JP5424592B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ回路の雑音の影響を低減することができる固体撮像装置に関する。
固体撮像装置には、CCD(Charge Coupled Devise:電荷結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の固体撮像素子が用いられている。固体撮像装置は、所定時間(例えば16ミリ秒)内に固体撮像素子の光電変換領域で発生した電荷をまとめて電気信号(アナログ信号)に変換し、それをアンプで増幅して画素外に出力し、相関二重サンプリング(CDS)回路で雑音を除去した後、更にアンプで増幅し、AD変換してデジタル処理を行っている。このように電気信号はデジタル化されるまでの間に種々のアナログ回路を経るためこれらアナログ回路の雑音の影響を受ける。
そのため、画素内でAD変換を行ってから出力する方法が種々考えられている。
しかしながら、画素外のAD変換回路を画素内に単に取り込んだだけでは、アンプ等のアナログ回路がまだ画素外に残っているため、アナログ回路の雑音の影響を十分に抑制することは難しくその改善が望まれている。
そこで、光電変換領域で発生した電荷をデジタル信号に直接変換する方法が考え出されている。
例えば、特許文献1には、電荷をAPD(Avalanche Photo Diode)で増幅した後にパルス信号に変換し、これを1ビットメモリに記憶し、画素外部のカウンタで電荷数を記録する固体撮像装置が開示されている。
また、特許文献2には、電荷により量子ドットのコンダクタンス(gm)を変化させて電流をオン/オフさせることにより、電荷毎にパルスを発生させる方法が開示されている。
特開2004−193675号公報 特開2006−005312号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている固体撮像装置のようにAPDを用いる場合には高い駆動電圧が必要になり、またAPDは温度変化に対して敏感なため全ての画素でAPDの特性を一様に揃えることは難しくその改善が望まれている。
また、特許文献2に開示されている固体撮像装置のように量子ドットを用いる場合には高い駆動電圧を必要としないが、量子ドットは安定的に製造することが難しいため、各画素で特性を一様に揃えることは難しくその改善が望まれている。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、APDのような高電圧素子を用いることなく、また、量子ドットのような製造自体が難しい方法を用いることなく、電荷量をデジタル信号に直接変換できる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願発明は次の固体撮像装置を提供する。
1)基板と、前記基板の表面に形成された光電変換領域と、前記基板の表面に形成され、前記光電変換領域の一部を露出させると共に他の部分を囲い、所定の電圧が印加されているドレインと、前記光電変換領域が露出している領域において前記基板の表面から突出する細長形状を有し、前記細長形状の一部が、前記光電変換領域で発生した電荷を蓄積するゲートとなる電荷集中領域である細長部と、前記基板の上方に設けられ、前記細長部における前記電荷集中領域とは異なる他の領域に接続するソースと、を備え、前記ドレイン,前記電荷集中領域,及び前記ソースを有すると共に前記ドレイン及び前記ソースをそれぞれ端子とする2端子構造のセンサ部が構成され、前記ソースから出力され、前記光電変換領域で発生した電荷が前記電荷集中領域に蓄積され、その電荷数に応じて変化するソース電圧から、前記電荷集中領域に前記電荷の蓄積があったか否かをデジタル信号として出力する回路部であって、かつ、前記電荷集中領域に蓄積されている電荷が排出されて、リセットされるように、前記ソースに印加する電圧を制御する回路部をさらに備えた固体撮像装置。
2)前記回路部は、前記ソースに一端が接続されたコンデンサと、前記ソースに一端が接続され、他端に第1の電圧が印加されてオン状態となる第1のスイッチと、前記ソースに一端が接続され、他端に前記第1の電圧とは異なる値の第2の電圧が印加されてオン状態となる第2のスイッチと、前記ソースに一端が接続されたインバータ部と、前記インバータ部の他端に一端が接続されたメモリ部と、前記メモリ部の他端に一端が接続された第3のスイッチと、前記第3のスイッチの他端に一端が接続されたアンプと、を備える1)記載の固体撮像装置。
本発明によれば、APDのような高電圧素子を用いる固体撮像装置に比べて低い電圧で駆動することができ、また量子ドットを用いる固体撮像装置に比べて簡単な製造方法で製造することができ、更に電荷量をデジタル信号に直接変換できるので、アナログ回路による雑音の影響を低減し、従来よりもより広いダイナミックレンジが得られるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図14を用いて説明する。
<実施例>
まず、本発明に係る固体撮像素子の実施例について図1〜図4を用いて説明する。
図1は本発明に係る固体撮像素子の実施例を説明するための模式的断面図であり、同図中の(a)は固体撮像素子の光電変換領域及びセンサ部近傍を示すものであり、(b)は(a)のセンサ部20を拡大したものである。
図1(a)に示すように、半導体基板{例えばシリコン(Si)基板}1の表面には、例えば幅W3が3μm,深さD3が2μm,ドーパント濃度が1×1014cm−3の光電変換領域3が形成されている。
また、半導体基板1の表面には、光電変換領域3の一部を露出させ、他の部分を囲うようにドレイン2となるn型領域が形成されている。
ドレイン2(n型領域)は、例えば幅W2が4μm,深さD2が3μm,ドーパント濃度が1×1016cm−3〜1×1018cm−3の範囲内の値を有するものである。
光電変換領域3が露出している領域には、半導体基板1の表面から突出する細長部10が形成されている。
センサ部20は、例えば破線で囲った領域で示すように、ドレイン2及び細長部10を有して構成されており、光電変換領域3で発生した電荷(この例ではホール)を検出するものである。
固体撮像素子30は、これら光電変換領域3及びセンサ部20が画素毎に形成されたものである。
ここで、図1(b)を用いて細長部10をさらに詳細に説明する。
図1(b)に示すように、細長部10は、光電変換領域3が露出している領域における半導体基板1の表面上に順次形成された、第1のシリコン部11,ゲート12となるp型の電荷集中領域,第2のシリコン部13,及びソース14を有して構成されている
施例では、細長部10の長さL10を0.2μmとし、幅W10を0.01μmとした。また、第2のシリコン部13の長さL13を0.1μmとし、細長部10近傍におけるドレイン2の深さD2aを0.1μmとした。
上述した構成を有する固体撮像素子30によれば、特にゲート12とソース14との間に第2のシリコン部13が介在しているので、ゲート12とソース14とが直接接触しているものに比べて、ゲート12/ソース14間の容量を小さくすることができる。
これにより、ゲート12/ソース14間のポテンシャルの変化を小さくすることができるので、センサ部20の電荷検出感度をゲートとソースとが直接接触しているものよりも向上させることができる。
また、上述した構成を有する固体撮像素子30によれば、特に電荷集中領域(ゲート)12が細長部10に形成されているため、電荷集中領域の体積を容易に小さくすることができるので、電荷集中領域の容量を小さくすることができる。
ここで、上記の細長部10の不純物プロファイルの一例を図2に示す。
図2は、細長部10の不純物プロファイル(シミュレーション値)を示す図であり、縦軸は不純物濃度を示し、横軸は細長部の先端部を0(ゼロ)基準とした細長部の長手方向の位置を示したものである。なお、図2の縦軸において、例えば“1.0e+12”の表記は“1.0×1012(cm−3)”を簡略化して表したものであり、“1.0e+16”の表記は“1.0×1016(cm−3)”を簡略化して表したものである。また、シミュレーションの条件(ソース用の不純物注入条件)として、ソース用不純物(ドーパント)を砒素(As)、加速電圧を50KeV,ドーズ量を1×1014cm−2とし、電荷集中領域(ゲート12)の不純物濃度を2×1018cm−3としている。
次に、上述した不純物プロファイルにおいて、電荷集中領域(ゲート)12にホール(電荷)がある場合とない場合とのソース電圧とソース電流との関係を図3に示す。
図3は、図2に示した不純物プロファイルにおいて、電荷集中領域(ゲート)にホール(電荷)がある場合とない場合とのソース電圧とソース電流との関係を示す図である。なお、図3の縦軸において、例えば“1.E+12”の表記は“1.0×1012(A)”を簡略化して表したものであり、“1.E+16”の表記は“1.0×1016(A)”を簡略化して表したものである。
図3に示すように、ソースにマイナスの電圧を印加するとソース電流が発生する。ホール(電荷)がある場合は電荷がない場合に比べてソース電流の値が約5桁大きくなり、大きな増幅率が得られることがわかる。
次に、電荷集中領域(ゲート)12におけるソース電圧とホール数との関係を図4に示す。
図4は、電荷集中領域(ゲート)におけるソース電圧とホール数との関係を示す図である。ホール数は、電荷集中領域の体積と電荷集中領域における電荷濃度とから、電荷集中領域における全電荷量を算出し、それをホール1個の電荷量で除算することにより算出したものである。
なお、ホール数は通常正の整数(自然数)で表されるが、図4ではソース電圧とホール数との関係をわかりするために小数点以下を四捨五入せずに表している。
図4に示すように、ホール数は、ソース電圧が−0.2V〜−2.18Vの範囲内では2個以下になり、ソース電圧が−1.3V〜−2.05Vの範囲内では1個以下になる。
従って、図3及び図4からわかるように、上述した固体撮像素子30によれば、電荷集中領域(ゲート)におけるホール数が1個や2個といった非常に少ないホール数(電荷量)の場合においても、高い増幅率で大きなソース電流を得ることができる。
次に、上述した固体撮像素子30を用いた固体撮像装置100及びその動作方法について図5及び図6を用いて説明する。
図5は本発明に係る固体撮像装置の実施例における1画素の構成とこの画素と接続する各配線との関係を示す回路図である。図6は図5に示す固体撮像装置の動作方法を説明するためのタイミングチャートである。
図5に示すように、固体撮像装置100は、一画素110毎に、上述した固体撮像素子30,コンデンサC1,第1〜第3のスイッチSW1〜SW3,p型MOSFET{Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor(電界効果トランジスタの一種)}112,n型MOSFET{Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor(電界効果トランジスタの一種)}114,メモリ116,及びアンプ118を有して構成されている。
固体撮像素子30の細長部10におけるソース14は、コンデンサC1,第1のスイッチSW1,及び第2のスイッチSW2の各一端側,並びにインバータを構成しているp型MOSFET112及びn型MOSFET114のゲート共通接続点にそれぞれ接続されている。
また、固体撮像素子30のドレイン2は、画素外からこのドレイン2に例えば0.6Vの電圧が印加される配線に接続されている。
コンデンサC1の容量は例えば1×10−18Fであり、他端側は接地されている。
第1のスイッチSW1の他端側は例えば0Vの配線に接続されており、第2のスイッチSW2の他端側は例えば−5Vの電圧が印加される配線に接続されている。
また、第1のスイッチSW1はセット配線に、第2のスイッチSW2はリセット配線にそれぞれ接続されており、セット配線に画素外から電圧を印加することによって第1のスイッチSW1をオン(またはオフ)することができ、リセット配線に外部から電圧を印加することによって第2のスイッチSW2をオン(またはオフ)することができる。
インバータの出力端子であるp型MOSFET112及びn型MOSFET114の各ドレイン共通接続点はメモリ116に接続されており、p型MOSFET112のソースは例えば1.2Vの電圧が印加される配線に接続されており、n型MOSFET114のソースは接地されている。
メモリ116からの出力信号は第3のスイッチSW3とアンプ118とを直列に介して出力線120より画素外に出力される。
次に、上述した固体撮像装置100の一画素当たりの動作について、図5と共に図6のタイミングチャートを用いて説明する。
まず、図6(A),(F)にハイレベルで模式的に示すように、第1のスイッチSW1が一時的にオンして、センサ部20のソース14を0Vにセットする。この状態で光電変換領域3に光が入射すると光電変換されて電荷が発生し、この電荷はドレイン2に吸収され、ホールがセンサ部20の電荷集中領域であるゲート12に向かって移動する。このホール数に応じてコンデンサC1に電荷が溜まっていく。その結果、図6(C)に示すようにソース電圧Vsは0Vから0.6Vに増大していく。
そうすると、所定の電圧(例えば0.4V)でインバータを構成しているp型MOSFET112がオンからオフに、n型MOSFET114がオフからオンに反転する。その結果、そのインバータの出力電圧Voは、図6(D)に示すように1.2Vから0Vに変化する。デジタル的には「1」から「0」に変化する。メモリ116はこの結果、「0」を記憶する。
所定の時間が経過すると、図6(B)にハイレベルで模式的に示すように第2のスイッチSW2が一時的にオンし、ソース14に−5Vの電圧が印加され、ソース電圧Vsが図6(C)に示すように−5Vとなる(リセットされる)。すると、ゲート(電荷集中領域)12に蓄積されているホールが排出される。また、このときp型MOSFET112がオフからオンに、n型MOSFET114がオンからオフに反転する。その結果、光電変換領域3で発生したホールがセンサ部20のゲート12に向かって移動することによりインバータの出力電圧Voは、図6(D)に示すように再び上昇していく。
第2のスイッチSW2が一時的にオンし、ソースに−5Vの電圧が印加されるとホールはソース14へ移動し、リセットされる。
その後、図6(E)にハイレベルで模式的に示すように、第3のスイッチSW3が一時的にオンとなり、メモリ116に記憶されたデータがアンプ118で増幅されて出力線120より画素外へデジタル信号として出力される。
なお、図6(F)に示すようにハイレベルからローレベルにされて第1のスイッチSW1がオフされ、図6(G)に示すようにローレベルからハイレベルにされて第2のスイッチSW2がオンされるまでの所定時間内に電荷が発生しない場合は、ソース電圧Vsは図6(H)に示すように変化するが、センサ部20のゲート12に向かうホールが存在しないので、インバータが反転せず、インバータの出力電圧Voは図6(I)に示すように一定のままであり、メモリ116は「1」を記憶する。
上述した固体撮像装置及びその動作方法によれば、APDのような高電圧素子や量子ドットを用いることなく、ホールの個数(電荷量)に応じたデジタル信号を出力することができ、高電圧素子を用いた固体撮像装置に比べて低電圧で駆動することができる。
次に、本発明に係る固体撮像素子の製造方法、特にその主要構成部であるセンサ部における細長部の製造方法の実施例について、図7〜図14を用いて説明する。
図7〜図14は、本発明に係る固体撮像素子の製造方法、特にその主要構成部であるセンサ部における細長部の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図であり、各図はその製造過程をそれぞれ示すものである。
まず、図7に示すように、半導体基板{例えばシリコン(Si)基板}41の表面に光電変換領域42を形成し、さらに半導体基板41の表面にこの光電変換領域42の一部を露出させ、他の部分を囲うドレイン43となるn型領域を形成する。
半導体基板41,光電変換領域42,及びドレイン43は、上述した固体撮像素子30の半導体基板1,光電変換領域3,及びドレイン2にそれぞれ対応するものであり、これら光電変換領域3,42及びドレイン2,43は、例えばイオン注入を行った後に熱処理することによって形成することができる。
その後、光電変換領域42上及びドレイン43上に、第1の絶縁膜44を例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成する。
実施例では、第1の絶縁膜44としてシリコン窒化膜(SiN)を用い、厚さt44を0.2μmとした。
次に、図8に示すように、第1の絶縁膜44に、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、光電変換領域42を露出させる第1の穴45を形成する。
実施例では、第1の穴45の直径D45を0.09μmとした。
次に、図9に示すように、第1の絶縁膜44上に、第1の穴45の少なくとも壁面を覆うように第2の絶縁膜47を形成する。
実施例では、第2の絶縁膜47としてシリコン酸化膜(SiO)を用い、厚さt47を0.04μmとした。
次に、図10に示すように、第2の絶縁膜47を、例えば異方性ドライエッチング法を用いてエッチバック処理する。このエッチバック処理により、第2の絶縁膜47からなり第1の穴45の壁面を覆うサイドスペーサ48が形成されると共に、光電変換領域42を露出させる。
サイドスペーサ48が形成された第1の穴45の内径D48は0.01μmに小径化される。
即ち、サイドスペーサ48は、第1の穴45を小径化するためのものであり、後述するシリコン柱部50をより細く形成するためのものである。
次に、図11に示すように、サイドスペーサ48が形成された第1の穴45を埋めるようにシリコン(Si)を選択的に結晶成長させて、細長状のシリコン柱部50を形成する。
次に、図12に示すように、シリコン柱部50にイオン注入を行うことにより、シリコン柱部50の長手方向の略中央部にゲート52となるp型の電荷集中領域を形成する。
実施例では、ゲート52を形成するためのイオン注入の条件として、注入イオンをボロン(B)、加速電圧を30KeV,ドーズ量を5×1012cm−2とした。
これにより、シリコン柱部50は、ゲート52によって分割されて、ゲート52と、ゲート52と光電変換領域42との間の領域である第1のシリコン部51と、ゲート52上の領域である第2のシリコン部53とを備えた細長部55となる。
ゲート52,第1のシリコン部51,及び第2のシリコン部53は、上述したゲート12,第1のシリコン部11,及び第2のシリコン部13(図1参照)にそれぞれ対応するものである。
次に、図13に示すように、細長部55上,サイドスペーサ48上,及び第1の絶縁膜44上にn型のポリシリコン膜を成膜し、このポリシリコン膜をフォトリソグラフィ法を用いてパターン化することにより、細長部55の第2のシリコン部53と接続するソース57を形成する。
その後、ソース57に例えば1000℃で30秒間の熱処理を施すことにより、注入されたイオンが活性化するため、ソース57は安定した導電性が得られる。
センサ部60は、例えば破線の囲った領域で示すように、細長部55,ソース57,及びドレイン43を有して構成されており、光電変換領域42で発生した電荷(この例ではホール)を検出するものである。
また、ゲート52,ソース57,及びドレイン43はジャンクションFETとして機能する。
後述する固体撮像素子70は、これら光電変換領域42及びセンサ部60が画素毎に形成されたものである。
次に、図14に示すように、ソース57上及び第1の絶縁膜44上に第3の絶縁膜62を形成する。
その後、第3の絶縁膜62及び第1の絶縁膜44を貫通してドレイン43を露出させる第2の穴63、及び第3の絶縁膜62を貫通してソース57を露出させる第3の穴64をそれぞれ形成する。
さらに、第3の絶縁膜62上に、第2の穴63及び第3の穴64を埋めるパターン化された金属配線層65を形成する。
これら第3の絶縁膜62,第2の穴63,第3の穴64,及び金属配線層65は周知の方法を用いて形成することができる。
上述した手順により、画素毎に光電変換領域42及びセンサ部60を有する固体撮像素子70を得る。
上記手順により製造された固体撮像素子70によれば、特にゲート52とソース57との間に第2のシリコン部53が介在しているので、ゲート52とソース57とが直接接触しているものに比べて、ゲート52/ソース57間の容量を小さくすることができる。
これにより、ゲート52/ソース57間のポテンシャルの変化を小さくすることができるので、センサ部60の電荷検出感度をゲートとソースとが直接接触しているものよりも向上させることができる。
また、上記手順により製造された固体撮像素子70によれば、特に電荷集中領域(ゲート52)が細長部75に形成されているため、電荷集中領域の体積を容易に小さくすることができるので、電荷集中領域であるゲート52の容量を小さくすることができる。
また、上記手順により製造された固体撮像素子70を前述した固体撮像素子30に替えて前述の固体撮像装置100に用いることができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、先に説明した固体撮像素子30では細長部10がソース14を含む構成とし、その後に説明した固体撮像素子70ではソース57を細長部55とは別に設けた構成としたが、これらに限定されるものではなく、ゲート(電荷集中領域)とソースとが互いに離間し、細長部に上記ゲートを備えた構成であればよい。
本発明に係る固体撮像素子の実施例を説明するための模式的断面図である。 細長部の不純物プロファイル(シミュレーション値)を示す図である。 図3に示した不純物プロファイルにおいて、電荷集中領域(ゲート)にホール(電荷)がある場合とない場合とのソース電圧とソース電流との関係を示す図である。 電荷集中領域(ゲート)におけるソース電圧とホール数との関係を示す図である。 実施例の固体撮像装置の1画素の構成とこの画素と接続する各配線との関係を示す回路図である。 図6に示す固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る固体撮像素子の製造方法の実施例を説明するための模式的断面図である。
符号の説明
1,41_シリコン基板、 2,43_ドレイン、 3,42_光電変換領域、 10,55_細長部、 11,13,51,53_シリコン部、 12,52_ゲート、 14,57_ソース、 20,60_センサ部、 30,70_固体撮像素子、 44,47,62_絶縁膜、 45,63,64_穴、 48_サイドスペーサ、 50_シリコン柱部、 65_金属配線層、 100_固体撮像装置、 110_画素、 C1_コンデンサ、 SW1〜SW3_スイッチ、 112_p型MOSFET、 114_n型MOSFET、 116_メモリ、 118_アンプ、 120_出力線、 W2,W3,W10_幅、 D2,D2a,D3_深さ、 L10,L13_長さ、 Vs_ソース電圧、 Vo_出力電圧、 t44,t47_厚さ、 D45,D48_直径(内径)

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に形成された光電変換領域と、
    前記基板の表面に形成され、前記光電変換領域の一部を露出させると共に他の部分を囲い、所定の電圧が印加されているドレインと、
    前記光電変換領域が露出している領域において前記基板の表面から突出する細長形状を有し、前記細長形状の一部が、前記光電変換領域で発生した電荷を蓄積するゲートとなる電荷集中領域である細長部と、
    前記基板の上方に設けられ、前記細長部における前記電荷集中領域とは異なる他の領域に接続するソースと、
    を備え、
    前記ドレイン,前記電荷集中領域,及び前記ソースを有すると共に前記ドレイン及び前記ソースをそれぞれ端子とする2端子構造のセンサ部が構成され、
    前記ソースから出力され、前記光電変換領域で発生した電荷が前記電荷集中領域に蓄積され、その電荷数に応じて変化するソース電圧から、前記電荷集中領域に前記電荷の蓄積があったか否かをデジタル信号として出力する回路部であって、かつ、
    前記電荷集中領域に蓄積されている電荷が排出されて、リセットされるように、前記ソースに印加する電圧を制御する回路部を
    さらに備えた固体撮像装置。
  2. 前記回路部は、
    前記ソースに一端が接続されたコンデンサと、
    前記ソースに一端が接続され、他端に第1の電圧が印加されてオン状態となる第1のスイッチと、
    前記ソースに一端が接続され、他端に前記第1の電圧とは異なる値の第2の電圧が印加されてオン状態となる第2のスイッチと、
    前記ソースに一端が接続されたインバータ部と、
    前記インバータ部の他端に一端が接続されたメモリ部と、
    前記メモリ部の他端に一端が接続された第3のスイッチと、
    前記第3のスイッチの他端に一端が接続されたアンプと、
    を備える請求項1記載の固体撮像装置。
JP2008195923A 2008-07-30 2008-07-30 固体撮像装置 Active JP5424592B2 (ja)

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