JP7017026B2 - 脱臭濾材およびフィルター - Google Patents
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Description
(1)脱臭濾材であって、基材層間にアミン系化合物が1~30重量%担持された吸着材及び接着剤が挟み込まれた積層構造を有し、前記吸着材はシリカゲルを含み、前記基材層のうち通気方向の上流に配置される基材層は第一酸解離定数が4以下の薬剤が添着されている不織布から成る、ことを特徴とする脱臭濾材。
(2)前記第一酸解離定数が4以下の薬剤は、クエン酸、安息香酸、イソフタル酸、およびギ酸から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする上記(1)に記載の脱臭濾材。
(3)前記接着剤は、球状または破砕状の熱可塑性樹脂が用いられていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の脱臭濾材。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の脱臭濾材を備えたことを特徴とするフィルター。
本実施形態の脱臭濾材は、基材層間にアミン系化合物が担持された吸着材及び接着剤からなる吸着層を挟み込んだ積層構造体を有し、吸着材はシリカゲルを含み、基材層のうち通気方向の上流に配置される基材層は第一酸解離定数が4以下の薬剤が添着されている不織布から成る。
本実施形態の濾材を備えた本実施形態のフィルターは、例えば、プリーツ加工、支持体や枠などへの取付加工などが施されていてもよい。また、本実施形態のフィルターは、本実施形態の濾材に他の材料を組み合わせて形成されていてもよい。本実施形態のフィルターは、例えば、エアコン、空気清浄機、自動車用等に取り付けられ、公共の場を含む室内、車両内といった空間内の空気を浄化するのに使用される。
濾過面積36cm2のカラムに脱臭濾材から切り出した単板試験サンプルをフォルダで挟み込み配置する。アセトアルデヒド濃度3ppmの空気を、面風速20cm/s、温度25℃、湿度50%RHの条件で上記カラムに供給する。カラムの出口のアセトアルデヒド濃度を5分ごとに測定し、下記式で表される除去率(η[-])を、下記式にアセトアルデヒド入口濃度(Ci[ppm])、アセトアルデヒド出口濃度(Co[ppm])を代入して算出する。なお、アセトアルデヒド濃度はFID(水素炎イオン化検出器)付きガスクロマトグラフで測定する。
除去率η(%)=〔1-(Co/Ci)〕×100
除去率が10%に低下するまで測定を継続し、5分毎に測定したカラム出口のアセトアルデヒド濃度から算出した除去率と、カラムの入口のアセトアルデヒド濃度および風量から5分毎のアセトアルデヒド吸着量とを求め、それらを積算してカラムに充填した脱臭濾材面積で除して吸着容量とする。
ポリプロピレン繊維(2.2dtex、51mm)とポリエステル繊維(1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿及びカーディングして目付25g/m2の混繊ウェブを作製後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡、乾燥し、混繊シートを作成した。この混繊シートを、ニードルパンチにより積層一体化し、さらに摩擦帯電を行い、エレクトレットシートを得た。これを下流層とした。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材として実施例1と同じシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。このように下流層に混合粉末を散布した上から、実施例1と同じ上流層を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、実施例2の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材としてシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。シリカゲルは、アジピン酸ジヒドラジドが15重量%添着されており、粒径200μm以下であった。このように下流層に混合粉末を散布した上から、実施例1と同じ上流層を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、実施例3の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材として実施例1と同じヤシガラ活性炭及び実施例1のシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。このように下流層に混合粉末を散布した上から、上流層として、薬剤未添着の目付70g/m2のサーマルボンド不織布を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、比較例1の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材としてシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。シリカゲルは、アジピン酸ジヒドラジドが25重量%添着されており、粒径200μm以下であった。このように下流層に混合粉末を散布した上から、実施例1と同じ上流層を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、比較例2の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材としてシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。シリカゲルは、アジピン酸ジヒドラジドが1重量%添着されており、粒径200μm以下であった。このように下流層に混合粉末を散布した上から、実施例1と同じ上流層を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、比較例3の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材として実施例1と同じヤシガラ活性炭及び実施例1と同じシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。このように下流層に混合粉末を散布した上から、上流層として、アジピン酸が1g/m2添着された目付70g/m2のサーマルボンド不織布を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、比較例4の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材として実施例1と同じヤシガラ活性炭及び実施例1と同じシリカゲルと、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。このように下流層に混合粉末を散布した上から、上流層として、クエン酸が0.05g/m2添着された目付70g/m2のサーマルボンド不織布を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、比較例5の脱臭濾材を得た。
実施例1と同じエレクトレットシートを下流層とし、これに、吸着材としてヤシガラ活性炭と、接着剤として実施例1と同じ熱可塑性粉末樹脂とを、重量比1:0.1の混合粉末とし、この混合粉末を、目付220g/m2になるように散布した。ヤシガラ活性炭は、アジピン酸ジヒドラジドが5重量%添着されており、平均粒径350μmであった。このように下流層に混合粉末を散布した上から、実施例1と同じ上流層を重ね合わせ、加熱処理にてシート化を行ない、実施例6の脱臭濾材を得た。
Claims (3)
- 濾材であって、
基材層間にアミン系化合物が3~15重量%担持された吸着材及び接着剤が挟み込まれた積層構造を有し、
前記吸着材はシリカゲルを含み、
前記基材層のうち通気方向の上流に配置される基材層は、クエン酸が0.1g/m2~20g/m2添着されている不織布から成る、ことを特徴とする濾材。 - 前記接着剤は、球状または破砕状の熱可塑性樹脂が用いられていることを特徴とする請
求項1に記載の濾材。 - 請求項1または2に記載の濾材を備えたことを特徴とするフィルター。
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