JP6279510B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドルを有する炊飯器に関する。
炊飯器は、一般的に、炊飯器本体の外装体に対して回転可能に軸支されるハンドルを備えている。ハンドルは、少なくとも、炊飯器を持ち運ぶときの垂直上方位置と、炊飯器を持ち運ばないときの後方位置との間で自在に回動するように構成されている。
例えば、特許文献1は、ハンドルが所定の嵌合位置、すなわち垂直上方位置又は後方位置を保持できる嵌合構造を持った炊飯器を開示している。すなわち、特許文献1の嵌合構造では、位置決め突部の頂部が嵌合溝部と嵌合すると、ハンドルが垂直上方位置に位置し、位置決め突部の頂部が回動溝部と嵌合すると、ハンドルが後方位置に位置する。このような嵌合構造では、付勢部材の付勢力によって各嵌合状態を保持している。
特開2011−244890号公報
特許文献1の嵌合構造では、炊飯器を持ち運ぶときにハンドルが略垂直上方位置に対して傾斜した位置になることを防止するため、位置決め突部の頂部が嵌合溝部と嵌合している。そして、該嵌合構造では、略垂直上方位置からの位置ズレが容易に発生しないように付勢部材によって付勢されている。すなわち、ハンドルの略垂直上方位置が嵌合位置になっているとともに、付勢部材が嵌合位置を安定的に且つ固定的に保持するために用いられている。
上記嵌合構造では、ハンドルが嵌合位置に位置することを安定的に且つ固定的に保持することを可能にするが、ハンドルが当該嵌合位置から外れた嵌合外位置に位置することを困難にしている。そして、ハンドルが嵌合外位置に位置するための、すなわち、嵌合構造を解除するための、大きな回動力を必要とする。
このように、特許文献1の嵌合構造は、嵌合位置を安定的に且つ固定的に保持するためのものである。しかしながら、当該嵌合構造は、所定の嵌合位置にあるハンドルを嵌合外位置に変移させるのを小さな回動力で行うことが困難であり、ハンドルの操作性が良くないという問題がある。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、ハンドルを所定位置に位置決めするとともに、ハンドルの操作性が良好である炊飯器を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の炊飯器が提供される。
すなわち、本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上部開口を覆う蓋体と、前記炊飯器本体の外装体に対して回転可能に軸支されるハンドルと、前記ハンドルに付勢力を加えるとともに前記ハンドルを所定位置に対して係合で位置決めする位置決め装置と、を備え、前記ハンドルが、回動範囲において、所定位置から外れた所定外位置にあるときに、前記位置決め装置によって、前記ハンドルが所定位置に戻るように付勢されていることを特徴とする。
本発明では、位置決め装置によって、ハンドルが所定位置に係合で位置決めされるとともに、ハンドルが所定外位置にあるときには所定位置に戻るように付勢されている。したがって、位置決め装置によって、ハンドルが所定位置に確実に位置決めされるとともに、所定外位置にあるハンドルが所定位置に付勢されて戻るので、ハンドルの操作性が良好である。
前記所定位置が、直立位置又は後方位置であることが好ましい。このようにすれば、炊飯器を持ち運ぶときにはハンドルを直立位置にし、蓋体を開閉動作するときにはハンドルを後方位置にすることができ、使用態様に応じてハンドルの位置を最適化することができる。
前記ハンドルが、前記直立位置と、前記直立位置から前方側に傾いた前傾位置との間の遊動範囲にあるとき、前記ハンドルの回動で生じる前記位置決め装置による付勢力が、実質的にゼロであることで、前記ハンドルが遊動することが好ましい。このようにすれば、遊動状態のハンドルが直立位置から前傾位置の遊動範囲にあるので、炊飯器の持ち運び性やハンドルの把持性が向上する。
前記ハンドルが、前記遊動範囲を除き、前記蓋体の前方上面に当接する前方当接位置から前記蓋体の後方上面に配設される蒸気排出口の上方位置までの前記回動範囲にあるとき、前記ハンドルが前記直立位置に戻るように付勢されていることが好ましい。このようにすれば、ハンドルが、蓋体の前方上面に設けられることの多い操作パネル部に対して干渉することや、蓋体の後方上面に配設される蒸気排出口から排出される熱蒸気により熱せられることが防止される。
前記位置決め装置が、前記ハンドルの軸部に設けられたカムと、前記外装体に取り付けられて前記カムの回動を規制するカム受け部材と、前記カムが前記カム受け部材に圧接するように前記カムを付勢する付勢部材と、を備えることが好ましい。このようにすれば、位置決め装置を簡単な構成で実現することができる。
本発明の炊飯器では、位置決め装置によって、ハンドルが、所定位置に確実に位置決めされるとともに、所定外位置から所定位置に付勢されて戻るので、ハンドルの操作性が良好である。
本発明の一実施形態に係る炊飯器の斜視図。 図1に示した炊飯器におけるハンドルの要部拡大図。 ハンドルが前傾当接位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが前傾直立戻り位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが前傾遊動境界位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが直立位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが後傾直立戻り位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが後方戻り境界位置にある位置決め装置を説明する図。 ハンドルが後方位置にある位置決め装置を説明する図。
以下に、一実施形態に係る炊飯器1について、図1乃至9を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、炊飯器1は、鍋(不図示)と、鍋を着脱可能に収容する炊飯器本体10と、該炊飯器本体10に対して開閉可能にヒンジ接続された蓋体11と、を備えている。炊飯器本体10は、上端及び下端を開口した筒状をなす胴体12と、胴体12の下端開口を閉塞する底体22と、を有する外装体を備えている。炊飯器本体10の内部には、調理物である飯米と水とがセットされた鍋を加熱するための加熱部(電熱ヒータ又はIHコイル)が配設されている。蓋体11の上パネル14の前方側には、炊飯条件を設定したり動作状態や設定内容を表示したりする操作パネル部(表示部及びスイッチ)19が配設されている。上パネル14の前方側には、炊飯器本体10とのロックを解除して蓋体11を開放するための開放操作部材16が配設されている。上パネル14の後方側には、炊飯中に鍋の内部で発生した蒸気を排出するための蒸気排出口17が配設されている。そして、全体が逆U字形状をなすハンドル30が、胴体12の上部の両側面に取り付けられた一対のカム受け部材40,40に対して回動自在に構成されている。そして、カム受け部材40とカム60と付勢部材50とが、ハンドル30の位置決めを行う位置決め装置70を構成している。
図1及び2に示すように、ハンドル30は、一対のアーム部31,31と、該アーム部31,31を連結する把持部32と、該アーム部31,31から内方に突出する円柱状の軸部33,33と、を備える。各軸部33,33は軸線Oを有し、ハンドル30は、軸線Oを中心にして、後述する回動範囲で回動する。各軸部33,33上には、ハンドル30が炊飯器本体10から不用意に抜けるのを防止する抜止部35,35がそれぞれ形成されている。抜止部35は、アーム部31と反対方向に延びている。該抜止部35,35よりも軸部33の内方には、カム60,60がそれぞれ形成されている。なお、軸線Oは、ハンドル30の後方位置において、アーム部3が水平方向に延在するように、アーム部31の中心線よりも下方に位置している。
カム60は、軸部33の外周面よりも径方向外側に大きく雫状に突出する大突出部61と、大突出部61の反対側であって、軸部33の外周面よりも径方向外側に小さく雫状に突出する小突出部62とを有する。カム60の断面形状は、大突出部61及び小突出部62によって、一方側と他方側とがそれぞれ雫状に突出する非円形形状をしている。大突出部61と小突出部62との間に形成される輪郭面は、ハンドル30を位置決めするためのカム面を構成している。抜止部35が延びる方向に位置する輪郭面は、大突出部61、平坦部63、曲面部64及び小突出部62の順で連続的につながることによって形成されている。抜止部35が延びる方向と反対側に位置する輪郭面は、大突出部61、平坦部66、曲面部65及び小突出部62の順で連続的につながることによって形成されている。平坦部63,66は、軸線O方向と平行に延びる平面を有する。曲面部64,65は、軸部33の外周面と同じ曲率を持った曲面を有する。
他方、図3乃至9に示すように、カム60を受け入れてカム60と係合するカム受け部材40が、胴体12の上部の両側面に取り付けられている。カム受け部材40は、ベース部41と、第1受け部42と、第2受け部43と、付勢部材50とを有する。第1受け部42及び第2受け部43が、略板状に延びるベース部41に対して大略直交する方向に延び、第1受け部42及び第2受け部43の間隙には、略逆V字状に切り欠かれた係合溝47が形成されている。係合溝47は、第1受け部42の第1傾斜面44と、第2受け部43の第2傾斜面45と、から構成されている。第2傾斜面45の方が、第1傾斜面44よりも傾斜が急峻である。係合溝47は、ベース部41に近づくに従って、先窄まりになる形状となっている。係合溝47は、ハンドル30が回動するときにカム60を軸支する軸支部として機能している。
第1受け部42を挟んで第2受け部43と反対側にあるベース部41には、付勢部材50が取り付けられている。付勢部材50は、複数段に折り曲げられた板バネであり、基部51と、バネ支持部52と、屈曲部53と、圧接部54とを有する。基部51及びバネ支持部52が、カム受け部材40のベース部41に固定されている。付勢部材50は、バネ支持部52と屈曲部53との間の折り曲げ部を支点57として弾性的に変形することにより、付勢力を生じさせる。当該付勢力は、圧接部54の圧接面55を介して、カム60の輪郭面に伝えられる。その結果、ハンドル30が回動するとき、係合溝47と付勢部材50とによって、付勢状態でカム60が軸支されている。
カム60は、通常、カム受け部材40の第1傾斜面44及び第2傾斜面45と、付勢部材50の圧接面55との3箇所で当接して係合するように構成されている。ハンドル30の回動位置が変化すると、カム60におけるいずれの部分が第1傾斜面44、第2傾斜面45及び圧接面55に当接するかで、カム60の係合状態と付勢部材50からの付勢力の大きさとが変化する。以下に、図3乃至9を参照しながら、ハンドル30の回動位置と、カム60の係合状態及び付勢部材50からの付勢力との関係を説明する。
図3は、ハンドル30が前傾当接位置にある位置決め装置70を説明する図である。前傾当接位置というのは、ハンドル30が最も前方に傾斜して、ハンドルの把持部32が蓋体11の上パネル14の前方上面に当接する位置のことを指している。ハンドル30の回動が上パネル14の前方上面で規制されて、ハンドル30が前傾当接位置よりもさらに前方に傾斜することは無い。前傾当接位置は、例えば、ハンドル30が、直立位置に対して約60度前方に傾斜した位置である。
図3に示した前傾当接位置では、曲面部65が第1傾斜面44に当接し、曲面部64が第2傾斜面45に当接し、大突出部61が圧接面55に当接している。大突出部61が圧接面55に当接して、圧接部54が比較的大きく押し下げられているため、付勢部材50からは、比較的大きな付勢力が生じている。付勢部材50による付勢力が働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。また、大突出部61が圧接面55に当接した状態は、安定的な状態ではないため、他の安定的な状態に変移しようとする。このとき、付勢部材50による比較的大きな付勢力がカム60に作用しているため、前傾当接位置にあるハンドル30が、後述する前傾直立戻り位置や前傾遊動境界位置に留まること無く、後述する直立位置(所定位置)に変移する。
図4は、ハンドル30が前傾直立戻り位置にある位置決め装置70を説明する図である。前傾直立戻り位置というのは、前傾したハンドル30が、直立位置まで戻ることが可能となる位置のことを指している。図4に示した前傾直立戻り位置では、曲面部65が第1傾斜面44に当接し、曲面部64が第2傾斜面45に当接し、大突出部61が圧接面55に当接している。付勢部材50による付勢力が働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。しかしながら、大突出部61のうち最も大きく突出した頂部から外れた湾曲部分が圧接面55に圧接しているため、圧接部54があまり大きく押し下げられていない。しかしながら、付勢部材50からは、前傾当接位置の付勢力よりも小さいものの、比較的大きな付勢力が生じている。したがって、このような付勢力がカム60に作用することによって、前傾直立戻り位置にあるハンドル30が、後述する直立位置(所定位置)まで変移する。前傾直立戻り位置は、例えば、ハンドル30が、直立位置に対して約30度前方に傾斜した位置である。
なお、ハンドル30が前傾当接位置と後述する前傾遊動境界位置との間に位置するとき、大突出部61の頂部から平坦部63に至るまでの部分が圧接面55に当接して、比較的大きな付勢力が働くため、ハンドル30が、前傾遊動境界位置に留まること無く、図6に示した直立位置に変移する。
図5は、ハンドル30が前傾遊動境界位置にある位置決め装置70を説明する図である。前傾遊動境界位置というのは、前傾したハンドル30が、遊動をスタートする境界位置のことを指している。図5に示した前傾遊動境界位置では、曲面部65が第1傾斜面44に当接し、曲面部64が第2傾斜面45に当接し、平坦部63が圧接面55に当接している。あるいは、平坦部63と圧接面55との間に微小な隙間が設けられる構成とすることで、曲面部65、曲面部64又は平坦部63の少なくとも1つが、非圧接状態にしてもよい。ハンドル30の回動による圧接部54の押し下げが、ほとんど又は全く生じていないため、ハンドル30の回動により、付勢部材50からは、非常に小さな付勢力が生じているか又は付勢力が生じていない。すなわち、ハンドル30の回動による付勢力が、実質的に作用しておらず、実質的にゼロである。平坦部63と圧接面55との間では平面同士が当接するとともに、付勢部材50による付勢力が実質的に作用していないため、前傾遊動境界位置は比較的安定な状態である。ハンドル30を前傾遊動境界位置から直立位置の方に回動させると、曲面部64が圧接面55に対向するようになり、前傾遊動境界位置での関係が維持される。このように、付勢部材50による付勢力が実質的にゼロであるので、ハンドル30が遊動することができる。前傾遊動境界位置は、例えば、ハンドル30が、直立位置に対して約20度前方に傾斜した位置である。
炊飯器1は、一般的に、調理物(例えば、米と水)の有無で炊飯器1の重心が変動するが、ハンドル30の位置が炊飯器本体10に対して実質的に固定された構成にすると、重心の変動にハンドル30の位置を追従させることが難しくなる。すなわち、調理物が有る場合を基準にして、炊飯器1を持ち運ぶときにハンドル30が略垂直上方であって炊飯器本体10が略水平方向になるように構成すると、調理物が無い場合にはハンドル30が略垂直上方から外れた位置に位置するため、炊飯器1の持ち運び性が低下する。調理物が無い場合を基準にした逆の場合も同様である。これに対して、ハンドル30が遊動する遊動範囲を直立位置から前方側に設けることにより、調理物(例えば、米と水)の有無による炊飯器1の重心の変動の影響を受けにくくなり、炊飯器1の持ち運び性が向上する。
図6は、ハンドル30が直立位置にある位置決め装置70を説明する図である。直立位置は、ハンドル30が垂直上向きに直立する位置のことを指している。直立位置は、炊飯器1を持ち運ぶときに使用されるハンドル30の一態様であり、所定位置の一つである。
図6に示した直立位置では、平坦部66が第1傾斜面44に当接し、小突出部62が第2傾斜面45に当接し、曲面部64が圧接面55に当接している。ハンドル30の回動による圧接部54の押し下げがほとんど生じないため、ハンドル30の回動により、付勢部材50からは、非常に小さな付勢力が生じるだけである。付勢部材50による付勢力が僅かに働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。平坦部66と第1傾斜面44との間では平面同士が当接し、小突出部62が第2傾斜面45と係合している。そして、付勢部材50による付勢力が小さい。したがって、直立位置は非常に安定な状態であり、ハンドル30が確実に位置決めされる。すなわち、第2傾斜面45と係合している小突出部62が第2傾斜面45を乗り越えて曲面部65が第2傾斜面45に当接するためには回動力を必要とする。そのため、直立位置にあるハンドル30が、直立位置から外れる所定外位置に変移することを妨げており、カム60の回動が規制されている。したがって、図6に示した直立位置は、非常に安定した所定位置である。
なお、ハンドル30が前傾遊動境界位置と直立位置との間に位置するとき、曲面部65、曲面部64又は平坦部63の少なくとも1つが非圧接状態であるか又は、曲面部65、曲面部64又は平坦部63の全てが僅かに当接した状態であるため、ハンドル30が遊動することになる。そのため、前傾遊動境界位置から直立位置までの回動範囲は、比較的安定な遊動状態にあり、準安定位置ということができる。
図7は、ハンドル30が後傾直立戻り位置にある位置決め装置70を説明する図である。後傾直立戻り位置というのは、後傾したハンドル30が直立位置まで戻ることが可能となる位置のことを指している。図7に示した後傾直立戻り位置では、ハンドル30の把持部32が蓋体11の蒸気排出口17の上方となる位置であり、当該後傾直立戻り位置は、例えば、ハンドル30が、直立位置に対して約30度後方に傾斜した位置である。
図7に示した後傾直立戻り位置では、大突出部61が第1傾斜面44に当接し、曲面部65が第2傾斜面45に当接し、曲面部64が圧接面55に当接している。大突出部61のうち最も大きく突出した頂部から外れた湾曲部分が第1傾斜面44に当接して、圧接部54が大きく押し下げられているため、付勢部材50からは、比較的大きな付勢力が生じている。付勢部材50による付勢力が働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。また、大突出部61の湾曲部分が第1傾斜面44に当接した状態は、安定的な状態ではないため、他の安定的な状態に変移しようとする。このとき、付勢部材50による比較的大きな付勢力がカム60に作用しているため、後傾直立戻り位置にあるハンドル30が、直立位置(所定位置)に変移する。
図8は、ハンドル30が後方戻り境界位置にある位置決め装置70を説明する図である。後方戻り境界位置というのは、後傾したハンドル30が、当該位置を境にして、後方位置まで戻ることが可能となる位置のことを指している。図8に示した後方戻り境界位置では、大突出部61の頂部が第1傾斜面44に当接し、曲面部65が第2傾斜面45に当接し、曲面部64が圧接面55に当接している。しかしながら、大突出部61の頂部が第1傾斜面44に当接にしているため、圧接部54が大きく押し下げられている。そのため、付勢部材50からは、非常に大きな付勢力が生じている。付勢部材50による付勢力が働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。また、大突出部61のうち最も大きく突出した頂部が第1傾斜面44に当接した状態は、安定的な状態ではないため、他の安定的な状態に変移しようとする。このとき、付勢部材50による非常に大きな付勢力がカム60に作用しているため、後方戻り境界位置にあるハンドル30が、後述する後方位置(所定位置)に変移する。後方戻り境界位置は、例えば、ハンドル30が、直立位置に対して約56度後方に傾斜した位置である。
なお、ハンドル30が後傾直立戻り位置と後方戻り境界位置との間に位置するとき、大突出部61の頂部が第1傾斜面44に当接する手前であって、後傾直立戻り位置の付勢力よりも大きな付勢力が働くため、ハンドル30が、後傾直立戻り位置に留まること無く、図6に示した直立位置に変移する。
図9は、ハンドル30が後方位置にある位置決め装置70を説明する図である。後方位置は、蓋体11を開閉動作するとき、ハンドル30を後方側で保持する位置であり、所定位置の一つである。なお、炊飯器本体10には、後方側に位置するハンドル30の把持部32を受け止めるためのストッパ部(不図示)が配設されている。なお、ハンドル30は、必ずしもストッパ部で受け止める必要は無く、位置決め装置70のみによって後方側で保持してもよい。
図9に示した後方位置では、大突出部61が第1傾斜面44に当接し、曲面部65が第2傾斜面45に当接し、小突出部62が圧接面55に当接している。付勢部材50による付勢力が働いているので、カム60と、カム受け部材40及び付勢部材50との間での上記当接は、圧接になっている。後方位置では、圧接部54が押し下げられて付勢部材50からは大きな付勢力が生じるものの、小突出部62が圧接面55と係合することによりカム60の回動が規制されているとともに、ハンドル30の把持部32がストッパ部で受け止められている。そのため、後方位置は、非常に安定な位置であり、ハンドル30が確実に位置決めされる。
このように、ハンドル30は、軸線Oを中心にして、前傾当接位置から後方位置までの回動範囲で回動し、所定位置である直立位置又は後方位置に対して係合で位置決めされる。
なお、本願では、上述した前傾当接位置と前傾直立戻り位置と前傾遊動境界位置と後傾直立戻り位置と後方戻り境界位置とは、所定位置(直立位置又は後方位置)との対比で、所定位置から外れた位置を所定外位置と呼んでいる。
本発明の理解を容易にするために、具体的な構成や数字を用いて説明したが、本発明は、上述した各実施形態の具体的な構成や数字に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲で考えられる各種の変形例を含むことができる。例えば、付勢部材50は、板バネに限定されるものでは無く、カム60に向けて付勢力を提供する構成、例えば、カム60に対向して近接することのできる板状体を介在させて該板状体をコイルバネで付勢する構成とすることもできる。
1 炊飯器
10 炊飯器本体
11 蓋体
12 胴体
14 上パネル
16 開放操作部材
17 蒸気排出口
19 操作パネル部
22 底体
30 ハンドル
31 支持部
32 把持部
33 軸部
35 抜止部
40 カム受け部材
41 ベース部
42 第1受け部
43 第2受け部
44 第1傾斜面
45 第2傾斜面
50 付勢部材
51 基部
52 バネ支持部
53 屈曲部
54 圧接部
55 圧接面
57 支点
60 カム
61 大突出部
62 小突出部
63 平坦部
64 曲面部
65 曲面部
66 平坦部
70 位置決め装置
O 軸線

Claims (3)

  1. 炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上部開口を覆う蓋体と、前記炊飯器本体の外装体に対して回転可能に軸支されるハンドルと、前記ハンドルに付勢力を加えるとともに前記ハンドルを所定位置に対して係合で位置決めする位置決め装置と、を備え、
    前記ハンドルが、回動範囲において、所定位置から外れた所定外位置にあるときに、前記位置決め装置によって、前記ハンドルが所定位置に戻るように付勢され
    前記ハンドルが、直立位置と、前記直立位置から前方側に傾いた前傾位置との間の遊動範囲にあるとき、前記ハンドルの回動で生じる前記位置決め装置による付勢力が、実質的にゼロであることで、前記ハンドルが遊動する、炊飯器。
  2. 前記ハンドルが、前記遊動範囲を除き、前記蓋体の前方上面に当接する前方当接位置から前記蓋体の後方上面に配設される蒸気排出口の上方位置までの前記回動範囲にあるとき、前記ハンドルが前記直立位置に戻るように付勢されている、請求項に記載の炊飯器。
  3. 前記位置決め装置が、前記ハンドルの軸部に設けられたカムと、前記外装体に取り付けられて前記カムの回動を規制するカム受け部材と、前記カムが前記カム受け部材に圧接するように前記カムを付勢する付勢部材と、を備える、請求項1又は2に記載の炊飯器。
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