JP5413101B2 - 空気清浄用フィルタ - Google Patents
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しかしながら、エレクトレットフィルタと、悪臭を吸着する吸着剤を含有するシートの層間がホットメルト接着剤で接着されているため、層間の間隙が十分でなく、十分に高い粉塵捕集量が得られないという問題がある。また、難燃性に関しても、十分とは言えなかった。
しかしながら、エレクトレットフィルタと補強材シートを積層したシートのエレクトレットフィルタ側に、吸着性シートを積層しており、また、積層の際にホットメルト接着剤で接着されているため層間の間隙が十分ではなく、粉塵捕集量が十分ではないという問題があった。
しかしながら、フィルタ層は補強材を含んでいないため、フィルタ層とガス吸着層の層間の間隙が十分でなく、結果として、十分に高い粉塵捕集量が得られないという問題があった。
1.布帛の少なくとも片面に補強ネットを熱接着したシートがエレクトレット化されたシートと、前記エレクトレット化されたシートの補強ネット面側に、活性炭を含有するガス吸着層を難燃化布帛で挟持した脱臭シートを積層した構造からなるフィルタ材を、プリーツ加工して得られる空気清浄用フィルタであって、前記補強ネットと前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間、及び前記補強ネットを熱接着した布帛と前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間が実質的に接着されていないことを特徴とする空気清浄用フィルタ。
2.前記補強ネットの空気流入部の開口面積が50〜99%である上記1に記載の空気清浄用フィルタ。
3.前記補強ネットの厚みが0.1〜2mmである上記1または2に記載の空気清浄用フィルタ。
本発明の空気清浄用フィルタは、布帛の少なくとも片面に補強ネットを熱接着させたエレクトレット化シートを含有し、前記エレクトレット化シートの補強ネット面側に、活性炭を含有するガス吸着層を難燃化布帛で挟持した脱臭シートを、前記補強ネットと前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間、及び前記補強ネットを熱接着した布帛と前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間が実質的に接着することなく積層した後に、プリーツ状に一体成形したフィルタであることが好ましい。布帛の少なくとも片面に補強ネットを熱接着させたシートを含むことにより、プリーツ加工時の加工性が向上する。また、シートがエレクトレット化されていることにより、高い粉塵捕集効率を実現することができる。もし、布帛の少なくとも片面に補強ネットを熱接着させたシートを含まない場合は、プリーツ加工時の加工性が悪くなり、また、シートがエレクトレット化されていないと粉塵捕集効率が低くなってしまう。
150×150mmサイズのフィルタサンプルに、風速0.5m/sで、粉塵濃度0.5g/m3のJIS15種粉塵を負荷し、粉塵負荷前の圧力損失[mmAq]を測定し、そこから圧力損失が50mmAq増加した所で、粉塵の負荷を停止する。粉塵負荷停止時の粉塵捕集量[g]を測定した。
走査型電子顕微鏡(日立製作所製、S−3500)を使用して、布帛を構成する繊維の直径を100点測定し、それを相加平均して、布帛の平均繊維直径を求めた。
ULで定めるUL94試験法に基づいて評価した(UL94:Standard for Safety Tests for Flammability of Plastic Materials for Parts in Devices and Appliances. Horizontal Burning Foamed Material Test;94HF−1,or 94HF−2)。そして、UL94試験法に定められた有炎燃焼時間、無炎燃焼時間、燃焼距離、脱脂綿の燃焼の有無から燃焼性のグレードを求め、定められた基準に基づいて判定し、94HF−1以上を合格と判定した。
ポリエステル製スパンレース不織布(目付け30g/m2、厚み0.45mm、平均繊維直径20μm)にリン系難燃剤であるホスコンFR903N(明成化学工業社製)を塗布・乾燥し、難燃剤が15g/m2付着した難燃化布帛Aを作製した。
難燃化布帛A上に、活性炭(比表面積1460g/m2、平均粒子直径520μm)100重量部、熱可塑性樹脂バインダー粒子(平均粒子直径20μm、ポリエチレン樹脂)10重量部を混合したものを散布してガス吸着層を形成し、このガス吸着層の上に難燃化布帛Aを重ねた後、これを140℃に熱した鉄板の間に挟み込んで1分間ヒートプレスを行い、熱可塑性樹脂バインダー粒子によってガス吸着層を固着させ、脱臭シートAを作製した。この時、脱臭シートに含有される活性炭量は142g/m2であった。
難燃化布帛A上に、活性炭(比表面積1460g/m2、平均粒子直径520μm)100重量部、熱可塑性樹脂バインダー粒子(平均粒子直径20μm、ポリエチレン樹脂)10重量部、リン系難燃剤(平均粒子直径10μm、ポリリン酸アルミ)5重量部を混合したものを散布してガス吸着層を形成し、このガス吸着層の上に難燃化布帛Aを重ねた後、これを140℃に熱した鉄板の間に挟み込んで1分間ヒートプレスを行い、熱可塑性樹脂バインダー粒子によってガス吸着層を固着させ、脱臭シートBを作製した。この時、脱臭シートに含有される活性炭量は127g/m2であった。
ポリエステル製スパンレース不織布(目付け30g/m2、厚み0.45mm、平均繊維直径20μm)上に、活性炭(比表面積1460g/m2、平均粒子直径520μm)100重量部、熱可塑性樹脂バインダー粒子(平均粒子直径20μm、ポリエチレン樹脂)10重量部を混合したものを散布してガス吸着層を形成し、このガス吸着層の上に難燃化布帛Aを重ねた後、これを140℃に熱した鉄板の間に挟み込んで1分間ヒートプレスを行い、熱可塑性樹脂バインダー粒子によってガス吸着層を固着させ、脱臭シートCを作製した。この時、脱臭シートに含有される活性炭量は135g/m2であった。
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付け25g/m2、厚み0.35mm、平均繊維直径20μm)にポリプロピレン製熱接着ネット(目付け30g/m2、厚み0.5mm、空気流入部の開口面積率83%)を熱接着させ、その後、10kVの直流電圧を印加してエレクトレット化シートを作製した。熱接着ネット側に脱臭シートAを実質的に接着することなく積層し、一般的なひだ折り機を使用し、山高さ20mm、ピッチ4mmで共プリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルタサンプルを作成した。
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付け15g/m2、厚み0.30mm、平均繊維直径30μm)にポリプロピレン製熱接着ネット(目付け30g/m2、厚み0.5mm、空気流入部の開口面積率83%)を熱接着させ、その後、10kVの直流電圧を印加してエレクトレット化シートを作製した。熱接着ネット側に脱臭シートBを実質的に接着することなく積層し、一般的なひだ折り機を使用し、山高さ20mm、ピッチ4mmで共プリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルタサンプルを作成した。
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付け25g/m2、厚み0.35mm、平均繊維直径20μm)にポリプロピレン製熱接着ネット(目付け30g/m2、厚み0.5mm、空気流入部の開口面積率83%)を熱接着させ、その後、10kVの直流電圧を印加してエレクトレット化シートを作製した。熱接着ネット側に脱臭シートCを実質的に接着することなく積層し、一般的なひだ折り機を使用し、山高さ20mm、ピッチ4mmで共プリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルタサンプルを作成した。
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付け25g/m2、厚み0.35mm、平均繊維直径20μm)にポリプロピレン製熱接着ネット(目付け30g/m2、厚み0.5mm、空気流入部の開口面積率83%)を熱接着させ、その後、10kVの直流電圧を印加してエレクトレット化シートを作製した。熱接着ネット側に脱臭シートAを積層した後、熱処理を施し、エレクトレット化シートと脱臭シートAを熱接着させた。さらに、一般的なひだ折り機を使用し、山高さ20mm、ピッチ4mmで共プリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルタサンプルを作成した。
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付け25g/m2、厚み0.35mm、平均繊維直径20μm)に10kVの直流電圧を印加してエレクトレット化シートを作製した。さらに、熱接着ネット側に脱臭シートAを実質的に接着することなく積層し、一般的なひだ折り機を使用し、山高さ20mm、ピッチ4mmで共プリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルタサンプルを作成した。
Claims (1)
- 布帛の少なくとも片面に厚みが0.1〜2mmである熱接着性合成樹脂からなる補強ネットをそれ自身で熱接着したシートがエレクトレット化されたシートと、前記エレクトレット化されたシートの補強ネット面側に、活性炭を含有するガス吸着層を難燃化布帛で挟持した脱臭シートを積層した構造からなるフィルタ材を、プリーツ加工して得られる空気清浄用フィルタであって、前記補強ネットと前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間、及び前記補強ネットをそれ自身で熱接着した布帛と前記補強ネット面に積層された脱臭シートとの間がフィルタの周囲部分を除く部分である空気流入部において接着されていないこと、及び前記補強ネットの空気流入部の開口面積が50〜99%であることを特徴とする空気清浄用フィルタ。
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