JP5413665B2 - 液状化対策構造 - Google Patents
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例えば、既存タンクに対する液状化対策工法として、既存タンクの基礎直下の地盤に薬液を注入する薬液注入工法などの浸透固化工法が行われている。この工法では、地盤に薬剤を注入した後にボーリング調査を行い、所定の地盤強度が確保できているかを確認している。
また、地盤を機械的に攪拌しながらセメント系スラリーや粉体などの固化材を噴射するセメント系の深層混合処理工法が行われている。深層混合処理工法では、所定範囲の地盤を確実に改良できるメリットがある。しかし、タンクの直下の地盤に改良を行うことは難しいという欠点があった。
そこで、特許文献1によれば、地盤中に挿入されて固化材を供給しつつ地盤の原位置土を攪拌する攪拌混合機を水平姿勢で上下方向および水平方向に移動可能に保持した構成で、攪拌混合機をタンクの周囲に挿入してタンクの下方地盤に進入させる地盤改良装置と、この地盤改良装置を使用する液状化防止工法とが提案されている。
薬液注入工法などの浸透固化工法による液状化対策工法では、薬液を地盤内部に均一に浸透させることが難しく、地盤全体に、どの程度浸透しているか確認することが難しいという問題があった。
また、地盤の原位置土と固化材とを攪拌混合させる深層混合処理工法による液状化対策工法では、タンク下の地盤を全面改良するため、改良のコストが高くなり、手間もかかっていた。
改良後の地盤における前記地中壁間の未改良地盤に生じるせん断ひずみを求め、前記せん断ひずみに応じた等価せん断剛性を再決定し、再決定した等価せん断剛性を用いてせん断ひずみが一定の値に収束するまで計算を行ってせん断ひずみを決定し、決定したせん断ひずみに基づいて未改良地盤に生じる過剰間隙水圧比を求め、前記過剰間隙水圧比に基づいて評価されていることを特徴とする。
また、本発明に係る液状化対策構造では、既存構造物は平面視円形の構造物で、地中壁は既存構造物に対して放射状に配設されていてもよい。
そして、複数の地中壁を所定の間隔をあけて配設することにより、地盤を全面改良する液状化対策構造と比べて、地盤改良の量を少なくすることができ、労力やコストを軽減できて、工期を短縮することができる。
また、部分改良地盤の液状化強度を事前に評価することにより、地中壁の形状を適切に計画することができるので、液状化による既存構造物の被害を防ぐことができると共に、過剰な地盤改良を行うことを防ぐことができる。
また、本発明に係る液状化対策構造では、既存構造物の中心部の下方の地盤には、前記地盤の原位置土と固化材とを攪拌して形成された地盤改良体が部分的に配設されていてもよい。
また、本発明による液状化防止構造では、既存構造物の中心部の下方地盤は、薬液を注入し浸透固化させることにより改良されていてもよい。
本発明では、既存構造物の中心部の下方地盤を改良することにより、既存構造物を支持する地盤の強度を高くすることができる。
本発明では、地中壁は下端部が地盤の非液状化層に根入れされていることにより、地震時の地中壁の変位が抑えられて、隣り合う地中壁間の地盤がせん断変形することを抑制でき既存構造物の不同沈下を防ぐことができる。
また、既存構造物の中心部の下方の地盤の改良は非液状化層に達していないことにより、非液状化層と既存構造物の中心部の下方の地盤改良体との間には液状化層が介在し、地震時に非液状化層から既存構造物の中心部の下方の地盤改良体に伝達する振動の一部がこの液状化層によって吸収されるので、既存構造物に伝達する振動を減少させることができる。
また、既存構造物の中心部の下方の地盤を非液状化層に達するように改良する場合と比べて、地盤改良の量が少なくコスト削減と工期短縮を図ることができる。
本発明では、固化材をセメントまたはセメント系固化材とすることにより、地中壁の強度を高めることができ、既存構造物を支持する地盤の強度を高めることができる。
図1(a)、(b)に示すように、本実施の形態による液状化対策構造1は、液状化対策のされていない既存のタンク2の支持地盤に液状化対策として行う地盤改良の構造であって、タンク2の外周部2aの下方の地盤Gと周辺の地盤Gとに造成された複数のバットレス(地中壁)3と、既存のタンク2の中心部2bの下方の地盤Gを全面改良した内部地盤改良体4とから構成される。本発明において、タンク2の外周部2aとはタンク2の外周側の所定範囲の部分を示し、外周部2aの内側を中心部2bとする。
バットレス3は、セメント系深層混合処理工法によって形成された板状の地盤改良体で、図1(a)に示すように、タンク2の中心軸を中心として放射状に複数配設されて、隣り合うバットレス3の間には所定の間隔が設けられている。
内部地盤改良体4は、セメント系深層混合処理工法によって改良されている。
そして、改良前の地盤Gに地震時に生じるせん断応力を算出して、このせん断応力に基づいて改良前の地盤Gのせん断ひずみを算出する。改良後の部分改良地盤G1の等価せん断剛性を算出し、改良後の部分改良地盤G1におけるバットレス3間の未改良地盤に生じるせん断ひずみを求め、このせん断ひずみに応じた等価せん断剛性を再決定する。
そして、再決定した等価せん断剛性を用いてせん断ひずみが一定の値に収束するまで計算を行ってせん断ひずみを決定し、決定したせん断ひずみに基づいて未改良地盤に生じる過剰間隙水圧比を求める。
そして、この過剰間隙水圧比に基づいて部分改良地盤G1の液状化強度を評価する。
この部分改良地盤の液状化強度の簡易評価法について以下に説明する
図2に示すように、部分改良地盤G1は、バットレス3の配設されたタンク2の外周部の下方および周囲の地盤Gでリング状に形成されている。単位周期構造体G2は、部分改良地盤G1を均等に円弧状に分割したもので、厚さlR のバットレス3とその周辺の原地盤G3とからなる。
ここで、単位周期構造体G2の形状を図2に示すようにx方向の長さlx 、y方向の長さly の矩形の内側に、厚さlRのバットレス3がy方向に1枚配置されたものとして考える。
このとき、単位周期構造体G2の水平面積に対するバットレス3の水平面積の割合を示す改良率Rは、次式で表される。
また、改良率Rは、後に説明する部分改良地盤G1の変形量が算定された際に、設計条件を満足していなければ、修正される。
単位周期構造体G2は剛性の異なる2つの弾性体、すなわち未改良で低剛性の原地盤G3(その剛性をESとする)と、改良により高剛性とされたバットレス3(その剛性をERとする)の複合体と見なすことができ、さらにその複合体は、この複合体全体の剛性と等価とみなせる剛性(以下、これを等価剛性EH という)を有する単一の均質体と見なすことができ、その均質体の等価剛性EH は、数学的均質化理論に基づき単位周期構造体G2の特性と形状とをパラメータとして次のように求めることができる。
また、Xはミクロ周期構造に単位マクロ歪みIを与えた場合の応答変位であり、3次元では次式のように6成分からなるものである。
そして、本算定法においては、上式で求められる各方向の等価剛性と改良率Rとの関係を、単位周期構造体G2のパターンをパラメータとして予め簡易チャート化しておくことにより、その簡易チャートを用いて部分改良地盤G1の各方向の等価剛性(軸剛性およびせん断剛性)を簡易に求めるものである。
図3(a)〜(f)に示す簡易チャートは、lx/ly=1、2、3とした場合のものあり、いずれもパラメータES/ERあるいはGS/GRを0、0.2、0.4、0.6、0.8としたものである。
部分改良地盤G1の周囲の液状化層が全て液状化するとして、液状化後に部分改良地盤G1にかかる外力を算定する。このとき部分改良地盤G1の内側の内部地盤改良体4は全面改良が行われているので、部分改良地盤G1の内部は液状化せず、内部地盤改良体4から部分改良地盤G1には外力がかからないものとする。
そして、等価剛性と部分改良地盤G1に作用する外力とから部分改良地盤G1の変形量を算定する。その算定は2次元弾性有限要素法によるか、あるいは、より簡易な手法として、部分改良地盤全体G1をせん断棒にモデル化することにより行うことができ、いずれの場合もほぼ同様の結果が得られる。
液状化強度の評価法は、図4に示すフローチャートの一連のステップ(i)〜(vii)により構成されるものであり、以下にその詳細を説明する。
図7は(2)式と次の(4)〜(6)式を用いて求めたものである。
図8は液状化強度曲線の模式図を示したものである。
(4)式はRl 1回の繰返しで 1/Nl だけ液状化に近づいたとみなせるので、20回の繰返しせん断が生じた際の累積損傷度Rn は(5)式のように表せる。この状態で生じる過剰間隙水圧比は、De Albaの提案式である(6)式で表すことができる。αrfは実験定数であるが、緩い砂では0.7程度の値をとる。
まず、図1に示すタンク2内の基礎スラブ11を撤去し、タンク2内部に地盤Gの表面を露出させる。
そして、図9に示すように、タンク2内部に地盤改良装置21を設置し、タンク2内部からバットレス3を造成する。
また、攪拌混合機24には、その後部に反力板33を備えた前進用ジャッキ34が搭載され、その前進用ジャッキ34を後方に伸張させることにより後方地盤から反力をとって攪拌混合機24の全体を前方に押し出すことができるものとなっている。
なお、攪拌混合機24の全長および前進用ジャッキ34のストロークは、形成するべきバットレス3の幅寸法d1 (図1参照)や、後述する事前改良部41の幅寸法d3 を考慮して、バットレス3を効率的に形成し得るように設定すれば良いし、前進用ジャッキ34の所要ストロークが特に大きいような場合には必要に応じて多段伸張式ジャッキを採用すれば良い。
その事前改良部41の形成は適宜行えば良いが、従来の地盤改良装置を用いて固化材(本実施形態ではセメントないしセメント系固化材)を原地盤に供給しつつ原位置土と攪拌混合することで行うと良く、それにより事前改良部41の粘度を攪拌混合機24を挿入可能な程度の充分に柔軟で半流動性を有する状態としておく。
なお、事前改良部41は最終的には攪拌混合機24により形成されるバットレス3と一体となるものであり、その幅寸法d3は少なくともバットレス3の全体を水平姿勢のままで挿入できる程度とし、その深さは少なくとも形成するべきバットレス3の底部に達する深度とする。
そして、攪拌混合機24のチェーン31を循環駆動するとともに固化材としてのセメント(セメントペーストあるいはセメントミルク)ないしセメント系固化材を噴出させつつ、前進用ジャッキ34をさらに伸張させて攪拌混合機24の先端部をタンク2の周辺の地盤Gに進入させていき、これにより固化材を原位置土と攪拌混合する。その際、チェーン31の駆動方向は攪拌混合機24の先端部が地盤Gに容易に食い込んでいく方向(図示では半時計回り)に設定すると良い。
そして、図12に示すように攪拌混合機24が事前改良部41の底部(つまり形成するべきバットレス3の底部)まで達したら、この段階での作業が終了する。
そこで、前進用ジャッキ34を縮退させ、攪拌混合機24全体を事前改良部41の上部まで引き上げ、その位置をやや側方にずらしてから以上の作業を繰り返し、さらに以上の作業をタンク2の全周にわたって繰り返して、最終的にはバットレス3がタンク2を中心に放射状に配設され、所定期間が経過して固化材が硬化すればバットレス3が完成する。
内部地盤改良体4は、バットレス3の形成後に、あるいはそれに相前後して形成される。内部地盤改良体4は、図9に示す本実施の形態による地盤改良装置21または従来の地盤改良装置を用いてタンク2の中心部2bの下方の地盤Gを全体にわたって固化材と原位置土とを攪拌混合して地盤改良を行い、所定期間が経過して固化材が硬化すれば完成する。
そして、基礎スラブ11を復旧し、タンク2の支持地盤に液状化対策構造1が施される。
第一の実施の形態による液状化対策構造1によれば、タンク2の外周部2aの下方の地盤Gと、周辺の地盤Gに複数のバットレス3が放射状に配設されていることにより、バットレス3がバットレス3間の地盤Gを拘束することができ、タンク2の外周部の下方および周囲の地盤Gの強度を増大させることができる。また、バットレス3はセメント系の固化材と原位置土とを攪拌混合して形成するので、タンク2を支持する地盤G全体の剛性を高めることができる。
また、タンク2の下方の地盤Gを全面改良する従来の液状化対策構造と比べて、地盤改良の量を少なくすることができ、労力やコストを軽減でき、工期を短縮することができる。
また、バットレス3はタンク2の内部から形成されるので、タンク2の外部に配設されたタンク2の配管などをかわしながら作業を行わなくてよいので、バットレス3の形成が行いやすい。
図13に示すように、第二の実施の形態による液状化対策構造51では、内部地盤改良体54を部分改良地盤とし、格子状に地盤改良を行う。
このとき、内部地盤改良体54の改良率や地盤改良部分の剛性などの条件は、第一の実施の形態によるバットレス3と同様に、部分地盤改良体を単位周期構造体G2の集合体として部分地盤改良体の液状化強度を評価し、これを基に決定してもよい。
また、バットレス3の条件を決定する際には、液状化がした場合の内部地盤改良体54から受ける外力を考慮して液状化強度を算出し、この液状化強度を基に決定する。
このとき、薬液により地盤Gの液状化に対する強度が上がるので、バットレス3の計画は、薬液注入の影響を考慮して行う。
第三の実施の形態による液状化対策構造61では、タンク2の外周部2aの下方の地盤Gと、周辺の地盤Gに複数のバットレス3が放射状に配設されていることにより、第一の実施の形態による液状化対策構造1と同様の効果を奏する。
また、内部地盤改良体64は薬液を浸透させる浸透固化工法により改良されていることにより、タンク2の基礎スラブ11を撤去しない場合であっても側方から薬液を注入することで内部地盤改良体64を形成することができる。
内部地盤改良体84の深度h1は、液状化層G6の深度h2の5〜8割程度とすることが好ましい。内部地盤改良体84は、セメント系深層混合処理工法によって形成されていてもよく、薬液を浸透させる浸透固化工法によって形成されていてもよい。また、内部地盤改良体84は、この他の方法で形成されていても。
内部地盤改良体84は、内部地盤改良体84が形成される領域全体が改良されたものでもよく、第二の実施の形態のように格子状に改良されたものとしてもよい。
また、非液状化層G5と内部地盤改良体84との間に液状化層G6が介在していることにより、地震時に非液状化層G5から内部地盤改良体84に伝達する振動の一部が液状化層G6によって吸収されるので、タンク2に伝達する振動を減少させることができる。
また、内部地盤改良体84の下端部84aが非液状化層G5に達するように形成された場合と比べて、本実施の形態は内部地盤改良体84の施工量を少なくすることができるので、コスト削減と工期短縮を図ることができる。
図16(a)に示すように、非液状化層に相当する地盤Gに締め固めによる地盤改良を行い、この上に鋼鉄ブロック91を配設して所定の遠心振動実験(q=100kPa)を行い、鋼鉄ブロック91の沈下量を測定した。図16(a)において地盤改良された領域を地盤改良領域92とし、地盤改良領域92は平面視で鋼鉄ブロック91よりも大きい円形を断面とする円柱状に形成されている。
本実験では実験ケースC0〜C4の5つのケースについて行った。これらのケースC0〜C5では地盤改良領域92の深さh1が異なり、図16(b)にそれぞれの深さh1および地盤Gの深さh2に対する改良比(h1/h2)を示す。
例えば、上述した実施の形態では、タンク2の外周部2aの下方と周辺の地盤Gにバットレス3を配設し、タンク2の中心部2bの下方の地盤Gを改良しているが、タンク2の中心部2bの下方の地盤Gを改良せずに、タンク2の外周部2aの下方と周辺の地盤Gにバットレス3を配設する構造としてもよい。
また、上記の実施の形態では、基礎スラブ11を撤去してからタンク2の内部からバットレス3を施工しているが、タンク2の外方から本実施の形態による地盤改良装置21を使用してバットレス3を造成してもよい。
また、上記の実施の形態では、部分改良地盤G1の液状化強度を基に、バットレス3の形状を決定しているが、そのほか有限要素法(FEM)などを用いてバットレス3の検討を行ってもよい。
また、第二の実施の形態では、内部地盤改良体54は格子状に地盤改良された部分改良地盤であるが、所定の間隔で配設された柱状の地盤改良体が配設された部分改良地盤としてもよい。
また、本実施の形態では、円柱状のタンク2を支持する地盤Gに液状化対策構造を適用しているが、図18に示すように、平面視四角形などの他の形の構造物72に本実施の形態による液状化対策構造を適用してもよい。
2 タンク(既存構造物)
3 バットレス(地中壁)
4、54、64 内部地盤改良体
11 基礎スラブ
21 地盤改良装置
22 ベースマシン
24 攪拌混合機
G 地盤
G1、G4 部分改良地盤
G5 非液状化層
G6 液状化層
τd せん断応力
γi せん断ひずみ
Geq 等価せん断剛性
Δu/σν’ 過剰間隙水圧比
Claims (7)
- 液状化による既存構造物の被害を低減させる液状化対策構造であって、
前記既存構造物の外周部の下方および周囲の地盤に、前記地盤の原位置土と固化材とを攪拌して形成されていて、前記既存構造物の外周に直交する向きもしくは直交に近い向きの地中壁が、前記既存構造物の外周に平行な方向に所定の間隔をあけて複数配設されていて、
前記地中壁が配設された部分改良地盤の液状化強度は、
改良前の地盤に地震時に生じるせん断応力を算出し、
前記せん断応力に基づいて改良前の地盤のせん断ひずみを算出し、
改良後の地盤の等価せん断剛性を算出し、
改良後の地盤における前記地中壁間の未改良地盤に生じるせん断ひずみを求め、
前記せん断ひずみに応じた等価せん断剛性を再決定し、
再決定した等価せん断剛性を用いてせん断ひずみが一定の値に収束するまで計算を行ってせん断ひずみを決定し、
決定したせん断ひずみに基づいて未改良地盤に生じる過剰間隙水圧比を求め、
前記過剰間隙水圧比に基づいて評価されていることを特徴とする液状化対策構造。 - 前記既存構造物の中心部の下方の地盤は改良されていることを特徴とする請求項1に記載の液状化対策構造。
- 前記地中壁は下端部が前記地盤の非液状化層に根入れされていて、前記既存構造物の中心部の下方の地盤の改良は非液状化層に達していないことを特徴とする請求項2に記載の液状化対策構造。
- 前記既存構造物の中心部の下方の地盤には、前記地盤の原位置土と固化材とを攪拌して形成された地盤改良体が部分的に配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の液状化対策構造。
- 前記既存構造物の中心部の下方地盤は、薬液を注入し浸透固化させることにより改良されていることを特徴とする請求項2または3に記載の液状化対策構造。
- 前記固化材はセメントまたはセメント系固化材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液状化対策構造。
- 前記既存構造物は平面視円形の構造物で、前記地中壁は前記既存構造物に対して放射状に配設されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液状化対策構造。
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