JP6615677B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP6615677B2
JP6615677B2 JP2016076733A JP2016076733A JP6615677B2 JP 6615677 B2 JP6615677 B2 JP 6615677B2 JP 2016076733 A JP2016076733 A JP 2016076733A JP 2016076733 A JP2016076733 A JP 2016076733A JP 6615677 B2 JP6615677 B2 JP 6615677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
lock
lid
swing
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016076733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017185052A (ja
Inventor
雄太 野間
博司 島田
真志 柳田
宏季 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2016076733A priority Critical patent/JP6615677B2/ja
Publication of JP2017185052A publication Critical patent/JP2017185052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6615677B2 publication Critical patent/JP6615677B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、鍋内にセットされた調理物を加熱して調理する加熱調理器に関する。
例えば、特許文献1においては、鍋を収納する収納部が内側に設けられた調理器本体と、鍋の上面を覆う蓋体とを有する加熱調理器が開示されている。蓋体は、調理器本体に対して開閉自在に構成されている。
特開2009−191号公報
特許文献1は、蓋体に設けられた係合手段と調理器本体に設けられた被係合手段とによって、蓋体が調理器本体に係合ロックされ、当該係合ロック状態を係合検知手段で検知することを開示する。係合手段は、下端にラッチ爪部(係合ロック部)を有する略L字状のラッチである。被係合手段は、所定の隙間(開口)を形成する固定部と、ラッチ爪部を固定部に案内するように傾斜した案内部とを有する。係合検知手段は、例えば、固定部に進入したラッチ爪部が、発光部からの光を遮ったことを受光部で検知する光学センサである。
係合検知手段は、調理器本体の上部に設けられており、ラッチ爪部が固定部の隙間(開口)に進入したか否かを検知している。すなわち、係合検知手段は、ラッチ爪部による遮光を係合ロック状態として検知し、受光部が受光しているときを非係合状態として検知している。しかしながら、吹きこぼれ等によって異物が調理器本体の上部に設けられた固定部の隙間に入り込んだり、異物の付着によって光学センサが汚れたりすることがある。このような状態では、異物による遮光状態を、非係合状態にもかかわらず係合ロック状態として検知してしまうという係合検知手段の誤検知が発生するおそれがある。
また、特許文献1の係合検知手段は、係合ロック部として働くラッチ爪部が固定部の隙間に進入したことを、係合ロック状態として検知する。ラッチ爪部を固定部の隙間に確実に進入させるためには、ラッチ爪部が十分な突出長さを有することを必要とする。突出長さの長いラッチ爪部が傾斜した案内部に沿って移動するとき、ラッチが大きな角度で回動したあと、バネの付勢力によって、ラッチが反対方向に大きな角度で回動してラッチ爪部が固定部の隙間に進入する。ラッチの回動角度が大きくなるほど、バネの付勢力が大きくなる。大きな付勢力でラッチ爪部を固定部の隙間に進入させることにより、係合ロック状態を形成している。係合ロック状態になるときに大きな衝撃がラッチに働くので、係合ロックがスムーズに行われない。
したがって、この発明の解決すべき技術的課題は、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できるとともに、蓋体を調理器本体に対してスムーズに係合ロックできる加熱調理器を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、この発明によれば、以下の加熱調理器が提供される。
すなわち、この発明に係る加熱調理器は、
鍋を収容する調理器本体と、
前記鍋の上部を覆って、前記調理器本体に開閉可能に構成された蓋体と、
前記蓋体を前記調理器本体に係合させるロック部材であって、前記調理器本体に形成された被係合部に係合する係合ロック部を前記蓋体の外部に有するともに、前記被係合部に対する前記係合ロック部の係合を検知するのに連関した検知連関部を前記蓋体の内部に有するロック部材と、
前記蓋体に配設されて、前記検知連関部の動きに基づいて前記被係合部への前記係合ロック部の係合又は非係合を検知する係合検知部とを備えることを特徴とする。
この発明では、係合検知部が、蓋体に配設されることにより、吹きこぼれ等による異物の被係合部への介在や付着の影響を受けないため、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できる。これまでと同様の係合ロック構造が利用できるため、蓋体を調理器本体に対してスムーズに係合ロックできる。
ロック部材は、通常、強度面から金属部材から構成されており、下端側の係合ロック部を通じて調理器本体からの熱を検知連関部に伝えるために、係合検知部に対して何らかの熱的な影響を与える。そこで、前記ロック部材と前記係合検知部との間には、連動部材が介在配置されていることが好ましい。このようにすれば、ロック部材と係合検知部との間に介在配置された連動部材によって、調理器本体からの熱が係合検知部に伝わりにくくなり、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できる。
前記連動部材が、前記蓋体において揺動軸に揺動自在に軸支された揺動部材であり、前記揺動部材が、前記検知連関部の揺動に連動する揺動連動部と、前記揺動軸に対して前記揺動連動部の反対側に位置して前記係合検知部により検知される揺動被検知部とを有することが好ましい。このようにすれば、ロック部材と係合検知部との間に介在配置された揺動部材によって、調理器本体からの熱が係合検知部に伝わりにくくなり、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できる。
蓋体を閉じるときに加えられた大きな衝撃で揺動部材が揺動することに起因して、係合検知部が誤検知するおそれがある。そこで、前記揺動部材が、付勢部材によって付勢された状態で揺動することが好ましい。このようにすれば、付勢部材の付勢力によって揺動部材の不用意な揺動が防止され、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できる。
前記係合検知部が、発光部及び受光部を有する光学センサであることが好ましい。このようにすれば、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検出できる。
前記蓋体が、電動モータによって閉じられることが好ましい。このようにすれば、蓋体の閉鎖動作を自動でスムーズに行わせることができる。
この発明の加熱調理器では、検知連関部が、蓋体に配設されるため、被係合部への係合ロック部の係合又は非係合を確実に検知できるとともに、蓋体を調理器本体に対してスムーズに係合ロックできる。
この発明の一実施形態に係る加熱調理器を示し、蓋体を開放した状態を示す斜視図。 蓋体を閉鎖した状態を示す斜視図。 加熱調理器における係合ロック構造及び係合検知部を示す要部斜視図。 係合ロック検知構造において、蓋体を閉鎖する過程での非係合状態のベース位置を示す説明図。 係合ロック検知構造において、蓋体を閉鎖する過程での非係合状態の傾斜位置を示す説明図。 係合ロック検知構造において、蓋体を閉鎖したときの係合ロック状態のベース位置を示す説明図。 検知ユニットの平面図。 揺動部材の側面図。 加熱調理器のブロック図。
以下に、この発明の一実施形態に係る圧力炊飯器1について、図1から図9を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る圧力炊飯器(加熱調理器)1を示し、蓋体11を開放した状態を示す斜視図である。図2は、蓋体11を閉鎖した状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示した圧力炊飯器1は、例えば誘導加熱によって加熱される調理用の鍋3を着脱可能に収容する炊飯器本体(調理器本体)10と、該炊飯器本体10に対して回動可能に配設された蓋体11と、を備えている。
炊飯器本体10は、筒形状をなす胴体12と、該胴体12の下端開口を閉塞する底体22と、胴体12の上端開口を覆うように取り付ける肩体32と、を有する外装体を備えている。肩体32の上部は、肩カバー34で部分的に覆われている。肩体32の外周上部は、胴飾り体36で覆われている。肩体32の下部には、鍋3の下部を加熱するヒータ(例えば、誘導加熱コイル)と、鍋3の温度を検知するための鍋温度センサとが配設されている。肩体32の後方側には、蓋体11を回動可能に接続するためのヒンジ接続部21が設けられている。肩体32の前方側には、案内部46及び係合開口(被係合部)47を有する肩被係合部45が設けられている。案内部46は、ヒンジのある後方側に斜め上向きに延びる傾斜面であり、ロック部材40(図4参照)の係合爪部(係合ロック部)23を係合開口47に案内する。係合開口47は、ロック部材40の係合爪部23を受け入れる開口であり、係合爪部23と係合する。炊飯器本体10内には、制御基板(不図示)が配設されている。なお、胴体12の側面には、図示しないハンドルが取りつけられている。
蓋体11は、炊飯器本体10のヒンジ接続部21に回動可能に取り付けられ、炊飯器本体10に対して閉じられたとき、炊飯器本体10の開口部を閉鎖する。蓋体11は、閉鎖状態で鍋3の側に位置する内側部材26と、内側部材26の上部外側を覆う外側部材25とを有する外装体を備える。内側部材26には、放熱板18と、蓋ヒータ(不図示)と、鍋3の上端開口を閉鎖して着脱可能に取り付けられる内蓋(不図示)とが配設されている。なお、内蓋が蓋体11に対して着脱可能である構成に限られず、内蓋が蓋体11に対して離脱不可である構成であってもよい。
蓋体11は、図2に示すように、外側部材25の後方側に排気通路の出口である蒸気排出口17を有する。蓋体11の内部には、鍋3内の温度を検知する蓋体温度センサ(不図示)が配設されている。さらに、上パネル14の前方側には、複数の入力スイッチを備える操作部19と、動作状況や操作状況を表示する液晶表示パネル等の表示部15とが配設されている。図9に示すように、この制御基板に実装されたマイコン(制御部)5によって、温度センサによる温度測定に基づいて、ヒータによる加熱(通電)が制御されている。また、操作部19や表示部15が、マイコン5に接続されて、マイコン5によってデータの入出力が制御されている。
蓋体11の内側部材26は、炊飯器本体10の後方側に形成されたヒンジ接続部21に回転可能に装着されている。閉鎖状態で内側部材26の鍋3への対向位置には放熱板18が配設される。そして、放熱板18の上側面には、鍋3内を加熱する蓋ヒータ(不図示)が配設されている。
蓋体11の外側部材25の前方側には、蓋体11を開放するための開放操作部材16が配設されている。開放操作部材16は、その内面側に、係合ロック状態にあるロック部材40を解除方向に回動させるための押圧部を備える。開放操作部材16は、図示しないキックバネによって上向きに付勢されている。外側部材25の前方側には、蓋体11を自動的に閉鎖するためのスイッチとして働く閉鎖操作部材13が配設されている。炊飯器本体10の後方側であって、ヒンジ接続部21の下部には電動モータ7(図9に図示)が設けられている。閉鎖操作部材13が押下されると、電動モータ7によって蓋体11が閉鎖方向に回動駆動されて、蓋体11が自動的に閉鎖される。当該構成によれば、蓋体11の閉鎖動作を自動でスムーズに行うことができる。
蓋体11内には、図4から図6に示すように、ロック部材40と検知ユニット70とを備える係合ロック検知構造20が配設されている。ロック部材40は、炊飯器本体10への蓋体11の閉鎖状態を維持するためのものである。ロック部材40は、通常、強度面から金属部材から構成されている。検知ユニット70は、係合検知部57を有し、ロック部材40の検知連関部42の動きすなわち揺動に基づいて、係合開口47への係合爪部23の係合又は非係合を検知する。
図4から図6に示すように、蓋体11を炊飯器本体10に係合させるロック部材40は、ロック部材本体41と、検知連関部42と、押圧受部43と、ロック揺動軸44と、係合爪部23とを備える。検知連関部42は、蓋体11の内部であり且つロック部材本体41の上端側に設けられて、係合開口47に対する係合爪部23の係合を直接的に又は間接的に検知するのに連関する部分である。押圧受部43は、ロック部材本体41の上端側に設けられて、開放操作部材16の押圧部に当接する。ロック揺動軸44は、ロック部材本体41を揺動自在に軸支する。係合ロック部としての係合爪部23は、蓋体11の外部に設けられて、ロック部材本体41の下端側に設けられたL字状のフックである。係合爪部23の突出長さは、既存のものと同様の長さであり、特別に長くする必要がない。したがって、既存の係合ロック構造と同様に、蓋体11を炊飯器本体10に対してスムーズに係合ロックできる。
ロック揺動軸44を中心に揺動するロック部材40は、図4及び図6に示すベース位置と、図5に示す傾斜位置とを取ることができる。ベース位置では、係合爪部23及び検知連関部42が、放熱板18及び内側部材26の延在方向と略平行に延びている。
図4に図示したベース位置は、蓋体11が開放されている状態のものであり、係合爪部23が係合開口47に係合していない非係合状態にある。図6に示したベース位置は、蓋体11が閉鎖されている状態のものであり、係合爪部23が係合開口47に係合した係合ロック状態にある。
図5に図示した傾斜位置では、係合爪部23及び検知連関部42が、放熱板18及び内側部材26の延在方向に対して傾斜している。図5に示した傾斜位置は、蓋体11が閉鎖される手前であって、係合爪部23が係合開口47に係合していない非係合状態であるとともに、係合爪部23が傾斜した案内部46に沿って滑動している状態にある。
図示しない付勢部材であるキックバネによって、ロック部材40が図4及び図6に示すベース位置に付勢されている。すなわち、図5に示す傾斜位置のロック部材40が図4及び図6に示すベース位置になるように、ロック部材40が反時計回りの方向に付勢されている。図5に図示した傾斜位置以外のときは、ロック部材40がベース位置を保持するように構成されている。
以上のように、ロック部材40は、蓋体11において揺動自在に軸支されており、蓋体11を閉鎖する過程で、非係合状態のベース位置(図4に図示)と非係合状態の傾斜位置(図5に図示)と係合ロック状態のベース位置(図6に図示)とを取る。
検知ユニット70は、上述したように、ロック部材40の検知連関部42の動きすなわち揺動に基づいて、係合開口47への係合爪部23の係合又は非係合を検知するためのものである。検知ユニット70は、揺動部材50と支持部材60と係合検知部57とを備える。
ロック部材40と係合検知部57との間には、ロック部材40に連動する連動部材としての揺動部材50が、介在配置されている。揺動部材50は、蓋体11の内部に配設されて、図8に示すように、揺動連動部52及び揺動被検知部54を有する揺動部材本体51と、揺動部材本体51を揺動自在に軸支する揺動軸53とを有する。揺動部材本体51は、前方側からヒンジのある後方側に延在する板状体であり、揺動連動部52が揺動部材本体51の前方側に位置し、揺動被検知部54が揺動部材本体51の後方側に位置する。揺動連動部52は、ロック部材40の検知連関部42の下方に対向配置されている。揺動連動部52は、検知連関部42に対して当接又は離間している。揺動軸53が、揺動連動部52と揺動被検知部54との間に配設されている。揺動被検知部54は、揺動軸53を挟んで揺動連動部52の反対側に位置している。揺動軸53が、支持部材60の軸受部62によって軸支されている。
揺動部材50の揺動連動部52及び揺動被検知部54は、図4及び図6に図示したベース位置では、放熱板18及び内側部材26の延在方向と略平行に延び、図5に図示した傾斜位置では、放熱板18及び内側部材26の延在方向に対して傾斜している。なお、図4から図6では、蓋体11の下端部分を一点鎖線で模式的に示している。
支持部材60は、ベース部61と軸受部62と係合検知部57とを備える。ベース部61の上面側には、軸受部62と係合検知部57が配設されている。ベース部61の前方側の下方には、バネ(付勢部材)65を装着するための付勢部材取付部が配設されている。軸受部62が揺動部材50の揺動軸53を軸支することにより、揺動部材50が支持部材60に対して揺動する。係合検知部57は、揺動被検知部54に対応する位置に配設されている。係合検知部57は、例えば、発光部57a及び受光部57bから構成された非接触式の光学センサ57である。発光部57a及び受光部57bが、揺動被検知部54を挟むように離間して対向配置されて、発光部57a及び受光部57bの間の空間は、検知領域を形成する。
揺動部材50の揺動被検知部54が光学センサ57の検知領域に進入すると、揺動被検知部54によって光学センサ57の検知領域が遮光されるので、光学センサ57がオフ状態になる。マイコン5は、光学センサ57のオフ状態に基づいて、ロック部材40及び揺動部材50がベース位置にあると判断する。揺動部材50の揺動被検知部54が傾斜して光学センサ57の検知領域から離脱すると、揺動被検知部54による遮光が解除されるので、光学センサ57はオン信号を出力する。マイコン5は、光学センサ57のオン状態に基づいて、ロック部材40及び揺動部材50が傾斜位置すなわち非係合状態にあると判断する。そして、開放状態の蓋体11が閉鎖される過程において、マイコン5は、光学センサ57がオフ状態からオン状態に切り替わると、係合爪部23が係合開口47に対して非係合状態にあると判断する。マイコン5は、その後、光学センサ57がオン状態からオフ状態に切り替わると、係合爪部23が係合開口47に対して係合ロック状態にあると判断する。
バネ(付勢部材)65によって、揺動部材50が図4及び図6に示すベース位置に付勢されている。すなわち、図5に示す傾斜位置の揺動部材50が図4又は図6に示すベース位置になるように、揺動部材50の揺動連動部52が時計回りの方向に付勢されている。図5に図示した傾斜位置以外のときは、揺動部材50がベース位置を保持するように構成されている。バネ(付勢部材)65の付勢力によって揺動部材50の不用意な揺動が防止され、係合開口47への係合爪部23の係合又は非係合を確実に検知できる。揺動被検知部54の底部に設けられたストッパ部が、ベース部61の上面に当接することによって、付勢されている揺動部材50の時計回りの回動が規制されている。
次に、開放状態の蓋体11が電動モータ7によって閉鎖される過程における、ロック部材40と揺動部材50との間での連動動作を説明する。
開放状態の蓋体11が下方に回動する過程で、係合爪部23が傾斜した案内部46に沿って滑動するまでは、係合ロック検知構造20は、図4に示す非係合状態のベース位置にある。すなわち、ロック部材40及び揺動部材50がベース位置にあって、係合爪部23が係合開口47に対して非係合状態にある。そして、遮光部として働く揺動被検知部54によって光学センサ57が遮光されて、光学センサ57がオフ状態になっている。
図5に示すように、蓋体11が下方に回動して、係合爪部23が傾斜した案内部46に沿って滑動し始めると、ロック部材40が時計回りに回動して、ロック部材40がベース位置から傾斜位置に移行する。このとき、係合爪部23が係合開口47に対して非係合状態にある。検知連関部42の下部が揺動連動部52の上部に当接して、検知連関部42によって揺動連動部52が押し下げられることにより、揺動連動部52が下向きに回動する。揺動連動部52の下向きの回動により、揺動被検知部54が上向きに回動して、揺動部材50がベース位置から傾斜位置に移行する。係合ロック検知構造20は、図5に示す非係合状態の傾斜位置となる。揺動被検知部54の上向きの回動により、揺動被検知部54による光学センサ57での遮光が解除される。すなわち、発光部57aからの光が、受光部57bで受光され、光学センサ57がオン状態になっている。
図6に示すように、蓋体11がさらに下方に回動すると、案内部46に沿った係合爪部23の滑動が終了して、ロック部材40の係合爪部23が炊飯器本体10の係合開口47に進入する。係合開口47への係合爪部23の進入によって、ロック部材40に設けられた図示しないキックバネの付勢力で、傾斜位置にあったロック部材40が反時計回りに回動してベース位置に戻る。このとき、係合爪部23が係合開口47に対して係合ロック状態にある。ロック部材40の反時計回りの回動により、検知ユニット70に設けられたバネ65の付勢力で、揺動連動部52が上向きに回動する。揺動連動部52の上向きの回動により、揺動被検知部54が下向きに回動して、揺動部材50が傾斜位置からベース位置に戻る。係合ロック検知構造20は、図6に示す係合ロック状態のベース位置となる。揺動被検知部54の下向きの回動により、揺動被検知部54によって光学センサ57が遮光され、光学センサ57がオフ状態になる。
開放状態の蓋体11が閉鎖される過程において、マイコン5は、光学センサ57が、オフ状態からオン状態に切り替わり、その後にオフ状態になると、係合爪部23が係合開口47に対して係合ロック状態にあると判断する。したがって、蓋体11を閉鎖するときに、係合開口47に対する係合爪部23の係合が確実になされた否かを確実に検知できる。
なお、この発明の理解を容易にするために、具体的な構成を説明したが、この発明は、上述した実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲で考えられる各種の変形例を含むことができる。
ロック部材40及び揺動部材50がベース位置にあるときに光学センサ57のオン状態になり、ロック部材40及び揺動部材50が傾斜位置にあるときに光学センサ57のオフ状態になるように構成することもできる。例えば、光学センサ57が傾斜位置の揺動被検知部54と重なるように、光学センサ57が図4から図6に示した位置よりも高い位置に配設される。この場合、開放状態の蓋体11が閉鎖される過程において、マイコン5は、光学センサ57が、オン状態からオフ状態に切り替わり、その後にオン状態になると、係合爪部23が係合開口47に対して係合ロック状態にあると判断する。
上記実施形態では、ロック部材40と係合検知部57との間に介在配置された揺動部材50の揺動被検知部54によって、ロック部材40の動きを係合検知部57で間接的に検知している。しかしながら、ロック部材40の検知連関部42の動きを、係合検知部57で直接的に検知する態様であってもよい。この場合、例えば、係合検知部57を上方から支持して、図4及び図6のときに光学センサ57が検知連関部42で遮光されて図5のときに光学センサ57が受光するような態様にすれば、光学センサ57が上記実施形態と同様の信号を出力できる。
ロック部材40と係合検知部57との間に介在配置される連動部材として揺動部材50を例示したが、別の態様にすることもできる。例えば、本出願人の特開2009−247792号に開示されているように、蓋係止部材の先端部が、肩部に形成された係合凹部に対して復帰バネによって横方向に出没可能に構成された摺動タイプの係合構造のものにも適用できる。蓋係止部材の先端部の反対側に位置する基端部が、この発明での検知連関部42に対応する。また、蓋係止部材及び係合凹部は、それぞれ、この発明でのロック部材40及び被係合部47に対応する。
当該基端部の動きすなわち摺動に基づいて、肩部の係合凹部への蓋係止部材の先端部の係合又は非係合を検知するように係合検知部が配設される。係合検知部は、基端部の動きを直接的に又は間接的に検知する。間接的な検知のために、蓋係止部材と係合検知部との間には、蓋係止部材に連動する連動部材が介在配置される。連動部材は、例えば、この発明と同様に揺動軸に揺動自在に軸支されるとともに付勢部材で付勢された揺動部材や、横方向にスライド移動可能であるとともに付勢部材で付勢された摺動部材とすることができる。
上記実施形態では、バネ(付勢部材)65によって、揺動部材50が図4及び図6に示すベース位置になるように付勢されている。しかしながら、揺動軸53で軸支される揺動部材50において、揺動連動部52の側よりも揺動被検知部54の側を重くして、揺動部材50の重心が、揺動被検知部54の側に位置する態様であってもよい。このために、例えば、揺動被検知部54の側を厚肉化又は長尺化したり、別体のウエイトを揺動被検知部54の側に取り付けたりすることができる。
係合検知部57としては、発光部57a及び受光部57bからなる光学センサ以外に、反射型の光学センサを用いることができる。また、当該光学センサに代えて、係合検知部57として、検知要素としてのアームが突出した機械式のマイクロスイッチや、磁力によって動作するリードスイッチ等の物理センサを用いることもできる。この発明は、電動モータによって蓋体11が自動的に閉鎖されるものや、蓋体11が手動で閉鎖されるものに適用することができる。
上記実施形態では、加熱調理器としてお米を炊飯する圧力炊飯器を例に挙げて説明したが、他の調理物(例えば、ケーキ生地、パン、ヨーグルト、蒸し物)を加熱して調理する加熱調理器にも適用可能であり、同様の作用および効果を奏することができる。
1 圧力炊飯器(加熱調理器)
3 鍋
5 マイコン(制御部)
7 電動モータ
10 炊飯器本体(調理器本体)
11 蓋体
12 胴体
13 閉鎖操作部材
14 上パネル
15 表示部
16 開放操作部材
17 蒸気排出口
18 放熱板
19 操作部
20 係合ロック検知構造
21 ヒンジ接続部
22 底体
23 係合爪部(係合ロック部)
25 外側部材
26 内側部材
32 肩体
34 肩カバー
36 胴飾り体
40 ロック部材
41 ロック部材本体
42 検知連関部
43 押圧受部
44 ロック揺動軸
45 肩被係合部
46 案内部
47 係合開口(被係合部)
50 揺動部材(連動部材)
51 揺動部材本体
52 揺動連動部
53 揺動軸
54 揺動被検知部
57 光学センサ(係合検知部)
60 支持部材
61 ベース部
62 軸受部
65 バネ(付勢部材)
70 検知ユニット

Claims (3)

  1. 鍋を収容する調理器本体と、
    前記鍋の上部を覆って、前記調理器本体に開閉可能に構成された蓋体と、
    前記蓋体を前記調理器本体に係合させるロック部材であって、前記調理器本体に形成された被係合部に係合する係合ロック部を前記蓋体の外部に有するともに、前記被係合部に対する前記係合ロック部の係合を検知するのに連関した検知連関部を前記蓋体の内部に有するロック部材と、
    前記蓋体に配設されて、前記検知連関部の動きに基づいて前記被係合部への前記係合ロック部の係合又は非係合を検知する係合検知部とを備え、
    前記ロック部材と前記係合検知部との間には、前記蓋体において揺動軸を中心にして揺動自在に軸支された揺動部材が介在配置されており、
    前記揺動部材の揺動が、付勢部材の付勢力によって規制されており、
    前記検知連関部は、前記揺動軸に対して前記係合検知部の反対側に位置する、前記揺動部材の揺動連動部に対して離接可能に構成され
    前記揺動部材がベース位置と傾斜位置との間で揺動し、前記ベース位置において、前記検知連関部が前記揺動連動部から離間している、加熱調理器。
  2. 請求項において、前記係合検知部が、発光部及び受光部を有する光学センサである、加熱調理器。
  3. 請求項1または請求項2において、前記蓋体が、電動モータによって閉じられる、加熱調理器。
JP2016076733A 2016-04-06 2016-04-06 加熱調理器 Active JP6615677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016076733A JP6615677B2 (ja) 2016-04-06 2016-04-06 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016076733A JP6615677B2 (ja) 2016-04-06 2016-04-06 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017185052A JP2017185052A (ja) 2017-10-12
JP6615677B2 true JP6615677B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=60043696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016076733A Active JP6615677B2 (ja) 2016-04-06 2016-04-06 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6615677B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522331B2 (ja) * 2005-06-29 2010-08-11 三洋電機株式会社 圧力調理器
JP2009000191A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP5138628B2 (ja) * 2008-03-31 2013-02-06 象印マホービン株式会社 家庭用電気製品
JP5243342B2 (ja) * 2009-05-12 2013-07-24 象印マホービン株式会社 開閉蓋付き電気機器
JP5604382B2 (ja) * 2011-07-25 2014-10-08 日立アプライアンス株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017185052A (ja) 2017-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100978235B1 (ko) 전기 밥솥
KR20120028101A (ko) 전기 밥솥
JP5367055B2 (ja) 炊飯器
JP2013022332A (ja) 炊飯器
JP6615677B2 (ja) 加熱調理器
KR101673893B1 (ko) 전기 밥솥
JP2018038457A (ja) 炊飯器
JP4743023B2 (ja) 炊飯器
JP2005261613A (ja) ドアおよびこれを用いた加熱調理器
JP6067546B2 (ja) 調理器
JP7169764B2 (ja) 炊飯器
JP6719618B2 (ja) 炊飯器
KR102065079B1 (ko) 다용도 음식제조기용 오븐 안전 잠금장치
JP7367714B2 (ja) 炊飯器
JP6616236B2 (ja) 調理器
JP5861026B2 (ja) 炊飯器
JP6279510B2 (ja) 炊飯器
JP2008206562A (ja) 炊飯器
JP6556079B2 (ja) 炊飯器
JP2000354539A (ja) 調理器
JP6671266B2 (ja) 炊飯器
JP5903553B2 (ja) 圧力式炊飯器
JP3644451B2 (ja) 炊飯器
CN116636755A (zh) 烹饪器具
JP2020192063A (ja) 容器体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6615677

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250