JP5409549B2 - 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法 - Google Patents

圧縮成形用金型及び圧縮成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5409549B2
JP5409549B2 JP2010186384A JP2010186384A JP5409549B2 JP 5409549 B2 JP5409549 B2 JP 5409549B2 JP 2010186384 A JP2010186384 A JP 2010186384A JP 2010186384 A JP2010186384 A JP 2010186384A JP 5409549 B2 JP5409549 B2 JP 5409549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
compression
flow path
molded product
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010186384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012040843A (ja
Inventor
誠 岡田
幸治 清家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010186384A priority Critical patent/JP5409549B2/ja
Publication of JP2012040843A publication Critical patent/JP2012040843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5409549B2 publication Critical patent/JP5409549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、圧縮成形用金型及び圧縮成形方法に関する。
半導体実装分野の製造工程に、機械的ストレスや温度・湿度の影響から半導体チップを保護するために半導体チップを樹脂で固める樹脂封止工程がある。その樹脂封止工程に用いられる封止手法の一つとして、圧縮成形方法がある。例えば、特許文献1には、その圧縮成形方法を実現する圧縮成形用金型が記載されている。圧縮成形用金型1は、図6に示すように、相対的に接近・離反可能な上型12と下型40とを有し、半導体チップが搭載された基板である被成形品2を上型12と下型40との間に形成されたキャビティに配置して樹脂4にて圧縮封止を行うことができる。言い換えれば、圧縮成形用金型1を用いることで、樹脂4(熱硬化性樹脂;エポキシ樹脂にガラスフィラを混入されたもの)を加熱溶融した状態で被成形品2に押し付けることにより成形品を製造することができる。圧縮成形方法では、樹脂4の流れが少ないのでワイヤー変形などが抑制され高品質な封止を行うことができる。なお、被成形品2は、図示しない流路を上型に設けて、エア吸引機構の吸引力で上型12の上圧縮型22に保持される。
特開2004−74461号公報
特許文献1の圧縮成形用金型1の構成では、被成形品2に全体的及び部分的な厚み誤差があると、型締めの際に被成形品2に過剰なクランプ圧力が加わることやクランプ圧力不足による樹脂漏れなどが生じるおそれがある。それを回避するために、キャビティの上部を構成し被成形品を保持する上圧縮型を可動とした構成が有効と考えられる。即ち、そのような構成は図6でいえば、上型12の上主型16と上圧縮型22とを皿ばねなどの弾性体を介して連結する構成となる。
しかしながら、その場合には上圧縮型22と上主型16との間に隙間ができてしまい、エア吸引機構で被成形品2を保持する従来と同じ構成を取ることが不可能となる。結果的に、被成形品2の安定した圧縮封止を実現することが困難となる。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するべくなされたもので、被成形品に全体的及び部分的な厚み誤差があっても適切なクランプを被成形品に対して行いながら安定して被成形品を圧縮封止可能な圧縮成形用金型及び圧縮成形方法を提供することを課題とする。
本発明は、相対的に接近・離反可能な上型と下型とを有し、被成形品を該上型と下型との間に形成されたキャビティに配置して樹脂にて圧縮封止を行う圧縮成形用金型であって、前記上型が、内部に第1流路と前記被成形品を保持する表面に該第1流路と連通する吸着口とが設けられた上圧縮型と、弾性体を介して該上圧縮型を前記相対的に接近・離反可能な方向で変位可能に支持する上主型とを有し、且つ、減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構に接続され前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で前記第1流路に連通する第1密閉領域を備えることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、弾性体を介して被成形品を保持する上圧縮型を変位可能に上主型で支持している。このため、被成形品に全体的及び部分的な厚み誤差があっても適切なクランプを被成形品に対して行うことができる。そして、上圧縮型には内部に第1流路と被成形品を保持する表面に第1流路と連通する吸着口とが設けられ、第1流路には少なくとも一部が変形可能な第1密閉領域が連通している。この第1密閉領域は、減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構に接続されている。このため、上圧縮型が上主型に対して隙間を有してその隙間が変化しても、第1密閉領域を介して吸着口から第1エア吸引機構によるエア吸引力を被成形品に安定して与えることができる。即ち、エア吸引力で被成形品を上圧縮型に簡易的且つ確実に保持することができる。同時に、圧縮封止工程における被成形品と樹脂との接触タイミングなどを正確に制御でき、被成形品の安定した圧縮封止を実現することが可能となる。
なお、更に、前記上型が前記上圧縮型に嵌合される貫通孔の設けられた上枠型を備え、該上枠型が該上圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型と前記下型との間で減圧状態を生じさせる第2エア吸引機構により減圧可能とされている場合には、下型と上枠型とが接触した段階で密封状態を作ることができ、早い段階で上型と下型との間で減圧状態とすることができる。このため、圧縮封止する際に、樹脂の被成形品への充填を速く且つ十分に行うことができる。同時に、樹脂内の空気も排除でき圧縮封止された被成形品(成形品)のボイドを低減することができる。また、減圧することによりキャビティ内のエア溜まりをなくすことができ、欠損のない成形品とすることができる。即ち、圧縮封止工程を短縮して、更に圧縮封止不良を低減することができる。
なお、上型と下型との間を減圧する構成は特に限定されない。しかし、更に、前記上圧縮型には内部に第2流路と前記被成形品を保持する表面を除く前記キャビティ側の表面に該第2流路と連通する吸気口とが設けられ、前記第2エア吸引機構に接続され前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で該第2流路に連通する第2密閉領域を備えてもよい。その場合には、第1密閉領域と第2密閉領域とを同様な構成とすることができ、設計・開発を効率的に行い、より低コスト化を促進することができる。
なお、更に、前記下型の表面に配置される離型フィルムと、該離型フィルムを該下型に吸着させるための第3エア吸引機構と、を備え、前記第1〜第3エア吸引機構が独立して制御される場合は、第1〜第3エア吸引機構の効率的で最適な制御を行うことができる。即ち、圧縮封止工程をより効率的に行うことができ、且つ圧縮封止不良を更に低減することができる。
なお、前記第1密閉領域若しくは第2密閉領域が、伸縮性を有する配管を備えてもよい。その場合には、第1密閉領域若しくは第2密閉領域を簡易的に且つ低コストに構成することができる。
なお、前記上圧縮型を複数備えることで、前記キャビティが前記上型と下型との間に複数並列形成され、該上圧縮型毎に前記被成形品が保持される場合には、被成形品の厚みの違いに応じて被成形品の保持高さが変更されキャビティにおける被成形品の圧縮封止側の面が同位置になる。即ち、被成形品の厚みが違ってもキャビティの体積が一定に保たれる。このため、圧縮封止を行う状態では、並列形成されたキャビティの構造でありながら、被成形品の厚みが違ってもキャビティ毎の封止圧力の差が緩和されて、樹脂漏れなどの圧縮封止不良を防止することができる。同時に、キャビティにおける被成形品の圧縮封止側の面が同位置とされているので、厚みの違う被成形品に関わらず樹脂の部分の厚みを均一にすることができる。
そして、上型と下型との間に並列形成された複数のキャビティを備えているので、上型と下型との相対的な接近・離反という単純な動作で、複数の被成形品が同時に成形可能となる。即ち、複数のキャビティに対して同時に同じ工程による減圧を行うことで、被成形品毎の圧縮封止品質を同等に維持しながら、複数の被成形品の同時圧縮封止を行うことができる。
なお、前記下型が、前記被成形品の圧縮封止される領域の外側を前記上型と把持すると共に前記キャビティと同一数の貫通孔が設けられ一体的に形成された下枠型と、該貫通孔にそれぞれ嵌合して配置される下圧縮型と、を備え、該下枠型が該下圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型との密封が保たれる場合には、被成形品が圧縮封止される前に被成形品の位置がクランプにより固定可能となる。このため、被成形品の圧縮封止される領域の位置ずれに伴う圧縮封止不良を回避できる。そして、圧縮封止する際に下圧縮型の位置が調整可能となることで樹脂量変動が生じていても圧縮封止不良の発生を低減することができる。同時に、密封が保たれることでキャビティからの樹脂の漏れを防止することができる。また、下枠型がキャビティと同一数の貫通孔を備えても一体的に形成されているので、複数の被成形品を同時に成形できるにも拘らず、下型の寸法を小型化することができる。
なお、本発明は、相対的に接近・離反可能な上型と下型とを用いて、被成形品を該上型と下型との間に形成されたキャビティに配置して樹脂にて圧縮封止を行う圧縮成形方法であって、前記上型が、内部に第1流路と前記被成形品を保持する表面に該第1流路と連通する吸着口とが設けられた上圧縮型と、弾性体を介して該上圧縮型を前記相対的に接近・離反可能な方向で変位可能に支持する上主型とを有し、且つ、前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で前記第1流路に連通する第1密閉領域を備え、該第1密閉領域を介してエア吸引力を前記被成形品に与えることで前記被成形品を前記キャビティに配置し、前記圧縮封止を行うことを特徴とする圧縮成形方法とも捉えることができる。
本発明によれば、被成形品に全体的及び部分的な厚み誤差があっても適切なクランプを被成形品に対して行いながら安定して被成形品を圧縮封止することができる。
本発明の第1実施形態の一例が適用された圧縮成形用金型の模式図 本発明の第2実施形態の一例が適用された圧縮成形用金型の上型の一部模式図 本発明の第3実施形態の一例が適用された圧縮成形用金型の模式図 図3における上型の一部を示す模式図 本発明の第4実施形態の一例が適用された圧縮成形用金型の模式図 従来の圧縮成形用金型を示す模式図
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の一例が適用された圧縮成形用金型の模式図である。概略的な特徴について以下説明する。
圧縮成形用金型100は、図1に示す如く、相対的に接近・離反可能な上型112と下型140とを有し、2つの被成形品102(102A、102B)を上型112と下型140との間に(X方向で)並列形成された2つの被成形品102と同一数(2つ)のキャビティに配置して樹脂104(104A、104B)にて圧縮封止を行う。ここで、上型112は、内部に第1流路124と被成形品102を保持する表面に第1流路124と連通する吸着口124Aとが設けられた上圧縮型122(122A、122B)と、弾性体である緩衝ばね128を介して上圧縮型122を相対的に接近・離反可能な方向(Z方向)で変位可能に支持する上主型116とを有する。また、圧縮成形用金型100は、減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構130に接続され上型112内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で第1流路124に連通する第1密閉領域125を備える。ここで、キャビティとは、上型112の上圧縮型122(122A、122B)と下型140の下圧縮型150(150A、150B)と下枠型148とで囲まれる樹脂封止のための空間をいう。
なお、被成形品102は、例えば、半導体チップが搭載された基板(リードフレームを含む)などである。そして、半導体チップが搭載された側の基板の表面が被成形品102の圧縮封止側の面となる。その圧縮封止される領域に半導体チップが搭載されており、圧縮封止される領域の外側に基板のみが存在する構成とされている。樹脂104は、当該圧縮封止される領域を圧縮封止で充填するように所定の形状と重量で予備成形されている。離型フィルム106は、短冊状に分離されており、伸縮可能である。離型フィルム106は、圧縮封止した際のキャビティからの被成形品102の剥離性向上とキャビティ汚れの防止とをすることができる。本実施形態では、被成形品102、樹脂104はそれぞれ、図示せぬローダによりキャビティに配置される。また、本実施形態では、被成形品102A、102Bは、誤差によりその厚みが違うものの同一とされていることから、樹脂104A、104Bとを同一としている。しかし、これに限られるものはなく、被成形品は同一でなくてもよい。
以下、詳細に構成を説明する。
圧縮成形用金型100は、図1に示す如く、図示せぬ固定プラテンに固定された上型112と、固定プラテンに対して接近・離反可能な図示せぬ可動プラテンに取付けられた下型140とを備える。
前記上型112は、図1に示す如く、上主型116と上枠型120と上圧縮型122とを有する。上主型116は、緩衝ばね128を介して上圧縮型122を支持している。このため、上圧縮型122A、122Bがそれぞれ、上主型116に対して相対的に接近・離反可能な方向(Z方向)で独立に変位可能とされている。即ち、圧縮封止を行う状態では、上圧縮型122に対して、下型側から圧力が加わると、緩衝ばね128が圧縮され、上圧縮型122A、122Bそれぞれが上主型116のほうへ移動することとなる。即ち、このように上圧縮型122を個別に緩衝ばね128で支持する構成により、キャビティ毎に、被成形品102の厚みの違いに応じて被成形品102の保持高さを変更しキャビティにおける被成形品102の圧縮封止側の面を2つとも同じ保持高さ(同位置)にすることができる。なお、本実施形態においては、緩衝ばね128として皿ばねが用いられていたが、これに限定されない。
上圧縮型122は、キャビティと同一数(2つ)であり、内部に図示せぬカートリッジヒータを備えている。カートリッジヒータは、特に上圧縮型122を加熱し、所定の温度とするようにされている。また、上圧縮型122には、その内部に第1流路124が設けられている。上圧縮型122A、122Bの下面はそれぞれ、各キャビティの上面を構成し、被成形品102A、102Bをそれぞれ保持する。そして、上圧縮型122の下面のうちの被成形品102を保持する表面に、第1流路124と連通する吸着口124Aが複数設けられている。第1流路124は上圧縮型122の側面で、伸縮性を有する配管に接続されている。伸縮性を有する配管は、例えば変形可能な樹脂製のチューブであり、上型112の外部に配置されて減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構130に接続されている。即ち、伸縮性を有する配管は、上型112内では上圧縮型122の変位に応じて変形可能な第1密閉領域125を構成している。
上圧縮型122の周囲には上枠型120が配置されている。即ち、上枠型120には、上圧縮型122に嵌合される貫通孔が設けられている。また、上枠型120には、上枠流路120Aが設けられている。そして、上枠流路120Aのキャビティ側には吸気口120Bが設けてあり、上型112の外側では、上枠流路120Aが減圧状態を生じさせる第2エア吸引機構131に接続されている。上枠型120は、ばね132を介して上主型116に接続されている。
上枠型120と上圧縮型122との間、及び上圧縮型122Aと上圧縮型122Bとの間には、Oリングなどのシール部材134が吸気口120Bの上側(図1)で配置されている。このため、上枠型120が下型140と離型フィルム106を介して当接した状態で、上枠型120が上圧縮型122に対して相対的に変位したとする。その場合であっても上型112と下型140との間で密閉状態が構成され減圧可能とされている。なお、上枠型120は、上圧縮型122に被成形品102が保持された状態においても、被成形品102で制限されることなく、上圧縮型122に対して移動可能とされている。
前記下型140は、図1に示す如く、下主型144と下枠型148と下圧縮型150とを有する。下主型144は、2つの下圧縮型150A、150Bを支持している。下主型144には、図示せぬカートリッジヒータが設けられており、所定の温度とするようにされている。下枠型148は、上枠型120と上圧縮型122とに対向している。下枠型148は、上圧縮型122に保持される被成形品102の圧縮封止される領域の外側を、上圧縮型122と把持(クランプ)する。また、下枠型148には、上圧縮型122A、122Bそれぞれに対応して2つのキャビティと同一数の貫通孔が設けられ一体的に形成されている。下圧縮型150は、当該貫通孔にそれぞれ嵌合して配置されている。下枠型148には、下枠流路158が設けられている。その下枠流路158は、下圧縮型150との摺動面と上型112に対向する面に吸気口148Aを備え、減圧を生じさせる第3エア吸引機構160に接続されている。下枠型148は、ばね152を介して下主型144に取付られている。そのため、下枠型148は、下圧縮型150に対して移動可能とされている。
下枠型148と下圧縮型150との嵌合する部分で、下枠型148に設けられた吸気口148Aよりも下側(図1)と、下枠型148の上型112と対向する表面とには、Oリングなどのシール部材154、156が設けられている。このため、下型140の表面に、離型フィルム106を吸着することができる。下枠型148が上枠型120と当接した状態では、下枠型148が下圧縮型150に対して相対的に変位しても下型140と上型112との密閉が保たれている。なお、離型フィルムがない場合には、下型140からもキャビティ内を減圧することが可能となる。
次に、上型112の緩衝ばね128及びばね132と、下型140のばね152の強弱関係について説明する。ばね132による力F1と、ばね152による力F2と、緩衝ばね128による力F3との関係は式(1)で示される。なお、力F1〜F3は、それぞれのばね全ての力を合計したものである。
F1<F2<F3 (1)
ここで、緩衝ばね128のすべてが機能していない状態のときの力F4(<F3)では、式(2)が成立する。
F2>F4 (2)
即ち、例えば下枠型148に被成形品102Aを介して上圧縮型122Aのみが当接した状態では、下枠型148が圧縮されず、上圧縮型122Aのみが変位する。しかし、下枠型148に被成形品102を介して上圧縮型122Bも当接した状態となると、下枠型148が圧縮されることとなる。
次に、圧縮成形用金型100の動作について、図1を用いて説明する。
上型112と下型140とが離反された型開き状態において、離型フィルム106を下型140上に配置する。そして、第3エア吸引機構160を動作させる。すると、下枠流路158を介して、下枠型148に設けられた吸気口148Aにエア吸引力が生じる。このため、離型フィルム106が下圧縮型150と下枠型148の表面に倣って吸着される。なお、この状態では、上型112と下型140は圧縮封止する際の一定の温度(例えば175度)とされている。
次に、図示せぬローダにより、被成形品102を上圧縮型122の下面の吸着口124Aまで近づける。このとき、第1エア吸引機構130を動作させる。すると、第1密閉領域125と第1流路124とを介して、上圧縮型122に設けられた吸着口124Aにエア吸引力が生じる。そこで、被成形品102を上圧縮型122の下面に吸着させ、上圧縮型122A、122Bにそれぞれ被成形品102A、102Bを保持させる。また、離型フィルム106上の各キャビティに樹脂104A、104Bを配置する。なお、吸着による被成形品102A、102Bの保持(キャビティへの配置)は同時でなくてもよい。樹脂104の配置は、樹脂104が硬化するまでの時間を合わせるために、可能な限り同時に行う。
次に、下型140を上型112に接近させていく。すると、上枠型120と下枠型148とが離型フィルム106を介して当接して、離型フィルム106が固定される。同時に、上型112と下型140とで密閉状態が構成される。このとき、第2エア吸引機構131の動作により、上枠型120に設けられた上枠流路120Aを介して、上型112と下型140の間に形成されたキャビティの減圧が行われる。
更に、上型112と下型140とを接近させ、ばね132を縮ませて、上圧縮型122と下枠型148とで被成形品102を把持(クランプ)する。このため、被成形品102がしっかり固定される。なお、本実施形態で、被成形品102Aが被成形品102Bよりも厚みが大きいとすると、最初に、上圧縮型122Aと下枠型148とで、被成形品102Aをクランプする。しかし、被成形品102Bを介して上圧縮型122Bと下枠型148とが当接していない状態では、式(2)の関係となる。このため、上圧縮型122Aを支える緩衝ばね128が圧縮されてから、下枠型148は上圧縮型122Bに保持された被成形品102Bをクランプする。即ち、被成形品102A、102Bの圧縮封止側の面は同位置となる。クランプした後は、式(1)の関係に従い、ばね152が圧縮される。
次に、下型140を更に上方に移動させて上型112に接近させていく。そして、各キャビティ内部が一定圧力以下となった状態で、上下方向(1軸方向)で圧縮封止し、型締めを完了させる。
次に、上枠流路120Aを大気開放して、上型112と下型140の型開きをする。そして、図示せぬアンローダが、上型112の所定の位置に移動してきた際に、第1密閉領域125を介して第1流路124に圧縮空気を送る。そして、圧縮封止された被成形品102(成形品)を上圧縮型122から離型させて、アンローダにて上型112から成形品を取り出す。また、下枠流路158を大気開放して、離型フィルム106を移動させる。
このように、本実施形態においては、緩衝ばね128を介して被成形品102を保持する上圧縮型122を変位可能に上主型116で支持している。このため、被成形品102それぞれに全体的及び部分的な厚み誤差があっても、適切なクランプを被成形品102それぞれに対して行うことができる。そして、上圧縮型122には内部に第1流路124と被成形品102を保持する表面に第1流路124と連通する吸着口124Aとが設けられ、第1流路124には変形可能な第1密閉領域125が連通している。この第1密閉領域125は、減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構130に接続されている。このため、上圧縮型122が上主型116に対して隙間を有してその隙間が変化しても、第1密閉領域125を介して吸着口124Aから第1エア吸引機構130によるエア吸引力を被成形品102に安定して与えることができる。即ち、エア吸引力で被成形品102を上圧縮型122に簡易的且つ確実に保持することができる。同時に、圧縮封止工程における被成形品102と樹脂104との接触タイミングなどを正確に制御でき、結果的に被成形品102の安定した圧縮封止を実現することが可能となる。
また、更に、上型112が上圧縮型122に嵌合される貫通孔の設けられた上枠型120を備え、上枠型120が上圧縮型122に対して相対的に変位しても上型112と下型140との間で第2エア吸引機構131により減圧可能とされている。このため、下型140と上枠型120とが接触した段階で密封状態を作ることができ、早い段階で上型112と下型140との間で減圧状態とすることができる。このため、圧縮封止する際に、樹脂104の被成形品102への充填を速く且つ十分に行うことができる。同時に、樹脂104内の空気も排除でき成形品のボイドを低減することができる。また、減圧することによりキャビティ内のエア溜まりをなくすことができ、欠損のない成形品とすることができる。即ち、圧縮封止工程を短縮して、更に圧縮封止不良を低減することができる。
また、更に、下型140の表面に配置される離型フィルム106と、離型フィルム106を下型140に吸着させるための第3エア吸引機構160と、を備え、第1〜第3エア吸引機構130、131、160が独立して制御されている。このため、第1〜第3エア吸引機構130、131、160の効率的で最適な制御を行うことができる。即ち、圧縮封止工程をより効率的に行うことができ、且つ圧縮封止不良を更に低減することができる。
また、第1密閉領域125が、伸縮性を有する配管を備えているので、第1密閉領域125を簡易的に且つ低コストに構成することができる。
また、上圧縮型122を2つ備えることで、キャビティが上型112と下型140との間に2つ並列形成され、上圧縮型122毎に被成形品102が保持されている。このため、被成形品102の厚みの違いに応じて被成形品102の保持高さが変更されキャビティにおける被成形品102の圧縮封止側の面が同位置になる。即ち、被成形品102の厚みが違ってもキャビティの体積が一定に保たれる。このため、圧縮封止を行う状態では、並列形成されたキャビティの構造でありながら、被成形品102の厚みが違ってもキャビティ毎の封止圧力の差が緩和されて、樹脂漏れなどの圧縮封止不良を防止することができる。同時に、キャビティにおける被成形品102の圧縮封止側の面が同位置とされているので、厚みの違う被成形品102に関わらず樹脂104の部分の厚みを均一にすることができる。
そして、本実施形態では、上型112と下型140との間に並列形成された2つのキャビティを備えているので、上型112と下型140との相対的な接近・離反という単純な動作で、2つの被成形品102が同時に成形可能となる。即ち、2つのキャビティに対して同時に同じ工程による減圧を行うことで、被成形品102毎の圧縮封止品質を同等に維持しながら、2つの被成形品102の同時圧縮封止(圧縮成形)を行うことができる。
また、下型140は、被成形品102の圧縮封止される領域の外側を上型112と把持(クランプ)すると共にキャビティと同一数の貫通孔が設けられ一体的に形成された下枠型148と、貫通孔にそれぞれ嵌合して配置される下圧縮型150と、を備え、下枠型148が下圧縮型150に対して相対的に変位しても上型112との密封が保たれている。このため、被成形品102が圧縮封止される前に被成形品102の位置がクランプにより固定可能となる。即ち、被成形品102の圧縮封止される領域の位置ずれに伴う圧縮封止不良を回避できる。そして、圧縮封止する際に下圧縮型150の位置が調整可能となることで樹脂量変動が生じていても圧縮封止不良の発生を低減することができる。同時に、密封が保たれることでキャビティからの樹脂104の漏れを防止することができる。また、下枠型148がキャビティと同一数の貫通孔を備えても一体的に形成されているので、2つの被成形品102を同時に成形できるにも拘らず、下型140の寸法を小型化することができる。
また、キャビティに配置される樹脂104が、所定の形状と重量で予備成形されているので、圧縮封止に用いる樹脂量の変動を少なくできる。同時に、樹脂104の扱いが容易で、且つその管理も容易となる。
また、樹脂104は、短冊状に分離された離型フィルム106でキャビティに配置されているので、樹脂104の搬送手段の配置を自在とすることができる。また、離型フィルム106の余分な部分を極力低減できるので、離型フィルム106を有効活用することができる。
即ち、本実施形態によれば、被成形品102に全体的及び部分的な厚み誤差があっても適切なクランプを被成形品102に対して行いながら安定して被成形品102を圧縮封止することができる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
第1実施形態においては、緩衝ばね128だけで上圧縮型122を支持するように構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図2に示す第2実施形態の如く、ガイドピン223を用いて、上主型216に対する上圧縮型222(222A、222B)の横方向(X方向)への移動を制限するようにしてもよい。以下に具体的に説明する。
上主型216には、貫通孔216Aが複数設けられている。貫通孔216Aは、その上端部が頭部受け孔216AA、その下端部がばね受け孔216AC、上端部と下端部の間がピン孔216ABとされている。ガイドピン223は、複数の貫通孔216Aに挿入され相対的に接近・離反可能な方向(Z方向)で変位可能とされている。ガイドピン223の頭部は、ピン孔216ABよりも大径に設定されて、頭部受け孔216AAに収容されている。このため、ガイドピン223の頭部で上主型216に対して脱落防止構造が構成されている(頭部受け孔216AAの内径は、ピン孔216ABの内径よりも大きい)。ガイドピン223の先端部(下端部)は、上圧縮型222の上面に取付けられており、ガイドピン223と上圧縮型222とは一体化されている。緩衝ばね228は、ばね受け孔216ACに配置され、その緩衝ばね228の中心をガイドピン223が貫通している。緩衝ばね228は、いわゆる上主型216から吊り下げられた状態の上圧縮型222に対して、常に下型側に付勢している。即ち、緩衝ばね228は、上主型216と上圧縮型222との間に配置され上主型216と上圧縮型222とを離反させるように付勢を与えている。
また、第1実施形態においては、キャビティ内を減圧するのに上枠型120に上枠流路120Aを設けていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図3の第3実施形態の如く、上圧縮型322を介してキャビティ内を減圧してもよい。以下に具体的に説明する。
上型312の上主型316には、複数の流路316Bが形成されている。そして、上圧縮型322(322A、322B)の内部には、第2流路326が第1流路324とは別に設けられている。第2流路326は、被成形品302(302A、302B)を保持する表面を除くキャビティ側の表面(上圧縮型322の下面)に設けられた吸気口326Aと連通している。第2流路326と流路316Bとは伸縮性を有する配管329で接続されている(図4)。そして、流路316Bは、第2エア減圧機構331に接続されている。伸縮性を有する配管329は、上主型316と上圧縮型322との距離変動に応じて変形可能である。即ち、流路316Bと伸縮性を有する配管329とで第2密閉領域327が形成されている。第2密閉領域327のうち緩衝ばね328の中心を伸縮性を有する配管329が設けられた場合(IV(A))を図4(A)に、そうでない場合(IV(B))を図4(B)に示す。伸縮性を有する配管329として、例えば、変形可能な樹脂製のチューブでもよいし、金属製のベローズ(成形あるいは溶接)などであってよい。特に溶接ベローズなどであれば、その伸縮する部分のばね定数を調整でき、且つ左右方向(X方向)への動きを規制することもできる(場合により、緩衝ばねを不要とすることもできる)。なお、他の構成は、上記実施形態と同一なので、符号下二桁を同一とし、説明を省略する。
このように、本実施形態では、第1密閉領域325と第2密閉領域327とを同様な構成とすることができ、設計・開発を効率的に行い、より低コスト化を促進することができる。
また、上記実施形態においては、上圧縮型と上枠型との間にシール部材を設けていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示す第4実施形態の如くであってもよい。本実施形態では、上枠型420の外周に更に上固定枠418が設けられ、上固定枠418が上主型416に固定されている。そして、上固定枠418と上枠型420との間にシール部材434が設けられている。上主型416に流路416A、416Bが設けられ、流路416Bが図示せぬ第2エア吸引機構431に接続されている。上枠型420と上圧縮型422(422A、422B)との間、及び上圧縮型422Aと上圧縮型422Bの間のシール部材はなく、それらの隙間から、キャビティ内の減圧を行うことができる。一方、上圧縮型422の内部には第1流路424のみが形成され、第1流路424は伸縮性を有する配管を介して上主型416に設けられた流路416Aに接続している。流路416Aは、図示せぬ第1エア吸引機構430に接続されている。即ち、第3実施形態を示す図4(A)、(B)の第2密閉領域327の構成が、本実施形態の第1密閉領域425の構成とされている。なお、その他の構成は、第1実施形態と同一なので、符号下二桁の数字を同一として説明は省略する。
上記実施形態においては、下枠型の位置を調整する機構が採用されていないが、そのような機構が設けられていてもよい。その場合には、特に離型フィルムの破損などを防止でき、離型フィルムの再利用を促進することができる。
また、上記実施形態においては、2つのキャビティを備えていたが、本発明はこれに限定されない。1つのキャビティであってもよいし、3つ以上のキャビティであってもよい。そして複数のキャビティを備えていても、必ずしもすべてのキャビティを使用する必要はなく、適宜いずれか1つ以上のキャビティのみを使用することもできる。
また、上記実施形態においては、上型が固定プラテンに取付られ固定されていたが、本発明はこれに限定されず、下型が固定プラテンに取付られ固定されて、上型が接近・離反可能な方向において移動可能とされていてもよい。
また、上記実施形態においては、前記上型が前記上圧縮型に嵌合される貫通孔の設けられた上枠型を備え、該上枠型が該上圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型と前記下型との間で減圧可能とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上枠型を備えなくてもよいし、必ずしもキャビティの減圧が可能とされていなくてもよい。
また、上記実施形態においては、前記第1密閉領域若しくは第2密閉領域が、伸縮性を有する配管を備えていたが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、前記第1密閉領域と第2密閉領域のいずれもが伸縮性を有する配管でなくてもよく、第1密閉領域と第2密閉領域とは上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能な構成とされていればよい。
また、上記実施形態においては、前記下型は、前記被成形品の圧縮封止される領域の外側を前記上型と把持すると共に前記キャビティと同一数の貫通孔が設けられ一体的に形成された下枠型と、該貫通孔にそれぞれ嵌合して配置される下圧縮型と、を備え、該下枠型が該下圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型との密封が保たれていたが、本発明はこれに限定されない。例えば下型が下枠型と下圧縮型とに分かれている必要はない。また、下枠型が一体でなく、貫通孔毎に分離していてもよい。更に、前記密封が必ずしも必要とされていない。
また、上記実施形態においては、キャビティに配置される樹脂は所定の形状と重量で予備成形されていたが、本発明はこれに限定されずに、粉状、粒状の樹脂でもよいし、液状の樹脂であってもよい。
また、上記実施形態においては、離型フィルムは短冊状とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、樹脂は、連続した離型フィルムでキャビティに配置されてもよい。その場合には、樹脂をキャビティに搬送するのが容易となり、且つ使用した離型フィルムの回収も容易となる。或いは、下型に離型フィルムを用いなくてもよい。
本発明の圧縮成形用金型は、例えば半導体チップが搭載された基板(リードフレームを含む)等の被成形品を樹脂にて圧縮封止する用途などに広く用いることができる。
1、100、300、400…圧縮成形用金型
2、102、102A、102B、302、302A、302B、402A、402B…被成形品
4、104、104A、104B、304A、304B、404A、404B…樹脂
6、106、306、406…離型フィルム
12、112、212、312、412…上型
16、116、216、316、416…上主型
20、120、220、420…上枠型
22、122、122A、122B、222、222A、222B、322、322A、322B、422、422A、422B…上圧縮型
31、131、331、431…第2エア吸引機構
32、52、132、152、232、332、352、432、452…ばね
34、54、56、134、154、156、334、354、356、434、454、456…シール部材
40、140、340、440…下型
44、144、344、444…下主型
48、148、348、448…下枠型
50、150、150A、150B、350A、350B、450A、450B…下圧縮型
58、158、358、458…下枠流路
60、160…第3エア吸引機構
120A…上枠流路
120B、148A、326A…吸気口
124、324、424…第1流路
124A…吸着口
125、325、425…第1密閉領域
128、228、328、428…緩衝ばね
130、330、430…第1エア吸引機構
223…ガイドピン
316B、416A、416B…流路
326…第2流路
327…第2密閉領域
418…上固定枠

Claims (8)

  1. 相対的に接近・離反可能な上型と下型とを有し、被成形品を該上型と下型との間に形成されたキャビティに配置して樹脂にて圧縮封止を行う圧縮成形用金型であって、
    前記上型は、内部に第1流路と前記被成形品を保持する表面に該第1流路と連通する吸着口とが設けられた上圧縮型と、弾性体を介して該上圧縮型を前記相対的に接近・離反可能な方向で変位可能に支持する上主型とを有し、且つ、
    減圧状態を生じさせる第1エア吸引機構に接続され前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で前記第1流路に連通する第1密閉領域を備える
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  2. 請求項1において、更に、
    前記上型は前記上圧縮型に嵌合される貫通孔の設けられた上枠型を備え、
    該上枠型が該上圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型と前記下型との間で減圧状態を生じさせる第2エア吸引機構により減圧可能とされている
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  3. 請求項2において、更に、
    前記上圧縮型には内部に第2流路と前記被成形品を保持する表面を除く前記キャビティ側の表面に該第2流路と連通する吸気口とが設けられ、
    前記第2エア吸引機構に接続され前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で該第2流路に連通する第2密閉領域を備える
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  4. 請求項2または3において、更に、
    前記下型の表面に配置される離型フィルムと、該離型フィルムを該下型に吸着させるための第3エア吸引機構と、を備え、
    前記第1〜第3エア吸引機構が独立して制御される
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、更に、
    前記第1密閉領域若しくは第2密閉領域は、伸縮性を有する配管を備える
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記上圧縮型を複数備えることで、前記キャビティが前記上型と下型との間に複数並列形成され、
    該上圧縮型毎に前記被成形品が保持される
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記下型は、前記被成形品の圧縮封止される領域の外側を前記上型と把持すると共に前記キャビティと同一数の貫通孔が設けられ一体的に形成された下枠型と、該貫通孔にそれぞれ嵌合して配置される下圧縮型と、を備え、
    該下枠型が該下圧縮型に対して相対的に変位しても前記上型との密封が保たれる
    ことを特徴とする圧縮成形用金型。
  8. 相対的に接近・離反可能な上型と下型とを用いて、被成形品を該上型と下型との間に形成されたキャビティに配置して樹脂にて圧縮封止を行う圧縮成形方法であって、
    前記上型は、内部に第1流路と前記被成形品を保持する表面に該第1流路と連通する吸着口とが設けられた上圧縮型と、弾性体を介して該上圧縮型を前記相対的に接近・離反可能な方向で変位可能に支持する上主型とを有し、且つ、前記上型内に設けられるとともに少なくとも一部が変形可能で前記第1流路に連通する第1密閉領域を備え、
    該第1密閉領域を介してエア吸引力を前記被成形品に与えることで前記被成形品を前記キャビティに配置し、前記圧縮封止を行う
    ことを特徴とする圧縮成形方法。
JP2010186384A 2010-08-23 2010-08-23 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法 Active JP5409549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186384A JP5409549B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186384A JP5409549B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012040843A JP2012040843A (ja) 2012-03-01
JP5409549B2 true JP5409549B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=45897665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010186384A Active JP5409549B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5409549B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6438772B2 (ja) * 2015-01-09 2018-12-19 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形装置
TWI787417B (zh) * 2018-02-09 2022-12-21 日商山田尖端科技股份有限公司 壓縮成形用模具及壓縮成形裝置
JP7018377B2 (ja) * 2018-11-26 2022-02-10 Towa株式会社 成形型、樹脂成形装置、樹脂成形品の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5196925B2 (ja) * 2007-09-13 2013-05-15 住友重機械工業株式会社 樹脂封止金型
JP5153549B2 (ja) * 2008-09-30 2013-02-27 Towa株式会社 基板供給等の共用作業体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012040843A (ja) 2012-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012035433A (ja) 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法
JP2007307766A (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法
KR101419643B1 (ko) 수지밀봉장치 및 수지밀봉방법
JP5409549B2 (ja) 圧縮成形用金型及び圧縮成形方法
JP6649752B2 (ja) 圧縮成形方法及び圧縮成形装置
JP6557428B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
TW201832299A (zh) 樹脂密封方法及樹脂密封裝置
JP6856314B2 (ja) 樹脂成形金型
JP6779209B2 (ja) 電子部品を有するキャリアのオーバーモールド制御用の金型、成形装置および方法ならびに成形品
KR20190085847A (ko) 수지 밀봉 장치 및 수지 밀봉 방법
JP5877083B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
TWI656006B (zh) Resin forming device
WO2018139631A1 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
TWI629163B (zh) 沖壓機構、沖壓方法、壓縮成形裝置以及壓縮成形方法
JP2011224911A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
JP2005324341A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP7391051B2 (ja) 電子部品封止用の金型、その金型用インサート、インサートの製造方法および電子部品の封止方法
JP5234971B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
TWI829565B (zh) 樹脂密封裝置
TW201938348A (zh) 樹脂成形裝置以及樹脂成形品的製造方法
JP5513337B2 (ja) 樹脂封止成形型装置及び該樹脂封止成形型装置用外気遮断部材
JP2005144968A (ja) 金型装置
JP6096081B2 (ja) 樹脂封止金型、樹脂封止方法、および樹脂封止金型のクリーニング方法
KR20130006459U (ko) 반도체 소자 몰딩 장치
JP2018094855A (ja) 樹脂成形装置および樹脂成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5409549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250