JP5414343B2 - 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、2値化されたデータを使用したカラー画像の形成に好適な画像形成装置画像形成方法及びコンピュータプログラムに関する。
複数の記録素子を備えた記録ヘッドが設けられた記録装置の一例として、複数のインクの吐出口を備えた記録ヘッドが設けられたインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置では、インクの吐出量のばらつき及びインクの吐出方向のばらつき(ヨレ)等によってインクにより形成されるドットの大きさ及び形成位置がばらつき、印刷された画像に濃度ムラが生じることがある。このような記録ヘッドのノズル特性のばらつきに起因した濃度ムラは、すじ状のムラ(スジムラ)となって印刷された画像中に現れるため、視覚上、目立ち易く、印刷された画像の品位が低下する。
このような濃度ムラを補正するための技術が提案されている。この技術では、複数の吐出口を備えたインクジェット記録ヘッドを用いて画像形成を行う際に、ハーフトーン処理(2値化処理等)を施した後の画像データ(ドットパターン)の1ラインを複数の異なる吐出口から吐出されるインクで形成することとしている。この技術は、例えば、記録ヘッドの幅未満の紙送りを行うことにより、1ラインの画像データを複数の走査(スキャン又はパス)で補完することにより実現できる。この技術は、一般にマルチパス印字又はマルチパス記録方式とよばれる。マルチパス記録方式には、マスクパターンを使って行う方法がある。
マスクパターンを使ってパス分割を行う方法は、一旦生成した印字データに対して、複数回の印字に分割するために、パスに応じたマスクパターンを予め用意し、このマスクパターンと生成した印字データの論理積を取ることで、実際の印字を行っている。このマスクパターンは、複数回の印字により、生成された全てのデータを打ち切ることができるように、予め決められている。マスクパターンは、印字可能なドットを100%として、パス毎に印字可能なドットが決められ、各パス間では排他的であり、かつ、全てのパスの印字可能なドットの論理和をとると全領域に等しくなるように作られている。このマスクパターンによりマルチパスのパス分割を行うためである。このため、マスクパターン自体は上記ハーフトーン処理との干渉を避けるため極力ランダムになるように、設計されている。
一方で、印字する画像の濃度に関わらず同じパス数で印字すると、印字時間がかかる。この問題に関しては、1頁の記録の途中で記録パス数を切り替える方法が開示されている(特許文献1)。
更に、インクジェットプリンタにおいては、記録媒体がローラ対のニップ位置を通過する際に、記録媒体の搬送誤差が生じ、画質劣化を招く問題がある。以下、図16を用いて、この問題についての概要を説明する。
図16(a)は、記録媒体の中央部分に対して記録を行っている状態の、記録ヘッドと記録媒体、及び当該記録媒体を支えつつこれを搬送する搬送機構を模式的に示す図である。図16(a)に示すように、搬送ローラ730に対向してピンチローラ720が配置され、排紙ローラ750に対向して拍車740が配置され、これらから2組のニップ部が形成されている。そして、これらのニップ部により、記録媒体710が張架、支持される。また、記録媒体710は、プラテン760によっても支持されている。そして、2つのローラ対(2組のニップ部)の回転に伴って、記録媒体710は、図16(a)の矢印で示した方向に搬送される。
プラテン760の上方には、ヘッドカートリッジ700が配置されている。ヘッドカートリッジ700には、インクを吐出するための複数の記録素子(ノズル)が、図16(a)の搬送方向に所定のピッチで配列している。ヘッドカートリッジ700は、図面の奥行き方向に走査しながら各記録素子よりインクを吐出し、搬送ローラ730と排紙ローラ750の間に位置している記録媒体710の領域に対して、画像を形成する。このような、ヘッドカートリッジ700による記録走査と、2つのローラ対(2組のニップ部)による記録媒体710の搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体710に順次画像が形成されていく。
図16(b)は、図16(a)の状態から更に記録が進み、記録媒体710の後端部近傍に対して記録を行っている状態を模式的に示す図である。図16(b)に示すように、記録媒体710の後端が搬送ローラ730及びピンチローラ720による挟持から抜けるとき、ピンチローラ720はそれまで挟持していた記録媒体710の厚さ分だけ搬送ローラ730側へ移動する。この移動に伴うピンチローラ720の付勢力によって記録媒体710が余分に搬送されてしまい、ローラ対の挟持から抜けるとき、記録媒体710は予め定められた所定量より多い量だけ搬送されてしまう。そして、これに伴い搬送ローラ730もその搬送量に見合った量の回転をする。これにより記録媒体710の搬送誤差が生じ、記録された画像の品位が低下する等の問題が生じる。
このような搬送誤差に対処すべく、例えば、搬送ローラの回転を抑えるためのブレーキを設け、記録媒体がニップ部から抜ける際に余分に記録媒体が搬送されることを抑制することが考えられる。しかし、このような構成では、搬送ローラを回転駆動するための負荷トルクが大きくなり、駆動モータのグレードを上げなければ十分な搬送速度が得られない等の弊害が生じる。
このような課題を解決するために、記録媒体の後端部がローラ対のニップ位置を通過する前後のローラの回転状態の変化に基づいて、後端部がローラ対が通過するニップ位置を求め、このニップ位置情報に基づいて画像補正を行う技術が開示されている(特許文献2)。
特許第3376075号公報 特開2002−254736号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、パス数の移行過程において記録媒体が副走査方向に全く移動しないため、マルチパスで印字しているにも拘らず、記録媒体の同一領域を同じノズルで印字している。このため、濃度ムラ及びスジムラの低減効果がなくなってしまう。このため、高い画質を得ることが困難である。
また、図16に示す搬送機構においては、記録媒体710の後端部だけでなく、記録媒体710の先端部においても搬送量に誤差が生じる。特許文献2に記載の技術においては、記録媒体710の後端部における搬送量の補正は行われるが、記録媒体の先端部における搬送量の補正は行われない。即ち、上述のような搬送機構においては、記録媒体710の搬送において、その先端部が排紙ローラ750及び拍車740によっても挟持される状態に移行する際に、記録媒体710が意図した所定の搬送量より少なく搬送される場合がある。そして、これによって記録媒体710に対する記録ヘッドの相対的な位置が意図した位置からずれてしまうことがある。この結果、記録ヘッドから吐出され記録媒体710上に形成されるインクドットの位置(画像位置)がずれて、記録画像等の品位が損なわれることがある。
更に、特許文献2に記載の技術においては、搬送ローラの回転が一定でない場合にはニップ部の位置を正確に検知することが難しい場合があり、高品位な画像を安定して得ることが困難なことがある。
本発明は、記録媒体がローラ対のニップ位置を通過する際に生じる画質劣化を簡易な構成で抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、録媒体上の同一の領域に対して複数回の走査を行わせることにより、入力された画像情報に基づいて画像を形成するための画像形成データを生成する画像形成装置であって、前記画像情報を複数回の走査に対応する画像に分割するための分割係数を制御しながら、前記画像情報を構成する画素の画素値を前記分割係数を用いて分割することにより、前記画像情報を分割する分割手段と、前記分割手段により分割された画像情報それぞれを量子化する量子化手段とを有し、前記記録媒体上において走査回数は少なくとも2つの領域において異なり、前記分割手段は、隣接する領域とは走査回数が異なる領域において、前記記録媒体の搬送量と走査回数の変化点とに基づいて、分割係数を設定することを特徴とする。
本発明によれば、分割係数が制御され、この分割係数に基づいて吐出部の各々を基準とした分割が行われるため、より高い画質の画像を形成することができる。
第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるインクジェットヘッド、センサ及び印刷媒体の関係を示す図である。 画像処理部150及び印刷制御部160の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における印刷データ生成部370_xの構成を示すブロック図である。 低階調化部450_xの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における走査及びデータ処理を示す図である。 パス数が切り替わる場合の端数ノズルを示す図である。 4パスから3パスへとパス数が切り替わり、その後3パスから4パスへとパス数が切り替わる場合のパス数の制御を示す図である。 4パスから2パスへとパス数が切り替わり、その後2パスから4パスへとパス数が切り替わる場合のパス数の制御を示す図である。 3パスから2パスへとパス数が切り替わり、その後2パスから3パスへとパス数が切り替わる場合のパス数の制御を示す図である。 マルチパス印刷におけるインクジェットヘッドの印刷幅(副走査方向の長さ)を示す図である。 第1の実施形態における印刷パス数決定部480の構成を示すブロック図である。 印刷パス数を決定する方法を示すフローチャートである。 図8Aに示す例におけるパス分割係数の遷移を示す図である。 記録媒体における排紙ローラ突入位置、搬送ローラ位置及びパス数切り替え位置との関係を示す図である。 図12の先端部パス数切り替え位置の近傍における印刷パス数の切り替え制御を示す図である。 図12の後端部パス数切り替え位置の近傍における印刷パス数の切り替え制御を示す図である。 第2の実施形態における印刷パス数決定部480の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における印刷データ生成部370_xの構成を示すブロック図である。 従来のインクジェットプリンタの概要を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係るインクジェットプリンタ10には、CPU100、ROM110、RAM120、USBデバイスインタフェース130、及びUSBホストインタフェース140が設けられている。また、画像処理部150、印刷制御部160、メカ制御部170、及びプリンタエンジン部180も設けられている。ROM110にはCPU100が実行するプログラム及びテーブルデータが格納されている。RAM120は変数及びデータを格納する。USBデバイスインタフェース130は、外部のパーソナルコンピュータ(PC)20よりデータを受け取る。USBホストインタフェース140は、外部のデジタルカメラ30等よりデータを受け取る。画像処理部150は、デジタルカメラ30等より入力された多値の画像の色変換及び2値化処理等を行う。印刷制御部160は、画像処理部150により2値化処理された印刷データ(画像形成データ)をプリントヘッドに送って印刷制御を行う。メカ制御部170は、印刷を行うための紙送り機構及びキャリッジ送り機構を制御する。プリンタエンジン部180には、印刷を行うためのヘッド、印刷状態を検出するセンサ、並びに記録媒体の搬送機構及びキャリッジの搬送機構が設けられている。なお、インクジェットプリンタ10がラインヘッドプリンタであれば、キャリッジの搬送機構は不要である。
次に、インクジェットプリンタ10の動作の概要について説明する。ここでは、デジタルカメラ30によって撮影された画像を直接インクジェットプリンタ10に送り、印刷する動作について説明する。
先ず、画像データを印刷する記録媒体の種類の検出を行う。プリンタエンジン部180にセットされた記録媒体(図示せず)の種類を検出するための記録媒体センサ(図示せず)が、記録媒体の情報を読み取り、CPU100が記録媒体の種類を判別する。記録媒体の種類を検出するためのセンサの構成は特に限定されず、例えば、特定の波長の光を投射してその反射光を読み取るように構成されている。デジタルカメラ30により撮影された画像データは、例えばJPEG画像としてデジタルカメラ30内のメモリ(図示せず)に格納されている。デジタルカメラ30は接続ケーブルを介してUSBホストインタフェース140に接続される。デジタルカメラ30のメモリに格納された画像データは、USBホストインタフェース140を介してRAM120に一旦格納される。デジタルカメラ30より受け取った画像データがJPEG画像であるために、CPU100が圧縮画像を解凍して画像データとし、また、RAM120に格納する。この画像データをもとに、プリンタエンジン部180内のプリントヘッドで印刷するための印刷データが生成される。即ち、RAM120に格納された画像データに対して、画像処理部150が、色変換、濃度分割(パス分割)及び2値化処理等を行い、印刷するための印刷データ(ドットデータ)に変換する。この変換の内容の詳細については後述する。パス分割されたデータ印刷データは、印刷制御部160に渡され、プリントヘッドの駆動順に合わせて、プリンタエンジン部180のプリントヘッドに送られる。そして、プリンタエンジン部180のモータ及びメカ部分を制御するメカ制御部170とこれにより制御されるプリンタエンジン部180に同期して、印刷制御部160が吐出パルスを生成して、インク滴を吐出し、記録媒体(図示せず)上に画像が形成される。
上記の説明では、画像処理部150により2値化処理が行われるとしているが、これは、入力画像を印刷するために低階調化するためのものであり、2値化に限定するのもではない。例えば、濃淡インクを用いた印刷、インク液滴の大小又は大中小液滴等が行われてもよく、また、データ量削減のためのN値化(Nは2以上の整数)処理が行われてもよい。
また、記録媒体の種類の判別を行わずに、インクジェットプリンタ10又はデジタルカメラ30上の操作の中で、ユーザが記録媒体の種類を選択してもよい。本実施形態では、後述のように、センサによって読み取った印刷濃度によって印刷データの生成が制御されるので、記録媒体の種類に関しては、検出によっても、選択によっても、どちらでも同様の効果がある。
次に、第1の実施形態におけるインクジェットヘッド、センサ及び印刷媒体の関係について説明する。図2(a)は、第1の実施形態におけるインクジェットヘッド、センサ及び印刷媒体の関係を示す図である。
キャリッジ210には、シアン用の複数のノズル(吐出部)を有したインクジェットヘッド220_C、マゼンタ用の複数のノズルを有したインクジェットヘッド220_M、イエロー用の複数のノズルを有したインクジェットヘッド220_Yが搭載されている。キャリッジ210には、更に、ブラック用の複数のノズルを有したインクジェットヘッド220_Bk、及び記録媒体(印刷媒体)200への印刷状態を検出するセンサ230も搭載されている。センサ230は、プリンタエンジン部180内のセンサである。
キャリッジ210は、記録媒体200上を主走査方向(細い矢印左から右へ)に走査を行い、この走査中に各インクジェットヘッド220_x(xは、C、M、Y又はBk)の吐出ノズルよりインク滴の吐出を行い、印刷を行う。主走査を終了し、一走査における印刷を終了すると、プリンタメカ(図示せず)により記録媒体200を副走査方向(太い矢印下から上へ)に搬送し、次の主走査の位置に記録媒体200をセットする。本実施形態では、同一の印刷領域を複数回の走査で印刷を行うマルチパス印刷を行うために、記録媒体200の1回の搬送量は、インクジェットヘッド220_xのノズル幅より小さい。例えば、4パス印刷を行う際には、インクジェットヘッド220_xノズル幅の1/4分をキャリッジ210の一走査毎に搬送する。本実施形態では、センサ230が主走査方向に対してインクジェットヘッド220_xの上流側に位置している。このように、上流側にセンサ230が配置されているため、マルチパス印刷を行っていく際の以前のパス(走査)までの印刷の状態、即ち、インクジェットヘッドの吐出特性及びプリンタメカによる記録媒体200の搬送量のばらつきを検出することが可能である。吐出特性には、インク吐出量のばらつき及びインク吐出方向のばらつきが含まれる。詳細は後述するが、センサ230により検出した印刷状態により、画像処理部150が、インクジェットヘッド220_xによる印刷データ生成を制御する。
なお、本実施形態では、センサはRGBのカラーセンサであるが、CMYの補色センサ又はモノクロセンサ等であってもよい。
また、キャリッジ210に代えて、図2(b)に示すように、記録媒体(印刷媒体)200への印刷状態を検出するセンサ231がインクジェットヘッド220_xの下流側に配置されたキャリッジ240を用いてもよい。センサ231も、プリンタエンジン部180内のセンサである。下流側にセンサ231が配置されている場合、インクジェットヘッド220_xにより印刷した直後の状態を検出することができる。これにより、次の走査時の記録媒体200の搬送量のばらつきは検出できないものの、インクジェットヘッドの吐出特性を検出することが可能である。センサ231により検出した印刷状態により、画像処理部150が、インクジェットヘッド220_xによる印刷データ生成を制御することもできる。
また、キャリッジ210に代えて、図2(c)に示すように、記録媒体(印刷媒体)200への印刷状態を検出する2個のセンサ232及び233が配置されたキャリッジ250を用いてもよい。センサ232は、キャリッジ250を右方向に走査した時のインクジェットヘッド220_xの上流側に配置され、センサ233は、キャリッジ250を左方向に走査した時のインクジェットヘッド220_xの上流側に配置されている。センサ232及び233も、プリンタエンジン部180内のセンサである。このような構成によれば、キャリッジ250を双方向に走査させる双方向走査で印刷を行う際に、インクジェットヘッド220_xの両側にセンサ232及び233が配置されていることとなる。従って、双方向印刷を行う際に、いずれの方向においてもインクジェットヘッド220_xに対してセンサ232、233が上流側又は下流側の同じ側に位置する。このため、右方向印刷、左方向印刷のいずれの場合にもセンサ232とセンサ233とを切り換えることで、キャリッジ210を用いた場合、キャリッジ240を用いた場合と同様の制御、処理を行うことが可能である。
図3は、画像処理部150及び印刷制御部160の構成を示すブロック図である。画像処理部150は、画像形成を行うために、入力画像及びセンサによる検出信号に基づいて印刷データを生成する。
図3に示すように、画像処理部150には、色変換部330及び350、シアン用の印刷データ生成部370_C、マゼンダ用の印刷データ生成部370_M、並びにイエロー用の印刷データ生成部370_Yが設けられている。
色変換部330は、印刷を行おうとする入力画像情報320のRGBをCMY(シアンの信号335_C、マゼンタの信号335_M、イエローの信号335_Y)に変換する。色変換部350は、プリンタエンジン部180内の印刷状態を検出するセンサ340により検出されたRGB信号をCMY(シアンの信号335_C、マゼンタの信号335_M、イエローの信号335_Y)に変換する。
シアン用の印刷データ生成部370_Cは、センサ340の検出信号を色変換したシアンの検出信号355_Cを受け、入力された入力画像情報320の信号を色変換したシアンの信号335_Cより印刷を行うために印刷データの生成を行う。
マゼンタ用の印刷データ生成部370_Mは、センサ340の検出信号を色変換したマゼンタの検出信号355_Mを受け、入力された入力画像情報320の信号を色変換したマゼンタの信号335_Mより印刷を行うために印刷データの生成を行う。
イエロー用の印刷データ生成部370_Yは、センサ340の検出信号を色変換したイエローの検出信号355_Yを受け、入力された入力画像情報320の信号を色変換したイエローの信号335_Yより印刷を行うために印刷データの生成を行う。
印刷制御部160には、シアン用の印刷制御部380_C、マゼンダ用の印刷制御部380_M、及びイエロー用の印刷制御部380_Yが設けられている。
シアン用の印刷制御部380_Cは、印刷データ生成部370_Cにより生成された印刷データのプリントヘッドによる印刷の制御を行う。
マゼンタ用の印刷制御部380_Mは、印刷データ生成部370_Mにより生成された印刷データのプリントヘッドによる印刷の制御を行う。
イエロー用の印刷制御部380_Yは、印刷データ生成部370_Yにより生成された印刷データのプリントヘッドによる印刷の制御を行う。
このように構成された画像処理部150及び印刷制御部160では、印刷すべき入力画像情報320がRGB信号であり、色変換部330によりインクジェットプリンタ10にて印刷を行うためのCMY信号に変換される。また、センサ340により検出されたRGB信号も色変換部350によりCMYの信号に変換される。色変換部350は、センサ340のRGBのカラーフィルタ特性、センサ340の検出領域に対して与える光源の特性、及び、印刷を行うインクの特性を加味してCMYへの色変換を行う。入力画像情報320より色変換された各信号335_C、335_M及び335_Yは、センサ340により検出された印刷状態の検出信号を色変換部350によりインク色であるCMYに変換された信号と共に、印刷データ生成部370_C、370_M、370_Yに入る。印刷データ生成部370_xは、インクジェットヘッドにて印刷を行うために、2値化又はN値化(Nは2以上の整数)を行い、印刷データを生成する。この際に、センサ340により検出された印刷状態の検出信号を色変換部350によりインク色であるCMYに変換された信号を用いて、印刷データの生成に対して制御を受ける。印刷データ生成部370_xによりインクジェットヘッドにより印刷データが生成された後、各色の印刷制御部380_C、380_M、380_Yによりインクジェットヘッド、及び、プリンタメカ機構に対して印刷制御を行い、記録媒体に対して画像を形成していく。
次に、図4を参照しながら、図3における印刷データ生成部370_xの一色分を抽出して、動作について詳しく説明する。図4は、第1の実施形態における印刷データ生成部370_xの構成を示すブロック図である。ここでは、4パス印刷を例とするが、4パス印刷以外のマルチパス印刷に関しても、同様である。
図4に示すように、印刷データ生成部370_xには、ライン計数部470、印刷パス数決定部480及び紙送り量制御部490が設けられている。ライン計数部470は、現在のラインのプリントヘッド先頭からの位置を管理する。印刷パス数決定部480は、現在のラインの印刷パス数(走査の回数)を決定する。紙送り量制御部490は、及び印刷パス数決定部480によって決定された印刷パス数に応じて紙送り量を制御する。また、パス分割テーブル410には、マルチパスに分割するための係数が格納され、印刷パス数決定部480によって決定された印刷パス数に応じて分割係数を出力する。パス分割テーブル410からは、第1パスのパス分割係数415_1(k1)、第2パスのパス分割係数415_2(k2)、第3パスのパス分割係数415_3(k3)及び第4パスのパス分割係数415_4(k4)が読み出し可能である。
本実施形態において、4パス印刷を行う際の各パスでの印刷濃度を決めているのが、パス分割テーブル410であり、パス分割係数k1、k2、k3、k4が、各々第1パス、第2パス、第3パス、第4パスの分割比率を示している。各パス分割係数は夫々、
0<=ki<=1(i:1、2、3、4)
k1+k2+k3+k4=1
を満たしている。これらのパス分割係数には、4パス印刷の場合、例えば、k1、k2、k3、k4が夫々0.25という値を設定しておく。また、第1パスの印刷比率を落して後に続くパスの印刷比率を増やした値(k1、k2、k3、k4が夫々0.1、0.2、0.3、0.4という値)等を設定しておいてもよい。このようなパス分割係数を設定しておくことで、任意の濃度比率でパス分割を行うことができる。なお、パス分割係数の総和は、基本的には、例えば“1”である。しかし、意図的に印刷の濃度を調節したりすることがあるため、必ずしも“1”である必要はなく、また、“1”に限定するものでもない。
印刷データ生成部370_xには、乗算器420_1、420_2、420_3、及び420_4が設けられている。乗算器420_1は、色変換部330により各インク色に変換された印刷画像信号(図3中の335_xに相当する信号)400に対して、第1パスのパス分割係数k1(415_1)を乗算して、第1パスの印刷濃度を計算する。乗算器420_2は、印刷画像信号400に対して、第2パスのパス分割係数k2(415_2)を乗算して、第2パスの印刷濃度を計算する。乗算器420_3は、印刷画像信号400に対して、第3パスのパス分割係数k3(415_3)を乗算して、第3パスの印刷濃度を計算する。乗算器420_4は、印刷画像信号400に対して、第4パスのパス分割係数k4(415_4)を乗算して、第4パスの印刷濃度を計算する。各パスのパス分割係数は、それぞれ各パスの印刷濃度比率に相当する。
印刷データ生成部370_xには、色変換部350によりCMYに変換されたセンサ340からの信号430(図3中の355_xに相当する信号)に基づいて、印刷データ生成に対する制御データを生成する印刷データ制御部440が設けられている。
印刷データ生成部370_xには、低階調化を行う低階調化部450_1、450_2、450_3、及び450_4が設けられている。低階調化部450_1は、第1パスの印刷濃度を計算した乗算器420_1の出力に対して、印刷データ制御部440による制御を受けて第1パスの印刷データを生成する。低階調化部450_2は、第2パスの印刷濃度を計算した乗算器420_2の出力に対して、印刷データ制御部440による制御を受けて第2パスの印刷データを生成する。低階調化部450_3は、第3パスの印刷濃度を計算した乗算器420_3の出力に対して、印刷データ制御部440による制御を受けて第3パスの印刷データを生成する。低階調化部450_4は、第4パスの印刷濃度を計算した乗算器420_4の出力に対して、印刷データ制御部440による制御を受けて第4パスの印刷データを生成する。
印刷データ生成部370_xには、第1パス記録画像記憶部460_1、第2パス記録画像記憶部460_2、第3パス記録画像記憶部460_3、及び第4パス記録画像記憶部460_4が設けられている。第1パス記録画像記憶部460_1は、第1パスの印刷データ生成を行った低階調化部450_1の出力を第1パスの記録画像として一旦記憶する。第2パス記録画像記憶部460_2は、第2パスの印刷データ生成を行った低階調化部450_2の出力を第2パスの記録画像として一旦記憶する。第3パス記録画像記憶部460_3は、第3パスの印刷データ生成を行った低階調化部450_3の出力を第3パスの記録画像として一旦記憶する。第4パス記録画像記憶部460_4は、第4パスの印刷データ生成を行った低階調化部450_4の出力を第4パスの記録画像として一旦記憶する。
そして、このように構成された印刷データ生成部370_xを備えた画像処理部150では、各インク色に変換された印刷画像信号400は、パス毎の印刷濃度を計算する乗算器420_xに入力され、パス分割テーブル410より読み出された係数(k1、k2、k3、k4)を乗算される。そして、各パスの印刷濃度が決定される。
次に、パス毎の印刷データの生成について説明する。
先ず、第1パスの領域に対する印刷データの生成について説明する。先ず、色変換部330にて印刷するインク色に分解されたインク色毎の印刷画像信号400と、パス分割テーブル410からのパス分割係数k1とが乗算器420_1にて乗算され、第1パスの印刷濃度が決定される。第1パスの印刷濃度を第1パスの低階調化部450_1にて低階調化して印刷データを生成する。生成された第1パスの印刷データは、第1パス記録画像として、第1パス記録画像記憶部460_1に記憶される。
次に、第2パスの領域に対する印刷データの生成について説明する。先ず、インク色毎の印刷画像信号400と、パス分割テーブル410からのパス分割係数k2とが乗算器420_2にて乗算され、第2パスの印刷濃度が決定される。また、第2パスの印刷データを生成する際には、センサ340にて検出された第1パスの印刷状態を示す信号が色変換部350にてCMYに変換され、その信号430に基づいて印刷データ制御部440が制御データを生成する。制御データとしては、濃度レベルの補正のためのデータ、低階調化のためのデータ等が挙げられる。そして、この制御データ基に基づいて、第2パスの印刷濃度が、第2パスの低階調化部450_2にて低階調化される。即ち、本実施形態では、センサ340によりマルチパス印刷における以前のキャリッジ走査による印刷(第1パスの印刷)の状態が検出され、この結果に基づいて低階調化部450_2による印刷データの生成(ドット生成、ドット配置等)が制御される。そして、生成された第2パスの印刷データは、第2パス記録画像として、第2パス記録画像記憶部460_2に記憶される。なお、従来の方法であれば、単純に第2パスの印刷データが生成されているだけである。
第3パス及び第4パスの領域に対する印刷データの生成は、第2パスの領域に対する印刷データの生成と同様である。
なお、図4の構成において3パス印刷が行われる場合は、パス分割係数k1、k2、k3が、各々第1パス、第2パス、第3パスの分割比率を示す。各パス分割係数は夫々、
0<=ki<=1(i:1,2,3)
k1+k2+k3=1
を満たす。
また、2パス印刷が行われる場合は、パス分割係数k1、k2が、各々第1パス、第2パスの分割比率を示す。各パス分割係数は夫々、
0<=ki<=1(i:1,2)
k1+k2=1
を満たす。
また、各パスのパス分割係数(印刷比率)は、4パス印刷の場合と同様に、上記の式の条件内で任意に分割可能である。
また、3パス印刷が行われる場合、低階調化部450_4及び第4パス記録画像記憶部460_4は使用されない。同様に、2パス印刷が行われる場合は、低階調化部450_3、低階調化部450_4、第3パス記録画像記憶部460_3及び第4パス記録画像記憶部460_4は使用されない。
印刷パス数は、印刷パス数決定部480によって決定される。本実施形態では、印刷パス数決定部480は、印刷画像信号400を参照し、例えば、ドットの生成密度が所定の密度よりも高い領域及び他の所定の密度よりも低い領域においては、濃度ムラが目立たないため、印刷パス数を減少させる。この結果、印刷が高速に行われる。ドットの生成密度が所定の密度よりも高い領域及び他の所定の密度よりも低い領域は、夫々、濃度の高い領域、濃度の低い領域に対応する。その一方で、印刷パス数決定部480は、濃度ムラが目立ちやすい中間調領域平坦部においては、印刷パス数を増加させて印刷の高画質化を図る。パス数を決定する方法の詳細については後述する。
次に、図5を参照しながら、図4の低階調化部450_xの処理の一例として誤差拡散を用いた低階調化に関して説明する。図5は、低階調化部450_xの構成を示すブロック図である。
図5に示すように、低階調化部450_xには、加算器510、閾値生成部520、量子化器530、逆量子化器550、加算器560、拡散/収集部570及び誤差バッファ580が設けられている。加算器510は、低階調化するための入力画像信号(乗算器420_xの出力に相当する信号)500に量子化誤差を加算する。閾値生成部520は、制御信号505(印刷データ制御部440の出力に相当する信号)に基づいて、量子化を行うための閾値を生成する。量子化器530は、量子化誤差を加算され、誤差を含む入力画像信号515に対し閾値生成部520により生成された閾値により量子化を行う。逆量子化器550は、所定の評価値540を用いて、量子化器530により低階調化された出力信号535に対して逆量子化を行う。加算器560は、入力画像信号515に対して、量子化を行った結果の誤差を計算する。拡散/収集部570は、逆量子化器550の出力である量子化誤差信号565に対し、量子化誤差を拡散又は収集する。そして、拡散/収集部570から出力された誤差信号575が加算器510に入力される。
このように構成された低階調化部450_xでは、上述のように、閾値生成部520への制御信号505として、センサ340によって検出された印刷状態を示す検出信号に基づいて印刷データ制御部440により生成された制御データが入力される。このため、センサ340にて検出された印刷状態に応じて、誤差拡散処理における閾値が変動することになり、誤差拡散処理におけるデータ生成を制御することが可能となる。即ち、マルチパス印刷における現在の走査における印刷の前の走査までに印刷された状態に基づいて閾値が変化し、既に印刷されているドット位置に対して新たに生成するドットの位置を離れた位置に生成するように、つまりドット配置が分散するように制御が行われる。具体的には、センサ340により検出された以前の走査までの印刷状態により、既にドットが生成された位置、ドットが集中し濃度が上がった位置に対しては、印刷データ制御部440が量子化を行うための閾値を高く設定し、ドットの生成を抑えるように制御する。一方、ドットが生成されていない領域、印刷濃度が低い領域に対しては、印刷データ制御部440は、量子化を行うための閾値を低く設定し、ドットの生成を促進するように制御する。このような閾値の制御により、マルチパス印刷におけるパス間のドットの分散性を高めることができる。この方法によれば、誤差拡散法による低階調化において、閾値を変化させているため、パス分割係数k1〜k4によりパス分割され、パス毎の印刷濃度が決定された画像信号に対し、ドット生成率を変化させずに、ドット生成位置を制御することができる。
なお、低階調化部450_xの第1パスの印刷データ生成に関しては、第1パス以前の印刷データが存在しないため、制御信号505が入力されない。このため、第1パスについては、閾値生成部520は、閾値を固定しておくか、テクスチャ又はドット生成遅延を補正するために変動させた値を用い、量子化器530は通常の量子化を行う。
また、低階調化部450_xによる低階調化処理は誤差拡散処理限定されず、例えばディザマトリックスを用いた処理を行って印刷データ生成を制御することも可能である。但し、ディザ法においては、フィードバックループが存在しないので、上記の閾値操作による濃度変動をキャンセルさせるため、閾値変動量と正負の符号が反対の変動量を付近の画素に重畳する必要がある。
次に、図3、図4、図5を参照しながら説明してきたデータ処理の流れについて、図6を参照しながら、記録媒体上の領域、キャリッジの走査と共に説明する。
図6(a)に示すように、キャリッジ210は、記録媒体200上を主走査方向(図6(a)中の左から右方向)に走査され、インクジェットヘッド220_xの集合体としてのインクジェットヘッド220により本走査による記録媒体200への画像が形成される。センサ230は、例えば、インクジェットヘッド220のノズル幅と同等か、又は第1パス印刷のノズル領域を除いた幅と同等の幅を有するラインセンサである。また、センサ230は、図2(a)に示す例と同様に、キャリッジ210の主走査方向に対してインクジェットヘッド220に先行する上流の位置に配置されており、キャリッジ210の主走査に従い、以前の走査により印刷された記録媒体200上の印刷状態を検出する。センサ230により検出された印刷状態は、センサ230がラインセンサであるためにセンサ230上のライン方向に読み出される。センサ230から読み出された検出信号は、本走査により印刷を行う領域(印刷領域)205に対して縦方向(図6(a)中の上下方向)に読み出される。また、これに合わせて、RAM120に一旦記憶された印刷すべき入力画像が、印刷領域205に対して縦方向(図6(a)中の上下方向)に読み出される。そして、画像処理部150が、RAM120から読み出された印刷すべき入力画像信号に対し、印刷データの生成を行うための着目画素及び拡散マトリックス260の縦方向の移動に付随して、センサ230により検出された印刷状態に応じて、印刷データを生成する。印刷データの生成が行われると、一旦印刷データがRAM120に記憶される。なお、センサ230からインクジェットヘッド220までの間の距離に応じて、この印刷データを記憶するRAM120の容量を設定しておくことが好ましい。センサ230がインクジェットヘッド220の直前に配置されていればRAM120に要する容量は少なくてすむ。但し、センサ230、インクジェットヘッド220及びキャリッジ210の構造により、センサ230及びインクジェットヘッド220の配置可能な場所にはある程度の制限がある。このため、RAM120の容量は、これらの位置関係に依存して設定することが好ましい。
また、印刷データは、印刷領域205の上下方向に沿って生成されていく。このため、本走査による印刷領域205のうち、図6(b)に示す第1パスの領域205_1、第2パスの領域205_2、第3パスの領域205_3及び第4パスの領域205_4を上下方向に縦断しながら印刷データの生成が行われる。
特許文献1に記載の技術に対し、印刷パス数を1頁の記録の途中で変更することも考えられる。しかし、このような制御を行うと、印刷パス数の変更の際に印刷に使用されない端数ノズルが発生してしまう。ここで、端数ノズルについて、図7(a)〜図7(c)を参照しながら説明する。
図7(a)は、4パスから3パスへとパス数が切り替わり、その後3パスから4パスへとパス数が切り替わる場合の端数ノズルを示す図である。ここでは、連続して遷移するインクジェットヘッド及び記録媒体の状態a〜状態mまでの13状態に基づいて説明する。記録媒体の領域1aは4パス印刷の対象であり、領域2aは3パス印刷の対象であり、領域3aは4パス印刷の対象であるとする。
先ず、状態aでは、領域1aに収まる副走査方向の位置で、主走査方向(図7(a)中の左から右方向、又は右から左方向)へのインクジェットヘッドの走査が行われ、これに付随して印刷が行われる。
印刷が終ると、インクジェットヘッドのヘッド幅(副走査方向の幅)の1/4だけ記録媒体が図7(a)中の下から上方向に搬送されて、状態bに遷移する。この動作は、即ち、記録媒体を基準にすると、インクジェットヘッドが図7(a)中の上から下方向に移動することと等価である。このため、図7(a)においては、インクジェットヘッドの移動方向を図7(a)中の上から下方向としている。
状態bで主走査方向への走査及びこれに付随した印刷が行われると、再びヘッド幅の1/4だけ記録媒体が副走査方向に搬送されて、状態cに遷移する。
その後、印刷及び記録媒体の搬送が繰り返され、状態mまで印刷が行われる。
なお、記録媒体の搬送量は印刷パス数に依存させ、状態aから状態dまでの印刷の後ではヘッド幅の1/4だけ搬送を行い、状態eから状態hまでの印刷の後ではヘッド幅の1/3だけ搬送を行い、状態iの印刷の後ではヘッド幅の1/4だけ搬送を行う。また、状態jの印刷の後ではヘッド幅の1/12だけ搬送を行い、状態kから状態lまでの印刷の後では再びヘッド幅の1/4だけ搬送を行う。
このような制御が行われる場合、状態b、状態c及び状態dが4パス印刷から3パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、このパス数の移行期間では、記録パス数の変更に伴って、記録媒体の搬送量が変更されるため、印刷に使用されない端数ノズルが発生する。図7(a)〜図7(c)では、斜線を施した領域が端数ノズルに対応する領域となっている。
また、状態h、状態i及び状態jが3パス印刷から4パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、これらの状態でも端数ノズルが発生する。
図7(b)は、4パスから2パスへとパス数が切り替わり、その後2パスから4パスへとパス数が切り替わる場合の端数ノズルを示す図である。ここでは、連続して遷移するインクジェットヘッド及び記録媒体の状態a〜状態lまでの12状態に基づいて説明する。記録媒体の領域1bは4パス印刷の対象であり、領域2bは2パス印刷の対象であり、領域3bは4パス印刷の対象であるとする。
この例でも、記録媒体の搬送量は印刷パス数に依存させ、状態aから状態dまでの印刷の後ではヘッド幅の1/4だけ搬送を行い、状態eから状態gまでの印刷の後ではヘッド幅の1/2だけ搬送を行い、状態hの印刷の後ではヘッド幅の1/4だけ搬送を行う。また、状態iの印刷の後ではヘッド幅の1/6だけ搬送を行い、状態jの印刷の後ではヘッド幅の1/12だけ搬送を行い、状態kの印刷の後では再びヘッド幅の1/4だけ搬送を行う。
このような印刷が行われる場合、状態b、状態c及び状態dが4パス印刷から2パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、これらの状態でも端数ノズルが発生する。
また、状態h、状態i及び状態jが2パス印刷から4パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、これらの状態でも端数ノズルが発生する。
図7(c)は、3パスから2パスへとパス数が切り替わり、その後2パスから3パスへとパス数が切り替わる場合の端数ノズルを示す図である。ここでは、連続して遷移するインクジェットヘッド及び記録媒体の状態a〜状態iまでの9状態に基づいて説明する。記録媒体の領域1cは3パス印刷の対象であり、領域2cは2パス印刷の対象であり、領域3cは3パス印刷の対象である。
この例でも、記録媒体の搬送量は印刷パス数に依存させ、状態aから状態cまでの印刷の後ではヘッド幅の1/3だけ搬送を行い、状態dから状態eまでの印刷の後ではヘッド幅の1/2だけ搬送を行い、状態fの印刷の後ではヘッド幅の1/3だけ搬送を行う。また、状態gの印刷の後ではヘッド幅の1/6だけ搬送を行い、状態hの印刷の後では再びヘッド幅の1/3だけ搬送を行う。
このような印刷が行われる場合、状態b及び状態cが3パス印刷から2パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、これらの状態でも端数ノズルが発生する。
また、状態f及び状態gが2パス印刷から3パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。そして、これらの状態でも端数ノズルが発生する。
このように、パス数の移行期間においても記録媒体が搬送されると、記録媒体の同一領域に対して複数の異なるノズルによって印刷が行われる。このため、マルチパス印刷本来の効果が得られる。しかし、上述のように、端数ノズルが発生してしまう。
次に、端数ノズルの発生を防止する方法について、図8A〜図8Dを参照しながら説明する。図8A〜図8Cは、夫々図7(a)〜図7(c)に示すパス数が割り当てられた記録媒体に印刷を行う場合の制御を示す図である。また、図8Dは、マルチパス印刷におけるインクジェットヘッドの印刷幅(副走査方向の長さ)を示す図である。
図8Dに示すように、4パス印刷における1パス分の印刷幅はインクジェットヘッドの1/4の幅と等しく、この幅をL4とする。3パス印刷における1パス分の印刷幅はインクジェットヘッドの1/3の幅と等しく、この幅をL3とする。2パス印刷における1パス分の印刷幅はインクジェットヘッドの1/2の幅と等しく、この幅をL2とする。1パス印刷における1パス分の印刷幅はインクジェットヘッドの幅と等しく、この幅をL1とする。
そして、図8A〜図8Cに示す制御では、図7(a)〜図7(c)に示す制御における端数ノズルに対し、パス数を増加させた印刷を行わせる。図8A〜図8Cでは、このようなノズルに対応する領域をパス数増加領域として、斜線を施して示している。また、これに伴って、その後の状態では、パス数を増加させた印刷が行われた領域に対し、パス分割係数を変更して、即ちパス数を変更して印刷を行う。図8A〜図8Cでは、この領域を、ドット模様を付して示している。
そして、図8Aに示す例では、図7(a)に示す例と同様に、4パス印刷から3パス印刷に切り替える際に、4パス印刷が終了する状態までは、4パス分の送り量で記録媒体を搬送し、4パス印刷が終了した後に3パス印刷の送り量に変更する。このような搬送制御を行うと、3パス印刷の領域2aにおいて、4パス相当の送り量で3パス印刷を行うために、送り量の不整合が発生し、図7(a)に示す例では端数ノズルが発生する。そこで、本実施形態では、例えば、本来の3パス印刷ができる領域2a−1及び2a−2の内、4パス相当の送り量の領域である領域2a−1では4パス印刷とし、領域2a−2では3パス印刷を行うように搬送制御する。
そして、図8Aに示す例では、状態b〜状態gが4パス印刷から3パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。図8Aの右端には、パス数の切り替え位置からの距離を示している。
領域2a−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL4からL3の領域で、3パス印刷が行われる。領域2a−3は、パス数の切り替え位置からの距離がL3から2×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−4は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L4から2×L3の領域で、3パス印刷が行われる。領域2a−5は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L3から3×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−6は、パス数の切り替え位置からの距離が3×L4以降の領域で、3パス印刷が行われる。
また、状態h以降が3パス印刷から4パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。
領域2a−7は、パス数の切り替え位置からの距離がL4−L3から0の領域、即ち、3パス印刷から4パス印刷へのパス数の切り替え位置よりも手前の領域で、4パス印刷が行われる。領域3a−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL4の領域で、4パス印刷が行われる。領域3a−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL4からL3の領域で、5パス印刷が行われる。領域3a−3は、パス数の切り替え位置からの距離がL3から2×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域3a−4は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L4から2×L3の領域で、5パス印刷が行われる。領域3a−5は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L3から3×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域3a−6は、パス数の切り替え位置からの距離が3×L4から(L4−L3)+L1の領域で、5パス印刷が行われる。領域3a−7は、パス数の切り替え位置からの距離が(L4−L3)+L1以降の領域で、4パス印刷が行われる。
なお、領域2a−7は、先ず、状態gで3パス印刷の1パス目として印刷される。そして、状態gでの印刷が完了した後にパス数が3パスから4パスへ切り替わる。即ち、図7(a)に示す制御では、状態hで2パス目を印刷し、状態iで3パス目を印刷し、状態jでは印刷を行わないが、図8Aに示す例では、状態jで4パス目を印刷する。このため、状態h及び状態iのパス分割係数を変更する。つまり、パス分割係数の再配分を行う。これは、パス分割係数を変更しない場合には、状態iで領域2a−7を印刷した時点でパス分割係数の和が1となり、この後に状態jで印刷すると、過剰な印刷を行うことになるからである。パス分割係数の再分配の具体例については、後述する。
図8Bに示す例では、状態b〜状態fが4パス印刷から2パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。図8Bの右端にも、パス数の切り替え位置からの距離を示している。
領域2b−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2b−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL4からL2の領域で、3パス印刷が行われる。領域2b−3は、パス数の切り替え位置からの距離がL2以降の領域で、2パス印刷が行われる。
また、状態h以降が2パス印刷から4パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。
領域2b−4は、パス数の切り替え位置からの距離がL4−L2からL4−L3の領域、即ち、2パス印刷から4パス印刷へのパス数の切り替え位置よりも手前の領域で、3パス印刷が行われる。領域2b−5は、パス数の切り替え位置からの距離がL4−L3から0の領域、即ち、2パス印刷から4パス印刷へのパス数の切り替え位置よりも手前の領域で、4パス印刷が行われる。領域3b−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL4の領域で、4パス印刷が行われる。領域3b−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL4から(L4−L2)+L1の領域で、5パス印刷が行われる。領域3b−3は、パス数の切り替え位置からの距離が(L4−L2)+L1以降の領域で、4パス印刷が行われる。
なお、領域2b−4及び領域2b−5では、図8Aにおける領域2a−7と同様に、印刷途中のパスからパス分割係数が再分配される。
図8Cに示す例では、状態b〜状態eが3パス印刷から2パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。図8Cの右端にも、パス数の切り替え位置からの距離を示している。
領域2c−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL3の領域で、3パス印刷が行われる。領域2c−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL3からL2の領域で、2パス印刷が行われる。領域2c−3は、パス数の切り替え位置からの距離がL2から2×L3の領域で、3パス印刷が行われる。領域2c−4は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L3以降の領域で、2パス印刷が行われる。
また、状態f以降が2パス印刷から3パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。
領域2c−5は、パス数の切り替え位置からの距離がL3−L2から0の領域、即ち、2パスから4パスへのパス数の切り替え位置よりも手前の領域で、3パス印刷が行われる。領域3c−1は、パス数の切り替え位置からの距離が0からL3の領域で、3パス印刷が行われる。領域3c−2は、パス数の切り替え位置からの距離がL3からL2の領域で、4パス印刷が行われる。領域3c−3は、パス数の切り替え位置からの距離がL2か2×L3の領域で、3パス印刷が行われる。領域3c−4は、パス数の切り替え位置からの距離が2×L3から(L3−L2)+L1の領域で、4パス印刷が行われる。領域3c−5は、パス数の切り替え位置からの距離が(L3−L2)+L1の領域で、3パス印刷が行われる。
なお、領域2c−5では、図8Aにおける領域2a−7と同様に、印刷途中のパスからパス分割係数が再分配される。
次に、第1の実施形態において各ラインにおける印刷パス数を決定する方法、印刷パス数の増加の有無を判定する方法について説明する。図9は、第1の実施形態における印刷パス数決定部480の構成を示すブロック図である。また、図10は、印刷パス数を決定する方法を示すフローチャートである。
印刷パス数決定部480には、濃度検知部4801、印刷パス数決定部480の全体を制御する印刷パス数決定制御部4802、変更前パス数保持部4803、及び現パス数保持部4804が設けられている。更に、変更前紙送り量保持部4805、現紙送り量保持部4806、パス数切り替え位置保持部4807、減算器4808、パス数変化点演算部4809、及びノズル位置比較部4810が設けられている。
濃度検知部4801は、印刷画像信号400が示す濃度を検知し、濃度情報を印刷パス数決定制御部4802へ出力する。濃度の検知方法は特に限定されない。例えば、入力された画素から同一ラインの過去N画素分の濃度の平均をとることによって、濃度情報を求めてもよい(Nは任意の整数)。また、M−1ライン分のラインメモリを設けておき、入力された画素から主走査方向N画素、副走査方向M画素の領域の濃度の平均をとることによって、濃度情報を求めてもよい(N、Mは任意の整数)。
印刷パス数決定制御部4802は、濃度検知部4801が出力する濃度情報からパス数を決定し、印刷パス数情報4813を出力する。本実施形態におけるパス数の決定は、例えば次のようにして行う。つまり、濃度情報の値が0.20未満の場合又は0.80以上の場合は2パス印刷を行い、濃度情報の値が0.20以上0.35未満の場合又は0.65以上0.80未満の場合は3パス印刷を行い、0.35以上0.65未満の場合は4パス印刷を行うという基準である。この印刷パス数決定制御部4802からは印刷パス数情報4813が出力され、印刷パス数情報4813は、パス分割テーブル410、紙送り量制御部490及びライン計数部470に入力される。前述のとおり、パス分割テーブル410は印刷パス数情報4813、即ち印刷パス数に応じて分割係数を出力する。紙送り量制御部490は、印刷パス数情報4813に応じて紙送り量を決定し、記録媒体の搬送部(図4には図示せず)の紙送り制御を行う。ライン計数部470は、紙送りが発生した際に、印刷パス数情報4813に応じて、次の印刷の記録媒体上のライン数を計算する。紙送りは、インクジェットヘッドの最後端ノズルの印刷が完了した時点で行われるので、紙送り前のインクジェットヘッドの先頭ノズルの位置に紙送り量を加算すれば、紙送り後のインクジェットヘッドの先頭ノズルの位置が計算できる。紙送り量は印刷パス数によって決定される。
印刷パス数決定制御部4802は、1ページの印刷が開始されると(ステップS10)、パス数の切り替えが発生するか判断する(ステップS11)。パス数の切り替えが発生する場合、変更前パス数保持部4803に印刷パス数変更前のパス数を格納し、現パス数保持部4804に印刷パス数変更後のパス数を格納する(ステップS14)。更に、変更前紙送り量保持部4805に印刷パス数変更前の紙送り量を格納し、現紙送り量保持部4806に印刷パス数変更後の紙送り量を格納する(ステップS14)。更に、パス数切り替え位置保持部4807にライン計数部470の出力値、即ち、パス数切り替えが発生したラインの記録媒体先頭からの位置を格納する(ステップS14)。
次いで、印刷パス数決定制御部4802は、パス数が増加するか否かの判定を、次の3つの情報に基づいて行う(ステップS15)。
(1)印刷パス数変更前のパス数(即ち、変更前パス数保持部4803の出力)
(2)印刷パス数変更後のパス数(即ち、現パス数保持部4804の出力)
(3)現ラインと、パス数切り替えが発生したノズル位置との距離
パス数が増加するか否かの判定は、次のようにして行われる。先ず、減算器4808が、ライン計数部470からの情報から、パス数切り替え位置保持部4807の出力を減算する。即ち、減算器4808の出力は、現ライン(現在走査しているライン)と、パス数切り替えが発生したノズル位置との距離を表している。次いで、パス数変化点演算部4809が、パス数の移行過程における、次のパス数の変化点(パス数切り替え位置からの距離)を計算し、ノズル位置比較部4810に出力する。ノズル位置比較部4810の動作は後述する。そして、変化点の計算は、変更前パス数保持部4803及び現パス数保持部4804の出力に基づいて、変更前紙送り量保持部4805及び現紙送り量保持部4806の出力を用いて行われる。例えば、図8Aに示す例では、変更前パス数保持部4803及び現パス数保持部4804の出力によって、4パス印刷から3パス印刷へと切り替える。また、この時、変更前紙送り量保持部4805にはL4が格納され、現紙送り量保持部4806にはL3が格納されている。この紙送り量を用いて、パス数変化点演算部4809が変化点を計算する。
具体的には、
(1)0≦現ライン≦L4の場合、L4を出力し、
(2)L4<現ライン≦L3の場合、L3を出力し、
(3)L3<現ライン≦2×L4の場合、2×L4を出力し、
(4)2×L4<現ライン≦2×L3の場合、2×L3を出力し、
(5)2×L3<現ライン≦3×L4の場合、3×L4を出力する。
これらの5つの領域のうち、(1)、(3)及び(5)に相当する領域が、パス数が増加する領域となる。なお、これらの5つの領域の切り替え方法については後述する。
そして、パス数変化点演算部4809が、パス数増加情報4812によって増加した印刷パス数を印刷パス数決定制御部4802に対して伝える。このようにしてパス数が増加するか否かの判定が行われる。
そして、現ラインがパス数増加領域である場合、印刷パス数決定制御部4802は、印刷パス数情報4813としてパス数増加情報4812に基づくパス数を出力する(ステップS16)。一方、現ラインがパス数増加領域でない場合、印刷パス数決定制御部4802は、前述のとおり、濃度情報に基づいて印刷パス数を決定する(ステップS17)。これにより、図8Aに示す例では、(1)、(3)及び(5)に相当する領域では4パス印刷が行われ、(2)及び(4)に相当する領域では3パス印刷が行われる。
ノズル位置比較部4810は、パス数変化点演算部4809が出力する次のパス数変化点と、減算器4808の出力(現ラインと、パス数切り替えが発生したノズル位置の距離)とを比較する。そして、比較の結果、両者が等しい場合(即ち、現ノズルが次のパス数の変化点である場合)、ノズル位置比較部4810は、パス数変化点演算部4809に対して変化点一致情報4811をアサートする。これを受けてパス数変化点演算部4809は、更に次のパス数変化点を計算する。図8Aに示す例では、パス数の切り替えが発生すると、パス数変化点演算部4809は、先ず(1)のL4を出力するが、変化点一致情報4811がアサートされるたびに、(2)のL3、(3)の2×L4、(4)の2×L3、(5)の3×L4と出力値を変える。
ステップS16又はS17の後、印刷パス数決定制御部4802は、パス数の切り替えが完了したか判断する(ステップS18)。そして、完了している場合、即ち、パス数の移行期間が終了すると、印刷パス数決定制御部4802は、変更前パス数保持部4803に対して現在のパス数を格納し、かつ、変更前紙送り量保持部4805対して現在の紙送り量を格納する(ステップS19)。
また、変更前パス数保持部4803の出力と現パス数保持部4804の出力とが等しくなり、かつ、変更前紙送り量保持部4805と現紙送り量保持部4806とが等しくなる場合、パス数増加情報4812の値は常に0となる。即ち、現ラインが常にパス数増加領域でないと判定される。この場合には、ステップS11でパス数切り替えが発生していないと判定され、通常の印刷が行われる。つまり、ページの後端であるか判定され(ステップS12)、そうでなければ現在のパス数が出力される(ステップS13)。
次に、印刷途中のパスからパス分割係数を再分配する方法について説明する。図8Aに示す例では、領域2a−7が印刷途中のパスからパス分割係数を再分配する領域であり、図8Bに示す例では、領域2a−4及び領域2a−5が印刷途中のパスからパス分割係数を再分配する領域である。また、図8Cに示す例では、領域2a−6が印刷途中のパスからパス分割係数を再分配する領域である。
本実施形態では、パス分割係数の再分配のために、印刷パス数情報4813以外に2つの信号が印刷パス数決定部480からパス分割テーブル410へ出力される。一方は、変更前パス数保持部4803が出力する変更前印刷パス数情報4814であり、他方はパス数変化点演算部4809が出力する分割係数再分配情報4815である。なお、変更前印刷パス数情報4814は、変更前パス数保持部4803からパス数変化点演算部4809へ出力されている信号と同じ信号である。分割係数再分配情報4815は、パス数変化点演算部4809において次のパス数変化点の値が0の場合にアサートされる。パス数の移行過程において、次のパス数変化点の値が0であるということは、前述のとおり、パス数切り替え位置よりも手前の領域であることを意味する。換言すると、先行するパスの印刷が完了した後にパス数切り替えが発生したことを意味する。
例えば図8Aに示す例では、領域2a−7において次のパス数変化点の値が0となる。これを受けて、パス数変化点演算部4809から分割係数再分配情報4815がアサートされる。また、領域2a−7はパス数増加領域であるため、前述のとおり、印刷パス数決定制御部4802は印刷パス数情報4813としてパス数増加情報4812に基づくパス数を出力する。本実施形態においては、印刷パス数に関わらず、2パス目においてパス分割係数の再分配を行う。即ち、図8Aに示す例では、領域2a−7の2パス目の印刷は状態hで行われる。
分割係数再分配情報4815がアサートされると、印刷パス数情報4813及び変更前印刷パス数情報4814を用いて、パス分割テーブル410におけるパス分割係数の再分配が行われる。既に印刷が完了した1パス目のパス数と、2パス目以降の増加したパス数は、各々変更前印刷パス数情報4814及び印刷パス数情報4813から把握することができる。例えば図8Aに示す例の領域2a−7の場合、1パス目は3パスであり、2パス目以降は既に印刷が完了した1パス目も含めて4パスである。よって、残りの印刷パス数は、「4−1=3」となる。そして、残りのパス分割係数の合計が求められる。3パス印刷であれば、例えばインクジェットヘッドを3つの領域に等分し、各々のヘッドの領域に対して1/3ずつパス分割係数が分配される。上述のように、領域2a−7の1パス目を印刷する際のパス分割係数は1/3である。よって、残りのパス分割係数の合計は、「1−1/3=2/3」となる。これを残りの3パスで均等に分配する場合、1パスあたりのパス分割係数は、「2/3×1/3=2/9」となる。このようにして、印刷途中のパスからパス分割係数が再分配される。図8Bに示す例における領域2a−4及び領域2a−5、並びに図8Cに示す例における領域2a−6の場合も、同様にパス分割係数の再分配が行われる。
図11は、図8Aに示す例におけるパス分割係数の遷移を示す図である。図11中のインクジェットヘッドを示す四角形の中の数字が、ヘッドの中のブロック(ノズル群)のパス分割係数を表している。上述のように、印刷パス数決定部480は、ライン毎に印刷パス数を決定し、パス分割テーブル410に対して現ラインのパス数を出力する。また、現ラインがパス数増加領域である場合、印刷パス数決定部480はパス数増加情報4812に基づくパス数を出力する。更に、パス分割係数の再分配のために、印刷パス数決定部480は変更前印刷パス数情報4814及び分割係数再分配情報4815も出力する。
図11に示す例においては、4パス印刷の場合は記録媒体上の同一ラインに対するパス分割係数をパス毎に0.25ずつ均等に分配する。また、3パス印刷の場合は、記録媒体上の同一ラインに対するパス分割係数をパス毎に1/3(0.33)ずつ均等に分配する。また、前述のとおり、現ラインがパス数増加領域の場合は、パス数増加情報4812に基づくパス分割係数の値となる。
つまり、本実施形態では、印刷パス数決定部480が出力する印刷パス数情報4813、変更前印刷パス数情報4814及び分割係数再分配情報4815に基づいて、パス数の移行期間に相当する状態b〜状態g及び状態h以降では、パス分割係数が適宜変更される。つまり、領域の数も各領域の幅も固定でない、インクジェットヘッドの任意の領域に対して複雑なパス分割係数の分配が可能となる。
具体的には、例えば状態bでは、領域2a−1がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−1に対するパス分割係数は0.25となる。なお、前述のとおり、パス数増加領域であるか否かの判定は、パス数変化点演算部4809が行う。一方、残りの領域は4パス印刷の対象であるため、パス分割係数は0.25となる。
状態cでは、領域2a−1及び領域2a−3がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−1及び領域2a−3に対するパス分割係数は0.25となる。また、領域2a−2はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が3となるため、領域2a−2に対するパス分割係数は0.33となる。一方、残りの領域は4パス印刷の対象であるため、パス分割係数は0.25となる。
状態dでは、領域2a−1、領域2a−3及び領域2a−5がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−1、領域2a−3及び領域2a−5に対するパス分割係数は0.25となる。また、領域2a−2及び領域2a−4はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が3となるため、領域2a−2及び領域2a−4に対するパス分割係数は0.33となる。一方、残りの領域は4パス印刷の対象であるため、パス分割係数は0.25となる。
状態eでは、領域2a−6にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の3パス印刷の対象であるため、領域2a−6に対するパス分割係数は0.33となる。一方、残りの領域のうち、領域2a−1、領域2a−3及び領域2a−5はパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−1、領域2a−3及び領域2a−5に対するパス分割係数は0.25となる。また、領域2a−2及び領域2a−4はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が3となるため、領域2a−2及び領域2a−4に対するパス分割係数は0.33となる。
状態fでは、領域2a−6にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の3パス印刷の対象であるため、領域2a−6に対するパス分割係数は0.33となる。一方、残りの領域のうち、領域2a−3及び領域2a−5はパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−3及び領域2a−5に対するパス分割係数は0.25となる。領域2a−4はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が3となるため、領域2a−4に対するパス分配係数は0.33となる。
状態gでは、領域2a−6にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の3パス印刷の対象であるため、領域2a−6に対するパス分割係数は0.33となる。一方、残りの領域2a−5はパス数増加領域と判定され、印刷パス数が4となるため、領域2a−5に対するパス分割係数は0.25となる。
状態hでは、領域3a−2がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−2に対するパス分割係数は0.20となる。また、領域3a−1はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−1に対するパス分割係数は0.25となる。また、領域2a−7については、前述のとおりパス分割係数の再分配が行われ、領域2a−7に対するパス分割係数は0.22となる。一方、残りの領域は3パス印刷の対象であるため、パス分割係数は0.33となる。
状態iでは、領域3a−2及び領域3a−4がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−2及び領域3a−4に対するパス分割係数は0.20となる。領域3a−1及び領域3a−3はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−1及び領域3a−3に対するパス分割係数は0.25となる。領域2a−7については、パス分割係数の再分配が行われ、領域2a−7に対するパス分割係数は0.22となる。一方、残りの領域は3パス印刷の対象であるため、パス分割係数は0.33となる。
状態jでは、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6に対するパス分割係数は0.20となる。領域3a−1、領域3a−3及び領域3a−5はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−1、領域3a−3及び領域3a−5に対するパス分割係数は0.25となる。領域2a−7については、パス分割係数の再分配が行われ、領域2a−7に対するパス分割係数は0.22となる。
状態kでは、領域3a−7にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の4パス印刷の対象であるため、領域3a−7に対するパス分割係数は0.25となる。一方、残りの領域のうち、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6に対するパス分割係数は0.20となる。領域3a−1、領域3a−3及び領域3a−5はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−1、領域3a−3及び領域3a−5に対するパス分割係数は0.25となる。
状態lでは、領域3a−7にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の4パス印刷の対象であるため、領域3a−7に対するパス分割係数は0.25となる。一方、残りの領域のうち、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−2、領域3a−4及び領域3a−6に対するパス分割係数は0.20となる。領域3a−3及び領域3a−5はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−3及び領域3a−5に対するパス分割係数は0.25となる。
状態mでは、領域3a−7にあるノズルはパス数の移行が完了し、通常の4パス印刷の対象であるため、領域3a−7に対するパス分割係数は0.25となる。一方、残りの領域のうち、領域3a−4及び領域3a−6がパス数増加領域と判定され、印刷パス数が5となるため、領域3a−4及び領域3a−6に対するパス分割係数は0.20となる。領域3a−5はパス数増加領域でないと判定され、印刷パス数が4となるため、領域3a−5に対するパス分割係数は0.25となる。
状態mの後も、記録媒体(紙)がL4ずつ搬送され、インクジェットヘッドの全てのノズルが領域3a−7になるまで、同様の方法でパス分割係数が分配される。
なお、図8Bに示す例、及び図8Cに示す例のいずれにおいても、同様のパス分割係数の設定が行われる。また、他のパス数の切り替えが行われる場合にも、同様のパス分割係数の設定が行われる。
このような第1の実施形態によれば、パス数が切り替えられる移行期間において、パス分割係数を調整して、すべてのノズルを使用して印刷が行われる。このため、ノズルの使用が分散され、濃度ムラを低減させることできる。また、パス数切り替え時の印刷パス数の切り替えラインが分散されるため、境界が目立ちにくくなり、パス数も局所的に増加させることが可能となる。このため、濃度ムラがより目立ちにくい画像を形成することができる。更に、未使用ノズルがなくなるため、ノズルの使用率が平均化され、ヘッドの寿命を延ばすこともできる。
なお、第1の実施形態においては、注目画素近傍の濃度平均からパス数を決定しているが、これに限らず、例えば、注目画素近傍の濃度分布からパス数を決定するようにしてもよい。この場合、濃度分布はパス数を決定できればよいので、例えば、次のようにカウント値(頻度)に基づいて決定することができる。即ち、(a)0.20未満の場合又は0.80以上の場合のカウント値、(b)0.20以上0.35未満の場合又は0.65以上0.80未満の場合カウント値、(c)0.35以上0.65未満の場合のカウント値を求め、最も頻度の高いものから決定してもよい。また、次のように優先順位に基づいて決定してもよい。即ち、(d)0.35以上0.65未満の場合のカウント値が閾値以上の場合は4パスとする。(e)0.35以上0.65未満の場合のカウント値が閾値未満で、かつ、0.20以上0.35未満の場合又は0.65以上0.80未満の場合のカウント値が閾値以上の場合は3パスとする。(f)0.35以上0.65未満の場合のカウント値が閾値未満で、かつ、0.20以上0.35未満の場合又は0.65以上0.80未満の場合のカウント値が閾値未満の場合は2パスとする。このように、優先順位を付けて決定してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態における印刷制御を、記録媒体の搬送方向における先端部及び後端部での記録に適用した例である。図12は、記録媒体における排紙ローラ突入位置、搬送ローラ位置及びパス数切り替え位置との関係を示す図である。
図12に示すように、本実施形態では、記録媒体の先端から所定の範囲までは、5パス印刷を行う。そして、記録媒体の先端が排紙ローラ(図16の排紙ローラ750に相当)に突入する手前の、先端部パス数切り替え位置において4パス印刷に切り替える。このとき、先端部のパス数切り替え完了位置までの間、第1の実施形態に倣って、後述するように細かなパス数切り替えを行う。そして、このパス数の移行期間において、記録媒体を排紙ローラに突入させる。このような制御を行うことにより、1回の搬送量を4パス印刷の場合よりも少なくして、記録媒体が排紙ローラに突入する際に生じる搬送誤差を小さくすることが可能となる。更に、搬送精度が低下する部分で、印刷パス数を増加させるだけでなく、パス数切り替えの移行期間において、端数ノズルも印刷に使用することにより、印刷パス数の切り替えラインを分散し、境界を目立ちにくくすることが可能となる。これにより、更に濃度ムラが目立ちにくい画像形成が可能となる。
記録媒体の後端においても同様で、記録媒体の後端が搬送ローラ(図16の搬送ローラ730に相当)から抜ける手前の、後端部パス数切り替え位置において4パス印刷から5パス印刷に切り替える。このとき、後端部のパス数切り替え完了位置までの間、第1の実施形態に倣って、後述するように細かなパス数切り替えを行う。そして、このパス数移行期間において、記録媒体を搬送ローラから抜けるようにする。そして、後端部パス数切り替え完了位置から記録媒体後端まで、5パス印刷を行う。
図13A及び図13Bは、図12のパス数切り替え位置の近傍における印刷パス数の切り替え制御を示す図である。つまり、図13A及び図13Bは、第1の実施形態における図8A〜図8Cに相当する。図13A及び図13Bにおいて、L5は5パス印刷の紙送り量で、インクジェットヘッドのヘッド幅の1/5と等しい。
図13Aは、図12の先端部パス数切り替え位置の近傍における印刷パス数の切り替え制御を示している。ここでは、連続して遷移するインクジェットヘッド及び記録媒体の状態a〜状態mまでの13状態に基づいて説明する。記録媒体の領域1aは記録媒体の先端から先端部パス数切り替え位置までの領域であって、5パス印刷の対象であり、領域2aはパス数の移行が行われる領域であり、領域3aは4パス印刷の対象である。領域2aにおいて、第1の実施形態と同様に、全てのノズルを用いつつ、印刷パス数を細かく切り替えながら印刷を行う。状態b〜状態iが5パス印刷から4パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。図13Aの右端には、パス数の切り替え位置からの距離を示している。
領域2a−1は、パス数切り替え位置からの距離が0からL5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2a−2は、パス数切り替え位置からの距離がL5からL4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−3は、パス数切り替え位置からの距離がL4から2×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2a−4は、パス数切り替え位置からの距離が2×L5から2×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−5は、パス数切り替え位置からの距離が2×L4から3×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2a−4は、パス数切り替え位置からの距離が3×L5から3×L4の領域で、4パス印刷が行われる。領域2a−7は、パス数切り替え位置からの距離が3×L4から4×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域3aは、パス数切り替え位置からの距離が4×L5以降の領域で、4パス印刷が行われる。
図13Bは、図12の後端部パス数切り替え位置の近傍における印刷パス数の切り替え制御を示している。ここでは、連続して遷移するインクジェットヘッド及び記録媒体の状態a〜状態jまでの10状態に基づいて説明する。領域1bは4パス印刷の対象であり、領域2bはパス数の移行が行われる領域であり、領域3bは記録媒体の後端部パス数切り替え位置から後端までの領域であって、5パス印刷の対象である。領域2bにおいて、第1の実施形態と同様に、全てのノズルを用いつつ、印刷パス数を細かく切り替えながら印刷を行う。状態b〜状態iが4パス印刷から5パス印刷へと切り替わる移行期間に相当する。図13Bの右端にも、パス数の切り替え位置からの距離を示している。
領域1b−2は、パス数切り替え位置からの距離がL5−L4から0の領域、即ち、4パスから5パスへのパス数切り替え位置よりも手前の領域で、5パス印刷が行われる。領域2b−1は、パス数切り替え位置からの距離が0からL5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2b−2は、パス数切り替え位置からの距離がL5からL4の領域で、6パス印刷が行われる。領域2b−3は、パス数切り替え位置からの距離がL4から2×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2b−4は、パス数切り替え位置からの距離が2×L5から2×L4の領域で、6パス印刷が行われる。領域2b−5は、パス数切り替え位置からの距離が2×L4から3×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2b−6は、パス数切り替え位置からの距離が3×L5から3×L4の領域で、6パス印刷が行われる。領域2b−7は、パス数切り替え位置からの距離が3×L4から4×L5の領域で、5パス印刷が行われる。領域2b−8は、パス数切り替え位置からの距離が3×L5から(L5−L4)+L1の領域で、6パス印刷が行われる。領域2b−9は、パス数切り替え位置からの距離が(L5−L4)+L1からL1の領域で、5パス印刷が行われる。領域3bは、パス数切り替え位置からの距離がL1以降の領域で、記録媒体の後端まで5パス印刷が行われる。
なお、領域1b−2は、先ず、状態aで4パス印刷の1パス目として印刷される。そして、状態aでの印刷が完了した後にパス数が4パスから5パスへ切り替わる。即ち、図7(a)に準じた制御では、状態bで2パス目を印刷し、状態cで3パス目を印刷し、状態dで4パス目を印刷し、状態eでは印刷を行わないが、図13Bに示す例では、状態eで5パス目を印刷する。このため、状態b〜状態eのパス分割係数を再分配する。パス分割係数の再分配は、第1の実施形態と同様に行うことができる。
また、図13A、図13Bに示す例では、記録媒体の先端部及び後端部において5パス印刷を行っているが、5パス以上のパス数で印刷してもよい。
次に、第2の実施形態において各ラインにおける印刷パス数を決定する方法について説明する。図14は、第2の実施形態における印刷パス数決定部480の構成を示すブロック図である。
本実施形態では、第1の実施形態における印刷パス数決定部480に、更に先後端検知部4816が含まれている。先後端検知部4816は、ライン計数部470からの情報を参照し、記録媒体の先端部及び後端部を検知する。本実施形態においては、先端部パス数切り替え位置の記録媒体の先端からのライン数、及び後端部パス数切り替え位置の記録媒体の後端からのライン数が、製品機種毎に設定レジスタ(図示せず)に設定されている。そして、先後端検知部4816は、設定レジスタの値とライン計数部470からの情報の値とを比較して、記録媒体の先端部及び後端部を検知する。
先後端検知部4816による検知が行われると、印刷パス数決定制御部4802は、濃度検知部4801が出力する濃度情報に関わらず、図13A又は図13Bに示すパス数切り替え制御を行う。即ち、図10のフローチャートにおけるステップS15のパス数増加の判定条件に、濃度検知部4801が出力する濃度情報と共に先後端検知部4816の判定結果が加わり、かつ、先後端検知部4816の判定結果が優先される。
他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態においては、図12に示す印刷デューティの制御(端部の印刷デューティを内部の印刷デューティよりも低くする制御))を行いながら、併せて図13A及び図13Bに示すパス切り替え制御を行う。図12に示す印刷デューティ制御を行うことにより、記録媒体の先後端部における画質劣化を防止し、高画質な画像形成を行うことが可能となる。更に、図13A及び図13Bに示す制御を行うことにより、記録媒体の先後端部で印刷パス数が増加すると共に、パス数切り替えの移行期間において全てのノズルが印刷に使用されるため、印刷パス数の切り替えラインを分散し、境界を目立ちにくくすることが可能となる。これにより、更に濃度ムラが目立たない画像形成が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、印刷データ生成部370_xの構成が第1の実施形態と相違している。図15は、第3の実施形態における印刷データ生成部370_xの構成を示すブロック図である。本実施形態では、印刷データ生成部370_xでの処理がシーケンシャルに行われる。他の構成は第1の実施形態と同様である。
図15に示すように、印刷データ生成部370_xには、第1の実施形態と同様に、ライン計数部470、印刷パス数決定部480及び紙送り量制御部490が設けられている。また、パス分割テーブル410には、マルチパスに分割するための係数が格納され、印刷パス数決定部480によって決定された印刷パス数に応じて分割係数を出力する。パス分割テーブル610からは、パス分割テーブル410と同様に、第1パスのパス分割係数k1(i=1、2、3、4)が読み出し可能である。
印刷データ生成部370_xには、乗算器420が設けられている。乗算器420は、色変換部330により各インク色に変換された印刷画像信号(図3中の335_xに相当する信号)400に対して、各パスのパス分割係数ki(415)を乗算して、各パスの印刷濃度を計算する。各パスのパス分割係数は、それぞれ各パスの印刷濃度比率に相当する。
印刷データ生成部370_xには、色変換部350によりCMYに変換されたセンサ340からの信号430(図3中の355_xに相当する信号)に基づいて、印刷データ生成に対する制御データを生成する印刷データ制御部440が設けられている。
印刷データ生成部370_xには、低階調化部450が設けられている。低階調化部450は、パス分割された各パスの印刷濃度を計算した乗算器420の出力に対して、印刷データ制御部440による制御を受けて各パスの印刷データを生成する。
印刷データ生成部370_xには、第iパス記録画像記憶部460が設けられている。第iパス記録画像記憶部460は、各パスの印刷データ生成を行った低階調化部450の出力を第iパスの記録画像として一旦記憶する。
なお、第3の実施形態においても、図6に示すように、CMY変換された印刷画像信号400、及び、センサにより検出されて、読み出され、CMY変換された信号430は図6の印刷領域205を縦方向にスキャンされる。
そして、このように構成された印刷データ生成部370_xを備えた画像処理部150では、先ず、各パスの領域にあわせてパス分割テーブル610より読み出されたパス分割係数ki及び印刷画像信号400が乗算器420によって乗算され、パス領域に応じた印刷濃度が計算される。そして、センサからの信号430に基づいて印刷データ制御部440により濃度レベルの補正及び制御データの生成等が行われ、この制御データを用いた制御により、低階調化部450により各パスに応じた印刷データが生成される。生成された印刷データは、第iパス記録画像記憶部460に一旦記憶され、印刷制御部160により記録媒体に印刷が行われ、画像が形成される。なお、第1パスに関し、第1パス以前の印刷データが存在しないため、制御信号が入力されない。このため、第1パスについては、低階調化部450は、入力された印刷濃度をそのまま低階調化する。
他の構成及び全てのノズルを用いた分散化制御等の動作は、第1の実施形態と同様である。
このような第3の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図15の構成において3パス印刷が行われる場合は、パス分割係数k1、k2、k3が、各々第1パス、第2パス、第3パスの分割比率を示す。また、2パス印刷が行われる場合は、パス分割係数k1、k2が、各々第1パス、第2パスの分割比率を示す。
また、印刷パス数決定部480の構成として、第2の実施形態のものを採用すれば、第2の実施形態の効果も得ることができる。
このように、これらの実施形態によれば、パス数が変化する移行期間においても全てのノズルを印刷に使用することが可能となる。切り替え前後のパス数は、これらの実施形態に挙げられたものに限定されず、2パス以上であれば本発明の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或いは装置に提供しても実現することができる。そして、そのシステム又は装置のコンピュータ(若しくはCPU、MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク等を用いることができる。また、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることもできる。

Claims (10)

  1. 録媒体上の同一の領域に対して複数回の走査を行わせることにより、入力された画像情報に基づいて画像を形成するための画像形成データを生成する画像形成装置であって、
    前記画像情報を複数回の走査に対応する画像に分割するための分割係数を制御しながら、前記画像情報を構成する画素の画素値を前記分割係数を用いて分割することにより、前記画像情報を分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された画像情報それぞれを量子化する量子化手段とを有し、
    前記記録媒体上において走査回数は少なくとも2つの領域において異なり、
    前記分割手段は、隣接する領域とは走査回数が異なる領域において、前記記録媒体の搬送量と走査回数の変化点とに基づいて、分割係数を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記分割手段は、前記画像情報における主走査方向のラインごとに前記分割係数を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成データは、複数の吐出部を備えたプリントヘッドが記録媒体上に画像を形成するためのデータであって、
    前記分割手段は、前記記録媒体上を前記プリントヘッドが走査する際に、前記複数の吐出部のうち使用されない吐出部が出ないように前記分割係数を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. さらに、前記記録媒体上の領域ごとに前記走査回数を予め設定する設定手段を有し、
    前記搬送量は、前記設定手段により設定された走査回数によって決まることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記走査回数の切り替えが発生した場合、前記分割手段は、前記設定手段により設定された走査回数とは異なる走査回数に対応する分割係数を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記分割手段は、前記画像情報における注目画素近傍の濃度又はその分布に応じて、前記走査の回数を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記分割手段は、現在走査している領域の前記プリントヘッドの先頭からの位置、変更前の走査の回数及び変更後の走査の回数に基づいて、前記分割係数を制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記設定手段は、前記記録媒体の先端部又は後端部の少なくとも一方において異なる走査回数設定することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 録媒体上の同一の領域に対して複数回の走査を行わせることにより、入力された画像情報に基づいて画像を形成するための画像形成データを生成する画像形成方法であって、
    前記画像情報を複数回の走査に対応する画像に分割するための分割係数を制御しながら、前記画像情報を構成する画素の画素値を前記分割係数を用いて分割することにより、前記画像情報を分割する分割ステップと、
    前記分割ステップにおいて分割された画像情報それぞれを量子化する量子化ステップとを有し、
    前記記録媒体上において走査回数は少なくとも2つの領域において異なり、
    前記分割ステップにおいては、隣接する領域とは走査回数が異なる領域において、前記記録媒体の搬送量と走査回数の変化点とに基づいて、分割係数を設定することを特徴とする画像形成方法。
  10. コンピュータに読み込ませて実行させることによって、前記コンピュータを請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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