JP5416155B2 - コンバインの穀粒回収部構造 - Google Patents
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Description
脱穀装置から搬出され且つ揚穀装置により上揚搬送された穀粒を前記揚穀装置の吐出口からグレンタンクの横側壁に形成された開口を通して前記グレンタンク内に搬送するように構成され、
前記グレンタンクが、前記開口と前記吐出口とが連通する作業位置と、前記開口と前記吐出口とが離間するメンテナンス位置とにわたって位置変更自在に構成され、
前記吐出口と前記開口とが連通する連通用接続箇所において、前記グレンタンクと前記揚穀装置との間にシール部材が設けられているコンバインの穀粒回収部構造であって、
前記連通用接続箇所において、前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちのいずれか一方に他方に向かう状態で板状のシール装着部が形成され、
前記シール部材が、その長手方向の全長にわたって中空部が形成された弾性変形自在な変形作用部と、長手方向の全長にわたって前記板状のシール装着部に板厚方向両側から弾性的に挟持支持する状態で係合する係合保持部とを備えて構成されるとともに、前記板状のシール装着部に前記係合保持部が係合し且つ前記変形作用部が前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちの前記他方に向かう状態で装着され、
前記開口の横幅が前記吐出口の横幅よりも大きく設定されるとともに、前記揚穀装置の横側外方側に突出する状態で前記開口を覆う前後の覆い部が前記揚穀装置に形成され、
前記前後の覆い部夫々の外周側に一連に連なる状態で前記グレンタンクの側面に接当作用する前記シール部材が装着され、
前記グレンタンクにおける前記開口の上側周縁部及び下側周縁部の夫々に、前記揚穀装置における前記吐出口の上部側部分及び下部側部分に接当作用する前記シール部材が装着されている点にある。
また、本特徴構成によれば、グレンタンクに形成される開口が吐出口よりも横幅が大になるように形成されるから、揚穀装置をグレンタンクの内部に入り込む状態で配備するようにして、揚穀装置の吐出口からグレンタンクの内部の広い範囲にわたって穀粒を送り込むことができて、一部の箇所に集中して堆積することを避けてできるだけ均した状態で穀粒を貯留させることができる。
そして、揚穀装置の横側外方側に突出する状態で横幅の大きい開口の横側部を覆う前後の覆い部が揚穀装置に形成されて、この前後の覆い部の夫々に外周側に一連に連なる状態でシール部材が装着されるから、開口の横側部におけるシール性能を良好に発揮できるものとなる。又、グレンタンクにおける開口の上側周縁部及び下側周縁部の夫々にシール部材が装着されるから、開口の上側及び下側におけるシール性能を良好に発揮できるものとなる。
又、覆い部はグレンタンクの側面に対向するものであるが、揚穀装置がグレンタンクの内部に入り込んでいるから、グレンタンクと揚穀装置とが離間する状態においては、シール部材が装着される覆い部が揚穀装置よりもグレンタンク側の外方に突出することがないので、外物に接触してシール部材が損傷するおそれが少ないものになる。
前記揚穀装置の上部における前記吐出口が形成される穀粒排出部に前後方向に延びる縦壁部材が設けられ、
前記覆い部に、前記縦壁部材の前部側箇所及び後部側箇所の夫々から前記グレンタンクの横側壁に沿って前後方向に延設された支持部と、前後両側の前記支持部の夫々に沿って取り付けられるとともに前記シール装着部が形成された被装着部と、が備えられていると好適である。
本発明の別の特徴構成は、
脱穀装置から搬出され且つ揚穀装置により上揚搬送された穀粒を前記揚穀装置の吐出口からグレンタンクの横側壁に形成された開口を通して前記グレンタンク内に搬送するように構成され、
前記グレンタンクが、前記開口と前記吐出口とが連通する作業位置と、前記開口と前記吐出口とが離間するメンテナンス位置とにわたって位置変更自在に構成され、
前記吐出口と前記開口とが連通する連通用接続箇所において、前記グレンタンクと前記揚穀装置との間にシール部材が設けられているコンバインの穀粒回収部構造であって、
前記連通用接続箇所において、前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちのいずれか一方に他方に向かう状態で板状のシール装着部が形成され、
前記シール部材が、その長手方向の全長にわたって中空部が形成された弾性変形自在な変形作用部と、長手方向の全長にわたって前記板状のシール装着部に板厚方向両側から弾性的に挟持支持する状態で係合する係合保持部とを備えて構成されるとともに、前記板状のシール装着部に前記係合保持部が係合し且つ前記変形作用部が前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちの前記他方に向かう状態で装着され、
前記揚穀装置の上部における前記吐出口が形成される穀粒排出部に前後方向に延びる縦壁部材が設けられ、
この縦壁部材の前部側箇所及び後部側箇所の夫々から前記グレンタンクの横側壁に沿って前後方向に支持部が延設され、
前後両側の前記支持部に前記シール装着部が設けられている点にある。
本発明においては、
前記開口の横幅が前記吐出口の横幅よりも大きく設定されるとともに、前記揚穀装置の横側外方側に突出する状態で前記開口を覆う前後の覆い部が前記揚穀装置に形成され、
前記覆い部に、前記支持部と、前後両側の前記支持部の夫々に沿って取り付けられるとともに前記シール装着部が形成された被装着部と、が備えられていると好適である。
本発明においては、
前側の前記被装着部は、前側の前記支持部の前端部よりも前方側まで延長され、かつ、前側の前記支持部の上端部よりも上方側まで延長され、かつ、前側の前記支持部の下端部よりも下方側まで延長され、
前側の前記被装着部のうち前側の前記支持部よりも、前方、上方、及び、下方に延長されている部分の外周に沿って、前記シール装着部が形成され、
後側の前記被装着部は、後側の前記支持部の後端部よりも後方側まで延長され、かつ、後側の前記支持部の上端部よりも上方側まで延長され、かつ、後側の前記支持部の下端部よりも下方側まで延長され、
後側の前記被装着部のうち後側の前記支持部よりも、後方、上方、及び、下方に延長されている部分の外周に沿って、前記シール装着部が形成されていると好適である。
本発明においては、
前記グレンタンクの横側壁に、前記グレンタンクの上端部から下部に亘ってタンク内方に向かって凹入する状態で且つ上下方向に沿って延びる状態で凹部が形成されるとともに、その凹部の上部に前記開口が形成され、前記揚穀装置が前記作業位置において前記凹部の内部に入り込む状態で配備されていると好適である。
本特徴構成によれば、グレンタンクが作業位置にある状態において、グレンタンクの側面にタンク内方に向かって凹入する状態で形成された凹部の内部に入り込む状態で揚穀装置が配備されているから、グレンタンクの側面を脱穀装置にできるだけ近づけることができ、グレンタンクと脱穀装置との間の無駄な空間を少なくしてグレンタンクの貯留容量をできるだけ大きくすることができる。
図1,2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置2を備えるとともに、機体前部に収穫対象の作物穀稈を刈り取り刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する刈取部5が備えられ、その後方に、操縦部4、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀装置6、脱穀装置6にて選別回収された穀粒を貯留するグレンタンク9、排ワラを処理する排ワラ処理装置7等が装備されている。そして、エンジン3、操縦部4、脱穀装置6、グレンタンク9等が車体フレーム1にて載置支持される構成となっている。
つまり、図5に示すように、操作レバー37と係止保持具34とをロッド38を介して連動連結してあり、操作レバー37を手動で解除側に操作すると、バネ35の付勢力に抗して係止保持具34を解除状態に切り換えることができる。
又、前後両側の覆い部49は、縦壁部材48から固定延設された支持部50と、その支持部50に固定されるとともに外周部を折り曲げてグレンタンク9側に向けて突出する突出縁部51a(板状のシール装着部の一例)が形成された被装着部51とで構成されている。
尚、グレンタンク9の左側壁部9Aは、凹部41の後部側は機体前後方向に沿うように設けられるが、凹部41の前部側は平面視で斜め姿勢になるように形成されているが、前部側に形成された支持部50は左側壁部9Aの前部側箇所に沿うように平面視で斜め姿勢に形成され、後部側に形成された支持部50は左側壁部9Aの後部側箇所に沿うように機体前後方向に沿う姿勢に形成されている。
又、係合保持部55は、長手方向の全範囲にわたって突出縁部51aを板厚方向の両側から挟み込むように断面が略コの字状に形成されるとともに、その内側には突出縁部51aとの接触面積を大きくするために複数の接触片56が形成されている。
つまり、図15に示すように、長尺の第1シール部材52aは、被装着部51の略台形状の外周部のうち、上側縁部51A、横側縁部51B、及び、下側縁部51Cの夫々に突出縁部51aが形成されるとともに、上側縁部51A、横側縁部51B、及び、下側縁部51Cの夫々にわたって一連に連なる状態で装着されている。
又、被装着部51の基端側の上下両側の縦向き縁部51Dには、短い第2シール部材52bが装着されている。
上側のシール部材52は、穀粒受入口14の上側周縁部14Aに対して係合保持部55が上方に向けて差込まれる状態で係合し、且つ、変形作用部54が下側に位置する状態で装着されている。一方、下側のシール部材52は、穀粒受入口14の下側周縁部14Bに対して係合保持部55が下方に向けて差込まれる状態で係合し、且つ、変形作用部54が上側に位置する状態で装着されている。
(1)上記実施形態では、覆い部49の外周側に一連に連なる状態でシール部材52が装着され、グレンタンク9における穀粒受入口14(開口)の上側周縁部14A及び下側周縁部14Bの夫々にシール部材52が装着される構成としたが、このような構成に代えて、揚穀装置12側にグレンタンク9における穀粒受入口14(開口)の上側周縁部14A及び下側周縁部14Bの夫々に接当作用する接当部材(図示せず)を設け、この接当部材にシール部材を取り付ける構成としてもよい。
9 グレンタンク
9A 横側壁
12 揚穀装置
13 吐出口
14 開口
14A 上側周縁部
14B 下側周縁部
41 凹部
44 穀粒排出部
46 上部側部分
47 下部側部分
48 縦壁部材
49 覆い部
50 支持部
51a 突出縁部(シール装着部)
52 シール部材
53 中空部
54 変形作用部
55 係合保持部
Claims (6)
- 脱穀装置から搬出され且つ揚穀装置により上揚搬送された穀粒を前記揚穀装置の吐出口からグレンタンクの横側壁に形成された開口を通して前記グレンタンク内に搬送するように構成され、
前記グレンタンクが、前記開口と前記吐出口とが連通する作業位置と、前記開口と前記吐出口とが離間するメンテナンス位置とにわたって位置変更自在に構成され、
前記吐出口と前記開口とが連通する連通用接続箇所において、前記グレンタンクと前記揚穀装置との間にシール部材が設けられているコンバインの穀粒回収部構造であって、
前記連通用接続箇所において、前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちのいずれか一方に他方に向かう状態で板状のシール装着部が形成され、
前記シール部材が、その長手方向の全長にわたって中空部が形成された弾性変形自在な変形作用部と、長手方向の全長にわたって前記板状のシール装着部に板厚方向両側から弾性的に挟持支持する状態で係合する係合保持部とを備えて構成されるとともに、前記板状のシール装着部に前記係合保持部が係合し且つ前記変形作用部が前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちの前記他方に向かう状態で装着され、
前記開口の横幅が前記吐出口の横幅よりも大きく設定されるとともに、前記揚穀装置の横側外方側に突出する状態で前記開口を覆う前後の覆い部が前記揚穀装置に形成され、
前記前後の覆い部夫々の外周側に一連に連なる状態で前記グレンタンクの側面に接当作用する前記シール部材が装着され、
前記グレンタンクにおける前記開口の上側周縁部及び下側周縁部の夫々に、前記揚穀装置における前記吐出口の上部側部分及び下部側部分に接当作用する前記シール部材が装着されているコンバインの穀粒回収部構造。 - 前記揚穀装置の上部における前記吐出口が形成される穀粒排出部に前後方向に延びる縦壁部材が設けられ、
前記覆い部に、前記縦壁部材の前部側箇所及び後部側箇所の夫々から前記グレンタンクの横側壁に沿って前後方向に延設された支持部と、前後両側の前記支持部の夫々に沿って取り付けられるとともに前記シール装着部が形成された被装着部と、が備えられている請求項1に記載のコンバインの穀粒回収部構造。 - 脱穀装置から搬出され且つ揚穀装置により上揚搬送された穀粒を前記揚穀装置の吐出口からグレンタンクの横側壁に形成された開口を通して前記グレンタンク内に搬送するように構成され、
前記グレンタンクが、前記開口と前記吐出口とが連通する作業位置と、前記開口と前記吐出口とが離間するメンテナンス位置とにわたって位置変更自在に構成され、
前記吐出口と前記開口とが連通する連通用接続箇所において、前記グレンタンクと前記揚穀装置との間にシール部材が設けられているコンバインの穀粒回収部構造であって、
前記連通用接続箇所において、前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちのいずれか一方に他方に向かう状態で板状のシール装着部が形成され、
前記シール部材が、その長手方向の全長にわたって中空部が形成された弾性変形自在な変形作用部と、長手方向の全長にわたって前記板状のシール装着部に板厚方向両側から弾性的に挟持支持する状態で係合する係合保持部とを備えて構成されるとともに、前記板状のシール装着部に前記係合保持部が係合し且つ前記変形作用部が前記グレンタンク又は前記揚穀装置のうちの前記他方に向かう状態で装着され、
前記揚穀装置の上部における前記吐出口が形成される穀粒排出部に前後方向に延びる縦壁部材が設けられ、
この縦壁部材の前部側箇所及び後部側箇所の夫々から前記グレンタンクの横側壁に沿って前後方向に支持部が延設され、
前後両側の前記支持部に前記シール装着部が設けられているコンバインの穀粒回収部構造。 - 前記開口の横幅が前記吐出口の横幅よりも大きく設定されるとともに、前記揚穀装置の横側外方側に突出する状態で前記開口を覆う前後の覆い部が前記揚穀装置に形成され、
前記覆い部に、前記支持部と、前後両側の前記支持部の夫々に沿って取り付けられるとともに前記シール装着部が形成された被装着部と、が備えられている請求項3に記載のコンバインの穀粒回収部構造。 - 前側の前記被装着部は、前側の前記支持部の前端部よりも前方側まで延長され、かつ、前側の前記支持部の上端部よりも上方側まで延長され、かつ、前側の前記支持部の下端部よりも下方側まで延長され、
前側の前記被装着部のうち前側の前記支持部よりも、前方、上方、及び、下方に延長されている部分の外周に沿って、前記シール装着部が形成され、
後側の前記被装着部は、後側の前記支持部の後端部よりも後方側まで延長され、かつ、後側の前記支持部の上端部よりも上方側まで延長され、かつ、後側の前記支持部の下端部よりも下方側まで延長され、
後側の前記被装着部のうち後側の前記支持部よりも、後方、上方、及び、下方に延長されている部分の外周に沿って、前記シール装着部が形成されている請求項2または4に記載のコンバインの穀粒回収部構造。 - 前記グレンタンクの横側壁に、前記グレンタンクの上端部から下部に亘ってタンク内方に向かって凹入する状態で且つ上下方向に沿って延びる状態で凹部が形成されるとともに、その凹部の上部に前記開口が形成され、
前記揚穀装置が前記作業位置において前記凹部の内部に入り込む状態で配備されている請求項1から5の何れか一項に記載のコンバインの穀粒回収部構造。
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