JP5421857B2 - 吸着剤及びその製造方法、並びに燃料の脱硫方法 - Google Patents
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Description
安全性に優れた吸着剤である。
本実施形態に係る吸着剤は、多孔質担体と、該多孔質担体に担持されたテトラフルオロホウ酸銀と、を含む。
本実施形態に係る燃料の脱硫方法は、硫黄分を含有する燃料と、上記の吸着剤とを接触させて、燃料から硫黄分を除去する工程を備える。
以下、燃料電池システムの好適な一例について説明する。なお、以下に示す燃料電池システムは水素製造装置を備えるものであり、水素製造装置についても併せて説明する。
ビーカーに5.45gのイオン交換水を秤取し、0.393gのテトラフルオロホウ酸銀(AgBF4)を加えて溶解させ、6.7%テトラフルオロホウ酸銀水溶液を得た。2.11gのMCM−41粉末(平均細孔径2.4nm、Si/Al(原子比)=6.1)を蒸発皿に秤取し、テトラフルオロホウ酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤A」という。)を得た。
ビーカーに5.41gのイオン交換水を秤取し、0.410gの酢酸銀((CH3COO)Ag)を加えて溶解させ、7.0%酢酸銀水溶液を得た。2.12gのMCM−41粉末(平均細孔径2.4nm、Si/Al(原子比)=6.1)を蒸発皿に秤取し、酢酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤B」という。)を得た。
ビーカーに5.36gの20%硝酸水溶液を秤取し、0.354gの硫酸銀(Ag2(SO4))を加えて溶解させ、6.2%硫酸銀水溶液を得た。2.09gのMCM−41粉末(平均粒子径2.4nm、Si/Al=6.1)を蒸発皿に秤取り、硫酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤C」という。)を得た。
ビーカーに5.33gのイオン交換水を秤取し、0.384gのトリフルオロメタンスルホン酸銀((CF3SO3)Ag)を加えて溶解させ、6.7%トリフルオロメタンスルホン酸銀水溶液を得た。2.11gのMCM−41粉末(平均細孔径2.4、Si/Al(原子比)=6.1)を蒸発皿に秤取し、トリフルオロメタンスルホン酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下「吸着剤D」という。)を得た。
ビーカーに5.39gのイオン交換水を秤取り、0.354gのトリフルオロ酢酸銀((CF3COO)Ag)を加えて溶解させ、6.2%トリフルオロ酢酸銀水溶液を得た。2.09gのMCM−41(平均細孔径2.4nm、Si/Al(原子比)=6.1)を蒸発皿に秤取し、トリフルオロ酢酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤E」という。)を得た。
実施例1及び比較例1〜4で得られた吸着剤A〜Eについて以下の試験を行い、脱硫活性を評価した。
200ppmのベンゾチオフェンを含むn−ドデカン溶液50ccに吸着剤0.2gを加え、室温下で2時間撹拌した。その後、濾過によりn−ドデカン溶液を回収し、溶液中のベンゾチオフェン濃度を測定した。そして、得られたベンゾチオフェン濃度の測定値と、各吸着剤の銀の含有量とから、銀の有効利用率(銀の単位量当たりの脱硫活性)を求め、脱硫活性を評価した。得られた結果を表1に示す。
ビーカーに3.88gのイオン交換水を秤取し、1.23gのテトラフルオロホウ酸銀を加えて溶解させ、24.1%テトラフルオロホウ酸銀水溶液を得た。2.64gのシリカ−アルミナ粉末(平均細孔径10.6nm、Si/Al(原子比)=1.9)を蒸発皿に秤取し、テトラフルオロホウ酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤F」という。)を得た。
ビーカーに3.95gのイオン交換水を秤取り、1.21gの酢酸銀を加えて溶解させ、23.4%酢酸銀水溶液を得た。2.61gのシリカ−アルミナ粉末(平均細孔径10.6nm、Si/Al(原子比)=1.9)を蒸発皿に秤取し、酢酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤G」という。)を得た。
ビーカーに3.33gのイオン交換水を秤取し、0.424gのテトラフルオロホウ酸銀を加えて溶解させ、11.3%テトラフルオロホウ酸銀水溶液を得た。2.28gのシリカ−アルミナ粉末(平均細孔径10.6nm、Si/Al(原子比)=1.9)を蒸発皿に秤取り、テトラフルオロホウ酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤H」という。)を得た。
ビーカーに3.43gのイオン交換水を秤取り、0.424gの酢酸銀を加えて溶解させて11.0%酢酸銀水溶液を得た。2.21gのシリカ−アルミナ粉末(平均細孔径10.6nm、Si/Al(原子比)=1.9)を蒸発皿に秤取し、酢酸銀水溶液を薬さじで粉末を馴染ませながらスポイトで数滴ずつ加えた。その後、80oCで終夜乾燥させて吸着剤(以下、「吸着剤I」という。)を得た。
Claims (5)
- 多孔質担体と、該多孔質担体に担持されたテトラフルオロホウ酸銀と、を含む、燃料の脱硫に用いられる吸着剤。
- 多孔質担体に、テトラフルオロホウ酸銀水溶液を加える第1の工程と、
前記第1の工程後に得られる前記多孔質担体を乾燥させ、前記多孔質担体及び該多孔質担体に担持されたテトラフルオロホウ酸銀を含む吸着剤を得る第2の工程と、
を備える、燃料の脱硫に用いられる吸着剤の製造方法。 - 硫黄分を含有する燃料と請求項1に記載の吸着剤とを接触させて、前記燃料から前記硫黄分を除去する工程を備える、燃料の脱硫方法。
- 前記燃料と前記吸着剤とを5℃以上70℃以下の温度で接触させる、請求項3に記載の脱硫方法。
- 前記燃料が灯油である、請求項3又は4に記載の脱硫方法。
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