JP2015044183A - 脱臭フィルター用濾材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は接着性と剛性を高めながらも脱臭性能を十分に発揮でき、圧力損失や粉塵保持量に優れた脱臭フィルター用濾材を提供する。
【解決手段】基材層間に吸着剤と接着剤からなる吸着層を10〜450g/m挟み込んだ積層構造体からなる濾材であって、基材層の少なくとも一層が目付5〜40g/mである熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布を積層した積層シートであり、吸着層と前記積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布が隣接するように積層され、熱融着されている脱臭フィルター用濾材。
【選択図】なし

Description

本発明は接着性と剛性に優れ、低圧力損失、高効率、高粉塵保持量を有する脱臭フィルター用濾材に関するものである。
近年、空調用、エアコン用、自動車用フィルター等の分野において、濾材の高性能化、低コストの要求が高まってきており、除塵性能と脱臭性能を両立するフィルター用濾材の検討が多くなされている。一般に脱臭性能を付与するには、粒子状あるいは繊維状の吸着剤と接着剤を用いてシート化する方法が多く採用されており、例えば基材間に粒状吸着剤と粒状接着剤の混合物を散布し、これを加熱接着してなる吸着濾材が開発されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、かかる吸着濾材は接着強度が弱いため、吸着剤の脱落や剛性の低下という問題があった。
これらの問題を解決するには、接着剤の混合比率を高める方法が挙げられるが、吸着剤表面への被膜による脱臭性能の低下や、圧力損失の増加を引き起こす。特許文献2では、ニードルパンチ不織布層と吸着層が隣接しており、かかるニードルパンチ不織布の毛羽が吸着層に入り込み、アンカー効果によって接着強度を高めているが、濾材表面の毛羽が著しい場合、外観品位を損ない好ましくなく、また剛性も不十分であった。
特開平11−5058号公報 特開2007−301434号公報
本発明は接着性と剛性を高めながらも脱臭性能を十分に発揮でき、圧力損失や粒子捕集効率、粉塵保持量に優れた脱臭フィルター用濾材を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。本発明は以下のとおりである。
(1) 基材層間に吸着剤と接着剤からなる吸着層を10〜450g/m挟み込んだ積層構造体からなる濾材であって、基材層の少なくとも一層が目付5〜40g/mである熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布を積層した積層シートであり、吸着層と前記積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布が隣接するように積層され、熱融着されている脱臭フィルター用濾材。
(2)前記熱融着系長繊維からなる不織布が、芯鞘構造の複合熱融着系長繊維からなる不織布である(1)に記載の脱臭フィルター用濾材。
本発明は接着性と剛性に優れ、さらに低圧力損失、高効率、高粉塵保持量を有する脱臭フィルター用濾材を提供することができる。
本発明は基材層間に吸着剤と接着剤からなる吸着層を挟み込んだ積層構造体からなる濾材であって、基材層の少なくとも一層が熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布を積層した積層シートであり、吸着層と前記積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布が隣接するように積層され、熱融着系長繊維からなる不織布の低融点成分と吸着層が熱融着により強固に接着していることを特徴とする脱臭フィルター用濾材である。
熱融着系短繊維からなる不織布では、熱融着系短繊維の低融点成分と吸着剤は接着するものの、短繊維が厚み方向にも動きやすいため、吸着剤の自由度が大きく、濾材として十分な剛性が得られない。それに対し、熱融着系長繊維からなる不織布であれば、繊維は厚み方向へ動きづらいため、熱融着系長繊維からなる不織布に接着した吸着剤の自由度が小さく、濾材として高い剛性が得られる。
本発明の熱融着系長繊維からなる不織布は、芯鞘構造の複合長繊維を構成繊維とし、芯部の素材は高融点であるポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等であることが好ましく、鞘部の素材は低融点であるポリエチレン、ポリプロピレン、低融点ポリエステル等であることが好ましい。
熱融着系長繊維が芯鞘構造であれば鞘部分が熱融着により減少しても、芯部分が残っているため熱融着系長繊維からなる不織布の平面性は損なわれず、繊維が厚み方向に動くことはないため、濾材として高い剛性を維持することができる。
本発明の熱融着系長繊維からなる不織布の目付は5〜40g/mであり、10〜30g/mが好ましい。目付が5g/m未満では吸着層と熱融着する面積が小さく、十分な接着強度が得られない。一方、40g/mを超えると、繊維本数の増加に伴い圧力損失が高くなるばかりか、繊維間の粉塵保持空間が減少し、粉塵保持量が低下する。
本発明の熱融着系長繊維からなる不織布を構成する熱融着系長繊維の繊維径は3〜100μmが好ましく、5〜80μmがより好ましく、10〜60μmがさらに好ましい。かかる範囲であれば、柔軟性を保持しつつ、吸着層とメルトブロー不織布をつなぎ止め、接着強度の向上と高剛性化の役割を十分に果たすことができるからである。
本発明のメルトブロー不織布は特に限定するものではないが、素材としてはポリオレフィン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂が挙げられ、なかでもポリプロピレンが好ましい。
本発明のメルトブロー不織布の目付は5〜100g/mが好ましく、10〜60g/mがより好ましい。目付が5g/m未満では繊維本数が少ないため、高い捕集効率が得られない。一方、100g/mを超えると、圧力損失が高くなる。
本発明のメルトブロー不織布を構成する繊維の繊維径は1〜20μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。繊維径が1μm未満であると、圧力損失が増加するばかりでなく、粉塵負荷時の圧力損失の上昇が早いため、フィルターの使用寿命が短くなる。繊維径が20μmを超えると、高い捕集効率が得られない。
熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布との積層方法は、特に限定するものではないが、熱融着系長繊維からなる不織布を構成する長繊維の低融点成分の融点以上で加熱する方法が好ましい。加熱方法としては、メルトブロー不織布と熱融着系長繊維からなる不織布を2つの加熱ロールの間に同時挿入し、両ロールの間隙を調整して加熱プレスする方法が挙げられる。
その他にも接着性樹脂をスプレーする方法や、またニードルパンチを用いた方法も適用できる。
本発明における吸着剤は、粉末状、粒状、破砕状、造粒状、ビーズ状が挙げられるが、幅広く種々のガスを吸着できる活性炭系が好ましい。例えば、ヤシガラ系、木質系、石炭系、ピッチ系等の活性炭が好適である。表面観察によって見られる内部への導入孔いわゆるマクロ孔数は多い方がよい。活性炭と熱可塑性粉末樹脂から混合粉粒体をつくった際に、熱可塑性粉末樹脂が活性炭表面を被覆しても、熱プレス加工時に細孔内部からのガス脱着により、吸着可能な細孔を開放することができる。また、活性炭表面はある程度粗い方が溶融した樹脂の流動性も悪くなり、吸着性能低下を抑えることができる。
本発明の吸着剤の粒径範囲は通気性、吸着材の脱落、シート加工性等を考慮して、JIS標準ふるい(JIS Z8801)による値で60〜1000μmが好ましく、100〜900μmがより好ましい。粒径範囲が60μm未満では、一定の高吸着容量を得るのに圧力損失が大きくなりすぎ、またシート充填密度が高くなるために粉塵負荷時の圧力損失の上昇が早くなり、粉塵保持量が低下する。1000μmを超える場合には、シートからの脱落が生じ易くなり、またワンパスでの初期吸着性能が極端に低くなり、更にはプリーツ形状及び波状等の空気浄化用フィルターユニットとしたときの折り曲げ、及び波状加工時の加工性が悪くなる。なお、上記の粒状粉粒状吸着剤は、通常の分級機を使用して所定の粒度調整をすることにより、得ることが可能である。
本発明の濾材の基材層間に挟み込まれる吸着剤の量は10〜450g/mであり、50〜350g/mが好ましい。かかる範囲であれば、圧力損失の大幅な上昇を抑えつつ、十分な脱臭性能を得ることができる。
本発明の脱臭フィルター用濾材に用いられる吸着剤は、極性物質やアルデヒド類の吸着性能を向上することを目的として、薬品処理を施して用いてもよい。ガス薬品処理に用いられる薬品としては、アルデヒド系ガスやNOx等の窒素化合物、SOx等の硫黄化合物、酢酸等の酸性の極性物質に対しては、例えばエタノールアミン、ポリエチレンイミン、アニリン、P−アニシジン、スルファニル酸等のアミン系薬剤や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸グアニジン、リン酸グアニジン、アミノグアニジン硫酸塩、5.5−ジメチルヒダントイン、ベンゾグアナミン、2.2−イミノジエタノール、2.2.2−ニトロトリエタノール、エタノールアミン塩酸塩、2−アミノエタノール、2.2−イミノジエタノール塩酸塩、P−アミノ安息香酸、スルファニル酸ナトリウム、L−アルギニン、メチルアミン塩酸塩、セミカルバジド塩酸塩、ヒドラジン、ヒドロキノン、硫酸ヒドロキシルアミン、過マンガン酸塩、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等が好適に用いられ、アンモニア、メチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン等の塩基性の極性物質に対しては、例えば、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、酒石酸等が好適に用いられる。これら薬品処理した吸着剤は、薬品処理していない吸着剤と混合して使用しても良い。なお、薬品処理は、例えば、吸着剤に薬品を担持させたり、添着することにより行う。また、吸着剤に直接薬品を処理する以外に、シート面表面付近に通常のコーティング法等で添着加工する方法やシート全体に含浸添着することも可能である。この際、アルギン酸ソーダやポリエチレンオキサイド等の増粘剤を混入した薬品水溶液をつくり、これを担持、添着を実施する方法もできる。この方法では水への溶解度が低い薬品を担持、添着し、更に薬品の脱落を抑制するのにも有効である。
本発明に使用する接着剤は、熱可塑性粉末樹脂であることが好ましい。粉末樹脂であれば吸着剤および前記積層シートの毛羽や低融点部分に均一に分散することができる。熱可塑性粉末樹脂の種類としては、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、エチレン―アクリル共重合体等が挙げられる。
本発明の接着剤に使用する熱可塑性粉末樹脂の大きさは平均で1〜40μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。さらに好ましくは1〜40μmの範囲に95重量%以上が含まれることである。かかる範囲の粒子径であれば、熱可塑性樹脂が、粉粒状吸着剤の表面細孔を塞ぐことを低減できる一方、吸着剤との混合時にファンデルワールス力や静電気力による粉粒状吸着剤への予備接着が有効になされ、均一に分散することができ、吸着剤層と基材層の部分的剥離を効果的に防止することができるからである。
本発明の接着剤に使用する熱可塑性粉末樹脂の形状は特に規定はないが、球状、破砕状等があげられる。当然ながら、2種以上の熱可塑性粉末樹脂を併用もできる。さらには、薬品担持した粉粒状吸着剤あるいは薬品担持した基材不織布を使用した場合でもこの処方であれば、粉粒状吸着剤表面に熱可塑性粉末樹脂がドライ状態の混合時から仮接着した状態になるため仮に該薬品が相異なる性質のものであっても後のシート化工程でも互いに干渉することを避けることができるので充分な効果が発揮される。
本発明の脱臭フィルター用濾材に含まれる熱可塑性粉末樹脂の量は粉粒状吸着剤に対して1〜40重量%使用するのが好ましく、3〜30重量%使用するのがより好ましい。かかる範囲内であれば、基材層との接着力、圧力損失、脱臭性能に優れる脱臭フィルター用濾材が得られるからである。
本発明の脱臭フィルター用濾材は、抗菌剤、抗かび剤、抗ウイルス剤、難燃剤等の付随的機能を有する成分等を含めて構成してもよい。これらの成分は繊維類や不織布、織物中に練り込んでも、後加工で添着、及び担持して付与してもよい。例えば、難燃剤を含めて構成することにより、FMVSS.302で規定されている遅燃性の基準やUL難燃規格に合致した脱臭フィルター用濾材を製造することが可能である。
本発明の脱臭フィルター用濾材を最終的に熱プレスしシート製造するにはよく使用されるロール間熱プレス法、あるいは上下ともフラットな熱ベルトコンベヤー間にはさみこむフラットベッドラミネート法等があげられる。より均一な厚み、接着状態をつくりだすには後者の方がより好ましい。また、本特許で記載する基材不織布と上記製法の特徴の組み合わせにより、粉粒状吸着剤同志の過度の結着を抑制することができると同時に、基材不織布との実用上充分な接着強力を得ることができる。
本発明の脱臭フィルター用濾材の製法について説明する。まずは、吸着剤と接着剤を所定の重量秤量し、攪拌機に入れ、約10分間回転速度30rpmで攪拌する。次にこの混合粉末を熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布を積層した積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側に散布し、さらにその上から基材層を重ね合わせ、熱プレス処理を行なう。熱プレスの際のシート表面温度は熱可塑性樹脂の融点の3〜30℃、好ましくは5〜20℃高いのが好ましい。なお、吸着剤と接着剤からなる吸着層の上に重ね合わせる基材層については、特に限定はしないが、サーマルボンド不織布を使用することが好ましい。
本発明の脱臭フィルター用濾材の厚みは0.1〜3.0mmが好ましく、0.5〜2.0mmがより好ましい。厚みが0.1mm以下であれば粉塵捕集空間が小さいため、粉塵負荷時の圧力損失の上昇が早く、目詰まりが発生する。また3.0mmを超えるとシート全体の厚みが厚すぎるため、プリーツ状ユニットとした場合に構造抵抗が大きくなり、結果としてユニット全体での圧力損失が高くなり過ぎ実用上問題がある。
本発明の脱臭フィルター用濾材の目付は、30〜500g/mであることが好ましい。30g/m未満であれば濾材の剛性が弱いため、通風負荷時にユニットが変形し、圧力損失が増大する。500g/mを超えると、シート厚みが厚くなるためプリーツ状ユニットとした場合の構造抵抗が大きくなり実用上問題となる。
本発明の脱臭フィルター用濾材を使用したプリーツ状フィルターユニットの厚みは、10〜400mmが好ましい。カーエアコンに内蔵装着をはじめとする車載用途や家庭用空気清浄機であれば、通常の内部スペースの関係から、10〜60mm程度、ビル空調用途へよく設置される大型のフィルターユニットであれば40〜400mm程度が収納スペースから考えると好ましい。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。実施例中に示した特性は以下の方法で測定した。
(濾材の圧力損失)
濾材をダクト内に設置し、空気濾過速度が31cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材の上流、下流の静圧差を差圧計にて読み取り、圧力損失(Pa)を測定した。
(0.3μm粒子捕集効率)
濾材をダクト内に設置し、空気濾過速度が16cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材の上流、下流の0.3〜0.5μm粒子の個数濃度をパーティクルカウンターにて計測し、次式にて粒子捕集効率を算出した。
粒子捕集効率(%)=[1−(下流側濃度/上流側濃度)]×100
(接着強度)
上流側、下流側の基材層間の平均剥離強度を測定。試験片のサイズは巾50mm、長さ200mmとして、引張強度100mm/分として実施した。
(剛性)
JIS L−1096 A法(ガーレ法)に準拠し、MD方向の剛軟度を測定した。
(トルエン除去効率)
濾材をダクト内に設置し、空気濾過速度が16cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材の上流側の濃度が80ppmになるようにトルエンガスを注入する。測定開始から1分後の上下流側濃度を炭化水素計にて測定し、次式にてトルエンガスの初期除去効率を算出した。
トルエン除去効率(%)=[1−(下流側濃度/上流側濃度)]×100
(フィルターの圧力損失)
フィルターをダクト内に設置し、空気濾過速度が31cm/秒になるよう大気を通気させ、フィルターの上流、下流の静圧差を差圧計にて読み取り、圧力損失(Pa)を測定した。
(ASHRAE粉塵保持量)
フィルターをダクト内に設置し、空気濾過速度が31cm/秒になるように大気を通気させ、フィルター上流側からASHRAE粉塵を1.0g/mの濃度にて負荷し、圧力損失が200Paになるまで粉塵を負荷した。この時の試験時間中に投入した粉塵保持量を計測し、粉塵保持量(g/個)とした。
〔実施例1〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付12g/m、繊維径30μm)を接着性樹脂を用いて積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付210g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例2〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付12g/m、繊維径30μm)を接着性樹脂を用いて積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例3〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付12g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例4〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付20g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例5〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付12g/m、繊維径30μm)をニードルパンチにて積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例6〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付20g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付368g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例7〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付20g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付105g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔実施例8〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付30g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付20g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付105g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔比較例1〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、120℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔比較例2〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付50g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付315g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
〔比較例3〕
ポリプロピレンからなるメルトブロー不織布(目付20g/m、繊維径6.5μm)とポリエステル(芯)/ポリエチレン(鞘)で構成される熱融着系長繊維からなる不織布(目付50g/m、繊維径30μm)を2本の加熱ロールでニップすることで積層一体化した。得られた積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布側へ、平均粒径550μmのヤシガラ活性炭および熱可塑性粉末樹脂として住友精化製フロービーズEA209の重量比1:0.05の混合粉末を目付630g/mになるように散布し、さらに上から目付77g/mのサーマルボンド不織布を重ね合わせ、140℃の加熱処理にてシート化を行なった。この濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ6mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
得られた濾材およびフィルターの各種測定結果を表1に記載した。
本発明は圧力損失や粉塵保持量に優れた脱臭フィルター用濾材であり、長時間使用可能であり、産業界への寄与大である。

Claims (2)

  1. 基材層間に吸着剤と接着剤からなる吸着層を10〜450g/m挟み込んだ積層構造体からなる濾材であって、基材層の少なくとも一層が目付5〜40g/mである熱融着系長繊維からなる不織布とメルトブロー不織布を積層した積層シートであり、吸着層と前記積層シートの熱融着系長繊維からなる不織布が隣接するように積層され、熱融着されている脱臭フィルター用濾材。
  2. 前記熱融着系長繊維からなる不織布が、芯鞘構造の複合熱融着系長繊維からなる不織布である請求項1に記載の脱臭フィルター用濾材。
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