JP2018190278A - 操作入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作位置を検出するために使用する素子にバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる操作入力装置を提供する。
【解決手段】押圧される操作面(表面シート23表面)に接触した接触位置を検出する静電パッド3と、複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力に基づいて、操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出部101と、を備えている。そして、荷重検出部101は、静電パッド3が1か所の接触を検出した際に、その1か所の接触位置に基づいて、荷重センサの出力値を較正して較正係数を算出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、操作面を押圧することで操作が入力される操作入力装置に関する。
タッチ面を有する操作入力装置であるタッチパッドと押圧されるボタン等のプッシュスイッチの双方の利点を同時に実現した操作入力装置が提案されている。
この種の操作入力装置として、例えば特許文献1が提案されている。特許文献1に記載された操作入力装置は、タッチ面の一部の領域に存在する操作体可動部を、タッチ面と面一となるタッチ面位置と、その位置から上昇したボタン位置との間で移動する操作体を備えることが記載されている。そして、操作体を支持する3個以上の起歪体の歪検出結果に基づいて、ボタン位置の操作体可動部への押圧操作をプッシュボタン操作入力として受け付け、タッチ面位置への押圧操作をタッチ操作入力として受け付ける。
特開2014−48926号公報
特許文献1に記載されている操作入力装置の場合、操作体を支持する3個以上の起歪体のそれぞれの歪量に基づいて操作体に作用する力の重心を算出し、これに基づいて操作位置を判定する。したがって、3個以上の起歪体の歪量検出に高い精度が要求される。さらに、各起歪体間の特性のバラつきや外部振動による検出値のバラつき、或いは温度変化や経年変化等も考慮する必要がある。そのため、正確に操作位置を判定するには、このような各起歪体間のバラつき等を考慮することが必要となるが、特許文献1には、そのような考慮は何ら開示されていない。
そこで、本発明は、例えば、操作位置を検出するために使用する素子にバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる操作入力装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、押圧される操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出部と、複数の荷重センサの出力に基づいて、前記操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出部と、を備え、前記荷重検出部は、前記接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正する、ことを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、操作面を押圧することで操作が入力される操作入力装置が実行する入力検出方法であって、前記操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出工程と、複数の荷重センサの出力に基づいて、前記操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出工程と、を含み、前記荷重検出工程は、前記接触位置検出工程が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正する、ことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の入力検出方法を、コンピュータにより実行させることを特徴としている。
本発明の第1の実施例にかかる操作入力装置の斜視図である。 図1に示された操作入力装置の矢印A方向から見た概略断面図である。 図1に示された操作入力装置の機能的構成を示したブロック図である。 図1に示された操作入力装置の動作例の説明図である。 図4に示された状態における静電パッドで検出された座標と荷重重心座標との関係を示した説明図である。 図3に示された操作入力制御部の動作のフローチャートである。 図1に示された操作入力装置の較正動作例を説明するための荷重センサの配置例である。 座標と標準値との関係を示したテーブルである。 図1に示された操作入力装置の較正動作のフローチャートである。 本発明の第2の実施例にかかる操作入力装置の動作例の説明図である。 図10に示された状態における静電パッドで検出された座標と荷重重心座標との関係を示した説明図である。 第1、第2の実施例の変形例の説明図である。 図12に示された状態における静電パッドで検出された座標の説明図である。 本発明の第3の実施例にかかる操作入力装置の動作例の説明図である。 図14に示された状態における静電パッドで検出された座標と荷重重心座標との関係を示した説明図である。 本発明の第4の実施例にかかる操作入力装置の動作例の説明図である。 図16に示された状態における静電パッドで検出された座標と荷重重心座標との関係を示した説明図である。 第3、第4の実施例の変形例の説明図である。 図18に示された状態における静電パッドで検出された座標の説明図である。 タッチパネルに応用した例の説明図である。 タッチパネルに応用した例の説明図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる操作入力装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる操作入力装置は、押圧される操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出部と、複数の荷重センサの出力に基づいて、操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出部と、を備えている。そして、荷重検出部は、接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、その1か所の接触位置に基づいて、重心位置の検出に関する値を較正している。このようにすることにより、1か所を押圧した場合は荷重検出部が検出する重心位置と、接触位置検出部が検出した接触位置と、が同じ位置となることを利用して、接触位置を基準として重心位置の検出に関する値を較正することができる。したがって、操作位置を検出する素子の特性のバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる。また、1か所を押圧した際に較正ができるので使用者等が特別な較正操作等を行わなくても、重心位置の検出に関する値を較正することができる。
また、荷重検出部は、接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、荷重センサの出力値を較正してもよい。このようにすることにより、接触位置を基準として重心位置の検出に関する値として、荷重センサの出力値を較正することができる。
また、荷重検出部は、接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、検出した重心位置を較正してもよい。このようにすることにより、接触位置を基準として重心位置の検出に関する値として、重心位置を較正することができる。
また、操作面には、複数の荷重センサが配置された位置の中央部を示す中央標示部を備え、荷重検出部は、接触位置検出部が中央標示部のみの接触を検出した際に、中央標示部の位置に基づいて、重心位置の検出に関する値を較正してもよい。中央標示部を押圧することにより、複数の荷重センサの全てについてバランスよく荷重を検出できるため、極端に小さな値を検出する荷重センサが無くなり、全ての荷重センサの出力精度を確保することができ、より精度の高い補正ができる。
また、中央標示部は、突起部として形成されていてもよい。このようにすることにより、例えば操作者が、中央標示部を視認せずに手探りで押圧することが可能となる。また、通常使用時のホームポジションとして機能させることもできる。
また、荷重検出部は、荷重センサの出力に基づいて所定値以上の押圧荷重を検出し、かつ、接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、重心位置の検出に関する値を較正してもよい。このようにすることにより、所定値以上の力で押圧した場合にのみ較正をするようにできる。つまり、押圧力が大きれば外部振動等に起因する荷重センサの出力ばらつきの影響を相対的に低減するできるため、より精度の高い較正ができる。
また、荷重検出部は、較正された重心位置の検出に関する値に基づいて複数か所の接触による操作面に対する押圧荷重の較正重心位置を検出し、接触位置及び較正重心位置に基づいて、接触位置から操作位置を特定する特定部を備えてもよい。このようにすることにより、例えば複数の指が操作面に接触した際の押圧荷重の重心位置に基づいて一つの位置を特定することができ、複数の指が操作面に触れていても所望する操作を正確に検出することができる。
また、操作面内の夫々独立した複数の領域を操作有効領域として設定する設定部を備え、特定部は、接触位置及び較正重心位置に基づいて、操作有効領域に含まれる位置を操作位置として特定してもよい。このようにすることにより、例えばタッチパネルに表示されたボタンの範囲を操作位置として特定することができる。
また、操作面と接触位置検出部の間に配置され、操作面内の夫々独立した複数の領域を押し上げ可能な押上げ部を備え、設定部は、押上げ部により押し上げられた領域を、操作有効領域に設定してもよい。このようにすることにより、押上げ部により押し上げられた領域、例えば押しボタン等を一つの位置として特定することができる。
また、本発明の一実施形態にかかる入力検出方法は、押圧される操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出工程と、複数の荷重センサの出力に基づいて、操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出工程と、を含む。そして、荷重検出工程は、接触位置検出工程が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、重心位置の検出に関する値を較正している。このようにすることにより、1か所を押圧した場合は荷重検出部が検出する重心位置と、接触位置検出部が検出した接触位置と、が同じ位置となることを利用して、接触位置を基準として重心位置の検出に関する値を較正することができる。したがって、操作位置を検出する素子の特性のバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる。
また、上述した入力検出方法をコンピュータにより実行させる入力検出プログラムとしてもよい。このようにすることにより、コンピュータを用いて、1か所を押圧した場合は荷重検出部が検出する重心位置と、接触位置検出部が検出した接触位置と、が同じ位置となることを利用して、接触位置を基準として重心位置の検出に関する値を較正することができる。したがって、操作位置を検出する素子の特性のバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる。
本発明の第1の実施例にかかる操作入力装置を図1乃至図6を参照して説明する。操作入力装置1は、図1及び図2に示したように、窓付パネル2と、静電パッド3と、ホルダ4と、荷重センサ5と、モータホルダ6、7と、モータ8、10と、モータの出力軸9、11、12と、窓付パネル固定ねじ13と、ボタン14、15、16、17と、ボタン押上げレバー18、19、20、21と、モータホルダ固定ねじ22と、表面シート23と、ボス24と、を備えている。
図1、図2において、ボタン押上げレバー18、19、20、21が移動する方向をx方向、ボタン14、15、16、17が移動(突没)する方向をz方向、x方向とz方向と直交する方向をy方向と呼ぶ。
窓付パネル2は、樹脂等で形成された略板状のパネルであり、開口として複数の窓部2aが形成されている。複数の窓部2aからは、後述するボタン14、15、16、17の表面部14a、15a、16a、17aが露出する。窓付パネル2は、複数の窓付パネル固定ねじ13で静電パッド3と固定されている。また、窓付パネル2は、後述するボタン押上げレバー18、19、20、21がx方向に移動する溝が形成されている。
また、窓付パネル2には、中央標示部としての突起部25が形成されている。突起部25は、後述する荷重センサ5が配置されている位置の中央部に設けられている。このような位置に突起部25を設けることで、操作入力装置1を操作する際のホームポジションとすることができるようになる。なお、このようなホームポジションは、突起部25として形成するに限らず、点や丸印等を印字(表示)することで示してもよい。
静電パッド3は、窓付パネル2の下層(使用者と相対しない側)に重ねて配置されている。静電パッド3は、使用者の指先と導電膜の間での静電容量の変化を捉えて指の接触位置を検出する周知のデバイスである。即ち、押圧される操作面に接触した指の接触位置を検出する接触位置検出部として機能する。なお、本実施例では、静電容量方式のタッチパッドで説明するが、指先の接触位置が検出できれば、他の方式のタッチパッドでもよい。
ホルダ4は、板金等で形成され、窓付パネル2と、静電パッド3と、荷重センサ5と、が載置固定される。また、ホルダ4は、モータホルダ6、7を介してモータ8、10を固定する。
荷重センサ5は、静電パッド3とホルダ4との間に複数配置される(図2を参照)。複数の荷重センサ5は、荷重がかかる方向(押圧される方向)と直交する方向(図1のx方向、y方向、図2のx方向)に離間して配置される。本実施例では、静電パッド3の四隅に配置されている。なお、荷重センサ5は例えばボタン14等が押圧されることによる重心位置を検出できればよいので、本実施例のようにx方向、y方向の座標を検出する場合は3つでもよい。また、ボタンが一列に並んである場合はその両端に2つ配置してもよい。荷重センサ5は、例えばひずみセンサや圧電センサ等静電パッド3にかかる荷重を検出することができれば特に限定されない。
モータホルダ6は、複数のモータホルダ固定ねじ22によりホルダ4に固定されている。モータホルダ6は、モータ8を固定する。モータホルダ7は、複数のモータホルダ固定ねじ22によりホルダ4に固定されている。モータホルダ7は、モータ10を固定する。
モータ8は、モータホルダ6に固定されている。モータ8は、その出力軸9を回転させることによって、後述するボタン押上げレバー19をx方向に移動させる。出力軸9には、ねじ溝が形成され、そのねじ溝がボタン押上げレバー19に設けられているナットと螺合している。したがって、モータ8の出力軸9が回転すると、ナットがねじ溝を移動することによりボタン押上げレバー19が移動する、なお、出力軸9の先端部にはボタン押上げレバー19の移動を規制するストッパ9aが形成されている。
モータ10は、モータホルダ7に固定されている。モータ10は、その出力軸11を回転させることによって、後述するボタン押上げレバー18をx方向に移動させる。出力軸11には、ねじ溝が形成され、そのねじ溝がボタン押上げレバー18に設けられているナットと螺合している。出力軸11の先端部にはボタン押上げレバー18の移動を規制するストッパ11aが形成されている。
なお、操作入力装置1は、上述したモータ8、10以外にも、ボタン押上げレバー19、20をx方向に移動させるためにモータを備えている。そして、これらのモータもモータ8、10と同様に出力軸を回転させることによってボタン押上げレバー19、20をx軸方向に移動させる。例えば、図1では、ボタン押上げレバー19を移動させるモータの出力軸12が図示されている。
ボタン14は、静電パッド3上に載置されている(図2を参照)。ボタン14は、窓付パネル2の窓部2aから表面部14aが露出する。ボタン14は、ボタン押上げレバー18により、窓部2aから突没するように(z方向に)移動する。
ボタン15は、静電パッド3上に載置されている(図2を参照)。ボタン15は、窓付パネル2の窓部2aから表面部15aが露出する。ボタン15は、ボタン押上げレバー19により、窓部2aから突没するように(z方向に)移動する。
ボタン16、17も同様に静電パッド3上に載置され、窓付パネル2の窓部2aから表面部16a、17aが露出する。ボタン16は、ボタン押上げレバー20により、窓部2aから突没するように移動する。ボタン17は、ボタン押上げレバー21により、窓部2aから突没するように移動する。
なお、ボタン14、15、16、17は、窓部2aから突出していなく、手指等で押圧されない場合は、静電パッド3との間に微小な隙間が生じるように移動が制限されている。この隙間は、静電パッド3が接触したと反応しない程度のものである。
ボタン押上げレバー18は、本体部18aと、レバー部18bと、を有している。本体部18aは、一方の端部は、図2に示したように、出力軸11が貫通する。そのため、出力軸11が貫通する孔が設けられている。この孔は、上述したようにナットとして機能して、出力軸11に形成されたねじ溝と螺合している。レバー部18bは、本体部18aの他方の端部からボタン14の配置位置に向かって延在している。レバー部18bは、本体部18aの移動に伴って図2の右方向に移動すると、窓付パネル2に形成された溝を通って、ボタン14と静電パッド3との間に進入してボタン14を窓部2aから突出する方向(z方向)に移動させる。レバー部18bは、その先端部がテーパー状に形成されており、ボタン14と静電パッド3との間に進入し易くなっている。また、レバー部18bは、本体部18aの移動に伴って図2の左方向に移動すると、窓付パネル2に形成された溝を通って、ボタン14と静電パッド3との間から抜け出してボタン14を窓部2aへ没する方向に移動させる。
ボタン押上げレバー19は、本体部19aと、レバー部19bと、を有している。本体部19aは、一方の端部には、図2に示したように、出力軸9が貫通する。そのため、出力軸9が貫通する孔が設けられている。この孔は、上述したようにナットとして機能して、出力軸9に形成されたねじ溝と螺合している。レバー部19bは、本体部19aの他方の端部からボタン15の配置位置に向かって延在している。レバー部19bは、本体部19aの移動に伴って図2の左方向に移動すると、窓付パネル2に形成された溝を通って、ボタン15と静電パッド3との間に進入してボタン15を窓部2aから突出する方向(z方向)に移動させる。レバー部19bは、その先端部がテーパー状に形成されており、ボタン15と静電パッド3との間に進入し易くなっている。また、レバー部19bは、本体部19aの移動に伴って図2の右方向に移動すると、窓付パネル2に形成された溝を通って、ボタン15と静電パッド3との間から抜け出してボタン15を窓部2aへ没する方向に移動させる。
ボタン押上げレバー20は、本体部20aと、レバー部20bと、を有している。本体部20aは、一方の端部にモータの出力軸が貫通する孔が設けられている。この孔は、上述したようにナットとして機能して、出力軸に形成されたねじ溝と螺合している。レバー部20bは、本体部20aの他方の端部からボタン16の配置位置に向かって延在している。レバー部20bは、本体部20aの移動に伴って移動することで、ボタン16を窓部2aから突出する方向に移動させたり、窓部2aへ没する方向に移動させたりする。レバー部20bは、その先端部がテーパー状に形成されており、ボタン16と静電パッド3との間に進入し易くなっている。
ボタン押上げレバー21は、本体部21aと、レバー部21bと、を有している。本体部21aは、一方の端部にモータの出力軸が貫通する孔が設けられている。この孔は、上述したようにナットとして機能して、出力軸に形成されたねじ溝と螺合している。レバー部21bは、本体部21aの他方の端部からボタン17の配置位置に向かって延在している。レバー部21bは、本体部21aの移動に伴って移動することで、ボタン17を窓部2aから突出する方向(z方向)に移動させたり、窓部2aへ没する方向に移動させたりする。レバー部21bは、その先端部がテーパー状に形成されており、ボタン17と静電パッド3との間に進入し易くなっている。
ボタン押上げレバー18、19、20、21は、表面シート23(操作面)と静電パッド3(接触位置検出部)の間に配置され、操作面内の夫々独立した複数の領域を夫々個別に押し上げ可能な押上げ部として機能する。なお、ボタン押上げレバー18、19、20、21は、各レバー部と静電パッド3との間に微小な隙間を有している。この隙間は、対応するボタンが押圧されない場合に静電パッド3が接触したと反応しない程度のものである。
表面シート23は、窓付パネル2の表面(静電パッド3と相対する面と反対側の面)に設けられている。表面シート23は、弾力性を有し、ボタンが押し上げられると伸びて隆起し、ボタンが押し上げられていない際には平面状を維持する。表面シート23は、窓付パネル2を被覆してボタン14、15、16、17の抜け防止や、窓付パネル固定ねじ13及びボス24等の目隠し板としての機能も果たす。したがって表面シート23の表面が操作面となる。なお、表面シート23は無くてもよい。その場合は、窓付パネル2の表面及び各ボタンの表面部が操作面となる。
ボス24は、窓付パネル2を静電パッド3に固定する際の位置決め用に設けられている。本実施例では、ボス24は2つ設けられている。つまり、窓付パネル2と静電パッド3には、ボス24が貫通する孔(ボス穴)が形成されており、ボス24が、それらの孔を貫通することで窓付パネル2と静電パッド3との位置決めがなされる。
上述した構成の操作入力装置1は、例えば、ボタン14が操作可能な場合は、ボタン押上げレバー18によりボタン14を窓付パネル2から突出させる。すると、使用者等は、操作可能なボタンを手探りで識別することができる。そして、ボタン14が使用者等に押圧された場合は、そのボタン14に押されたレバー部18bが撓んで静電パッド3に接触することで、静電パッド3の接触位置に対応付けられたボタン14の操作内容を示す動作をすることができる。
次に、本実施例の操作入力装置1の機能的構成を図3を参照して説明する。
図3に示したように、操作入力装置1は、図1に示した構成に加えて、荷重検出部101と、操作入力制御部102と、を備えている。
荷重検出部101は、複数の荷重センサ5の出力に基づいて、指による操作面の押圧により受ける荷重値を検出するとともに操作面における荷重重心座標(押圧荷重の重心位置)を検出する。また、静電パッド3の検出結果に基づいて荷重センサ5の出力値を較正(キャリブレーション)する。
操作入力制御部102は、操作対象となるボタンの位置を例えばナビゲーション装置等の操作される装置から取得し、モータ8等を制御することで、対応するボタンを突出させる。また、操作入力制御部102は、静電パッド3が検出した複数の指(複数か所)の接触位置(座標)と、荷重検出部10が検出した荷重重心座標と、に基づいて実際の操作(押圧)されたボタンを特定する。また、操作入力制御部102は、静電パッド3が検出した座標について、ボタン14〜17が操作(押圧)と判定する座標の範囲(操作有効領域)が各ボタン毎に設定されている。即ち、ボタン押上げレバー18〜21(押上げ部)により押し上げられた領域を、操作有効領域として設定している。
次に、上述した荷重検出部101と操作入力制御部102との動作について図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、ボタン15〜17が操作(押圧)可能として突出している場合に、中指mfでボタン16を操作しようとして、人差し指ofがボタン15に触れていた場合を示す模式図である。ここで、中指mfで押圧して静電パッド3で検出された座標をA、人差し指ofで押圧して静電パッド3で検出された座標をBとする(図5左図)。なお、図5左図で破線で囲まれた領域が操作有効領域となっている。
この場合、荷重検出部101は、複数の荷重センサ5の出力値の増加量に基づいて、操作面の押圧により受ける荷重値を検出するとともに、座標A,B間の荷重重心座標Gを検出する(図5右図)。
そして、操作入力制御部102は、座標AG間(AG)、BG間(BG)の距離の大小関係を比較し、例えばAG<BGの場合は、荷重重心座標Gに最も近い座標Aを、一つの位置(操作位置)として特定する候補とする。
そして、この座標Aについて、AG/ABが所定値(例えば0.2)以下か判定する。AG/ABが所定値以下の場合は、荷重重心座標Gが座標Aに十分近い(つまり、中指mfによる荷重が人差し指ofによる荷重より十分大きい)と判定して、使用者が意図した押圧位置(一つの位置)は座標Aであると特定する。つまり、荷重重心座標に最も近い座標について、荷重重心座標から当該最も近い座標までの距離と、当該最も近い座標までの距離から他の座標までの距離と、の割合に基づいて一つの位置を特定している。
そして、操作入力制御部102は、座標Aが、ボタン16の操作有効領域内の座標であるので、上記一つの位置としての特定を維持する。さらに、荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上であれば、座標Aに対応するボタン16が押されたと判定し、ボタン16が操作された旨の信号等をナビゲーション装置等の操作される装置へ出力する。
ここで、上述した操作入力制御部102の動作を図6のフローチャートにまとめる。まず、静電パッド3が検出した座標を取得し(ステップS101)、荷重検出部101が検出した荷重重心座標を取得する(ステップS102)。次に、静電パッド3が検出した座標と荷重重心座標との距離を比較して押圧位置を特定し(ステップS103)、その時の荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上であった場合(ステップS104:YES)は当該座標に対応するボタンが押圧されたと判定する(ステップS105)。一方、荷重値が所定値以上でない場合(ステップS104:NO)は当該座標に対応するボタンは押圧されていない、つまり操作入力装置1に対する入力操作はされていないと判定する(ステップS106)。
図6に示したフローチャートは、ステップS101が取得工程、ステップS102が荷重検出工程、ステップS103が特定工程として機能する。
ここで、上述した構成の操作入力装置1における荷重重心位置の較正(キャリブレーション)について説明する。操作入力装置1が備える荷重センサ5は、それぞれの特性のバラつきや外部振動等による出力値のバラつき、或いは温度変化や経年変化によって誤差が生じる場合がある。そこで、本実施例では、静電パッド3が例えば指一本による接触等の1か所の接触を検出した場合に、荷重センサ5の出力値のキャリブレーションを行う。
このような1か所の接触の場合、静電パッド3が検出した座標と荷重検出部101とで検出された荷重重心位置とが一致する。したがって、静電パッド3が検出した座標を基準として、重心位置の検出に関する値としての荷重センサ5の出力値を較正する。即ち、静電パッド3(接触位置検出部)が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、重心位置の検出に関する値を較正する。なお、この1か所の接触には、ボタン14〜17のうちいずれか1つが押された場合も含む。
具体的な較正の方法について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、荷重センサ5の配置の例を示した図である、図7では、説明を容易にするために正方形状の操作面の四隅に荷重センサ5が配置されている。本実施例における以降の説明では、四隅に配置された荷重センサ5をSa、Sb、Sc、Sdとの符号を付して区別し、それぞれの荷重センサの出力値をFSa、FSb、FSc、FSdとする。
図7における操作入力装置1の操作面にかかる荷重Fは次の(1)式で表される。
F=FSa+FSb+FSc+FSd・・・(1)
したがって、各荷重センサSa、Sb、Sc、Sdにかかる荷重の比率fsa、fsb、fsc、fsdは次の(2)〜(5)式で表される。
fsa=FSa/F・・・(2)
fsb=FSb/F・・・(3)
fsc=FSc/F・・・(4)
fsd=FSd/F・・・(5)
図7において、操作面のx、y方向のサイズを夫々L、wとすると、突起部25の配置位置(座標)Nは、N(L/2,w/2)となる。ここで、N(L/2,w/2)を指一本で押した場合、Nは複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの中心にあるから、各荷重センサにかかる荷重の比率は、fsa=fsb=fsc=fsd=0.25となる。この値を標準値とする。
そして、実際の荷重センサの出力値が標準値(0.25)となるように較正係数を算出する。較正係数A、B、C、Dは、例えば次の(6)〜(9)式から算出することができる。ここで、Aは荷重センサSaの較正係数、Bは荷重センサSbの較正係数、Cは荷重センサScの較正係数、Dは荷重センサSdの較正係数である。
fsaの標準値=A×(FSa/F)・・・(6)
fsbの標準値=B×(FSb/F)・・・(7)
fscの標準値=C×(FSc/F)・・・(8)
fsdの標準値=D×(FSd/F)・・・(9)
したがって、この算出された較正係数A、B、C、Dを荷重検出部101内又は荷重検出部101が読み出すことができる外部メモリ等に記憶することで、図6のフローチャートの実行時に検出された荷重センサの出力値を較正して一つの位置を特定することができる。
上記は、ホームポジションである突起部25を押圧した場合で説明したが、他の位置であっても1か所を押圧した場合であれば較正をすることができる。但し、荷重センサに掛かる荷重は、操作面の形状および剛性等に依存するので、例えば図8のように座標毎の荷重の比率の設計値を標準値としてテーブル等に設定すればよい。そして、図8のテーブルと上記(6)式〜(9)式から較正係数A、B、C、Dを算出することができる。例えば、図7の座標M(L/4,w/4)が押圧された場合、図8から、fsa=0.4、fsb=0.2、fsc=0.2、fsd=0.2が(6)〜(9)式にそれぞれ代入され、較正係数A、B、C、Dが算出される。
即ち、荷重検出部101は、静電パッド3が1か所の接触を検出した際における複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力と、当該1か所の接触位置に対応して予め設定された標準値と、に基づいて、較正のための係数を算出している。また、この標準値は、接触位置毎に全荷重に対する各荷重センサSa、Sb、Sc、Sdが検出する荷重の割合として設定されている。
また、本実施例では、荷重センサSa、Sb、Sc、Sdが検出した操作面にかかる荷重Fが予め定めた所定値以上の場合に上記較正動作をするようにしている。つまり、一定以上の力で押圧された場合にのみ較正動作をするようにすることで、外部振動等に起因する荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力ばらつきの影響を相対的に低減できる。
上述した較正動作(入力操作方法)を図9のフローチャートにまとめる。まず、静電パッド3で接触位置座標を取得し(ステップS201)、その接触位置が1か所の場合(ステップS202:YES)で、荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上の場合(ステップS203:YES)は、較正係数を算出する(ステップS204)。一方、接触位置が1か所でない場合(ステップS202:NO)や、荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上でない場合(ステップS203:NO)はステップS201へ戻る。
なお、上述した説明では、重心位置の検出に関する値として荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力値を較正していたが、荷重検出部101で検出された荷重位置を較正してもよい。つまり、1か所接触された際の静電パッド3の接触位置と、上記較正をしない荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力値により検出された重心位置座標とを比較して、そのx座標とy座標のずれ量を較正係数として記憶し、通常動作時には、例えば較正係数を検出された重心位置座標に加減算することにより較正してもよい。即ち、静電パッド3(接触位置検出部)が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、検出した前記重心位置を較正してもよい。
本実施例によれば、押圧される操作面(表面シート23表面)に接触した接触位置を検出する静電パッド3と、複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力に基づいて操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出部101と、を備えている。そして、荷重検出部101は、静電パッド3が1か所の接触を検出した際に、その1か所の接触位置に基づいて、荷重センサの出力値を較正して較正係数を算出している。このようにすることにより、1か所を押圧した場合は荷重検出部101が検出する重心位置と、静電パッド3が検出した接触位置と、が同じ位置となることを利用して、接触位置を基準として荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力値を較正することができる。したがって、操作位置を検出する荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの特性のバラつき等があっても、正確に操作を検出することができる。また、1か所を押圧した際に較正ができるので使用者等が特別な較正操作等を行わなくても、重心位置の検出に関する値を較正することができる。
また、操作面には、複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdが配置された位置の中央部を示す突起部25を備え、荷重検出部101は、静電パッド3が突起部25のみの接触を検出した際に、複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力及び突起部25の位置に基づいて、検出した荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力値を較正している。突起部25を押圧することにより、複数の荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの全てについてバランスよく荷重を検出できるため、極端に小さな値を検出する荷重センサが無くなり、全ての荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力精度を確保することができ、より精度の高い補正ができる。
また、突起部25として形成されているので、例えば操作者が視認せずに手探りで押圧することが可能となる。また、通常使用時のホームポジションとして機能させることもできる。
また、荷重検出部101は、荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力に基づいて所定値以上の押圧荷重を検出し、かつ、静電パッド3が1か所の接触を検出した際に、1か所の接触位置に基づいて、検出した荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力値を較正している。このようにすることにより、所定値以上の力で押圧した場合にのみ較正をするようにできる。つまり、押圧力が大きれば外部振動等に起因する荷重センサSa、Sb、Sc、Sdの出力ばらつきの影響を相対的に低減するできるため、より精度の高い較正ができる。
また、静電パッド3が、押圧される操作面に接触した複数の指の夫々の接触座標を検出する。また、荷重検出部101が、静電パッド3の四隅に配置された荷重センサ5の出力に基づいて、複数の指による操作面に対する押圧荷重の荷重重心座標を検出する。そして、操作入力制御部102が、複数の指が接触した夫々の接触座標及び荷重重心座標に基づいて、複数の指が接触した夫々の位置のうちの一つの位置(操作位置)を特定する。このようにすることにより、複数の指が操作面に接触した際の押圧荷重の重心位置に基づいて操作位置を特定することができ、複数の指が操作面に触れていても所望する操作を正確に検出することができる。
また、操作入力制御部102は、静電パッド3により検出された複数の指の夫々の接触座標のうち、荷重検出部101により検出された荷重重心座標が最も近い接触座標を、操作位置として特定している。このようにすることにより、重心位置と接触位置との距離に基づいて操作位置を特定することができる。
また、操作入力制御部102は、静電パッド3により検出された複数の指の夫々の接触座標のうち、荷重重心座標から最も近い接触座標までの距離と、最も近い接触位置から他の接触位置までの距離と、の割合が所定以下の場合は、操作位置として特定している。このようにすることにより、重心位置と接触位置との距離が一定以上近い場合に操作位置として特定することができ、精度良く特定することができる。
また、操作面と静電パッド3の間に配置され、操作面内の夫々独立した複数のボタン14〜17を夫々個別に押し上げ可能なボタン押上げレバー18〜21を備え、操作入力制御部102は、ボタン押上げレバー18〜21により押し上げられたボタン14〜17を、操作有効領域として設定している。このようにすることにより、ボタン押上げレバー18〜21により押し上げられたボタン14〜17のいずれかを操作位置として特定することができる。
次に、本発明の第2の実施例にかかる操作入力装置を図10及び図11を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基本的な構成は、図1乃至図3と同様である。本実施例は、図10に示したように、ボタン15、16が操作(押圧)可能として突出している場合に、中指mfでボタン16を操作しようとして、人差し指ofがボタン15に触れ、更に、薬指rfが操作可能でない領域に触れていた場合の動作を示すものである。ここで、中指mfで押圧して静電パッド3で検出された座標をA、人差し指ofで押圧して静電パッド3で検出された座標をBとする。更に、薬指rfが触れたことにより窓付パネル2が撓んで窓付パネル2やボタン17等が静電パッド3に触れて検出された座標をCとする(図11左図)。
この場合、荷重検出部101は、複数の荷重センサ5の出力値の増加量に基づいて、操作面の押圧により受ける荷重値を検出するとともに、座標A,B,C間の荷重重心座標Gを検出する(図11右図)。
そして、操作入力制御部102は、荷重重心座標Gに最も近い接触座標を検出する。図11の場合は座標Aとなる。次に、この座標Aから他の座標B、Cを結ぶ線分AB及び線分AC上に、荷重重心座標Gから垂線を引く。垂線と線分ABとの交点をJとし、垂線と線分ACとの交点Kとしたとき、AJ間の距離が線分ABの長さに対して所定値以下の割合であり、かつ、AK間の距離が線分ACの長さに対して所定値以下の割合である場合は、押圧位置は座標Aであると特定する。なお、操作面に接触する指の数が更に多い場合も同様の処理により押圧位置を特定することが可能である。
即ち、操作入力制御部102は、静電パッド3により検出された複数の指の夫々の接触座標のうち、最も近い接触位置(座標A)から他の接触位置(B、C)を結ぶ線分(AB、AC)と荷重重心座標Gから延ばした線が垂直に交わる位置(J、K)を算出し、交わる位置(J、K)から最も近い接触位置までの距離(AJ、AK)と、当該最も近い接触位置(A)から他の接触位置(B、C)までの距離(AB、AC)と、の割合(AJ/AB、AK/AC)に基づいて、一つの位置を特定している。
そして、第1の実施例と同様に、荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上であれば、座標Aに対応するボタンが押されたと判定する。
本実施例によれば、操作面に触れた指が3つ以上である場合であっても、操作入力制御部102が、複数の指が接触した夫々の接触座標及び荷重重心座標に基づいて、複数の指が接触した夫々の位置のうちの一つの位置を特定する。このようにすることにより、複数の指が操作面に接触した際の押圧荷重の重心位置に基づいて一つの位置を特定することができ、複数の指が操作面に触れていても所望する操作を正確に検出することができる。
また、荷重重心座標が2つの接触位置を結ぶ線分上に無い場合でも、一つの位置を特定することができる。
なお、図12及び図13に示したように、操作面に触れている複数の指のうち1つのみが、有効なボタン上に存在する場合は、第1の実施例や第2の実施例に示したような押圧位置の特定処理を行わずに、荷重値が所定値以上かのみを判断してボタンが押圧されたか否かを判定してもよい。図12の場合、中指mfは、ボタン16を押圧しているが、人差し指ofは有効な領域の範囲外に触れている(図13の座標B)。したがって、中指mfが触れているボタン16を押圧位置と特定して、荷重値が所定値以上かを判定する。
次に、本発明の第3の実施例にかかる操作入力装置を図14及び図15を参照して説明する。なお、前述した第1、第2の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基本的な構成は、図1乃至図3と同様である。但し、本実施例の操作入力装置1は、複数ボタンの同時押し機能を有する。つまり、個々のボタンを押したときに特定の機能を発揮させるだけでなく、例えば2つのボタンを同時に押したときも個々のボタンを押したときとは異なる特定の機能を発揮させることができるものである。
図14は図4と同様の模式図である。但し、図14の場合は、ボタン15〜17が操作(押圧)可能として突出している場合に、中指mfでボタン16を、人差し指ofでボタン15を、同時押ししようとした場合の動作を示すものである。ここで、中指mfで押圧して静電パッド3で検出された座標をA、人差し指ofで押圧して静電パッド3で検出された座標をBとする(図15左図)。
この場合、荷重検出部101は、複数の荷重センサ5の出力値の増加量に基づいて、操作面の押圧により受ける荷重値を検出するとともに、座標A,B間の荷重重心座標Gを検出する(図15右図)。
そして、操作入力制御部102は、座標AG間(AG)、BG間(BG)の距離を比較し、2つの距離が近い値か(つまり、AB間の中点付近に荷重重心座標Gが存在するか)を判定する。具体的には、AG/BGの割合が所定範囲(例えば0.7〜1.3)であるかを判定し、所定範囲内であれば、中指mfと人差し指ofは概ね同じ力で2つの異なるボタンを押している(即ち、使用者が意図して2つのボタンを選択している)と判定して、押圧位置は座標A、Bであると特定する。
そして、操作入力制御部102は、座標Aが、ボタン16の操作有効領域内の座標であり、座標Bが、ボタン15の操作有効領域内の座標であるので、上記特定を維持し、さらに、荷重検出部101が検出した荷重値が所定値以上であれば、座標Aに対応するボタン16と座標Bに対応するボタン15が同時押しされたと判定し、同時押しが操作された旨の信号等をナビゲーション装置等の操作される装置へ出力する。
なお、荷重重心座標Gが極端にA側に寄っている場合は、座標Aに対応するボタン16が選択されたとみなしてもよい。また、このときAG/BGに代えて第1の実施例のようにAG/AB(或いはBG/AB)で判断してもよい。
本実施例における作入力制御部102の動作(入力検出方法)は図6のフローチャートと同様であるが、ステップS103の内容が、上記で説明したAG/BGの割合が所定範囲(例えば0.7〜1.3)であるかを判定し、所定範囲内であるかを判定する動作に変更される。
本実施例によれば、静電パッド3が、押圧される操作面に接触した複数の指の夫々の接触座標を検出する。また、荷重検出部101が、静電パッド3の四隅に配置された荷重センサ5の出力に基づいて、複数の指による押圧荷重の荷重重心座標を検出する。そして、操作入力制御部102が、複数の指が接触した夫々の接触座標及び荷重重心座標に基づいて、複数の指が接触した夫々の位置のうちの利用者が意図して操作した1又は複数の位置を特定する。このようにすることにより、複数の指が操作面に接触した際の押圧荷重の重心位置に基づいて複数の指が接触した夫々の位置のうちの1つ又は2つの位置を特定することができる。そのため、例えば同時押しした場合に、その同時押しをする2つの指以外の指が操作面に触れていても同時押しを正確に検出することができる。
また、操作入力制御部102は、荷重検出部101により検出された荷重重心座標が、2つの接触位置の中間点から所定範囲内に位置する場合に、当該2つ指の接触位置を操作位置として特定している。このようにすることにより、2つの接触位置が略同じ力で触れている場合に同時押しをする2つの指の触れた位置を操作位置として特定することができる。
次に、本発明の第4の実施例にかかる操作入力装置を図16及び図17を参照して説明する。なお、前述した第1乃至第3の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基本的な構成は、図1乃至図3と同様である。本実施例は、図16に示したように、ボタン15〜17が操作(押圧)可能として突出している場合に、中指mfでボタン16を、人差し指ofでボタン15を、同時押ししようとし、更に、薬指rfがボタン17に触れていた場合の動作を示すものである。ここで、中指mfで押圧して静電パッド3で検出された座標をA、人差し指ofで押圧して静電パッド3で検出された座標をB、薬指rfで押圧して静電パッド3で検出された座標をCとする(図17左図)。
この場合、荷重検出部101は、複数の荷重センサ5の出力値の増加量に基づいて、操作面の押圧により受ける荷重値を検出するとともに、座標A,B,C間の荷重重心座標Gを検出する(図17右図)。
そして、荷重重心座標Gから、線分AC、線分AB及び線分BCにそれぞれ垂線を引く。垂線と線分ABとの交点をJとし、垂線と線分ACとの交点Kとし、垂線と線分BCとの交点をLとする。そして、線分JG、線分KG、線分LGのうちでも最も短い線分(図17では線分JG)を検出する。
そして、検出した最も短い線分と直交する線分(図17では線分AB)の中点付近に荷重重心座標Gから引いた垂線との交点(図17ではJ)が存在するかを判定する。判定方法は、第3の実施例と同様に、交点から検出座標までの距離(AJ、BJ)を比較し、2つの距離が近い値か(つまり、AB間の中点付近に交点Jが存在するか)を判定する。2つの距離が近い値の場合は、2つの指で異なるボタンを押している(同時押し)と判定して、押圧位置は座標A、Bであると特定する。
本実施例によれば、操作面に触れた指が同時押し以外の指もある場合に、操作入力制御部102が、複数の指が接触した夫々の接触座標及び荷重重心座標に基づいて、複数の指が接触した夫々の位置のうちの同時押しの位置を特定する。このようにすることにより、複数の指が操作面に接触した際の押圧荷重の重心位置に基づいて同時押しを特定することができ、複数の指が操作面に触れていても所望する操作を正確に検出することができる。
また、線分AB等の接触位置同士を結ぶ線分と荷重重心座標Gから延ばした線が垂直に交わる位置(例えばJ)を算出し、交わる位置(J)が線分ABの中間点から所定範囲内に位置する場合に、交わる位置(J)を含む線分ABの両端にある接触位置(A、B)を操作位置として特定している。このようにすることにより、例えば3以上の接触位置があり、2つの接触位置の中間点を規定することが困難な場合であっても、同時押しをする2つの指の触れた位置を操作位置として特定することができる。
なお、図18及び図19に示したように、同時押しするため操作面に触れている複数の指のみが、有効なボタン上に存在する場合は、第3の実施例や第4の実施例に示したような押圧位置の特定処理を行わずに、荷重値が所定値以上かのみを判断してボタンが押圧されたか否かを判定してもよい。図18の場合、中指mfがボタン16を、人差し指ofがボタン15をそれぞれ押圧しているが、薬指rfは有効な領域の範囲外に触れている(図19の座標C)。したがって、中指mfがボタン16、人差し指ofがボタン15を押圧位置と特定して、荷重値が所定値以上かを判定する。
なお、本発明は、タッチパネルにも適用できる。図20及び図21にタッチパネルに適用した例を示す。図20は、第1、第2の実施例に相当する場合の例である。図20に示した操作入力装置50は、支持板51と、荷重センサ52と、ディスプレイ53と、タッチパネル54と、を備えている。
荷重センサ52は、ディスプレイ53の四隅に対応する支持板51上の位置に4つ配設されている。ディスプレイ53は、例えば液晶ディスプレイであって、支持板51上に荷重センサ52を挟むようにして配置される。タッチパネル54はディスプレイ53の表示面上に重ねられて配置される。タッチパネル54は、静電パッド3と同様に静電容量方式以外でもよい。
図20において、例えばディスプレイ53に表示されている「実行」と「戻る」のボタンのうち、「実行」を中指でタッチしようとして人差し指が「戻る」に触れてしまったとする。この「実行」と「戻る」のボタンの表示範囲が操作有効領域となる。この場合、第1の実施例と同様に、各指が触れた座標間の荷重重心座標を検出し、中指の座標位置と荷重重心座標間の距離と人差し指と荷重重心座標間の距離の大小関係を比較して中指の座標位置と荷重重心座標間の距離が所定値以下である場合は、使用者が意図した押圧位置は「実行」ボタンの座標であると特定する。また、上記例に加えて薬指がボタンの表示されていない位置に触れてしまった場合は、第2の実施例と同様にして、使用者が意図した押圧位置は「実行」ボタンの座標であると特定する。
図21は、第3、第4の実施例に相当する場合の例である。構成は図20と同じである。図21において、例えばディスプレイ53に表示されている「Down」と「Up」と「Back」のボタンのうち、「Down」と「Up」を同時押しすると音声ミュートとなるとする。この「Down」と「Up」と「Back」のボタンの表示範囲が操作有効領域となる。このとき、音声ミュートをしようとして中指が「Down」、人差し指が「Up」に触れたとする。この場合、第3の実施例と同様に、各指が触れた座標間の荷重重心座標を検出し、中指の座標位置と荷重重心座標間の距離と人差し指と荷重重心座標間の距離を比較し、2つの距離が近い値である場合は、使用者が同時押しを意図したとして、押圧位置は「Down」ボタンと「Up」ボタンの座標であると特定する。また、上記例に加えて薬指が「Back」ボタン触れてしまった場合は、第4の実施例と同様にして、使用者が意図した押圧位置は「Down」ボタンと「Up」ボタンの座標であると特定する。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の操作入力装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 操作入力装置
3 静電パッド(接触位置検出部)
5 荷重センサ
14 ボタン(操作面)
15 ボタン(操作面)
16 ボタン(操作面)
17 ボタン(操作面)
18 ボタン押上げレバー(押し上げ部)
19 ボタン押上げレバー(押し上げ部)
20 ボタン押上げレバー(押し上げ部)
21 ボタン押上げレバー(押し上げ部)
23 表面シート(操作面)
25 突起部(中央標示部)
101 荷重検出部
102 操作入力制御部(特定部、設定部)
S101 静電パッド座標取得(取得工程)
S102 荷重重心座標取得(荷重検出工程)
S103 押圧位置特定(特定工程)

Claims (11)

  1. 押圧される操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出部と、
    複数の荷重センサの出力に基づいて、前記操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出部と、を備え、
    前記荷重検出部は、前記接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正する、
    ことを特徴とする操作入力装置。
  2. 前記荷重検出部は、前記接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記荷重センサの出力値を較正することを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
  3. 前記荷重検出部は、前記接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、検出した前記重心位置を較正することを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
  4. 前記操作面には、前記複数の荷重センサが配置された位置の中央部を示す中央標示部を備え、
    前記荷重検出部は、前記接触位置検出部が前記中央標示部のみの接触を検出した際に、前記中央標示部の位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の操作入力装置。
  5. 前記中央標示部は、突起部として形成されていることを特徴とする請求項4に記載の操作入力装置。
  6. 前記荷重検出部は、前記荷重センサの出力に基づいて所定値以上の前記押圧荷重を検出し、かつ、前記接触位置検出部が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の操作入力装置。
  7. 前記荷重検出部は、前記較正された前記重心位置の検出に関する値に基づいて複数か所の接触による前記操作面に対する押圧荷重の較正重心位置を検出し、
    前記接触位置及び前記較正重心位置に基づいて、前記接触位置から操作位置を特定する特定部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の操作入力装置。
  8. 前記操作面内の夫々独立した複数の領域を操作有効領域として設定する設定部を備え、
    前記特定部は、前記接触位置及び前記較正重心位置に基づいて、前記操作有効領域に含まれる位置を操作位置として特定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の操作入力装置。
  9. 前記操作面と前記接触位置検出部の間に配置され、前記操作面内の夫々独立した複数の領域を押し上げ可能な押上げ部を備え、
    前記設定部は、前記押上げ部により押し上げられた領域を、前記操作有効領域に設定することを特徴とする請求項8に記載の操作入力装置。
  10. 操作面を押圧することで操作が入力される操作入力装置が実行する入力検出方法であって、
    前記操作面に接触した接触位置を検出する接触位置検出工程と、
    複数の荷重センサの出力に基づいて、前記操作面に対する押圧荷重の重心位置を検出する荷重検出工程と、を含み、
    前記荷重検出工程は、前記接触位置検出工程が1か所の接触を検出した際に、前記1か所の接触位置に基づいて、前記重心位置の検出に関する値を較正する、
    ことを特徴とする入力検出方法。
  11. 請求項10に記載の入力検出方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする入力検出プログラム。
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