方向に並んで上下方向に貫通する2つの貫通孔271aが形成されている。
以上のようなカウンタウェイト25をフレーム22に組み付ける場合は、追加ウェイト27及び標準ウェイト26の順に、後方から組み付ける。すなわち、作業者は、フックボルト32を利用してクレーン等によって追加ウェイト27を持ち上げ、フレーム22の係止プレート34の高さ位置に追加ウェイト27の溝27aを位置させる。この状態で、追加ウェイト27を後方から前方に移動させ、追加ウェイト27の溝27a内に係止プレート34を位置させる。追加ウェイト27の溝27a内に係止プレート34が挿入された後は、追加ウェイト27をクレーン等から外してもよい。そして、追加ウェイト27の貫通孔271aと係止プレート34の貫通孔34aの位置を合わせ、ボルト35をセットする。次に、追加ウェイト27の溝27aの作業スペースを利用してナット36を挿入し、ボルト35に螺合する。これにより、追加ウェイト27が係止プレート34に固定される。
追加ウェイト27の左右の上重量部271を左右の係止プレート34の上面に載置して組み付けることができるので、組み付け作業が容易になる。すなわち、追加ウェイト27を係止プレート34の上面に載置した後は、追加ウェイト27をクレーン等から外して作業を行うことができる。そして、追加ウェイト27を後方からスライドさせて正規の位置にセットすることができるので、さらに作業が容易になる。また、追加ウェイト27を組み付けた後に、ボルト35の損傷等によってボルト35が外れた場合でも、追加ウェイト27が落下することはない。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
22 フレーム
25 カウンタウェイト
26 標準ウェイト
27,40 追加ウェイト
271,401 上重量部
272,402 下重量部
273,403 連結部
27a 溝
34,42 係止プレート
Claims (5)
- 係止部を有する車体フレームに取り付けられる建設機械のカウンタウェイトであって、
前記係止部の上面に載置される上重量部と、
前記上重量部に対して前記係止部が挿入可能な隙間をあけて対向して配置された下重量部と、
前記上重量部及び前記下重量部に一体形成され、前記上重量部及び前記下重量部を連結する連結部と、
を備え、
前記係止部は、車体フレームの後部において、車幅方向の両端からそれぞれ左右外方に突出する左突出部及び右突出部を有し、
前記上重量部は、前記左右の突出部に載置され、互いに分離して設けられた左上重量部及び右上重量部を有し、
前記連結部は前記左右の上重量部に対応して設けられた左右の連結部を有し、
前記下重量部は前記左連結部から前記右連結部にわたって連続して設けられ、
前記左右の上重量部と前記下重量部との間の隙間は前後方向に貫通している、
建設機械のカウンタウェイト。 - 前記左右の上重量部及びそれに続く前記左右の連結部には、外方から内方に向かってスリットが形成されている、請求項1に記載の建設機械のカウンタウェイト。
- 前記左右の上重量部には上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、
前記左右の突出部には、前記左右の上重量部の貫通孔と対応する位置に貫通孔が形成されており、
前記左右の上重量部と前記下重量部との間には、前記左右の突出部が挿入されるスペースに加えて、前記左右の上重量部を前記左右の突出部に固定するための作業用のスペースが形成されている、
請求項1又は2に記載の建設機械のカウンタウェイト。 - 請求項1から3のいずれかに記載のカウンタウェイトと、
前記カウンタウェイトの後方であって、前記車体フレームの後端部に固定される標準カウンタウェイトと、
を備えた建設機械のカウンタウェイトユニット。 - 係止部を有する車体フレームと、
前記車体フレームに取り付けられるカウンタウェイトと、
を備え、
前記カウンタウェイトは、
前記係止部の上面に載置される上重量部と、
前記上重量部に対して前記係止部が挿入可能な隙間をあけて対向して配置された下重量部と、
前記上重量部及び前記下重量部に一体形成され、前記上重量部及び前記下重量部を連結する連結部と、を有し、
前記係止部は、車体フレームの後部において、車幅方向の両端からそれぞれ左右外方に突出する左突出部及び右突出部を有し、
前記上重量部は、前記左右の突出部に載置され、互いに分離して設けられた左上重量部及び右上重量部を有し、
前記連結部は前記左右の上重量部に対応して設けられた左右の連結部を有し、
前記下重量部は前記左連結部から前記右連結部にわたって連続して設けられ、
前記左右の上重量部と前記下重量部との間の溝は前後方向に貫通している、
建設機械のカウンタウェイト取付構造。
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