JP5423040B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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本発明は、画像読み取り装置に関し、詳細には、搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取り装置に関する。
原稿の画像を読み取る画像読み取り装置としては、原稿をコンタクトガラス(透明部材)上面に沿って搬送しつつ固定されている読み取り部で該搬送される原稿の画像を読み取る原稿搬送型の画像読み取り装置があり、また、等倍光学系の密着型イメージセンサを用いた画像読み取り装置は、縮小光学系のイメージセンサを用いた画像読み取り装置に比較して、焦点深度が浅い。したがって、原稿搬送型であって焦点深度の浅い密着型イメージセンサを用いた画像読み取り装置は、画像品質が良好な状態で原稿の画像を読み取るためには、原稿を焦点深度位置に安定させた状態で搬送する必要がある。
そして、従来、密着型イメージセンサの画像読み取り面であるコンタクトガラスに、シェーディング補正の白基準を提供する白基準板を当接させ、白基準板によって搬送される原稿をコンタクトガラスに密接させることで、原稿を焦点深度位置に安定させた状態で搬送させながら読み取ることが行われている。
ところが、白基準板で原稿を密着型イメージセンサに押しつけながら原稿を搬送すると、コンタクトガラスや白基準板に汚れ等の異物が付着する機会が多くなり、このようなコンタクトガラスや白基準板に異物が付着すると、密着型イメージセンサが固定されているため、該異物の画像が読み取り画像にスジ状の異常画像となって現れて、また、シェーディング補正を適切に行うことができず、画像ムラが発生して、画質が悪化する。
そこで、従来、原稿読み取り位置に、シェーディング補正用の白基準データを取得するときには、白基準板を位置させ、原稿読み取り時には、着色面を切り替えて位置させることで、白基準板の汚れを防止しつつ、搬送される原稿を着色面で抑えて読み取りを行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、着色面で原稿をコンタクトガラスに押さえ付けて原稿の搬送を行いつつ原稿の画像の読み取りを行っているため、光源の照射角度によっては、原稿を透過した光が着色面で反射されて、着色面で反射された光が原稿の裏側から読み取り面に入射する状態となる。その結果、原稿の画像が裏側からの光照射による像として密着型イメージセンサに入力されて、画像ににじみが発生し、画像品質が劣化するという問題があった。
そこで、本発明は、白基準部材の汚れを防止しつつ、画像のにじみ及びスジ状画像等の異常画像を適切に防止して、読み取り画像の画像品質を向上させることのできる画像読み取り装置を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、
原稿が搬送される搬送面を有する透明部材と、
原稿を前記透明部材の前記搬送面上に沿って搬送する搬送手段と、
前記透明部材を挟んで原稿と反対側に配置されて前記搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段側に位置して前記搬送手段によって搬送される前記原稿を前記透明部材の前記搬送面に所定の密接力で密接させる密接手段と、
白基準面を有し、主走査方向に沿った軸を中心に回転する白基準部材と、
前記軸を中心に前記白基準部材を回転させる回転動作と前記白基準部材の回転を停止させる回転停止動作を行う回転手段と、
前記搬送手段の搬送動作の駆動力を前記白基準部材に供給する回転伝達手段と、
前記読取手段によって読み取られる原稿の画像位置を画像読み取り位置とし、少なくとも前記搬送手段によって原稿が前記画像読み取り位置を搬送されている間は前記密接手段によって前記原稿を前記透明部材に密接させる密接制御手段と、
前記回転手段による前記回転動作と前記回転停止動作を制御する白基準位置制御手段と、を有し、
前記白基準位置制御手段は、
少なくともシェーディング補正を行っている間は、前記白基準部材の前記白基準面を透明部材に対向する基準部材読み取り位置に位置するように制御し、
少なくとも前記読取手段によって原稿が前記画像読み取り位置を搬送されている間は、前記白基準部材の前記白基準面を前記基準部材読み取り位置以外の退避位置に位置するように制御することを特徴としている。
本発明によれば、白基準部材以外の読み取り手段側に位置する密接手段で原稿を透明部材の搬送面に密接させつつ搬送するとともに、白基準部材を、少なくとも原稿が読み取り位置を搬送される間は、該搬送面から離れた待避位置に移動させ、白基準部材の汚れを防止することができるとともに、画像のにじみ及びスジ状画像等の異常画像を適切に防止して、読み取り画像の画像品質を向上させることができる。
本発明の一実施例を適用した画像読み取り装置の要部概略構成図。 図1のコンタクト部材部分の斜視図。 白基準板部分の斜視図。 イメージセンサユニットの分解斜視図。 光源部の説明図。 LED部にLEDアレイを用いたイメージセンサユニットの例を示す図。 LEDアレイの構成図。 セルフォックレンズアレイを用いたレンズ部の一例を示す図。 ルーフミラーレンズアレイを用いたレンズ部の一例を示す図。 複数ラインセンサを用いた受光部の一例を示す図。 縮小光学系のイメージセンサの一例を示す図。 光学部の駆動回路の一例を示す図。 イメージセンサユニットの信号タイミング図。 CCDアレイの概略構成図。 図13のCCD出力と転送クロックの拡大図。 RGB3色のCCDアレイの回路構成図。 画像読み取り装置のブロック構成図。 図17のAFEの回路構成図。 図13のDSPによる画像処理説明図。 第1実施例の画像読み取り装置の動作タイミング図。 第2実施例の画像読み取り装置の要部概略斜視図。 白基準面が読み取り位置側に位置している状態の白基準部材の側面図。 白基準面が待避位置側に位置している状態の白基準部材の側面図。 第2実施例の画像読み取り装置の動作タイミング図。 第2実施例の画像読み取り装置の搬送駆動系と白基準部材が同じ側に配置されている側面図。 第3実施例の画像読み取り装置の要部概略構成図。 図26のコンタクト部材部分の斜視図。 前搬送ローラと後搬送ローラの送り量に差を設ける駆動系の構成図。 原稿が後搬送ローラに搬送される前の状態の原稿搬送系を示す図。 原稿が前搬送ローラと後搬送ローラの双方で搬送されている状態の原稿搬送系を示す図。 原稿が後搬送ローラのみで搬送されている状態の原稿搬送系を示す図。 凹部の他の例を示すコンタクト部材部分の要部概略斜視図。 凹部のさらに他の例を示すコンタクト部材部分の要部概略構成図。 コンタクト部材部分の他の構成例を示す斜視図。 図34のコンタクト部材部分の側面図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図20は、本発明の画像読み取り装置の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像読み取り装置の第1実施例を適用した画像読み取り装置1の要部概略構成図である。
図1において、画像読み取り装置1は、コンタクト部材(透明部材)2の下方に、イメージセンサユニット(読み取り手段)3が固定的に配設されており、コンタクト部材2の上面を原稿搬送面2aとして原稿Gが、矢印で示す原稿搬送方向に搬送される。画像読み取り装置1は、コンタクト部材2の原稿搬送方向上流側に、前搬送ローラ4と前従動ローラ5が当接する状態で配設され、前搬送ローラ4及び前従動ローラ5を挟んで原稿搬送方向上流側と下流側に、それぞれ原稿挿入センサ6とレジストセンサ7が配設されている。
画像読み取り装置1は、コンタクト部材2を挟んで、イメージセンサユニット3とは反対側の原稿搬送面2a側に、白基準板(白基準部材)8が配設されており、コンタクト部材2よりも原稿搬送方向下流側に、後搬送ローラ9と後従動ローラ10が配設されている。白基準板8は、少なくともイメージセンサユニット3側の面が白色に施されている。画像読み取り装置1は、白基準板8をイメージセンサユニット3で読み取ることにより、シェーディング補正の白基準レベルを得ることができる。言い換えると、白基準板8は、画像読み取り装置1に白基準レベルを提供している。上記前搬送ローラ4と前従動ローラ5及び後搬送ローラ9と後従動ローラ10は、全体として原稿Gを搬送する搬送手段として機能している。
原稿挿入センサ6は、図示しない原稿台上から前搬送ローラ4と前従動ローラ5との当接部に送り込まれてきた読み取り対象の原稿Gを検出し、前搬送ローラ4と前従動ローラ5は、前搬送ローラ4が図示しない駆動モータによって図1に矢印で示す方向に回転駆動されて原稿Gをコンタクト部材2上に搬送する。レジストセンサ7は、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2上に搬送される原稿Gを検出する。
画像読み取り装置1は、この前搬送ローラ4と前従動ローラ5の当接位置が、コンタクト部材2の原稿搬送面2aよりも所定量だけ下方の位置(原稿Gの面に対して垂直方向の下方向の位置)に設定されている。
コンタクト部材2は、その原稿Gの搬送方向上流側(前搬送ローラ4及び前従動ローラ5側)の端部に、原稿搬送方向下流方向に向かって下方から原稿搬送面2aへと滑らかに上昇する傾斜面2bが形成されており、前搬送ローラ4及び前従動ローラ5によって送られてきた原稿Gは、該傾斜面2bに沿ってコンタクト部材2の原稿搬送面2aへと搬送されて、原稿搬送面2aに密接した状態で原稿搬送面2a上を搬送される。
コンタクト部材2の原稿搬送面2a上を搬送された原稿Gは、コンタクト部材2の原稿搬送方向下流側の後搬送ローラ9と後従動ローラ10の当接部に進入し、後搬送ローラ9及び後従動ローラ10は、図示しない駆動モータによって後搬送ローラ9が図1に矢印で示す方向に回転駆動されて原稿Gを原稿搬送方向に搬送して図示しない原稿排紙テーブルに排出する。
そして、上記イメージセンサユニット3は、コンタクト部材2の原稿搬送面2a上を搬送される原稿Gの面が画像読み取り位置Paとなる状態で配設されており、光源部31、レンズ部32及び受光部33等を備えていて、この画像読み取り位置Paの原稿Gの画像を読み取る。すなわち、光源部31から画像読み取り位置Paの原稿Gに読み取り光を照射し、原稿Gで反射された読み取り光をレンズ部32を通して受光部33に入射する。受光部33は、CCD(Charge Coupled Device )アレイ等の1ラインのCCDアレイ33a(図4、図6等参照)を有し、該CCDアレイ33aでレンズ部32から入射される読み取り光を光電変換して原稿画像を読み取る。レンズ部32は、原稿搬送面2aまでの距離が焦点距離として設定されており、該焦点距離の位置を画像読み取り位置Paとして、原稿Gからの反射光を受光部33に集光する。
そして、コンタクト部材2には、画像読み取り位置Paよりも原稿搬送方向上流側及び原稿搬送方向下流側の双方に、原稿搬送面2aから裏面へ貫通する吸引孔20a及び吸引孔20bが、それぞれ多数形成されており、図2に示すように、図2では図示しないイメージセンサユニット3を挟んで、画像読み取り位置Paよりも原稿搬送方向上流側と原稿搬送方向下流側のコンタクト部材2の下方には、それぞれ吸引タンク100a、100bが配設されている。吸引タンク100aには、吸引タンク100a内を吸引する複数の吸引ファン101aが設けられており、吸引タンク100bには、吸引タンク100b内を吸引する複数の吸引ファン101bが設けられている。すなわち、吸引タンク100a、100bは、それぞれ吸引ファン101a、101bによって吸引され、吸引タンク100a、100bには、それぞれ多数の吸引孔20a、20bが該吸引タンク100a、100bと原稿搬送面2aとを連通する状態で開口している。
したがって、画像読み取り装置1は、少なくとも原稿Gを、コンタクト部材2上を搬送して原稿Gの画像を読み取る際に、吸引ファン101a、101bを駆動させることで、吸引タンク100a、100b及び吸引孔20a、20bを通してコンタクト部材2上を搬送される原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに密接させた状態で搬送する。コンタクト部材2に形成された吸引孔20a、20b、コンタクト部材2の下部(白基準板8と反対側)に配設された吸引タンク100a、100b及び吸引ファン101a、101bは、全体として密接手段として機能しており、吸引タンク100a、100b及び吸引ファン101a、101bは、全体として、吸引手段として機能している。
そして、上記白基準板8は、図3に示すように、移動機構部110に保持されており、移動機構部(部材移動手段)110は、白基準板8の主走査方向両端部を保持する一対のソレノイド(部材位置移動手段)111a、111b、白基準板8の主走査方向両端部をコンタクト部材2から離隔させる方向(図3の上方)に付勢する一対のバネ(付勢手段)112a、112b及び白基準板8の主走査方向両端部のコンタクト部材2近傍に配置されて白基準板8のコンタクト部材2の方向に移動したときの基準位置を決定する一対の位置決め部材113a、113b等を備えている。移動機構部110は、少なくとも原稿Gの搬送タイミングには、ソレノイド111a、111bへの通電をオフ(非通電状態)にして、白基準板8への付勢力を解除し、白基準板8を、バネ112a、112bの付勢力によってコンタクト部材2から離隔する方向に付勢して、コンタクト部材2から所定距離だけ離隔した待避位置に位置させる。移動機構部110は、少なくとも白基準板8の読み取り時に、ソレノイド111a、111bへ通電して白基準板8をコンタクト部材2方向に移動させ、位置決め部材113a、113bに当接した状態の基準板読み取り位置に位置させる。この基準板読み取り位置は、イメージセンサユニット3の画像読み取り位置Paである。
なお、イメージセンサユニット3は、種々の方式や形態のものを用いることができ、例えば、図4に示すように、光学筐体34内に光源部31、レンズ部32及び受光部33が収納されていて、光学筐体34の上部開口面が、コンタクト部材2によって塞がれるものであってもよい。なお、図4において、光源部31及びレンズ部32に矢印が付与されているのは、光源部31とレンズ部32が矢印で示すように光学筐体34内に収納されることを示している。また、図4において、33aは、1ラインのCCDセンサである。
光源部31は、その発光素子として、本実施例では、LED(Light Emitting Diode)素子が用いられているが、方式としては、赤色LED、緑色LED及び黄色LEDと3原色ともにLEDを用いるマルチチップ方式、青色LEDと黄色蛍光体または紫外LEDとRGB蛍光体を用いるシングルチップ方式のいずれの方式であってもよい。
また、光源部31は、図5(a)及び図5(b)に示すように、LED部31aと導光体31bとで構成されていて、LED部31aから出射される光を導光体31bが長さ方向(原稿幅方向:主走査方向)に均等に導光して原稿Gに照射させるタイプのものであってもよいし、図6(a)または図6(b)に示すように、導光体を備えておらず、LEDアレイ31cが原稿幅方向に配設されたものであってもよい。LEDアレイ31cは、複数の発光素子としてのLEDが、複数個原稿幅方向に列状に配設されている。なお、図6(a)は、2灯構成の場合を示しており、図6(b)は、1灯構成の場合を示している。また、LEDアレイ31cは、図7に示すように、LED31dが所定間隔で配設されている。
レンズ部32としては、図8(a)及び図8(b)に示すセルフォックレンズアレイ32aを用いたもの、図9に示すルーフミラーレンズアレイ32b、絞り板32c、レンズアレイ32d、レンズフード32e及び光路分離ミラー32fを用いたもの等のいずれであってもよい。
なお、上記説明では、イメージセンサユニット3が、いわゆる等倍イメージセンサであって、受光部33として、1ラインセンサ(CCDアレイ)33aである場合について説明したが、受光部33としては、1ラインのCCDセンサ33aに限るものではなく、例えば、図10に示すように、複数の複数ラインのCCDセンサ33bxを有するものであってもよい。
また、イメージセンサユニット3としては、等倍型に限るものではなく、図11に示すように、縮小型光学系のイメージセンサであってもよい。縮小型光学系の場合、例えば、図11に示すように、光源部31としてRGBのLED31sr、31sg、31sbを用い、コンタクト部材2を通して原稿Gで反射された反射光をミラー35で反射して、レンズ36を通して受光部33に照射する。
そして、光源部31がマルチチップ方式の光源で、図12に示すように、RGBのLED31r、31g、31bを有している場合、各LED31r、31g、31bには、駆動電流Ib、Ir、Igが供給されるが、この駆動電流Ib、Ir、Igは、図13に示すように、それぞれタイミングをずらして供給される。
イメージセンサユニット3は、図13に示したように、タイミングをずらして供給される駆動電流Ib、Ir、IgによってLED31r、31g、31bが順次駆動されて発光し、このタイミングをずらして発光されるLED31r、31g、31bから出射される光が読み取り光としてコンタクト部材2を通して原稿Gに照射されて、原稿Gで反射された反射光(読み取り光)を、レンズ部32を通して受光部33のCCDアレイ33aに入射する。
受光部33は、そのCCDアレイ33aが、図14に示すように、ダイオードアレイ33b、シフトレジスタ33c及びアンプ33d等を有し、ダイオードアレイ33bに読み取り光が入力されて、ダイオードアレイ33bが、読み取り光を電気信号に変換して蓄積電荷として蓄積する。CCDアレイ33aは、図13に示したセンサ保持信号によりダイオードアレイ33bの変換した蓄積電荷をシフトレジスタ33cに保持させ、該センサ保持信号の次の転送クロック以降に同期して、画像に応じたCCD出力(アナログ画像信号)をアンプ33dを介して出力する。すなわち、CCDアレイ33aは、図15に示すように、転送クロックに同期して、アナログのCCD出力を順次出力する。なお、CCD出力は、その凸状部分が、シフトレジスタ33cの動作時におけるリセット動作によるものであり、凸状部分の次の平坦な部分がダイオードアレイ33bのベース信号で、その次の凹状部分の信号が受光した電荷量を示している。CCDアレイ33aは、同じ受光光量をダイオードアレイ33bが受光しても、受光する時間が長くなると、凹状部分のレベルが下がる。
そして、CCDアレイ33aは、RGB3色の場合、図16に示すように、RGBそれぞれについてダイオードアレイ33bb、33bg、33br、シフトレジスタ33cb、33cg、33cr及びアンプ33db、33dg、33brを備えている。
そして、画像読み取り装置1は、図17に示すようにブロック構成されており、上記CCDアレイ33a、CDS(相関2重サンプリング)41、AGC(アンプゲインコントロール)42、ADC(アナログデジタルコンバータ)43からなるAFE(Analog Front End)44、DSP(Digital Signal Processor)45、DRAM(Dynamic Random Access Memory)46、NTSC/PALエンコーダ47、DAC(Digital/Analog Converter)48、ディスプレイ49、JPEGエンコーダ50、メディアI/F51、メモリカード52、CPU(Central Processing Unit )53、フラッシュROM(Read Only Memory)54、SRAM(Static Random Access Memory)55、タイミングジェネレータ56及び垂直ドライバ57等を備えている。画像読み取り装置1は、フラッシュROM54に格納されているプログラムに基づいてCPU53がSRAM55をワークメモリとして利用して、各部を制御することで、画像読み取り装置1としての動作を実行する。
タイミングジェネレータ56は、各部の動作タイミングを設定し、CCDアレイ33aは、タイミングジェネレータ56からの動作タイミングに応じて垂直ドライバ57からの信号に応じて、読み取った原稿Gのアナログ画像信号をAFE44のCDS41に出力する。
そして、CPU(白基準位置制御手段、密接制御手段)53は、上記ソレノイド111a、111bへの通電を制御して、白基準板8の画像読み取り位置Paである基準板読み取り位置と待避位置への移動を制御し、また、前記吸引ファン101a、101bへの通電を制御して、コンタクト部材2上を搬送される原稿Gのコンタクト部材2への密接状態の制御を行う。CPU53は、少なくとも原稿が読み取り位置を搬送されている間は、吸引ファンj101a、101bを駆動させて原稿をコンタクト部材2に密接させる。
AFE44は、図18に示すように、そのAGC42が加算器58とPGA:Programable gain amplifier)59等を備え、加算器58が、黒レベル信号をD/A(Digital/Analog)変換したアナログオフセットをCDS41の出力に加算して、PGA59がこの加算値をゲイン値でゲイン調整してADC43に出力する。CDS41は、CCDアレイ33aの出力する原稿Gのアナログ画像信号に対して低雑音化処理を行い、ADC43は、PGA59の出力をデジタル変換してDSP45に出力する。
DSP45は、AFE44から入力される輝画像データに対して、シェーディング処理等の画像補正を行うとともに、地肌除去処理、フィルタ処理、マスク処理及び誤差拡散処理等の画像処理を行ない、DRAM46に保管し、また、NTSC/PALエンコーダ47やJPEGエンコーダ50に出力する。JPEGエンコーダ50は、DSP45からの画像データをJPEG画像に変換し、メディアI/F51を介してメディアI/F51に装着されているメモリカード52に格納する。また、JPEGエンコーダ50は、メモリカード52に保管されている画像データをメディアI/F51を介して読み取って画像読み取り装置1で処理可能な画像データに変換する。NTSC/PALエンコーダ47は、DSP45からの画像データを表示データ(例えば、PAL(Phase Alternating Line、位相反転線)データ)に変換してDAC48を介してディスプレイ49に表示する。
そして、DSP45は、図19に示すように、複数の画像処理ラインに沿ってADC43からの画像データを画像処理する。すなわち、DSP45は、図19に示すように、画像入力機能部61、シェーディング補正機能部62、ライン間補間機能部63、RGBγ補正機能部64、RGB・YCbCr変換機能部65、フィルタ機能部66、YCbCr・RGB変換機能部67、副走査変倍機能部68、主走査変倍機能部69、誤差拡散/ディザ機能部70、RGB入力グレイ出力機能部71、誤差拡散/ディザ機能部72、RGB入力RGB出力機能部73、RGB・CMYK色空間変調機能部74、CMYKγ補正機能部75、誤差拡散・ディザ補正機能部76及びRGB入力CMYK出力機能部77等を有しており、画像入力機能部61は、イメージセンサユニット3のCCDアレイ33aから入力されAFE44で処理されたRGBの画像入力を、グレイ出力する画像処理ライン、RGB出力する画像処理ライン及びCMYK出力する画像処理ラインに分けて出力する。
すなわち、DSP45は、CCDアレイ33aから入力されAFE44で処理されたRGBの画像データを、画像入力機能部61が、各処理ラインに応じて、シェーディング補正機能部62に入力し、シェーディング補正機能部62は、光源部31の光量の主走査方向の分布バラツキやCCDアレイ33aからADC43の出力までの特性に起因する主走査方向の画像信号のバラツキを補正して、ライン間補間機能部63に出力する。ライン間補間機能部63は、CCDアレイ33aから出力されるRGBの各色の信号に存在する等倍時の各ライン間の位置ズレを補正してRGBγ補正機能部64に出力し、RGBγ補正機能部64は、RGBの反射率データをRGBの濃度データに変換してRGB・YCbCr変換機能部65に出力する。
RGB・YCbCr変換機能部65は、RGBの画像データをYCbCrの画像データに変換して、フィルタ機能部66に出力し、フィルタ機能部66はYデータに対して、フィルタ処理を施して、グレイスケール画像データについては、副走査変倍機能部68に渡し、カラー画像データについては、YCbCr・RGB変換機能部67に渡す。YCbCr・RGB変換機能部67は、YCbCrの画像データをRGBの画像データに変換して、副走査変倍機能部68に出力する。副走査変倍機能部68は、画像データを副走査方向において、例えば、8.0%〜200.0%の範囲で変倍処理して、主走査変倍機能部69に渡し、主走査変倍機能部69は、画像データを主走査方向において、例えば、8.0%〜200.0%の範囲で変倍処理して、グレイスケール画像データについては誤差拡散/ディザ機能部70に、RGB画像データについては、誤差拡散/ディザ機能部72またはRGB・CMYK色空間変調機能部74に出力する。
誤差拡散/ディザ機能部70は、誤差拡散やディザ処理によってグレイスケールの画像データに対して階調処理を施して、RGB入力グレイ出力機能部71に渡し、RGB入力グレイ出力機能部71は、誤差拡散/ディザ機能部70から渡された8bitのグレイスケール画像データを出力する。
誤差拡散/ディザ機能部72は、主走査変倍機能部69から渡されたRGBの画像データに対して誤差拡散やディザ処理によって階調処理を施して、RGB入力RGB出力機能部73に渡し、RGB入力RGB出力機能部73は、誤差拡散/ディザ機能部72からのRGB画像データを画像メモリに保管したり、また、コンピュータや画像形成装置等の画像処理装置に出力する。
RGB・CMYK色空間変調機能部74は、主走査変倍機能部69から渡されたRGBの画像データをCMYK画像データに変換して、CMYKγ補正機能部75に渡し、CMYKγ補正機能部75は、CMYK画像データに対してγ補正を施して誤差拡散・ディザ機能部76に渡す。誤差拡散・ディザ機能部76は、CMYKγ補正機能部75からのCMYK画像データに対して誤差拡散やディザ処理によって階調処理を施して、RGB入力CMYK出力機能部77に渡し、RGB入力CMYK出力機能部77は、誤差拡散/ディザ機能部72からのCMYK画像データをプリンタ等に出力して、プリンタ等での印刷出力に供する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像読み取り装置1は、白基準板8の読取時には、白基準板8をコンタクト部材2に密接させる基準板読み取り位置に移動させて白基準板8の読み取りを適切に行い、原稿Gの搬送時にはコンタクト部材2から離隔した待避位置に移動させて白基準板8の汚れを防止するとともに、原稿Gを吸引によってコンタクト部材2に密接させた状態で搬送させてにじみのない画質の良好な原稿画像の読み取りを行う。
すなわち、画像読み取り装置1は、ADF等の原稿台上に原稿Gがセットされて、操作表示部でスタートキーが操作されると、図20に示すように、基準板読み取り位置移動開始タイミングTaにソレノイド111a、111bへの通電を行い、ソレノイド111a、111bを駆動させて白基準板8を、位置決め部材113a、113bに当接した状態の基準板読み取り位置(画像読み取り位置Pa)へ移動させる。画像読み取り装置1は、この白基準板8が基準板読み取り位置に位置する間の光源オンタイミングTbに、イメージセンサユニット3の光源33を点灯させて、光源33がオンしている間に、白基準板8をイメージセンサユニット3で読み取り、白シェーディング開始タイミングTcから白シェーディング終了タイミングTdの間の白シェーディング期間にシェーディング補正を行う。
したがって、白基準板8が画像読み取り位置Paに位置するときに適切に白基準板8を読み取ることができる。
白シェーディング期間が経過すると、画像読み取り装置1は、光源オフタイミングTeにイメージセンサユニット3の光源33を消灯させ、白基準板待避位置移動開始タイミングTfにソレノイド111a、111bへの通電を停止して、白基準板8をバネ112a、112bの付勢力によってコンタクト部材2から離隔させて待避位置へ移動させる。画像読み取り装置1は、搬送ローラ駆動開始タイミングTgに、前搬送ローラ4及び後搬送ローラ9を駆動させて、原稿Gが前搬送ローラ4及び前従動ローラ5に送り出されてくると、該原稿Gを原稿挿入センサ6で検出し、前搬送ローラ4と前従動ローラ5が、該原稿Gをコンタクト部材2上に搬送する。
画像読み取り装置1は、少なくとも原稿Gがコンタクト部材2上を搬送される間は、吸引ファン101a、101bを駆動させて、吸引タンク100a、100b及び吸引孔20a、20bを通して、吸引を行う。なお、画像読み取り装置1は、吸引ファン101a、101bを、少なくとも原稿Gがコンタクト部材2上を搬送される間、駆動させていれば、常時駆動させてもよく、例えば、原稿の読み取りのスタートボタンが操作部で操作されたときから原稿Gの読み取りが完了するまで駆動させてもよい。
そして、画像読み取り装置1は、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2上に搬送される原稿Gを、レジストセンサ7によって検出し、レジストセンサ7の検出結果に基づいて、イメージセンサユニット3による原稿Gの読み出しタイミングを調整する。すなわち、画像読み取り装置1は、レジストセンサ7が原稿Gを検出したタイミングをトリガとして、イメージセンサユニット3の光源部31の点灯タイミングThと受光部33のCCDアレイ33aの原稿読み取り開始タイミングTi等を生成する。
そして、画像読み取り装置1は、この原稿Gのコンタクト部材2上への搬送において、コンタクト部材2の原稿搬送面2a(上面)が前搬送ローラ4と前従動ローラ5の当接位置よりも所定量だけ上方の位置(原稿Gの面に対して垂直方向上方向の位置)に配置されており、コンタクト部材2の原稿搬送方向上流側(前搬送ローラ4及び前従動ローラ5側)の端部には、原稿搬送方向下流方向に向かって下方から原稿搬送面2aへと滑らかに上昇する傾斜面2bが形成されているので、前搬送ローラ4及び前従動ローラ5によってコンタクト部材2へと送られてきた原稿Gを、該傾斜面2bに沿ってコンタクト部材2の原稿搬送面2aへと滑らかに搬送するとともに、原稿搬送面2aに密接された状態で、該原稿搬送面2a上に搬送する。
そして、画像読み取り装置1は、コンタクト部材2に複数形成された吸引孔20a、20b及びコンタクト部材2の下部に配設された吸引タンク100a、100bを通して吸引ファン101a、101bによる吸引作用によって、原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに密接させた状態で搬送する。
画像読み取り装置1は、原稿Gが画像読み取り位置Paに搬送されてくると、原稿読み取り開始タイミングTiで、イメージセンサユニット3の光源部31から原稿Gに読み取り光照射して原稿Gで反射された反射光をレンズ部32で受光部33のCCDアレイ33aに集光して、CCDアレイ33aで光電変換する原稿Gの画像の読み取りを開始し、行う。
したがって、画像読み取り装置1は、原稿Gの読み取り面をコンタクト部材2上の画像読み取り位置Paに正確に位置させた状態で原稿Gを搬送させることができ、イメージセンサユニット3によって画像読み取り位置Pa上を搬送される原稿Gの画像を高品質で読み取ることができる。
そして、画像読み取り装置1は、原稿Gの後端が画像読み取り位置Paを通過する原稿読み取り終了タイミングTjで原稿Gの読み取りを終了し、原稿Gの排紙トレイへの排出を完了するタイミングを搬送ローラ駆動終了タイミングTlとして、搬送ローラ4、9の駆動を停止する。
画像読み取り装置1は、複数枚の原稿Gを読み取る場合には、上記動作を読取対象の原稿Gの枚数分繰り返し行う。
このように、本実施例の画像読み取り装置1は、前搬送ローラ4と前従動ローラ5及び後搬送ローラ9と後従動ローラ10によって原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2a上に沿って搬送し、原稿搬送面2a近傍を画像読み取り位置として、コンタクト部材2を挟んで原稿Gと反対側に配置されたイメージセンサユニット3で読み取る際に、コンタクト部材2に複数形成された吸引孔20a、20b及びコンタクト部材2の下部(白基準板8と反対側)に配設された吸引タンク100a、100bを通して吸引ファン101a、101bによる吸引作用によって、搬送される原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに所定の密接力で密接させるとともに、シェーディング補正用の白基準データを提供する白基準板8を、画像読み取り位置とコンタクト部材2の原稿搬送面2aから離隔した待避位置とに移動させるレノイド111a、111bとバネ112a、112bを介して、CPU53が、少なくとも原稿Gが画像読み取り位置を搬送されている間は、白基準板8を待避位置へ移動させる位置制御を行っている。
したがって、白基準板8を用いることなく原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに密接させつつ搬送するとともに、白基準板8を、少なくとも原稿Gが読み取り位置を搬送される間は、原稿搬送面2aから離れた待避位置に移動させ、白基準板8の汚れを防止することができるとともに、画像のにじみ及びスジ状画像等の異常画像を適切に防止して、読み取り画像の画像品質を向上させることができる。
また、本実施例の画像読み取り装置1は、コンタクト部材2に複数形成された吸引孔20a、20b及びコンタクト部材2の下部に配設された吸引タンク100a、100bを通して吸引ファン101a、101bによる吸引作用によって、原稿Gを原稿搬送面2aに密接させている。
したがって、原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに密接させるのに、白基準板8やその他の部材を用いていないため、白基準板8が汚れてシェーディング補正の白基準を適切に取得することができなかったり、その他の部材の影響を受けて読み取り画像ににじみが発生することを適切に防止することができ、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の画像読み取り装置1は、白基準板8を待避位置方向に付勢するバネ112a、112bと、白基準板8をバネ112a、112bの付勢力に抗して画像読み取り位置に移動させるソレノイド111a、111bと、を備え、CPU53が、ソレノイド111a、111bの動作を制御して、白基準板8の位置制御を行っている。
したがって、簡単な構成で、白基準板8を画像読み取り位置と待避位置に移動させることができ、白基準板8の汚れを防止することができるとともに、画像のにじみ及びスジ状画像等の異常画像を適切に防止して、読み取り画像の画像品質を向上させることができる。
また、画像読み取り位置を挟んで、原稿搬送方向上流側と下流側に、多数の吸引孔20a、20bを設け、吸引孔20aと吸引孔20bをそれぞれ独立した吸引タンク100a、100bに開口させて、各吸引タンク100a、100bをそれぞれ吸引ファン101a、101bによって吸引している。
したがって、画像読み取り位置を挟んだ原稿搬送方向上流側と下流側で、原稿Gの吸引孔20aと吸引孔20bによる吸引をそれぞれ均一化することができ、画像読み取り位置Paで原稿Gを安定して原稿搬送面2aに密接させることができる。その結果、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
図21〜図25は、本発明の画像読み取り装置の第2実施例を示す図であり、図21は、本発明の画像読み取り装置の第2実施例を適用した画像読み取り装置の要部概略斜視図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像読み取り装置1と同様の画像読み取り装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例と同様の構成部分には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図21において、画像読み取り装置1は、コンタクト部材2の原稿搬送面2a側に、主走査方向に延在する白基準部材200が回転可能に配設されており、白基準部材200は、図22及び図23にその軸方向側面を示すように、軸方向に直交する方向の断面が略半円形状の柱状形状である。白基準部材200は、その半円形の曲面が白色に施された白基準面200aとなっており、少なくとも軸方向一方側端面の軸200bを介して回転可能に支持されているとともに、他方側端面の軸200bに、移動機構部210が取り付けられている。
移動機構部(部材移動手段)210は、該白基準部材200の他方側端面の軸200bに取り付けられた半回転クラッチ(半回転手段)211、該半回転クラッチ211に架け渡された駆動ベルト(回転伝達手段)212、テンションプーリ213等を備えており、駆動ベルト212は、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9及び駆動プーリ220に架け渡されている。駆動プーリ220は、前搬送ローラ4及び後搬送ローラ9を駆動するプーリである。
半回転クラッチ211は、CPU53によってオン/オフ制御され、オンされると、回転する駆動ベルト212の回転を白基準部材200の軸200bに伝達して、白基準部材200を、軸200bを中心として180°回転(半回転)させる。テンションプーリ213は、駆動ベルト212に所定のテンションを付与する。
白基準部材200は、移動機構部210によって、所定のタイミングに、半回転ずつ回転され、白基準面200aがコンタクト部材2側に位置する図22に示す基準板読み取り位置と。白基準面200aがコンタクト部材2とは反対側に位置する図23に示す待避位置とに回転される。
そして、本実施例の画像読み取り装置1は、CPU53が、図24に示すように半回転クラッチ211のオン/オフ動作を制御することで、白基準部材200の回転を制御して、白基準面200aを基準板読み取り位置と待避位置とに回転制御する。なお、図24において、タイミングTb〜Te、タイミングTg〜Tlは、図20と同じであり、Tpは、半回転クラッチ211をオンさせるクラッチオンタイミング、Tqは、半回転クラッチ211をオフさせるクラッチオフタイミングである。
すなわち、画像読み取り装置1は、図24に示すように、白基準部材200の白基準面200aがコンタクト部材2側に面している基準板読み取り位置に位置する状態で、イメージセンサユニット3の光源33を点灯(Tb)させて、光源33がオンしている間に、白基準部材200の白基準面200aをイメージセンサユニット3で読み取り、白シェーディング開始タイミングTcから白シェーディング終了タイミングTdの間の白シェーディング期間にシェーディング補正を行う。
白シェーディング期間が経過すると、画像読み取り装置1は、光源オフタイミングTeにイメージセンサユニット3の光源33を消灯させ、搬送ローラ駆動開始タイミングTgに駆動プーリ220を駆動させて駆動ベルト212を介して前搬送ローラ4及び後搬送ローラ9を駆動させる。白基準面200aの待避位置への移動を開始させるタイミングであるクラッチオンタイミングTpに、半回転クラッチ211の動作をオンさせて、白基準部材200を駆動ベルト212の回転によって回転させ、白基準面200aを待避位置に回転させる。画像読み取り装置1は、上記図20の場合と同様に、搬送されてくる原稿Gを原稿挿入センサ6が検出し、前搬送ローラ4と前従動ローラ5が、該原稿Gをコンタクト部材2上に搬送するとともに、少なくとも原稿Gがコンタクト部材2上を搬送される間は、吸引ファン101a、101bを駆動させて、吸引タンク100a、100b及び吸引孔20a、20bを通して、吸引を行う。画像読み取り装置1は、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2上に搬送される原稿Gを、レジストセンサ7によって検出し、レジストセンサ7の検出結果に基づいて、イメージセンサユニット3による原稿Gの読み出しタイミングを調整する。
そして、画像読み取り装置1は、原稿Gの後端が画像読み取り位置を通過する原稿読み取り終了タイミングTjで原稿Gの読み取りを終了し、原稿Gの排紙トレイへの排出を完了するタイミングを搬送ローラ駆動終了タイミングTlとして、搬送ローラ4、9の駆動を停止するが、この搬送ローラ駆動終了タイミングTlよりも直前の駆動プーリ220が回転している状態で、半回転クラッチ211をオンさせて、白基準部材200を駆動ベルト212の回転によって回転させ、白基準面200aをコンタクト部材2側に面する基準板読み取り位置に回転させる。
画像読み取り装置1は、複数枚の原稿Gを読み取る場合には、上記動作を読取対象の原稿Gの枚数分繰り返し行う。
このように、本実施例の画像読み取り装置1は、白基準部材200が、その軸方向に直交する方向の断面が半円形状の柱状に形成され該半円形部分が白基準データを提供する白基準面200aとなっており、該白基準部材200の軸200bを保持して該軸200bを中心に白基準部材200を180°回転(半回転)させるオン動作と回転を停止させるオフ動作を行う半回転クラッチ211と、前搬送ローラ4及び後搬送ローラ9を回転駆動させる駆動プーリ220の搬送動作を回転力として半回転クラッチ211に伝達する駆動ベルト212と、を有し、CPU53が、半回転クラッチ211のオン動作とオフ動作を制御して、白基準部材200の位置制御を行っている。
したがって、簡単な構成かつ部品を削減しつつ白基準板8を画像読み取り位置と待避位置に移動させることができ、白基準板8の汚れを防止することができるとともに、画像のにじみ及びスジ状画像等の異常画像を適切に防止して、読み取り画像の画像品質を向上させることができる。
なお、本実施例においては、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9及び駆動プーリ220が、イメージセンサユニット3と同じ側に、配置され、白基準部材200がイメージセンサユニット3と反対側に配置されている場合に適用しているが、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9および駆動プーリ220は、図25に示すように、原稿搬送経路を挟んでイメージセンサユニット3とは反対側の位置に配置されていてもよい。なお、図25において、230は、ガイド板であり、231は、テンションプーリである。
このようにすると、前搬送ローラ4、後搬送ローラ9、駆動プーリ220及び駆動ベルト212が白基準部材200と同じ側に配置されるため、移動機構部210の構成を簡素なものとすることができる。
図26〜図35は、本発明の画像読み取り装置の第3実施例を示す図であり、図26は、本発明の画像読み取り装置の第3実施例を適用した画像読み取り装置の要部概略構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像読み取り装置1と同様の画像読み取り装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例と同様の構成部分には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図26において、本実施例の画像読み取り装置300は、そのコンタクト部材2の上面である原稿搬送面2aに、原稿搬送方向途中位置から原稿搬送方向所定幅の領域にわたって主走査方向に所定長さを有する凹部310が形成されている。この凹部310の主走査方向の長さ(主走査幅)は、最大読み取り原稿Gの原稿幅よりも短く、かつ、最大読み取り原稿Gの画像幅より長く形成されている。したがって、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2の傾斜面2bに沿って原稿搬送面2a上に搬送されてきた原稿Gは、その主走査方向両端部の非画像領域が原稿搬送面2a上を移動し、その読み取り対象の画像領域が凹部310に面した状態で、原稿搬送方向に搬送される。
凹部310は、コンタクト部材2の原稿搬送面2aから凹部310の底に向かって下降する傾斜面310aと、該傾斜面310aに連続して該底から原稿搬送面2aに向かって滑らかに上昇する傾斜面310bと、が形成され、その原稿搬送方向の断面が傾斜面310aと傾斜面310bによって三角形状に窪んだ形状となっている。
そして、上記イメージセンサユニット3は、この凹部310の原稿搬送方向上流側傾斜面310aの上部における原稿搬送面2a近傍位置を画像読み取り位置として、この画像読み取り位置の原稿Gの画像を読み取る。
画像読み取り装置300は、コンタクト部材2を挟んで、イメージセンサユニット3と反対側に白基準板8が配設されており、白基準板8は、第1実施例の画像読み取り装置1と同様に、移動機構部110に保持されている。移動機構部110は、第1実施例と同様に、一対のソレノイド111a、111b、一対のバネ112a、112b及び一対の位置決め部材113a、113b等を備えていて、同様の動作を行う。
画像読み取り装置1は、この前搬送ローラ4と前従動ローラ5の当接位置が、第1実施例と同様に、コンタクト部材2の原稿搬送面2aよりも所定量だけ下方の位置(原稿Gの面に対して垂直方向の下方向の位置)に設定されている。
コンタクト部材2は、その原稿Gの搬送方向上流側(前搬送ローラ4及び前従動ローラ5側)の端部に、原稿搬送方向下流方向に向かって下方から原稿搬送面2aへと滑らかに上昇する傾斜面2bが形成されており、前搬送ローラ4及び前従動ローラ5によって送られてきた原稿Gは、該傾斜面2bに沿ってコンタクト部材2の原稿搬送面2aへと搬送されて、原稿搬送面2aに密接した状態で原稿搬送面2a上を搬送される。
コンタクト部材2の原稿搬送面2a上を搬送された原稿Gは、コンタクト部材2の原稿搬送方向下流側の後搬送ローラ9と後従動ローラ10の当接部に進入し、後ローラ9及び後従動ローラ10は、図示しない駆動モータによって後搬送ローラ9が図26に矢印で示す方向に回転駆動されて原稿Gを原稿搬送方向に搬送して図示しない原稿排紙テーブルに排出する。後搬送ローラ9と後従動ローラ10は、その当接位置が、原稿面に対して垂直方向において、コンタクト部材2の上面である原稿搬送面2aと略同位置に設定されている。この後搬送ローラ9は、前搬送ローラ4の回転速度よりも多少速い回転速度で回転駆動され、後搬送ローラ9と後従動ローラ10へと搬送されてきた原稿Gを、前搬送ローラ4との速度差によって該原稿Gに所定の張力を発生させた状態で、搬送する。
そして、本実施例の画像読み取り装置300は、原稿台上に原稿Gがセットされて、操作表示部でスタートキーが操作され、ADF等の原稿台上にセットされた原稿Gが、前搬送ローラ4及び前従動ローラ5に送り出されてくると、該原稿Gを原稿挿入センサ6で検出して、前搬送ローラ4と前従動ローラ5が、該原稿Gをコンタクト部材2上に搬送する。画像読み取り装置1は、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2上に搬送される原稿Gを、レジストセンサ7によって検出し、レジストセンサ7の検出結果に基づいて、第1実施例の場合と同様に、移動機構部110による白基準板8の読み取り基準位置と待避位置への移動を制御するとともに、イメージセンサユニット3による原稿Gの読み出しタイミングを調整する。
また、画像読み取り装置300は、吸引ファン101a、101bを駆動させることで、吸引タンク100a、100b及び吸引孔20a、20bを通してコンタクト部材2上を搬送される原稿Gをコンタクト部材2の原稿搬送面2aに密接させた状態で搬送する。
そして、本実施例の画像読み取り装置300は、コンタクト部材2の原稿搬送面2aに、原稿搬送方向途中位置から原稿搬送方向所定幅の領域にわたって主走査方向に所定長さを有する凹部310が形成されている。この凹部310の主走査方向の長さ(主走査幅)は、最大読み取り原稿Gの原稿幅よりも短く、かつ、最大読み取り原稿Gの画像幅より長く形成されている。したがって、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2の傾斜面2bに沿って原稿搬送面2a上に搬送されてきた原稿Gは、上述のように原稿搬送面2aに密接した状態で、かつ、その主走査方向両端部の非画像領域が原稿搬送面2a上を移動し、その読み取り対象の画像領域が凹部310に面した状態で、原稿搬送方向に搬送される。
そして、原稿Gは、原稿読み取り面をコンタクト部材2の原稿搬送面2a側にした状態で、コンタクト部材2の原稿搬送面2a上を搬送され、このコンタクト部材2には、凹部310よりも原稿搬送方向上流側及び凹部310よりも原稿搬送方向下流側の双方に、それぞれ多数の吸引孔20a、20bが形成されていて、吸引タンク100a、100bを介して吸引ファン101a、101bによって吸引される。
したがって、コンタクト部材2の原稿搬送面2a上を搬送される原稿Gは、吸引孔20a、20bによって吸引され、凹部310を挟んだ原稿搬送方向上流側と下流側で原稿搬送面2a上に密接した状態で、原稿搬送面2aに密接した状態で搬送される。
画像読み取り装置300は、原稿Gが凹部310の原稿搬送方向上流側の傾斜面310a上部であって原稿搬送面2aと略同じ高さ位置に設定されている画像読み取り位置に搬送されてくると、イメージセンサユニット3によって原稿Gの画像の読み取りを行い、原稿Gの先端を後搬送ローラ9と後従動ローラ10に搬送して原稿Gの先端がくわえ込まれると、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9との速度差によって原稿Gに所定の張力が発生して、凹部310内に弛んで湾曲することを抑制した状態で原稿Gを搬送する。
また、コンタクト部材2の凹部310は、その原稿搬送方向下流側端部に、傾斜面310bが形成されており、原稿Gの先端が凹部310内に入り込んだ場合にも、原稿Gは、その先端が、凹部310の下流側の傾斜面310bを滑らかに登って、しわが発生したり、損傷することなく、滑らかに搬送される。
このように、本実施例の画像読み取り装置300は、コンタクト部材2の上面である原稿搬送面2aに、原稿搬送方向途中位置から原稿搬送方向所定長さの領域にわたって主走査方向に所定長さを有する凹部310が形成されている。該凹部310の原稿搬送方向上流側には、傾斜面310aが形成され、また、原稿搬送方向下流側には、傾斜面310bが形成されている。画像読み取り装置300は、該凹部310の傾斜面310aの位置を画像読み取り位置としている。さらに、画像読み取り装置300は、コンタクト部材2に形成された吸引孔20a、20bで原稿搬送面2aに密接させた状態で原稿Gを搬送させて、凹部310の傾斜面310a部分を画像読み取り位置として原稿Gの読み取りを行っている。すなわち、凹部310の原稿搬送方向上流側及び下流側に、吸引孔20a、20bを形成して原稿Gを吸引して、原稿Gが浮き上がった状態となることを抑制して、原稿搬送面2aに密接させた状態で搬送して、原稿Gの画像の読み取りを行う。
したがって、画像読み取り位置のコンタクト部材2にゴミや埃等の異物が付着することを抑制することができるとともに、原稿Gを張った状態で画像読み取り位置上を搬送させることができ、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
また、吸引孔20a、20bを吸引タンク100a、100bを介して静圧によって吸引しているため、各吸引孔20a、20bから同様の圧力で安定して原稿Gを吸引することができ、画像読み取り位置での原稿Gの上下方向の位置を安定して一定の位置にすることができる。その結果、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
さらに、凹部310を挟んで、原稿搬送方向上流側と下流側に、多数の吸引孔20a、20bを設け、吸引孔20aと吸引孔20bをそれぞれ独立した吸引タンク100a、100bに開口させて、各吸引タンク100a、100bをそれぞれ吸引ファン101a、101bによって吸引している。
したがって、凹部310を挟んだ原稿搬送方向上流側と下流側で、原稿Gの吸引孔20aと吸引孔20bによる吸引をそれぞれ均一化することができ、画像読み取り位置での原稿Gの上下方向を安定して一定位置にすることができる。その結果、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
また、本実施例の画像読み取り装置300は、原稿搬送方向上流側の吸引孔20aで、原稿Gに付着しているゴミや埃等の異物を吸引して除去することができ、原稿Gに付着しているゴミ等による画像の劣化を防止して、読み取り画像の画像品質をより一層向上させることができる。
なお、図28に示すように、1つの駆動プーリ320で、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9を駆動する場合、駆動プーリ320と前搬送ローラ4の前搬送プーリ4a及び後搬送ローラ9の後搬送プーリ9aに駆動ベルト321を張り渡し、前搬送プーリ4aのプーリ径を後搬送プーリ9aのプーリ径よりも大きくする。
このようにすることで、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9との速度差によって原稿Gに所定の張力が発生して、凹部320内に弛んで湾曲することを抑制した状態で原稿Gを搬送する。
ところが、1つの駆動プーリ320で、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9を駆動する場合、図29から図31に示すように、原稿Gが前搬送ローラ4と後搬送ローラ9のどの位置に搬送されている状態であるかによって、原稿Gの搬送速度が変化するおそれがあるため、原稿Gの搬送位置に応じて、駆動プーリ320の回転速度を調整することで、少なくとも原稿Gが原稿読み取り位置を通過している間は、原稿Gの搬送速度を一定にする。
すなわち、図29に示すように、原稿Gが前搬送ローラ4と前従動ローラ5のみに挟まれて搬送され、後搬送ローラ9と後従動ローラ10に到達していないときには、駆動プーリ320を同じ回転速度で回転させた場合、前搬送ローラ4の前搬送プーリ4aのプーリ径が後搬送ローラ9の後搬送プーリ9aのプーリ径よりも大きいため、後搬送ローラ9よりも前搬送ローラ4の方が回転速度が速く、原稿Gが回転速度の速い後搬送ローラ9と後従動ローラ10との間に搬送されると、原稿Gの搬送速度が回転速度の速い後搬送ローラ9と後従動ローラ10によって搬送されることで速くなるおそれがある。そこで、この搬送速度の変化を防止するために、例えば、原稿Gが後搬送ローラ9と後従動ローラ10との間に搬送された時点で、駆動プーリ320の回転速度を、原稿Gが後搬送ローラ9と後従動ローラ10との間に搬送されるまでの駆動プーリ320の回転速度から前搬送プーリ4aのプーリ径と後搬送プーリ9aのプーリ径に基づいた回転速度に遅くする。このようにすると、原稿Gの搬送速度を一定にすることができる。この場合、前搬送ローラ4と前従動ローラ5に挟まれている部分と後搬送ローラ9と後従動ローラ10で挟まれている部分のいずれかまたは双方で原稿Gとの間で滑りが発生した状態で、原稿Gは張られた状態で搬送される。
また、原稿Gが前搬送ローラ4と前従動ローラ5に挟まれ、かつ、後搬送ローラ9と後従動ローラ10に挟まれて搬送されている状態から、図31に示すように、前搬送ローラ4と前従動ローラ5の間から原稿Gの後端が抜けると、前搬送ローラ4と前従動ローラ5による原稿Gの引っ張りがなくなり、原稿Gが後搬送ローラ9と後従動ローラ10によってのみ搬送されるため、原稿Gの搬送速度が速くなる。そこで、原稿Gが前搬送ローラ4と前従動ローラ5の間を抜けるタイミングで、駆動プーリ320の回転速度を、前搬送ローラ4と前従動ローラ10による引っ張りで速度が遅くなっていた分だけ、遅くする。このようにすると、原稿Gの搬送速度を一定にすることができる。
また、上記コンタクト部材2の原稿搬送面2aに形成する凹部としては、上記三角形状に限るものではなく、例えば、図32に示すように、原稿搬送方向途中位置から原稿搬送方向全ての領域にわたって主走査方向に所定長さを有する凹部330が形成されてLEDもよい。この凹部330の主走査方向の長さ(主走査幅)は、最大読み取り原稿Gの原稿幅よりも短く、かつ、最大読み取り原稿Gの画像幅よりも長く形成されている。したがって、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2の傾斜面2bに沿って原稿搬送面2a上に搬送されてきた原稿Gは、凹部330の位置において、その主走査方向両端部の非画像領域が原稿搬送面2a上を移動し、その読み取り対象の画像領域が凹部20に面した状態で、副走査方向である原稿搬送方向に搬送される。さらに、凹部としては、例えば、図33に示すように、コンタクト部材2の原稿搬送面2aに、原稿搬送方向途中位置から原稿搬送方向所定幅の領域にわたって主走査方向に所定長さを有する凹部340が形成されており、凹部340の主走査方向の長さ(主走査幅)は、最大読み取り原稿Gの原稿幅よりも短く、かつ、最大読み取り原稿Gの画像幅より長く形成されている。したがって、前搬送ローラ4と前従動ローラ5によってコンタクト部材2の傾斜面2bに沿って原稿搬送面2a上に搬送されてきた原稿Gは、凹部340においてその主走査方向両端部の非画像領域が原稿搬送面2a上を移動し、その読み取り対象の画像領域が凹部340に面した状態で、原稿搬送方向に搬送される。なお、図32及び図33には、吸引孔20a、20bが図示されていないが、図1及び図2の場合と同様に形成されている。
さらに、上記コンタクト部材2は、図34及び図35に示すように、その周囲、特に、原稿Gの搬送方向前後が搬送ガイド板350によってガイドされる状態で配置されていてもよい。なお、図34は、前搬送ローラ4と後搬送ローラ9が、前搬送ローラ4用の前搬送プーリ4a、後搬送ローラ9用の後搬送プーリ9a、駆動プーリ351及びテンションプーリ352に架け渡された駆動ベルト353を駆動モータ354で回転駆動される場合に適用した図となっている。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、搬送される原稿の画像を読み取るスキャナ装置、複写装置、複合装置等の画像読み取り装置に利用することができる。
1 画像読み取り装置
2 コンタクト部材
2a 原稿搬送面
2b 傾斜面
3 イメージセンサユニット
4 前搬送ローラ
4a 前搬送プーリ
5 前従動ローラ
6 原稿挿入センサ
7 レジストセンサ
8 白基準板
9 後搬送ローラ
9a 後搬送プーリ
10 後従動ローラ
20a、20b 吸引孔
Pa 画像読み取り位置
31 光源部
G 原稿
41 CDS
42 AGC
43 ADC
44 AFE
45 DSP
46 DRAM
47 NTSC/PALエンコーダ
48 DAC
49 ディスプレイ
50 JPEGエンコーダ
51 メディアI/F
52 メモリカード
53 CPU
54 フラッシュROM
55 SRAM
56 タイミングジェネレータ
57 垂直ドライバ
61 画像入力機能部
62 シェーディング補正機能部
63 ライン間補間機能部
64 RGBγ補正機能部
65 RGB・YCbCr変換機能部
66 フィルタ機能部
67 YCbCr・RGB変換機能部
68 副走査変倍機能部
69 主走査変倍機能部
70 誤差拡散/ディザ機能部
71 RGB入力グレイ出力機能部
72 誤差拡散/ディザ機能部
73 RGB入力RGB出力機能部
74 RGB・CMYK色空間変調機能部
75 CMYKγ補正機能部
76 誤差拡散・ディザ補正機能部
77 RGB入力CMYK出力機能部
100a、100b 吸引タンク
101a、101b 吸引ファン
111a、111b ソレノイド
112a、112b バネ
113a、113b 位置決め部材
200 白基準部材
200a 白基準面
200b 軸
210 移動機構部
211 半回転クラッチ
212 駆動ベルト
213 テンションプーリ
220 駆動プーリ
230 ガイド板
231 テンションプーリ
300 画像読み取り装置
310 凹部
310a,310b 傾斜面
320 駆動プーリ
330 凹部
340 凹部
350 搬送ガイド板
351 駆動プーリ
352 テンションプーリ
353 駆動ベルト
354 駆動モータ
特開2003−324586号公報

Claims (4)

  1. 原稿が搬送される搬送面を有する透明部材と、
    原稿を前記透明部材の前記搬送面上に沿って搬送する搬送手段と、
    前記透明部材を挟んで原稿と反対側に配置されて前記搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段側に位置して前記搬送手段によって搬送される前記原稿を前記透明部材の前記搬送面に所定の密接力で密接させる密接手段と、
    白基準面を有し、主走査方向に沿った軸を中心に回転する白基準部材と、
    前記軸を中心に前記白基準部材を回転させる回転動作と前記白基準部材の回転を停止させる回転停止動作を行う回転手段と、
    前記搬送手段の搬送動作の駆動力を前記白基準部材に供給する回転伝達手段と、
    前記読取手段によって読み取られる原稿の画像位置を画像読み取り位置とし、少なくとも前記搬送手段によって原稿が前記画像読み取り位置を搬送されている間は前記密接手段によって前記原稿を前記透明部材に密接させる密接制御手段と、
    前記回転手段による前記回転動作と前記回転停止動作を制御する白基準位置制御手段と、を有し、
    前記白基準位置制御手段は、
    少なくともシェーディング補正を行っている間は、前記白基準部材の前記白基準面を透明部材に対向する基準部材読み取り位置に位置するように制御し、
    少なくとも前記読取手段によって原稿が前記画像読み取り位置を搬送されている間は、前記白基準部材の前記白基準面を前記基準部材読み取り位置以外の退避位置に位置するように制御することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記密接手段は、
    前記透明部材の前記搬送面に開口する複数の吸引孔と、
    該吸引孔を通して所定の吸引圧で吸引する吸引手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  3. 前記白基準部材は、
    その軸方向に直交する断面が半円形状の柱状に形成され、該半円形の曲面上に前記白基準面を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記透明部材の前記搬送面に、前記主走査方向に所定幅を有し原稿搬送方向に所定長さを有する凹部が形成され、
    前記読み取り手段は、
    前記原稿が前記凹部上で所定の高さ位置に浮いている領域を前記画像読み取り位置とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の画像読取装置。
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