JP2008308131A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】共鳴器の配設パターンの適正化を図ることで、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減する。
【解決手段】トレッド踏面1に、タイヤ周方向に沿って延在する少なくとも一本の周方向溝2と、該周方向溝2と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる共鳴器と、を具える空気入りタイヤにおいて、前記共鳴器を、一端が前記周方向溝2に開口し、他端が陸部5内で終端し、断面積が実質的に一定の第一の共鳴器3と、前記周方向溝2に開口する狭窄通路4bと前記狭窄通路4bにつながり該狭窄通路4bよりも断面積が大きい気室部4aとを有する第二の共鳴器4と、で構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、トレッド踏面に、タイヤ周方向に沿って延在する少なくとも一本の周方向溝と、該周方向溝と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる共鳴器と、を具える空気入りタイヤに関するものであり、特に、かかるタイヤの操縦安定性を実質的に低下することなく、気柱管共鳴音に起因するタイヤ騒音の低減を図る。
気柱共鳴音とは、トレッド踏面の周方向に連続して延在する周方向溝と、トレッド踏面の接地域内の路面とによって形成される管内の空気の共鳴によって発生する騒音であり、この気柱共鳴音の周波数は、一般的な乗用車では800〜1200Hz程度に観測されることが多く、ピークの音圧レベルが高く、周波数帯域が広いことから、タイヤの発生騒音の大きな部分を占めることになる。
また、人間の聴覚は、例えばA特性で示されるように、上記の周波数帯域でとくに敏感であるので、フィーリング面での静粛性を向上させる上においても、当該気柱共鳴音の低減は有効である。
従来、気柱共鳴音の低減する方法として、一端のみを周溝(周方向溝)に開口し、他端を陸部内で終了する長い横溝を設け、その周方向溝内での反共振を用いて気柱共鳴音を低減させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、これとは別に、周方向溝に開口するサイプ(狭窄通路)と、その狭窄通路につながる共鳴室(気室部)とから構成された、いわゆるヘルムホルツ型共鳴器によって、気柱共鳴音の共鳴周波数付近のエネルギを吸収する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第04/103737号パンフレット 特開平5−338411号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような手法では、大きな効果を得るために必要な横溝の長さをデザインすることが困難であり、またその長さが大きい(例えば、1000Hzで共鳴する横溝の長さは約90mmとなる)ためにトレッド踏面に数多くの横溝を配置することが困難である。
また、特許文献2に記載されたようなヘルムホルツ型共鳴器は、狭窄通路の排水性能が低いためにウェット路面での操縦安定性が低下する上、気室部が連続する部分は剛性が低く、狭窄通路が連続する周方向溝近傍は剛性が高くなるため、陸部内の剛性分布が不均一になり、ドライ路面での操縦安定性の低下や偏摩耗を招くという問題がある。
それゆえこの発明は、共鳴器の配設パターンの適正化を図ることにより、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減することができる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、トレッド踏面に、タイヤ周方向に沿って延在する少なくとも一本の周方向溝と、該周方向溝と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる共鳴器と、を具える空気入りタイヤにおいて、前記共鳴器を、一端が前記周方向溝に開口し、他端が陸部内で終端し、断面積が実質的に一定の第一の共鳴器と、前記周方向溝に開口する狭窄通路と前記狭窄通路につながり該狭窄通路よりも断面積が大きい気室部とを有する第二の共鳴器と、で構成することを特徴するものである。かかる構成にあっては、共鳴器を比較的排水性が高く、かつ陸部内の剛性分布に与える影響が比較的小さい第一の共鳴器と、比較的にコンパクトな第二の共鳴器とを組み合わせて構成していることから、第一の共鳴器のみで共鳴器を構成した場合に比べ、トレッド踏面に配設可能な共鳴器の数は増加する。一方で第二の共鳴器のみで共鳴器を構成した場合に比べ、排水性を低くする狭窄通路の数は減少するとともに、陸部内の剛性分布に与える影響が比較的大きい、気室部が連続する部分及び狭窄通路が連続する部分は減少する。ここで、「周方向溝」とは、タイヤ周方向に沿って直線状に延在する溝のみならず、ジグザグ状又は波状に延在し、タイヤ全体としてタイヤ周方向に一周する溝をいうものとする。また、タイヤ周方向共鳴器の「断面積」とは、路面との接触により形成される閉鎖空間の仮想中心線と直交する面内の断面積を意味し、第二の共鳴器の「断面積」とは、狭窄通路及び気室部のそれぞれの仮想中心線と直交するそれぞれの面内の断面積を意味する。さらに、「実質的に一定」とは、製作上不可避的に発生する誤差をも含み、かつ第一の共鳴器の当該終端部の形状変化による断面積の減少を除くことを意味する。
なお、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記共鳴器は500〜1800Hzまでの範囲内の共鳴周波数を持つことが好ましい。
また、タイヤ転動中の接地面内に前記第一の共鳴器と前記第二の共鳴器とが共に存在するよう配置してなることがことが好ましい。なお、ここでいう「接地面」とは、JATMAで定める適用リムに装着したタイヤに規定の空気圧を充填して平板に垂直に置き、そのタイヤに規定の質量(最大負荷荷重)の80%に対応する負荷を作用させたときに平板と接触することになるトレッドゴムの表面領域を意味する。
さらに、前記第一の共鳴器と前記第二の共鳴器とをタイヤ周方向に交互に配置してなることが好ましい。
しかも、この発明の空気入りタイヤにあっては、少なくともタイヤ周方向に隣接する二つの前記共鳴器は、互いに異なる共鳴周波数を持つことが好ましい。
この発明の空気入りタイヤによれば、周方向溝に起因する気柱共鳴音を減音する共鳴器を、比較的排水性が高く、かつ陸部内の剛性分布に与える影響が比較的小さい第一の共鳴器と、比較的にコンパクトな第二の共鳴器とを共に用いて構成することにより、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減することができる。
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。ここに図1は、この発明の実施の形態の空気入りタイヤ、なかでも乗用車用の空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という)の要部を展開した展開図である。
図1に示すタイヤは、トレッド踏面1にタイヤ周方向に沿って延びる少なくとも一本の周方向溝2と、この周方向溝2と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる共鳴器を構成する第一の共鳴器3及び第二の共鳴器4とを設けてなる。
ここでは、第一の共鳴器3は周方向溝2から分岐し、陸部5内で略L字状に屈折し、その先端部3aが先細状の形態をなして陸部5内で終了するようトレッド踏面1上に設けた横溝3bであり、この横溝3bの長さ方向に延在する仮想中心線CL1と直交する面内の断面積が実質的に一定となるように形成する。なお、上記したようにここでいう「断面積」には第一の共鳴器3の先細状の先端部3aの断面積は含まないものとする。
このように構成することができる第一の共鳴器3は、横溝3bが路面に密閉された状態の下では、図3(a)に模式的に示す横溝型の共鳴器を形成することになり、その第一の共鳴器の共鳴周波数fは、当該横溝3bの長さをl、音速をcとしたとき、
Figure 2008308131
としてあらわすことができるので、この共鳴周波数fは、周方向溝2の気柱共鳴周波数との関連の下で、当該横溝3bの長さlを変えることによって、所要に応じて変化させることができる。
一方で、第二の共鳴器4は周方向溝2に一端で開口して他端が陸部5内で終了するとともに、当該他端側であって、陸部5の表面に開口する、所要の容積を持つ気室部4aと、この気室部4aと周方向溝2との連通をもたらす、陸部5内への埋め込みをも可とする狭窄通路4bとで構成する。また、気室部4aの仮想中心線CL2と直交する面内の断面積は、狭窄通路4bの仮想中心線CL3と直交する面内の断面積よりも大きい。
このように構成することができる第二の共鳴器4は、気室部4aの陸部開口及び狭窄通路4bがともに路面によって密閉された状態の下では、図3(b)に模式的に示すようなヘルムホルツ型の共鳴器を形成することになり、その第二の共鳴器4の共鳴周波数fは、狭窄通路4bの長さにその開口端補正を加えたものをl、狭窄通路4bの断面積をSとするとともに気室部4aの容積をV、音速をcとしたとき、
Figure 2008308131
としてあらわすことができるので、この共鳴周波数fは、周方向溝2の気柱共鳴周波数との関連の下で、狭窄通路4bの長さにその開口端補正を加えたl、狭窄通路4bの断面積をS及び気室部4aの容積Vの大きさを選択的に変えることによって、所要に応じて変化させることができる。
また第二の共鳴器4の気室部4aは、その深さ方向の全体に亘って、開口面積と同一の横断面積を有するものを適用することができるが、深さ方向に向けて当該横断面積が漸増もしくは漸減するものを適用してもよい。また、気室部4aの底壁は実質的に平坦面としてもよく、あるいは開口側に向けて凸もしくは凹状の曲面とすることもできる。
さらに、この実施の形態においては、第二の共鳴器4の気室部4aの、陸部5の表面への開口形状は四角形であるが、この開口形状はこれに限定されず多角形と、円形と、楕円形と、その他の閉鎖曲線形状と、不規則な閉鎖形状等を適用することができる。
あるいは、上述したようなヘルムホルツ型の共鳴器に代えて、図3(c)に示すように気室部4a及び狭窄通路4bをそれぞれ第一管路4a’、第二管路4b’とみなしてそれらを相互に連結した連結管路からなる段付き型の共鳴器を適用することもでき、この場合には、以下の説明のようにして共鳴周波数fを求めることができる。
段付きタイプの共鳴器につき、境界における第一管路4a’側の音響インピーダンスをZ12、境界における第二管路4b’側の音響インピーダンスをZ21、第一管路4a’の断面積をS、第二管路4b’の断面積をSとすると、連続の条件から、
21=(S/S)・Z12
第二管路4b’について、境界条件を、x=0でV=Vjwt、x=lでP/V=Z21とすると、第二管路4b’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、
=Z・{Z21cos(k(l−x))+jZsin(k(l−x))/(Zcos(kl)+jZ21sin(kl))}・Vjwt
ここに、l:第二管路4b’の長さ、V:第二管路4b’の粒子速度分布、V:入力点の粒子速度、j:虚数単位、Z:ρc (ρ:空気の密度、c:音速)、k:2πf/c
また、第一管路4a’について、境界条件を、x=lでV=0、x=0でP=Pとすると、第一管路4a’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、
=Z・〔Z21cos(k(l−x))/(cos(kl)・{Zcos(kl)+jZ21sin(kl)})〕・ejwt
ここに、l:第一管路4a’の長さ
ここに、共鳴の条件 x=0でP=0より、
tan(kl)tan(kl)−(S/S)=0 となり、この共鳴の条件式に基づいて、k、l、l、S、S、cを決定して共鳴周波数fを求める。
段付き管型の共鳴器は、図示の例では、直方体になる管路を組み合わせたものを示したが、上記の条件式で共鳴周波数を求めるには各管路の断面積及び長さを決定すればよいので、管路の形状は直方体に限定されることはなく種々の形状のものを適用し得る。
また、第二管路4a’の一端は周方向溝1の溝壁で開口していることが不可欠となるが、第一管路4a’、第二管路4b’は、トレッド踏面の接地面内で路面との接触により閉鎖空間を形成することになるので、その上端を陸部5の表面で開口させておくことが可能であり、この点についても限定されることはない。
この実施の形態のタイヤによれば、共鳴器を比較的排水性が高く、かつ陸部5内の剛性分布に与える影響が比較的小さい第一の共鳴器3と、比較的にコンパクトな第二の共鳴器4とを組み合わせて構成していることから、第一の共鳴器3のみで共鳴器を構成した場合に比べ、トレッド踏面1に配設可能な共鳴器の数は増加する。一方で第二の共鳴器4のみで共鳴器を構成した場合に比べ、排水性を低くする狭窄通路4bの数は減少するとともに、陸部5内の剛性分布に与える影響が比較的大きい、気室部4aが連続する部分及び狭窄通路4bが連続する部分は減少する。従って、このようにしてトレッド踏面1の共鳴器の配設パターンの適正化を図ることにより、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減することができる。
なお、共鳴器3,4は500〜1800Hzまでの範囲内の共鳴周波数を持つことが好ましい。このようにすることで、通常の乗用車用タイヤの周方向溝2内にて発生する、ドライバに不快な騒音として認識されることの多い、1/3オクターブバンドで800〜1250Hzの帯域の気柱共鳴音に効果的に対処させることができ、また高周波ノイズと称される1000〜2000Hzの高音域の騒音に対する不快感の低減に有利に寄与させることができる。
また、タイヤ転動中の接地面内に第一の共鳴器3と第二の共鳴器4とが共に存在するように配置することが好ましい。このようにすることで、タイヤの接地面内により多くの共鳴器を配設することができる。
さらに、第一の共鳴器3と第二の共鳴器4とをタイヤ周方向に交互に配置することが好ましい。このようにすることで、トレッド踏面により多くの共鳴器を配設することができるとともに、トレッド踏面の剛性分布の均一性をより高めることができる。
次いで、この発明の別の実施の形態を図2に基づき説明する。なお、図2において、図1に示した実施の形態のタイヤと同一の部材については同一の符号をもって示し、その説明を省略する。
ここで、この実施の形態のタイヤが先に示したものと異なる点は、トレッド踏面1に設けたタイヤ周方向に隣接する二つの共鳴器3,4が、相互に異なる共鳴周波数を持つように構成したことである。例えば、第一の共鳴器3の横溝3bの長さを85mmとし、第二の共鳴器4の狭窄通路4bの長さにその開口端補正を加えた長さを22.8mm、狭窄通路4bの断面積を10mm及び気室部4aの容積を2000mmとすることで、第一の共鳴器3の共鳴周波数を1000Hz、第二の共鳴器4の共鳴器の共鳴周波数を800Hzとする。なお、それぞれの共鳴器3,4の共鳴周波数は、第一の共鳴器3、すなわち横溝型の共鳴器では式(1)により、及び第二の共鳴器4、すなわちヘルツホルム型の共鳴器では式(2)によって、所要に変化させ得ることは前述したとおりである。
かかるこの実施の形態のタイヤによれば、少なくともタイヤ周方向に隣接する二つの共鳴器は、互いに異なる共鳴周波数を有していることから、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減することができるとともに、共鳴周波数を広い範囲に亘って低減させることができる。
なお、上述したところは、この発明の実施の形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を相互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。
次に、この発明に従うタイヤ(実施例)及び従来技術のタイヤ(比較例)を複数試作し、以下の実験によりそれらのタイヤにおける騒音の測定と、ドライ路面及びウェット路面での操縦安定性との評価を行ったので、以下に説明する。
実験に用いたタイヤはいずれも、タイヤサイズが195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤであり、サイズ6JJのリムに装着して、内部に210kPa(相対圧)の空気圧を適用した。
実施例1のタイヤは、図1に示したトレッドパターンを具え、トレッド踏面1に、第一の共鳴器3及び第二の共鳴器4を共に有し、かつこれら共鳴器3,4の共鳴周波数が実質的に同一となるように構成され、タイヤの接地面内に存在する共鳴器の数は一本の周方向溝2に対して五つである。また、それぞれの共鳴器3,4の仕様は下記の通りである。

[第一の共鳴器]
横溝3bの長さ:85mm
[第二の共鳴器]
狭窄通路4bの長さにその開口端補正を加えたもの:22.9mm
狭窄通路4bの断面積:15.7mm
気室部4aの容積:2000mm
実施例2のタイヤは、図2に示したトレッドパターンを具え、トレッド踏面1に第一の共鳴器3及び第二の共鳴器4を共に有し、タイヤ周方向に隣接する二つの共鳴器3,4の共鳴周波数が相互に異なるように構成され、タイヤの接地面内に存在する共鳴器の数は一本の周方向溝2に対して五つである。なお、これらの共鳴器3,4の共鳴周波数を変化させる方法については、先の実施の形態で説明した通りであるのでここではその説明を省略する。また、下記にこれら共鳴器3,4の仕様を示すが、隣接する共鳴器の仕様はそれぞれ異なるため、それら共鳴器3,4の共鳴周波数を決定するパラメータの最小値から最大値までの範囲を示すこととする。

[第一の共鳴器]
横溝3bの長さ:40〜160mm
[第二の共鳴器]
狭窄通路4bの長さにその開口端補正を加えたもの:5〜50mm
狭窄通路4bの断面積:2〜30mm
気室部4aの容積:100〜5000mm
また、従来例のタイヤは、図4(a)に示すように、トレッド踏面1に周方向溝2と、共鳴器として作用しない、周方向溝2を相互に連通する横溝10とを有して構成され、比較例1のタイヤは、図4(b)に示すように、トレッド踏面1に第一の共鳴器3のみをタイヤ周方向に一様に並べて構成され、タイヤの接地面内に存在する共鳴器の数は一本の周方向溝2に対して三つであり、比較例2のタイヤは、図4(c)に示すように、トレッド踏面1に第二の共鳴器4のみをタイヤ周方向に一様に並べて構成され、タイヤの接地面内に存在する共鳴器の数は一本の周方向溝2に対して五つである。なお、ここでの従来例及び比較例1,2のタイヤの周方向溝2の形状、寸法及び配置は、実施例1,2と同一であり、またこの比較例1おける第一の共鳴器3及び比較例2における第二の共鳴器4の共鳴周波数は、実施例1に示すそれとそれぞれ同一となるように構成されている。
続いて、実験の方法について説明する。
騒音の測定方法としては、室内ドラム試験機により、タイヤを4kNの荷重の作用下で80km/hの速度で負荷転動させ、このときのタイヤの側方音をJASO C606に定める条件に従って測定し、1/3オクターブバンドで、中心周波数800Hz‐1000Hz‐1250Hzの帯域のオーバオール値を求めた。そして、共鳴器を設けていないタイヤ(比較例1)に対するデシベルの差(dB)で表した。
また、ドライ路面での操縦安定性は、ドライ路面のテストコースを時速100km/hの速度で走行したときのレーンチェンジに対する車両の応答性についてのプロのドライバのフィーリング評価を指数化し、共鳴器を設けていないタイヤ(従来例)に対する採点の差で表した。同様に、ウェット路面での操縦安定性は、ウェット路面、時速60km/hの条件の下行った。
これらの測定及び評価結果を表1に示す。なお、上記したように、表1中の結果は従来例の測定及び評価結果に対する差を示したものであり、騒音については負側(−)への差が大きいほど騒音の低減効果に優れ、操縦安定性については負側(−)への差が小さいほど操縦安定性に与える影響が小さいことを示している。
Figure 2008308131
第一の共鳴器3のみを有する比較例1の結果と第二の共鳴器のみを有する比較例2の結果とを比較すると、比較例1は操縦安定性に有利ではあるが騒音の低減に劣り、一方で比較例2は騒音の低減には有利ではあるが、操縦安定性に劣ることが分かり、この結果からもこの発明が解決しようとする問題を顕著に確認することができる。
またこの表から明らかなように、実施例1及び実施例2において、操縦安定性は比較例1のそれよりも優れ、かつ騒音の低減に対する効果は、比較例2のそれよりも優れていることから、ウェット路面での及びドライ路面での操縦安定性の確保と、騒音の低減とを同時に達成できたことを確認することができる。
しかも、実施例2にあっては、実施例1と同一の操縦安定性を確保しつつ、騒音の低減により優れてことから、隣接する二つの共鳴器3,4の相互の共鳴周波数を異ならせたことによる効果も確認することができる。
かくしてこの発明の空気入りタイヤによれば、周方向溝に起因する気柱共鳴音を減音する共鳴器を、比較的排水性が高く、かつ陸部内の剛性分布に与える影響が比較的小さい第一の共鳴器と、比較的にコンパクトな第二の共鳴器とを共に用いて構成することにより、ウェット路面及びドライ路面での操縦安定性を確保しつつ、気柱共鳴音を低減することができる。
この発明の実施の形態の空気入りタイヤの要部を展開した展開図である。 この発明の別の実施の形態の空気入りタイヤの要部を展開した展開図である。 (a)は、横溝型の共鳴器、(b)は、ヘルムホルツ型の共鳴器、(c)は、段付き管型の共鳴器をそれぞれ模式的に示した図である。 (a)は、従来例、(b)は、比較例1、(c)は、比較例2のタイヤの要部をそれぞれ展開した展開図である。
符号の説明
1 トレッド踏面
2 周方向溝
3 第一の共鳴器
3a 横溝
3b 先端部
4 第二の共鳴器
4a 気室部
4b 狭窄通路
4a’ 第一管路
4b’ 第二管路
5 陸部

Claims (5)

  1. トレッド踏面に、タイヤ周方向に沿って延在する少なくとも一本の周方向溝と、該周方向溝と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる共鳴器と、を具える空気入りタイヤにおいて、
    前記共鳴器を、
    一端が前記周方向溝に開口し、他端が陸部内で終端し、断面積が実質的に一定の第一の共鳴器と、
    前記周方向溝に開口する狭窄通路と前記狭窄通路につながり該狭窄通路よりも断面積が大きい気室部とを有する第二の共鳴器と、
    で構成することを特徴する空気入りタイヤ。
  2. 前記共鳴器は500〜1800Hzまでの範囲内の共鳴周波数を持つ、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ転動中の接地面内に前記第一の共鳴器と前記第二の共鳴器とが共に存在するよう配置してなる、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第一の共鳴器と前記第二の共鳴器とをタイヤ周方向に交互に配置してなる、請求項1から3までの何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 少なくともタイヤ周方向に隣接する二つの前記共鳴器は、互いに異なる共鳴周波数を持つ、請求項1から4までの何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
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