JP5429978B2 - 多層成形品の製造方法、及び、多層成形品の製造に用いる金型セット - Google Patents
多層成形品の製造方法、及び、多層成形品の製造に用いる金型セット Download PDFInfo
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Description
基体シート上に加飾層が形成されたインサートシートを挟んで配置された樹脂層を備えた多層成形品の製造方法であって、
第2型に前記インサートシートを配置し、第1型と当該第2型とを型締めして、前記インサートシートと前記第1型との間に第1キャビティを形成する工程と、
前記第1キャビティに第1樹脂を注入して表側樹脂層を成形するとともに、前記インサートシートの外周の一部に前記表側樹脂層の外周から突出する突出片を形成する工程と、
第3型に前記表側樹脂層が接するように前記表側樹脂層及び前記インサートシートを保持させつつ、当該第3型と第4型とを型締めして、前記インサートシートと前記第4型との間に第2キャビティを形成する工程と、
前記突出片と前記第4型とで挟まれた空間を介して前記第2キャビティに第2樹脂を注入して裏側樹脂層を成形する工程と、を備えた点にある。
基体シート上に加飾層が形成されたインサートシートを挟んで配置された樹脂層を備えた多層成形品の製造に用いる金型セットであって、
第1型と、
前記インサートシートを配置して前記第1型と型締めしたときに、前記インサートシートと前記第1型との間に第1キャビティを形成する第2型と、
前記第1キャビティに表側樹脂層となる第1樹脂を注入する第1ゲートと、
前記表側樹脂層が接するように前記表側樹脂層及び前記インサートシートを保持する第3型と、
前記表側樹脂層及び前記インサートシートが保持された前記第3型と型締めしたときに、前記インサートシートとの間に第2キャビティを形成する第4型とを有し、
前記第3型には、前記インサートシートの外周の一部に前記表側樹脂部の外周から突出するよう形成される突出片を支持する支持部を備えており、
前記支持部と前記第4型との間に形成される流路を介して前記第2キャビティに裏側樹脂層となる第2樹脂を注入する第2ゲートを設けた点にある。
以下、本発明に係る成形用金型について説明する。
本発明に係る成形用金型は2台の単色成形機(一次成形機及び二次成形機)に備えられており、図1は一次成形機に備えられた金型を示し、図2は二次成形機に備えられた金型を示す。一次成形用金型は、第1型1及び第2型2を有し、二次成形用金型は、第3型3及び第4型を有している。すなわち、本発明に係る多層成形品は、2台の単色成形機を用いた2重成形により製造される。ここで、2重成形とは、ある単色成形機の金型で製造された樹脂成形品を一旦取り出して、別の単色成形機の金型を用いて異なる層の樹脂成形を行うことをいう。なお、第1型1と第3型3とはほぼ同型の金型であるが、一次成形において成形される表側樹脂層7が収縮するため、第3型3のキャビティは第1型1のキャビティより小さめに構成されている。
図1(a)に示すように、型開きした状態で成形済みのインサートシート5をロボット装置15によって、一次成形機の第2型2に設置する。次に、図1(b)に示すように、第1型1と第2型2とを型締めする。これにより、第2型2に支持されインサートシート5と第1型1との間に第1キャビティ6が形成される。
図8〜図10に示す第2実施形態では、主に第1実施形態の構成と異なる構成についてのみ説明し、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。第2実施形態で用いる金型も2台の単色成形機(一次成形機及び二次成形機)に備えられており、図8及び図9は一次成形機に備えられた金型を示し、図10は二次成形機に備えられた金型を示す。図8に示すように、一次成形用金型の第1型1には、転写フィルム12を送り出すフィルム送り出し装置13と、転写フィルム12を巻き取るフィルム巻き取り装置14と、転写フィルム12を第1型1の側に押え付ける矩形枠状のクランプ16とが設けられている。なお、第1型1と第3型3とはほぼ同型の金型であるが、一次成形において成形される表側樹脂層7が収縮することに加えて、第1型1に配置される転写フィルム12が第3型3には配置されないため、第3型3のキャビティは第1型1のキャビティより小さめに構成されている。
まず、一次成形機において、図8(a)に示すように、第2型2には、ロボット装置15によってインサートシート5が保持される。第1型1においては、フィルム送り出し装置13によって一定長さの転写フィルム12を送り出し、同時に、フィルム巻き取り装置14によって一定長さの転写フィルム12を巻き取って、転写フィルム12を第1型1に対向させる。尚、転写フィルム12はクランプ16によって第1型1の縁部に押え付け、加熱装置(不図示)によって転写フィルム12を加熱するとともに、吸引装置(不図示)によって転写フィルム12を第1型1の凹部に密着させる。
図11〜図16に示すように、一次成形機に第1型1及び第2型2を備え、二次成形機に第3型3及び第4型4を備えている。図11〜図13は一次成形の第1樹脂を注入した後の状態、図14〜図16は二次成形の第2樹脂を注入した後の状態を示す。また、第3実施形態はインサートシート5のみを用い、表側樹脂層7の表面を加飾する転写フィルム12を用いない例を示す。
上記実施形態では、2台の単色成形機を用いた多層成形品の製造方法を示したが、図20〜23に示すように、二色成形機を用いて多層成形品を製造するようにしてもよい。
この二色成形機による多層成形品の製造工程を以下に示す。なお、この二色成形機では、第1型1Aと第1型1Bとが同型の金型で構成されており、各金型が本願発明の第1型と第3型とを兼用する。
(1)第3実施形態の変形例として、例えば、図18に示すように、一次成形機の第1型1のパーティング面1aと凹部1bとの間には、第1型1の側の傾斜部1dが形成され、第2型2のパーティング面2aと凸部2bとの間には、傾斜部1dに対向する第2型2の側の傾斜部2dが形成されるように構成する。そして、図19に示すように、二次成形機の第4型4のパーティング面4aと凸部4bとの間には、傾斜部3dに対向する第4型4の側の傾斜部4dが形成されるように構成してもよい。こうすると、第1型1と第2型2との間に、第1樹脂を第1キャビティ6に注入するための連通流路30を第1キャビティ6に向けて傾斜させることなく形成できる。また、第3型3と第4型4との間においても、第2樹脂を第2キャビティ8に注入するための連通流路40を第2キャビティ8に向けて傾斜させることなく形成できる。
2 第2型
3 第3型
4 第4型
5 インサートシート
5A 加飾層
5B 基体シート
5a,5c 突出片
5b 縁部
6 第1キャビティ
7 表側樹脂層
8 第2キャビティ
9 裏側樹脂層
10 第1ゲート
11 第2ゲート
17 固定手段
19,20 補助キャビティ
A 多層成形品
Claims (5)
- 基体シート上に加飾層が形成されたインサートシートを挟んで配置された樹脂層を備えた多層成形品の製造方法であって、
第2型に前記インサートシートを配置し、第1型と当該第2型とを型締めして、前記インサートシートと前記第1型との間に第1キャビティを形成する工程と、
前記第1キャビティに第1樹脂を注入して表側樹脂層を成形するとともに、前記インサートシートの外周の一部に前記表側樹脂層の外周から突出する突出片を形成する工程と、
第3型に前記表側樹脂層が接するように前記表側樹脂層及び前記インサートシートを保持させつつ、前記第3型と第4型と型締めして、前記インサートシートと前記第4型との間に第2キャビティを形成する工程と、
前記突出片と前記第4型とで挟まれた空間を介して前記第2キャビティに第2樹脂を注入して裏側樹脂層を成形する工程と、を備えた多層成形品の製造方法。 - 前記裏側樹脂層を成形する工程では、前記突出片の縁部を固定した状態で前記第2樹脂が注入される請求項1に記載の多層成形品の製造方法。
- 基体シート上に加飾層が形成されたインサートシートを挟んで配置された樹脂層を備えた多層成形品の製造に用いる金型セットであって、
第1型と、
前記インサートシートを配置して前記第1型と型締めしたときに、前記インサートシートと前記第1型との間に第1キャビティを形成する第2型と、
前記第1キャビティに表側樹脂層となる第1樹脂を注入する第1ゲートと、
前記表側樹脂層が接するように前記表側樹脂層及び前記インサートシートを保持する第3型と、
前記表側樹脂層及び前記インサートシートが保持された前記第3型と型締めしたときに、前記インサートシートとの間に第2キャビティを形成する第4型とを有し、
前記第3型には、前記インサートシートの外周の一部に前記表側樹脂部の外周から突出するよう形成される突出片を支持する支持部を備えており、
前記支持部と前記第4型との間に形成される流路を介して前記第2キャビティに裏側樹脂層となる第2樹脂を注入する第2ゲートを設けた金型セット。 - 前記突出片の縁部を固定する固定手段を備えている請求項3に記載の金型セット。
- 前記固定手段は、前記型締めに基づいて前記縁部を挟持固定するように前記第3型と前記第4型とに設けられた押付け部である請求項4に記載の金型セット。
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