JP6567402B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、外表面に保護膜を有するタイヤに関する。
従来、タイヤのトレッド部、サイドウォール部、ビード部の表面は、ゴム部材で形成されている。ゴム部材は空気中のオゾンに触れると、劣化するため、経年したタイヤ外表面には劣化による微小なクラックが発生しやすく、製品外観が損なわれる場合がある。特に走行中に路面に接せず摩耗しにくいトレッド部の溝部、サイドウォール部、ビード部の外表面でこのクラックが発生しやすい。サイドウォール部の外表面には、各種情報を示す文字、記号、図形等が刻印された情報表示部(凸部)が形成されている。外表面の中でも、溝部(凹部)の端部や、情報表示部(凸部)の端部で、クラックは発生しやすい傾向にある。
タイヤ外表面のクラックの発生を抑制する技術としては、溝部が形成されているトレッド部の外表面に対クラック性にすぐれた薄膜を設ける技術(例えば、特許文献1)や、サイドウォール部にウレタンを主成分とする被膜を設ける技術(例えば、特許文献2)が知られている。
実願昭59−125702号(実開昭61−039604)のマイクロフィルム 特開2004−58752号公報
クラックの発生を抑制する保護膜を単にタイヤ外表面に設けた場合、その保護膜によって、タイヤが本来有している基本的な性能が影響を受け低下する場合があった。サイドウォール部に保護膜を有する場合、乗り心地が低下する場合があった。
本発明は、サイドウォール部とトレッド部との外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制でき、かつ、良好な乗り心地を確保できるタイヤを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るタイヤは、トレッド部と、前記トレッド部の両端に連なる一対のサイドウォール部と、前記サイドウォール部に連なる一対のビード部とを備え、前記トレッド部と前記サイドウォール部と前記ビード部とはゴム部材により形成されている。そして、本発明に係るタイヤは、前記トレッド部と前記サイドウォール部との外表面に、オゾンに対する耐性を有する非ゴム系の保護膜を設け、前記サイドウォール部の保護膜よりも前記トレッド部の保護膜の方が平均厚さが厚いことを特徴とする。
(2) 上記(1)に記載のタイヤであって、前記保護膜はウレタンを用いて形成されていることを特徴とする。
(3) 上記(1)または(2)に記載のタイヤであって、前記サイドウォール部の保護膜の平均厚さは50μm〜150μmであり、前記トレッド部の保護膜の平均厚さは100μm〜200μmであることを特徴とする。
(4) 上記(1)または(2)に記載のタイヤであって、前記ビード部の外表面に前記保護膜を設け、前記ビード部の保護膜、前記サイドウォール部の保護膜、前記トレッド部の保護膜の順に平均厚さが厚くなっていることを特徴とする。
(5) 上記(4)に記載のタイヤであって、前記ビード部の保護膜の平均厚さは30μm〜100μmであり、前記サイドウォール部の保護膜の平均厚さは50μm〜150μmであり、前記トレッド部の保護膜の平均厚さは100μm〜200μmであることを特徴とする。
本発明によれば、サイドウォール部とトレッド部との外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制でき、かつ、良好な乗り心地を確保できるタイヤを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るタイヤの幅方向の断面図である。 図2は、第2実施形態に係るタイヤの幅方向の断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るタイヤについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
図1に、第1実施形態に係るタイヤの幅方向の断面図を示す。このタイヤ10は、トレッド部11と、このトレッド部11の両端に連なる一対のサイドウォール部12と、このサイドウォール部12に連なる一対のビード部13とを備えている。トレッド部11とサイドウォール部12とビード部13とは、ゴム部材により形成されている。ここでは、タイヤ製造時に用いた加硫用金型のサイドモールドの分割位置に対応した位置31よりも接地面側をトレッド部11とする。また、サイドモールドの分割位置に対応した位置31とリムライン32との間をサイドウォール部12とする。リムライン32よりもサイドモールドの分割位置に対応した位置31とは反対側の部分、即ち、リムライン32とビードヒールとの間の領域をビード部13とする。
ここで、リムライン32の位置は、適用リムに装着し、所定内圧を適用した無負荷状態のタイヤにおいて、ビードヒールからタイヤ径方向外方に20.0mmの位置を通ってタイヤ幅方向と平行に延びる仮想線が、タイヤ外表面と交差する位置である。但し、仮想線がタイヤ外表面と交差する位置が、タイヤとリムとの離反点を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向内方に位置する場合には、「リムラインの位置」とは、タイヤとリムとの離反点を通るタイヤ幅方向線が通る位置を指すものとする。また、適用リムとは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格に規定されたリムであり、例えば、日本では、JATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州では、ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国では、TRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.) YEAR BOOKに規定されたリムを指す。
一対のビード部13の間にはトロイド状に延在するカーカス14を有している。カーカス14は、ビード部13内に埋設されたビードコア15の周りに、例えば、タイヤ幅方向内側から外側に向けて折り返すことで係止されている。
また、カーカス14のクラウン部14aのタイヤ径方向外側には複数のベルト層からなるベルト16が配置されている。ここで、ベルト層は、通常、タイヤ赤道面CLに対して傾斜して延びるコードのゴム引き層、好ましくは、スチールコードのゴム引き層からなり、複数のベルト層は、該ベルト層を構成するコードが互いに赤道面を挟んで交差するように積層されてベルト16を構成する。
トレッド部11の外表面側には、溝41と陸部51とで形成されるトレッドパターンが設けられている。サイドウォール部12の外表面には、各種情報を示す文字、記号、図形等が刻印された情報表示部が形成されている。前述したようにこの溝41や情報表示部で、オゾンによるゴム部材の劣化に伴うクラックが特に発生しやすい。
オゾンに触れるトレッド部11とサイドウォール部12との外表面に、オゾンに対する耐性を有し、オゾンによるクラック発生を防止する非ゴム系の保護膜20を設ける。保護膜20において、トレッド部11の外表面部分を保護膜21、サイドウォール部12の外表面部分を保護膜22とする。トレッド部11の保護膜21は、溝41の側壁部及び底部にも当然形成される。また、保護膜21は、陸部51に設けられている細かい溝であるサイプ42の外表面にも形成される。サイプ42は、例えば接地面において、タイヤ周方向からやや傾斜した方向に形成されている。サイドウォール部12の保護膜22は、情報表示部の外表面部分にも当然形成される。
ビード部13の外表面には、トレッド部11とサイドウォール部12との外表面に比べて、溝や情報表示部は少ないので、クラックの発生量も少ない。また、ビード部13はタイヤ使用時にはリムに覆われるため、クラックが目立ちにくい。これらの点を考慮して、本実施形態ではビード部13の外表面には、保護膜20を設けていない。なお、ビード部13の外表面のサイドウォール部12との境界付近には、サイドウォール部12の保護膜22がサイドウォール部12側から延在することもある。
保護膜20には、オゾンに対する耐性を有し、オゾンによるダメージを受けず、オゾンに対するクラック発生防止効果、耐久性に優れた非ゴム系の成分を主体とする薄膜を用いる。ここでは、オゾンに対する耐性を有するウレタンを用いて形成される保護膜であるウレタン膜を用いた。ウレタン膜を含め、対オゾン耐久性を有する保護膜20は、その硬度が、トレッド部11、サイドウォール部12、ビード部13を形成するゴム部材の外表面側の硬度よりも高いものもある。保護膜20に用いるオゾンに対する耐性を有する成分としては、ウレタン以外に、ポリエチレン、ポリプロピレン等がある。
保護膜20により、トレッド部11とサイドウォール部12とを形成するゴム部材の外表面に、オゾンが接触することを防止できる。よって、本実施形態のタイヤは、外表面側のゴム部材のオゾンによる経年劣化を防止して、トレッド部11及びサイドウォール部12の外表面におけるクラック発生を長期にわたり抑制でき、良好な外観を維持できる。
クラック発生を抑制する効果を得るための保護膜20の厚みは、30μm〜200μm程度が好適である。30μmよりも小さいと抑制効果が弱く、200μm以上では抑制効果はほぼ一定ではほとんど増加しなくなる。
保護膜20の形成方法について説明する。タイヤ製造時に加硫工程において、加硫前のタイヤの外表面の所定部分に、スポンジ状態のウレタン(発泡ウレタン)を巻き付け、その後加硫を行い、ウレタンを薄膜化してトレッド部11とサイドウォール部12とに所定厚さの保護膜20を形成する。また、別の方法として、ウレタンと同組成の液体をタイヤ外表面の所定部分に塗布し乾燥させて、トレッド部11とサイドウォール部12とに所定厚さの保護膜20を形成する。
ここで、ウレタン膜である保護膜20の硬度は、前述したように、サイドウォール部12を形成するゴム部材の外表面側の硬度よりも高い。よって、サイドウォール部12の保護膜22の厚さによっては、サイドウォール部12において保護膜22により縦バネ成分(タイヤ半径方向のばね定数)が増加することもあり、乗り心地が低下する場合も考えられる。また、ウレタンではない成分を用いた保護膜20では、その硬度がサイドウォール部12を形成するゴム部材の外表面側の硬度以下であることもある。この硬度の低い保護膜20においても、サイドウォール部12の保護膜22の膜厚によっては、同様にサイドウォール部12において保護膜22により縦バネ成分が増加することもある。そこで、クラックの発生抑制の度合いと、縦バネ成分の増加による乗り心地低下との双方を考慮して、保護膜22の厚さを決定する。サイドウォール部12として、所定レベル以上のクラックの発生抑制効果が得られ、かつ、所定のレベル以上の乗り心地が得られる保護膜22の平均厚さとしては、50μm〜150μmが好適である。
また、本実施形態は、溝41が多数形成されているトレッド部11でのクラックの発生を、サイドウォール部12でのクラックの発生よりもより一層抑制するようにする。このため、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さよりも厚くする。サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さは50μm〜150μmが好適な範囲であることも考慮して、トレッド部11の保護膜21の平均厚さとしては、100μm〜200μmが好適である。なお、この平均厚さの保護膜21は、接地面のウエット時における摩擦係数(μ)の低下を長期にわたり招くものではない。
このように、本実施形態のタイヤは、保護膜20によるタイヤの乗り心地への影響を抑制でき、良好な乗り心地を確保できる。
なお、本実施形態において、保護膜20の各部の平均厚さは、次のようにして測定した値である。まず、タイヤをタイヤ幅方向に切断し、タイヤ幅方向断面を撮影する。得られた画像において、ゴム部材の外表面と保護膜100との界面上の2点a、bを線分a、bの長さが1mmとなるようにそれぞれ定め、上記2点a、b間の保護膜の厚さの平均値を測定した。
上述したように、本実施形態のタイヤは、トレッド部及びサイドウォール部の外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制して、特に、サイドウォール部よりもトレッド部においてより一層効果的にクラック発生を抑制して、良好な外観を長期にわたり維持できる。さらに、本実施形態のタイヤは、保護膜20によるタイヤの基本的な性能への影響を抑制でき、良好な乗り心地を確保できる。これにより、クラックの発生抑制と良好な乗り心地との両立を図れる。
次に、第2実施形態に係るタイヤについて図2と共に説明する。図2は、第2実施形態に係るタイヤの幅方向の断面図である。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その部分の説明は省略する。
第2実施形態のタイヤ10aは、トレッド部11とサイドウォール部12との外表面ばかりでなく、ビード部13の外表面にも、オゾンに対する耐性を有し、オゾンによるクラック発生を防止する保護膜20aを設けたものである。保護膜20aにおいて、ビード部13の外表面部分を保護膜23とする。
本実施形態はトレッド部11、サイドウォール部12ばかりでなく、ビード部13も含めて、空気中のオゾンによるタイヤ外表面のクラックの発生を長期にわたり抑制して、良好な外観を維持するものである。
ビード部13の外表面には、トレッド部11とサイドウォール部12との外表面に比べて、溝や情報表示部は少ないので、クラックの発生量も少ない。よって、保護膜23のクラックの発生抑制効果は、トレッド部11の保護膜21によるクラックの発生抑制効果、さらには、サイドウォール部12の保護膜22によるクラックの発生抑制効果よりも低くてもよい。そこで、ビード部13の保護膜23の平均厚さを、サイドウォール部12の保護膜22の厚さよりもさらに小さくする。サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さは50μm〜150μmが好適な範囲であることも考慮して、ビード部13の保護膜23の平均厚さとしては、30μm〜100μmが好適である。本実施形態では、ビード部13の保護膜23、サイドウォール部12の保護膜22、トレッド部11の保護膜21の順に平均厚さが厚くなるように保護膜20aを形成している。
ウレタンを用いた保護膜20aの硬度は、前述したように、ビード部13を形成するゴム部材の外表面側の硬度よりも高い。よって、ビード部13の保護膜23の厚さによっては、ビード部13のリムフィット性(リムへの嵌合特性)が低下する場合も考えられる。また、ウレタンではない成分を用いた保護膜20aでは、その硬度がビード部13を形成するゴム部材の外表面側の硬度以下であることもある。この硬度の低い保護膜20aにおいても、ビード部13の保護膜23の膜厚によっては、ビード部13のリムフィット性が低下する場合も考えられる。本実施形態の保護膜23の平均厚さ30μm〜100μmにおいては、十分に良好なリムフィット性が得られる。
このように、第2実施形態のタイヤは、トレッド部11、サイドウォール部12、及びビード部13の全ての外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制して、特に、サイドウォール部よりもトレッド部においてより一層効果的にクラック発生を抑制して、良好な外観を長期にわたり維持できる。さらに、本実施形態のタイヤは、保護膜20aによるタイヤの基本的な性能への影響を抑制でき、良好な乗り心地の確保と、良好なリムフィット性の確保とを実現できる。
次に、第1、第2実施形態に関する実施例と比較例とについて説明する。各実施例、比較例のタイヤサイズは何れも195/65 R15である。
[実施例1] 第1実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを100μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを50μmとしたものである。
[実施例2] 第1実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを150μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを100μmとしたものである。
[実施例3] 第1実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを200μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを150μmとしたものである。
[実施例4] 第1実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを100μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを30μmとしたものである。
[実施例5] 第2実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを150μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを100μm、ビード部13の保護膜23の平均厚さを30μmとしたものである。
[実施例6] 第2実施形態において、トレッド部11の保護膜21の平均厚さを200μm、サイドウォール部12の保護膜22の平均厚さを150μm、ビード部13の保護膜23の平均厚さを100μmとしたものである。
[比較例1] 保護膜20を設けていない従来のタイヤである。
[比較例2] 保護膜20の各部の平均厚み以外は第1実施形態と同様の構造を有するタイヤであり、トレッド部11の保護膜の平均厚さを150μm、サイドウォール部12の保護膜の平均厚さを220μmとしたものである。
[比較例3] 保護膜20aの平均厚み以外は第2実施形態と同様の構造を有するタイヤであり、トレッド部11の保護膜の平均厚さを150μm、サイドウォール部12の保護膜の平均厚さを100μm、ビード部13の保護膜23の平均厚さを220μmとしたものである。
これらの実施例、比較例の各試験タイヤについて、以下の各評価を行った結果を表1に示す。
[クラック発生の抑制評価]
試験タイヤを車両で規定される内圧にて装着し、3年間に相当する走行をさせる。トレッド部、サイド部、ビード部でのクラックの発生レベルを目視で評価した。レベルとしては0(クラック発生無し)から6(タイヤ交換要)までの7段階で評価した。数字が低いレベルほど、クラック発生の抑制効果が高い。今回は、4以下の発生レベルで、所定のレベル以上のクラックの発生抑制効果が得られるものとする。3以下の発生レベルがより望ましい。
[乗り心地評価]
試験タイヤを車両で規定される内圧にて装着し、テストコースにてドライバーによる官能評価を実施した。評価点数を1〜10点とし、点数が高いほど乗り心地が良いことを示すものとした。今回は評価点数5以上で、所定のレベル以上の乗り心地が得られるものとする。
[リムフィット性評価]
試験タイヤをリム組後の内圧充填時に、リムフィットした際の圧力を測定して評価を行った。圧力によるフィットレベルを1(全く問題無し)、2(OKレベル)、3(やや難あり)の3段階で評価した。今回は、フィットレベル1、2であれば十分に良好なリムフィット性が得られるものとする。
Figure 0006567402
表1に示す通り、第1実施形態に関する実施例1〜4のタイヤは、比較例1のタイヤに比べて、外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制して、特に、サイドウォール部よりもトレッド部においてより一層効果的にクラック発生を抑制して、良好な外観を長期にわたり維持できる。さらに、実施例1〜4のタイヤは、比較例2のタイヤに比べて、保護膜20による乗り心地低下をより一層抑制できる。これにより、クラックの発生抑制と良好な乗り心地との両立を図れる。
また、第2実施形態に関する実施例5、6のタイヤは、比較例1のタイヤに比べて、トレッド部11、サイドウォール部12、及びビード部13の全ての外表面における空気中のオゾンによるクラックの発生を抑制して、特に、サイドウォール部よりもトレッド部においてより一層効果的にクラック発生を抑制して、良好な外観を長期にわたり維持できる。さらに、実施例5、6のタイヤは、比較例3のタイヤに比べて、保護膜20aによるタイヤの基本的な性能への影響を抑制でき、良好な乗り心地の確保と、良好なリムフィット性の確保とを同時に実現できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
10,10a タイヤ
11 トレッド部
12 サイドウォール部
13 ビード部
14 カーカス
15 ビードコア
16 ベルト
20,20a 保護膜
21 トレッド部の保護膜
22 サイドウォール部の保護膜
23 ビード部の保護膜
31 サイドモールドの分割位置に対応した位置
32 リムライン
41 溝
42 サイプ
51 陸部

Claims (3)

  1. トレッド部と、前記トレッド部の両端に連なる一対のサイドウォール部と、前記サイドウォール部に連なる一対のビード部とを備え、前記トレッド部と前記サイドウォール部と前記ビード部とはゴム部材により形成されているタイヤであって、
    前記トレッド部と前記サイドウォール部と前記ビード部とのそれぞれの外表面に、オゾンに対する耐性を有する非ゴム系の保護膜を設け、前記ビード部の保護膜、前記サイドウォール部の保護膜、前記トレッド部の保護膜の順に平均厚さが厚くなっていることを特徴とするタイヤ。
  2. 請求項1に記載のタイヤであって、
    前記保護膜はウレタンを用いて形成されていることを特徴とするタイヤ。
  3. 請求項1または2に記載のタイヤであって、
    前記ビード部の保護膜の平均厚さは30μm〜100μmであり、前記サイドウォール部の保護膜の平均厚さは50μm〜150μmであり、前記トレッド部の保護膜の平均厚さは100μm〜200μmであることを特徴とするタイヤ。
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