JP5420390B2 - ポストキュアインフレータ及びタイヤ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加硫機で加硫した加硫済タイヤを膨張させて冷却するポストキュアインフレータと、このポストキュアインフレータにより加硫済タイヤを処理してタイヤを製造するタイヤ製造方法に関する。
タイヤの製造工程では、加硫済タイヤの両ビード部をリムにより保持し、加硫済タイヤを内部に圧力を付加して膨張させた状態で冷却しながら、タイヤ形状を整えるポストキュアインフレータが使用されている。このポストキュアインフレータでは、加硫済タイヤのタイヤサイズに合わせて一対のリムを交換し、各加硫済タイヤのビード部を、それぞれに対応したリムで保持して、ビード径が異なる複数の加硫済タイヤをポストキュアインフレーション処理する。
ところで、リムは、加硫済タイヤのタイヤサイズの変更に伴い、人手により装置から取り外して交換するのが一般的である。そのため、従来は、タイヤサイズの変更毎に、リムを取り外して移動させた後、次のリムを持ち運んで配置や取り付けを行うリムの変更作業が必要であり、作業に多大な手間や時間がかかり、作業者の負担が増加して作業時間も長くなる傾向がある。その際、例えば、リムの内周に形成した台形ネジ(雌ネジ)を、対応する台形ネジ(雄ネジ)にはめ込んで取り付けるときには、リムの回転による取り外しや取り付けの作業を繰り返し行わなければならず、作業者の負担もより大きくなる。また、リムは比較的重く、その大きさや重さに応じて変更作業の作業性も低くなる、という問題もある。
これに対し、従来、リムを、装置本体側のリムアタッチメントに案内して配置し、かつ、リムをリムアタッチメントに自動で固定して、リムを簡単に交換できるようにしたポストキュアインフレータが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、この従来のポストキュアインフレータでは、リム変更時に、重いリムを人手により運んで配置等を行い、その都度全体を交換する必要があり、より容易かつ効率のよいリムの変更作業を実現する観点から、更なる改良が求められている。
特開平9−70833号公報
本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、ポストキュアインフレータで保持する加硫済タイヤに合わせて、リムを容易かつ効率よく変更できるようにし、リムの変更作業の負担の軽減と時間の短縮とを図ることである。
本発明は、加硫済タイヤのビード部を保持するリムを備え、加硫済タイヤを膨張させた状態で保持して冷却させるポストキュアインフレータであって、リムが、半径方向の内側から外側に順に重ねて装着され、互いに異なるビード径の加硫済タイヤのビード部を保持する複数のリム部材を有することを特徴とする。
また、本発明は、本ポストキュアインフレータにより加硫済タイヤをポストキュアインフレーション処理してタイヤを製造するタイヤ製造方法であって、加硫済タイヤのビード部のビード径に合わせて、リムを構成するリム部材を重ねて装着又は取り外す工程と、リムのリム部材により加硫済タイヤのビード部を保持する工程と、ビード部を保持した加硫済タイヤを膨張させた状態で冷却させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ポストキュアインフレータで保持する加硫済タイヤに合わせて、リムを容易かつ効率よく変更でき、リムの変更作業の負担の軽減と時間の短縮とを図ることができる。
本実施形態のポストキュアインフレータの要部を示す断面図である。 本実施形態のポストキュアインフレータのリムを示す断面図である。 第2リム部材を第1リム部材に装着したリムを示す断面図である。 3つのリム部材からなるリムを示す断面図である。 異なる係止手段が設けられたリムを示す断面図である。 封止部材の位置が異なるリムを示す図2に対応する断面図である。
以下、本発明のポストキュアインフレータの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のポストキュアインフレータは、加硫直後の温度が高い加硫済タイヤを膨張させた状態で保持して冷却させ、加硫済タイヤの形状を整える装置である。その際、このポストキュアインフレータは、一対のリムを加硫済タイヤの一対のビード部にそれぞれタイヤ幅方向外側から当接させ、両リムを介して加硫済タイヤを保持する。
図1は、本実施形態のポストキュアインフレータの要部を模式的に示す断面図であり、加硫済タイヤTを保持した状態のポストキュアインフレータ1を正面から見て、タイヤ幅方向(図では上下方向)の断面(一部を除く)で示している。
ポストキュアインフレータ1は、図示のように、加硫済タイヤTの一対のビード部Bを保持する環状の一対のリムR(上リムR1及び下リムR2)と、リムRの上方に配置されたフレーム2と、リムRの下方に配置されて上下方向に昇降する昇降体3とを備えている。
また、ポストキュアインフレータ1は、フレーム2の下面に固定された上支持部材10と、上支持部材10の下面に取り付けられた円盤状の上リムホルダ11と、上リムホルダ11の下側縁部に固定された環状の上取付部材12とを備えている。上リムR1は、内周に形成された台形ネジ(雌ネジ)が、上取付部材12の外周に形成された台形ネジ(雄ネジ)にはめ込まれて、上取付部材12に取り付けられ、上取付部材12を介して上リムホルダ11に固定される。これにより、上リムR1は、上リムホルダ11に保持され、上支持部材10によりフレーム2に連結されて上方から支持される。
更に、ポストキュアインフレータ1は、昇降体3の上面に固定された円柱状の下支持部材20と、下支持部材20の外周に取り付けられた円筒状の下リムホルダ21と、下リムホルダ21の外周のフランジに固定された環状の下取付部材22とを備えている。下リムR2は、内周に形成された台形ネジ(雌ネジ)が、下取付部材22の外周に形成された台形ネジ(雄ネジ)にはめ込まれて、下取付部材22に取り付けられ、下取付部材22を介して下リムホルダ21に固定される。これにより、下リムR2は、下リムホルダ21に保持され、下支持部材20により昇降体3に連結されて下方から支持される。ポストキュアインフレータ1は、この昇降体3を、ピストン・シリンダ機構等からなる昇降装置(図示せず)により上下方向に昇降させ、下リムR2を上リムR1に接近及び離間させる。また、下支持部材20に対する下リムホルダ21の取り付け位置を変更することで、加硫済タイヤTを保持するときの両リムR1、R2間の間隔が変更される。
加えて、ポストキュアインフレータ1は、上支持部材10と下支持部材20を連結する円柱状の連結ロッド30を備えている。連結ロッド30は、上端部が上支持部材10に回転可能に支持され、上リムホルダ11の中央貫通孔を通って下方向に延び、小径部31に続く下端部の外周に、複数の凸部32が形成されている。これに対し、下支持部材20は、上端部に、連結ロッド30の下端部が挿入される連結孔20Aを有し、連結孔20A内の上端縁部に沿って、複数の凸部20Bが形成されている。
下支持部材20は、連結ロッド30の下方から昇降体3とともに上昇し、連結孔20Aが連結ロッド30の下端部に向かって接近する。これに伴い、連結ロッド30は、複数の凸部32が連結孔20Aの複数の凸部20B間を通過して、下端部が連結孔20A内に挿入される。その状態で、連結ロッド30が回転駆動手段(図示せず)により所定角度だけ回転すると、連結ロッド30の各凸部32が連結孔20A内で凸部20Bに重なる位置に変位する。これにより、凸部32、20B同士が係合して、連結ロッド30の下端部が下支持部材20の連結孔20A内に保持され、連結ロッド30により上支持部材10と下支持部材20が連結して、それらを介して、上リムR1と下リムR2が連結される。また、上記と逆の手順を経て上リムR1と下リムR2の連結が解除され、下支持部材20の下降により、下リムR2が、その上側に加硫済タイヤTが載置できる位置まで、連結ロッド30の下端よりも下方に移動して上リムR1から離間する。
上リムR1と下リムR2で加硫済タイヤTを保持するときには、両リムR1、R2が離間した状態で、加硫済タイヤTの一方のビード部Bを下リムR2に当接させて、加硫済タイヤTを横置きで下リムR2上に載置する。続いて、下リムR2を上昇させて、加硫済タイヤTを連結ロッド30の外周側を移動させ、加硫済タイヤTの他方のビード部Bを上リムR1に当接させる。これら両リムR1、R2により、加硫済タイヤTの一対のビード部Bをタイヤ幅方向外側から挟み込んで保持し、連結ロッド30により上リムR1と下リムR2を連結する。次に、上リムR1と下リムR2で保持した加硫済タイヤTを後述するポストキュアインフレーション処理した後、両リムR1、R2の連結を解除して下リムR2を元の位置まで下降させ、下リムR2上から加硫済タイヤTが取り外される。
ここで、加硫済タイヤTは、そのビード径(タイヤ内径)に応じたリム径(リムサイズ)のリムRによりビード部Bを保持する必要がある。これに対し、本実施形態のポストキュアインフレータ1では、リムRの全体を交換することなく各ビード径の加硫済タイヤTのビード部BをリムRにより保持し、加硫済タイヤTのタイヤサイズの変更に対応する。
図2は、ポストキュアインフレータ1のリムRを拡大して示す断面図であり、図1の下リムR2の右方側断面に対応する断面を示している。
リムRは、図示のように、環状に形成された複数のリム部材40、50と封止部材70とを有する。複数のリム部材40、50は、それぞれリムRを構成して加硫済タイヤTのビード部Bを保持するビード保持部材であり、ここでは、半径方向内側(図では左側)の第1リム部材40と半径方向外側の第2リム部材50とからなる。
第1リム部材40は、半径方向内側の内周面に形成された台形ネジ41が、上記した取付部材12、22の台形ネジにはめ込まれ、円盤状の当接板42が取付部材12、22に当接して、それらに取り付けられる。この第1リム部材40は、ポストキュアインフレータ1に常時設置されて他のリム部材50の基礎となる基礎リムであり、その外周面が、加硫済タイヤTのビード部Bを保持する保持面43になっている。第1リム部材40は、保持面43が、保持するビード部Bの形状に応じた、リムフランジやリムベースからなる凹曲面状に形成され、保持面43をビード部Bにタイヤ幅方向外側から当接させて、ビード部B及び加硫済タイヤTを保持する。その際、第1リム部材40は、リムRにより保持できる最小ビード径の加硫済タイヤTのビード部Bを保持する。
第2リム部材50は、第1リム部材40に装着される装着リムであり、第1リム部材40よりも大径な断面屈曲形状に形成されている。また、第2リム部材50は、内周面(装着面51)が第1リム部材40の保持面43に一致した凸曲面状に、外周面(保持面52)が上記した保持面43と同様の凹曲面状に、それぞれ形成されている。この第2リム部材50は、第1リム部材40に対して同芯状に移動させて一方側から保持面43に接近(図2の矢印S)させることで、保持面43に装着面51が当接して、第1リム部材40の半径方向外側に重ね合わせて装着される。
図3は、第2リム部材50を第1リム部材40に装着したリムRを示す断面図である。
第2リム部材50は、装着に伴い第1リム部材40と一体化してリムRを構成し、保持面52を加硫済タイヤTのビード部Bにタイヤ幅方向外側から当接させて、ビード部B及び加硫済タイヤTを保持する。その際、第2リム部材50は、後述するように第1リム部材40に固定されて装着状態に維持され、リムRにより保持できる2番目に小さいビード径の加硫済タイヤTのビード部Bを保持する。
また、第2リム部材50は、装着面51の所定位置(ここでは、屈曲した中央部)に、周方向に沿って凹溝53が環状に形成され、凹溝53内に封止部材70を保持している。封止部材70は、弾性変形可能で封止性を有する環状部材、例えばシールパッキン又はOリングであり、第1リム部材40の保持面43に当接して弾性変形した状態で、半径方向に隣接するリム部材40、50間に挟み込まれて配置される。これにより、封止部材70は、凹溝53内と保持面43の間の空間を塞ぎ、半径方向に隣接するリム部材40、50間を気密状に封止する。
以上のように、複数のリム部材40、50は、半径方向内側から外側に向かって順に重ねて着脱可能に装着され、互いに異なるビード径の加硫済タイヤTのビード部Bを保持する。リムRは、保持する加硫済タイヤTのタイヤサイズに応じて、複数のリム部材40、50を装着及び取り外すことで、各ビード部Bのビード径に合わせてリム径が変更され、それぞれサイズの合致するリム部材40、50でビード部Bを保持する。ここでは、小径の第1リム部材40に大径の第2リム部材50を重ね合わせて装着し、各保持面43、52で順に大きなビード径のビード部Bを保持して、異なるタイヤサイズの加硫済タイヤTを保持する。また、第2リム部材50に重ねて、1以上の装着リム部材を、第2リム部材50と同様に半径方向外側に順に装着することで、よりビード径の大きい加硫済タイヤTのビード部Bを保持する。
図4は、3つのリム部材40、50、60からなるリムRを示す断面図である。
このリムRには、図示のように、第2リム部材50よりも大径な第3リム部材60が、第2リム部材50の半径方向外側に重ねて装着されている。第3リム部材60は、第2リム部材50との間に封止部材70を有する等、第2リム部材50と同様に構成され、外周側の保持面61で加硫済タイヤTのビード部Bを保持する。これら複数のリム部材40、50、60に対して、例えば、サイズを1インチずつ大きくして、各リム径を14、15、16インチ等に設定し、或いは、サイズを複数インチずつ大きくして、各リム径を14、16、18インチ等に設定する。このように、リムRのサイズを1つずつ順に、又は、サイズを適宜とばして設定して、各リム部材40、50、60によりビード部Bを保持する。
なお、本実施形態では、リム部材40、50、60は、鉄よりも比重が小さいアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属合金(本発明では、比重が4〜5以下の比較的軽い金属からなる合金のことをいう)、又は、樹脂、又は、それらの複合材料により全体が形成されている。また、ポストキュアインフレータ1は、リム部材40、50、60を係止する係止手段80を備え、係止手段80により、リム部材40、50、60を1箇所で、又は、周方向の複数箇所で係止して装置本体に固定している。
この係止手段80は、第1リム部材40の底面(図3、4では下面)に固定された基端部材81と、突端が大径な円柱状の連結柱82とを有し、連結柱82が、基端部材81に近接して装着リム(図3の第2リム部材50又は図4の第3リム部材60参照)の底面に固定されている。また、基端部材81には、バネやゴム等の弾性部材83(ここではバネ)の一端が固定され、その他端に鉤状のフック84が取り付けられている。フック84は、弾性部材83を引張変形させながら連結柱82に引っ掛けられて、基端部材81と連結柱82とを連結し、弾性部材83の張力により、連結柱82を基端部材81側へ引っ張りつつ、連結柱82に引っ掛けられた状態に維持される。
これにより、第2リム部材50や第3リム部材60は、第1リム部材40に連結され、半径方向内側に隣接する第1リム部材40や第2リム部材50に当接して係止される。その際、部材間(図4参照)の第2リム部材50も、両側のリム部材40、60に挟み込まれて第1リム部材40に係止される。このように、係止手段80は、バネ式のストッパー(固定手段)であり、重ねて装着されたリム部材50、60を半径方向内側に隣接するリム部材40、50に径脱可能に係止し、リム部材40、50、60の全体を係止して装置本体に固定する。
次に、ポストキュアインフレータ1により、加硫済タイヤTをポストキュアインフレーション処理する手順や動作、及び、これによりタイヤを製造するタイヤ製造方法の各工程について説明する。まず、上下のリムR1、R2(図1参照)を離間させて、処理する加硫済タイヤTのタイヤサイズを変更するときには、そのビード部Bのビード径に合わせて、リムRを構成するリム部材40、50、60を重ねて装着し、又は、取り外して、リムRのリム径を変更する。次に、加硫機による加硫直後の加硫済タイヤTを搬入して下リムR2上に載置し、下リムR2を上昇させて、両リムR1、R2のリム部材40、50、60により、加硫済タイヤTの一対のビード部Bを挟み込んで保持する。
続いて、連結ロッド30により上リムR1と下リムR2を連結し、上リムR1に形成された通気路(図示せず)から加硫済タイヤT内に空気等の加圧気体を供給し、加硫済タイヤT内に所定圧力の内圧を付加する。これにより、加硫直後の温度が高い加硫済タイヤTのビード部Bを保持しつつ、加硫済タイヤTを膨張させた状態で冷却し、このポストキュアインフレーション処理により加硫済タイヤTの形状を整える。次に、所定時間経過したときに、加硫済タイヤTの内部を開放して大気圧に復帰させ、両リムR1、R2の連結を解除して下リムR2を元の位置まで下降させる。この下リムR2上から加硫済タイヤTを取り外した後、加硫済タイヤTのタイヤサイズを変更しないときには、そのまま同じリムRを使用し、タイヤサイズを変更するときには、リム部材40、50、60を重ねて装着又は取り外す。これら各手順を繰り返して、加硫済タイヤTを順にポストキュアインフレーション処理し、各タイヤサイズのタイヤを連続して製造する。
このポストキュアインフレーション処理時に、本実施形態では、複数のリム部材40、50、60を重ねて装着し、又は、取り外すことで、リムRにより複数のビード径の加硫済タイヤTのビード部Bを保持できる。その際、リムRの全体を交換する必要がなく、リム部材40、50、60を個々に取り扱えばよいため、加硫済タイヤTのタイヤサイズの変更等に応じてリムRを容易に変更でき、そのための手間や時間を削減して変更作業の負担を軽減できる。また、リムRの全体の重量に対して各リム部材40、50、60が軽量になり、かつ、面倒な作業を要さずにリムRを変更できるため、作業者の負担が大幅に軽減して、リムRの変更作業の作業性も向上できる。
従って、本実施形態によれば、ポストキュアインフレータ1で保持する加硫済タイヤTに合わせて、リムRを容易かつ効率よく変更でき、リムRの変更作業の負担の軽減と時間の短縮とを図ることができる。また、リム部材40、50、60を軽金属合金や樹脂により形成して軽量化したため、それらの取り扱いを一層容易にして、リムRの変更作業の負担をより軽減できる。更に、隣接するリム部材40、50、60間に封止部材70を設けたため、それらの間を気密状に封止でき、加硫済タイヤT内に内圧を付加したときに、加硫済タイヤT内から外部へ加圧気体が漏れるのを防止できる。ただし、封止部材70は、リム部材40、50、60同士が垂直な面で当接する位置(係止手段80付近の当接面)に設けると封止効果が高くなり、より確実に加圧気体の漏れを防止できるため、そのような位置に設けるのが望ましい。
加えて、このポストキュアインフレータ1では、係止手段80により、重ねて装着されたリム部材40、50、60を上記のように係止するため、それらを比較的簡単に固定して、重ねて装着された状態に維持できる。なお、係止手段80は、バネ式のストッパーに限らず、リムRの位置や装着されたリム部材50、60の状態等に応じて適宜係止できる各種の係止手段を使用でき、上下のリムR1、R2で異なるようにしてもよい。その際、例えば、第2リム部材50や第3リム部材60に形成した貫通孔を通して、連結ピンを第1リム部材40の連結孔まで挿入し、それらを介してリム部材40、50、60を連結して係止してもよい。或いは、第2リム部材50や第3リム部材60に形成したザグリ穴にボルトを挿入し、第1リム部材40のネジ穴にボルトをネジ込んで固定し、ボルトによりリム部材40、50、60を係止してもよい。また、係止手段には、閂のようにスライド部材をスライドさせて固定具に係止させる、ラッチやプッシュボルト等の周知の留め金や掛け金、又は、スライドロック機構をリム部材40、50、60に取り付けて使用することもできる。更に、リム部材40、50、60の対向する位置に係止突起と係止孔を設け、係止突起を係止孔内に係止して、リム部材40、50、60を固定してもよい。
図5は、この異なる係止手段90が設けられたリムRを示す断面図である。
係止手段90は、図示のように、各リム部材40、50の保持面43、52に固定された突端部(大径部91A)が大径な係止突起91と、係止突起91に対向する位置のリム部材50、60の装着面51、62に形成された係止孔92とを有する。係止孔92は、係止突起91の大径部91Aを抜け止めする装着面51、62側の幅狭な抜止部92Aと、その孔底側に形成された大径部91Aを収容できる大きさの収容部92Bとからなる。
係止手段90は、各リム部材50、60の装着(図2参照)に伴い、係止突起91の大径部91Aが係止孔92の収容部92B内に収容され、係止孔92の抜止部92Aにより大径部91Aを抜け止めする。また、抜止部92Aに続けて、例えば、リム部材50、60の周方向に沿って、係止突起91が入る直径の大径孔と、それよりも小径で、かつ、係止突起91の大径部91Aよりも小径な小径孔とを一部重ねて形成し、これら両孔からなるダルマ孔で抜け止めするようにしてもよい。この場合には、装着後の各リム部材50、60を周方向に回転させ、係止突起91の大径部91Aをダルマ孔の大径孔から小径孔の位置に変位させて、大径部91Aを抜け止めする。係止手段90は、このようにして係止孔92に係止突起91を係止し、重ねて装着されたリム部材50、60を半径方向内側に隣接するリム部材40、50に係止する。従って、この係止手段90では、簡単な構成と動作により、リム部材40、50、60を互いに連結及び係止して装置本体に固定できる。
また、封止部材70(図2参照)も、上記と異なる位置に配置してもよい。
図6は、封止部材70の位置が異なるリムRを示す図2に対応する断面図である。
ここでは、図示のように、凸部44を、第1リム部材40の保持面43に、その底面側の部分を周方向に沿って環状に突出させて形成し、封止部材70を、凸部44の突端面に設けた凹溝内に保持させている。また、第2リム部材50の装着面51に、凸部44に合致した形状の凹部54を形成しており、第2リム部材50を第1リム部材40に装着すると、凸部44が凹部54内に組み合わされる。これにより、封止部材70は、隣接するリム部材40、50間に挟み込まれて配置され、リム部材40、50間を気密状に封止する。このように、封止部材70は、上記した位置に限定されず、隣接するリム部材40、50間の任意の位置に配置することができる。
(リムRの変更試験)
本発明の効果を確認するため、上下のリムRで、第1リム部材40(図2、図3参照)に第2リム部材50を装着して、そのリム径を変更する試験を実施(以下、実施例という)した。その際、1台の加硫機に設置された4つのポストキュアインフレータ1に対して、各設置箇所で上下のリムRを順次変更し、これら4セットのリムRの変更に要した時間を測定した。また、従来のようにリム全体を交換してリム径を変更する比較試験(以下、比較例という)も、実施例と同様に4セットのリムに対して行い、変更作業に要した時間を測定した。その結果、変更作業の時間は、比較例では約20分であったが、実施例では約5分と大幅に短縮した。また、比較例のリムの重量に対し、実施例では第2リム部材50の重量が半分以下となり、変更作業を容易に行えて作業負担が軽減することが確認できた。
これより、本発明により、ポストキュアインフレータ1で保持する加硫済タイヤTに合わせて、リムRを容易かつ効率よく変更でき、リムRの変更作業の負担の軽減と時間の短縮とを図れることが証明された。
1・・・ポストキュアインフレータ、2・・・フレーム、3・・・昇降体、10・・・上支持部材、11・・・上リムホルダ、12・・・上取付部材、20・・・下支持部材、20A・・・連結孔、20B・・・凸部、21・・・下リムホルダ、22・・・下取付部材、30・・・連結ロッド、31・・・小径部、32・・・凸部、40・・・第1リム部材、41・・・台形ネジ、42・・・当接板、43・・・保持面、50・・・第2リム部材、51・・・装着面、52・・・保持面、53・・・凹溝、60・・・第3リム部材、61・・・保持面、62・・・装着面、70・・・封止部材、80・・・係止手段、81・・・基端部材、82・・・連結柱、83・・・弾性部材、84・・・フック、90・・・係止手段、91・・・係止突起、91A・・・大径部、92・・・係止孔、92A・・・抜止部、B・・・ビード部、R・・・リム、R1・・・上リム、R2・・・下リム、T・・・加硫済タイヤ。

Claims (5)

  1. 加硫済タイヤのビード部を保持するリムを備え、加硫済タイヤを膨張させた状態で保持して冷却させるポストキュアインフレータであって、
    リムが、半径方向の内側から外側に順に重ねて装着され、互いに異なるビード径の加硫済タイヤのビード部を保持する複数のリム部材を有することを特徴とするポストキュアインフレータ。
  2. 請求項1に記載されたポストキュアインフレータにおいて、
    重ねて装着されたリム部材を半径方向内側のリム部材に係止する係止手段を備えたことを特徴とするポストキュアインフレータ。
  3. 請求項1又は2に記載されたポストキュアインフレータにおいて、
    半径方向に隣接するリム部材間に配置され、リム部材間を気密状に封止する封止部材を備えたことを特徴とするポストキュアインフレータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたポストキュアインフレータにおいて、
    リム部材が、軽金属合金、又は、樹脂により形成されていることを特徴とするポストキュアインフレータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたポストキュアインフレータにより加硫済タイヤをポストキュアインフレーション処理してタイヤを製造するタイヤ製造方法であって、
    加硫済タイヤのビード部のビード径に合わせて、リムを構成するリム部材を重ねて装着又は取り外す工程と、
    リムのリム部材により加硫済タイヤのビード部を保持する工程と、
    ビード部を保持した加硫済タイヤを膨張させた状態で冷却させる工程と、
    を有することを特徴とするタイヤ製造方法。
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