JP5429131B2 - タッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置 - Google Patents

タッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばナビゲーション装置の表示画面などに使用されているタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置に関するものである。
従来、タッチパネルディスプレイにおいて、タッチ面を構成する透明のタッチパネルに歪みゲージからなる荷重センサを設置し、ユーザ(操作者)がタッチパネルを触ったときに加えられる荷重を荷重センサで検出することで、ユーザが触った位置(以下、タッチ位置という)の検出を行うタッチパネルディスプレイが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のタッチパネルディスプレイでは、タッチパネルを押下することによる荷重センサの撓みでタッチパネルとディスプレイ部とが接触することを防ぐために、タッチパネルとディスプレイ部との間に隙間が設けられている。
特開2010−108647号公報
しかしながら、上記のタッチパネルディスプレイでは、タッチパネルとディスプレイ部との間に隙間が設けられているために、ユーザが斜めからタッチパネルディスプレイを視認したときに、狙って押下したい正規位置と実際に押下されたタッチ位置とにズレが生じる。このため、ユーザが真に押下したい正規位置がタッチ位置として検出されなくなるという問題がある。このズレは、荷重センサの荷重に対する撓み量を大きく設定したり、タッチパネルを曲面形状にしてディスプレイ部との間の隙間が大きくなるような場合、より顕著に現れる。
本発明は上記点に鑑みて、タッチパネルとディスプレイ部との間に隙間が存在することによる押下したい位置と実際のタッチ位置との位置ズレを補正できるタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、情報表示を行うディスプレイ部(1)とタッチパネル(2)とを所定の隙間(d)を有して配置し、タッチパネル(2)が押下されたときに荷重に応じて歪みゲージからなる複数の荷重センサ(S1〜S4) が発生させる出力に基づいてユーザの押下したタッチ位置を検出するタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置において、複数の荷重センサ(S1〜S4)の出力に基づいて、ユーザがタッチパネル(2)を押下した位置であるタッチ位置を計算するタッチ位置計算手段(10)と、タッチ位置計算手段(10)にて計算されたタッチ位置を、ディスプレイ部(1)とタッチパネル(2)との間の隙間(d)とユーザの位置との関係に基づいて補正して、ユーザが狙って押下した真のタッチ位置である正規位置を算出する正規位置算出手段(10)と、を有しており、正規位置算出手段は、タッチ位置計算手段にて計算されるタッチ位置の変化量をユーザの位置に対応する値として検出し、該タッチ位置の変化量の大きさに比例して、タッチ位置計算手段にて計算されたタッチ位置を補正して正規位置を算出することを特徴としている。
このように、ディスプレイ部(1)とタッチパネル(2)との間に設けられる隙間(d)とユーザの位置との関係に基づいて、正規位置算出手段(10)により、ユーザがタッチパネルディスプレイを斜めから見たときのタッチ位置、つまりタッチ位置計算手段(10)にて計算されたタッチ位置と、ユーザが狙って押下した真のタッチ位置である正規位置との位置ズレを補正することができる。これにより、ユーザが真に押下したい正規位置を的確に検出することが可能となる。
具体的には、正規位置算出手段(10)は、タッチ位置計算手段(10)にて計算されるタッチ位置の変化量をユーザの位置に対応する値として検出し、該タッチ位置の変化量の大きさに比例して、タッチ位置計算手段(10)にて計算されたタッチ位置を補正して正規位置を算出している。
このように、荷重センサ(S1〜S4)にて検出される荷重の変化量、具体的には荷重の変化によるタッチ位置の変化量を検出し、これに基づいてユーザの位置を検出することができる。そして、ユーザの位置に対応して、タッチ位置から位置ズレ分を補正することで、正規位置を的確に検出することが可能となる。
請求項に記載の発明では、タッチパネル(2)は、操作表面が曲面形状とされており、正規位置算出手段(10)は、ディスプレイ部(1)とタッチパネル(2)との間の隙間(d)として、タッチ位置に応じた値を記憶しており、該タッチ位置に応じた値とされた隙間(d)に基づいてタッチ位置計算手段(10)にて計算されたタッチ位置を補正して正規位置を算出することを特徴としている。
このように、タッチ位置に応じてタッチパネル(2)とディスプレイ部(1)との間の隙間(d)の値を可変にし、タッチ位置に応じた隙間(d)に基づいて、タッチ位置を補正して正規位置を検出することもできる。タッチ位置に応じた隙間(d)については、予め計測することができるため、正規位置算出手段(10)にその計測結果を記憶させておき、正規位置を求める際に用いるようにすればよい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるタッチパネルディスプレイの斜視図である。 図1に示すタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出回路の回路図である。 タッチパネルディスプレイの各荷重センサS1〜S4のXY座標を示した模式図である。 (a)、(b)は、ユーザのタッチ位置とユーザが狙った正規位置との関係を示したタッチパネルディスプレイの断面図と平面図である。 ユーザがタッチパネルディスプレイを斜めに見たときに、正規位置のXY座標(Xt,Yt)を狙ってXY座標(X0,Y0)をタッチしたときの出力電圧の変化を示した図である。 出力電圧から計算されたタッチ位置の変化を示した図である。 押下力をX方向成分とY方向成分に分けたときのベクトル図である。 XY座標の変化量と角度θとの関係を示した図である。 荷重センサS1〜S4の荷重に対する撓み量の関係を示した図である。 荷重センサS1〜S4の撓み大のときと撓み小のときにおける角度θと変位量ΔX+ΔYの関係を示した図である。 本発明の第2実施形態で説明するディスプレイ部に表示したターゲットポイントとユーザのタッチ位置との関係の一例を示した模式図である。 (a)、(b)は、本実施形態と第1、第2実施形態それぞれのタッチパネルディスプレイの部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本実施形態にかかるタッチパネルディスプレイの斜視図である。また、図2は、図1に示すタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出回路の回路図である。以下、これらの図を参照して、タッチパネルディスプレイおよびそのタッチ位置検出回路について説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかるタッチパネルディスプレイは、情報表示を行うためのディスプレイ部が備えられるベース1の上に、タッチパネル2を配置することで構成されている。ベース1およびタッチパネル2は、例えば長方形とされており、タッチパネル2を透明部材等で構成することで、ベース1に備えられたディスプレイ部がタッチパネル2を透過して視認できるように構成される。そして、タッチパネル2とベース1の間におけるタッチパネル2の四隅(4箇所)には、荷重センサS1〜S4が備えられている。このため、ユーザがタッチパネル2の所望位置をタッチした時に、荷重センサS1〜S4にて荷重を検出できるようになっている。
図2に示すように、タッチ位置検出回路は、荷重センサS1〜S4と、アンプA1〜A4とマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)10とを有した構成とされている。
荷重センサS1〜S4は、例えば半導体式の歪みゲージ(ゲージ抵抗)などの歪みセンサで構成される。各荷重センサS1〜S4は、例えば図2に示すように、ゲージ抵抗をホイートストンブリッジ状に配置した構成とされ、ホイートストンブリッジに対して5V電源等から駆動電圧Vccが印加されることで、ホイートストンブリッジの2つの中間点の電圧(以下、中間電圧という)を出力として発生させる。すなわち、中間電圧が荷重センサS1〜S4に加わる荷重に応じて変化するため、この中間電圧を出力として発生させている。例えば、一方の中間電位は、上流側のゲージ抵抗が引張応力を受けると共に下流側のゲージ抵抗が圧縮応力を受けることで変化し、他方の中間電圧は、上流側のゲージ抵抗が圧縮応力を受けると共に下流側のゲージ抵抗が引張応力を受けることで変化する。このため、2つの中間電圧を出力することでそれらの差、すなわち、荷重に応じた出力をアンプA1〜A4に入力させている。
アンプA1〜A4は、各荷重センサS1〜S4の2つの中間電圧を入力し、2つの中間電圧の電位差を差動増幅した出力を発生させる。より詳しくは、アンプA1〜A4では、予め記憶させられたゲイン調整値およびオフセット補正値(ゼロ点補正値)のデータに基づいて、各荷重センサS1〜S4の2つの中間電圧のゲイン調整およびオフセット補正を行い、それらを行ったのち出力電圧としてマイコン10に出力している。
マイコン10は、各荷重センサS1〜S4の出力をアンプA1〜A4で差動増幅した出力電圧等に基づいて、タッチ位置の検出を行う。このマイコン10には、後述するようなタッチパネル2とベース1との隙間に応じた補正を行うためのプログラムが記憶されており、アンプA1〜A4の出力電圧に基づいて計算されるタッチ位置(補正前タッチ位置)を補正し、ユーザが真に押下しようとしたタッチ位置である正規位置を求める。
このような構成により、タッチパネルディスプレイおよびタッチ位置検出回路が構成されている。次に、このように構成されたタッチパネルディスプレイおよびタッチ位置検出回路による正規位置の検出方法について説明する。
まず、正規位置の検出方法に先立って、アンプA1〜A4の出力電圧に基づく基本的なタッチ位置の計算方法について説明する。
タッチ位置検出回路では、荷重センサS1〜S4の出力する2つの中間電圧をアンプA1〜A4で差動増幅し、それをセンサ出力に相当する出力電圧として発生させている。ここで、タッチパネル2の所定位置をユーザがタッチした場合に各荷重センサS1〜S4の出力に応じて発生させられた出力電圧A〜Dが、α[V]、β[V]、γ[V]、δ[V]であったとする。この場合において、一般に荷重センサS1〜S4に加えられた荷重をF1[N]〜F4[N]とすると、F1とα、F2とβ、F3とγ、F4とδの関係はそれぞれ1次関数で表される。
(数1) α = a1×F1+b1
(数2) β = a2×F2+b2
(数3) γ = a3×F3+b3
(数4) δ = a4×F4+b4
ただし、a1〜a4、b1〜b4は温度によって変化する係数である。
さらに、例えば図1中におけるタッチパネル2の左下の荷重センサS2の配置場所をXY座標の原点(0,0)とし、X座標、Y座標を図3に示すように、荷重センサS1、S3、S4それぞれの配置場所を(0,1)、(1,0)(1,1)と想定した場合に、タッチ位置のXY座標は、数式5のように表される。
(数5) ((F3+F4)/F,(F1+F4)/F)
ただし、Fは、数式6のように、各荷重F1〜F4の総和を意味している。
(数6) F=F1+F2+F3+F4
数式1〜4をそれぞれF1,F2,F3,F4について解いた式を数式5に代入することによって、タッチ位置のXY座標がα,β,γ,δ,a1〜a4,b1〜b4を用いて表される。
以上のことより、ある温度における上の数式1〜4の一次関数が分っていれば、数式5、6により、タッチ位置を検出することが可能となる。このように、出力電圧A〜Dに基づいて、タッチ位置を計算することができる。
ただし、上述したように、本実施形態のようなタッチパネルディスプレイでは、タッチパネル2とディスプレイ部が備えられるベース1との間に隙間が設けられているために、ユーザが斜めからディスプレイ部を視認したときに、狙って押下したい正規位置と実際に押下されたタッチ位置とにズレが生じる。このため、ユーザが真に押下したい正規位置がタッチ位置として検出されなくなる。
これに対して、本実施形態では、以下の補正方法に基づいて上記のように計算されるタッチ位置(つまり補正前タッチ位置)を補正し、正規位置を検出できるようにしている。
図4(a)、(b)は、ユーザのタッチ位置とユーザが狙った正規位置との関係を示したタッチパネルディスプレイの断面図と平面図である。
この図に示すように、ユーザがタッチパネルディスプレイを斜めに見たときのタッチ位置(補正前タッチ位置)のXY座標を(X0,Y0)とし、ユーザが狙った正規位置のXY座標を(Xt,Yt)とする。また、タッチパネル2とディスプレイ部が備えられたベース1との間の隙間をd、タッチ位置と正規位置との距離をLとする。さらに、図4(a)の断面上において正規位置をベース1に対して投影した投影位置と正規位置とを結ぶ直線と投影位置とタッチ位置とを結ぶ直線のなす角度をθとし、図4(b)の平面上においてタッチ位置からX座標軸と平行方向に引いた直線とタッチ位置と正規位置とを結ぶ直線のなす角度をγとする。
図5は、ユーザがタッチパネルディスプレイを斜めに見たときに、正規位置のXY座標(Xt,Yt)を狙ってXY座標(X0,Y0)をタッチしたときの出力電圧の変化を示した図である。また、図6は、出力電圧から計算されたタッチ位置の変化を示した図である。
図5に示すように、正規位置のXY座標(Xt,Yt)を狙ってXY座標(X0,Y0)をタッチした場合、タッチした直後にはXY座標(X0,Y0)に対応した荷重F0に相当する出力電圧が発生させられる。しかしながら、タッチパネル2への荷重が斜め方向に向けられているため、その影響により、出力電圧が変化し、それが任意の荷重Faからさらに別の任意の荷重Fbまで変化したときと同様の変化となる。この変化に基づいてユーザのタッチ位置より、ユーザが狙った正規位置を検出する。
図6に基づき、本図中に示した任意の荷重Faから別の任意の荷重Fbまでに変化したXY座標の変化量について考えてみる。
荷重Faのときに計算されるタッチ位置のXY座標を(X1,Y1)、荷重Fbのときに計算されるタッチ位置のXY座標を(X2,Y2)とすると、X方向成分の変化量ΔXは、ΔX=X2−X1となり、Y方向成分の変化量ΔYは、ΔY=Y2−Y1となる。
また、このときの荷重Fa〜Fbへの変化は、ユーザがタッチパネル2を正規位置に向かって斜め方向に押下していることにより発生しており、タッチ位置のXY座標の変化の方向はユーザによるタッチパネル2の押下方向と同じになる。このため、図7に示されるようにユーザがタッチパネル2を押下した力に相当する押下力のベクトルをX方向成分とY方向成分に分けると、押下力のベクトルとX方向成分のベクトルのなす角度は、図4(b)のタッチ位置と正規位置を結ぶ直線とX軸に平行な直線とがなす角度γと同じになる。
そして、押下力のX方向成分とY方向成分は、上述した変化量ΔXとΔYに相当することから、角度γは、下記の式で表される。
(数7) tanγ=ΔY/ΔX=(Y2−Y1)/(X2−X1)
なお、タッチパネル2に荷重Fa、Fbが付与されたときのタッチ位置のXY座標(X1,Y1)、(X2,Y2)については、通常通り、タッチ位置と正規位置とが一致しているような状態、つまりタッチパネル2に対して垂直に荷重を付与したときに与えられるXY座標でよい。
また、図4(b)の平面図より、角度γについては数式8および数式9も成り立つ。
(数8) cosγ=(Xt−X0)/L
(数9) sinγ=(Yt−Y0)/L
そして、これらの数式を正規位置のX座標であるXtとY座標であるYtについての式に変換すると、数式10および数式11が導出される。
(数10) Xt=X0+L・cosγ
(数11) Yt=Y0+L・sinγ
一方、XY座標の変化量は、図4(a)の断面上において正規位置をベース1に対して投影した投影位置と正規位置とを結ぶ直線と投影位置とタッチ位置とを結ぶ直線のなす角度θと相関があり、例えば図8の関係を有している。このため、角度θについて、次式が成り立つ。
(数12) θ=f(ΔX+ΔY)=f{(X2−X1)+(Y2−Y1)}
なお、上記数式12は、XY座標の変化量は、荷重センサS1〜S4の特性、つまり荷重に対する歪みゲージの撓み量の関係によって異なる。例えば、荷重センサS1〜S4の荷重に対する撓み量の関係は図9のように表され、図8に示した角度θと変位量ΔX+ΔYの関係は撓み大のときと撓み小のときとで図10のように変化する。このため、予め荷重センサS1〜S4の特性を測定しておき、それに基づいて数式12で示される角度θと変位量ΔX+ΔYの関係式を補正してマイコン10に記憶される補正用プログラムに入れておくようにしている。
また、図4(a)に示す断面図より、tanθ=L/dの関係が成り立つことから、タッチ位置と正規位置との間の距離Lを次式で表すことができる。
(数13) L=d・tanθ
よって、上述した数式10、11に対して数式13で表される距離Lを代入すると、正規位置のX座標であるXtとY座標であるYtが次式で表される。
(数14) Xt=X0+d・tanθ・cosγ
(数15) Yt=Y0+d・tanθ・sinγ
そして、角度γおよび角度θについては、上述した数式7および数式12から求められるため、求めた角度γおよび角度θを数式14、15に代入することにより、正規位置のXY座標(Xt,Yt)を算出することができる。
このように、荷重センサS1〜S4にて検出される荷重の変化量、具体的には荷重の変化量のX方向成分およびY方向成分を検出し、これに基づいて角度γおよび角度θを求め、これら角度γと角度θとタッチ位置のXY座標(X0,Y0)から、正規位置の座標(Xt,Yt)を検出することができる。すなわち、角度γと角度θは、タッチパネルディスプレイに対するユーザの位置に対応する値であり、これら角度γと角度θを求めることにより、ユーザの位置を検出することができる。そして、角度γと角度θにて表されるユーザに位置と隙間dに対応して、タッチ位置から位置ズレ分を補正することで、正規位置を的確に検出することが可能となる。
なお、ここでいう荷重F0に対応するXY座標(X0,Y0)についてはタッチパネル2に荷重が加えられた直後の座標として求められる。また、荷重F1、F2に対応するXY座標(X1,Y1)、(X2,Y2)については、XY座標(X0,Y0)が検出されてから所定時間経過したのち、更に所定時間毎に求めることができる。例えば、荷重F1、F2に対応するXY座標(X1,Y1)、(X2,Y2)については、マイコン10での荷重センサS1〜S4の出力(具体的には、アンプA1〜A4の出力電圧)のサンプリング周期毎に求めることができる。
以上説明したように、ディスプレイ部が備えられるベース1とタッチパネル2との間に設けられる隙間とユーザの位置との関係に基づいて、ユーザがタッチパネルディスプレイを斜めから見たときのタッチ位置と正規位置との位置ズレを補正することができる。これにより、ユーザが真に押下したい正規位置を的確に検出することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してユーザの位置の検出手法を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、ユーザの位置を予め検出するために、所定の位置を押下させ、タッチ位置と正規位置との位置ズレを演算する。図11は、ディスプレイ部に表示したターゲットポイントとユーザのタッチ位置との関係の一例を示した模式図である。
この図に示されるように、ベース1に備えられたディスプレイ部に、ユーザに押下させるためのターゲットポイントを表示し、それに対応してユーザにそのターゲットポイントを押下させる。例えば、車両用のタッチパネルディスプレイであれば、アクセサリスイッチもしくはイグニッションスイッチがオンされてタッチパネルディスプレイが起動させられたときに、このようなユーザの位置を検出するための処理を行うことができる。このとき、ターゲットポイントとタッチ位置との位置ズレが、ユーザの位置に対応する値であり、第1実施形態で説明した正規位置とタッチ位置の位置ズレに相当することになる。これらターゲットポイントとタッチ位置との位置ズレより角度γおよび角度θを直接検出することができる。
このため、このときの位置ズレもしくは位置ズレに対応する値である角度γおよび角度θをマイコン10に記憶しておき、検出した角度γおよび角度θを第1実施形態で示した数式14、15に代入する。これにより、次にユーザがタッチパネル2の所望位置を押下したときに、そのタッチ位置の座標(X0,Y0)を数式14、15に代入することで、正規位置を検出することができる。
このように、予めユーザの位置を検出しておき、その検出結果を用いて、ユーザがタッチパネル2の所望位置を押下したときに、タッチ位置を補正して正規位置を求めることが可能となる。なお、図11では、複数のターゲットポイントを表示する場合について説明したが、複数に限る必要は無く、1箇所のターゲットポイントを表示することによって、ユーザの位置を検出するようにしても良い。ただし、複数のターゲットポイントに基づいてユーザの位置の検出を行うようにすれば、より確度を向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対してタッチパネル2の形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図12(a)、(b)は、本実施形態と第1、第2実施形態それぞれのタッチパネルディスプレイの部分断面図である。上記した第1、第2実施形態では、タッチパネル2を平板状のもので構成したが、本実施形態では、タッチパネル2の操作表面を曲面形状としている。このような曲面形状のタッチパネル2を採用する場合、ユーザが斜めからタッチパネル2を押した場合に押圧面積が大きくなって、滑りにくくなるなどの効果を得ることができる反面、タッチパネル2とディスプレイ部が備えられたベース1との間の隙間が大きくなりがちで、かつ、その隙間が一定にならない。
このため、タッチ位置に応じてタッチパネル2とディスプレイ部が備えられたベース1との間の隙間dの値を可変にし、タッチ位置に応じた隙間dに基づいて、タッチ位置のXY座標(X0,Y0)を補正して正規位置のXY座標(Xt,Yt)を検出することもできる。なお、タッチ位置に応じた隙間dについては、予め計測することができるため、その計測結果をマイコン10に記憶させておき、正規位置を求める際に用いるようにすればよい。
(他の実施形態)
上記実施形態では、演算装置としてマイコン10を例に挙げて説明したが、各種データの記憶やそのデータを用いた演算やタッチ位置の検出が行える演算装置であれば、他のものであっても構わない。
また、上記実施形態では、タッチ位置の計算方法の一例を挙げて説明したが、タッチ位置の計算方法の一例を示したに過ぎず、他の手法によるタッチ位置の補正、例えば温度補正を行うような計算方法と組み合わせるような場合であっても、本発明を適用することができる。
1 ベース
2 タッチパッド
10 マイコン
S1〜S4 荷重センサ
A1〜A4 アンプ

Claims (2)

  1. 情報表示を行うディスプレイ部(1)と、
    前記ディスプレイ部(1)に対して所定の隙間(d)を有して配置されたタッチパネル(2)と、
    前記タッチパネル(2)が押下されたときに荷重に応じた出力を発生させる歪みゲージからなる複数の荷重センサ(S1〜S4)と、
    前記複数の荷重センサ(S1〜S4)の出力に基づいて、ユーザが前記タッチパネル(2)を押下した位置であるタッチ位置を計算するタッチ位置計算手段(10)と、
    前記タッチ位置計算手段(10)にて計算された前記タッチ位置を、前記ディスプレイ部(1)と前記タッチパネル(2)との間の隙間(d)と前記ユーザの位置との関係に基づいて補正して、前記ユーザが狙って押下した真のタッチ位置である正規位置を算出する正規位置算出手段(10)と、を有しており、
    前記正規位置算出手段(10)は、前記タッチ位置計算手段(10)にて計算される前記タッチ位置の変化量を前記ユーザの位置に対応する値として検出し、該タッチ位置の変化量の大きさに比例して、前記タッチ位置計算手段(10)にて計算された前記タッチ位置を補正して前記正規位置を算出することを特徴とするタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置。
  2. 前記タッチパネル(2)は、操作表面が曲面形状とされており、
    前記正規位置算出手段(10)は、前記ディスプレイ部(1)と前記タッチパネル(2) との間の隙間(d)として、前記タッチ位置に応じた値を記憶しており、該タッチ位置に応じた値とされた前記隙間(d)に基づいて前記タッチ位置計算手段(10)にて計算された前記タッチ位置を補正して前記正規位置を算出することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルディスプレイのタッチ位置検出装置。
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