JP3612524B2 - 浄化槽の据付施工方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は浄化槽を補強枠によって保護した状態で地中に埋設し据付固定を図る浄化槽の据付施工構造及び浄化槽の据付施工方法に係り、特に補強枠の構造を見直すことによって工期の大幅な短縮と施工コストの削減及び構造強度の向上を図った浄化槽の据付施工構造及び浄化槽の据付施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
浄化槽を据え付ける場合の従来の施工構造は図7に示すように鉄筋コンクリートによって構成される下スラブ101、上スラブ103及び両者を接続する支柱105からなる補強枠107を設けて、浄化槽109を保護固定していた。
またこの場合の施工方法としては図8、9に示すように地中に矢板111と呼ばれる比較的重量があり、長尺な鋼板を重機によって打ち込み、これを案内としてパワーショベルによって浄化槽109の収容スペースとなる凹陥部113を掘削していた。
なお、矢板111は凹陥部113の深さの約3倍の高さを有し、矢板111を自立させるため、その3分の2が凹陥部113の底面より下の地中に打ち込まれる。例えば凹陥部113の深さが3mであれば矢板111の高さは9mであり、そのうち6mが凹陥部113の底面より下の地中に打ち込まれる。
【0003】
次に鉄筋115を凹陥部113の底面に配設してコンクリートを流し込み、養生、固化させて下スラブ101を形成する。下スラブ101の上面から突出している鉄筋115に更に直棒状の別の鉄筋117を連結し、フープ筋119を取り付け、これらを包むようにボイド121と呼ばれる円筒形の型枠を被せてコンクリートを流し込み、養生、固化させて支柱105を立ち上げる。
【0004】
次に浄化槽109を下スラブ101上に設置した後、凹陥部113に土砂を入れ埋め戻した後、重機によって矢板111を引き抜き、矢板111を引き抜くことによってできた空隙を埋める。そして、埋め戻した地面から突出している直棒状の鉄筋117に下スラブ103の形成の場合と同様に配設される鉄筋115を連結し、コンクリートを流し込み、養生、固化させて上スラブ103を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の施工方法では矢板111を重機を使用して地中に打ち込む際、あるいは打ち込んだ矢板111を引き抜く際、極めて大きな力がかかるため騒音や振動が生じ問題となっていた。特に矢板111を引き抜く際に生ずる振動により、形成した下スラブ101や支柱105あるいはこれらの接合部に力がかかり、ひび割れや亀裂等が生じ、連続した使用や強い衝撃あるいは大きな力を受けることによって破断に至るおそれが指摘されていた。
また重機の使用、搬送も施工コスト増大の一つの要因となっていた。
【0006】
さらに下スラブ101を構成するコンクリートが固化した後に支柱を形成し、支柱105を構成するコンクリートが固化した後に上スラブ103を形成するので、下スラブ101、支柱105、上スラブ103は殆ど鉄筋のみによって連結されている状態となる。このため、地震等による強い衝撃や大きな力がかかった場合、下スラブ101、支柱105、上スラブ103の接合面に隙間が生じ、極端な場合には破断に至るおそれもあった。
また支柱105をコンクリートによって形成する施工方法は養生、固化に時間がかかり工期の長大化を招いていた。この他矢板111が存在していた部分の隙間123に土砂を充填しようとしても隙間123は狭いためここに土砂を充填することは極めて困難であった。従って施工不良を招き、所望の構造強度が得られないおそれもあった。
【0007】
また従来は建築物の敷地内のみに浄化槽を設けていたが、最近では敷地外の道路等の下に浄化槽を設けることも認められるようになっている。これに伴い常に大きな荷重が連続してかかる道路等に対しても安心して使用できるよう、より一層構造強度が優れた浄化槽の据付施工構造の開発及び当該施工構造を可能にする浄化槽の据付施工方法の案出が望まれていた。
本発明はこのような従来の技術が抱える種々の問題点の存在を踏まえ、工期の大幅な短縮、施工コストの削減及び構造強度の向上を図った浄化槽の据付施工構造及び浄化槽の据付施工方法を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、浄化槽を補強枠によって保護した状態で地中に埋設し据付固定を図る浄化槽の据付施工方法において、前記浄化槽の据付施工方法は地中に打ち込んだ鋼管杭を目印にして浄化槽の収容スペースとなる凹陥部を掘削する凹陥部掘削工程と、掘削した凹陥部側壁からの土砂の崩落を食い止める土留め処理工程と、凹陥部底面において鋼管杭を利用して鉄筋を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる下スラブ形成工程と、形成した下スラブ上に浄化槽を設置した後、凹陥部を土砂で埋め戻す浄化槽埋設工程と、鋼管杭の上端面に取り付けられる杭頭キャップを利用して鉄筋を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる上スラブ形成工程とを備え、土留め処理工程では、横桟を凹陥部の側壁に沿わせて配置し、且つ鋼管杭に渡して固定して、掘削した凹陥部の深さと同程度の高さを有する土留め板を凹陥部の側壁と横桟との間に落とし込み、更に対向する横桟の間に突っ張り棒を張設することによって土圧に伴う土留め板の膨らみを防止するようにしたことを特徴とする浄化槽の据付施工方法である。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した浄化槽の据付施工方法において、土留め板はアルミニウム製であり、波板形状を有していることを特徴とする浄化槽の据付施工方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の浄化槽の据付施工構造及び浄化槽の据付施工方法について図示の実施の形態を例にとって具体的に説明する。
本明細書で使用する浄化槽にはいわゆる単独浄化槽、合併浄化槽の両方が含まれる。
本発明の浄化槽の据付施工構造1は図1、2に示すように浄化槽3を補強枠5によって土圧等の外部からかかる力や強い衝撃が直接浄化槽3に伝わらないように保護した状態で地中に埋設することによって構成されている。
【0017】
補強枠5は地面Gを凹陥状に掘削した浄化槽の収容スペースとなる凹陥部7の底面に設けられる下スラブ9と、下スラブ9上に浄化槽3を設置した後、凹陥部7の上面を閉塞する上スラブ11と、これら下スラブ9と上スラブ11とを接続すると共に下スラブ9を貫通して更に地中深くに打ち込まれる円筒状の鋼管杭13とを備えることによって構成されている。
【0018】
下スラブ9は凹陥部7の底面付近の鋼管杭13の側周面にL字状の斜鉄筋15の短辺部を溶接し、長辺部が鋼管杭13を中心として放射状に延びるように固定すると共に、その上に直棒状の直鉄筋(縦筋、横筋)17を格子状に配設して両者を結束線によって結束し、更にコンクリートを流し込むことによって養生、固化させる鋼管杭13と一体の平板状部材である。
【0019】
上スラブ11は平板状であり、この上スラブ11は、鋼管杭13の上端面に取り付けられる円板状ないし上面が閉塞された円筒状の杭頭キャップ19の側周面にL字状の斜鉄筋15の短辺部を溶接し、長辺部が杭頭キャップ19を中心として放射状に延びるように固定し、斜鉄筋15の上に直棒状の直鉄筋17を格子状に配設して両者を結束線によって結束し、更にコンクリートを流し込み、養生、固化させて形成する。
上スラブ11の上面は地面Gの地表面とほぼ面一になっている。
【0020】
鋼管杭13は上述のように円筒状の部材で上スラブ11を支えるのに充分な強度を有している。なお、鋼管杭13の先端には矩形の切刃が固定されて設けられており、鋼管杭13を回転させながら堀進する際に切刃が作用する。
【0021】
次に図3、4に基づいて本発明の浄化槽の据付施工方法について施工手順に従って具体的に説明する。
1)凹陥部掘削工程(図3(a)参照)
凹陥部掘削工程は地中に打ち込んだ鋼管杭13を目印にして浄化槽3の収容スペースとなる凹陥部7を掘削する工程である。
本実施の形態では一例として10本の鋼管杭13を使用し、浄化槽3の周りに矩形状に配列して重機によって打ち込まれる。
【0022】
鋼管杭13を打ち込む深さは鋼管杭13の先端が強硬地盤によって形成される支持層Sまで達するように設定されている。このように鋼管杭13を地中深く打ち込むことで、鋼管杭13は上スラブ11及びこの上スラブ11にかかる加重を支えるのに十分な支持力を有することになり、補強枠5の構造強度は格段に向上する。
次に打ち込んだ鋼管杭13を目印にしてパワーショベルで浄化槽3の収容スペースとなる凹陥部7を掘削する。凹陥部7の平面形状は浄化槽3より一回り大きな矩形状であり、打ち込んだ鋼管杭13が含まれるような大きさになっている。凹陥部7の深さは浄化槽3の高さより幾分深めに設定され、後述する下スラブ9と上スラブ11の厚さを考慮して決定される。
【0023】
2)土留め処理工程(図3(b)参照)
土留め処理工程は掘削した凹陥部7の側壁からの土砂の崩落を食い止めるために行われる。
角パイプ状の横桟23を凹陥部7の側壁に沿うように配置し、且つ鋼管杭13渡す。そして横桟23を鋼管杭13に溶接して固定する。次いで凹陥部7の深さと同程度の高さを有する土留め板21を凹陥部7の側壁と横桟23との間に落とし込み、配置していく。
土留め板21は軽量なアルミニウム製であり、従来の工法のように地中深くまで打ち込む必要はないので、騒音や振動等の問題は勿論生じない。土留め板21の断面形状は矩形状の凹凸が互い違いに連続する波板状になっている。
【0024】
次に互いに対向する横桟23の間に突っ張り棒25を張設して、土圧等によって生ずる土留め板21の中央付近の膨らみを防止する。
本実施の形態では突っ張り棒25として先端に矩形状の当接片27を有する径の違う2本のパイプ材29を入れ子状に組み合わせたものを使用し、突っ張り棒25の長さを調節自在に構成した。
【0025】
3)下スラブ形成工程(図3(c)参照)
下スラブ形成工程は掘削した凹陥部7の底面において、打ち込んだ鋼管杭13を利用して斜鉄筋15及び直鉄筋17を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる工程である。
最初に凹陥部7の底面を整地し、割栗石や砕石を敷いて均す。次に凹陥部7の底面付近の鋼管杭13の側周面にL字状の斜鉄筋15の短辺部を溶接する。なお、斜鉄筋15の数は一例として6本程度とし、これらの長辺部が鋼管杭13を中心として放射状に延びるように配設する。
【0026】
本実施の形態では鋼管杭13の側周面に斜鉄筋15の短辺部を溶接する作業を効率良く行うため、図5に示すように鋼管杭13の側周面の曲率と同程度の曲率で湾曲させた取付プレート31を別に用意した。この取付プレート31に長辺部が比較的短い斜鉄筋15の短辺部を溶接しておき、取付プレート31を鋼管杭13の側周面に溶接した後、直棒状の別の鉄筋33を斜鉄筋15の長辺部に結束線等によって連接するといった構成を採用した。
【0027】
次に斜鉄筋15の長辺部(連接した他の鉄筋33を含む)の上に直棒状の直鉄筋17を格子状に配設して、結束線によって直鉄筋17同士及び斜鉄筋15と直鉄筋17とを結束する。そしてコンクリートを流し込み、所定の時間養生させ、完全に固化させれば矩形平板状の下スラブ9が形成される。
【0028】
4)浄化槽埋設工程(図4(a)参照)
浄化槽埋設工程は形成した下スラブ9上に浄化槽3を設置した後、凹陥部7を土砂で埋め戻す工程である。
突っ張り棒25を取り外し、下スラブ9上に浄化槽3を設置する。この際、浄化槽3の形状に応じて浄化槽3を安定させるための脚や架台を設ける。また必要に応じて下スラブ9上に設けておいた固定用アンカ35等を利用して固定用ワイヤ37等により浄化槽3を下スラブ9上に固定し、地下水の浸水等に伴う浄化槽3の浮き上がりを防止する。
そして浄化槽3内に水を充填し、内圧をかけた状態とし、土圧による浄化槽3の変形を予め防止しておく。
【0029】
次に、浄化槽3の周りの凹陥部7に土砂を入れていく。この際土砂は何回かに分けて入れていくのが望ましく、適宜水をかけながら押し固める(これを水締めという)ようにする。そして、埋め戻しが終了した高さまで土留め板21を順次引き上げていく。
埋め戻す土砂の上面の高さは後述する上スラブ11の厚さを考慮し、浄化槽3のマンホール上面やチェッカープレート上面より幾分低くなるようにする。
本発明では従来の矢板のように土留め板21を凹陥部7の底面より下方に打ち込むということは行わないため、矢板を引き抜いた場合に生ずる狭い隙間に土砂を入れるという極めて困難かつ煩わしい作業は不要となる。
【0030】
5)上スラブ形成工程(図4(b)参照)
上スラブ形成工程は鋼管杭13の上端面に取り付けられる杭頭キャップ19を利用して斜鉄筋15及び直鉄筋17を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる工程である。
最初に埋め戻した凹陥部7の上面を整地する。
次に杭頭キャップ19の側周面にL字状の斜鉄筋15の短辺部を溶接する。斜鉄筋15の数は一例として6本程度とし、これらの長辺部が杭頭キャップ19を中心として放射状に延びるように配設する。
【0031】
また杭頭キャップ19の側周面に斜鉄筋15の短辺部を溶接する作業を効率良く行なうため、杭頭キャップ19の側周面に長辺部が比較的短い斜鉄筋15の短辺部を溶接しておく。杭頭キャップ19を鋼管杭13の上端面に溶接等によって取り付けた後、直棒状の他の鉄筋33を斜鉄筋15の長辺部に結束線等によって連接するといった構成を採ることも勿論可能である。
【0032】
次に斜鉄筋15の長辺部(連接した他の鉄筋33を含む)の上に直棒状の直鉄筋17を格子状に配設して、結束線によって直鉄筋17同士及び斜鉄筋15と直鉄筋17とを結束する。
そしてコンクリートを流し込み、所定の時間養生させ、完全に固化させれば矩形平板状の上スラブ11が形成され、補強枠5が完成し、浄化槽3の据付施工が完了する。
この浄化槽の据付施工構造1は、下スラブ9と上スラブ11の両方が鋼管杭13に対し、鉄筋とコンクリートの両方によって強固に連結されている。従って、振動等に対して大きな抵抗力を有し、しかも下スラブ9と鋼管杭13、上スラブ11と鋼管杭13との接触面に隙間が開くのを防止することができる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば鋼管杭13の形状は円筒形に限らず角筒形であっても構わないし、内部にコンクリート等を充填したり中実体によって構成することも可能である。
また取付プレート31や杭頭キャップ19をボルト、ナットにより鋼管杭13に固定するようにすることも可能である。
【0034】
上記実施の形態では、鋼管杭13の先端が強硬地盤によって形成される支持層Sにまで達する場合を示したが、本発明はこれに限定されず、強硬地盤が非常に深いところにある場合においては、図6に示す所謂拡底杭と呼ばれる鋼管杭41を使用してもよい。鋼管杭41は側方(軸に交差する方向)へ突出する突出部43を有しており、この突出部43は杭本体42に溶接されて固定されている。突出部43は合わせると円環状になる2枚の鋼板45によって構成され、この2枚の鋼板45は上下方向へ多少ずれて配置されている。この鋼管杭41は上記実施の形態に係る鋼管杭13と同様に地中に打ち込まれ、突出部43は地中に位置することになる。突出部43が地中に位置することによって、鋼管杭41が沈もうとする力に対する抵抗力を発生し、鋼管杭41の先端が強硬地盤に到達しなくても、上スラブ及び上スラブにかかる加重に対して十分な支持力を得ることができる。なお、突出部は上記した形状に限定されず、杭本体42の側方へ突出して、鋼管杭41が沈もうとする力に対する抵抗力を発生するものであればよい。
また、土留め板はアルミニウム製のものに限らず、アルミニウム以外の材料で構成されていてもよい。例えば鉄製や木製のものを使用することも可能である。地下水位が高い場合等には、浄化槽3を設置してから埋め戻しを行う際に、埋め戻し用の土砂にセメント等からなる固化材を混合して、埋め戻し部を固化させるようにしてもよい。
【0035】
また地中に打ち込む鋼管杭13の径寸法、長さ寸法、数は浄化槽3の大きさや地盤の状態によって適宜増減することが可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、土留め板は単に凹陥部7の側壁と横桟との間に落とし込み、浄化槽を設置して埋め戻した後、引き上げるだけであるから地中深く打ち込む必要はなく、これに伴う騒音や振動の発生は防止される。また打ち込みに伴う重機の使用が省略できることから施工コスト削減にも寄与し、従来矢板を打ち込んだときに生じていた隙間への困難な土砂の充填作業も不要となる。
また本発明では下スラブと上スラブ及び鋼管杭は完全に一体化されており、しかも上スラブを支える鋼管杭は地中深くの支持層まで達していることから構造強度も格段に向上し安定性が増すから大きな荷重が連続してかかる道路等においても安心して使用できる。
【0037】
またコンクリート製の支柱を設けることなく、鋼管杭によって上スラブを支える構成としたことにより、支柱を形成するための段取り、鉄筋の配設、型枠の脱着等の作業が不要となり、コンクリートの流し込み、養生、固化等にかかる時間も一切不要となるから大幅な工期の短縮が可能となる。
本発明によれば従来1ヶ月かかっていた工期が4日から5日となり.、施工コストは従来の3分の1となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る浄化槽の据付施工構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る浄化槽の据付施工構造を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る浄化槽の据付施工方法の手順前半部を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る浄化槽の据付施工方法の手順後半部を示す説明図である。
【図5】斜鉄筋を鋼管杭に溶接するに際し、取付プレートを使用する場合を示す斜視図である。
【図6】その他の実施の形態に係る浄化槽の据付施工構造に用いられる鋼管杭の斜視図である。
【図7】従来の浄化槽の据付施工構造を示す縦断側面図である。
【図8】従来の浄化槽の据付施工方法の手順前半部を示す説明図である。
【図9】従来の浄化槽の据付施工方法の手順後半部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 浄化槽の据付施工構造
3 浄化槽
5 補強枠
7 凹陥部
9 下スラブ
11 上スラブ
13 鋼管杭
15 斜鉄筋
17 直鉄筋
19 杭頭キャップ
21 土留め板
23 横桟
25 突っ張り棒
27 当接片
29 パイプ材
31 取付プレート
33 他の鉄筋
35 固定用アンカ
37 固定用ワイヤ
41 鋼管杭
42 杭本体
43 突出部
45 鋼板
G 地面
S 支持層

Claims (2)

  1. 浄化槽を補強枠によって保護した状態で地中に埋設し据付固定を図る浄化槽の据付施工方法において、前記浄化槽の据付施工方法は地中に打ち込んだ鋼管杭を目印にして浄化槽の収容スペースとなる凹陥部を掘削する凹陥部掘削工程と、掘削した凹陥部側壁からの土砂の崩落を食い止める土留め処理工程と、凹陥部底面において鋼管杭を利用して鉄筋を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる下スラブ形成工程と、形成した下スラブ上に浄化槽を設置した後、凹陥部を土砂で埋め戻す浄化槽埋設工程と、鋼管杭の上端面に取り付けられる杭頭キャップを利用して鉄筋を配設した後、コンクリートを流し込み、養生、固化させる上スラブ形成工程とを備え、土留め処理工程では、横桟を凹陥部の側壁に沿わせて配置し、且つ鋼管杭に渡して固定して、掘削した凹陥部の深さと同程度の高さを有する土留め板を凹陥部の側壁と横桟との間に落とし込み、更に対向する横桟の間に突っ張り棒を張設することによって土圧に伴う土留め板の膨らみを防止するようにしたことを特徴とする浄化槽の据付施工方法。
  2. 請求項1に記載した浄化槽の据付施工方法において、土留め板はアルミニウム製であり、波板形状を有していることを特徴とする浄化槽の据付施工方法。
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