JP5413667B2 - 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法 - Google Patents

魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5413667B2
JP5413667B2 JP2009285889A JP2009285889A JP5413667B2 JP 5413667 B2 JP5413667 B2 JP 5413667B2 JP 2009285889 A JP2009285889 A JP 2009285889A JP 2009285889 A JP2009285889 A JP 2009285889A JP 5413667 B2 JP5413667 B2 JP 5413667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
bloody
bloody part
piece
red
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009285889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011125249A5 (ja
JP2011125249A (ja
Inventor
泰 松野下
Original Assignee
有限会社カネマツ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社カネマツ filed Critical 有限会社カネマツ
Priority to JP2009285889A priority Critical patent/JP5413667B2/ja
Publication of JP2011125249A publication Critical patent/JP2011125249A/ja
Publication of JP2011125249A5 publication Critical patent/JP2011125249A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5413667B2 publication Critical patent/JP5413667B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

本発明は、カツオやサバ、マグロなどを原料とする魚節の製造・加工過程で多くが除去され、有効利用されてこなかった血合い部を有効利用し、ミネラル分やビタミンなどの栄養分が豊富でかつこくのある、魚節加工食品を製造する方法に関するものである。
魚節の代表例として鰹節がある。鰹節の原料にはカツオ(鰹)が用いられる。図1はカツオの断面図を示している。図1に示すように、カツオは、マグロ等と同じく赤身の魚であり、魚体1の中心に位置する背骨2の周囲であって、背中側の赤身(赤身肉)3と腹側の赤身(赤身肉)4の間に血合い部(血合い肉)5が形成されている。カツオやマグロなどの長時間遊泳する魚は、長時間遊泳するだけの持続力が必要とされ、そのため、鯛やヒラメなどの白身の魚に比べて筋肉部分である血合い部5が大きく発達している。なお、図中、符号6は内臓が位置する腹腔である。
魚の血合い部5には、それ以外の身の部分に比較して、ミネラルやビタミン、脂肪が多く含まれ、特にカツオの場合、鉄分や亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群、タウリン等が多く含まれている。しかしながら、血合い部5には独特の癖や臭みがあることから、香りや色合いを重視する従来の魚節の製造においては、削り節等の加工過程で多くが除去されており、有効利用されていなかった。
鰹節の製造方法として、短縮された加工期間でかつ低コストで、有効な呈味成分のアミノ酸を豊富に含む鰹節の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−165554号公報
上記従来の製造方法は、アミノ酸を豊富に含む鰹節を製造できるものの、血合い部を有効利用しない点においては、従来と同じであった。
本発明者は、長年の研究および試行錯誤の結果、魚節の製造・加工過程で従来多くが除去されてきた血合い部を有効利用し、同血合い部を主成分とし、ミネラル分やビタミンなどの栄養分が豊富でかつこくのある魚節加工食品を製造することに成功し、本発明を完成するに至ったものである。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、魚、特に赤身魚の血合い部を主成分とし、ミネラル分やビタミンなどの栄養分が豊富でかつこくのある魚節加工食品を製造する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、
血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して、血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
第1工程で得られた血合い部を含む魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して切削および破砕加工し、血合い部ベースの破砕片と赤身又は白身ベースの破砕片の混合物を得る第3工程と、
第3工程で得られた破砕片の混合物を袋又は容器に密封する第4工程と、
を有することを主要な特徴とする。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法によれば、第1工程で得られた血合い部を含む魚節を、第2工程で血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分けることにより、血合い部を含まない赤身又は白身のみの魚節片からは、血合いのない魚節として、上品で香りのよい削り節製品が得られる。一方、血合い部を主成分に含む魚節片からは、血合い部と赤身又は白身の割合を調整してこれを切削および破砕加工することにより、血合い部の量が適宜調整された破砕片の混合物を得ることができ、これにより、従来除去されてきた血合い部を有効利用して、ミネラル分やビタミンなどの栄養分が豊富でかつこくのある削り節製品を同時に得ることができる。
後者の削り節製品は、血合い部のみからなる魚節片であればあくが強すぎるのに対し、血合い部を主成分としながらも血合い部を除く赤身又は白身の破砕片が適宜に混合されるので、強いあくを打ち消して香りを付加することができ、栄養分が豊富でこくがあり、香りも付加された削り節製品に調整することができる。
しかも血合い部を主成分とする魚節片において、血合い部とそれ以外の赤身又は白身を切り分けて別々に切削および破砕加工してからブレンドする必要が全くなく、したがって、工程を複雑化することなく、血合い部および赤身又は白身が適宜にブレンドされた削り節製品を極めて容易に得ることができる。
一つの魚節から、上品で香りのよい削り節製品と、栄養分が豊富でかつこくのある削り節製品を同時に得ることができる。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、前記第1工程において、魚体に占める血合い部の割合が15%以上である魚を用い、第2工程において、血合い部を主成分に含む魚節片に占める血合い部の割合が55%以上90%以下となるように切り分けることを特徴とする。
魚節片に占める血合い部の割合が55%以上であれば香りがよく、またこくおよびうまみの良好な削り節製品を得ることができるが、90%を越えるとこくが強くなりすぎてうまみが少し低下する。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、第3工程において、第2工程で得られた血合い部を含まない魚節片を切削および破砕加工し、赤身又は白身からなる破砕片を得、第4工程において、第3工程で得られた赤身又は白身からなる破砕片を袋又は容器に密封することを特徴とする。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、
血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
第1工程で得られた血合い部を含む魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して粉末加工し、血合い部ベースの粉末と血合い部を除く赤身又は白身ベースの粉末の混合物を得る第3工程と、
第3工程で得られた粉末の混合物を袋又は容器に密封する第4工程と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、
血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して、血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
第1工程で得られた魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して微粉末加工し、血合い部ベースの微粉末と血合い部を含まない赤身又は白身ベースの微粉末の混合物を得る第3工程と、
第3工程で得られた微粉末の混合物をペレット状に成型する第4工程と、
第4工程で得られたペレット状成型物を袋又は容器に密封する第5工程と、
を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る魚節加工食品の製造方法によると、魚節から、タウリン等の栄養分が豊富で濃厚な味を持ちながら従来有効利用されていなかった血合い部を主成分としかつ赤身又は白身を含む魚節片をカットし、このカットした魚節片から血合い部と赤身又は白身の割合を適宜調整して、ミネラル分やビタミン等の栄養分が豊富でかつこくのある削り節等の魚節加工食品を容易に得ることができるという効果を奏する。
また、カットした残りの赤身又は白身の魚節片からは、血合い部を含まず、上品で香りのよい削り節等の魚節加工食品を得ることができ、これらの2種類の、香りやこくの異なる魚節加工食品を同時に得ることができるという効果を奏する。
また、本発明によって製造される魚節加工食品は、粉末化あるいはペレット化することにより、ダシや調味料あるいは健康食品として幅広く利用できるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。図5は本発明に係る魚節加工食品の製造手順を示すフロー図である。本実施形態においては、魚節の材料としてカツオを用いる。
<第1工程>
第1工程では、鰹節工場において、カツオを生切り、煮熟および煤乾して、血合い部を含む鰹節(裸節)を得る。第1工程は、生切り工程、煮熟工程、骨抜き工程、煤乾工程に分けられる。
まず、生切り工程において、原料となる冷凍カツオを解凍し、頭を切り落とすとともに、内臓と腹皮を除去した後、3枚におろす。すなわち、図1に示す魚体1の断面図から、図2に示すように、魚体1を背骨2、右半身1a、左半身1bの3つに切り分ける。さらに、右半身1aおよび左半身1bをそれぞれ背中側と腹側に合い断ちして、図3に示すように、計4つの切り身1a’,1b’に切り分ける。
それぞれの切り身1a’,1b’には血合い部5と赤身4が頭部側から尾側にかけて存在する。カツオにおいては、血合い部5と赤身4の割合はおおよそ2:8〜4:6程度である。
次に、煮熟工程において、切り分けたカツオの切り身1a’,1b’を金属製の籠に多数並べ、湯釜の中で煮熟する。煮熟工程により切り身1a’,1b’から脱水され、乾燥が促進される。加熱による急激な身の収縮によって亀裂が生じるのを防ぐため、当初の湯温度は80℃と低く抑え、その後92〜98℃付近まで上げる。煮熟の所要時間は、サイズによって異なるが、約1.5時間〜2.5時間程度である。
次に、骨抜き工程において、湯釜から上げたカツオの切り身1a’,1b’を空気中で冷ました後、余分な皮や骨をピンセット等で抜く。
次に、煤乾工程において、骨抜き後の切り身1a’,1b’の形を整えて、煤乾を行う。煤乾は、薪を燃やし、煙を発生させてその煙と熱で切り身1a’,1b’をいぶす。煤乾は数回から十数回繰り返す。煤乾工程を経て荒節ができあがる。
図4に荒節7の例を示す。荒節7には、血合い部5と赤身4が頭部側から尾側にかけて存在する。荒節7の表面には煤乾工程でタール分が付着し、また、煤乾中に脂肪分が滲み出る場合があるので、この場合、タール分と脂肪分を表面から削り取る。タール分と脂肪分を削り取り形を整えたものは裸節と称している。図示例の場合、血合い部5は荒節7全体の約20%を占めている。
<第2工程>
次に、第2工程においては、第1工程で得られた荒節(又は裸節)7を、同鰹節工場等において、図4のB−B線でカットすることにより、図5に示すように、血合い部5を主成分に含む荒節片(魚節片)7aと血合い部5を含まない荒節片(魚節片)7bに切り分ける。この場合、血合い部5と赤身4の境界付近を一直線に、荒節片7aは血合い部5が主成分となるように、荒節片7bは赤身5のみからなるようにカットする。
荒節7に占める血合い部5の割合の程度に応じて、カットする位置を微調整することにより、荒節片7aの血合い部5と赤身4の割合を55:45〜80:20の範囲で適宜調整できる。図示例の場合、図4のB−B線でカットし、図5に示す分割後の血合い部5を含まない荒節片7bは荒節7全体の約65%を占め、残る血合い部5を主成分に含む荒節片7aの割合は荒節7全体の約35%である。この約35%のうち、荒節片7aにおける血合い部5は約20%、残る赤身4は約15%であり、その結果、荒節片7aの血合い部5と赤身4の割合は約65:35に調整される。
なお、荒節7に占める血合い部5の割合に応じて、血合い部5を主成分に含む荒節片7a側を複数回カットし、荒節片7aの血合い部5と赤身4の割合を55:45〜80:20の範囲で適宜調整してよい。
<第3工程>
次に、第2工程で得られた血合い部5を主成分に含む荒節片7aを、鰹節工場から削り節生産工場に運搬し、第3工程である削り節生産工場において、血合い部5と赤身4の割合を調整しながら(後からカットにより調整する場合と、事前に第2工程でカットにより調整する場合を含む)、切削および破砕加工し、血合い部ベースの破砕片8aと赤身ベースの破砕片8bの混合物を得る。
具体的には、図6(A)に示す荒節片7a全体を、切削機により薄く切削し、図6(B)に示すように、血合い部ベースの切削片9aと赤身ベースの切削片9bを得た後、図6(C)に示すように、破砕機によりそれら血合い部ベースの切削片9aと赤身ベースの切削片9bを破砕して血合い部ベースの破砕片8aと赤身ベースの破砕片8bの混合物を得る。
なお、血合い部ベースの切削片9aおよび血合い部ベースの破砕片8aは、各片における血合い部5の割合が全体の50%を超える切削片および破砕片を意味し、赤身ベースの切削片9bおよび破砕片8bは、各片における赤身4の割合が全体の50%を超える切削片および破砕片を意味する。
一方、同じく図6(A)ないし図6(C)に示すように、血合い部5を含まない赤身からなる荒節片7bは、鰹節工場から削り節生産工場に運搬し、同削り節生産工場において、切削機により全体を薄く切削し、赤身のみの切削片9cを得た後、破砕機により赤身のみの切削片9cを破砕して赤身のみの破砕片8cを得る。
<第4工程>
第4工程においては、前記削り節生産工場において、血合い部ベースの破砕片8aと赤身ベースの破砕片8bの混合物を袋又は容器に密封する。すなわち、図6(C)から図6(D)に示すように、血合い部ベースの破砕片8aと赤身ベースの破砕片8bの混合物を袋10に密封し、同じく、赤身からなる荒節片7bから得られる破砕片8cを袋10’に密封する。袋10,10’内にはそれぞれ不活性ガス(CO)を封入し、酸化を防止する。
本実施形態によると、第2工程において、カツオの血合い部を含む荒節7を、血合い部5を主成分に含む荒節片7aと血合い部を含まない荒節片7bに切り分けることにより、赤身のみの荒節片7bからは、血合いのない、上品で香りのよい削り節製品が得られる一方、血合い部5を主成分に含む荒節片7aからは、血合い部ベースの破砕片8aと赤身ベースの破砕片8bからなる混合物を得ることにより、ミネラル分やビタミン等の栄養分が豊富でかつこくのある削り節製品を同時に得ることができる。
後者の削り節製品は、血合い部のみからなる荒節片であればあくが強すぎる点があるのに対し、血合い部を主成分としながらも血合い部を除く赤身の破砕片と同時に適宜の量が混合されることによって、強いあくを打ち消して香りを付加することができ、これにより栄養分が豊富でかつこくのある削り節製品に調整できる。
血合い部を主成分とする荒節片8aにおいて、血合い部とそれ以外の赤身を切り分けて別々に切削および破砕加工した後にブレンドする必要が全くなく、したがって、工程を複雑化することなく、血合い部と赤身が適宜に混合された削り節製品を容易に得ることができる。
図7は、本発明の他の実施形態を示すもので、図7(A)は、鰹節工場から血合い部5を主成分に含む荒節片7aを粉末等の生産工場に運搬し、同生産工場において、同荒節片7aを切削および/又は粉末加工し、これによって得られた血合い部ベースの粉末11aと赤身ベースの粉末11bの混合物11を示している。
図7(B)は、同生産工場において生産された血合い部ベースの粉末11aと赤身ベースの粉末11bの混合物をさらに微粉末にして、これを造粒機により造粒化し、血合い部5を主成分として得られたペレット12を示している。ペレット12の形状は種々あり、棒状、錠剤状その他を含む。
図7(A)に示す血合い部ベースの粉末11aと赤身ベースの粉末11bの混合物11および図7(B)に示す血合い部5を主成分に含むペレット12は、いずれもミネラル分やビタミン等の栄養分が豊富でかつこくのある加工食品として、そのまま食したり、ダシや調味料として利用可能である。
本発明者は、本発明によって血合い部ベースの破砕片と赤身ベースの破砕片の混合物を得るとともに、血合い部と赤身の割合を変更して、香り、こく、うまみの各項目について官能試験を行った。また、栄養分としてタウリンの含有量の程度を調べた。表1にその結果を示す。
Figure 0005413667
表1に示すように、比較例1(赤身100%)の場合、比較例2(血合い部30%で赤身70%)の場合は、いずれも、香りは非常に良いが、こくおよびうまみが不足するか少し不足するという結果がでた。これに対し、実施例1〜3(血合い部が55%〜80%で赤身45%〜20%)の場合は、香りが良く、また、こくおよびうまみも非常に良いかまたは良いという結果がでた。特に実施例2(血合い部65%で赤身35%)は、こくおよびうまみの評価が最も高かった。比較例3(血合い部100%)の場合は、香りが不足しまたこくが強すぎてうまみも評価を少し下げる結果となった。
本発明に係る魚節加工食品の製造方法は、魚、特に赤身魚の血合い部を主成分とし、ミネラル分やタウリン、ビタミン等の栄養分が豊富でかつこくのある魚節加工食品を製造する方法として、利用可能である。
カツオの魚体の断面図、 カツオの魚体を3枚におろした状態を示す断面図、 図2の状態から背側と腹側に合い断ちし、4つの切り身に切り分けた状態を示す断面図、 図3における切り身のA−A線断面図、 図4における切り身をB−B線で切り分けた状態を示す断面図、 (A)は血合い部を主成分とする荒節片と赤身からなる荒節片を示す図、(B)は各荒節片から得られる切削片を示す図、(C)は各荒節片の切削片から得られる破砕片を示す図、(D)は各破砕片を密封した袋を示す図、 本発明の他の実施形態で、(A)は血合い部ベースの粉末と赤身ベースの粉末からなる混合物を示す図、(B)は血合い部ベースの微粉末と赤身ベースの微粉末の混合物を成型して選られるペレットを示す図である。
1 魚体
1a 右半身
1b 左半身
1a’,1b’ 切り身
2 背骨
3,4 赤身
5 血合い部
6 腹腔
7 荒節
7a 血合い部を主成分とする荒節片
7b 血合い部を含まない荒節片
8a 血合い部ベースの破砕片
8b 赤身ベースの破砕片
8c 赤身のみの破砕片
9a 血合い部ベースの切削片
9b 赤身ベースの切削片
9c 赤身のみの切削片
10,10’ 袋
11 粉末の混合物
11a 血合い部ベースの粉末
11b 赤身ベースの粉末
12 血合い部を主成分とするペレット

Claims (5)

  1. 血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して、血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
    第1工程で得られた血合い部を含む魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
    第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して切削および破砕加工し、血合い部ベースの破砕片と赤身又は白身ベースの破砕片の混合物を得る第3工程と、
    第3工程で得られた破砕片の混合物を袋又は容器に密封する第4工程と、
    を有することを特徴とする、魚節加工食品の製造方法。
  2. 第1工程において、魚体に占める血合い部の割合が15%以上である魚を用い、第2工程において、血合い部を主成分に含む魚節片に占める血合い部の割合が55%以上90%以下となるように切り分けることを特徴とする、請求項1記載の魚節加工食品の製造方法。
  3. 第3工程において、第2工程で得られた血合い部を含まない魚節片を切削および破砕加工し、赤身又は白身からなる破砕片を得、第4工程において、第3工程で得られた赤身又は白身からなる破砕片を袋又は容器に密封することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の魚節加工食品の製造方法。
  4. 血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
    第1工程で得られた血合い部を含む魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
    第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して粉末加工し、血合い部ベースの粉末と血合い部を除く赤身又は白身ベースの粉末の混合物を得る第3工程と、
    第3工程で得られた粉末の混合物を袋又は容器に密封する第4工程と、
    を有することを特徴とする、魚節加工食品の製造方法。
  5. 血合い部を含む魚を生切り、煮熟および煤乾して、血合い部を含む魚節を得る第1工程と、
    第1工程で得られた魚節を、血合い部を主成分に含む魚節片と血合い部を含まない魚節片に切り分ける第2工程と、
    第2工程で得られた血合い部を主成分に含む魚節片を、血合い部と赤身又は白身の割合を調整して微粉末加工し、血合い部ベースの微粉末と血合い部を含まない赤身又は白身ベースの微粉末の混合物を得る第3工程と、
    第3工程で得られた微粉末の混合物をペレット状に成型する第4工程と、
    第4工程で得られたペレット状成型物を袋又は容器に密封する第5工程と、
    を有することを特徴とする、魚節加工食品の製造方法。
JP2009285889A 2009-12-17 2009-12-17 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法 Expired - Fee Related JP5413667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009285889A JP5413667B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009285889A JP5413667B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011125249A JP2011125249A (ja) 2011-06-30
JP2011125249A5 JP2011125249A5 (ja) 2012-12-06
JP5413667B2 true JP5413667B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=44288551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009285889A Expired - Fee Related JP5413667B2 (ja) 2009-12-17 2009-12-17 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5413667B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5432662A (en) * 1977-08-17 1979-03-10 Ninben Kk Fish meat preparing method
JPS6167436A (ja) * 1984-09-12 1986-04-07 Kazumasa Kobayashi かつおを原料とした加工食品の製造法
JPH0231640A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Seido Ishida カッオ節等の節類の製造方法
JPH0638734B2 (ja) * 1989-10-04 1994-05-25 鐘紡株式会社 血合肉由来ペプチド組成物
JPH10215822A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Kobayashi Shokuhin Kk 鰹節を原料とした珍味食品並びにその製造方法
JP3854573B2 (ja) * 2002-12-04 2006-12-06 マルトモ株式会社 鉄強化食材の製造方法
JP4135914B2 (ja) * 2003-06-03 2008-08-20 マルトモ株式会社 蛋白質結合鉄の製造方法
JP2006288325A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Riverson:Kk 鰹を原料とする本枯節タイプのフレーク状醗酵調味料の製造方法
JP2010029107A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Katsunori Inoue 眼疾患改善用食品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011125249A (ja) 2011-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100638855B1 (ko) 생선까스 및 그 제조방법
CN102283381B (zh) 一种鱼豆腐及其制作方法
RU2441389C2 (ru) Способ изготовления формованных порционных пищевых продуктов из отдельных кусков овощей, мяса и других пищевых продуктов
JP2008092873A (ja) 切身様食品の製造方法
KR100752709B1 (ko) 닭다리살 가공방법
KR101816986B1 (ko) 어묵 및 그의 제조방법
JP5413667B2 (ja) 魚の血合い部を主成分とする魚節加工食品の製造方法
JP2015043745A (ja) 蒲焼様魚肉練製品の製造法
JP2013034417A (ja) 畜肉加工食品又は畜肉様加工食品
JP3434482B2 (ja) サメ肉を主材とする成形食品及びその製造方法
CN112237270B (zh) 微波熟化葱香蛋片及其配方和制备方法
JP4089454B2 (ja) 冷凍がんもどきの製造法
KR101993694B1 (ko) 알카리수 부대 찌개 및 그의 제조방법
JP2003125738A (ja) 魚肉ハンバーグ及び魚肉メンチカツ
CN101530212A (zh) 真空油炸复合方便肉的制作方法
CN108835544A (zh) 一种三文鱼火腿肠及其制备方法
JP2007167023A (ja) 魚肉フレーク及びその製造方法
JPS6355908B2 (ja)
JP3596381B2 (ja) 新規ながんもどき及びその製造法
KR101481237B1 (ko) 메추리알이 내재된 미트볼 가공방법
JP7361531B2 (ja) 油ちょう食品
KR102550996B1 (ko) 마육 미트로프 제조 방법 및 이를 통해 제조된 마육 미트로프
KR102010293B1 (ko) 저지방 소시지 제조방법 및 이에 의해 제조된 저지방 소시지
KR20070020545A (ko) 굴을 주재로 한 어묵의 제조방법
JPH0847366A (ja) 削り節用魚節の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121018

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5413667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees