JP5407839B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、全体照明及び部分照明のどちらか一方を選択的に実行可能な照明装置に関する。
従来から周知のように、車内には、車内を一様に照らす照明灯具として例えば車内天井等にルームランプ(特許文献1等参照)が設けられている。ルームランプは、光源として例えば電球が使用されている。また、車内照明には、特定の狭い領域のみにスポット的に照明を当てたいニーズがある。よって、ルームランプ用の光源とスポットランプ用の光源とを1つの筐体内に一体に組み込んで、2状態の照明を可能とした照明装置が考案されている。
図17に、車内照明及びスポット照明のどちらかで照明が可能な切換式の照明灯具81を図示する。照明灯具81の装置ケース82内には、中央寄りの位置にルームランプ用光源として電球83が配置されている。また、装置ケース82内には、スポットランプ用光源として電球83の両側に一対の高輝度LED84,84が配置されている。そして、照明灯具81のスイッチが車内照明側に操作されると、電球83が点灯して車内一帯が照明され、逆にスイッチがスポット照明側に操作されると、今度は高輝度LED84,84が点灯して特定領域のみがスポット照明される。
特開2008−150008号公報
ところで、この種の切換式照明灯具81は、電球83と高輝度LED84という種類の異なる2つの光源を持つものである。よって、装置ケース82には、それぞれの光源に応じた部品を配置しなくはならないので、その分だけ装置ケース82、即ち照明灯具81が大型化してしまう問題があった。また、電球83は淡い電球色で光るのに対し、高輝度LED84は昼光色で光るので、それぞれの使用時に光の印象が異なる。よって、灯具としての統一感に欠け、インテリアデザインの面からも問題があった。
本発明の目的は、装置サイズを小型化することができるとともに、全体照明と部分照明とで光の印象に統一感を持たすことができる照明装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、装置ケースの表面に光出口として設けられた面状光透過部と、当該装置ケースの内部において該面状光透過部の少なくとも一方の端部に、ケース幅方向に倒して設けられた全体照射用の第1指向性光源と、前記面状光透過部の表面及び裏面のいずれか一方に設けられた透光性の光調整部材と、前記装置ケースの内底面において前記光調整部材に対し間隔を空けて配置された反射部材と、前記装置ケースの内底面においてケース厚さ方向に立てて配置された部分照明用の第2指向性光源とを備え、前記光調整部材は、前記第1指向性光源から入射した照射光を、該第1指向性光源の照射軸と直交する方向に拡散する拡散効果と、その入射側に折り返す反射効果とを有し、全体照明の際には、前記反射部材の反射効果と前記光調整部材の反射効果との互いの光反射効果によって該第1指向性光源の光を前記面状光透過部の他端まで導く導光効果と、前記光調整部材の拡散効果との複合効果によって、前記面状光透過部を面全体に亘って光らせて照明を行い、部分照明の際には、該第2指向性光源の照射光を、前記反射部材の第1光透過孔と前記光調整部材の第2光透過孔とから外部に導いて照明を行うことを要旨とする。
この構成によれば、全体照明の光源と部分照明の光源とを、ともに指向性光源という同じ種類の光源とした。ところで、この種の指向性光源は部品サイズを小さく抑えられるという利点がある。よって、本構成のように、全体照明と部分照明との光源をともに指向性光源とすれば、例えばこれら照明光源の一方に電球を使用していた場合に比べて、その分だけ装置を小型化することが可能となる。また、全体照明時の照射光と部分照明時の照射光とで同じ種類の光が出されることになるので、照明の明かりに統一感を持たせることも可能となる。
また、全体照明時に第1指向性光源が点灯すると、この照射光の一部が光調整部材の拡散効果により指向性光源の照射軸に対して垂直に交わる直交方向に拡散されて、面状光透過部から外部に放射される。また、反射効果をも有する光調整部材と反射部材とを向き合わせて配置することにより生じる導光効果により、この2者間に通した照射光が、その照射方向(照射軸方向)に導かれるので、指向性光源の反射光の多くがケース反対側の端部にまで届くようになる。このため、全体照明として第1指向性光源を採用しても、同光源の光が面状光透過部(発光面)に広く行き渡って面発光するので、室内を広く照明することが可能となる。よって、全体照明の光源に第1指向性光源を使用しても、広範囲に明るい光を照射することが可能である。
ここで、「光源の照射軸」とは、光源からの配光(光束)分布の中心軸を言い、この照射軸上では、光源から等距離の位置において、単位面積当たりの光束量がおよそ最大となるような性質を有する。なお、この中心軸は、例えば、電球や砲弾型のLEDにおける構造的(幾何学的)な対称軸を必ずしも意味するものではない。
本発明では、前記第1光透過孔には、表面からの光を反射可能で、かつ裏面からの光を透過可能な光反射透過部が、前記第1光透過孔を塞ぐように設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、反射部材に第1光透過孔を形成しても、第1光透過孔を塞ぐ光反射透過部材によって、反射部材の全域に反射材を行き渡らせることが可能となる。このため、第1指向性光源を点灯させて全体照明を行う場合に、第2指向性光源の部分でも光を反射させることが可能となるので、全体照明を光ムラのない均一で明るい照明とすることが可能となる。
本発明では、前記第1指向性光源は、互いに対向する向きをとって前記面状光透過部の両端部に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、発光部の両端部に全体照明の光源を配置したので、発光部の両側をともに明るく照らし出すことが可能となる。このため、例えば光源の照射光の照射軸方向において片側のみが明るく、もう片側が暗くなってしまうような照明状態をとり難くすることが可能となる。
本発明では、前記第1指向性光源は、複数の光源体から構成され、前記面状光透過部の両端部において一方側に配置された前記第1指向性光源の各々の前記光源体と、それらと対向するもう一方側に配置された前記第1指向性光源の各々の前記光源体とは、その前記第1指向性光源の照射軸方向に対する直交方向において交互に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、面状光透過部の両端部において一方側に配置された複数の光源体の間が、これらと対向する位置に配置された光源体の光によって照明される。このため、面状光透過部の両端部の一方側に配置された隣同士の光源体の間が、対向する光源によって光が補われるので、照明装置をより均一に面発光させることが可能となる。
本発明では、照明装置の照明モードを、照明を行わないオフモードと、前記第1指向性光源のみを光源とする前記全体照明を行う第1照明モードと、第2指向性光源のみを光源とする前記部分照明を行う第2照明モードと、前記第1指向性光源及び第2指向性光源の両方を光源とする前記全体照明を行う第3照明モードとに切り換える照明状態切換手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、これら複数モードでの照明が可能となるので、1つの照明装置において多様な形式で室内を照明することが可能となる。また、第1指向性光源と第2指向性光源とを両方灯す第3照明モードの場合には、2つの光源から光を照射するので、室内をより明るく照明することが可能となる。
本発明では、前記第1指向性光源及び前記第2指向性光源からのそれぞれの照射光を調光する調光手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、第1指向性光源や第2指向性光源の光強度にばらつきがあっても、調光手段によって各光源の光量を制御することにより、全体として統一感のある光を照明することが可能となる。よって、演色性の高い照明光を照射することが可能となる。
本発明によれば、装置サイズを小型化することができるとともに、全体照明と部分照明とで光の印象に統一感を持たすことができる。
一実施形態における照明装置が設置された車内の外観を示す斜視図。 照明装置の外観を示す斜視図。 照明装置の具体的構成を示す分解斜視図。 照明装置の内部構造を示す縦断面図。 照明装置の光源であるLEDの配置位置を示す模式図。 光拡散フィルムの外観を示す平面図及びその部分拡大図。 光拡散フィルムの表面形状を示す拡大斜視図。 照明装置の各種部品の配置関係を示す平面図。 照明装置の電気構成を示すブロック図。 光拡散フィルムで光が拡散及び屈折する状態を示す説明図であり、(a)は入射角が臨界角よりも小さい場合、(b)は入射角が臨界角よりも大きい場合、(c)は入射が臨界角とほぼ同じ値をとる場合の説明図。 照明装置が第1室内照明モードのときの状態を示す動作図。 室内証明時に孔部分が暗く映り込まない原理を示す説明図。 照明装置がスポット照明モードのときの状態を示す動作図。 照明装置が第2室内照明モードのときの状態を示す動作図。 別例における照明装置の一例を示す縦断面図。 別例における照明装置の一例を示す縦断面図。 従来における照明装置の構成を示す縦断面図。
以下、本発明を具体化した照明装置の一実施形態を図1〜図14に従って説明する。
図1に示すように、車両1の車内天井には、車内を照明する灯具として照明灯具2が設けられている。この照明灯具2は、車内全体を照明する室内照明(全体照明)と、車内特定の狭い領域を部分的に照明するスポット照明(部分照明)との2パターンの照明が可能である。図1では、室内照明の照明領域を破線で図示し、スポット照明の照明領域を太線矢印で図示する。なお、照明灯具2が照明装置に相当する。
この照明灯具2には、照明灯具2の照明モードを切り換える際に操作するスライド式の操作スイッチ3が設けられている。この操作スイッチ3が各位置に操作されることにより、照明灯具2の照明モードが、消灯状態をとるオフモードや、照明態様が各々異なる各種動作モード(室内照明、スポット照明)に設定される。なお、通常の場合、車両ドア4が開操作されると、照明灯具2が室内照明状態となる。なお、操作スイッチ3が照明状態切換手段を構成する。
図3に示すように、照明灯具2には、照明灯具2の本体ケース5の基材部分として長四角平板形状をなしたベース部材6が設けられている。このベース部材6には、ベース部材6を上から閉じる上蓋としてカバー7が例えばネジ8により取り付け固定されている。カバー7におけるネジ8の取り付け先であるネジ取付部9は、カバー7の段差部10に設けられ、この段差部10にネジ用蓋11を取り付けることにより、ネジ取付部9に螺着されたネジ8が外部に露出しないように意匠性が確保されている。なお、本体ケース5が装置ケースに相当する。
図2及び図3に示すように、カバー7には、その中央から反ネジ側端部までの一帯に亘り、本体ケース5の外壁であるカバー上壁を長四角形状に刳り抜くことにより開口部12が形成されている。この開口部12には、照明灯具2の光出口として平面形状(板形状)のレンズ13が取り付けられている。本例の照明灯具2は、レンズ13の表面全域から光を照射させる面発光によって周囲を照明する。レンズ13は、ダイヤカット形状をとり、発光面の面全体が光るように面発光の均一化を補助する。レンズ13は、自身の端縁に形成された複数の引掛部14を、開口部12の周縁に形成された対応する引掛穴15に各々係止することにより、カバー7に組み付けられている。また、本例の照明灯具2は、カバー7側のみから光を照射する片面発光式となっている。なお、レンズ13が面状光透過部に相当する。
図3、図4及び図5に示すように、ベース部材6において照明灯具2のケース幅方向(図3のX軸方向)の両端には、互いに向き合う位置状態で一対の光源ユニット16が取り付けられている。これら光源ユニット16は、照明灯具2の長手方向(図3のY軸方向)に沿って等間隔に配置された複数の室内照明用の室内照明LED17,17…(以降、室内照明LEDと記す)と、これら室内照明LED17,17…が実装された長細い板形状のLED基板18とからなる。なお、照明灯具2の光源としてLED17を使用するのは、LED17には長寿命であるという利点があるため、光源交換等の作業の手間を省けるからである。また、LED基板18の端部(図3の手前側端部)には、室内照明LED17を電機接続するための一対の基板端子19,19(片側のみ図示)が設けられている。これら室内照明LED17は、ケース幅方向に沿って倒し配置されている。なお、光源ユニット16が第1指向性光源に相当し、室内照明LED17が光源体に相当する。
これら光源ユニット16,16は、ベース部材6の幅方向両端部に折り曲げ形成された立設片20,20に、例えば接着テープ等によって各々縦向き(垂直方向)に取り付けられている。このため、室内照明LED17は、レンズ13の発光面に対して平行方向(以降、図5に示す発光方向Kcと記す)に光を照射する。即ち、室内照明LED17の照射軸は、レンズ13の発光面に対して垂直な位置関係となる。なお、発光方向Kcは、室内照明LED17の照射軸をとることに加え、照明灯具2の長手方向に対して垂直方向をとることも含む。
また、本例の照明灯具2の照明構造は、幅方向端部から照射される室内照明LED17の光を、照明灯具2のケース厚さ方向(図3のZ軸方向)に導いてレンズ13から照明光として引き出す方式である。室内照明LED17に前述の配置位置をとらせるのは、室内照明LED17自体がレンズ13に映り込ませずに、点灯の見栄えをよくするためである。また、図5に示すように、室内照明LED17は、照明灯具2のケース幅方向において一方の側に位置するものと、同じ幅方向においてもう一方の側に位置するものが、発光方向Kcに対して垂直に交わる直交方向Khおいて互い違いに配置されている。なお、発光方向Kcが照射軸方向に相当する。
また、ベース部材6の上面、即ち照明灯具2のケースで見ると内底面6aには、表面に光反射作用を持つ薄板形状の反射板21が、ある一定間隔を空けた状態で例えば接着テープ等により取り付け固定されている。この反射板21は、対向する一対の光源ユニット16の間に、ケース厚さ方向においてレンズ13と所定距離を開けて配置されている。反射板21は、室内照明LED17からの照射光をレンズ13側に反射させるために働くもので、例えばPET(Poly Ethylene Terephthalate)により形成されている。内底面6aには、一対の座部6b,6bが設けられ、この座部6b,6bに反射板21が取り付け支持されている。なお、反射板21が反射部材に相当する。
図3、図4、図6及び図7に示すように、レンズ13の裏面には、入力光を集光して照射する働きを持つ光拡散フィルム22が取り付けられている。光拡散フィルム22は、例えばプリズムシートとも呼ばれるもので、薄い樹脂シート(樹脂フィルム)により形成されている。更に詳しく言うと、表面側(レンズ13側)がアクリル系樹脂により形成されるとともに、裏面側(反射板21側)がポリエステルフィルム層からなる2重構造をとっている。本例の光拡散フィルム22は、反射板21に対して所定間隔(隙間)を空けた状態で、図3に示すように、自身の周縁に形成された複数の係止舌片23を、引掛穴15,15を連続して繋ぐ開口周縁の切込部24に挿し込むことによりカバー7に取り付けられている。なお、光拡散フィルム22が光調整部材に相当する。
図6及び図7に示すように、光拡散フィルム22の表面には、フィルム幅方向(X軸方向)に沿って一帯に亘って延びる線の細い溝25,25…が、フィルム長さ方向(Y軸方向)に沿って等間隔に並ぶ配置状態をとって複数形成されている。これら溝25,…は、奥に向かうに従い深さ幅が連続的に小さくなる断面三角形状の穴形状をとり、所定の溝角度θ(例えば、60度〜120度の間の角度)が付けられている。また、隣同士の溝間には、これら溝25,25を切ることによってできる断面三角形状の山部26が複数形成されている。即ち、光拡散フィルム22の表面には、断面三角形状の溝25と山部26が、フィルム長さ方向に沿って交互に形成された形状をとっている。光拡散フィルム22は、裏面22aから取り込んだ光を、表面側に拡散出力するとともに裏面側に反射放出する。
図6に示すように、光拡散フィルム22は、自身に切られた溝25の延びる方向(同図の溝方向Mc)が室内照明LED17の発光方向Kcと平行方向をとる配置向きをとってカバー7に取り付けられている。更に、図4に示すように、反射板21と光拡散フィルム22との間には、所定間隔を空けて配置することにより空間領域が形成され、この空間領域が室内照明LED17の照射光が通る光通過領域27となっている。
図3、図4及び図8に示すように、本体ケース5の内底面6aには、スポット照明時の光源としてスポット照明LED28が取り付けられている。スポット照明LED28は、室内照明LED16と同じLEDで構成されている。スポット照明LED28は、レンズ13の下方位置において、照明灯具2の長手方向、即ちケース長さ方向に沿って並んで一対配置されている。スポット照明LED28は、本体ケース5の厚さ方向に沿って立てて配置され、反射板21を介してレンズ13及び光拡散フィルム22に向けて光が照射される。なお、スポット照明LED28が第2指向性光源に相当する。
この場合、反射板21には、スポット照明LED28の照射光の通路として反射板側光透過孔29が複数貫設されている。これら一対の反射板側光透過孔29,29は、例えば円形状に形成されるとともに、照明灯具2の厚さ方向において各スポット照明LED28,28の真上に配置されている。なお、反射板側光透過孔29が第1光透過孔に相当する。
また、光拡散フィルム22にも、スポット照明LED28の照射光の通路としてフィルム側光透過孔30が複数貫設されている。フィルム側光透過孔30,30は、例えば円形状に形成されるとともに、照明灯具2の厚さ方向において各スポット照明LED28,28の真上に配置されている。スポット照明LED28,28が点灯すると、スポット照明LED28,28の光が反射板側光透過孔29,29及びフィルム側光透過孔30,30を通って外部に導かれ、スポット照明状態をとる。なお、フィルム側光透過孔30が第2光透過孔に相当する。
図3に示すように、本体ケース5の内底面6aには、照明灯具2の各種電装部品が実装された基板31がテープ部材31aを介して取り付け固定されている。この基板31には、操作スイッチ3がどの位置に操作されたのかを検出するスイッチ回路32が実装されている。操作スイッチ3のスイッチ操作に応じてスイッチ回路32の接点が切り換わると、照明灯具2の照明モードが各モードに設定される。
基板31には、一対の光源ユニット16,16と基板31とを接続する内部配線(図示略)の基板31における接続箇所として内部配線接続回路33が実装されている。また、基板31には、照明灯具2の内部から外部に引き出される外部配線(図示略)の基板31における接続箇所として外部配線接続回路34が実装されている。更に、ベース部材6の底壁には、外部配線の引き出し孔として配線通し孔35が貫設されている。この配線通し孔35には、外部配線を取り付け固定するブッシング36が取り付け可能となっている。
図9に示すように、照明灯具2には、照明灯具2の点灯消灯を制御するコントローラ37が設けられている。コントローラ37には、入力側に操作スイッチ3が接続されるとともに、出力側に室内照明LED17及びスポット照明LED28が接続されている。コントローラ37は、操作スイッチ3から入力するスイッチ信号に基づき、室内照明LED17及びスポット照明LED28に流れる電流を制御することにより、照明灯具2の点灯消灯を切り換える。
コントローラ37には、照明灯具2の動作モードを管理する点灯制御部38が設けられている。点灯制御部38は、操作スイッチ3の操作位置に応じて、照明灯具2の照明モードを各モードに設定する。例えば、照明モードとしては、照明灯具2を消灯させるオフモード、室内照明LED17のみを点灯させて室内照明を行う第1室内照明モード、スポット照明LED28のみを点灯させてスポット照明を行うスポット照明モードと、室内照明LED17及びスポット照明LED28の両方を点灯させて室内照明を行う第2室内照明モードの各モードがある。なお、点灯制御部38が照明状態切換手段を構成する。
車内には、室内照明LED17やスポット照明LED28から光を調光する際に操作する回転操作式の操作ボリューム39が設けられている。この操作ボリューム39は、例えば室内照明LED17及びスポット照明LED28のそれぞれに設けられ、操作スイッチ3の近傍に配置される。また、操作ボリューム39は、その操作量に応じた操作信号がコントローラ37に出力される。そして、操作ボリューム39を一方側に操作すると光強度が強くなり、操作ボリューム39を他方側に操作すると光強度が弱くなる。
コントローラ37には、操作ボリューム39からの操作信号を基に、室内照明LED17及びスポット照明LED28を調光する調光制御部40が設けられている。調光制御部40は、操作ボリューム39の操作量に応じた光強度に室内照明LED17やスポット照明LED28の光量を設定して、これらLED17,28からの光を調光する。なお、操作ボリューム39及び調光制御部40が調光手段を構成する。
続いて、光拡散フィルム22の光拡散及び光反射の原理を説明する。図10に示すように、この種の光拡散フィルム22において自身の裏面22aから入り込む入射光は、そのときの入射角によって、フィルム22の境界面(図10では境界面41)における光の拡散成分(屈折光)や反射成分(反射光)が変わるという性質がある。ここで、屈折率が大きい媒質から小さい媒質に光が入るときに、入射光が境界面を透過せず、すべて反射する現象を全反射といい、入射角(境界面の垂線に対してなす角度)がある一定の角度以上の場合、全反射がおこる。この角度は、臨界角θxとして知られている。光拡散フィルム22から外面(空気中)側に光が進む場合は、屈折率が大きい媒質(光拡散フィルム22)から小さい媒質(空気)に光が入る場合に相当するため、上述の全反射が生じる場合がある。
図10(a)に示すように、境界面41に照射される入射光は、この境界面41の垂線Laに対してなす角度を入射角とすると、臨界角θxよりも小さな入射角α(θx>α)をとる場合、この一部が溝25の境界面41から屈折して上側に屈折角α1の角度をもって抜け出る(光の拡散効果)とともに、入射光の一部が境界面41において同じ入射角αで反射しつつ、この反射光がその照射先である向かい側の境界面42で反射する。
また、図10(b)に示すように、境界面41に対する入射光は、臨界角θxよりも大きな入射角β(θx<β)をとる場合、全てが溝25の境界面41で同じ入射角βで以て反射しつつ、この反射光がその照射先である向かい側の境界面42に照射される。そして、この反射光が例えば臨界角θxよりも小さい入射角β1で境界面42に到達したとすると、この反射光は、この一部が溝25の境界面42から屈折して上側に屈折角β2の角度をもって抜け出るとともに、反射光の一部が境界面42で同じβ1の角度で更に反射して、フィルム22の内側に向かって反射される(光の反射効果)。
よって、光拡散フィルム22の裏面22aから入射された入射光においてその一部は、この光の拡散効果によってフィルム表面から抜け出る光によって、光拡散フィルム22の表側ではフィルム長さ方向に広がって見える。このため、本例では、図6に示すように、光拡散フィルム22をカバー7に取り付けるに際して、LED17の光の発光方向Kcと光拡散フィルム22の溝方向Mcとを平行方向とすることで、LED17の1本の照射光を光拡散フィルム22により2本の照明光(図7参照)として映し出させている。これにより、光拡散フィルム22の表面側において人の目に見える光の本数が多くなるので、レンズ13の発光面をその長手方向(Y軸方向)に広がらせることが可能となる。
一方、図10(c)に示すように、境界面41に対する入射光は、臨界角θxと同じ、あるいは僅かに大きい入射角γ(θx≦γ<β)をとる場合、溝25の境界面41において同じ入射角γで全反射するとともに更に境界面42でも全反射して、入射光の全成分がフィルム22の裏面側に抜け出る特性(光の反射効果)がある。よって、本例の光拡散フィルム22では、光の入射角が臨界角θxよりも僅かに大きい場合には、透過光がなく、すべてが全反射することから、反射効率が非常に高いものであるといえる。
また、反射板21と光拡散フィルム22とを互いに向き合うように平行(水平)に配置することによって、反射板21と光拡散フィルム22との間に、光拡散フィルム22で高反射率を以て反射される光を、これら両者の間で反射を繰り返させる光通過領域27が形成される。このため、LED17の照射光を遠くまで導く特性(光の導光効果)が得られる。よって、LED17の光を照明灯具2のケース幅方向(X軸方向)においても広がらせることが可能となり、LED17の反対側も明るく光らせることが可能となる。
図11に示すように、照明灯具2が第1室内照明モードで点灯する場合には、室内照明LED17,17…のみが点灯状態をとる。このとき、反射板21と光拡散フィルム22との光の反射による導光効果と、光拡散フィルム22の光の拡散効果とによって、レンズ13の全域から光が照射される。よって、照明灯具2がほぼ均一に面発光する状態をとり、室内全体が明るく照明される。
ここで、スポット照明LED28を点灯せず、室内照明LED17のみを点灯させた際には、フィルム側光透過孔30(反射板側光透過孔29)の部分が陰になって、この部分のみが暗くなってしまう可能性がある。しかし、図12に示すように、実際には反射板21で様々な角度に反射した光がフィルム側光透過孔30からも表面に出てきているため、光拡散フィルム22の部分とフィルム側光透過孔30の部分には見た目上の明るさの差異は生じない。また、レンズ13を光が透過する際の屈折で外観上の差異は均質化される。
よって、レンズ13が面発光する際、フィルム側光透過孔30の部分が暗く映り込まず、均一な面発光が可能となる。
図13に示すように、照明灯具2がスポット照明モードで点灯する場合には、スポット照明LED28のみが点灯状態をとる。このとき、スポット照明LED28からの照射光が、反射板側光透過孔29及びフィルム側光透過孔30を通過し、外部に照射される。スポット照明LED28の光は、垂直に近い方向で光が出るので、LED独自の指向性の強い光として照射される。よって、スポット照明LED28の光は入射角が小さいことから、光拡散フィルム22で反射が起きず、ほぼ減衰することなく強い光として抜け出る。従って、スポット照明LED28から照射される指向性のある光が、ある一部分に照射され、車内の所定領域のみが部分的に照明される。
図14に示すように、照明灯具2が第2室内照明モードで点灯する場合には、室内照明LED17及びスポット照明LED28の両方が点灯状態をとる。このとき、室内照明LED17及びスポット照明LED28の両方を光源とする光が、レンズ13を介して外部に照射されるので、室内照明LED17を単独光源とする場合よりも明るい光が車内全体に行き渡る。また、室内照明LED17とスポット照明LED28とを同時点灯させても、これらはともに同じLEDであるので、ともに色温度や色度、演色性などの特性をそろえることができ、結果として統一感のある発光を得ることも可能である。
なお、演色性とは、自然光(太陽光)を基準として、ある物体を照らしたときにどれだけ自然光に見えるのかを表す光源の性質を言う。日本では、光源の評価として平均演色評価数(Ra)がよく使用される。
以上により、本例においては、室内照明の光源とスポット照明の光源とを、ともにLEDとした。よって、室内照明の光源と、スポット照明の光源とを、ともにLEDというサイズの小さい光源を利用することが可能となるので、その分だけ部品の配置スペースが小さく済み、結果として本体ケース5、ひいては照明灯具2を小型化することが可能となる。また、室内照明とスポット照明とでともにLEDという同じ光を照射することが可能となるので、両方の照明の明かりに統一感を持たせることが可能となる。
ところで、本体ケース5の内底面6aにスポット照明LED28を配置すると、このLED28からの光を取り出すために、反射板21をこのLED配置箇所から省略しなければならない。こうなると、室内照明LED17が点灯した際、反射板21を設けることができない箇所では、室内照明LED17からの光を反射させることができず、結果としてこの箇所が他の部位に比べて暗くなってしまう。しかし、本例の場合は、図12にも示すように、フィルム側光透過孔30からも反射板21で様々な角度に反射した光が透過する事に加え、レンズ13において光が透過する際に屈折が生じるため、フィルム側光透過孔30の外観上の差異は均質化され、均一な面発光が確保される。
また、本例の場合、複数の細かい溝25,25…が規則正しく並ぶ光拡散フィルム22を使用し、この光拡散フィルム22が持つ光の拡散効果と、光拡散フィルム22及び反射板21を対向配置してこの間に光を通すことにより得られる導光効果とを利用して、LED17の光を照明灯具2の長さ方向及び幅方向に広がらせて、レンズ13を面発光させる。このため、エッジライト方式に沿う配置状態をとるLED17の光を、高価な導光板を使用せずに面発光させることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)室内照明の光源とスポット照明との光源をともにLED(室内照明LED17、スポット照明LED28)としたので、これら照明の光源をLEDという部品サイズの小さい光源とすることが可能となる。よって、光源サイズを小さく抑えられる分だけ、本体ケース5ひいては照明灯具2のサイズを小型化することができる。また、室内照明もスポット照明もともにLED光という同じ種類の光が出射されるので、照明の明かりに統一感を持たせることもできる。
(2)照明灯具2にスポット照明機能を設けると、反射板21や光拡散フィルム22に孔(反射板側光透過孔29、フィルム側光透過孔30)を形成しなければならないので、室内照明時には、これら孔部分がレンズ13に暗く映り込む懸念がある。しかし、本例の場合は、図12に示すように、フィルム側光透過孔30からも反射板21で様々な角度に反射した光が透過する事に加え、レンズ13において光が透過する際に屈折が生じるため、スポット照明用の孔が存在しても、室内照明をより均一な面発光とすることができる。
(3)照明灯具2を第2室内照明モードで点灯する場合、室内照明LED17及びスポット照明LED28の両方を光源として室内を照明するが、このときの2光源はともにLEDであるの、2光源がともに同じ演色性となる。よって、2光源の光で室内照明を行う場合であっても、見た目に統一感のある照明とすることができる。
(4)照明灯具2の光源である室内照明LED17を、ケース幅方向の両側に配置したので、照明灯具2の幅方向両側を、ともに明るく照らし出すことができる。このため、例えば照明灯具2の幅方向において片側のみが明るく、もう片側が暗くなってしまうような照明状態をとり難くすることができる。
(5)照明灯具2のケース幅方向において一方の側に位置する室内照明LED17と、もう一方の側に位置する室内照明LED17とが、室内照明LED17の発光方向Kcに対して垂直に交わる直交方向Khにおいて互い違いに配置される。このため、照明灯具2の幅方向において同じ側に位置する室内照明LED17の隣同士の間の隙間が、対向する室内照明LED17の光によって照明される。このため、この隙間の照明が補われるので、レンズ13の面発光の均一化に効果が高くなる。
(6)照明灯具2の照明モードを、第1室内照明モードと第2室内照明モードとスポット照明モードとの3モードに設定可能としたので、多様なモードで室内を照明することができる。また、第2室内照明モードは、室内照明LED17とスポット照明LED28との2つを光源として照明するので、より明るい光で室内を照明することができる。
(7)室内照明LED17とスポット照明LED28との光量を、操作ボリューム39によって調光可能としたので、室内照明LED17とスポット照明LED28との光強度を、それぞれ好適な値に合わせ込むことが可能となり、結果として演色性のよい照明に調整することができる。ところで、LEDには光強度にばらつきがあるので、全てが同じ演色性を有しているとしても、光強度に差があると、照明に統一感が無くなってしまうことになる。また、経年変化によっても自然に照度が低下する。これらの問題に対し、本例の場合は操作ボリューム39を操作して各LED17,28の光強度を調整すれば、演色性のよい照明に光を合わせ込むことができる。また、省エネルギーの観点から、必要以上の明るさが必要とされないときには、操作ボリューム39を絞って光量を落とすことも可能となるので、この点からも非常に効果が高いと言える。
(8)室内照明LED17の照射光をレンズ13で面発光させるための部品として、樹脂フィルムの表面上に溝25,25が切られた光拡散フィルム22が使用される。このため、フィルムの表面形状に特徴を持たせるだけで済むこの種の部品により、導光部材を使用しなくてもレンズ13の面発光が可能となるので、実施に際して大幅なコストアップを招くことがない。
(9)室内照明LED17の照射光をレンズ13で面発光させるための部品として、厚さの薄いシート形状の光拡散フィルム22を使用したので、照明灯具2の厚さサイズを小さく済ますことができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図15に示すように、反射板側光透過孔29に、表側からの光を反射しつつも裏側からの光は透過する光反射透過部51を設けて、反射板側光透過孔29を塞いでもよい。この光反射透過部51は、例えば光拡散フィルム22を裏返した構造をとるとともに、反射板21と一体形成されている。このように、反射板側光透過孔29を光反射透過部51で塞げば、反射板21の全面で光を反射することが可能となるので、より均一な面発光を得ることができる。
・操作スイッチ3は、室内照明とスポット照明とで共用されることに限らず、室内照明用とスポット照明用とで別々に個別のスイッチが設けられてもよい。
・光調整部材としてシート材からなる光拡散フィルム22を使用した場合、これは必ずしもプリズムシートに限定されず、例えば光拡散シートや集光シートを採用してもよい。また、光調整部材は、必ずしもこの種の樹脂シート材に限るものではなく、例えば樹脂板やガラスを使用してもよい。
・光調整部材は、必ずしも複数の規則正しく並んだ溝25,25を表面に持つものに限らず、光の拡散機能及び反射機能を持つものであれば、形状や材質は特に限定されない。
・光拡散フィルム22は、表側がアクリル系樹脂で、裏面側がポリエステルフィルム層からなる2重構造をとるものに限定されず、1層の材質からなるものでもよい。また、2重構造をとる場合、これらの材質はアクリル及びポリエステルフィルムに限定されず、これら以外の材質を使用してもよい。
・照明灯具2は、例えば図16に示すように、室内照明LED17及びスポット照明LED28の両方を備える単位機能を複数設けてもよい。この場合、照明灯具2が大型化する場合であっても、これに対応することができる。なお、この例においては、各単位効能で光拡散フィルム22及び反射板21が個別に設けられるものに限らず、複数の単位機能において1つの光拡散フィルム22及び反射板21が共用されるものでもよい。
・室内照明LED17は、本体ケース5の幅方向両側に配置されることに限らず、一方のみに配置されるものでもよい。
・室内照明LED17は、本体ケース5の幅方向において左右で互い違いに配置されることに限らず、同じ位置に並ぶものでもよい。
・第1指向性光源は、必ずしも室内照明LED17を複数持つものに限らず、1つで高い輝度が得られる場合は、1つの室内照明LED17から構成されるものでもよい。また、第2指向性光源も、必ずしもスポット照明LED28を複数持つものに限らず、1つのスポット照明LED28から構成されてもよい。
・第1指向性光源は、LED17であることに限定されず、例えばライン型の光源としてアーパーチャー型冷陰極管などであってよい。また、同様に第2指向性光源もLED28であることに限定されず、他の光源を使用してもよい。
・レンズ13は、必ずしも表面が平面になっているものに限らず、表面が若干の丸みを帯びた曲面形状をとっていてもよい。
・反射部材は、必ずしも板形状の反射板21に限定されず、光を反射できるものであれば、その形状は特に限定されない。また、反射部材の材質も、樹脂であることに限定されるものではなく、光反射作用を持つもつものであれば、どのようなものを採用してもよい。
・スポット照明LED28をケース厚さ方向に立てて配置する場合、これはケース幅方向において垂直向きをとることに限らず、若干の傾きを含むものとする。
・調光の操作手段は、ボリューム式に限らず、例えばボタンを押すごとに段階的に調光が変わる形式でもよい。
・照明灯具2は、必ずしも車両1の室内灯に使用されることに限らず、種々の灯具に応用可能であることは言うまでもない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜6のいずれかにおいて、前記第1指向性光源の照射光を前記光調整部材又は前記反射部材によって前記面状光透過部から面発光させる機能単位を複数備える。この構成によれば、発光面積を大きく取った照明装置にも照明の光源として応用することが可能となる。
(ロ)請求項1〜6、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記光調整部材の表面には、前記拡散効果及び前記反射効果を満たす部位として、互いに等間隔の距離をおいて平行に延びる複数の溝が形成され、前記光調整部材は、自身の該溝の溝方向と前記第1指向性光源の照射軸方向とが同方向をとる向きで前記装置ケースに取り付けられている。
この構成によれば、全体照明の際、溝の界面における光の屈折及び反射作用により、第1指向性光源から光調整部材に入射された光が、この光の照射方向(照射軸方向)に対して垂直に交わる直交方向に拡散するという拡散効果によって、光の直交方向に広がる。また、溝が隣同士のものと等間隔をおいて平行に延びるように規則正しく配置された場合、光が規則正しく反射して他端まで導かれるという導光効果により、第1指向性光源の照射光を光調整部材の溝方向に沿って遠くまで届かせられる。このため、第1指向性光源の光が照射方向及びその直交方向の両方向に広がるので、照明装置をより均一に面発光させることが可能となる。
(ハ)請求項1〜6、前記技術的思想(イ),(ロ)のいずれかにおいて、前記光調整部材は、幕形状をなしたシート材である。この構成によれば、光調整部材の厚さを薄くすることができるので、照明装置の厚さサイズを小さくすることが可能となる。
2…照明装置としての照明灯具、3…照明状態切換手段を構成する操作スイッチ、5…装置ケースとしての本体ケース、6a…内底面、13…面状光透過部としてのレンズ、16…第1指向性光源としての光源ユニット、17…第1指向性光源における複数の光源体としての室内照明LED、21…反射部材としての反射板、22…光調整部材としての光拡散フィルム、25…溝、28…第2指向性光源としてのスポット照明LED、29…第1光透過孔としての反射板側光透過部、30…第2光透過孔としてのフィルム側光透過孔、38…照明状態切換手段を構成する点灯制御部、39…調光手段を構成する操作ボリューム、40…調光手段を構成する調光制御部、51…光反射透過部、Kc…照射軸方向としての発光方向、Kh…直交方向、Mc…溝方向。

Claims (6)

  1. 装置ケースの表面に光出口として設けられた面状光透過部と、当該装置ケースの内部において該面状光透過部の少なくとも一方の端部に、ケース幅方向に倒して設けられた全体照射用の第1指向性光源と、前記面状光透過部の表面及び裏面のいずれか一方に設けられた透光性の光調整部材と、前記装置ケースの内底面において前記光調整部材に対し間隔を空けて配置された反射部材と、前記装置ケースの内底面においてケース厚さ方向に立てて配置された部分照明用の第2指向性光源とを備え、
    前記光調整部材は、前記第1指向性光源から入射した照射光を、該第1指向性光源の照射軸と直交する方向に拡散する拡散効果と、その入射側に折り返す反射効果とを有し、
    全体照明の際には、前記反射部材の反射効果と前記光調整部材の反射効果との互いの光反射効果によって該第1指向性光源の光を前記面状光透過部の他端まで導く導光効果と、前記光調整部材の拡散効果との複合効果によって、前記面状光透過部を面全体に亘って光らせて照明を行い、部分照明の際には、該第2指向性光源の照射光を、前記反射部材の第1光透過孔と前記光調整部材の第2光透過孔とから外部に導いて照明を行うことを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1光透過孔には、表面からの光を反射可能で、かつ裏面からの光を透過可能な光反射透過部が、前記第1光透過孔を塞ぐように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1指向性光源は、互いに対向する向きをとって前記面状光透過部の両端部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記第1指向性光源は、複数の光源体から構成され、
    前記面状光透過部の両端部において一方側に配置された前記第1指向性光源の各々の前記光源体と、それらと対向するもう一方側に配置された前記第1指向性光源の各々の前記光源体とは、その前記第1指向性光源の照射軸方向に対する直交方向において交互に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  5. 照明装置の照明モードを、照明を行わないオフモードと、前記第1指向性光源のみを光源とする前記全体照明を行う第1照明モードと、第2指向性光源のみを光源とする前記部分照明を行う第2照明モードと、前記第1指向性光源及び第2指向性光源の両方を光源とする前記全体照明を行う第3照明モードとに切り換える照明状態切換手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記第1指向性光源及び前記第2指向性光源からのそれぞれの照射光を調光する調光手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の照明装置。
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