JP5421489B1 - タイヤおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明によれば、未印刷部分を減少させた印刷層を有するタイヤおよびその製造方法を提供することができる。
【解決手段】本発明のタイヤは、サイドウォール部に、タイヤ表面からタイヤ径方向外側に向かって突出したスピューを有し、前記スピューは、輪郭部分と該輪郭部分の内側部分とからなる中空状の形状を有し、前記内側部分のタイヤ表面の高さは、前記輪郭部分の高さより低く、前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.8mm以下であり、前記スピューの高さは、0.3mm以上1.8mm以下であり、前記サイドウォール部に印刷層を有し、該印刷層の高さは、前記スピューの高さより低く、前記スピューは、前記タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側に前記タイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置していることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、タイヤおよびその製造方法に関するものである。
従来、生タイヤを加硫する際、モールドにベントホールと称される小孔を設け、この小孔から金型内のエアを排出し、残留エアが発生するのを抑制していた。このとき、スピューと称されるひげ状のゴムが形成される。
ところで、一般に、タイヤにおいては、所定の文字、記号、模様等をサイドウォール部に表示することが行われ、例えば特許文献1に記載のように、印刷により表示部を形成する技術がある。
特開2012−030768号公報
しかしながら、上記スピューは、タイヤ表面の法線方向に対して多少傾いて延びているのが通常であり、従って、該スピューの影となるタイヤ表面部分ができてしまうため、表示部を印刷するに際し、インクを塗布することができない部分が生じ、印刷層に未印刷部分が生じてしまうという問題があった。
従って、本発明の目的は、未印刷部分を減少させた印刷層を有するタイヤおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、上記スピューの平面形状を中空状とし、その高さ及び厚さを所定の範囲に規制することが、未印刷部分を減少させる上で有効であるという新規知見を得て、本発明を完成するに至った。本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明のタイヤは、前記タイヤのサイドウォール部に、タイヤ表面からタイヤ径方向外側に向かって突出したスピューを有し、前記スピューは、輪郭部分と該輪郭部分の内側部分とからなる中空状の形状を有し、前記内側部分のタイヤ表面の高さは、前記輪郭部分の高さより低く、前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.8mm以下であり、前記スピューの高さは、0.3mm以上1.8mm以下であり、前記サイドウォール部に印刷層を有し、該印刷層の高さは、前記スピューの高さより低く、前記スピューは、前記タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側に前記タイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置していることを特徴とする。この構成によれば、印刷層の未印刷部分を低減することができる。
ここで、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムを指す。また、規定内圧とは、適用サイズのタイヤにおける上記規格のタイヤの最大負荷能力に対応する内圧をいうものとする。また、「スピューの厚さ」とは、平面視における、スピューの最大厚さをいうものとする。さらに、「スピューの高さ」とは、側面視における、スピューの最大高さをいうものとする。
また、本発明にあっては、前記スピューの高さは、1.2mm以下であることが好ましい。上記の範囲とすることにより、未印刷層の未印刷部分をさらに減少させつつ、印刷の品質を高めることができる。
さらに、本発明では、前記スピューの輪郭部分の平面視における面積は、25mm以下であることが好ましい。上記の範囲とすることにより、印刷層を保護しつつ、サイドウォール部の擦れにより生じる違和感を低減することができる。
さらにまた、本発明においては、前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。上記の範囲とすることにより、スピューの剛性を確保しつつも、サイドウォール部の擦れにより生じる違和感を低減することができるからである。
ここで、本発明のタイヤの製造方法は、金型を用いて生タイヤを加硫してタイヤを成形する加硫工程と、前記加硫工程により成形されたタイヤのサイドウォール部に、印刷層を形成する工程と、を含み、前記加硫工程において、前記サイドウォール部に、前記金型に設けられたエア排出口の位置に対応する位置に、タイヤ表面からタイヤ径方向外側に向かって突出したスピューが形成され、前記スピューは、輪郭部分と該輪郭部分の内側部分とからなる中空状の形状を有し、前記内側部分のタイヤ表面の高さは、前記輪郭部分の高さより低く、前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.8mm以下であり、前記スピューの高さは、0.3mm以上1.8mm以下であり、前記印刷層の高さは、前記スピューの高さより低く、前記スピューは、前記タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側に前記タイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置していることを特徴とする。この方法によれば、工数をかけずに、印刷層の未印刷部分を低減したタイヤを製造することができる。
本発明によれば、未印刷部分を減少させた印刷層を有するタイヤおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるタイヤの幅方向断面図である。 図1の点P付近を拡大して示す図である。 (a)(b)スピュー7を示す平面図である。 スピュー7を示す側面図である。 (a)従来のタイヤの製造過程における印刷時の様子を模式的に示す図である。(b)従来のタイヤ製造過程における追加工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかるタイヤの製造過程における印刷時の様子を模式的に示す図である。 開放状態におけるベントホール開閉弁を示す断面図である。 閉止状態におけるベントホール開閉弁を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に例示説明する。
<タイヤ>
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤの幅方向断面図である。図1は、タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした、基準状態の際のタイヤ幅方向断面を示している。図1では、タイヤ赤道面CLを境界とするタイヤ幅方向一方の半部のみを図示しているが、他方の半部についても同等であるため、図示を省略している。図1に示すように、このタイヤは、一対の(図示では片側のみ)ビード部1に埋設されたビードコア1aと、ビードコア1aにトロイダル状に跨るカーカス2と、カーカス2のクラウン部のタイヤ径方向外側に配置されたベルト3と、トレッド4とを有している。
図2は、図1におけるタイヤのサイドウォール部5の、特にタイヤ最大幅部に対応する点P付近(図1において、点線の円で示している)を拡大して示す図である。図2に示すように、このタイヤは、サイドウォール部5に、タイヤ表面6からタイヤ外面側に向かって突出したスピュー7を有している。このスピュー7は、金型を用いて生タイヤを加硫してこのタイヤを成形する際に、該金型に設けられたエア排出口からエアと共に排出されたゴムによって形成されたものであり、従って、このスピュー7は、該金型のエア排出口の位置に対応する位置に形成されている。より具体的には、図2に示すように、上記基準状態において、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側にタイヤの断面高さSHの5%以下の範囲Z内にスピュー7が位置している。
図3(a)(b)は、本実施形態のタイヤのスピュー7をタイヤ外面側から見た図である。図3(a)(b)に示すように、スピュー7は、輪郭部分7aとその内側部分7bとからなる中空状の形状である。スピュー7の輪郭部分7aの内側部分7bのタイヤ表面6の高さは、輪郭部分7aの高さより低くなっている。図3(a)に示す例では、スピュー7は、平面視で円環状の厚さtの輪郭部分7aを有しており、従って、スピュー7は、中空の円筒状である。また、図3(b)に示す例では、スピュー7は、平面視で正方形の4辺に厚さtをもたせた形状の輪郭部分7aを有しており、従って、スピュー7は、中空の角筒状である。ここで、スピュー7の輪郭部分7aの厚さtは、0.8mm以下である。なお、図3(a)(b)においては、スピュー7の輪郭部分7aの厚さtは、一定であるが、厚さは変化していても良い。さらに、図3(a)(b)に示す例では、スピュー7の輪郭部分7aは、連続した形状であるが、輪郭部分7aは、途中で途切れていても良い。その場合、内側部分7bとは、輪郭部分7aを仮想的に平滑に接続した場合の内側をいうものとする。
図4は、本実施形態のタイヤのスピュー7を側面から見た図である。図4に示すように、この例では、スピュー7の輪郭部分7aの内側のタイヤ表面6は、スピュー7の輪郭部分の外側のタイヤ表面6と同じ高さである。この例のように、本発明では、スピュー7の輪郭部分7aの内側部分7bのタイヤ表面6の高さは、輪郭部分7aの高さより低くなっている。さらに、スピュー7の高さは、0.3mm以上1.8mm以下である。そして、このタイヤは、サイドウォール部5に印刷層8を有し、該印刷層8の高さは、スピュー7の高さより低い。以下、本実施形態のタイヤの作用効果について説明する。
図5(a)は、従来のタイヤ製造過程における印刷時の様子を模式的に示す図である。図5(a)に示すように、従来のタイヤのスピュー7は、中実状の円柱形状である。図5(a)に示すように、従来、印刷時にスピュー7が折れることにより、スピュー7の影になった部分が大きな未印刷部分としてタイヤのサイドウォール部5に残ってしまう。一方、図6は、本実施形態のタイヤ製造過程における印刷時の様子を模式的に示す図である。図6に示すように、本実施形態では、スピュー7は、中空状の形状であり、かつ、スピュー7の高さh及びスピュー7の厚さtを所定の範囲内としたため、タイヤのサイドウォール部5にスピュー7を有しつつも、表示部等を印刷する際の未印刷部分(の面積)を減少させることができる。すなわち、スピュー7の高さhが、1.8mm超であると、スピュー7がタイヤ径方向に対して傾斜しやすく、タイヤ表面にスピュー7の影となる部分が生じやすくなってしまう。また、スピュー7の高さhが、1.8mm超であると、印刷時にヘッドがタイヤ表面6に近づきにくくなり、印刷品質が低下してしまうおそれがある。一方で、スピュー7の高さhが0.3mm未満だと、スピュー箇所がタイヤを抉っている懸念があり、その箇所を起点した割れ等が発生することなどが考えられ、走行時のタイヤの耐久性として十分でなくなってしまう。さらに、スピュー7の厚さtが、0.8mm超の場合、例えば、スピュー7を中実状の円柱状や角柱状とした場合、走行中にサイドウォール部5が擦れると、当該スピュー7の部分だけ印刷層8が剥がれ、違和感が生じるが、本実施形態のタイヤでは、スピュー7は、中空状であり、スピュー7の厚さtが0.8mm以下であるため、走行中にサイドウォール部5を擦った際に印刷層8を保護する役割を果たしつつも、スピュー7部分の印刷層8が剥がれることによる違和感を最小限に留めることができる。ここで、本実施形態のタイヤでは、スピュー7は、上記基準状態におけるタイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側にタイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置しているため、最も走行中に擦れる可能性の高いタイヤ最大幅部付近において、上記の作用効果を奏することができる。
ここで、本発明にあっては、スピュー7の高さhは、1.2mm以下であることが好ましい。より一層スピュー7の傾斜を抑制することができ、スピュー7が印刷の妨げになるのを抑制することができ、さらに、印刷時のヘッドがタイヤ表面6に近づきやすくなり、印刷品質を向上させることができるからである。
また、本発明にあっては、スピュー7の輪郭部分7aの平面視における面積は、25mm以下であることが好ましい。上記範囲とすることにより、より一層印刷層8に違和感を生じないようにすることができるからである。
さらに、本発明のタイヤにあっては、スピュー7の厚さtは、0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。厚さtを0.1mm以上とすることにより、サイドウォール部5が擦れた際のスピュー7の剛性を確保することができ、一方で、厚さtを0.5mm以下とすることにより、より一層、サイドウォール部5が擦れた際に、違和感を生じないようにすることができるからである。
<タイヤの製造方法>
次に、本発明の一実施形態にかかるタイヤの製造方法について説明する。この製造方法は、金型を用いて生タイヤを加硫してタイヤを成形する加硫工程と、加硫工程により成形されたタイヤのサイドウォール部5に、印刷層8を形成する工程と、を含む。ここで、加硫工程においては、サイドウォール部5に、金型に設けられたエア排出口の位置に対応する位置に、タイヤ表面6からタイヤ径方向外側に向かって突出するスピュー7を形成する。より具体的には、スピュー7は、上記基準状態の際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側にタイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置するように形成される。上記印刷層8を形成する工程においては、形成される印刷層8の高さは、スピューの高さhより低い。
上記のようなスピュー7は、一例として、図7、図8に示すようなベントホール開閉弁を用いて形成することができる。図7は、開放状態におけるベントホール開閉弁を示す断面図であり、図8は、閉止状態におけるベントホール開閉弁を示す断面図である。バネ体9により、弁体10が弁孔11を閉じる側に付勢されており、常時は、弁孔11は、閉止している。まず、図7に示すように、タイヤ成型時に、タイヤ生カバー12は、成形圧力によって金型内面13に押し付けられ、タイヤ生カバー12と金型内面13が密着する直前では、タイヤ生カバー12と金型内面13との間の残留エアは、その空気圧が上昇することによって、バネ体9の付勢力に逆らって弁体10を押し上げ、弁孔11を開放し、残留エアを外部に排気する。一方で、図8に示すように、金型内面12にタイヤ生カバー13が密着すると、金型内面12とタイヤ生カバー13との間の残留エアの空気圧が小さくなり、バネ体9による上記付勢力が空気圧を上回るため、弁体10を押し下げ、弁孔11が閉止する。このような弁孔11の開閉による残留エアの排出により、スピュー7が形成される。
上述したとおり、この製造方法によって形成される上記スピュー7の厚さtは、0.8mm以下であり、スピュー7の高さhは、0.3mm以上1.8mm以下である。スピュー7の厚さt及び高さh、並びに、中空状の形状は、例えば、図7、図8に示すゴム溜め部14の幅及び高さH、並びに、形状により上記の範囲、形状とすることができる。
このタイヤの製造方法によれば、上述したように、印刷の品質が高く、未印刷部分を減少させた印刷層を有し、印刷層を擦れから保護することができ、また、スピュー部分が擦れた際の違和感を低減したタイヤを製造することができる。さらに、図6(b)に示すように、印刷前にスピュー7を切り落としてサイドウォール部5を平滑化する場合と比較して、工数をかけずに済む。
本発明の効果を確かめるため、発明例1〜7、及び、比較例1〜5にかかるタイヤを試作した。各タイヤの諸元は、以下の表1に示している。なお、表1において、「範囲Z」とは、「タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側にタイヤの断面高さSHの5%以下の範囲Z」を意味する。
上記各タイヤについて、以下の試験を行った。
<違和感>
上記各タイヤを車両に装着し、10000km走行後のサイドウォール部の印刷層を観察した際の違和感について評価した。20人による官能評価を行い、違和感ありとした評価者が15人以上である場合をC、5人以上である場合をB、5人未満である場合をAとした。
<擦れ評価>
上記各タイヤを車両に装着し、10000km走行後のサイドウォール部の印刷層の印刷の剥離度を評価した。評価は、比較例1にかかるタイヤでの印刷層の剥離面積を100としたときの指数で評価し、表1において、数値が小さい方が剥離面積が小さいことを示す。
<未印刷部分>
印刷の塗料が付着していない部分の有無を評価者の目視によって評価した。
評価結果を、タイヤ諸元と共に以下の表1に示している。
Figure 0005421489
表1に示すように、発明例1〜7にかかるタイヤは、いずれも評価者の目視では、未印刷部分が無く、また、比較例1にかかるタイヤと比較して、違和感や擦れ評価も良好であることがわかる。
本発明によれば、未印刷部分を減少させた印刷層を有するタイヤおよびその製造方法を提供することができる。
1:ビード部、1a:ビードコア、2:カーカス、3:ベルト、4:トレッド、
5:サイドウォール部、6:タイヤ表面、7:スピュー、8:印刷層、9:バネ体、
10:弁体、11:弁孔、12:タイヤ生カバー、13:金型内面、14:ゴム溜め部

Claims (5)

  1. タイヤであって、
    前記タイヤのサイドウォール部に、タイヤ表面からタイヤ径方向外側に向かって突出したスピューを有し、
    前記スピューは、輪郭部分と該輪郭部分の内側部分とからなる中空状の形状を有し、
    前記内側部分のタイヤ表面の高さは、前記輪郭部分の高さより低く、
    前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.8mm以下であり、
    前記スピューの高さは、0.3mm以上1.8mm以下であり、
    前記サイドウォール部に印刷層を有し、該印刷層の高さは、前記スピューの高さより低く、
    前記スピューは、前記タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側に前記タイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置していることを特徴とする、タイヤ。
  2. 前記スピューの高さは、1.2mm以下である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記スピューの輪郭部分の平面視における面積は、25mm以下である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.1mm以上0.5mm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 金型を用いて生タイヤを加硫してタイヤを成形する加硫工程と、
    前記加硫工程により成形されたタイヤのサイドウォール部に、印刷層を形成する工程と、を含むタイヤの製造方法であって、
    前記加硫工程において、前記サイドウォール部に、前記金型に設けられたエア排出口の位置に対応する位置に、タイヤ表面からタイヤ径方向外側に向かって突出したスピューが形成され、
    前記スピューは、輪郭部分と該輪郭部分の内側部分とからなる中空状の形状を有し、
    前記内側部分のタイヤ表面の高さは、前記輪郭部分の高さより低く、
    前記スピューの輪郭部分の厚さは、0.8mm以下であり、
    前記スピューの高さは、0.3mm以上1.8mm以下であり、
    前記印刷層の高さは、前記スピューの高さより低く、
    前記スピューは、前記タイヤを適用リムに組み込み、規定内圧を充填し、無負荷状態とした際に、タイヤ径方向において、少なくとも、タイヤ最大幅部からタイヤ径方向内側及び外側に前記タイヤの断面高さSHの5%以下の範囲内に位置していることを特徴とする、タイヤの製造方法。
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