JP5426478B2 - ハンドル取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器や電気ポットなどの家庭用電気製品のハンドル取付構造に関するものである。
多くの家庭用電気製品は、持ち運ぶ際の利便性を考慮してハンドルが取り付けられている。このハンドルは、非使用時には電気製品の操作(スイッチ操作や蓋体開閉操作)に支障がないように、背面側へ回動される。また、使用時には、略垂直方向上向きに延びた状態に回動され、電気製品を吊り下げて持ち運ぶことができるようになっている。そして、ハンドルは、使用時に電気製品が傾かないように重心バランスを考慮した位置に取り付けられている。
しかし、電気製品は、その収容部に水などが収容されている場合と、収容されていない場合とでは、重心の位置が変わってしまう。そのため、このことを考慮した位置を検証する必要がある。また、重心の位置自体が低い製品の場合、重心バランスを考慮しても、製品を水平に保つことは非常に困難である。しかも、電気製品の内部に水が収容されている場合には、持ち運ぶ際の振動で水面が揺れるため、重心が変動して電気製品が傾くことがある。
特許文献1には、ハンドルに位置決め突部を設けるとともに、外装体に位置決め突部が嵌合する嵌合部を設けた炊飯器が記載されている。位置決め突部は、ハンドルの軸部から所定間隔をもって位置するように、電気製品の外装体に向けて突設されている。嵌合部は、ハンドルの軸部を受ける受部の略垂直方向上方に位置するように凹設されている。これにより、ハンドルを持って電気製品を持ち運ぶ際に、位置決め突部を嵌合部に嵌合させ、ハンドルが略垂直方向上向きに延びた状態を保持可能としている。
しかしながら、この特許文献1のハンドル取付構造は、位置決め突部の突出量と嵌合部の深さが、ハンドルを略垂直方向に延びた状態を保持する保持力に大きく影響する。即ち、位置決め突部の突出量と嵌合部の深さを大きくすれば、嵌合した状態を保持する保持力が大きくなるため、前記問題を解消することは可能である。しかし、非使用時にハンドルを略水平方向に位置するように回動させる際のハンドル操作性が悪くなる。一方、位置決め突部の突出量と嵌合部の深さが小さい場合には、ハンドル操作性は良いが、前記問題を解消することは困難である。
特開2001−87124号公報
本発明は、持ち運ぶ際に外装体が傾くことを確実に防止できるハンドル取付構造を提供することを第1の課題とするものである。また、使用時の回動操作性が良好なハンドル取付構造を提供することを第2の課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のハンドル取付構造は、外装体に略U字形状をなすハンドルを垂直方向上向きに延びた状態を含む範囲で縦方向に回動可能に取り付けるハンドル取付構造において、前記外装体および前記ハンドルの端部のうち、一方に軸部を設けるとともに他方に受部を設け、前記軸部に、略三角形状をなすように径方向外向きに突出されるとともに突出端である頂部が所定曲率で湾曲され、前記軸部を含めた断面形状が略雫形状をなす角無しの非真円形状であり、前記ハンドルを垂直方向上向きに回動させた状態で前記頂部が垂直方向上向きに位置する位置決め突部を設けるとともに、前記受部に、前記軸部の位置決め突部の頂部から径方向の対向位置までの幅より大きい回動溝部と、この回動溝部に連続し前記ハンドルを略垂直方向上向きに回動させた状態で前記位置決め突部に対して径方向外側に嵌合する嵌合溝部とを設けた構成としている。
このハンドル取付構造では、ハンドルを略垂直方向に回動させた状態で、非円形状をなす位置決め突部の径方向外側に嵌合溝部が嵌合するため、ハンドルと外装体とを確実に位置決めできる。よって、持ち運び時にハンドルに対して外装体が傾くことを防止できる。また、ハンドルを略垂直方向上向きに回動させた状態で、位置決め突部が上向きに突出した状態になるようにしているため、使用時に位置決め突部と嵌合溝部との嵌合が解除されることを防止できる。その結果、外装体に対してハンドルが垂直方向上向きに延びた状態を確実に維持できる。
このハンドル取付構造では、前記回動溝部の前記嵌合溝部と反対側に、前記軸部を前記嵌合溝部に向けて付勢する付勢部材を配設することが好ましい。ここで、非円形状とした位置決め突部は、従来の円形状の軸部と比較して受部とのガタツキが大きくなる。しかし、本発明では、付勢部材の付勢により、位置決め突部と受部とが常に接した状態となるため、回転時においてもガタツキの問題が生じない。そして、使用時の回動操作性を向上できる。
また、前記ハンドルに軸部を設けるとともに、前記外装体に受部を設け、前記回動溝部と前記嵌合溝部とを、前記受部に配設する別体の受部本体に設けることが好ましい。このようにすれば、受部を構成する部品点数は増加するが、各構成部品の構造を簡素化できる。
また、前記外装体は、前記軸部の位置決め突部の頂部から径方向の対向位置までの幅より大きい遊嵌軸孔を有する受部本体配設部を備え、前記軸部に、前記位置決め突部から軸方向に所定間隔をもって位置し径方向外向きに突出する抜止突片を設けるとともに、前記受部本体配設部の遊嵌軸孔に、前記抜止突片を挿通する挿通溝部を設けることが好ましい。
この場合、前記軸部の抜止突片と前記受部本体配設部の挿通溝部とは、取付状態における前記ハンドルの回動範囲を越えた位置で挿通可能であることが好ましい。
このようにすれば、取り付けたハンドルの離脱を確実に防止できる。
さらに、前記外装体は、前記ハンドルを上部に配設する胴体と、この胴体の上部に位置する補強部材とを備え、この補強部材に、前記遊嵌軸孔および挿通溝部を有する受部本体配設部を設けることが好ましい。このようにすれば、外装体の剛性を高めることができる。
本発明のハンドル取付構造では、ハンドルを略垂直方向に回動させた状態で、軸部に設けた位置決め突部の径方向外側に受部に設けた嵌合溝部が嵌合するため、ハンドルと外装体とを確実に位置決めできる。よって、持ち運び時にハンドルに対して外装体が傾くことを防止できる。また、受部に、軸部を嵌合溝部に向けて付勢する付勢部材を配設しているため、位置決め突部と受部とが常に接した状態に維持できる、よって、非円形状とした位置決め突部の回転時のガタツキ問題を防止し、使用時の回動操作性を向上できる。
本発明のハンドル取付構造を適用した炊飯器のハンドル非使用状態を示す側面図である。 炊飯器のハンドル使用状態を示す側面図である。 本発明のハンドル取付構造を示す分解斜視図である。 図2の要部を示す拡大斜視図である。 補強部材に対するハンドルの取付工程を示す断面図である。 補強部材に対するハンドルの取付状態を示す断面図である。 ハンドルの非使用状態を示す断面図である。 ハンドルの使用状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施形態に係るハンドル取付構造を適用した炊飯器を示す。この炊飯器は、図1Aに示すように、炊飯器本体10の上部に蓋体11を開閉可能にヒンジ接続している。この炊飯器本体10の内部には、飯米と水をセットした内鍋(図示せず)が着脱可能に装着される。そして、炊飯器は、内鍋を誘導加熱コイルなどの加熱手段によって加熱することにより、内鍋内を加熱して飯米を炊飯するものである。
炊飯器本体10は、図1A,Bおよび図2に示すように、上下端を開口した筒状をなす胴体12と、胴体12の上端開口に外嵌する装飾部材15と、この装飾部材15を介して胴体12の上端開口を閉塞する肩体16と、胴体12の下端開口を閉塞する底体22とを有する外装体を備えている。また、本実施形態の外装体は、胴体12の上端内周部に位置する補強部材24を備えている。
胴体12には、上端開口の外周部に装飾部材15を装着するための段部13が設けられている。また、胴体12の上端開口の内周部には、肩体16を係合する係合溝14が設けられている。
装飾部材15は、胴体12の段部13に外嵌して装着されるとともに、上側内周部に肩体16が嵌合して装着されるものである。
肩体16は、外装体の上側部分を構成するもので、装飾部材15に内嵌して取り付けられる。この肩体16には、胴体12の係合溝14に係合される係合爪17が設けられ、これらの係合により、胴体12と肩体16との間に装飾部材15を挟み込んで離脱不可能に装着する。また、肩体16には、図2中右側に位置する背面側に、蓋体11を回転可能に取り付けるためのヒンジ接続部18が設けられている。さらに、肩体16には、正面側に操作パネル部19が形成されている。これらヒンジ接続部18と操作パネル部19との間には、内鍋を収容する収容部の上端開口となる開口部20が設けられている。そして、この開口部20の外周には、ネジ締付部21が下向きに突設されている。
底体22は、外装体の下側部分を構成するもので、胴体12の下端開口に外嵌して取り付けられている。 この底体22には、内鍋を着脱可能に装着する保護枠(図示せず)を装着するためのボス23が上向きに突設されている。このボス23は、肩体16のネジ締付部21の下部に位置するように設けられている。そして、ボス23の下(外)側からネジを通してネジ締付部21に締め付けることにより、保護枠を含む胴体12、装飾部材15、肩体16および底体22からなる外装体を一体的に固定できる。
補強部材24は金属製であり、開口部20の外周に位置するように肩体16の底面にネジ止めにより装着される。この補強部材24を配設した肩体16を胴体12に組み付けることにより、補強部材24が胴体12の上端内周部に位置するように配設される。この補強部材24は、肩体16の係合爪17の内側に位置する外壁部25と、肩体16の開口部20の外側に位置する内壁部26と、これらの上端を連続する上壁部27とを備える。そして、上壁部27には、ネジ締付部21を下向きに貫通させる貫通穴部28が設けられている。
なお、外装体のヒンジ接続部18の表面は、ヒンジカバー29により覆われる。このヒンジカバー29には、ハンドル31の回動を規制(停止)するストッパ部30が設けられている。
この炊飯器本体10の外装体に対してU字形状のハンドル31を回動可能に取り付けるために、本発明のハンドル取付構造では、ハンドル31に軸部32が設けられるとともに、炊飯器本体10の外装体に受部35が設けられている。そして、ハンドル31は、図1Aに示すように、胴体12に対して背面側へ略水平方向に延びた非使用位置から、図1Bに示す略垂直方向上向きに延びた使用位置を経て、正面側へ略水平方向に延びた位置まで縦方向に略180度の範囲で回転可能に取り付けられる。
図2および図3に示すように、ハンドル31の両端には、内向きに突出する円柱状の軸部32が設けられている。この軸部32の先端には、略三角形状をなすように径方向外向きに突出する位置決め突部33が設けられている。この位置決め突部33は、図1Bに示すハンドル31の使用状態で、突出端である頂部33aが垂直方向上向きに位置するように突設されている。また、位置決め突部33は頂部33aが所定曲率で湾曲され、軸部32を含めた断面形状が、略雫形状をなす角無しの非真円形状をなすように構成されている。さらに、軸部32には、略四角形状をなすように径方向外向きに突出する抜止突片34が設けられている。この抜止突片34は、位置決め突部33に対して、軸方向に所定間隔をもって位置するとともに、径方向に所定角度(90度)をもって位置するように設けられている。
外装体の受部35は、胴体12の上端開口部に設けた挿通溝36と、補強部材24に形成した受部本体配設部38と、この受部本体配設部38に配設される樹脂製の受部本体43および付勢部材52を備えている。
挿通溝36は、胴体12の上端開口部の両側略中央に形成したU字形状の切り欠きからなる。この挿通溝36の横幅は、後述する補強部材24の遊嵌軸孔39の直径と略同一である。挿通溝36の上端開口は、装飾部材15の装着により閉鎖される。また、胴体12の内面には、補強部材24の受部本体配設部38を位置させる配設凹部37が形成されている。
受部本体配設部38は、胴体12の配設凹部37に面接触するように、外壁部25を外向きに屈曲させて形成されている。この受部本体配設部38には、軸部32の位置決め突部33の頂部33aから径方向の対向位置までの幅(寸法)より大きい直径の遊嵌軸孔39が設けられている。この遊嵌軸孔39には、軸部32の抜止突片34を挿通可能な挿通溝部40が設けられている。この挿通溝部40は、遊嵌軸孔39に対して正面側に偏って位置するように設けられている。これにより、ハンドル31の軸部32は、図1Aに示す非使用状態を越えた回動範囲外(図4A参照。)でのみ、挿通可能に構成している。また、受部本体配設部38には、上壁部27に受部本体43の上部一端を位置決めする凸状の係止溝部41が設けられている。さらに、受部本体配設部38には、上壁部27に受部本体43の上部他端をネジ止めするためのネジ孔部42が設けられている。
受部本体43は、補強部材24の受部本体配設部38の外壁部25と内壁部26との間に配設される樹脂製のものである。この受部本体43には、ハンドル31の軸部32の位置決め突部33を回動可能な回動溝部44と、この回動溝部44の上側に連続する嵌合溝部45とが設けられている。また、受部本体43は、回動溝部44の下側、即ち嵌合溝部45の反対側が開口部46とされている。回動溝部44は、軸部32から突設した位置決め突部33の頂部33aから軸部32の径方向の対向位置までの寸法より、水平方向の横幅が大きい溝である。嵌合溝部45は、ハンドル31を使用位置に回動させることにより、頂部33aが上向きに位置する位置決め突部33が内部に嵌合する略三角形状の溝である。本実施形態では、嵌合溝部45の頂部から開口部46までの寸法は、位置決め突部33の頂部33aから軸部32の径方向の対向位置までの寸法より小さくなるように形成されている。具体的には、位置決め突部33が嵌合溝部45に嵌合した使用状態、および、嵌合溝部45に対して略90度回転した非使用状態のいずれでも、軸部32の一部が開口部46から突出するように、回動溝部44および嵌合溝部45を寸法設定している。
また、受部本体43には、上部に略逆L字形状に突出し、係止溝部41の第1溝部41aを貫通して上壁部27の上面に係止する挿通係止片47が設けられている。さらに、受部本体43には、挿通係止片47と連続し、係止溝部41の第1溝部41aより細幅の第2溝部41bに挿通される挿通板部48が設けられている。そして、挿通係止片47と逆側の端部には、ネジ孔部42の下部に位置するネジ挿通孔49が設けられている。また、挿通係止片47を設けた端部下側には、付勢部材52の揺動方向を規制する断面T字形状のガイド部50が設けられている。さらに、ネジ挿通孔49を設けた端部下側には、付勢部材52の端部を覆うカバー部51が設けられている。
付勢部材52は、受部本体43の開口部46より突出した軸部32を嵌合溝部45に向けて付勢する板バネからなる。この付勢部材52は、カバー部51内に配設される固定部53を備えている。この固定部53には、ネジ孔部42およびネジ挿通孔49に一致するネジ挿通孔54が設けられている。また、付勢部材52は、固定部53から下向きに屈曲するアーム部55を備えている。さらに、付勢部材52は、アーム部55の下端から開口部46を塞ぐように屈曲して延びる付勢部56を備えている。この付勢部56の先端には、ガイド部50のガイド板50aを挟み込むように挿通するガイド溝57が設けられている。
このハンドル取付構造を用いた炊飯器を組み立てる場合には、例えば、補強部材24の受部本体配設部38の係止溝部41に、受部本体43の挿通係止片47および挿通板部48を挿通させた仮組付状態とする。そして、図4Aに示すように、ハンドル31の位置決め突部33を含む軸部32を遊嵌軸孔39に挿通させた後、抜止突片34を挿通溝部40に位置させる。この状態のハンドル31は、取付状態での背面側の回動を規制するストッパ部30を越えた角度である。
そして、ハンドル31の抜止突片34が補強部材24の挿通溝部40を越えると、図4Bに示すように予め設定した回動範囲の側へ回動させる。これにより、ハンドル31が遊嵌軸孔39から離脱することを防止できる。なお、図4A,Bでは、ハンドル31の軸部32と補強部材24の遊嵌軸孔39の関係を理解し易くするために、受部本体43は図示していない。また、この取付状態では、ハンドル31の軸部32は、位置決め突部33を設けた先端が補強部材24の内壁部26に当接し、位置決め突部33が嵌合溝部45を含む回動溝部44内に位置する。さらに、抜止突片34が、補強部材24の外壁部25と受部本体43との間に位置する。
ついで、付勢部材52を受部本体配設部38に配置する。そして、付勢部材52および受部本体43のネジ挿通孔49,54にネジを挿通させ、ネジ孔部42に対して締め付ける。これにより、ハンドル31の軸部32が受部本体43の嵌合溝部45の側に付勢される。なお、この付勢部材52は、ハンドル31の取付前に予め補強部材24にネジ締めして取り付けておき、付勢部56を弾性的に広げた状態で、ハンドル31の軸部32を前述のようにして取り付けてもよい。
このようにして補強部材24にハンドル31を取り付けると、この補強部材24を、装飾部材15を配設した肩体16に下側から配設して固定する。その後、肩体16に内胴や保護枠を配置した後、胴体12を配置する。この際、ハンドル31の軸部32を胴体12の挿通溝36内に挿通させる。最後に、胴体12の下端開口に底体22を配置し、ボス23を通して肩体16のネジ締付部21にネジを締め付けて固定する。また、ハンドル31を水平方向より上側に位置させた状態で、ヒンジ接続部18の表面にヒンジカバー29を取り付ける。
このハンドル取付構造を採用した炊飯器は、図1Aに示すように、ハンドル31を背面側へ略水平方向に延びるように配置し、ヒンジカバー29のストッパ部30上に載せた非使用状態にすると、図5Aに示すように、軸部32に設けた位置決め突部33の頂部33aが水平方向に突出した状態をなす。そして、付勢部材52の付勢により、位置決め突部33の頂部33aおよび軸部32の外面が、回動溝部44または嵌合溝部45の内面に圧接された状態をなす。
また、図1Bに示すように、ハンドル31を略垂直方向上向きに延びるように回動させた使用状態にすると、図5Bに示すように、位置決め突部33の頂部33aが垂直方向上向きに突出した状態をなす。そして、付勢部材52によって軸部32が上向きに付勢されることにより、位置決め突部33が嵌合溝部45に嵌合する。なお、この嵌合作用は、ハンドル31を図示の垂直方向まで回動させなくても、付勢部材52の付勢力と嵌合溝部45の傾斜面により、徐々に促進される。
この使用状態では、ハンドル31の軸部32が付勢部材52で付勢されるため、位置決め突部33が嵌合溝部45に嵌合した状態を確実に維持できる。また、ハンドル31を持って炊飯器本体10を持ち上げると、炊飯器本体10の荷重が位置決め突部33の頂部33aに集中する。その結果、位置決め突部33と嵌合溝部45とが更に嵌合するように作用するため、これらの嵌合が解除されることはない。即ち、ハンドル31をもって炊飯器本体10を持ち上げた状態では、炊飯器本体10に対してハンドル31が直交方向に延びた状態を確実に維持できる。その結果、例え炊飯器本体10の内鍋内の水が揺れ動いても、ハンドル31に対して炊飯器本体10が揺動する(傾く)ことを防止できる。
一方、炊飯器を移動させて所定位置に載置し、ハンドル31を背面側の非使用状態に位置させる時には、ハンドル31を背面側へ向けて回動させる。そうすると、ハンドル31の軸部32の位置決め突部33が受部本体43の嵌合溝部45の傾斜面に沿って摺動しながら、回動溝部44内に位置する。この際、軸部32は、付勢部材52の弾性的な変形により、僅かに下向きに移動するように作用する。これにより、付勢部材52の付勢力に抗して位置決め突部33を回動溝部44内に移動させることができる。
このように、本発明のハンドル取付構造では、炊飯器本体10に対してハンドル31を略垂直方向上向きに延びる使用状態にすると、軸部32に設けた位置決め突部33が受部35に設けた嵌合溝部45に嵌合するため、持ち運び時にハンドル31に対して炊飯器本体10の外装体が傾くことを防止できる。また、ハンドル31の回動操作は、付勢部材52の弾性的な変形により容易に行うことができる。しかも、本実施形態の位置決め突部33は非円形状であるため、従来の円形状の軸部と比較して受部とのガタツキが大きくなるが、付勢部材52の付勢により、位置決め突部33と受部35とが常に接した状態となるため、回転時においてもガタツキの問題が生じることはない。
また、本実施形態では、ハンドル31に軸部32を設けるとともに、炊飯器本体10に受部35を設け、受部35には回動溝部44および嵌合溝部45を有する別体の受部本体43を配設している。よって、受部35を構成する部品点数は増加するが、各構成部品の構造を簡素化できる。さらに、炊飯器本体10には補強部材24を配設し、この補強部材24に軸部32が貫通する遊嵌軸孔39を設けているため、炊飯器本体10の荷重によって樹脂製の外装体が破損することを防止できる。そして、軸部32には抜止突片34を設け、この抜止突片34を補強部材24の挿通溝部40に対して、取付状態での回動範囲外で挿通可能としているため、使用時にハンドル31が離脱することを防止できる。
なお、本発明のハンドル取付構造は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、ハンドル31に軸部32を設けるとともに、炊飯器本体10の外装体に受部35を設けたが、炊飯器本体10の外装体に軸部32を設け、ハンドル31に受部35を設けてもよい。この場合、受部35は、ハンドル31に対して回動溝部44および嵌合溝部45を設ける。また、軸部32は、先端に回動溝部44および嵌合溝部45を覆う大きさのストッパ部材を配設する。
また、一対の位置決め突部33,33の頂部33a,33aが異なる方向に位置するように構成し、製品組立時においてハンドル31の逆付けを防止できるようにしてもよい。同様に、前記実施形態では、一対の抜止突片34,34を同一方向に突出するように設けたが、異なる方向に位置するように構成し、ハンドル31の逆付けを防止できるようにしてもよい。
そして、前記実施形態では、本発明のハンドル取付構造を炊飯器に適用したが、電気ポットなどの水を収容する電気製品に適用してもよい。勿論、水を収容する電気製品に限られず、使用時にハンドル31を略垂直方向に延びた状態で位置決めしたい電気製品であれば、いずれでも適用が可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
10…炊飯器本体
11…蓋体
12…胴体(外装体)
15…装飾部材(外装体)
16…肩体(外装体)
22…底体(外装体)
24…補強部材(外装体)
29…ヒンジカバー(外装体)
30…ストッパ部
31…ハンドル
32…軸部
33…位置決め突部
33a…頂部
34…抜止突片
35…受部
36…挿通溝
38…受部本体配設部
39…遊嵌軸孔
43…受部本体
44…回動溝部
45…嵌合溝部
52…付勢部材

Claims (6)

  1. 外装体に略U字形状をなすハンドルを垂直方向上向きに延びた状態を含む範囲で縦方向に回動可能に取り付けるハンドル取付構造において、
    前記外装体および前記ハンドルの端部のうち、一方に軸部を設けるとともに他方に受部を設け、
    前記軸部に、略三角形状をなすように径方向外向きに突出されるとともに突出端である頂部が所定曲率で湾曲され、前記軸部を含めた断面形状が略雫形状をなす角無しの非真円形状であり、前記ハンドルを垂直方向上向きに回動させた状態で前記頂部が垂直方向上向きに位置する位置決め突部を設けるとともに、
    前記受部に、前記軸部の位置決め突部の頂部から径方向の対向位置までの幅より大きい回動溝部と、この回動溝部に連続し前記ハンドルを略垂直方向上向きに回動させた状態で前記位置決め突部に対して径方向外側に嵌合する嵌合溝部とを設けた
    ことを特徴とするハンドル取付構造。
  2. 前記回動溝部の前記嵌合溝部と反対側に、前記軸部を前記嵌合溝部に向けて付勢する付勢部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載のハンドル取付構造。
  3. 前記ハンドルに軸部を設けるとともに、前記外装体に受部を設け、
    前記回動溝部と前記嵌合溝部とを、前記受部に配設する別体の受部本体に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハンドル取付構造。
  4. 前記外装体は、前記軸部の位置決め突部の頂部から径方向の対向位置までの幅より大きい遊嵌軸孔を有する受部本体配設部を備え、
    前記軸部に、前記位置決め突部から軸方向に所定間隔をもって位置し径方向外向きに突出する抜止突片を設けるとともに、前記受部本体配設部の遊嵌軸孔に、前記抜止突片を挿通する挿通溝部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のハンドル取付構造。
  5. 前記軸部の抜止突片と前記受部本体配設部の挿通溝部とは、取付状態における前記ハンドルの回動範囲を越えた位置で挿通可能であることを特徴とする請求項に記載のハンドル取付構造。
  6. 前記外装体は、前記ハンドルを上部に配設する胴体と、この胴体の上部に位置する補強部材とを備え、この補強部材に、前記遊嵌軸孔および挿通溝部を有する受部本体配設部を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のハンドル取付構造。
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