JP5426410B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、タイヤ周方向に沿って延びるリブ状陸部内に、溝によってブロックを区画してなる空気入りタイヤに関し、特に、従来にはない新規な手法により、排水性を犠牲にすることなく除水効果及び路面の引っ掻き効果の向上とともに騒音性能の改善を図った空気入りタイヤに関するものである。
氷上やウェット路面上の水膜を除去する除水効果やエッジ部による引っ掻き効果の向上を図る手法としては、従来より様々提案されており、中には実用化されているものもあるが、その代表的なものの一つに、トレッド部に縦溝及び横溝をもって比較的大きなブロックを区画形成するとともに、形成されたブロックの表面に細溝(サイプ)をタイヤ一本あたりで数千本刻んだ空気入りタイヤがある(特許文献1参照)。
しかしながら、上記手法では、細溝を増やすことによって除水性能が向上するとともに、引っ掻き効果が増大することも期待できるが、ブロックの剛性の低下に起因したブロックの倒れ込みが発生し、接地面積が減少するという問題があった。これに対し、せん断入力時の接地面積の減少を防ぐため、細溝を深さ方向に屈曲させたいわゆる3次元サイプや細溝をその延在方向に波状又はジグザグ状に形成したものが提案されているが(例えば特許文献2参照)、ブロックに細溝を形成していることには変わりがないため、この問題の根本的な解決に至るものではなかった。
特開平06−320917号公報 特開2007−015510号公報
そこで発明者らが、上記問題を解決するため研究を重ねたところ、タイヤ周方向に沿って延びるリブ状陸部に、サイプのような細溝を網の目状に形成することによって多数のブロックを区画すれば、従来のようにブロック自体に細溝を刻んだ場合と比べて、ブロックの剛性低下を抑制しつつも同等のエッジ長さ(引っ掻き効果)を得ることができることを見出し、しかも、リブ状陸部内にトレッド接地面に開口する凹部を設けることによって、所望の除水効果を得ることができることも見出した。
ところが、このようなブロックパターンを採用した空気入りタイヤにあっては、リブ状陸部が路面に接地した際に、凹部がいわゆるエアポケットとして機能し、凹部と路面との間に挟まれて逃げ場を失った空気が圧縮、膨張されてポンピング音と呼ばれる騒音が発生することが新たに判明した。しかも、このようなブロックパターンでは、ブロックが比較的密集して配置されることにより、排水性が犠牲となるという問題があった。
それゆえこの発明は、従来にはない新規な手法により、排水性を犠牲にすることなく除水効果及び路面の引っ掻き効果の向上を図るとともに騒音性能の改善した空気入りタイヤを提供することをその目的とする。
前記課題を解決するため、この発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びるリブ状陸部内に分散して配置され、トレッド接地面に開口する複数の凹部と、前記凹部の相互間をそれぞれ連結するとともに、前記リブ状陸部内に複数の独立したブロックを区画する第1の溝及び第2の溝と、前記リブ状陸部に隣接して設けられ、タイヤ周方向に延びる少なくとも一本の周方向主溝と、を備え、前記第1の溝の溝幅は、該第1の溝を介して隔てられた前記ブロックが、タイヤ接地状態にて相互に少なくとも部分的に接触する距離に設定され、前記第2の溝のうち少なくとも一部の第2の溝は、該第2の溝の一端が前記凹部に開口し、該第2の溝の他端が前記周方向主溝に開口し、前記第2の溝は、前記タイヤ接地状態においても前記周方向主溝と前記凹部との連通状態を保持するよう構成され、前記第1の溝のうちの少なくとも一部の第1の溝は、前記凹部の相互間を直接連結し、前記凹部は、両端が前記リブ状陸部内で終端することを特徴とするものである。なお、ここでいう「タイヤ接地状態」とは、JATMAまたはこれに準ずる規格に記載されている適用リムにタイヤを装着し、そのタイヤ内に同規格に定める最高空気圧を適用し、静止した状態で平板に対し垂直に置き、最大負荷能力の80%に相当する荷重を加えた状態を指すものとする。また、「周方向主溝」には、タイヤ周方向に沿って直線状に延びる溝のほか、屈曲又は湾曲しながら全体としてタイヤ周方向に延びる溝をも含むものとする。
かかる構成の空気入りタイヤにあっては、少なくとも第1の溝は、タイヤ接地状態において少なくとも部分的に閉じ、第1の溝よって隔てられたブロックは相互に接触するので、隣接するブロック相互間の支え合い効果により、従来のようにブロック自体に細溝を刻んでエッジ長さを確保する場合と比べて、同じエッジ長さ対比のブロックの剛性を高めることができ、せん断入力時の接地面積の低下を有効に防止することができる。また、トレッド接地面に開口する複数の凹部を設けたので、トレッド接地面に侵入した水を凹部を介して効率良く接地面外に排出することができる。一方で、周方向主溝と凹部とは、少なくとも一部の第2の溝によって連結され、該第2の溝は、タイヤ接地状態においても周方向主溝と凹部との連通状態を保持する。これにより、凹部は第2の溝を介してタイヤ接地状態においても接地面外に開放されるので、エアポケット(密封空間)が形成されることがなく、凹部に起因した騒音(凹部内での空気の圧縮・膨張による騒音)を顕著に低減することができる。しかも、周方向主溝に繋がる第2の溝及び凹部を周方向主溝に対する共鳴器として作用させることができるので、周方向主溝に起因する騒音(いわゆる気柱管共鳴音)をも効果的に低減することが可能となる。さらに、リブ状陸部に隣接してタイヤ周方向に延びる周方向主溝を設けたことから、第1の溝及び第2の溝と凹部とによってブロックを形成した領域では良好な除水効果及び路面の引っ掻き効果を得るとともに騒音性能の向上を図ることができる一方、その他の領域では排水性を確保することができて、ブロックを密集配置したことによる排水性への弊害を解消することができる。
したがって、この発明の空気入りタイヤによれば、排水性を犠牲にすることなしに除水効果及び路面の引っ掻き効果を向上させることができるとともに、エアポケットによるエアポンピング音及び周方向主溝による気柱管共鳴音を効果的に低減して騒音性能の改善を図ることができる。
なお、この発明の空気入りタイヤにあっては、第2の溝の溝幅は、該第2の溝を介して隔てられたブロックが、タイヤ接地状態においても相互に離間した状態に保持される距離に設定されることが好ましい。
又は、この発明の空気入りタイヤにあっては、第2の溝は、該第2の溝の深さ方向に亘って局所的に幅が拡がる拡幅部を有することが好ましい。この場合、拡幅部は、第2の溝の深さ方向において溝底寄りに配置されていることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、上記リブ状陸部の幅をW(mm)、該リブ状陸部内のブロックの基準ピッチ長さをPL(mm)、該リブ状陸部の幅Wと該基準ピッチ長さPLとで区画される基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、D=a/{PL×W×(1−N/100)}で与えられる該リブ状陸部の単位実接地面積当たりのブロック個数密度D(個/mm)は、0.003〜0.04の範囲内であることが好ましい。ここで、「リブ状陸部の幅」とは、リブ状陸部のタイヤ幅方向に沿う長さを指す。また、「ブロックの基準ピッチ長さ」とは、リブ状陸部のブロックによって形成されたタイヤ周方向の繰返しパターンの最小単位又は複数単位の長さを指すものとし、例えば1つのブロックとこのブロックのタイヤ周方向に隣接する凹部によってタイヤ周方向のパターンの繰り返し模様が規定されている場合は、これらのブロック及び凹部のそれぞれのタイヤ周方向長さを合算したものを指す。さらに、「ブロック個数密度」とは、基準区域内の実接地面積(基準区域内に在る全ブロックの総表面積)あたりに何個のブロックが存在するかを密度として表したものである。
この発明によれば、従来にはない新規な手法により、排水性を犠牲にすることなく除水効果及び路面の引っ掻き効果の向上を図るとともに騒音性能の改善した空気入りタイヤを提供することが可能である。
(a)は、この発明に従う一実施形態(実施例1のタイヤ)のタイヤのトレッドパターンを示した部分展開図であり、(b)は図1(a)中のA−A線に沿う断面図であり、(c)は図1(a)中のB−B線に沿う断面図であり、(d)は図1(a)中のC−C線に沿う断面図である。 この発明に適用可能な共鳴器を例示する模式図であり、(a)はヘルムホルツ型の共鳴器、(b)は段付き管型共鳴器を示している。 (a)は、この発明に従う他の実施形態(実施例2のタイヤ)のタイヤのトレッドパターンを示した部分展開図であり、(b)は図3(a)中のA−A線に沿う断面図であり、(c)は図3(a)中のB−B線に沿う断面図であり、(d)は図3(a)中のC−C線に沿う断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、この発明に適用可能な他のブロック形状を例示した図である。 (a)〜(d)はそれぞれ、この発明に適用可能な他の第2の溝を例示した断面図である。 比較のための空気入りタイヤ(比較例1のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 比較のための空気入りタイヤ(比較例2のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。 従来技術に従う空気入りタイヤ(従来例1のタイヤ)のトレッドパターンを示した部分展開図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに図1は、この発明に従う一実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という)のトレッドパターンを示した部分展開図である。
この実施形態のタイヤは、図示を省略するが、タイヤの踏面を形成するトレッド部、該トレッド部の幅方向外側にショルダー部を介して連なる一対のサイドウォール部、及びこれらのサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置される一対のビード部を備え、タイヤ内部に一対のビード部間でトロイド状に延びるカーカスと、このカーカスのクラウン域のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層とを備える慣例に従ったタイヤ構造を有するタイヤである。
図1に示すように、このタイヤは、トレッド接地面1に、タイヤ周方向に延びる少なくとも1つ、ここでは3つのリブ状陸部3、4、5を備え、これらのリブ状陸部3、4、5間にはタイヤ周方向に延びる2本の周方向主溝7、8が設けられている。周方向主溝7、8は、タイヤ赤道面Eを中心にしたトレッド接地幅(トレッド接地端TW間のタイヤ幅方向長さ)の35%以内に相当する位置に配置することが好ましい。なぜなら、接地端TEと周方向溝7、8との間におけるブロック列の幅が小さくなると、摩耗性能が低下するおそれがあるからである。また、周方向溝7、8の溝幅は、十分な排水性を確保するため、トレッド接地幅の10〜40%とすることが好ましい。ここで、周方向主溝7、8よりもタイヤ幅方向外側の両領域は便宜上それぞれショルダー域とし、周方向主溝が3本以上配設される場合は、複数の周方向主溝のうちタイヤ幅方向最外側に位置する周方向主溝よりもタイヤ幅方向外側の両領域をそれぞれショルダー域とする。
各リブ状陸部3、4、5には、トレッド接地面1(路面に接する面)に開口する凹部10が複数分散配置されている。凹部10は、トレッド接地面1と路面との間に介在する水や氷雪をその内部に取り込むものであり、該凹部10内に取り込まれた水や氷雪はタイヤの回転に伴う遠心力によって外部に排出される。凹部10の深さ、容積、個数、形状及び配設位置等はそのタイヤに必要とされる除水能力等に応じて適宜設定することができ、例えば凹部10の深さは3mm〜8mm、容積は30mm〜400mmとすることが好ましい。凹部10の断面積S10(長手方向に直交する面における断面積)は、後述する第2の溝13の断面積S13(長手方向に直交する面における断面積)よりも大きい。
また、各リブ状陸部3、4、5には、隣接する凹部10の相互間をそれぞれ連結するとともに、リブ状陸部3、4、5内に複数の独立したブロック11を区画する第1の溝12及び第2の溝13を備える。つまり、ブロック11は、第1の溝12及び第2の溝13を網の目状に配設することによって形成される。これによりリブ状陸部3、4、5には複数のブロック11が密集して区画形成されることとなる。なお、図1(a)では、第1の溝12と第2の溝13とを図面上で区別できるようにするため、便宜的に第2の溝13を第1の溝12よりも太いラインで図示している。
また、リブ状陸部3、4、5内のブロック11はそれぞれ千鳥状に配置されている。すなわち、ブロック11はタイヤ周方向に並んで配置されることにより複数のブロック列が構成され、一のブロック列におけるブロック11と、このブロック列のタイヤ幅方向に隣接する他のブロック列におけるブロック11とは、タイヤ周方向に位相が異なるように配置されている。ここで、「タイヤ周方向に位相が異なる」とは、例えば図1の例において、隣り合うブロック列相互間にて、それぞれのブロック11が半ピッチずつタイヤ周方向にずれた状態のことを言う。このような千鳥状配置を採用することで、凹部10の接地タイミングをずらすことができ、パターンノイズの低減に有利となる。また、全てのブロック列相互間にて、凹部10のタイヤ周方向における位置をずらすことで、より一層パターンノイズを低減することができる。
ここで、第1の溝12の溝幅w12は、該第1の溝12を介して隔てられたブロック11が、タイヤ接地状態にて相互に少なくとも部分的に接触する距離に設定されている。第2の溝13の溝幅w13は、該第2の溝13を介して隔てられたブロック11が、タイヤ接地状態においても相互に離間した状態に保持される距離に設定されている。ここで隣接するブロックが「部分的に接触する」とは、ブロック11が路面に圧接することにより変形し、隣接するブロック11の側壁面11aが互いに部分的に接触することを意味する。この実施形態では、第1及び第2の溝12、13の溝幅w12、w13は、深さ方向に亘って一定であるが、深さ方向に向かって溝幅w12、w13が漸増又は漸減するよう構成しても良い。
各凹部10には、このような第2の溝13が少なくとも一本は接続されている。第2の溝のうち少なくとも一部の第2の溝、具体的には、周方向主溝7、8に隣接する第2の溝13の一端は、凹部10に開口し、該第2の溝13の他端は、周方向主溝7、8に開口し、これにより凹部10は周方向主溝7、8に繋がっている。それ以外の第2の溝13、ここではリブ状陸部3、5においてタイヤ幅方向外側に配置された第2の溝13は、周方向主溝7、8に開口せず隣り合う凹部10の相互間を連結している。これにより、リブ状陸部3、5では、2本の第2の溝13と2つの凹部10とが交互に接続されている。勿論、3本以上の第2の溝13と3つ以上の凹部10とを交互に接続してもよい。
なお、第1の溝12の溝幅w12は0.7mm未満とすることが好ましく、第2の溝13の溝幅w13は0.7mm以上とすることが好ましい。第1の溝12の溝幅w12が0.7mm以上である場合には、タイヤ接地状態において第1の溝12を介して隔てられたブロック11が相互に接触しなくなるおそれがあり、また第2の溝13の溝幅w13が0.7mm未満の場合には、該第2の溝13を介して隔てられたブロック11が、タイヤ接地状態においても相互に離間した状態に保持できなくなるおそれがあるためである。
これら第1及び第2の溝12、13の溝幅w12、w13を変更するに際してはタイヤの加硫成形金型に適用されるブレードの厚さを調整することで容易に実現することが可能である。
かかる構成を採用したタイヤによれば、少なくとも第1の溝12は、タイヤ接地状態において少なくとも部分的に閉じ、第1の溝12によって隔てられたブロック11は相互に接触するので、隣接するブロック11相互間の支え合い効果により、従来のようにブロック自体に細溝を刻んでエッジ長さを確保する場合と比べて、同じエッジ長さ対比のブロック11の剛性を高めることができ、せん断入力時の接地面積の低下を有効に防止することができる。また、トレッド接地面1に凹部10を設けたことにより、トレッド接地面1に侵入した水を、凹部10を介して効率良く接地面外に排出することができる。一方で、周方向主溝7、8と凹部10とは、少なくとも一部の第2の溝13によって連結され、該第2の溝13は、タイヤ接地状態においても周方向主溝7、8と凹部10との連通状態を保持する。これにより、凹部10は、第2の溝13ひいては周方向主溝7、8を介してタイヤ接地状態においても接地面外に開放されるので、エアポケット(密封空間)が形成されることがなく、凹部10に起因した騒音(凹部10内での空気の圧縮・膨張による騒音)を顕著に低減することができる。しかも、周方向主溝7、8に繋がる第2の溝13及び凹部10を周方向主溝7、8に対する後述の共鳴器として作用させることができるので、周方向主溝7、8に起因する騒音(いわゆる気柱管共鳴音)をも効果的に低減することが可能となる。さらに、トレッド接地面1にリブ状陸部3、4、5に隣接してタイヤ周方向に延びる周方向主溝7、8を設けたことから、第1の溝12及び第2の溝13と凹部10とによってブロック11を形成した領域(リブ状陸部3、4、5)では良好な除水効果及び路面の引っ掻き効果を得るとともに騒音性能の向上を図ることができる一方、その他の領域(周方向主溝7、8)では排水性を確保することができて、ブロック11を密集配置したことによる排水性への弊害を解消することができる。
なお、周方向主溝7、8に開口する第2の溝13及びこれに繋がる凹部10を共鳴器として機能させるにあたっては、これらの第2の溝13と凹部10との連結数を増減させることで気柱管共鳴音に対する共鳴周波数の高低を容易に調整することができる。例えば、リブ状陸部3、5では、共鳴器一つあたり2本の第2の溝13と2つの凹部10とを交互に連結したことからリブ状陸部4の共鳴器よりも対応共鳴周波数を低くすることができる。
ところで、ブロック11の総エッジ長さ(各ブロック11の周縁の長さを全て合計した長さ)を増大させるには、ブロック個々の大きさを小さくしてより多くのブロック11を形成する必要があるが、その適正な範囲は以下の通りである。すなわち、各リブ状陸部3、4、5の幅をW(W3、W4、W5)(mm)、該リブ状陸部3、4、5内のブロック11の基準ピッチ長さをPL(PL3、PL4、PL5)(mm)、該リブ状陸部3、4、5の幅Wと該基準ピッチ長さPLとで区画される基準区域Z(Z3、Z4、Z5)(図中斜線で示す区域)内に存在するブロック11の個数をa(a3、a4、a5)(個)、該基準区域Z内のネガティブ率をN(N3、N4、N5)(%)としたとき、
Figure 0005426410
として表される、各リブ状陸部3、4、5の単位実接地面積当りのブロック個数密度D(D1、D2、D3)はそれぞれ、0.003(個/mm)以上0.04(個/mm)以下である。ここで、リブ状陸部3、4、5の幅Wは、タイヤ幅方向の一側縁及び他側縁間のタイヤ幅方向距離を指し、一側縁又は他側縁がトレッド接地端TWを越える場合には、一側縁又は他側縁とトレッド接地端TWとの相互間のタイヤ幅方向距離を指すものとする。ブロック個数密度Dは、各リブ状陸部の実接地面積(溝分を除いた面積)の単位面積当りに何個のブロック11が存在するかということを密度として表現したものである。ちなみに、例えば通常のスタッドレスタイヤの場合には、この密度Dは概ね0.002以下となる。なお、基準区域Z内のブロックの個数aをカウントするに際して、ブロック11が基準区域Zの内外に跨って存在し、1個として数えることができない場合は、基準区域Zを跨るブロック11の表面積に対する、基準区域内に残った同ブロック11の残存面積の比率を用いて数えることとする。例えば、基準区域Zの内外に跨り、基準区域Z内にその半分しか存在しないブロック11の場合は、1/2個と数えることができる。
リブ状陸部3、4、5におけるブロック個数密度Dが0.003(個/mm)未満の場合は、ブロック11内へのサイプの形成なしには、総エッジ長さの増大を図ることは難しく、一方、ブロック個数密度Dが0.04(個/mm)を超えるとブロック11の大きさが小さくなり過ぎて所要のブロック剛性の実現が難しくなる。また、リブ状陸部3、4、5におけるブロック個数密度Dを、0.0035〜0.03個/mmの範囲内とすれば、ブロック剛性の確保と総エッジ長さの増大との両立をより高い次元で達成することができる。
なお、リブ状陸部3、4、5におけるネガティブ率Nは5%〜50%とすることが好ましい。リブ状陸部3、4、5におけるネガティブ率Nが5%未満の場合は、溝面積が小さ過ぎ排水性が不十分となる他、ブロック個々の大きさが大きくなり過ぎて本発明が狙いとするところのエッジ長さの増大を図り難くなり、一方、50%を超えると接地面積が小さくなり過ぎて、操縦安定性が低下するおそれがあるからである。
ここで、凹部10とこの凹部10に繋がり周方向主溝7、8に開口する第2の溝13とにより構成され、この発明に適用可能な種々の共鳴器について、図2を参照して説明する。図2は、この発明に適用可能な共鳴器を例示する模式図であり、(a)は、いわゆるヘルムホルツ型の共鳴器、(b)は、いわゆる段付き管型の共鳴器である。
上述のように、第2の溝13及び凹部10を共鳴器として作用させるためには、第2の溝13を周方向主溝7、8に開口させるとともに、該第2の溝13に繋がる凹部10の断面積S10を第2の溝13の断面積S13よりも大きくする必要がある。このような共鳴器は、第2の溝13及び凹部10がともに路面によって密閉された状態の下では、図2(a)に模式的に示すようなヘルムホルツ型の共鳴器を形成することになり、その共鳴器の共鳴周波数fは、第2の溝13の長さをl、第2の溝13の半径をr、第2の溝13の断面積をS13とするとともに凹部10の容積をV、音速をcとしたとき、
Figure 0005426410
として表すことができるので、この共鳴周波数fは、周方向主溝7、8の気柱共鳴周波数との関連の下で、第2の溝13の長さl、第2の溝13の断面積S13(半径r)及び凹部10の容積Vの大きさを選択的に変えることによって、所要に応じて変化させることができる。
なお、共鳴器を構成する第2の溝13の断面形状が円形ではない場合(本実施形態では矩形)は、上記の式中の半径rは、該第2の溝13の断面積S13から逆算して求められる。また、式中の係数「1.3」は文献によっては異なる値が存在するが、一般的には実験式から求めることが可能で、この発明においても一つの係数として用いるものとする。
また共鳴器を構成する凹部10は、その深さ方向の全体に亘って、開口面積と同一の断面積(トレッド接地面に沿った面での断面積)を有するものを適用することができるが、深さ方向に向けて当該断面積が漸増もしくは漸減する錐形状のものを採用してもよい。また、凹部10の底部は実質的に平坦面としてもよく、開口側に向けて凸もしくは凹状の曲面としてもよい。
さらに、上記実施形態においては、共鳴器を構成する凹部10のトレッド接地面1への開口形状は矩形であるが、この開口形状はこれ以外の多角形や円形、楕円形としてもよい。
あるいは、上述したようなヘルムホルツ型の共鳴器に代えて、図2(b)に示すように凹部10及び第2の溝13をそれぞれ第一管路10’、第二管路13’とみなしてそれらを相互に連結した連結管路からなる段付き管型の共鳴器を適用することもでき、この場合には、以下の説明のようにして共鳴周波数fを求めることができる。
段付き管型の共鳴器につき、境界における第一管路10’側の音響インピーダンスをZ12、境界における第二管路13’側の音響インピーダンスをZ21、第一管路10’の断面積をS(S=S10)、第二管路13’の断面積をS(S=S13)とすると、連続の条件から、
21=(S/S)・Z12
との関係が成り立つ。
第二管路13’について、境界条件を、x=0でV=Vjwt、x=lでP/V=Z21とすると、第二管路13’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、P=Z・{(Z21cos(k(l−x))+jZsin(k(l−x)))/(Zcos(kl)+jZ21sin(kl))}・Vjwt
と表される。ここに、lは、第二管路13’の長さ、Vは、第二管路13’の粒子速度分布、Vは、入力点の粒子速度、jは、虚数単位、Zは、ρc(ρは、空気の密度、cは、音速)、kは、2πf/cである。
また、第一管路10’について、境界条件を、x=lでV=0、x=0でP=Pとすると、第一管路10’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、
=Z・〔Z21cos(k(l−x))/(cos(kl)・{Zcos(kl)+jZ21sin(kl)})〕・Vjwt
と表される。ここに、lは、第一管路10’の長さである。
ここで、共鳴の条件 x=0でP=0より、
tan(kl)tan(kl)−(S/S)=0 となり、この共鳴の条件式に基づいて、k、l、l、S、S、cを決定して共鳴周波数fを求めることができる。
段付き管型の共鳴器は、図示の例では、直方体になる管路を組み合わせたものを示したが、上記の条件式で共鳴周波数を求めるには各管路の断面積及び長さを決定すればよいので、管路の形状は直方体に限定されることはなく種々の形状のものを適用し得る。
また、第二管路13’の一端は周方向主溝7、8の溝壁で開口していることが不可欠となるが、第一管路10’、第二管路13’は、トレッド接地面と路面との接触により閉鎖空間を形成することになるので、その上端をリブ状陸部3、4、5の表面で開口させておくことが可能であり、この点についても限定されることはない。
次いで、この発明の他の実施形態について図3を参照して説明する。なお、図1で説明したタイヤにおける構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3に例示するタイヤでは、第2の溝13の溝幅w13は、該第2の溝13を介して隔てられたブロック11が、タイヤ接地状態にて相互に少なくとも部分的に接触する距離に設定されている。また、第2の溝13は、図3(c)に示すように、深さ方向(タイヤの半径方向)に亘って局所的に幅が拡がった拡幅部14を有する。よって、第2の溝13には、拡幅部14とこの拡幅部14よりも溝幅の小さい狭幅部15とが形成される。ここでは、拡幅部14は、第2の溝13によって隔てられた両ブロック11の各側壁面11aが局所的にドーム状に凹むことにより形成され、これにより、拡幅部14は略球状をなす。拡幅部14は、タイヤ接地状態においても閉じることがない。つまり、拡幅部14が設けられたブロック11の側壁部位は、当該側壁部位に拡幅部14を挟んで対向するブロック11の側壁部位に対して、タイヤ接地状態においても離間した状態に保持される。また、拡幅部14は、第2の溝13の深さ方向において溝底寄り、より具体的には溝底に接して配置されている。ここでいう「溝底寄り」とは、拡幅部14を第2の溝13の深さ方向中央位置よりも下方に配置することを意味する。
なお、第2の溝13の拡幅部14における溝幅w14(最大値)は、0.7mm以上、3mm以下とすることが好ましい。第2の溝13の拡幅部14における溝幅w14が0.7mm未満の場合には、タイヤ接地状態において拡幅部14が閉じてしまうおそれがあるためであり、一方、3mmを超えると拡幅部14を形成する分ブロック11の体積が減少して、十分なブロック剛性を確保し得なくなるおそれがあるからである。
この実施形態のタイヤによれば、第2の溝13の溝幅w13を、該第2の溝13を介して隔てられたブロック11がタイヤ接地状態にて相互に少なくとも部分的に接触する距離に設定したことから、第1の溝12のときと同様、第2の溝13によって隔てられたブロック11は相互に接触するので、隣接するブロック11相互間の支え合い効果が発揮される。従って、同じエッジ長さ対比のブロック11の剛性をより一層高めることができる。
また、ブロック11の剛性は、拡幅部14が第2の溝13の深さ方向において溝底に近いほど高くなるところ、この実施形態では、拡幅部14を溝底寄りに配置したことから、ブロック剛性が高いために操縦安定性に優れ、しかも摩耗によってブロック11が擦り減っても拡幅部14を残留させることができ、騒音低減効果を長期間に亘って持続させることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、第1及び第2の溝12、13と凹部10とによって区画形成するブロック11の形状は、図4(a)〜(c)に例示するように、四角形や五角形、あるいは六角形としても良く、これらのブロック11に囲まれる凹部10の形状も矩形の他、三角形や円形等(図示省略)種々の形状としても良い。また、第2の溝13の拡幅部14の深さ方向における配設位置は、上述の実施形態に限らず、例えば図5(a)及び(b)に示すように、拡幅部14をトレッド接地面に開口するよう設けたり、深さ方向中央位置に設けたりすることができる。さらに拡幅部14の形状も上述の実施形態に限らず、例えば図5(c)及び(d)に示すように、溝底において最大幅をとってそこから狭幅部15に向かうに連れて幅が漸減する断面略三角形状としたり、第2の溝13によって隔てられた対向するブロック11のうち、一方のブロック11の側壁面11aのみを局所的にドーム状に凹ませて断面略半月形状としたりすることができる。しかも、拡幅部14の個数は、第2の溝13一本あたりに2個以上設けても良い。
次に、この発明に従う実施例1及び2のタイヤ、比較のための比較例1、2のタイヤ、及び従来技術に従う従来例1のタイヤをそれぞれ試作し、騒音低減効果、ドライ操縦安定性能、ウェット操縦安定性能についての性能評価を行ったので、以下説明する。なお、これらのタイヤはいずれもタイヤサイズが195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤであり、トレッド接地幅は140mmである。
実施例1のタイヤは、図1に示すトレッドパターンをトレッド部に有する。
周方向主溝7は、タイヤ赤道面Eを中心としたトレッド接地幅の20%に相当する位置に配置され、周方向主溝8は、タイヤ赤道面を中心としたトレッド接地幅の20%に相当する位置に配置される。周方向主溝7の溝幅は、14mmであり、溝深さは8.3mmである。周方向主溝8の溝幅は、17mmであり、溝深さは8.3mmである。凹部10の容積は、145mmであり、断面積S10は、18.0mmであり、各リブ状陸部にタイヤ一周でそれぞれ236個設けられている。第1の溝12の溝幅w12は、0.5mmであり、溝深さは6.0mmである。第2の溝13の溝幅w13は、0.7mmであり、溝深さは6.0mmであり、断面積S13は4.2mmである。リブ状陸部3、4、5において、周方向主溝7、8に開口する第2の溝13の長さは、16.5mmであり、それ以外の第2の溝13の長さは、6.6mmである。
実施例2のタイヤは、図3に示すトレッドパターンをトレッド部に有する。実施例2のタイヤは、第2の溝13が拡幅部14を有する点で実施例1のタイヤと異なる。第2の溝13の溝幅(狭幅部の溝幅)w13は、0.5mmであり、溝深さは6.0mmであり、断面積S13は2.0mmである。拡幅部14は、溝底に接して設けられている。拡幅部14の幅w14は、1.2mmである。周方向主溝7、8を含んだトレッド部全体のネガティブ率は28%である。その他の諸元を表1に示す。
比較例1のタイヤは、図6に示すトレッドパターンをトレッド部に有し、各リブ状陸部3、4、5にてブロック11を区画形成する溝を全て第1の溝12で構成した点を除いて実施例1のタイヤとほぼ同様の構成を有するものである。第1の溝12の溝幅w12は、0.5mmであり、溝深さは6.4mmである。周方向主溝7、8を含んだトレッド部全体のネガティブ率は28%である。その他の諸元を表1に示す。
比較例2のタイヤは、図7に示すトレッドパターンをトレッド部に有し、比較例1のタイヤとは異なり、周方向主溝を設ける代わりにトレッド部をブロック11で満たしたものである。第1の溝12の溝幅w12は、0.5mmであり、溝深さは6.4mmである。トレッド部全体のネガティブ率は7.5%である。また、比較例1のタイヤにおいて、基準区域内のブロック個数は12個であり、基準区域内のネガティブ率は7.5%であり、ブロック個数密度は0.0053個/mmである。
従来例1のタイヤは、図8に示すトレッドパターンをトレッド部に有する。このタイヤは、タイヤ赤道面の両側にそれぞれ周方向主溝21、22を有する。周方向主溝21の溝幅は、14mmであり、溝深さは8.3mmであり、周方向主溝22の溝幅は、17mmであり、溝深さは8.3mmである。周方向主溝21、22の間にはブロック陸部23が形成されており、各ブロック24には、サイプ25が形成されている。また、周方向主溝21、22のタイヤ幅方向外側にも同様にブロック陸部26、27が形成され、各ブロック28、29には、サイプ25が形成されている。また、従来例1のタイヤにおいて、基準区域内のブロック個数は2個であり、基準区域内の周方向主溝を除いたネガティブ率は7.5%であり、ブロック個数密度は0.0016個/mmである。
Figure 0005426410
なお、騒音低減効果については、上記タイヤをサイズ6J×15のリムに装着して、内部に210kPa(相対圧)の空気圧を適用した後、室内騒音試験機(ドラム:速度60km/時)を用い、タイヤから50cm離れた位置にマイクを配置して計測し、全帯域のオーバーオール値で比較した。騒音の測定値はオーバーオール値で、比較例1のタイヤを基準としマイナス値が大きい程騒音低減効果が大きいことを示す。測定結果を表2に示す。従来例1のタイヤ及び比較例2のタイヤについては騒音低減効果を確認する試験は行っていない。
また、ウェット操縦安定性能試験は、各供試タイヤを上記リムに組み込み、テスト車両(車種:フォルクスワーゲン・ゴルフ、排気量:2000cc)に装着して、ブリヂストン プルービンググラウンドで水深2mmの下、プロのテストドライバによるフィーリングにより行った。評価は0.5点刻みで、0.5点の点差は有意差である。評価結果を表2に示す。
さらに、ドライ操縦安定性能試験は、各供試タイヤを上記リムに組み込み、テスト車両(車種:フォルクスワーゲン・ゴルフ、排気量:2000cc)に装着して、ブリヂストン プルービンググラウンドでドライ路面の下、プロのテストドライバによるフィーリングにより行った。評価は0.5点刻みで、0.5点の点差は有意差である。評価結果を表2に示す。
Figure 0005426410
表2に示す結果から、本発明を適用したことによりウェット操縦安定性を確保しつつ、騒音性能が向上したことが分かる。
かくしてこの発明によって、排水性を犠牲にすることなく除水効果及び路面の引っ掻き効果を向上させることができるとともに、騒音性能の改善を図ることが可能となった。
1 トレッド接地面
3、4、5 リブ状陸部
7、8 周方向主溝
10 凹部
11 ブロック
12 第1の溝
13 第2の溝
14 拡幅部
15 狭幅部

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びるリブ状陸部内に分散して配置され、トレッド接地面に開口する複数の凹部と、
    前記凹部の相互間をそれぞれ連結するとともに、前記リブ状陸部内に複数の独立したブロックを区画する第1の溝及び第2の溝と、
    前記リブ状陸部に隣接して設けられ、タイヤ周方向に延びる少なくとも一本の周方向主溝と、を備え、
    前記第1の溝の溝幅は、該第1の溝を介して隔てられた前記ブロックが、タイヤ接地状態にて相互に少なくとも部分的に接触する距離に設定され、
    前記第2の溝のうちの少なくとも一部の第2の溝は、該第2の溝の一端が前記凹部に開口し、該第2の溝の他端が前記周方向主溝に開口し、
    前記第2の溝は、前記タイヤ接地状態においても前記周方向主溝と前記凹部との連通状態を保持するよう構成され
    前記第1の溝のうちの少なくとも一部の第1の溝は、前記凹部の相互間を直接連結し、
    前記凹部は、両端が前記リブ状陸部内で終端することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第2の溝の溝幅は、該第2の溝を介して隔てられた前記ブロックが、タイヤ接地状態においても相互に離間した状態に保持される距離に設定される、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2の溝は、該第2の溝の深さ方向に亘って局所的に幅が拡がる拡幅部を有する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記拡幅部は、前記第2の溝の深さ方向において溝底寄りに配置されている、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記リブ状陸部の幅をW(mm)、該リブ状陸部内のブロックの基準ピッチ長さをPL(mm)、該リブ状陸部の幅Wと該基準ピッチ長さPLとで区画される基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、D=a/{PL×W×(1−N/100)}で与えられる前記リブ状陸部の単位実接地面積当たりのブロック個数密度D(個/mm)は、0.003〜0.04の範囲内である、請求項1〜4の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
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