JP5417518B1 - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】被収容物が容易に取り出され得る包装体を提供する。
【解決手段】被収容物が収容された収容部4と、前記収容部の少なくとも一端縁から外側に配されたシール部5とを有するように密封されてなる包装袋を備え、前記シール部5には、前記収容部4を開裂させるためのノッチ部15が形成されており、前記収容部4の第1及び第2の領域には、前記ノッチ部15の開裂が繋がる位置に第1及び第2の端部を有する線状の第1及び第2の易開裂加工部がそれぞれ形成されている包装体1。
【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品、化粧品、食品、雑貨等の被収容物が収容されてなる包装体に関する。
従来、医薬品、化粧品、雑貨や固形状の食品等の被収容物が包装袋に収容されてなる包装体が知られている。かかる包装袋は、被収容物が収容される収容部と、該収容部の少なくとも一端縁から外側に配されたシール部とを有するように密封されて構成されている。このような包装体として、具体的には、ピロー包装体やガゼット包装体等が挙げられる。
また、この種の包装体としては、一般的に、シール部にノッチ部を有するもの、側面に微細な傷痕群やハーフカット線等を有するものや、背張り部にノッチ等を有するもの等が知られている。これらの易開封手段を有することによって、包装袋が開封し易いものとなる。
しかし、上記したような包装体は、これらの易開封手段を有する部分から包装袋が開封される際、包装袋が所望の形状に開裂されない場合がある。この場合、被収容物が取り出されるのに十分な開口が得られず、被収容物を包装袋から取り出し難くなるおそれがある。また、包装袋を開裂する際、被収容物が干渉して十分に開裂できないおそれもある。さらに、被収容物が干渉する場合、さらに包装袋を開裂しようとして無理に力を加えると、被収容物が破損するおそれもある。
本発明は、上記問題点に鑑み、被収容物が容易に取り出され得る包装体を提供することを課題とする。
本発明に係る包装体は、
被収容物が収容される収容部と、前記収容部の少なくとも一端縁から外側に配されたシール部とを有するように密封されてなる包装袋を備え、
前記シール部には、前記収容部の開裂を開始させるためのノッチ部が形成されており、
前記収容部における前記ノッチ部が形成された前記シール部と垂直な方向の厚みを2分する仮想平面に対して互いに反対の側に位置する第1及び第2の領域には、前記ノッチ部からの開裂が繋がる位置に第1及び第2の端部を有する線状の第1及び第2の易開裂加工部がそれぞれ形成されており、
前記第1の易開裂加工部は、前記第1の端部を起点部として互いに離間する方向にそれぞれ延出し、さらに前記シール部から離間する方向にそれぞれ屈曲して延出しており、
前記第2の易開裂加工部は、前記第2の端部を起点部として前記シール部から離れる方向に延出していることを特徴とする。
かかる構成によれば、包装袋をノッチ部から開裂すると、ノッチ部の開裂が前記第1及び第2の領域の前記第1及び第2の端部に到達し、該第1及び第2の端部を開裂誘導の起点部として、第1及び第2の易開裂加工部によって開裂が誘導されることになる。
このとき、第1の易開裂加工部では、ユーザーの引っ張り方向や引っ張り力等に応じて、互いに離間する方向に延在している2つの部分のうち、いずれかの部分に沿って開裂が誘導される。開裂が誘導される部分においては、前記第1の端部から離間する方向に向かって開裂が誘導された後、前記シール部から離間する方向に沿ってさらに開裂が誘導される。これにより、第1の領域では、被収容物との干渉を避けつつ、シール部に沿った方向に広く、シール部と離れる方向に深く開裂させることが可能となる。
一方、第2の易開裂加工部では、上記した第1の領域での開裂に合わせて、第2の端部からシール部と離間する方向に向かって開裂が誘導される。この開裂では、被収容物との干渉が少ない。これにより、第2の領域では、被収容物との干渉を避けつつシール部と離れる方向に深く開裂させることが可能となる。
また、第1の易開裂加工部による開裂部分が前記第1の端部から離間する方向に向かう程、第2の易開裂加工部による開裂部分との間隔が大きくなるため、その分大きな開口が得られる。また、第1の易開裂加工部による開裂が前記シール部から離間する方向に向かう間には、第2の易開裂加工部の開裂部分との上記大きな間隔が維持されるため、その分さらに大きな開口が得られる。
このように、ノッチ部による開裂し易さと、上記2つの易開裂加工部の開裂誘導とにより、被収容物との干渉を避けつつ、被収容物を取り出すのに十分に大きな開口が得られる。
従って、被収容物が容易に取り出され得る。
また、前記包装体においては、前記第1及び第2の易開裂加工部における前記シール部と反対の側の端部は、前記第1及び第2の領域における前記反対の側の端縁よりも前記シール部側に配置されており、且つ、前記第1及び第2の領域の開裂を規制するように形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、前記包装袋を前記第1及び第2の易開裂加工部に沿って開裂させたとき、開裂された包装袋が複数に分断されることを回避できる。これにより、無用なゴミの発生を回避しつつ被収容物を容易に取り出すことが可能となる。
以上のように、本発明によれば、被収容物が容易に取り出され得る包装体が提供される。
本発明の一実施形態の包装体を示す概略上面図 本発明の一実施形態の包装体を示す概略底面図 図1のA方向から見た包装体を模式的に示す概略側面図 図1のB方向から見た包装体を模式的に示す概略側面図 本実施形態の包装体における包装袋が開裂された状態の一例を示す概略斜視図 本実施形態の包装体における包装袋が開裂された状態の一例を示す概略斜視図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施形態では、包装体がガゼット包装体であるような態様を示すが、包装体は、かかる態様に特に限定されるものではない。包装体としては、その他、例えば、ピロー包装体、スティック包装体、自立包装体等が挙げられる。
また、本実施形態では、前記包装体の包装袋に収容された被収容物が、医薬品(PTP包装体等)が積層されてなる積層体であるような態様を示すが(図5、図6参照)、被収容物は、かかる態様に特に限定されるものではない。被収容物としては、その他、例えば、固形状の食品、化粧品、雑貨、メディカル製品等が挙げられる。
図1、図2に示すように、本実施形態の包装体1は、被収容物30が収容される収容部4と、該収容部4の少なくとも一端縁から外側に配されたシール部5とを有するように密封されてなる包装袋2を備えている。また、シール部5には、ノッチ部15が形成されており、収容部4の第1の領域7及び第2の領域8には、第1の易開裂加工部16(図1参照)及び第2の易開裂加工部22(図2参照)が形成されている。
具体的には、包装袋2は、1つのフィルム3を用いて形成されており、被収容物30が収容された収容部4と、該収容部4の長手方向一端縁から外側(図1、2の上側)に配されているように形成されたシール部5と、他端縁から外側(図1、2の下側)に配されているように形成されたシール部6と、前記収容部4を構成している表面部9、裏面部10、及び側面部11、12と、裏面部10から外側に配され且つ裏面部に沿って倒伏しているように配されたシール部としての背張り部13とを有している。
かかる収容部4は、シール部5、6及び背張り部13が形成されることによって密封状態に形成されている。
また、図3、図4に示すように、包装袋2は、収容部4におけるノッチ部15が配されたシール部5と垂直な方向(図3の上下方向)の厚みDを2分する仮想平面Sに対して互いに反対の側に位置する第1の領域7及び第2の領域8を有している。なお、図3、図4では、易開裂加工部を省略して示す。また、図3、図4の態様では、収容部4におけるシール部5側の端縁4aとシール部6側の端縁4bとを通る平面が、前記仮想平面Sに相当している。
すなわち、第1の領域7は、表面部9と、側面部11、12における仮想平面Sよりも表面部9側の領域11a、12aとで構成されている。また、第2の領域8は、裏面部10と、側面部11、12における仮想平面Sよりも裏面部10側の領域11b、12bとで構成されている。
図1、図2に示すように、前記シール部5、6のうち、一方のシール部5の外側における長手方向(図1、2の左右方向)中央部には、前記収容部4の開裂を開始させるためのノッチ部15が形成されている。また、ノッチ部15は、シール部5における表面部9側のフィルム3のみが切り欠かれてV字状に形成されている。
なお、シール部5におけるノッチ部15の配置は、特に限定されるものではなく、後述する本体部16b、16cが十分に形成されるように適宜設定すればよい。また、ノッチ部15は、上記の他、表面部9側及び裏面部10側の両方のフィルム3を切り欠いて形成されていてもよい。また、ノッチ部15の形状も、V字状に特に限定されるものではない。また、シール部5には、ノッチ部15から収容部4側(図1、2の下側)に間隔を空けて、且つ収容部4側に向かって延出しているスリット等がさらに形成されていてもよい。なお、上記スリットは、第1の端部16aと繋がっていないように形成されても繋がっているように形成されてもよいが、繋がっているように形成される場合には、第1の端部16aの少なくとも一部がシール部5に配されている必要がある。同様に、上記スリットは、第2の端部22aと繋がっていないように形成されても繋がっているように形成されてもよいが、繋がっているように形成される場合には、第2の端部22aの少なくとも一部がシール部5に配されている必要がある。
図1に示すように、前記第1の領域7には、ノッチ部15からの開裂が繋がる位置に第1の端部16aを有する第1の易開裂加工部16が形成されている。また、第1の易開裂加工部16は、収容部4の開裂を容易にするように加工されたものであり、第1の端部16aを起点部(起点となる部分)として互いに離間する方向(図1の左右方向)に延出し、さらに前記シール部5から離間する方向(図1の下方向)に屈曲して延出しているように形成されている。また、第1の易開裂加工部16は、ノッチ部15からの開裂を誘導するようになっている。
かかる第1の易開裂加工部16は、具体的には、第1の端部16a、本体部16b、16c、終端部16d、16eを有している。
前記第1の端部16aは、ノッチ部15からの開裂を本体部16b、16cへと連結する開裂連結部としての役割を果たすものである。かかる第1の端部16aは、シール部5と垂直な方向に沿った複数の加工線で構成されている。なお、かかる加工線の配置は、上記垂直方向に特に限定されるものではなく、その他、例えば上記垂直方向に対して傾斜した方向であってもよい。
また、第1の端部16aは、かかる構成に限定されるものではなく、その他例えば、1つの加工線から構成されてもよい。
また、第1の端部16aは、レーザー加工線等の加工線から構成される他、例えばミシン目等から構成されていてもよい。なお、第1の端部16aがミシン目から構成されている場合には、該第1の端部16aがシール部5に形成されている必要がある。
また、第1の端部16aとして、本体部16b、16cにおけるシール部5側の端部をそれぞれシール部5側に屈曲させ、且つこれら端部を一体化させたものを採用してもよい。また、第1の端部16aは、第1の領域7からシール部5にかけて形成されていてもよく、ノッチ部15や上記したスリットと繋がっているように形成されていてもよく、シール部5に形成されていてもよい。また、第1の端部16aの配置も、特に限定されるものではなく、ノッチ部15からの開裂が繋がる位置において適宜設定すればよい。
前記第1の易開裂加工部16は、第1の端部16aと繋がった2つの本体部16b、16cを有している。これら本体部16b、16cは、前記ノッチ部15から第1の端部16aに導かれた開裂を、さらに誘導させる開裂誘導部としての役割を果たすものであり、第1の易開裂加工部16による開裂誘導の主体をなすものである。
そのうちの一方の本体部16bは、第1の端部16aから一方の側(図1の右側)に離間する方向に延出し、さらにシール部5と垂直な方向であって該シール部5から離間する方向(図1の下方向)に屈曲して延出している。また、他方の本体部16cは、第1の端部16aから他方の側(図1の左側)に離間する方向に延出し、さらにシール部5と垂直な方向であって該シール部から離間する方向(図1の下方向)に屈曲して延出している。
このように、本体部16b、16cは、L字状に形成されている。また、本体部16b、16cは、1つの加工線から構成されている。さらに、本体部16b、16cは、第1の端部16aを通る前記シール部5に垂直な仮想線(不図示)に対して線対称に形成されている。
なお、本体部16b、16cの形状や延出方向は、上記のように第1の端部16aから互いに離間する方向に延出し、さらにシール部5から離間する方向に屈曲して延出している形状や延出方向であれば、特に限定されるものではない。また、本体部16b、16cを構成する加工線の数量、太さ等も、特に限定されるものではない。さらに、本体部16bと本体部16cは、上記の他、非対称に形成されていてもよい。
また、第1の易開裂加工部16は、シール部5と反対の側(図1の下側)の端部として終端部16d、16eを有している。これら終端部16d、16eは、本体部16b、16cにおけるシール部5と反対の側(図1の下側)の端部と繋がっている。また、これら終端部16d、16eは、表面部9(すなわち第1の領域7)のシール部5側と反対の側の端縁9aよりもシール部5側に配され、且つ、前記第1の領域7の開裂を規制するように形成されている。
具体的には、終端部16d、16eは、シール部5側に折り返された形状を有しており、これにより、開裂を規制することができるようになっている。また、かかる終端部16d、16eは、本体部16b、16cを構成する加工線がシール部5側に折り返されるように形成されることによって形成されている。
第1の易開裂加工部16が終端部16d、16eを有していることによって、包装袋2を開裂したとき、開裂された包装袋2が複数に分断されることを回避できる。従って、無用なゴミの発生を回避しつつ被収容物30を容易に取り出すことが可能となる。
なお、かかる終端部16d、16eの配置は、特に限定されるものではなく、被収容物30の取り出し易さ等に応じて適宜設定することができる。また、終端部16d、16eの形状も特に限定されるものではなく、その他例えば、終端部16d、16eが、シール部5側に折り返されない形状に形成されていてもよい。さらに、本体部16b、16cがシール部6まで延出しており、終端部16d、16eがシール部6に配されていてもよい。このように終端部16d、16eは収容部4に形成されていても、シール部6に形成されていても、これらに跨って形成されていてもよく、また、その形状も特に限定されるものではない。また、終端部16d、16eは、必ずしも形成されている必要はない。さらに、本体部16b、16cがシール部6を横断し、終端部16d、16eを有しないような態様を採用してもよい。
本実施形態では、第1の端部16a、本体部16b、16c、終端部16d、16eは、前記被収容物30と重ならない位置に形成れている。これにより、第1の領域7を開裂させたとき、被収容物30との干渉をより回避できるため、被収容物30をより容易に取り出すことが可能となる。しかし、これらの配置は、特に限定されるものではなく、被収容物30の種類、形状や大きさ、収容部4の形状や大きさ、開裂の際の被収容物30との干渉を回避し得る程度等に応じて適宜設定することができる。また、例えば第1の端部16a、本体部16b、16c及び終端部16d、16e(すなわち第1の易開裂加工部16)は、被収容物30と重なる位置に形成されていてもよい。
図2に示すように、前記第2の領域8に含まれる裏面部10の背張り部13に覆われた部分には、ノッチ部15からの開裂が繋がる位置に第2の端部22aを有する線状の第2の易開裂加工部22が形成されている。また、第2の易開裂加工部22は、収容部4の開裂を容易にするように加工されたものである。かかる第2の易開裂加工部22は、第2の端部22aを起点部としてシール部5から離間する方向(図2の下方向)に延出しているように形成されている。また、第2の易開裂加工部22は、ノッチ部15からの開裂を誘導するようになっている。
かかる第2の易開裂加工部22は、具体的には、第2の端部22a、本体部22b、終端部22cを有している。
なお、図2では、第2の易開裂加工部22が背張り部13に隠れているため、これを破線で示したが、背張り部13を起立させた状態で見た場合には、後述するように、第2の易開裂加工部22は、第2の端部22a、本体部22b、終端部22cが連続的に繋がった線状に形成されている。また、第2の易開裂加工部22は、必ずしも背張り部13に覆われている必要はない。
前記第2の端部22aは、前記第1の端部16aと同様に、ノッチ部15からの開裂を後述する本体部22bへと連結する開裂連結部としての役割を果たすものである。また、第2の端部22aは、裏面部10において第1の端部16aと重なる位置に配されている。かかる第2の端部22aは、シール部5と垂直な方向に沿った複数の加工線で構成されている。なお、かかる加工線の配置は、上記垂直方向に特に限定されるものではなく、その他、例えば上記垂直方向に対して傾斜した方向であってもよい。
また、第2の端部22aも、かかる構成に限定されるものではなく、その他例えば、1つの加工線から構成されてもよい。
また、第2の端部22aは、レーザー加工線等の加工線から構成される他、例えばミシン目等から構成されていてもよい。なお、第2の端部22aがミシン目から構成されている場合には、該第2の端部22aがシール部5に形成されている必要がある。
また、第2の端部22aとして、後述する本体部22bにおけるシール部5側の端部を採用してもよい。また、第2の端部22aは、第2の領域8からシール部5にかけて形成されていてもよく、ノッチ部15や上記したスリットと繋がっているように形成されていてもよく、シール部5に形成されていてもよい。また、第2の端部22aの配置も、特に限定されるものではなく、ノッチ部15からの開裂が繋がる位置において適宜設定すればよい。例えば、第2の端部22aは、第1の端部16aと重ならないような位置に配されていてもよい。
前記第2の易開裂加工部22は、第2の端部22aと繋がった1つの本体部22bを有している。本体部22bは、前記ノッチ部15から第2の端部22aに導かれた開裂を、さらに誘導する開裂誘導部としての役割を果たすものであり、第2の易開裂加工部22による開裂誘導の主体をなすものである。かかる本体部22bは、第2の端部22aから、シール部5と垂直な方向であって該シール部から離間する方向(図2の下方向)に延出しているように形成されている。また、本体部22bは、直線状に形成されており、また、1つの加工線から構成されている。
なお、本体部22bの形状や延出方向は、上記のように第2の端部22aからシール部5と離間する方向に延出している形状や延出方向であれば、特に限定されるものではない。また、本体部22bを構成する加工線の数量、太さ等も、特に限定されるものではない。
また、第2の易開裂加工部22は、シール部5と反対の側(図2の下側)の端部としての終端部22cを有している。かかる終端部22cは、本体部22bにおけるシール部5と反対の側の端部と繋がっている。また、終端部22cは、裏面部10(すなわち第2の領域8)のシール部5側と反対の側の端縁10aよりもシール部5側に配されている。また、前記第2の領域8の開裂を規制するように形成されている。
具体的には、終端部22cは、シール部5側に折り返された形状を有しており、これにより、開裂を規制することができるようになっている。また、かかる終端部22cは、本体部22bを構成する加工線がシール部5側に折り返されるように形成されることによって形成されている。
第2の易開裂加工部22が終端部22cを有していることによって、包装袋2を開裂したとき、開裂された包装袋2が複数に分断されることを回避できる。従って、無用なゴミの発生を回避しつつ被収容物30を容易に取り出すことが可能となる。
なお、前記終端部16d、16eと同様、かかる終端部22cの配置も、特に限定されるものではなく、被収容物30の取り出し易さ等に応じて適宜設定することができる。また、本体部22bがシール部6まで延出しており、終端部22cがシール部6に配されていてもよい。このように終端部22cは収容部4に形成されていても、シール部6に形成されていても、これらに跨って形成されていてもよく、また、その形状も特に限定されるものではない。また、終端部22cは、必ずしも形成されている必要はない。さらに、本体部22bがシール部6を横断し、終端部22cを有しないような態様を採用してもよい。
本実施形態では、包装袋2は、1つの積層体であるフィルム3から形成されており、該積層体を構成する層のうち少なくとも1層がレーザー加工されることによって、第1及び第2の易開裂加工部16、22が形成されている。具体的には、例えば、包装袋2は、外面側から内面側に向かって、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、アルミ箔、ポリエチレンフィルムが順に積層されてなるフィルム3が用いられて形成されている。また、第1及び第2の易開裂加工部16、22は、前記積層体のうち、例えば、外面側のポリエチレンテレフタレートフィルムが少なくともレーザー加工されて形成されている。
前記積層体の層構成は、特に限定されるものではない。例えば、上記4層積層体の他、包装袋2は、外面側から内面側に向かって、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルが順に積層されてなるフィルム(2層積層体)が用いられて形成されていたり、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミ箔、ポリエチレンフィルムが順に積層されてなるフィルム(3層積層体)が用いられて形成されていたりしてもよい。
なお、包装袋2に用いられるフィルムは、上記積層体であるような態様に特に限定されず、単層であってもよい。また、包装袋2は、複数のフィルムが組み合わされて形成されていてもよい。さらに、第1及び第2易開裂加工部16、22は、開裂を容易にするように加工されたものであれば、レーザー加工以外の加工によって形成されたものであってもよい。
続いて、本実施形態の包装体1の製造方法の一例について説明する。
まず、例えば長手方向と短手方向とを有するフィルム3に、該フィルム3が包装袋2とされたときに、上記したような位置に配されるように第1及び第2の易開裂加工線部16、22を例えばレーザー加工によって形成する。
次に、上記フィルム3上に、被収容物30を載置する。このとき、該フィルム3の長手方向と被収容物30の長手方向とが一致し、且つ、該フィルム3の短手方向中央部に被収容物30が配されるように、被収容物30を載置する。このように、上記フィルム3に被収容物30が載置された状態で該フィルム3の短手方向両端部を被収容物30の上面で重ね合わせ、重ね合わせ部分を長手方向に沿って熱溶着によって接着する。これにより、背張り部13が形成され、上記フィルム3は筒状となる。このとき、必要に応じて、シールされなかった余剰部分を切断してもよい。
次に、背張り部13を、筒状のフィルム3の外周面と重なり合うように倒伏させ、この状態で筒状のフィルム3の長手方向における被収容部30よりも両外側部分をそれぞれ重ね合わせて熱溶着により接着する。かかる接着後、シール部5にノッチ部15をカッター等によって形成する。これにより、シール部5、6と収容部4とを有するように密封された包装袋2が形成されて、包装体1が作製される。このとき、ノッチ部15、第1及び第2の易開裂加工部16、22は、上記した所定の位置に配される。このとき、必要に応じて、シールされなかった余剰部分を切断することができる。
このようにして、包装体1を製造することができる。また、上記した背張り部13の形成と前記シール部5、6の形成を連続して行い、連続的に包装体1を製造することもできる。
なお、包装体1の製造方法は、上記の態様に特に限定されるものではない。また、シール部5、6、13を形成するための接着方法も、上記熱溶着を用いた方法に特に限定されるものでもない。
続いて、本実施形態の包装体1における包装袋2の開裂動作の例について説明する。
まず、例えば、ユーザーが、図1の第1の領域7をユーザー側に向けた状態で片方の手指で図1のシール部5の右側を掴み、他方の手指でシール部5の左側を掴み、該左側をユーザーから離れる方向に引っ張るようにして(図5の一点鎖線矢印参照)包装袋2をノッチ部15から開裂させた場合について、図5を参照しつつ説明する。
この場合、ノッチ部15からの開裂が第1の領域7及び第2の領域8の第1及び第2の端部16a、22aに到達すると、第1の領域7では、2つの本体部16b、16cのうち、主として本体部16cに沿って開裂が誘導される。それと同時に、第2の領域8では、本体部22bに沿って開裂が誘導される。
より具体的には、第1の領域7(図5の下側)では、本体部16cによって第1の端部16aから離間する方向(図5の左下方向)に向かって開裂が誘導された後、さらにシール部5から離間する方向(図5の左上方向)に向かって開裂が誘導される。これにより、第1の領域7では、被収容物30との干渉を避けつつ、シール部5に沿った方向(図5の左下方向)に広く、シール部5と離間する方向(図5の左上方向)に深く開裂させることが可能となる。そして、開裂が終端部16eに到達すると、該開裂が規制される。
一方、第2の領域8(図5の上側)では、上記した第1の領域7での開裂に合わせて、シール部5から離間する方向(図5の左上方向)に向かって開裂が誘導される。この開裂では、被収容物30との干渉が少ない。これにより、第2の領域8では、被収容物30との干渉を避けつつシール部5と離れる方向に深く開裂させることができる。そして、開裂が終端部22cに到達すると、該開裂が規制される。
次に、ユーザーが、上記と同じく図1の第1の領域7をユーザー側に向けた状態で、上記とは逆に、例えば、ユーザーが片方の手指で図2のシール部5の左側を掴み、他方の手指でシール部5の右側を掴み、該右側をユーザーから離れる方向に引っ張るようにして(図6の一点鎖線矢印参照)包装袋2をノッチ部15から開裂させた場合について、図6を参照しつつ説明する。
この場合、包装袋2のノッチ部15からの開裂が第1の領域7及び第2の領域8の第1及び第2の端部16a、22aに到達すると、第1の領域7では、上記とは逆に、2つの本体部16b、16cのうち、主として本体部16bに沿って開裂が誘導される。それと同時に、第2の領域8では、上記と同様、本体部22bに沿って開裂が誘導される。
より具体的には、第1の領域7(図6の下側)では、本体部16bによって第1の端部16aから離間する方向(図6の右下方向)に向かって開裂が誘導された後、さらにシール部5から離間する方向(図6の右上方向)に向かって開裂が誘導される。これにより、第1の領域7では、被収容物30との干渉を避けつつ、シール部5に沿った方向(図6の右下方向)に広く、シール部5と離間する方向(図6の右上方向)に深く開裂させることが可能となる。そして、開裂が終端部16dに到達すると、該開裂が規制される。
一方、第2の領域8(図6の上側)では、上記した第1の領域7での開裂に合わせて、シール部5から離間する方向(図6の右上方向)に向かって開裂が誘導される。この開裂では、被収容物30との干渉が少ない。これにより、第2の領域8では、被収容物30との干渉を避けつつシール部5と離れる方向に深く開裂させることができる。そして、開裂が終端部22cに到達すると、該開裂が規制される。
また、上記した図5及び図6に示すいずれの動作で開裂した場合であっても、第1の領域7の本体部16b、16cによる開裂部分が第1の端部16aから離間する方向に向かう程、第2の領域8の本体部22bによる開裂部分との間隔が大きくなるため、その分大きな開口が得られる。また、本体部16b、16cによる開裂がシール部5から離間する方向に向かう間においては、本体部22bの開裂部分との間の上記大きな間隔が維持されるため、その分さらに大きな開口が得られる。
このように、ノッチ部15による開裂し易さと、第1及び第2易開裂加工部16、22の開裂誘導とにより、被収容物30との干渉を避けつつ、被収容物30を取り出すのに十分に大きな開口が得られる。従って、被収容物30が容易に取り出され得る。
なお、上記した開封動作は、例示に過ぎず、第1の領域7では、シール部5を引っ張る手指の力加減や、シール部5を引っ張る方向に応じて、本体部16bまたは本体部16cのいずれかによって開裂が誘導される。
以上のように本発明の実施の形態及び実施例について説明を行なったが、各実施の形態及び実施例の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:包装体、2:包装袋、3:フィルム、4:収容部、4a:収容部4におけるシール部5側の端縁、4b:収容部4におけるシール部6側の端縁、5、6:シール部、7:第1の領域、8:第2の領域、9:表面部、9a:表面部9のシール部5と反対の側の端縁、10:裏面部、10a:裏面部10のシール部5と反対の側の端縁、11、12:側面部、11a、12a:側面部における第1の領域側の領域、11b、12b:側面部における第2の領域側の領域、13:背張り部、15:ノッチ部、16:第1の易開裂加工部、16a:第1の端部、16b、16c:本体部、16d、16e:終端部、22:第2の易開裂加工部、22a:第2の端部、22b:本体部、22c:終端部、30:被収容物、D:厚み、S:仮想平面

Claims (2)

  1. 被収容物が収容される収容部と、前記収容部の少なくとも一端縁から外側に配されたシール部とを有するように密封されてなる包装袋を備え、
    前記シール部には、前記収容部の開裂を開始させるためのノッチ部が形成されており、
    前記収容部における前記ノッチ部が形成された前記シール部と垂直な方向の厚みを2分する仮想平面に対して互いに反対の側に位置する第1及び第2の領域には、前記ノッチ部からの開裂が繋がる位置に第1及び第2の端部を有する線状の第1及び第2の易開裂加工部がそれぞれ形成されており、
    前記第1の易開裂加工部は、前記第1の端部を起点部として互いに離間する方向にそれぞれ延出し、さらに前記シール部から離間する方向にそれぞれ屈曲して延出しており、
    前記第2の易開裂加工部は、前記第2の端部を起点部として前記シール部から離れる方向に延出していることを特徴とする包装体。
  2. 前記第1及び第2の易開裂加工部における前記シール部と反対の側の端部は、前記第1及び第2の領域における前記反対の側の端縁よりも前記シール部側に配されており、且つ、前記第1及び第2の領域の開裂を規制するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
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