JP5427499B2 - 精製茶抽出物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、精製茶抽出物の製造方法に関する。
消費者の嗜好の多様化により茶飲料の需要が拡大し、多種多様の商品が上市されているが、中でも茶飲料が注目されている。
これら茶飲料においては、飲料自体の透明性の向上や色相の改善等を目的に限外濾過が行われているが(特許文献1〜5)、茶抽出物の限外濾過による味の改善については知られていない。
特開昭63−36745号公報 特開平4−45744号公報 特開2006−197934号公報 特開2001−197863号公報 特開2009−60823号公報
近年、健康指向の市場において、口の中に含んだときの後味が良好で飲みやすく、継続して摂取可能なカテキン類含有飲料が求められている。
そこで、本発明者は、口の中に含んだときの後味がより一層良好で飲みやすいカテキン類含有飲料を開発すべく種々検討したところ、特定成分の含有量を一定の割合に制御した茶抽出物を限外濾過膜で処理することで、口の中に含んだときの後味に苦味やエグ味がなく、スッキリしていて飲みやすいカテキン類含有飲料の原料として有用な精製茶抽出物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させた後、合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させて得られる茶抽出物であって、(A)非重合体カテキン類と(B)カフェインとの含有質量比[(B)/(A)]が0.05以下である茶抽出物を、限外濾過膜に通過させる工程を含む、精製茶抽出物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、色調が良好で、しかも口の中に含んだときの後味に苦味やエグ味がなく、スッキリしていて飲みやすいカテキン類含有飲料の原料として有用な高品質の精製茶抽出物を簡便に製造することが可能である。本発明の精製茶抽出物は、非重合体カテキン類の純度が高く、飲料の形態で継続して摂取可能であることから、非重合体カテキン類による生理効果を十分に期待できる。
先ず、本明細書で使用する用語について説明する。
「後味」とは、JIS Z 8144:2004に記載の「口内に残る感覚」をいう。
「(A)非重合体カテキン類」とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類と、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類を併せての総称であり、非重合体カテキン類の濃度は上記8種の合計量に基づいて定義される。
「非重合体カテキン類の純度(以下、カテキン純度ともいう)」とは、固形分中の非重合体カテキン類の純度であって、後掲の実施例に記載の数式により得られるものをいう。
「(C)非重合体カテキン類のガレート体」とは、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートを併せての総称である。また、「(A)非重合体カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合(以下、ガレート体率ともいう)」とは、固形分中の非重合体カテキン類8種の総和質量に対する上記ガレート体4種の質量比率である。ここで、「固形分」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分をいう。
次に、本発明の精製茶抽出物の製造方法について説明する。
本発明の精製茶抽出物の製造方法は、茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させた後、合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させて得られる茶抽出物であって、(A)非重合体カテキン類と(B)カフェインとの含有質量比を一定の割合に制御した茶抽出物を、限外濾過膜に通過させる工程を含むことを特徴するものである。
本発明で使用する茶抽出物は、茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させた後、合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させて得られた茶抽出物について、後掲の実施例に記載の「非重合体カテキン類及びカフェインの測定」に基づいて(A)非重合体カテキン類及び(B)カフェインの各濃度を測定し、質量比[(B)/(A)]が0.05以下であるものを選択すればよい。
茶抽出物中の(A)非重合体カテキン類と(B)カフェインとの含有質量比[(B)/(A)]は0.05以下であるが、後味の苦味及びエグ味の抑制の観点から、0.03以下、更に0.01以下、特に0.008以下であることが好ましい。なお、本発明で使用する茶抽出物は、実質的にカフェインを含有しなくてもよく、質量比[(B)/(A)]が0であってもよい。ここで、本明細書において「実質的に含有しない」とは、後掲の実施例の「カフェインの測定」においてカフェイン量が検出限界以下であることをいう。
また、茶抽出物のカテキン純度は、60%以上であることが好ましく、より一層の後味の苦味抑制の観点から、65%以上、更に70%以上、特に75%以上、殊更に80%以上であることが好ましい。なお、カテキン純度の上限は、経済的観点から、90%以下であることが好ましい。
更に、茶抽出物に含まれる(A)非重合体カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合は特に限定されないが、後味の苦味抑制の点から、茶抽出物の固形分質量を基準として10〜60質量%、更に15〜50質量%、特に20〜40質量%であることが好ましい。
茶抽出液の製造に使用する茶としては、例えば、Camellia属、例えば、C.var.sinensis(やぶきた種を含む)、C.var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶樹が好適である。その加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に大別することができる。不発酵茶としては、例えば、茎茶、棒茶、芽茶、煎茶、番茶、碾茶、釜入り茶等の緑茶が例示される。また、半発酵茶としては、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の烏龍茶が例示される。更に、発酵茶としては、ダージリン、アッサム、スリランカ等の紅茶が例示される。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、中でも非重合体カテキン類の含有量の点から、緑茶が好適である。
茶を抽出する方法としては、例えば、攪拌抽出、カラム法、ドリップ抽出等の従来の方法を採用することができる。また、抽出用水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸又は有機酸塩類を添加してもよい。このようにして得られた茶抽出液は、そのまま使用しても、希釈又は濃縮して使用してもよい。
また、茶から得られた茶抽出液の代わりに、茶抽出液の濃縮物を水又は有機溶媒に溶解又は希釈したものを使用してもよい。ここで、茶抽出液の濃縮物とは、茶から水及び/又は水溶性有機溶媒により抽出された茶抽出液を濃縮したものであり、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報に記載の方法により調製することが可能である。茶抽出液の濃縮物の形態としては、例えば、液体、スラリー、半固体、固体が例示される。
本発明においては、合成吸着剤に吸着すべき茶抽出液又はその濃縮物として、タンナーゼ処理したものを使用してもよい。ここで「タンナーゼ処理」とは、茶抽出液又はその濃縮物を、タンナーゼ活性を有する酵素と接触させることをいい、例えば、特開2004−321105号公報に記載の方法を採用することができる。
本発明においては、茶抽出物を得るために茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させる。その方法として、茶抽出液又はその濃縮物に合成吸着剤を添加し撹拌して吸着させた後、ろ過操作により合成吸着剤を回収するバッチ方法、又は合成吸着剤を充填したカラムを用いて連続的に吸着処理を行なうカラム方法を採用することができる。中でも、生産性の点から、カラムによる連続処理方法が好ましい。
本発明に使用する合成吸着剤としては、イオン交換能が1meq/g未満であり、かつ不溶性の三次元架橋構造を有するポリマーから構成されるものであれば、公知の方法により製造したものでも、市販の合成吸着剤を使用してもよい。
市販の合成吸着剤としては、例えば、アンバーライトXAD4、XAD16HP、XAD1180、XAD2000(供給元:米国ローム&ハース社)、ダイヤイオンHP20、HP21(三菱化学社製)、セパビーズSP−850、SP−825、SP−700、SP−70(三菱化学社製)、VPOC1062(Bayer社製)等のスチレン系;セパビーズSP205、SP206、SP207(三菱化学社製)等の芳香環に臭素原子を導入して吸着能を高めた置換スチレン系;ダイヤイオンHP1MG、HP2MG(三菱化学社製)等のメタクリル系;アンバーライトXAD761(ロームアンドハース社製)等のフェノール系;アンバーライトXAD7HP(ロームアンドハース社製)等のアクリル系;TOYOPEARL、HW-40C(東ソー社製)等のポリビニル系;SEPHADEX、LH−20(ファルマシア社製)等のデキストラン系が例示される。
中でも、合成吸着剤としては、その母体が、スチレン系、メタクリル系、アクリル系、ポリビニル系であるものが好ましく、特にスチレン系であるものが非重合体カテキン類と夾雑物との分離性の点から好ましい。
合成吸着剤の使用量は、茶抽出液又はその濃縮物中の非重合体カテキン類の質量と、合成吸着剤の容量との比が20〜60g/L、更に25〜55g/L、特に30〜50g/Lとなる量を選択することが、夾雑物の除去効率、非重合体カテキン類の回収率の向上の観点から好ましい。
合成吸着剤に非重合体カテキン類を吸着させる際、茶抽出液又はその濃縮物中の非重合体カテキン類の濃度は、0.1〜10質量%、更に0.2〜5質量%、特に0.5〜2質量%であることが、合成吸着剤への吸着効率の点から好ましい。
茶抽出液又はその濃縮物を、合成吸着剤を充填したカラムに通液する条件は、好ましくは、空間速度(SV)=0.5〜10[h-1]であり、かつ合成吸着剤に対する通液倍数(BV)=0.5〜10[v/v]である。これにより、非重合体カテキン類を合成吸着剤に十分吸着させることができる。
非重合体カテキン類を合成吸着剤に吸着させた後、合成吸着剤を水で洗浄することが好ましい。水の通液条件は、好ましくは、SV=0.5〜10[h-1]であり、かつBV=1〜10[v/v]である。これにより、合成吸着剤に付着した夾雑物等を除去することができる。なお、水としては、例えば、水道水、精製水、イオン交換水が例示される。
次いで、非重合体カテキン類を吸着させた合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させる。有機溶媒水溶液としては、水溶性有機溶媒と水との混合系が用いられる。水溶性有機溶媒としては、例えば、アセトン等のケトン、メタノール、エタノール等のアルコールが例示される。中でも、食品への使用の観点から、アルコール、特にエタノールが好ましい。有機溶媒の濃度は、通常10〜95質量%であるが、10〜50質量%、特に10〜30質量%であることが、非重合体カテキン類の回収率向上の観点から好ましい。
有機溶媒水溶液の通液条件は、好ましくは、SV=0.5〜10[h-1]であり、かつBV=0.5〜20[v/v]である。これにより、非重合体カテキン類を高収率で回収するとともに、(C)ガレート体率を低減させた茶抽出物を得ることができる。
得られた茶抽出物の(A)非重合体カテキン類及び(B)カフェインの各濃度を測定し、質量比[(B)/(A)]が0.05以下であるものを選択すればよいが、例えば、活性炭処理により、当該比率を調整することもできる。
本発明においては、合成吸着剤から脱離させた非重合体カテキン類を含む脱離液を茶抽出物として使用することができるが、上記脱離液を必要により活性炭処理したものを使用してもよい。この活性炭処理により、後味の苦味及びエグ味をより一層抑制することができる。
活性炭としては、例えば、ZN−50、Y−10S、GS-1、GS-B(味の素ファインテクノ製)、クラレコールGLC、クラレコールPK−D、クラレコールPW−D、クラレコールGW、クラレコールGA、クラレコールGA-D、クラレコールRP−15(クラレケミカル社製)、白鷺AW50、白鷺A、白鷺P、白鷺KL、白鷺M、白鷺C、カルボラフィン、WH2C(日本エンバイロケミカルズ製)、GM130A、CW130A、CW130AR、CW350AR、GL130A、SG、SGA、SGP(フタムラ化学製)、ヤシコール、MAS印、梅蜂印、梅蜂F印(太平化学産業製)、CPG、CAL、S80A(三菱化学カルゴン製)等の市販品を用いることができる。
活性炭の使用量は、精製効率や非重合体カテキン類の回収率向上の点から、脱離液中の非重合体カテキン類の質量に対して、10〜70質量%、特に30〜60質量%であることが好ましい。
また、膜通過前に、茶抽出物を凍結/解凍してから使用してもよい。
(第1の濾過工程)
本発明においては、このようにして得られた茶抽出物を限外濾過膜(UF膜)に通過させるが、必要により限外濾過を複数回行ってもよい。また、茶抽出物を凍結し解凍してからUF膜に通過させると、エグ味物質を効率的に除去することが可能である。
限外濾過する際の茶抽出物中の非重合体カテキン類濃度は、非重合体カテキン類の回収率及び処理効率の観点から、0.5〜15質量%、更に1〜10質量%、特に2〜5質量%であることが好ましい。
本発明で使用するUF膜としては、疎水性であるものが好ましく、例えば、ポリスルホン系、セルロース系、ポリアクリロニトリル系、ポリイミド系又はポリフッ化炭化水素系の高分子膜が例示される。中でも、カテキン純度及び処理効率の観点から、ポリスルホン系、セルロース系、ポリアクリロニトリル系の高分子膜が好適であり、特にポリスルホン系高分子膜が好適である。ポリスルホン系高分子膜としては、例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリアリールスルホンが例示される。また、ポリフッ化炭化水素系高分子膜としては、例えば、ポリフッ化ビニリデンが例示される。更に、セルロース系高分子膜としては、例えば、酢酸セルロース、ニトロセルロース、再生セルロースが例示される。
UF膜の構造としては、例えば、平膜、スパイラル膜、中空糸膜が例示される。中でも、処理効率の観点から、スパイラル膜、中空糸膜が好適である。
UF膜の分画分子量は膜の材質や構造により適宜選択することが可能であるが、後味の改善、カテキン純度及び色相の観点から、分画分子量の下限値は1000、更に2000、特に3000であることが好ましく、他方分画分子量の上限値は15000、更に14000、特に13000であることが好ましい。より具体的には、ポリスルホン系高分子膜の場合、分画分子量は2000〜10000、更に2000〜7000、特に3000〜5000であることが好ましい。また、セルロース系高分子膜の場合、分画分子量は7000〜14000、特に8000〜13000であることが好ましい。更に、ポリアクリロニトリル系高分子膜の場合、分画分子量は10000〜15000、特に12000〜14000が好ましい。
このようなUF膜として、例えば、SIP−0013、SAP−0013、SEP−0013(以上、ポリスルフォン膜、旭化成マイクローザ社)、ACP−0013(ポリアクリロニトリル膜、旭化成マイクローザ社)、Amicon Ultra-15 Ultracel 10K(再生セルロース、MILLIPORE社)の市販品を使用することができる。
限外濾過の条件としては、カテキン純度及び色相の観点から、温度は0〜40℃、更に3〜35℃、特に5〜30℃であることが好ましい。
また、濾過方式がクロスフロー濾過である場合、圧力は、使用する膜モジュールの耐圧範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、30〜400kPa、更に50〜400kPa、特に50〜350kPaであることが好ましい。一方、濾過方式が遠心濾過である場合、分離板型、円筒型、デカンター型等の遠心分離機の種類により条件を適宜設定することができるが、例えば、分離板型の場合、3000〜10000rpm/min、更に3500〜8000rpm/min、特に4000〜6000rpm/minで、1〜120分、更に20〜100分、特に40〜80分であることが好ましい。
(第2の濾過工程)
更に、本発明においては、限外濾過前又は限外濾過後に、必要により限外濾過膜以外の膜で処理してもよい。限外濾過膜以外の膜としては、例えば、膜の篩い分け効果による濾過だけでなく、ゼータ電位による吸着作用を利用した膜(以下、「ゼータ膜」という)が例示される。ゼータ膜の膜材質としては、例えば、セルロース、パーライト、珪藻土、レジン、グラスファイバー、水分吸収ポリマーが例示される。膜材質がセルロース、パーライト、珪藻土及びレジンであるゼータ膜として、例えば、CUNOゼータプラスフィルターカートリッジ(食品用、3M社製)等の市販品を使用することができる。なお、ゼータ膜を用いた濾過条件は、限外濾過と同様の条件を採用することができる。
このようにして、本発明の精製茶抽出物を70%以上、更に75%以上、特に80%以上のカテキン純度で得ることができるが、得られた精製茶抽出物は更に下記の特性(1)〜(3)を有することができる。
(1)(A)非重合体カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合は、精製茶抽出物の固形分質量を基準として通常10〜50質量%であるが、後味の苦味抑制の点から、下限は15質量%、20質量%であることが好ましく、他方上限は40質量%、更に35質量%、特に30質量%であることが好ましい。
(2)(B)カフェインと(A)非重合体カテキン類の含有質量比[(B)/(A)]は、後味の苦味及びエグ味の抑制、並びに経済的観点から、下限が0、更に0.001、特に0.002であることが好ましく、他方上限が0.02、更に0.01、特に0.005であることが好ましい。
(3)(A)非重合体カテキン類濃度を0.175g/100mLになるように調整したときの水溶液の色相(b*値)は、外観向上の観点から、5以下、更に3.5以下、特に3以下であることが好ましい。なお、色相(b*値)の下限は、経済的観点から、0.01であることが好ましい。ここで、「色相(b*値)」とは、後掲の実施例に記載の方法により測定されるものをいう。
また、得られた精製茶抽出物は、そのまま使用しても、濃縮又は乾燥により高濃度化してもよい。高濃度化方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜濃縮、噴霧乾燥、凍結乾燥が例示される。これにより、粉末、造粒物等の形態とすることができる。
本発明の精製緑茶抽出物は、口に含んだときの後味が改善されており、また色相にも優れるため幅広い用途展開が可能である。例えば、本発明の精製緑茶抽出物を飲食品の原料として使用することができるが、とりわけ飲料が好ましい。
飲食品中の精製茶抽出物の含有量は、その種類により適宜選択することが可能であるが、0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%であることが好ましい。
本発明の飲料は、茶飲料でも、非茶系飲料であってもよい。茶飲料としては、例えば、緑茶飲料、烏龍茶飲料、紅茶飲料が例示される。また、非茶系飲料としては、例えば、果汁ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、エンハンスドウォーター、ボトルドウォーター、ニアウォーター、コーヒー飲料、栄養ドリンク剤、美容ドリンク剤等の非アルコール飲料、ビール、ワイン、清酒、梅酒、発泡酒、ウィスキー、ブランデー、焼酎、ラム、ジン、リキュール類等のアルコール飲料が例示される。
また、食品としては、例えば、菓子(例えば、パン、ケーキ、クッキー、ビスケット等の焼菓子、チューインガム、チョコレート、キャンデー)、デザート(例えば、ゼリー、ヨーグルト、アイスクリーム)、レトルト食品、調味料(例えば、ソース、スープ、ドレッシング、マヨネーズ、クリーム)が例示される。なお、飲食品の形態は特に限定されず、摂取しやすい形態であれば、固形、粉末、液体、ゲル状、スラリー状等のいずれであってもよい。
本発明の飲料には、酸化防止剤、香料、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、ガム、油、ビタミン、アミノ酸、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独で又は併用して配合してもよい。
本発明の飲料のpH(25℃)は、2〜7、好ましくは2〜6.5とすることが、呈味及び非重合体カテキン類の安定性の点で好ましい。
また、本発明の飲料は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の包装容器に充填した容器詰飲料として提供することができる。
また、容器詰飲料は、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた殺菌条件で製造できる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
1.非重合体カテキン類及びカフェインの測定
試料溶液をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラディエント法により分析した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。なお、グラディエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B液濃度(体積%)
0.0 97 3
5.0 97 3
37.0 80 20
43.0 80 20
43.5 0 100
48.5 0 100
49.0 97 3
60.0 97 3
2.非重合体カテキン類の純度(カテキン純度)測定
試料2gを105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して得られた固形分の質量を測定し、上記試料2g中の非重合体カテキン類の質量とから下式(A)より求めた。
Figure 0005427499
3.色相の測定
各実施例及び比較例で得られた精製物を、非重合体カテキン類濃度が0.175g/100mLとなるようにイオン交換水で希釈し、分光光度計(形式Color Meter ZE-2000、日本電色工業(株)製)を使用して、分光感度:XYZ方式で行った。サンプルを光路長10mmの石英セルに入れてL***表色系のb*値を測定した。
4.官能評価
各実施例で得られた精製緑茶抽出物及び比較例で得られた緑茶抽出物を、非重合体カテキン類濃度が0.175g/100mLとなるようにイオン交換水で希釈して飲料を調製した。次いで、それをスプーンで一定量すくい、口の中に含んだときの後味について、パネラー4名により飲用試験を行い、下記の基準飲料(スコア3)に対する相対的な評価として以下の6段階で評価した。その後、協議により最終スコアを決定した。
(後味の評価基準)
スコア6・・・後味が非常にスッキリしていて良好である。
スコア5・・・後味がよりスッキリしていて良好である。
スコア4・・・後味がスッキリしていて良好である。
スコア3・・・後味がスッキリしなくなり、好ましくない。
スコア2・・・後味に苦味やエグ味がやや感じられ、不良である。
スコア1・・・後味に苦味やエグ味が非常に感じられ、不良である。
基準飲料の製造
熱水を用いて緑茶葉(大葉種)を浴比20:1で抽出した後、水不溶分を100メッシュ金網で濾過して「緑茶抽出液a」を得た。次に、タンナーゼ(キッコーマン社製、タンナーゼKTFH、500U/g)を「緑茶抽出液a」に対して430ppmとなる濃度で添加した。次に、25℃60分間反応させた後、加熱して酵素を失活させて「緑茶抽出基剤A」を得た。「緑茶抽出物基剤A」は、(A)非重合体カテキン類濃度と(B)カフェイン濃度の質量比(B)/(A)が0.16、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が35.0質量%であった。
「緑茶抽出基剤A」2400gを、円筒状のカラムに充填した合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)600mL(非重合体カテキン類の質量に対して40g/L)にSV=1(h-1)の条件で吸着させた。次に、純水900gをSV=1(h-1)の条件で通液して合成吸着剤を洗浄した。次に、非重合体カテキン類を脱離させるために、50質量%エタノール水溶液750gをSV=1(h-1)の条件で通液して「脱離液」を得た。次に、脱離液中の非重合体カテキン類に対して55質量%の量の粒状活性炭(太閤SGP、フタムラ化学(株)製)をカラムに充填した。次に、そのカラムに脱離液を通液して処理液を回収し、エタノールを留去して「精製緑茶抽出物1」を得た。
「精製緑茶抽出物1」は、カテキン純度が80.2%、(A)非重合体カテキン類濃度が4.2質量%、(B)カフェイン濃度が0.0質量%、質量比(B)/(A)が0、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が29.6質量%であった。
そして、「精製緑茶抽出物1」を非重合体カテキン類濃度が0.175g/100mLになるようにイオン交換水で希釈して基準飲料を調製した。
製造例1
緑茶抽出物Aの製造
上記基準飲料の製造で得られた「緑茶抽出基剤A」2400gを用いて、上記基準飲料と同様の操作により「脱離液A」を得た。次に、「脱離液A」中の非重合体カテキン類に対して30質量%の量の粒状活性炭(太閤SGP、フタムラ化学(株)製)をカラムに充填した。次に、そのカラムに「脱離液A」をゆっくりと通液して処理液を回収し、エタノールを留去して「緑茶抽出物A」を得た。
「緑茶抽出物A」は、カテキン純度が76.8%、(A)非重合体カテキン類濃度が5.72質量%、(B)カフェイン濃度が0.017質量%、質量比(B)/(A)が0.003、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が27.2質量%であった。
製造例2
緑茶抽出物Bの製造
緑茶葉(ケニア産、大葉種)を用いて、上記基準飲料(緑茶抽出基剤A)と同様の操作により「緑茶抽出基剤B」を得た。
次に、「緑茶抽出基剤B」2400gを、合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)600mL(非重合体カテキン類の質量に対して40g/L)が充填されたカラムに、製造例1と同様の操作にて吸着させ、合成吸着剤を洗浄した。次に、非重合体カテキン類を脱離させるために、25質量%エタノール水溶液1200gをSV=1(h-1)で通液し「脱離液B」を得た。次に、「脱離液B」を製造例1と同様の操作により活性炭処理して「緑茶抽出物B」を得た。
「緑茶抽出物B」は、カテキン純度が78.8%、(A)非重合体カテキン類濃度が5.2質量%、(B)カフェイン濃度が0.005質量%、質量比(B)/(A)が0.001、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が28.2質量%であった。
製造例3
緑茶抽出物Cの製造
緑茶葉(ケニア産、大葉種)を用いて、上記基準飲料(緑茶抽出基剤A)と同様の操作により「緑茶抽出基剤C」を得た。
次に、「緑茶抽出基剤C」2400gを、合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)600mL(非重合体カテキン類の質量に対して40g/L)が充填されたカラムに、製造例1と同様の操作にて吸着させ、合成吸着剤を洗浄した。次に、非重合体カテキン類を脱離させるために、30質量%エタノール水溶液1200gをSV=1(h-1)で通液し「脱離液C」を得た。次に、「脱離液C」を製造例1と同様の操作により活性炭処理して「緑茶抽出物C」を得た。
「緑茶抽出物C」は、カテキン純度が78.9%、(A)非重合体カテキン類濃度が7.8質量%、(B)カフェイン濃度が0.027質量%、質量比(B)/(A)が0.003、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が31.6質量%であった。
緑茶抽出物Dの製造
上記基準飲料の製造で得られた「緑茶抽出基剤A」2400gを、円筒状のカラムに充填した合成吸着剤(SP−70、三菱化学(株)製)600mL(非重合体カテキン類の質量に対して40g/L)にSV=1(h-1)の条件で吸着させた。次いで、純水900gをSV=1(h-1)の条件で通液して合成吸着剤を洗浄した。次いで、非重合体カテキン類を脱離させるために、0.1質量%水酸化ナトリウム水溶液(pH12.6)をSV=3(h-1)で2500mL通液した(10倍容積対合成吸着剤)。次いで、得られた脱離液を、イオン交換樹脂(SKIBH、三菱化学(製))を充填したカラムに連続で通液し、脱イオンを行い、非重合体カテキン類組成物2500g(pH1.2)を得た。次に、得られた脱離液を、当該脱離液中の非重合体カテキン類濃度が55質量%になるように、粒状活性炭(太閤SGP、フタムラ化学(株)製)を充填したカラムに通液し、溶媒を留去して「緑茶抽出物D」を得た。
「緑茶抽出物D」は、カテキン純度が80.2%、(A)非重合体カテキン類濃度が4.2質量%、(B)カフェイン濃度が0質量%、質量比(B)/(A)が0、(C)非重合体カテキン類中のガレート体率が29.6質量%であった。
実施例1
「緑茶抽出物A」を非重合体カテキン類濃度3質量%に水希釈し、次にそれを表1に示す条件にて限外濾過し「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
実施例2
「緑茶抽出物A」を非重合体カテキン類濃度3質量%に水希釈し、次にそれを表1に示す条件にて遠心限外濾過し「精製緑茶抽出物」を得た。なお、装置として高速冷却遠心機(CR20G、日立製作所社製)を使用した。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
実施例3
表1に示す限外濾過条件に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
実施例4
「緑茶抽出物A」を非重合体カテキン類濃度3質量%に水希釈し、次にそれを実施例1と同様の操作により限外濾過した。その後、濾液を、表1に示すゼータ膜に通過させて「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
比較例1
「緑茶抽出物A」を非重合体カテキン類濃度3質量%に水希釈し、次にそれを表1に示す条件にて精密濾過し「緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
比較例2
非重合体カテキン類濃度を3質量%に調整した「緑茶抽出基剤A」の水溶液を用い、表1に示す限外濾過条件に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表1に示す。
Figure 0005427499
実施例5
非重合体カテキン類濃度を3質量%に調整した「緑茶抽出物B」の水溶液を用い、表2に示す限外濾過条件に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表2に示す。
実施例6
非重合体カテキン類濃度を3質量%に調整した「緑茶抽出物C」の水溶液を用い、表2に示す限外濾過条件に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表2に示す。
実施例7
非重合体カテキン類濃度を3質量%に調整した「緑茶抽出物C」の水溶液を用い、表2に示す限外濾過条件に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表2に示す。
実施例8
「緑茶抽出物B」を非重合体カテキン類濃度3質量%に水希釈した後、それを膜通過前に凍結し解凍した。次に、解凍液を実施例1と同様の操作により限外濾過し「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表2に示す。
比較例3
「緑茶抽出物A」を用いた。その物性を表1に示す。
比較例4
「緑茶抽出物B」を用いた。その物性を表2に示す。
比較例5
「緑茶抽出物C」を用いた。その物性を表2に示す。
比較例6
非重合体カテキン類濃度を3質量%では操作効率が低下したので、0.49質量%に調整した「緑茶抽出物D」を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作により「精製緑茶抽出物」を得た。得られた「精製緑茶抽出物」の物性を表2に示す。
Figure 0005427499
表1及び2から、茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させた後、該合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させて得られる茶抽出物であって、(A)非重合体カテキン類及び(B)カフェインの含有質量比を一定の割合に制御した茶抽出物を限外濾過膜で処理することで、非重合体カテキン類の純度が高く、しかも口に含んだときに後味に苦味やエグ味がなく、スッキリとしていて飲みやすいカテキン類含有飲料を提供可能な高品質の精製茶抽出物が得られることが分かった。中でも、特に実施例8の精製茶抽出物が官能試験において最も後味が良好であった。このような結果が得られたのは、膜通過前のサンプルを凍結解凍することでエグ味物質が凍結濃縮され、エグ味物質が限外濾過膜により効率的に除去されたものと推察される。
また、比較例6から、非重合体カテキン類を吸着させた合成吸着剤にアルカリ水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離されて得られた茶抽出物は、(A)非重合体カテキン類及び(B)カフェインの含有質量比を一定の割合に制御しても、(C)非重合体カテキン類中の味が悪く、しかも色相が不十分となることが確認された。
本願発明の方法は、比較例6に比べて高濃度の非重合体カテキン類を含む茶抽出物を限外濾過することが可能であることから、より一層生産性に優れることが分かった。

Claims (5)

  1. 茶抽出液又はその濃縮物を合成吸着剤に吸着させた後、合成吸着剤に25〜50質量%のエタノール水溶液を接触させて合成吸着剤から非重合体カテキン類を脱離させて得られる茶抽出物であって、(A)非重合体カテキン類と、(B)カフェインとの含有質量比[(B)/(A)]が0.05以下である茶抽出物を、限外濾過膜に通過させる工程を含む、精製茶抽出物の製造方法。
  2. 限外濾過膜の分画分子量が1000〜15000である、請求項1記載の製造方法。
  3. 当該精製茶抽出物は、(A)非重合体カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合が該精製茶抽出物の固形分質量を基準として10〜50質量%である、請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 当該精製茶抽出物は、非重合体カテキン類濃度を0.175g/100mLに調整した水溶液のb*値が5以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 茶抽出物が緑茶抽出物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
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