JP5415397B2 - 端子および端子の製造方法 - Google Patents

端子および端子の製造方法 Download PDF

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この発明は、端子および端子の製造方法に関するものである。
従来から、絶縁被覆された断面円形の複数の導線を熱カシメにより接合する端子が知られている。この端子は、隣り合う断面円形の導線同士が接触する部分の絶縁被覆が、加熱時に周囲の空間部分に流出されるため、導体同士が接触して通電性が良好である(例えば、特許文献1参照)。
ところで、自動車等の車両に用いられるDCブラシレスモータなどの回転電機の中には、一対の略平行な重合面と、一対の端面とを備えた断面略矩形状の導線が、ステータに巻回されたものがある。各ステータに巻回された導線の端部は、バスリングに接続され、このバスリングが端子具に接続される。そして近年、この種の回転電機にあっては、部品点数の低減や、工数の削減のためにバスリングの廃止が要望されている。
特開2003−209944号公報
しかしながら、バスリングを廃止するべく一対の略平行な重合面と一対の端面とを備えた断面略矩形状の複数の導線を直接的に端子具に圧着しようとすると、図8に示すように、導線202同士が接触する重合面(例えば、図8中の破線で囲む部分)210の外側すなわち、導線202と端子具203の内壁面220,221との間に空間部が形成されないため、加熱溶融された絶縁被覆が流出するスペースがなくなり、絶縁被覆が隣接する重合面210間に残留して導線202同士の通電不良が生じる虞があるという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、絶縁材により被覆された略断面矩形状の複数の導線を熱圧着して形成しつつ、通電不良を防止できる端子および、端子の製造方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、一対の略平行な重合面(例えば、実施形態における重合面10)と、一対の端面(例えば、実施形態における端面11)とを備え、周囲を絶縁材によって被覆した導線(例えば、実施形態における導線2)と、該導線を複数収容する端子具(例えば、実施形態における端子具3)とが熱圧着されて形成された端子(例えば、実施形態における端子1,100)であって、前記端子具は、一対の略平行な内壁面(例えば、実施形態における内壁面20,21)を備え、前記導線は、前記端子具の前記内壁面に対して前記重合面が所定の角度をなすように傾斜して配置され、前記端子具の前記内壁面と、前記導線の重合面と、該導線と隣り合う導線の端面との間に絶縁材導出空間部(例えば、実施形態における絶縁材導出空間部22)が形成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内壁面により前記導線が挟み込まれて押圧されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載の発明において、前記端子具は、1対の内側壁面を備え、前記導線の重合面の少なくとも一部が前記内側壁面と接していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、1対の略平行な重合面と1対の端面とを備えた導線の周囲を絶縁材によって被覆した導線と、1対の略平行な内壁面を備えて、該導線を複数収容する端子具とを備えた端子の製造方法であって、前記端子具の前記内壁面に対して前記重合面が所定の角度をなすとともに、前記端子具の前記内壁面と、前記導線の重合面と、該導線に隣り合う前記導線の前記導線の端面との間に絶縁材導出空間部が形成されるように前記導線を配置する工程と、前記導線および前記端子具を熱圧着する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載の発明において、前記導線および前記端子具を熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内壁面を挟み込むように押圧することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5に記載の発明において、前記端子具は1対の内側壁面を備え、前記導線および前記端子具を熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内側壁面を挟み込むように押圧することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、端子具の内壁面に対して重合面が所定の角度で傾斜されて、内壁面と重合面と端面とによって絶縁材導出空間部が形成されることで、熱圧着の際に導線を被覆している絶縁材の一部が絶縁材導出空間部に流出可能になるため、重合面が対向する部分に絶縁材が残存するのを防止して、隣り合う導線の導体同士が重合面で確実に接触されて通電不良を防止することができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、傾斜して配置された導線が内壁面により押圧されて更に倒れようとする際に、隣接する導線の重合面同士が密着される方向に押圧力が作用するため、隣り合う導線の重合面同士の接合強度を増加させることができるとともに、重合面同士が対向する部分の絶縁材を絶縁材導出空間部に押し出して絶縁材が残存するのをより効果的に防止することができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2の効果に加え、端子具の内側壁面に導線の重合面のうち少なくとも一部が接していることで、重合面同士が密着される方向に作用する押圧力に抗する反力が、重合面同士を密着させる方向に作用するため、隣り合う導線の重合面同士の接合強度の更なる増加を図ることができるとともに、重合面同士が対向する部分への絶縁材の残存をより効果的に防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、端子具の内壁面に対して重合面が所定の角度となるように導線を傾斜して配置して、内壁面と重合面と端面とによって絶縁材導出空間部を形成して、導線と端子具とを熱圧着することで、導線を被覆している絶縁材の一部、例えば、対向する重合面の間の絶縁材を、絶縁材導出空間部に流出させることができるため、重合面が対向する部分に絶縁材が残存するのを防止して、隣り合う導線の導体同士を重合面で確実に接触させて通電不良を防止することができる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、請求項4の効果に加え、傾斜して配置された導線が内壁面により押圧されて更に倒れようとして、隣接する導線の重合面同士が密着される方向に押圧力が作用するため、隣り合う導線の重合面同士の接合強度を増加させることができるとともに、重合面同士が対向する部分の絶縁材を絶縁材導出空間部に押し出して絶縁材が残存するのをより効果的に防止することができる。
請求項6に記載した発明によれば、請求項4又は5の効果に加え、隣接する導線の重合面同士が密着する方向に内壁面の押圧力と、内側壁面の押圧力とがそれぞれ作用するため、隣り合う導線の重合面同士の接合強度を増加させることができるとともに、重合面同士が対向する部分の絶縁材を絶縁材導出空間部に押し出して絶縁材が残存するのをより効果的に防止することができる。
本発明の第1実施形態における端子の正面図である。 図1のB方向から見た端子の側面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における端子の熱圧着の説明図である。 本発明の第2実施形態における端子および電極の断面図である。 本発明の第2実施形態における図4に相当する説明図である。 本発明の第1実施形態の変形例における図3に相当する断面図である。 従来の端子における図3に相当する断面図である。
次に、この発明の第1実施形態の端子および端子の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態の端子1は、導線2と、該導線2の端部2aに接続された端子具3とを備えて構成される。
導線2は、一対の略平行な重合面10と、一対の略平行な端面11とを備え、その縦断面が略矩形を呈したいわゆる角線である。この導線2の外表面には所定温度以上の加熱により溶融可能な絶縁被覆(図示せず)が施される。
端子具3は、塑性変形が可能な無酸素銅やニッケル材などにより形成され、ネジなどにより締結される円環板状の被締結部12と、被締結部12の一部から径方向外側に向かって延びて導線2が圧着される圧着部13とを備えて構成される。圧着部13は、被締結部12の径方向外側から内側に向かって、複数並べた導線2の端部2aを挿入可能な筒状部14を有している。筒状部14は、被締結部12と連続して形成される下壁15と、この下壁15の左右両側から一方向に所定の角度で傾斜して立ち上がる略平行な一対の側壁16,16と、側壁16,16の上縁を繋ぐ上壁17とを備えて構成され、縦断面で見た場合、側壁16よりも上壁17および下壁15の方が長尺な略平行四辺形状を呈する。
筒状部14には、上壁17および下壁15に沿って複数(図中、7本)の導線2が並んで挿入される。これら導線2は、それぞれ重合面10が筒状部14の上壁17の内壁面20に対して所定の角度をなすように傾斜して配置される。換言すれば、導線2は、重合面10が側壁16と略平行となるように筒状部14に挿入されて配置される。
上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21と、導線2の重合面10と、この導線2に隣接する導線2の端面11とによって、端子具3の外部に通じる絶縁材導出空間部22が画成される。より具体的には、複数の導線2は、それぞれ隣接する導線2に対して、重合面10に沿う上下方向にずらして配置され、互いの重合面10の一部が対向されずに露出される。一つの絶縁材導出空間部22は、2つの導線2および、端子具3の間に形成され、一方の導線2の露出された重合面10と、一方の導線2に隣接する他方の導線2の露出された重合面10側の端面11と、これら一方の導線2が当接する当接部23と、他方の導線2が当接する当接部23との間の上壁17や下壁15により形成される。そして、重合面10と端面11との角度は略直角となるため、絶縁材導出空間部22は、縦断面が略直角三角形を呈し、直角となる隅部の頂点に2つの導線2の重合面10が対向する対向部分の端縁が位置される。
端子1は、熱圧着(換言すれば「熱カシメ」、「フュージング接合」)すなわち、筒状部14への押圧による圧縮と通電による加熱とを同時に行うことで端子具3の筒状部14と導線2とが固定される。図4に示すように、熱圧着は、筒状部14の上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21に対して略平行な加圧面24a,24bを有する一対の電極25により行われ、上壁17の壁面及び下壁15の壁面に垂直な圧縮方向に押圧され、筒状部14が塑性変形される。なお、この実施形態では、熱圧着の際に一方(図4中、下方)の電極25が固定され、他方(図4中、上方)の電極25のみが圧縮方向(図4中、白抜き矢印で示す方向)に変位可能である場合を一例に説明するが、両方の電極25が圧縮方向に変位可能であっても良い。
次に、上述した端子1の製造方法について説明する。
まず、筒状部14の上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21に対して重合面10が所定の角度をなすとともに、筒状部14の内壁面20,21と、導線2の重合面10と、この導線2に隣り合う導線2の端面11との間に絶縁材導出空間部22が形成されるように導線2を配置する。
次いで、電極25によって、端子具3の1対の内壁面20,21を挟み込むように押圧して、導線2および端子具3を熱圧着する。
ここで、上述の熱圧着を行う際、筒状部14の上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21からなる1対の内壁面20,21により導線2が挟み込まれて押圧される。上壁17の内壁面20による押圧力は、下方に向かう圧縮荷重aとなる。この圧縮荷重aが作用することで、傾斜して配置された導線2が更に倒れようとして、導線2の重合面10同士を密着させる方向に圧縮荷重aの分力bが作用する。また、複数の導線2のうち、傾斜方向の最も外側に配置される導線2の重合面10が筒状部14の側壁16の内側壁面18に当接しているため、上記分力bに抗する反力cが発生する。ここで、熱圧着の過程では、筒状部14や導線2の各部位が接触して力の伝達が起こるが、例えば筒状部14の角部26などに変形による内部応力が生じるため、実際は、この応力分を差し引いた荷重が、圧縮荷重aおよび分力bとなる。なお、傾斜方向と反対側の最も外側に配置される導線2の重合面10は側壁16に押圧される。
上述した熱圧着により、隣接する導線2の重合面10同士が対向する部分を被覆している絶縁材(図示せず)が加熱により溶融して、この溶融された絶縁材は、重合面10同士が密着する方向の分力bや反力cによって、重合面10に沿う上下方向(図4中、白抜き矢印方向)に押し出されて流動し、絶縁材導出空間部22に流出されることとなる。熱圧着の過程で、導線2が更に倒れる方向に変位するが、熱圧着が完了した状態で、導線2の重合面10と、端子具3の上壁17又は下壁15とのなす角度φは、35度〜45度となるのが好ましい。
したがって、上述した第1実施形態の端子1および端子1の製造方法によれば、端子具3の上壁17および下壁15の内壁面20および内壁面21に対して導線2の重合面10が所定の角度で傾斜されて、内壁面20と重合面10と端面11および、内壁面21と重合面10と端面11とによって絶縁材導出空間部22が形成されることで、熱圧着の際に導線2を被覆している絶縁材の一部が絶縁材導出空間部22に流出可能になるため、隣接する導線2の重合面10が対向する部分に絶縁材が残存するのを防止して、導体同士が重合面10で確実に接触されて通電不良を防止することができる。
さらに、傾斜して配置された導線2が上壁17及び下壁15の内壁面20,21により押圧されて更に倒れようとする際に、隣接する導線2の重合面10同士が密着される方向に分力bが作用するため、隣り合う導線2の重合面10同士の接合強度を増加させることができるとともに、重合面10同士が対向する部分の絶縁材を絶縁材導出空間部22に押し出して絶縁材が残存するのをより効果的に防止することができる。
また、筒状部14の側壁16の内側壁面18に導線2の重合面10が当接していることで、重合面10同士が密着される方向に作用する分力bに抗する反力cが、重合面10同士を密着させる方向に作用するため、隣り合う導線2の重合面10同士の接合強度の更なる増加を図ることができるとともに、重合面10同士が対向する部分への絶縁材の残存をより効果的に防止することができる。
次に、この発明の第2実施形態の端子および端子の製造方法について図5、図6を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態の端子および端子の製造方法は、上述した第1実施形態の端子1および端子1の製造方法と熱圧着する際の電極の形状が異なるだけであるので、同一部分に同一符号を付して説明する。
図5に示すように、この実施形態の端子100は、上述した第1実施形態の端子1と同様の構成であり、熱圧着するための一対の電極125の構成が異なる。
一対の電極125のうち上壁17側の電極125は、筒状部14の上壁17に対して略平行な上壁加圧面124aと、傾斜して配置された導線2の重合面10と略平行に形成された上側傾斜面30を有している。
同様に、下壁15側の電極125は、筒状部14の下壁15に対して略平行な下壁加圧面124bと、傾斜して配置された導線2の重合面10と略平行に形成された下側傾斜面31を有している。
次に、上述した端子100の製造方法について説明する。
まず、筒状部14の上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21に対して重合面10が所定の角度をなすとともに、筒状部14の内壁面20,21と、導線2の重合面10と、この導線2に隣り合う導線2の端面11との間に絶縁材導出空間部22が形成されるように導線2を配置する。
次いで、電極125の加圧面124a,124bによって、筒状部14の1対の内壁面20,21を挟み込むように押圧すると共に、電極125の上側傾斜面30および下側傾斜面31によって、筒状部14の1対の内側壁面18を挟み込むように押圧して導線2および端子具3を熱圧着する。
上述した一対の電極125を用いて熱圧着を行った場合、図6に示すように、上壁加圧面124aが下壁加圧面124bに対して筒状部14を圧縮する方向(図6中、白抜き矢印で示す方向)に変位することで、筒状部14の上壁17の内壁面20および下壁15の内壁面21からなる1対の内壁面20,21により導線2が挟み込まれて押圧される。
上壁17の内壁面20による押圧力は、下方に向かう圧縮荷重aとなる。この圧縮荷重aが作用することで、傾斜して配置された導線2が更に倒れようとして、導線2の重合面10同士を密着させる方向に圧縮荷重aの分力bが作用する。また、複数の導線2のうち、傾斜方向の最も外側に配置される導線2の重合面10が筒状部14の内側壁面18に当接しており、上記分力bに抗する反力cが発生する。
さらに、上壁17側の電極に上側傾斜面30が設けられていることで、上側傾斜面30の押圧力の角度分の分力dが側壁16に作用する。この分力dは、重合面10が密着する方向に作用する。また、下側の電極125に下側傾斜面31が設けられていることで、分力dに抗する反力eが側壁16に作用する。この反力eは、重合面10が密着する方向に作用する。つまり、端子具3の一対の側壁16は、上側傾斜面30と下側傾斜面31とに挟み込まれるように押圧され、導線2の重合面10同士が密着される方向に側壁16の内側壁面18の押圧力が作用することとなる。なお、第1実施形態と同様に、熱圧着の過程では、筒状部14や導線2の各部位が接触して力の伝達が起こるが、例えば筒状部14の角部26などに変形による内部応力が生じるため、実際は、この応力分を差し引いた荷重が、圧縮荷重aおよび分力bとなる。本実施形態においては、電極125の上側傾斜面30および下側傾斜面31が、傾斜して配置された導線2の重合面10と略平行に形成されているため、筒状部14の変形を抑制することにより内部応力の発生を抑制し、導線2の重合面10同士を密着させる方向により効果的に押圧力を作用させることができる。
したがって、上述した第2実施形態によれば、隣接する導線2の重合面10同士が密着する方向に内壁面21の圧縮荷重aの分力bおよび反力cと、上側傾斜面30の分力dおよび下側傾斜面31の反力eによる内側壁面18の押圧力とがそれぞれ作用するため、隣り合う導線2の重合面10同士の接合強度を増加させることができるとともに、重合面10同士が対向する部分の絶縁材を絶縁材導出空間部22に押し出して絶縁材が残存するのをより効果的に防止することができる。
なお、この発明は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
上述した第1実施形態では、筒状部14の側壁16が予め傾斜している場合について説明したが、重合面10の少なくとも一部が内側壁面18に接していればよく、例えば、図7に示すように、上壁17および下壁15に対して略垂直に形成されるようにしても良い。端子具3の筒状部14の内側壁面18に導線2の重合面10のうち少なくとも一部が接していることで、重合面10同士が密着される方向に作用する押圧力に抗する反力cが、重合面10同士を密着させる方向に作用するため、隣り合う導線2の重合面10同士の接合強度の更なる増加を図ることができるとともに、重合面10同士が対向する部分への絶縁材の残存をより効果的に防止することができる。
また、上述した実施形態では、筒状部14が閉断面構造である場合について説明したが、傾斜して配置した複数の導線2の周囲に、板状の導電部材を折り曲げて巻回することで筒状部14を形成してもよい。これにより、内壁面20および内壁面21に対して所定の角度をなす内側壁面18を有した筒状部14を容易に形成することができる。
さらに、上述した実施形態では、端子具3が、円環板状の被締結部12を有する場合について説明したが、被締結部12は円環板状に限られず、例えば先開型や差込型など、適宜用いればよい。また、被締結部12を備える端子具3を一例にして説明したが、直線スリーブ等であっても良い。
1,100 端子
2 導線
3 端子具
10 重合面
11 端面
20,21 内壁面
22 絶縁材導出空間部

Claims (6)

  1. 一対の略平行な重合面と、一対の端面とを備え、周囲を絶縁材によって被覆した導線と、該導線を複数収容する端子具とが熱圧着されて形成された端子であって、
    前記端子具は、一対の略平行な内壁面を備え、
    前記導線は、前記端子具の前記内壁面に対して前記重合面が所定の角度をなすように傾斜して配置され、
    前記端子具の前記内壁面と、前記導線の重合面と、該導線と隣り合う導線の端面との間に絶縁材導出空間部が形成されることを特徴とする端子。
  2. 熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内壁面により前記導線が挟み込まれて押圧されることを特徴とする請求項1に記載の端子。
  3. 前記端子具は、1対の内側壁面を備え、
    前記導線の重合面の少なくとも一部が前記内側壁面と接していることを特徴とする請求項2に記載の端子。
  4. 1対の略平行な重合面と1対の端面とを備えた導線の周囲を絶縁材によって被覆した導線と、1対の略平行な内壁面を備えて、該導線を複数収容する端子具とを備えた端子の製造方法であって、
    前記端子具の前記内壁面に対して前記重合面が所定の角度をなすとともに、前記端子具の前記内壁面と、前記導線の重合面と、該導線に隣り合う前記導線の端面との間に絶縁材導出空間部が形成されるように前記導線を配置する工程と、
    前記導線および前記端子具を熱圧着する工程と、
    を含むことを特徴とする端子の製造方法。
  5. 前記導線および前記端子具を熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内壁面を挟み込むように押圧することを特徴とする請求項4に記載の端子の製造方法。
  6. 前記端子具は1対の内側壁面を備え、
    前記導線および前記端子具を熱圧着する際に、前記端子具の1対の前記内側壁面を挟み込むように押圧することを特徴とする請求項4又は5に記載の端子の製造方法。
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