JP2015117062A - 易開封性包装袋 - Google Patents

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将行 高野
Masayuki Takano
将行 高野
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Abstract

【課題】開封後においても開封タブが本体から分離しないようにできるとともに、シール部の破断や内容物の漏出を抑制することが可能な構造の易開封性包装袋を提供する。【解決手段】易開封性包装袋100は、表側シート部10および裏側シート部20と、表側シート部10と裏側シート部20との周縁部どうしを貼り合わせてなるシール部30と、ハーフカット溝50からなる開封案内線40を有する。開封案内線40は、第1部分41と第2部分42とからなる。第1部分41は、シール部30の外縁の始端41aから、開口予定部60を通って、シール部30の内縁において終端している。第2部分42は、終端41bを始端42aとし、始端42aから終端42bに亘る全体がシール部30に配置されている。開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて変化している。【選択図】図1

Description

本発明は、易開封性包装袋および包装商品に関する。
洗剤、シャンプー、食品等の各種の内容物を収容する包装袋として、少なくとも2つのシート部の周縁部どうしを貼り合わせることによりシール部が形成され、シート部どうしの間の領域に内容物を封入できる構造のものがある。このような包装袋として、手指で容易に開封して内容物を注出することができるようにした易開封性のもの(以下、易開封性包装袋と称する)がある。
易開封性包装袋には、当該易開封性包装袋の所定箇所を手指で容易に破断して開封できるように、所定の経路に沿って開封案内線が形成されたタイプのものがある。このタイプの易開封性包装袋は、開封案内線を境界とする一方の部分(以下、開封タブと称する)を片側の手指で摘み、他方の部分(以下、本体と称する)を反対側の手で支えた状態で開封案内線を破断することによって、容易に開封することができる。
例えば特許文献1に記載の易開封性包装袋は、レーザー加工によって形成された溝(ハーフカット溝)からなる開封案内線(同文献の易開封加工部)を有する。
ところで、一般的な易開封性包装袋では、開封によって、開封タブが本体から分離するため、ゴミの数が増えてしまう。また、分離した開封タブを床などに置いた場合には、開封タブに付着した内容物で床などが汚れてしまう可能性がある。
このような課題に鑑み、特許文献2、3に記載の易開封性包装袋は、開封後においても開封タブが本体と繋がった状態となる構造となっている。より具体的には、開封後における開封タブと本体との連結部にて開封タブを本体側に折り返して、開封タブを本体の上辺に係止できるようになっている。このような係止動作を可能とするため、特許文献2、3に記載の易開封性包装袋においては、開封案内線に対してT字状に交差する分割線部がシール部に形成されている。これにより、開封案内線を破断して開封するのに引き続いて分割線部にてシール部が分離し、開封案内線の終端から双方向に向かう切れ目がシール部に形成されるようになっている。特許文献2、3に記載の易開封性包装袋においては、分割線部にてシール部に確実に切れ目を形成する必要があるため、分割線部は、スリット又はミシン目となっている。
特開2003−94532号公報 特開2000−296859号公報 特開2010−173688号公報
しかしながら、易開封性包装袋のシール部にスリットが形成されている場合は、易開封性包装袋の持ち運びの際などにおいて、スリットに物が引っ掛かってしまい、シール部が破断したり、その破断が内容物の封入領域にまで達して内容物が漏出してしまったりする可能性がある。
また、易開封性包装袋のシール部にミシン目が形成されている場合も、ミシン目部分は強度が不足するため、何らかの外力の作用によってミシン目部分が破断してしまい、当初からスリットが形成されている場合と同様に、シール部の破断や内容物の漏出が発生する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、開封後においても開封タブが本体から分離しないようにできるとともに、シール部の破断や内容物の漏出を抑制することが可能な構造の易開封性包装袋および包装商品に関する。
本発明は、
表側シート部および裏側シート部と、
前記表側シート部と前記裏側シート部との周縁部どうしを貼り合わせることにより形成されたシール部と、
前記表側シート部および前記裏側シート部にそれぞれ形成されたハーフカット溝からなる開封案内線と、
を有し、
前記開封案内線は、第1部分と第2部分とからなり、
前記第1部分は、前記シール部の外縁に位置する始端を有し、前記シール部の非形成領域に位置する開口予定部を通って、前記シール部の内縁において終端しており、
前記第2部分は、前記第1部分の終端を始端としているとともに、当該第2部分の始端から終端に亘る全体が前記シール部に配置され、
前記開封案内線の延在方向が前記第2部分の途中の方向変化部において変化している易開封性包装袋を提供する。
また、本発明は、
本発明の易開封性包装袋と、
前記易開封性包装袋に封入された内容物と、
を備える包装商品を提供する。
本発明によれば、開封後においても開封タブが本体から分離しないようにできるとともに、シール部の破断や内容物の漏出を抑制することができる。
図1(a)は第1の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図1(b)は第1の実施形態に係る包装商品の一部分の拡大正面図である。 第1の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 第1の実施形態に係る包装商品の一連の製造工程を示す図である。 図4(a)は第2の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図4(b)は第2の実施形態に係る包装商品の一部分の拡大正面図、図4(c)は第2の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 図5(a)は第3の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図5(b)は第3の実施形態に係る包装商品の一部分の拡大正面図、図5(c)は第3の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 図6(a)は第4の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図6(b)は第4の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 図7(a)は第5の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図7(b)は第5の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 図8(a)は第6の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図であり、図8(b)は第6の実施形態に係る包装商品の開封案内線の一部分を拡大して示す正面図の一例であり、図8(c)は第6の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 図9(a)は第7の実施形態に係る包装商品を正面側から見た斜視図、図9(b)は第7の実施形態に係る易開封性包装袋を正面側から見た斜視図である。 第8の実施形態に係る包装商品の一部分の拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1(a)は第1の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図1(b)は第1の実施形態に係る包装商品200の一部分の拡大正面図である。図2は第1の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。
本実施形態に係る易開封性包装袋100は、表側シート部10および裏側シート部20と、表側シート部10と裏側シート部20との周縁部どうしを貼り合わせることにより形成されたシール部30と、表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれ形成されたハーフカット溝50からなる開封案内線40と、を有する。開封案内線40は、第1部分41と第2部分42とからなる。第1部分41は、シール部30の外縁に位置する始端41aを有し、シール部30の非形成領域に位置する開口予定部60を通って、シール部30の内縁において終端している。第2部分42は、第1部分41の終端41bを始端42aとしているとともに、当該第2部分42の始端42aから終端42bに亘る全体がシール部30に配置されている。そして、開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて変化している。
本実施形態に係る包装商品200は、本実施形態に係る易開封性包装袋100と、易開封性包装袋100に封入された内容物150と、を備えている。
以下、詳細に説明する。
表側シート部10および裏側シート部20は、合成樹脂等のシート材(フィルム材)により構成されている。
表側シート部10と裏側シート部20とは、互いに表裏の位置関係にある。すなわち表側シート部10の背面側に裏側シート部20が配置され、裏側シート部20の背面側に表側シート部10が配置されている。表側シート部10と裏側シート部20とを互いに重ね合わせた状態で、表側シート部10および裏側シート部20の周縁部どうしを熱接着(ヒートシール)して貼り合わせることによって、シール部30が形成されている。
易開封性包装袋100の形態は特に限定されず、自立可能な形態であっても良いし、自立せず寝かせて配置することを想定した形態であっても良い。
図1(a)および図2では、易開封性包装袋100が自立可能な形態をなしている例を示している。この例では、易開封性包装袋100の底部90は、底シート部(図示略)を有している。この底シート部は、易開封性包装袋100の内側に(表側シート部10と裏側シート部20との間に)折り込まれているとともに、当該底シート部の周縁部が表側シート部10および裏側シート部20と貼り合わされている。これにより、底部90は、図2における奥行き方向に拡開できるようになっている。なお、底シート部も、表側シート部10および裏側シート部20と同様に合成樹脂等のシート材により構成されている。
ここで、表側シート部10、裏側シート部20および底シート部は、互いに別個のシート材により構成されていても良いし、1枚のシート材の一部分ずつからなり当該シート材を折り曲げることにより表側シート部10、裏側シート部20および底シート部の各部が構成されていても良い。また、表側シート部10と裏側シート部20とが1枚のシート材の一部分ずつからなり、それとは別個のシート材によって底シート部が構成されていても良い。
ここで、表側シート部10と裏側シート部20とが1枚のシート材(以下、第1シート材と称する)の一部分ずつからなり、それとは別個のシート材(以下、第2シート材と称する)によって底シート部が構成されている場合において、第1シート材および第2シート材の材料および層構造の例を説明する。
第1シート材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる外層と、ナイロン(Ny)からなる中間層と、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)からなる内層と、の3層構造をなしている。
或いは、第1シート材は、二軸延伸ナイロン(ONy)からなる外層と、アルミニウムが蒸着されたPETシートからなる中間層と、直鎖状低密度ポリエチレンからなる内層と、の3層構造をなしていても良い。
これらの例では、外層は易開封性包装袋100の外表面を構成する層であり、内層は易開封性包装袋100の内表面を構成する層であり、中間層は外層と内層との間に介在する層である。外層と中間層とは接着剤により相互に貼り合わされている。同様に、中間層と内層とは接着剤により相互に貼り合わされている。
ただし、ここで説明した第1シート材の材料および層構造は、単なる例示であり、第1シート材は、その他の材料により構成されていたり、その他の層構造をなしていたりしても良い。
また、第2シート材は、例えば、二軸延伸ナイロンからなる外層と、直鎖状低密度ポリエチレンからなる内層と、の2層構造をなしている。この場合、外層は易開封性包装袋100の外表面を構成する層であり、内層は易開封性包装袋100の内表面を構成する層であり、外層と内層とは接着剤により相互に貼り合わされている。
或いは、第2シート材は、二軸延伸ナイロンからなる外層と、Al箔であるか又はアルミニウムが蒸着されたPETシートである中間層と、直鎖状低密度ポリエチレンからなる内層と、の3層構造をなしていても良い。この場合、外層は易開封性包装袋100の外表面を構成する層であり、内層は易開封性包装袋100の内表面を構成する層であり、中間層は外層と内層との間に介在する層である。外層と中間層とは接着剤により相互に貼り合わされている。同様に、中間層と内層とは接着剤により相互に貼り合わされている。
ただし、ここで説明した第2シート材の材料および層構造は、単なる例示であり、第2シート材は、その他の材料により構成されていたり、その他の層構造をなしていたりしても良い。
シール部30の外縁において、開封案内線40の始端すなわち第1部分41の始端41aと対応する部分には、開封の際の破断の起点を容易に形成するための開封用切欠形状部80が形成されていることが好ましい。開封用切欠形状部80の形状は、V字形、U字形などとすることができる。
開封案内線40は、表側シート部10の外面と裏側シート部20の外面とにそれぞれハーフカット溝50を形成することによって構成されている。表側シート部10に形成されたハーフカット溝50は、表側シート部10の表裏を貫通しない深さの溝である。同様に、裏側シート部20に形成されたハーフカット溝50は、裏側シート部20の表裏を貫通しない深さの溝である。
表側シート部10のハーフカット溝50と、裏側シート部20のハーフカット溝50とは、正面視において互いに重なる位置、又は正面視において互いに近接した位置に配置されていることが好ましい。このようにすることによって、表側シート部10と裏側シート部20とを同等の位置において一括して破断することができる。
ハーフカット溝50を形成する方法は特に限定されない。
例えば、表側シート部10の外面にレーザー光を照射しながら、該レーザー光を表側シート部10の外面上において所望の経路で走査することによって、表側シート部10を外面側からハーフカットし、表側シート部10の外面に所望の経路のハーフカット溝50を形成することができる。
或いは、所望のハーフカット溝50と対応する形状のトムソン刃を用いて表側シート部10を外面側からハーフカットすることによっても、表側シート部10の外面に所望の経路のハーフカット溝50を形成することができる。
表側シート部10に対してハーフカット溝50を形成する方法と同様の方法により、裏側シート部20に対してハーフカット溝50を形成することができる。
開封案内線40は、表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれハーフカット溝50が1本ずつ形成されることにより構成されていても良いし、表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれ複数本ずつのハーフカット溝50を形成することにより構成されていても良い。
開封案内線40が表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれ形成された複数本ずつのハーフカット溝50からなる場合、表側シート部10の複数本のハーフカット溝50は互いに並走しており(互いに並列に形成されており)、これらハーフカット溝50の各々は第1部分41の始端41aから第2部分42の終端42bまで延在している。同様に、裏側シート部20の複数本のハーフカット溝50は互いに並走しており(互いに並列に形成されており)、これらのハーフカット溝50の各々は第1部分41の始端41aから第2部分42の終端42bまで延在している。
図1及び図2では、開封案内線40が、表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれ形成された3本ずつのハーフカット溝50により構成されている例を示している。ただし、表側シート部10および裏側シート部20の各々におけるハーフカット溝50の本数は、2本であっても良いし、4本以上であっても良い。また、表側シート部10に形成されたハーフカット溝50の本数と裏側シート部20に形成されたハーフカット溝50の本数とが互いに異なっていても良い。
上記のように、開封案内線40は、第1部分41と第2部分42とからなる。
このうち第1部分41は、シール部30の外縁における一部分を始端41aとしており、シール部30の非形成領域に位置する開口予定部60を通って、シール部30の内縁における一部分において終端している。すなわち、第1部分41の終端41bはシール部30の内縁に位置する。
第2部分42は、第1部分41の終端41bを始端42aとしているとともに、当該第2部分42の始端42aから終端42bに亘る全体がシール部30に配置されている。すなわち、第2部分42は、その始端42aと、終端42bと、始端42aと終端42bとの間の部分と、がひとつづきのシール部30に形成されている。より具体的には、例えば、第2部分42の始端42a、終端42b、および、始端42aと終端42bとの間の部分が、同一辺上のシール部30に形成されている。
そして、開封案内線40の延在方向は、少なくとも第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて変化している。
方向変化部42cは、図1及び図2に示すような屈折点であっても良いし、ある程度の長さを持つ曲線状(弧状等)の区間であっても良い。
第2部分42は、このように少なくとも1つの方向変化部42cを有していることにより、その途中(始端42aと終端42bとの間)において、延在方向が変化している。すなわち、第2部分42は、その途中の屈折点にて折れ曲がっているか、又は、曲線状に屈曲している区間をその途中に有する。
なお、方向変化部42cが屈折点である場合に、複数の屈折点(方向変化部42c)が、第2部分42の長手方向において間欠的に配置されていても良い。また、方向変化部42cが曲線状の区間である場合にも、複数の方向変化部42cが、第2部分42の長手方向において間欠的に配置されていても良い。また、第2部分42の長手方向における全域で開封案内線40の延在方向が変化していても良い。
より具体的には、本実施形態の場合、第1部分41は、例えば直線状に形成されている。
また、第2部分42は、例えば、図1(b)に示すように、第1直線状部421と、第2直線状部422と、末端部423と、からなる。
第1直線状部421は、始端42aと方向変化部42cとの間の部分である。第1直線状部421は、第1部分41の延長線上に位置し、且つ、直線状に形成されている
第2直線状部422は、方向変化部42cと終端42bとの間の部分のうち、末端部423を除く部分である。第2直線状部422も、直線状に形成されている。
そして、正面視において、第1直線状部421と第2直線状部422とのなす角度α(図1(b))は、例えば、鈍角となっている。すなわち、第2部分42は、方向変化部42cにおいて、鈍角の折れ曲がり角度で折れ曲がっている。
第2部分42の末端部423は、第2直線状部422よりも終端42b側に位置するとともに、第2直線状部422に連なる部分であり、終端42bを含んでいる。
第2部分42は、その末端部423において易開封性包装袋100の外方向きに曲がっている。より具体的には、第2部分42の末端部423は、易開封性包装袋100の上縁のシール部30の長手方向に対して交差する方向で且つ易開封性包装袋100の外方向きに曲がっている。ここで、外方向きとは、易開封性包装袋100の内方(後述する本体130におけるシール部30の非形成領域側)とは反対側、すなわちシール部30の外縁側を意味する。本実施形態の場合、末端部423は、鉤針状に鋭角に折れ曲がっている(折り返されている)。
第1部分41の始端42aから方向変化部42cまでの経路長と、方向変化部42cから末端部423までの経路長(本実施形態の場合、第2直線状部422の経路長)とは、どちらが長くても良い。本実施形態の場合、例えば、第1部分41の始端42aから方向変化部42cまでの経路長よりも、方向変化部42cから末端部423までの経路長の方が長い。
各ハーフカット溝50は、開封案内線40の始端(つまり始端41a)から終端(つまり終端42b)に亘る全体が一筆書き形状となっている。すなわち、各ハーフカット溝50において、第1部分41と、第2部分42は、互いに一筆書き形状となっている。
そして、各ハーフカット溝50において、第2部分42の始端42aから終端42bに亘る部分も一筆書き形状となっている。すなわち、各ハーフカット溝50において、第2部分42における始端42aから方向変化部42cまでを構成する部分と、第2部分42における方向変化部42cから終端42bまでを構成する部分とは、互いに一筆書き形状となっている。各ハーフカット溝50において、第2部分42の第1直線状部421と第2直線状部422とは、それらの接続点である方向変化部42cにおいて、交差はしておらず、折れ曲がっている。
換言すれば、各ハーフカット溝50に関し、方向変化部42cを越えた第1直線状部421の延長線上と、方向変化部42cを越えた第2直線状部422の延長線上と、のいずれの部分にも、当該ハーフカット溝50につながるハーフカット溝が形成されていない。
また、各ハーフカット溝50において、第1部分41と、第2部分42は、溝深さおよび溝幅を互いに等しくすることができる。すなわち、各ハーフカット溝50は、その全体における溝深さ及び溝幅を一定に形成することができる。
なお、易開封性包装袋100において、開封案内線40の第1部分41を境界とする一方の部分は開封タブ120を構成し、易開封性包装袋100における残りの部分、すなわち開封案内線40の第1部分41を境界とする他方の部分は本体130を構成している。
第2部分42は、好ましくは、シール部30において、開封案内線40の第1部分41に対して開封タブ120と反対側に延在している。ただし、第2部分42は、シール部30において、開封案内線40に対して開封タブ120と同じ側に延在していても良い。
易開封性包装袋100の形状は、特に限定されない。
本実施形態の場合、易開封性包装袋100は、正面視矩形状をなしている。そして、シール部30は、少なくとも、表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部どうし、並びに上縁部の一部分(図2における左側の半部)どうしをそれぞれ貼り合わせることにより構成されている。より具体的には、シール部30は、表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部どうし、他側縁部どうし、及び、上縁部の一部分どうしをそれぞれ貼り合わせることにより構成されている。
なお、内容物150が充填されていない易開封性包装袋100の状態では、その周縁部の一部領域、例えば上縁部の一部領域は、未シール部70となっていて、該未シール部70における表側シート部10と裏側シート部20との間を通して、内容物を易開封性包装袋100内に充填できるようになっている。内容物が充填される領域すなわち内容物の収容領域は、例えば、表側シート部10と裏側シート部20と底シート部とに囲まれた領域である。内容物の充填後に、表側シート部10と裏側シート部20とを未シール部70において熱接着して貼り合わせることによって、内容物を易開封性包装袋100内に密封状態で封入することができる。
例えば、易開封性包装袋100の上端部における一側部(図2において左側部)には、斜め上方(図2において左上方)に突出するノズル部110が形成されている。本実施形態の場合、ノズル部110は、例えば、テーパー状の先細り形状をなしている。
このノズル部110は、その周縁部を除きシール部30の非形成領域となっている。ノズル部110におけるシール部30の非形成領域は、本体130におけるシール部30の非形成領域と繋がっている。
ノズル部110における基端側の部分が開口予定部60である。開口予定部60とは、未シール部70がシールされた後で内容物150を注出するための開口が形成される部分である。開口予定部60に沿って(開口予定部60の一端側から他端側に亘って)第1部分41が配置されている。
本実施形態の場合、第1部分41は、易開封性包装袋100の一側縁部(表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部)から、易開封性包装袋100の上縁部(表側シート部10および裏側シート部20の上縁部)に至る経路に設定されている。
また、第2部分42は、易開封性包装袋100の上縁部(表側シート部10および裏側シート部20の上縁部)に配置されている。
ここで、易開封性包装袋100の上縁部のシール部30は、例えば、易開封性包装袋100の上縁に沿う長手方向に延在している(上縁に沿って延在している)。本実施形態では、上縁部のシール部30は、易開封性包装袋100の上縁に沿って直線状に延在している。そして、第2部分42において、方向変化部42cよりも終端42b側の部分は、易開封性包装袋100の上縁部のシール部30の長手方向に沿って延在している。すなわち、シール部30の一部分は、易開封性包装袋100の縁(例えば上縁)に沿う長手方向に延在しており(縁に沿って延在しており)、第2部分42において、方向変化部42cよりも第2部分42の終端42b側の部分は、シール部30の当該一部分の長手方向に沿って延在している。より具体的には、第2直線状部422は、例えば、易開封性包装袋100の上縁に対して並列に延在している。
次に、本実施形態に係る包装商品200の製造方法の一例を説明する。図3(a)〜(d)は本実施形態に係る包装商品200の一連の製造工程を示す図である。
先ず、表側シート部10と裏側シート部20とを互いに重ね合わせ、底シート部(図示略)を表側シート部10と裏側シート部20との間に折り込んで、それら表側シート部10、裏側シート部20および底シート部の周縁部を熱接着して貼り合わせる。これにより、易開封性包装袋100となる袋体を形成するとともに、当該袋体の周縁部にシール部30を形成する。この段階では、袋体の周縁部の一部分は未シール部70となっている。また、シール部30の外縁における一部分に、開封用切欠形状部80を形成する(図3(a))。
次に、レーザー加工などの方法によって、袋体に開封案内線40を形成する。これにより、本実施形態に係る易開封性包装袋100が得られる(図3(b))。
次に、未シール部70における表側シート部10と裏側シート部20との間を通して、易開封性包装袋100内に内容物150を充填する(図3(c))。
ここで、内容物150の種類は、特に限定されない。例えば、洗剤、シャンプー、リンス、ボディーソープ、食品などが挙げられる。
また、内容物150の形態は、液体(ペースト状のものを含む)であっても良いし、固体(例えば、粒状のもの(顆粒状のものを含む)、或いは粉状のものなど)であっても良い。
次に、未シール部70において表側シート部10と裏側シート部20とを熱接着して貼り合わせることによって、未シール部70をシール部30と繋がった追加シール部35とし、内容物150を易開封性包装袋100内に密封状態で封入する。こうして、本実施形態に係る包装商品200が得られる(図3(d))。
次に、動作の一例を説明する。
包装商品200の開封は、開封タブ120を片側の手指で摘み、本体130を反対側の手で支えた状態で、開封案内線40に沿って易開封性包装袋100を引き裂くことによって、容易に行うことができる。包装商品200を開封することにより、開口予定部60が開口し、易開封性包装袋100内の内容物150を、開口予定部60を通して外部に注出できるようになる。
ここで、開封案内線40の破断は、先ず、第1部分41の始端41aを起点として、第1部分41に沿って進展する。この破断が第1部分41の終端41bまで達することにより、開口予定部60が開口する。この破断は、引き続き第2部分42の第1直線状部421へ進展した後、方向変化部42cにて破断の進展方向が変化し、引き続き、第2直線状部422に沿って破断が進展する。そして、この破断は、最終的には第2部分42の末端部423にて停止する。具体的には、例えば、末端部423における折れ曲がりの部分にて停止する。よって、開封後においても開封タブ120が本体130と繋がったままとすることができる。
ここで、開封タブ120を引っ張る力が弱い場合には、開封案内線40の破断は、第2部分42の方向変化部42cなどにおいて停止する可能性もあるが、この場合も開封タブ120が本体130と繋がったままとすることができる。このため、必ずしも開封案内線40の破断が方向変化部42cを越えた部分まで進展しなくても、開封タブ120を本体130から分離させないという目的は達成される。
一方、開封タブ120を引っ張る力が十分な強さの場合には、第2部分42の方向変化部42cに達した後の破断の進展は、シール部30の外縁側(つまり第1直線状部421の延長線上)に向けてではなく、第1直線状部421と一続きのハーフカット溝50からなる第2直線状部422に沿って進展する。
その後、包装商品200の内容物150を注出する際には、例えば、開封タブ120が注出の妨げとならないよう、片方の手指で開封タブ120を本体130の上部に対して押さえ付けるとともに本体130の上部を支えつつ、反対側の手で本体130の下部を持ち上げる。これにより、開口予定部60を通して内容物150を流下させ注出することができる。このとき、開封タブ120を床などに置く必要がないため、開封タブ120に付着した内容物150によって床などが汚れてしまうことを抑制できる。
以上のような第1の実施形態によれば、開封案内線40の第1部分41は、シール部30の外縁に位置する始端41aを有し、シール部30の非形成領域に位置する開口予定部60を通って、シール部30の内縁において終端している。よって、第1部分41を破断することによって、開口予定部60を開口させることができる。
第2部分42は、第1部分41の終端41bを始端42aとしているとともに、当該第2部分42の始端42aから終端42bに亘る全体がシール部30に配置されている。つまり、第2部分42はシール部30にて終端している。このため、第1部分41に引き続き第2部分42が破断したときに、第2部分42の終端42bまたは終端42bよりも手前の部分にて、表側シート部10および裏側シート部20の破断を容易に停止させることができる。よって、本体130からの開封タブ120の分離を抑制できる。本実施形態の場合、第2部分42の破断は、例えば、終端42bよりも手前の末端部423における折れ曲がりの部分にて停止する。
また、開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて変化している。よって、表側シート部10および裏側シート部20の破断の進展方向を、方向変化部42cにおいて変更し、開封案内線40において方向変化部42cを超えた部分の側に向けて破断をスムーズに進展させることができる。よって、第1部分41の始端41aから方向変化部42cに亘る部分を破断する際の勢いで表側シート部10および裏側シート部20の破断がシール部30の外縁まで達して開封タブ120が本体130から分離してしまうことを抑制することができる。すなわち、開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて変化していることによって、本体130からの開封タブ120の分離をより好適に抑制できる。
また、開封案内線40は、表側シート部10および裏側シート部20に形成されたハーフカット溝50からなり、ミシン目などのようなシール部30を貫通した部分を含まないので、包装商品200の保管の際や持ち運びの際においてシール部30の十分な強度を確保することができる。よって、包装商品200の保管の際や持ち運びの際に、何らかの外力がシール部30に作用したとしても、シール部30が開封案内線40において破断してしまうことを抑制できるので、内容物150が充填された易開封性包装袋100からの内容物150の漏出を抑制することができる。
このように、本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200によれば、開封後においても開封タブ120が本体130から分離しないようにできるとともに、シール部30の破断や内容物150の漏出を抑制することができる。
なお、特許文献2、3の技術では、シール部に形成された分割線部にて確実にシール部を分離して開封タブを本体の上辺に係止する必要があるため、分割線部は、分離が容易なスリット又はミシン目となっている。シール部にスリットが形成されている場合は、包装商品の持ち運びの際などにおいて、スリットに物が引っ掛かってしまい、シール部が破断したり、その破断が内容物の封入領域にまで達して内容物が漏出してしまったりする可能性がある。また、シール部にミシン目が形成されている場合も、ミシン目部分は強度が不足するため、何らかの外力の作用によってミシン目部分が破断してしまい、当初からスリットが形成されている場合と同様に、シール部の破断や内容物の漏出が発生する可能性がある。
ここで、特許文献2、3の技術において、仮にハーフカット溝により分割線部を形成した場合には、開封による破断が開封案内線と分割線部との交差部で一旦停止した後、破断をさらに双方向に進展させることが困難になると考えられる。このため、特許文献2、3の技術において分割線部をスリット又はミシン目ではなくハーフカット溝とすることは、特許文献2、3の技術の主旨に反する。
また、各ハーフカット溝50において、第2部分42における始端42aから方向変化部42cまでを構成する部分と、第2部分42における方向変化部42cから終端42bまでを構成する部分と、が互いに一筆書き形状となっている。そして、第2部分42の第1直線状部421と第2直線状部422とは、それらの接続点である方向変化部42cにおいて、交差はしておらず、折れ曲がっている。よって、表側シート部10および裏側シート部20の破断の進展方向を方向変化部42cにおいて特定の方向へと変化させ、所定の経路すなわち開封案内線40に沿って破断を進展させることができる。また、ユーザは、ハーフカット溝50が延在する方向を視認することによって、力を加えるべき向きを容易に認識することができ、開封作業を容易に行うことができる。また、一連の、すなわちワンモーションの開封動作によって、第1部分41の始端42aから方向変化部42cまでの破断に引き続いて、方向変化部42cを超えた部分の破断を行うことができる。
また、シール部30の一部分は、易開封性包装袋100の縁(例えば上縁)に沿う長手方向に延在し、第2部分42において方向変化部42cよりも終端42b側の部分は、シール部30の当該一部分の長手方向に沿って延在している。これにより、シール部30の幅の増大を抑制しつつも、易開封性包装袋100の内方側(本体130におけるシール部30の非形成領域側、すなわち内容物150の収容領域側)へのシール部30の破断の進展を抑制でき、破断が内容物150の収容領域まで達してしまうことを抑制できる。
また、第2部分42は末端部423において易開封性包装袋100の外方向きに曲がっているので、易開封性包装袋100の内方側への破断の進展をより確実に抑制でき、破断が内容物150の収容領域まで達してしまうことをより確実に抑制できる。
なお、過度に強い力で開封タブ120が引っ張られた場合には開封タブ120が本体130から分離してしまう可能性があるが、その場合でも、表側シート部10および裏側シート部20の破断が易開封性包装袋100の内方側へ進展しまうことを抑制できるので、内容物150の漏出を抑制することができる。
また、第1部分41の始端42aから方向変化部42cまでの経路長よりも、方向変化部42cから第2部分42の末端部423までの経路長の方が長いので、第2部分42の末端部423まで表側シート部10および裏側シート部20の破断を進展させることにより、開封後における開封タブ120の可動範囲を広げることができる。このため、ユーザが取り扱いやすい位置で開封タブ120を押さえながら、内容物150を注出することができる。
また、第2部分42は、方向変化部42cにおいて、鈍角の折れ曲がり角度(角度α)で折れ曲がっているので、方向変化部42cにおいて、破断の進展方向をより確実に変化させることができる。よって、開封案内線40における方向変化部42cよりも手前の部分(第1直線状部421)の延長線上への破断の進展を抑制できるので、開封タブ120の分離を抑制できる。
また、ハーフカット溝50において第1部分41と第2部分42は、溝深さおよび溝幅が互いに等しいので、第1部分41の破断と第2部分42の破断とを一定の力でスムーズに且つ連続的に行うことができる。
特に、第2部分42における方向変化部42cよりも手前の部分(第1直線状部421)と方向変化部42cを超えた部分(第2直線状部422および末端部423)とで、溝深さおよび溝幅が互いに等しいことにより、破断が方向変化部42cに達する前と後とで、破断を一定の力でスムーズに且つ連続的に行うことができる。
また、開封案内線40は、表側シート部10および裏側シート部20にそれぞれ形成された複数本のハーフカット溝50からなるので、より確実に、表側シート部10および裏側シート部20の破断を開封案内線40に沿って進展させやすい構造とすることができる。
また、本実施形態では、開封案内線40の第2部分42が末端部423にて鋭角に折れ曲がっているため、末端部423における折れ曲がりの部分において破断をより確実に停止させることができる。
〔第2の実施形態〕
図4(a)は第2の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図4(b)は第2の実施形態に係る包装商品200の一部分の拡大正面図、図4(c)は第2の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。
本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、開封案内線40の第2部分42の末端部423の形状が、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
本実施形態の場合、開封案内線40の第2部分42は、末端部423にて略直角に折れ曲がっている。
このような第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、第2部分42が末端部423にて略直角に折れ曲がっているため、末端部423にて鋭角に折れ曲がっている場合と比べて末端部423へ破断を進展させやすいとともに、末端部423が破断する際の抵抗によって破断の勢いを効果的に消失させることができる。これにより、開封タブ120が本体130から分離してしまうことを好適に抑制できる。
〔第3の実施形態〕
図5(a)は第3の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図5(b)は第3の実施形態に係る包装商品200の一部分の拡大正面図、図5(c)は第3の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
本実施形態の場合、シール部30には、該シール部30を表裏に貫通した貫通孔45が形成されている。貫通孔45の形状は、例えば円形とすることができるが、楕円形、長円形、多角形或いはその他の形状であっても良い。
開封案内線40の第2部分42は、貫通孔45に達して終端している。なお、本実施形態の場合、第2部分42は、折り曲げ形状の末端部423を有していない。
貫通孔45を形成する方法は特に限定されないが、例えば、パンチングにより形成したり、或いは、トムソン刃を用いて形成したりすることができる。
本実施形態の場合、開封による表側シート部10および裏側シート部20の破断は、例えば、貫通孔45にて停止する。
このような第3の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、シール部30には該シール部30を貫通した貫通孔45が形成され、開封案内線40の第2部分42が貫通孔45に達して終端しているので、貫通孔45にて破断をより確実に停止させることができる。
〔第4の実施形態〕
図6(a)は第4の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図6(b)は第4の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
本実施形態の場合、ノズル部110は、例えば、その基端部から先端部までほぼ一定幅に形成されている。
また、第1部分41の始端41aおよび開封用切欠形状部80は、易開封性包装袋100の上縁(表側シート部10および裏側シート部20の上縁)に配置されている。
第1部分41は、易開封性包装袋100の上縁部(表側シート部10および裏側シート部20の上縁部)から、易開封性包装袋100の一側縁部(表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部)に至る経路に設定されている。より具体的には、第1部分41は、例えば弧状に形成されている。
また、第2部分42は、易開封性包装袋100の一側縁部(表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部)に配置されている。より具体的には、例えば、第2部分42は、易開封性包装袋100の一側縁部におけるシール部30の形状に沿って、段階的に折れ曲がった形状に形成されている。すなわち、開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の複数の方向変化部42cにおいてそれぞれ変化している。
なお、開封案内線40を構成するハーフカット溝50の数は、表側シート部10および裏側シート部20の各々について、1本ずつであっても良いし、複数本ずつであっても良い。
以上のような第4の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第5の実施形態〕
図7(a)は第5の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図7(b)は第5の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
本実施形態の場合、第1部分41の始端41aおよび開封用切欠形状部80は、易開封性包装袋100の上縁(表側シート部10および裏側シート部20の上縁)に配置されている。
第1部分41は、易開封性包装袋100の上縁部(表側シート部10および裏側シート部20の上縁部)から、易開封性包装袋100の一側縁部(表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部)に至る経路に設定されている。
また、第2部分42は、易開封性包装袋100の一側縁部(表側シート部10および裏側シート部20の一側縁部)に配置されている。より具体的には、例えば、第2部分42は、易開封性包装袋100の一側縁部におけるシール部30の形状に沿って、段階的に折れ曲がった形状に形成されている。すなわち、開封案内線40の延在方向が第2部分42の途中の複数の方向変化部42cにおいてそれぞれ変化している。なお、第2部分42において最初の(図7において上側の)方向変化部42cよりも終端42b側の部分は、易開封性包装袋100の一側縁部におけるシール部30の長手方向に沿って上下に延在している。
開封案内線40を構成するハーフカット溝50の数は、表側シート部10および裏側シート部20の各々について、1本ずつであっても良いし、複数本ずつであっても良い。
以上のような第5の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第6の実施形態〕
図8(a)は第6の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図である。図8(b)は第6の実施形態に係る包装商品200の開封案内線40の一部分を拡大して示す正面図の一例である。図8(c)は第6の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
上記の各実施形態では、易開封性包装袋100の一隅部にノズル部110が形成されている例を説明したが、本実施形態の場合、易開封性包装袋100にノズル部110は形成されていない。
開封案内線40の第1部分41は、例えば、易開封性包装袋100の上部を横断するように配置され、第2部分42において方向変化部42cよりも終端42b側の部分は、易開封性包装袋100の一側縁部におけるシール部30にて上下に延在している。
本実施形態の場合、開封案内線40の第1部分41を破断することにより、易開封性包装袋100の上部が大きく開口し、そこから内容物150を注出することができる。
ここで、第2部分42は、1つの方向変化部42cにおいて図8(a)および(c)に示すように直角に折れ曲がっていても良いし、図8(b)に示すように、複数の方向変化部42cにおいて多段階に折れ曲がっていて、何れの折れ曲がり角度も鈍角となっていても良い。
図8(b)に示す例では、第2部分42は、第1直線状部421と第2直線状部422との間に第3直線状部425を有している。そして、第1直線状部421と第3直線状部425とのなす角度βが鈍角となっているとともに、第3直線状部425と第2直線状部422とのなす角度γも鈍角となっている。これにより、第1直線状部421と第2直線状部422との境界部における破断の進展方向の転換をよりスムーズに行うことができるようになっている。
なお、ここでは、第1直線状部421と第2直線状部422との境界部が多段階に折れ曲がっている例を説明したが、第1直線状部421と第2直線状部422との境界部において開封案内線40が曲線状に屈曲していても良く、この場合も第1直線状部421と第2直線状部422との境界部における破断の進展方向の転換をスムーズに行うことができる。
以上のような第6の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第7の実施形態〕
図9(a)は第7の実施形態に係る包装商品200を正面側から見た斜視図、図9(b)は第7の実施形態に係る易開封性包装袋100を正面側から見た斜視図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、開封案内線40が第1部分41の始端41aから方向変化部42cに向けて斜め上方に形成されている例を示したが、本実施形態の場合、開封案内線40が第1部分41の始端41aから方向変化部42cに向けてほぼ水平に形成されている。また、第2部分42は折れ曲がり形状の末端部423を有しておらず、第2直線状部422の終端が第2部分42の終端42bとなっている。
このような第7の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第8の実施形態〕
図10は第8の実施形態に係る包装商品200の一部分の拡大正面図である。本実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る易開封性包装袋100および包装商品200と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、開封案内線40の全域において、複数本(例えば3本)のハーフカット溝50が互いに並列に延在している例を説明した。
本実施形態の場合、開封案内線40における第1部分41の始端41aから第2部分42の方向変化部42cまでの区間では、第1の実施形態と同様に、複数本(例えば3本)のハーフカット溝、すなわち第1ハーフカット溝50a、第2ハーフカット溝50bおよび第3ハーフカット溝50cが互いに並列に延在している。すなわち、開封案内線40における第1部分41の始端41aから第2部分42の方向変化部42cまでの区間は、互いに並列に延在する複数本のハーフカット溝(第1〜第3ハーフカット溝50a、50b、50c)により構成されている。
一方、第2部分42の方向変化部42cから終端42bまでの区間は、1本のハーフカット溝(例えば第1ハーフカット溝50aの一部分)により構成されている。つまり、第2部分42の途中の方向変化部42cにおいて、複数本のハーフカット溝が一本に合流している。
なお、第1〜第3ハーフカット溝50a、50b、50cのうち、第1ハーフカット溝50aが最も易開封性包装袋100の一角部(端部側)側に位置し、第3ハーフカット溝50cが最も易開封性包装袋100の内方側に位置している。
図10は、易開封性包装袋100の一方の面側(例えば表側シート部10側)を示しているが、易開封性包装袋100の他方の面側(例えば裏側シート部20側)についても、図10に示すのと同様にハーフカット溝が形成されている。そして、表側シート部10のハーフカット溝50と、裏側シート部20のハーフカット溝50とは、正面視において互いに重なる位置、又は正面視において互いに近接した位置に配置されていることが好ましい。
本実施形態の構成の開封案内線40を形成するためには、例えば、第1ハーフカット溝50aについては、上記の第1の実施形態と同様に形成する。一方、第2ハーフカット溝50bおよび第3ハーフカット溝50cについては、それぞれ、第1部分41の終端41bを超えた後、第1ハーフカット溝50aに合流するまで延長して形成する。これにより、図10に示す構造の開封案内線40を形成することができる。
このような第8の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、開封案内線40において、第2部分42の方向変化部42cから終端42bまでの区間は、1本のハーフカット溝により構成されているので、シール部30において、第2部分42の方向変化部42cから終端42bまでの区間が形成されている部分の幅を抑制することができる。
10 表側シート部
20 裏側シート部
30 シール部
35 追加シール部
40 開封案内線
41 第1部分
41a 始端
41b 終端
42 第2部分
42a 始端
42b 終端
42c 方向変化部
421 第1直線状部
422 第2直線状部
423 末端部
425 第3直線状部
45 貫通孔
50 ハーフカット溝
50a 第1ハーフカット溝
50b 第2ハーフカット溝
50c 第3ハーフカット溝
60 開口予定部
70 未シール部
80 開封用切欠形状部
90 底部
100 易開封性包装袋
110 ノズル部
120 開封タブ
130 本体
150 内容物
200 包装商品

Claims (9)

  1. 表側シート部および裏側シート部と、
    前記表側シート部と前記裏側シート部との周縁部どうしを貼り合わせることにより形成されたシール部と、
    前記表側シート部および前記裏側シート部にそれぞれ形成されたハーフカット溝からなる開封案内線と、
    を有し、
    前記開封案内線は、第1部分と第2部分とからなり、
    前記第1部分は、前記シール部の外縁に位置する始端を有し、前記シール部の非形成領域に位置する開口予定部を通って、前記シール部の内縁において終端しており、
    前記第2部分は、前記第1部分の終端を始端としているとともに、当該第2部分の始端から終端に亘る全体が前記シール部に配置され、
    前記開封案内線の延在方向が前記第2部分の途中の方向変化部において変化している易開封性包装袋。
  2. 前記シール部の一部分は、当該易開封性包装袋の縁に沿う長手方向に延在し、
    前記第2部分において前記方向変化部よりも終端側の部分は、前記シール部の前記一部分の長手方向に沿って延在している請求項1に記載の易開封性包装袋。
  3. 前記第2部分は、その末端部において当該易開封性包装袋の外方向きに曲がっている請求項1又は2に記載の易開封性包装袋。
  4. 前記シール部には、該シール部を貫通した貫通孔が形成され、
    前記第2部分は前記貫通孔に達して終端している請求項1乃至3の何れか一項に記載の易開封性包装袋。
  5. 前記第1部分の始端から前記方向変化部までの経路長よりも、前記方向変化部から前記第2部分の末端部までの経路長の方が長い請求項1乃至4の何れか一項に記載の易開封性包装袋。
  6. 前記第2部分は、前記方向変化部において、鈍角の折れ曲がり角度で折れ曲がっている請求項1乃至5の何れか一項に記載の易開封性包装袋。
  7. 前記ハーフカット溝において、前記第1部分と、前記第2部分は、溝深さおよび溝幅が互いに等しい請求項1乃至6の何れか一項に記載の易開封性包装袋。
  8. 前記開封案内線は、前記表側シート部および前記裏側シート部にそれぞれ形成された複数本の前記ハーフカット溝からなる請求項1乃至7の何れか一項に記載の易開封性包装袋。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の易開封性包装袋と、
    前記易開封性包装袋に封入された内容物と、
    を備える包装商品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018197112A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 吉井 正人 包装袋
WO2022203029A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 大日本印刷株式会社 液体入り組合せ容器、容器セットおよび液体入り容器の製造方法
WO2022203030A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 大日本印刷株式会社 液体入り組合せ容器、容器セット、液体入り容器の製造方法および液体入り組合せ容器の使用方法

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